天界てんかい(てんかい、upper region)とは、天使てんしや神かみ々の棲すまう、我々われわれの棲すんでいる「地上ちじょう」の遥はるか上じょうに存在そんざいしているとされる世界せかい。プラトンの『ティマイオス』の中なかには、「超ちょう天空てんくうの座ざ」という表現ひょうげんで、現実げんじつの我々われわれの住すむ世界せかいを超越ちょうえつした場ばというものが登場とうじょうしている。ただし、これは哲学てつがくの概念がいねんとしての性格せいかくをもつもの。
航空こうくう科学かがくが発達はったつし、人類じんるいが宇宙うちゅう空間くうかんにまで到達とうたつしてからも、そのような存在そんざいは確認かくにんされていないため、存在そんざいするとすれば天界てんかいは「宇宙うちゅうの果はて」か我々われわれが住すむ宇宙うちゅうと違ちがう「異い世界せかい」にあるということになるだろう。
天国てんごくと同一どういつ視しされることもあり、各種かくしゅ宗教しゅうきょうにおける教義きょうぎの中なかで言及げんきゅうされていることもある。
多おおくの民族みんぞくの神話しんわなどには、その存在そんざいを認みとめられる。