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みなみじゅうじ座 - Wikipedia

みなみじゅうじ

南天なんてん星座せいざ。88星座せいざもっと面積めんせきちいさい。

みなみじゅうじ(みなみじゅうじざ、Crux)は現代げんだいの88星座せいざの1つ。16世紀せいきすえ考案こうあんされたあたらしい星座せいざで、十字架じゅうじかをモチーフとしている[1]現代げんだいの88星座せいざなかもっとちいさい[3]。4つのあかるいほし形作かたちづく十字じゅうじは「南十字星みなみじゅうじせい(みなみじゅうじせい)」「みなみじゅう」や「サザンクロス (えい: Southern Cross) 」としてられる[4][5]

みなみじゅうじ
Crux
Crux
ぞくかくかたち Crucis
りゃく Cru
発音はつおん [ˈkrʌks]ぞくかく:/ˈkruːsɨs/
象徴しょうちょう 十字架じゅうじか[1]
概略がいりゃく位置いちあかけい  11h 56m 13.7s -  12h 57m 45.2s[2]
概略がいりゃく位置いちあかぬき −55.68° - −64.70°[2]
ひろ 68.447平方へいほう[3]88
バイエル符号ふごう/
フラムスティード番号ばんごう
恒星こうせいすう
19
3.0とうよりあかるい恒星こうせいすう 4
さいてるぼし αあるふぁ Cru(0.667ひとし
メシエ天体てんたいかず 0
隣接りんせつする星座せいざ ケンタウルス
はえ

みなみじゅうじほし暗黒あんこく星雲せいうんコールサック。
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特徴とくちょう

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領域りょういき面積めんせきが68.447平方へいほうと、現代げんだいの88星座せいざなかもっとちいさい[3]東西とうざいきたの3方向ほうこうケンタウルスに、みなみ方向ほうこうはえかこまれている[1]領域りょういき北端ほくたんでも−55.68° と南天なんてんふか位置いちにあるため、北緯ほくい34以北いほく地域ちいきからは星座せいざ一部いちぶすらることができない。αあるふぁほしγがんまほしむすんだ線分せんぶんを、αあるふぁほしけてやく4.5ばいするとおよそてん南極なんきょく到達とうたつする[6]てん南極なんきょく付近ふきんには南極なんきょくぼしえるほど目印めじるしとなるほしがないため、だい航海こうかい時代じだい以降いこうてん南極なんきょく方角ほうがくるためにみなみじゅう使つかわれたとされる[7]

αあるふぁβべーたγがんまδでるたあかるい4つのほし形作かたちづく十字じゅうじアステリズムは「南十字星みなみじゅうじせい(みなみじゅうじせい)」「みなみじゅう」や「サザンクロス (えい: Southern Cross) 」とばれる[4][5]。この4つのほしつく十字じゅうじは、ほしあかるさが不揃ふぞろいでまたちいさいことから、あかるさもそろってよりおおきくえる「にせじゅう」と間違まちがわれやすい[4]。にせじゅうちがえずにみなみじゅうさがすために、ケンタウルスαあるふぁほしからケンタウルスβべーたほしけてむすんだ線分せんぶんβべーたほし方向ほうこうばす、という方法ほうほうられている。そのため、英語えいごけんでこの2ほしSouthern Pointersみなみゆびきょくぼし)や The Pointersゆびきょくぼし)とばれる[4]

 
「The Pointers」とばれるケンタウルスαあるふぁβべーたのペア(ひだり)の線分せんぶん西にしばしてたどるとみなみじゅう中央ちゅうおう)をつけることができる。

日本にっぽん国内こくないでも沖縄おきなわけん小笠原諸島おがさわらしょとうなどで観望かんぼう可能かのうである。とく宮古列島みやこれっとう八重山列島やえやまれっとうからなるさきとう諸島しょとうでは観光かんこう資源しげんとなっている。国内こくない最南端さいなんたん有人ゆうじんとうである波照間島はてるまじまでは1994ねん平成へいせい6ねん)に波照間島はてるまじま星空ほしぞら観測かんそくタワー建設けんせつされ、観望かんぼうツアーも企画きかくされていた[ちゅう 1]。また2019ねん7がつには、石垣いしがき南十字星みなみじゅうじせいを「ほし」にさだめている[9]。この地域ちいき観望かんぼうできる時期じきは12月下旬げじゅんから6がつ中旬ちゅうじゅんまでのやく半年はんとしで、南中なんちゅう時刻じこく前後ぜんご1あいだ程度ていど観望かんぼうてきした時間じかんたいとされる[10]。ただしさきとう諸島しょとうからでも、水平すいへいせんちかくまでしかがらないため、靄がるとることはむずかしい。なお、本州ほんしゅう最南端さいなんたん和歌山わかやまけん串本くしもとまちなどでも、時期じき気候きこう条件じょうけんなどがととのえば、水平すいへいせん直上ちょくじょう南十字星みなみじゅうじせい北端ほくたんγがんまほし視認しにんすることができる。佐賀さがけん小城おぎ天山てんざん北緯ほくい33°21′)よりγがんまほし撮影さつえい成功せいこうした事例じれいもある[11]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、ほぼ北緯ほくい20°のハワイしゅう全域ぜんいきや、フロリダしゅう南端なんたん北緯ほくい24°)のキーウェストみなみじゅう観望かんぼうすることができる。

「みなみじゅうじ」と「南十字星みなみじゅうじせい」のちが

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現代げんだい星座せいざ (えい: constellation) は、特定とくていほしならびではなくぜんてんを88にけた領域りょういきそのもの[ちゅう 2]のことであり[12]、みなみじゅうじ (Crux) の場合ばあいは、あかけい 11h 56m 16.9843s あかぬき−55.6957932°、あかけい 11h 56m 13.7673s あかぬき−64.6957855°、あかけい 12h 57m 45.2113s あかぬき−64.6769638°、あかけい 12h 57m 20.2827s あかぬき−55.6771049°の4てんむすんだ領域りょういき定義ていぎされている[2]。これにたいして「南十字星みなみじゅうじせい (えい: the Southern Cross)」は、みなみじゅうじなかとくあかるくえる αあるふぁβべーたγがんまδでるた の4ほしあるいはこれらにεいぷしろんほしくわえた5ほしからなる十字架じゅうじかかたちアステリズムほしぐん)のことである。

 
星座せいざの「みなみじゅうじ (Crux)」とアステリズムの「南十字星みなみじゅうじせい (Southern Cross)」のちがい。 ひだりみどりせんかこまれた領域りょういきがみなみじゅうじ。この領域りょういきにある多数たすう恒星こうせいなかでもとくあかるいもの4つをせんむすんだ十字架じゅうじかがたを「南十字星みなみじゅうじせい」とぶ。

由来ゆらい歴史れきし

編集へんしゅう

みなみじゅうじぞくするほし々は、紀元前きげんぜん地中海ちちゅうかい沿岸えんがん地域ちいき人々ひとびとにその存在そんざいられていた。たとえば、2世紀せいきころアレクサンドリア活動かつどうしたギリシャじん学者がくしゃクラウディオス・プトレマイオスあらわした『アルマゲスト』には、ケンタウルスうしあし一部いちぶとして記録きろくされている[7]。しかし、地球ちきゅうとし運動うんどう影響えいきょうによって地中海ちちゅうかい沿岸えんがん地域ちいきからこれらのほし々をることができなくなると、だい航海こうかい時代じだいに「さい発見はっけん」されるまでこれらのほし々はわすれられた存在そんざいとなっていた[7]

みなみじゅうほし欧州おうしゅうけん人々ひとびとさい発見はっけんされたのは、16世紀せいきむかえる直前ちょくぜんの1500ねんのことであった。ペドロ・アルヴァレス・カブラルのインド遠征えんせい参加さんかしたジョアン・ファラス英語えいごばんは、1500ねん4がつまついちぎょうとともにブラジルを「発見はっけん」・上陸じょうりくし、そこで観測かんそくした南天なんてん星図せいずポルトガルおうマヌエル1せいあて書簡しょかんしるして報告ほうこくした。この星図せいずみなみじゅうらしきほし々がえがかれていたことから、ジョアン・ファラスは「みなみじゅうさい発見はっけんしゃ」とされている[13]

 
てん南極なんきょくとその周辺しゅうへんほし々、大小だいしょうマゼランくもなどがえがかれた、アンドレア・コルサーリからジュリアーノ・ディ・メディチあて書簡しょかん(1516ねん)。

16世紀せいきイタリア探検たんけんアメリゴ・ヴェスプッチは、ロレンツォ・ディ・ピエルフランチェスコ・デ・メディチ英語えいごばんてた1502ねん書簡しょかんなかで、現在げんざいケンタウルスαあるふぁほしβべーたほしやみなみじゅうじほし、コールサックとおもわれる天体てんたい記録きろくのこしている[7]。また、おなじくイタリアの探検たんけんアンドレア・コルサーリ英語えいごばんは、かれのパトロンであったジュリアーノ・デ・メディチてた1516ねん書簡しょかんなかで、より正確せいかく星図せいずあらわ[15]、「てん目印めじるしとは比較ひかくにならないほどうつくしい」とそのうつくしさと天測てんそく航法こうほうにおける有用ゆうようせいとなえている[7][16][17]

現在げんざいのみなみじゅうじおな位置いちはじめて十字架じゅうじかえがかれたのは、1598ねんオランダ天文学てんもんがくしゃペトルス・プランシウスがオランダの天文学てんもんがくしゃヨドクス・ホンディウス英語えいごばん共同きょうどう製作せいさくした天球儀てんきゅうぎであった[7][18]。プランシウスは、これに先立さきだ1589ねん地図ちず製作せいさくしゃヤコブ・ファン・ラングレン英語えいごばん共同きょうどう製作せいさくした天球儀てんきゅうぎすで十字架じゅうじか星座せいざえがいていた[18][19]が、この十字架じゅうじかエリダヌス南側みなみがわ現在げんざいかじきがあるあたりにえがかれており、現在げんざいのみなみじゅうじとは場所ばしょまったことなっていた[7][18]。プランシウスは1594ねん製作せいさくした世界せかい地図ちずえがいた南天なんてん星図せいずでも同様どうようにエリダヌス南側みなみがわ十字架じゅうじかえがいている。これにたいして、イギリス地理ちり学者がくしゃロバート・ヒュース英語えいごばんは、自身じしんみなみ大西洋たいせいよう航海こうかいでの天体てんたい観測かんそくもとあらわした1594ねん著書ちょしょ『Tractatus de globis et eorum usu(天球儀てんきゅうぎ地球儀ちきゅうぎとその利用りようかんする論考ろんこう)』のなかで、「この十字架じゅうじか構成こうせいするほし々をプトレマイオスがらなかったわけではない。というのも、それらはケンタウルスの足元あしもとにあるあかるいほし々にならないからだ。」と明言めいげんした[7][20]。このヒュースの著書ちょしょ1597ねんにホンディウスによってオランダ翻訳ほんやくされた。同年どうねんコルネリス・デ・ハウトマン英語えいごばんひがしインド遠征えんせいたいがオランダに帰還きかんし、航海こうかいペーテル・ケイセルのこした天体てんたい観測かんそく記録きろくがプランシウスのわたった。こうしてプランシウスは、ケイセルの記録きろくとヒュースの著書ちょしょ記述きじゅつらしわせてそれらがただしいことをり、1598ねん共同きょうどう製作せいさくした天球儀てんきゅうぎでは十字架じゅうじか位置いちをケンタウルスの足元あしもと変更へんこうし、Cruzero名付なづけている[7]。ホンディウスは1600ねんと1601ねんにも天球儀てんきゅうぎ製作せいさくしており、これらにも十字架じゅうじか星座せいざ Cruzero がえがかれている[21]

 
ヨハン・バイエル『ウラノメトリア』(1603ねん)にえがかれたケンタウルスあしもと十字架じゅうじか(のちのみなみじゅうじ)がえがかれている。

1603ねんにドイツの法律ほうりつヨハン・バイエルは、星図せいずウラノメトリア』を出版しゅっぱんした。バイエルは『ウラノメトリア』製作せいさくにあたって、プランシウスとホンディウスの天球儀てんきゅうぎからほし位置いちをコピーしたとされている[22]が、プランシウスらとはことなり十字架じゅうじかほし々をケンタウルス一部いちぶとしてあつかった[7][23]。バイエルは、現在げんざいのみなみじゅうじαあるふぁβべーたγがんまδでるたたいして、ケンタウルスεいぷしろんζぜーたνにゅーξくしーギリシア文字もじ符号ふごう(いわゆるバイエル符号ふごう)をっている[23]

プランシウスやホンディウスのほかにも、てん十字架じゅうじか独立どくりつした1つの星座せいざとしてあつかおうとするうごきがあった。1602ねん、オランダの天文学てんもんがくしゃ地図ちず製作せいさくしゃウィレム・ブラウ英語えいごばんは、プランシウスやホンディウスの天球儀てんきゅうぎからほし位置いちをコピーして製作せいさくした天球儀てんきゅうぎじょうで、プランシウスと同様どうようにケンタウルスのあしもと十字架じゅうじかえがき、そこに Czuzero[ちゅう 3]星座せいざめいしるした[24]。このとし、オランダのだい2ひがしインド遠征えんせいから帰還きかんしたオランダの航海こうかいフレデリック・デ・ハウトマン[ちゅう 4]は、よく1603ねん出版しゅっぱんしたマレー辞典じてん付録ふろくとしてけたほしひょうなかで、みなみじゅうたいしてオランダ十字架じゅうじか意味いみする De Cruzero という星座せいざめいけて独立どくりつさせた[7][25]。また、デ・ハウトマンからだい2ひがしインド航海こうかいでの観測かんそく記録きろくったブラウは、1603ねんにも天球儀てんきゅうぎ製作せいさくし、十字架じゅうじか星座せいざとともに El Cruzero というスペイン星座せいざめいしるして1つの独立どくりつした星座せいざとした[26]。しかしながら、マレー辞典じてん天球儀てんきゅうぎでは『ウラノメトリア』ほどの影響えいきょうりょくはなく、ひろ天文学てんもんがくしゃあいだられることはなかった[22]

星図せいずほしひょうみなみじゅう独立どくりつした星座せいざとして最初さいしょげたのは、ドイツ天文学てんもんがくしゃヤコブス・バルチウスであった[7]。バルチウスは、1624ねん出版しゅっぱんしたてん文書ぶんしょ『Usus Astronomicus Planisphaerii Stellati』のなかで、星図せいず十字架じゅうじか星座せいざめい Cruxえが[7][27]ほしひょうでも独立どくりつした星座せいざとしてあつかった[28]。これ以降いこうみなみじゅうはケンタウルスから独立どくりつした1つの星座せいざとしてあつかわれるようになった。

 
ヨハネス・ヘヴェリウス死後しご出版しゅっぱんされたてん文書ぶんしょ『Prodromus Astronomiae』(1690ねん)に掲載けいさいされた星図せいずえがかれたみなみじゅうじ

この星座せいざけられたギリシア文字もじ符号ふごうは、バイエルがけたいわゆる「バイエル符号ふごう」ではなく、18世紀せいきフランス天文学てんもんがくしゃニコラ=ルイ・ド・ラカイユによってけられたものである。ラカイユは、自身じしん考案こうあんした14星座せいざのほか、バイエルが符号ふごうをつけていなかった南天なんてん星座せいざにギリシア文字もじ符号ふごうしており、みなみじゅうじほし々にもαあるふぁからλらむだまでの符号ふごうした[29][ちゅう 5]。ラカイユがした符号ふごうは、19世紀せいきイギリス天文学てんもんがくしゃフランシス・ベイリー編纂へんさんした『The Catalogue of Stars of the British Association for the Advancement of Science』(1845ねん)に全面ぜんめんてきがれた[31]。さらに、アメリカ天文学てんもんがくしゃベンジャミン・グールド1879ねん出版しゅっぱんした『Uranometria Argentina』で星座せいざ境界きょうかいせんなおされたさいあらたにμみゅーほしくわえられた[32]

1922ねん5月にローマ開催かいさいされたIAUの設立せつりつ総会そうかい現行げんこうの88星座せいざさだめられたさいにそのうちの1つとして選定せんていされ、星座せいざめいCrux略称りゃくしょうCru正式せいしきさだめられた[33]あたらしい星座せいざのため星座せいざにまつわる神話しんわ伝承でんしょうはない。

かつては「フランス天文学てんもんがくしゃオギュスタン・ロワーエによって1679ねん設定せっていされた」とするせつ流布るふされていた[34][35]実際じっさいは、先述せんじゅつのように十字架じゅうじかかたちをした星座せいざのオリジナリティはプランシウスにあり、近世きんせい星座せいざ研究けんきゅうすすんだ2010年代ねんだい以降いこうはプランシウスの考案こうあんとされている[7][36]

中国ちゅうごく

編集へんしゅう

現在げんざいのみなみじゅうじ領域りょういきは、中国ちゅうごく歴代れきだい王朝おうちょう版図はんとからはほとんどることができなかったため、さんかき二十八宿にじゅうはっしゅくにはふくまれなかった。この領域りょういきほし々がはじめてしるされたのは明代あきよ末期まっき1631ねんから1635ねんにかけてイエズスかいアダム・シャールじょひかりけいらにより編纂へんさんされたてん文書ぶんしょたかしただしれきしょ』であった[37]。このころあかり首都しゅと北京ぺきん天文台てんもんだいにはバイエルの『ウラノメトリア』が2さつあり、南天なんてんあらたなほしかんは『ウラノメトリア』にえがかれたしん星座せいざをほとんどそのままれたものとなっている[37]。これらの星座せいざはそのまましんだい1752ねん編纂へんさんされたてん文書ぶんしょ欽定きんていぞうこうなり』にれられており、みなみじゅうじほしは「十字架じゅうじか」というほしかんはいされていた[37]

東南とうなんアジア

編集へんしゅう

17世紀せいき前半ぜんはん南方なんぽう往来おうらいした天竺てんじく徳兵衛とくべえらの航海こうかいしゃは、このほし々を「クルス」「クルセイロ」とんでいた[38][39]。まただい世界せかい大戦たいせん当時とうじフィリピンマニラ住民じゅうみんは「クルス」や「クロス」とんでおり[38][39]インドネシアジャワ島じゃわとう住民じゅうみん十字じゅうじでなく菱形ひしがたむすんで小屋こや蚊帳かや見立みたてていた[38][39]

呼称こしょう方言ほうげん

編集へんしゅう

日本にっぽんでは明治めいじ末期まっきには「十字じゅうじ」という訳語やくごてられていた。これは、1910ねん明治めいじ43ねん)2がつ刊行かんこうされた日本にっぽん天文てんもん学会がっかい会誌かいし天文てんもん月報げっぽう』のだい2かん11ごう掲載けいさいされた、星座せいざ訳名やくめい改訂かいていされたことをつたえる「星座せいざめい」という記事きじ確認かくにんできる[40]。この訳名やくめいは、1925ねん大正たいしょう14ねん)に初版しょはん刊行かんこうされた『理科りか年表ねんぴょう』にも「十字じゅうじ(じふじ)」としてがれ[41]、1943ねん昭和しょうわ18ねん刊行かんこうだい19さつまで「十字じゅうじ」が使つかわれた[42]。しかし、1944ねん昭和しょうわ19ねん)に学術がくじゅつ研究けんきゅう会議かいぎ天文学てんもんがく用語ようご見直みなおしをおこない、『天文てんもん術語じゅつごしゅう』が刊行かんこうされたさいに、日本語にほんごめいが「みなみじゅう(みなみじふじ)」とあらためられた[43]。これは、だいいち世界せかい大戦たいせん日本にっぽん南洋なんよう諸島しょとう委任いにん統治とうちしたことにより、Southern Crossを和訳わやくした「みなみじゅう」や「南十字星みなみじゅうじせい」の名称めいしょう世間せけんひろまったことによるものとされる[44]戦後せんご継続けいぞくして「みなみじゅう」がもちいられ[45]1952ねん昭和しょうわ27ねん)7がつ日本にっぽん天文てんもん学会がっかいが「星座せいざめいはひらがなまたはカタカナで表記ひょうきする」[46]としたさいに、Crux の日本語にほんごめいは「みなみじゆうじ」とあらためられた[47]。さらに1974ねん昭和しょうわ49ねん)1がつ刊行かんこうされた『学術がくじゅつ用語ようごしゅう天文学てんもんがくへん)』で仮名遣かなづかいがあらためられ「みなみじゅうじ」が星座せいざめいとされた。この改定かいてい以降いこうは「みなみじゅうじ」が星座せいざめいとして継続けいぞくしてもちいられている。

天文てんもん同好どうこうかい[ちゅう 6]山本やまもと一清かずきよらはことなる訳語やくごてていた。天文てんもん同好どうこうかい編集へんしゅうにより1928ねん昭和しょうわ3ねん)4がつ刊行かんこうされた『天文てんもん年鑑ねんかんだい1ごうでは星座せいざめい Crux にたいして「じうじか(十字架じゅうじか」の訳語やくご[48]以降いこうごうでもこの星座せいざめい訳名やくめい継続けいぞくしてもちいていた[49]。これについて山本やまもとは、東亜とうあ天文てんもん学会がっかい会誌かいし天界てんかい』1934ねん8がつごうの「天文てんもん用語ようごかんする私見しけん主張しゅちょう (3)」という記事きじなかついでに,Crux といふ星座せいざを,たんに「十字じゅうじ」とやくするひともあるが,これれは此のCruxといふ原語げんごおもいたひと環境かんきょうまった無視むしした態度たいどげんはなければならない.歐米おうべいじん直接ちょくせつ間接かんせつながやしなえはれてキリスト教きりすときょうふか感化かんかなかにゐる人々ひとびとである.したがえつて彼等かれら南天なんてん一角いっかく見事みごとほし々のことごとくあの神祕しんぴてきかたちて,あれがキリスト教きりすときょう象徴しょうちょうの「十字架じゅうじか」だと,特種とくしゅ感激かんげきを以つてあおぐといふのは,まこと當然とうぜんなことである.したがえつて,Cruxをたん幾何きかがくてきな「十字形じゅうじがた」といふだけでなく,もつと宗教しゅうきょうてき連想れんそうさそふ「十字架じゅうじか」とやくしたほう適當てきとうなのである.[50]べている。山本やまもとは、私設しせつ天文台てんもんだいの「田上たうえ天文台てんもんだい名義めいぎ刊行かんこうした『天文てんもん年表ねんぴょう』のなかでも「十字架じゅうじか[51]や「じうじか」[52]訳名やくめいもちつづけた。

現代げんだい中国ちゅうごくでも日本にっぽんおなじく、みなみじゅうばれている[53]

方言ほうげん

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八重山やえやま地方ちほう言葉ことばで「南十字星みなみじゅうじせい」を意味いみする「みなみぐんぼし(はいむるぶし)」という呼称こしょうがある」とするはなし流布るふされている[54]。しかしながら、野尻のじり抱影ほうえいによる日本にっぽん星名ほしなかんする20世紀せいき中頃なかごろ研究けんきゅうや、北尾きたお浩一こういちによるフィールドワークをおもとした20世紀せいき後半こうはんから21世紀せいきにかけての研究けんきゅうでは、琉球りゅうきゅう地方ちほうにおけるケンタウルスαあるふぁほしβべーたほしかんする呼称こしょう採集さいしゅうされているが、みなみじゅうを「はいむるぶし」とぶものは採集さいしゅうできておらず[39][55][56]出所しゅっしょ不明ふめい呼称こしょうとなっている。

おも天体てんたい

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恒星こうせい

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2つの1とうぼしαあるふぁほしβべーたほし以外いがいに、2とうほしが1つ、3とうほしが1つある。γがんまほしαあるふぁほしむすんだ線分せんぶんと、βべーたほしδでるたほしむすんだ線分せんぶん交差こうさした十字形じゅうじがた十字架じゅうじかたとえられる。みなみじゅう以外いがいにも「宝石ほうせきばこ」の通称つうしょうられる散開さんかい星団せいだんや「コールサック」とばれる暗黒あんこく星雲せいうんなど、ちいさいながらどころのおお星座せいざである。

2022ねん4がつ現在げんざい国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう (IAU) によって6恒星こうせい固有こゆうめい認証にんしょうされている[57]

  • αあるふぁほしかけのあかるさ1.28とうのAほし[58]と1.58とうのBほし[59]れんぼしで、ぜんてん21の1とうぼしの1つとされる。Aほしはそれ自体じたいれんぼしとなっており、しゅほしのAaぼしには「アクルックス[60](Acrux[57])」という固有こゆうめいけられている。
  • βべーたほしかけのあかるさ1.25とうの1とうほし[61]現在げんざいぜんてん21個いっこの1とうぼしの1つとされるが、かつては1.5とうとされていたため、1とうぼしとしてあつかわれていなかった[62]脈動みゃくどう変光星へんこうせい一種いっしゅの「ケフェウスβべーたがた変光星へんこうせい」に分類ぶんるいされ、やく0.2365にち周期しゅうきで1.23とうから1.31とう範囲はんいへんひかりする[63]。「ミモザ[60](Mimosa[57])」という固有こゆうめいつ。
  • γがんまほしかけのあかるさ1.64とう赤色あかいろ巨星きょせいで2とうほし[64]十字じゅうじ形作かたちづくほしでは唯一ゆいいつあかいろをしている。「ガクルックス[60](Gacrux[57])」という固有こゆうめいつ。
  • δでるたほしかけのあかるさ2.752とうの3とうほし[65]十字じゅうじ形作かたちづくる4つのほしなかもっとくらい。ケフェウスβべーたがた変光星へんこうせい分類ぶんるいされ、やく0.1510にち周期しゅうきで2.78とうから2.84とう範囲はんいへんひかりする[66]。「イマイ[60](Imai[57])」という固有こゆうめいつ。
  • εいぷしろんほしかけのあかるさ3.59とうの4とうほし[67]。「ギナン[60](Ginan[57])」という固有こゆうめいつ。十字形じゅうじがた形作かたちづくほしではないが、オーストラリアパプアニューギニアサモアブラジル国旗こっきの4ほしとともにえがかれている。
  • HD 108147かけのあかるさ6.994とうの7とうほし[68]国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごうの100周年しゅうねん記念きねん行事ぎょうじIAU100 NameExoWorlds」でパラグアイ共和きょうわこく命名めいめいけんあたえられ、しゅほしはTupã、太陽系たいようけいがい惑星わくせいはTumearanduと命名めいめいされた[69]

星団せいだん星雲せいうん銀河ぎんが

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みなみじゅう由来ゆらいする事物じぶつ

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みなみじゅうは、ふるくはブラジル帝国ていこく皇帝こうていペドロ1せいのように署名しょめいえる人物じんぶつもいたほか、各地かくちはた紋章もんしょう使つかわれるなど、南半球みなみはんきゅうくに地域ちいきでアイデンティティの象徴しょうちょうとされた。ニュージーランド国旗こっきではαあるふぁβべーたγがんまδでるたの4つのほしが、オーストラリアサモアパプアニューギニアおよびブラジル国旗こっきにはεいぷしろんほしふくむ5つのほしがデザインされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 建物たてもの設備せつび老朽ろうきゅうのため、2022ねん7がつより休館きゅうかんちゅう[8]
  2. ^ ただし、へびあたまの2つにかれているため、区画くかくかずは89となる。
  3. ^ Cruzeroのつづあやまりか? 詳細しょうさい不明ふめい
  4. ^ コルネリス・デ・ハウトマンのおとうと
  5. ^ 星座せいざめいは、ほしひょうでは Crux とされたが、星図せいずでは Crux Australis とされている[29][30]
  6. ^ 現在げんざい東亜とうあ天文てんもん学会がっかい

出典しゅってん

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  1. ^ a b c The Constellations”. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2023ねん3がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c Constellation boundary”. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2023ねん3がつ2にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん

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