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アッシマー - Wikipedia

アッシマー

ガンダムシリーズの登場とうじょう兵器へいき

アッシマー (ASSHIMAR) は、「ガンダムシリーズ」に登場とうじょうする架空かくう兵器へいきで、有人ゆうじん操縦そうじゅうしき機動きどう兵器へいきモビルアーマー (MA)」のひとつ。初出しょしゅつは1985ねん放送ほうそうテレビアニメ機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』。

作中さくちゅう勢力せいりょくのひとつである地球ちきゅう連邦れんぽうぐんおよび軍閥ぐんばつであるティターンズ運用うんようする機体きたいで、ひとがたである「モビルスーツ (MS)」形態けいたいへの変形へんけい機構きこう可変かへんMA(TMA)。MA形態けいたい円盤えんばんのような独特どくとく形状けいじょうで、空中くうちゅう自在じざい飛行ひこうすることができる。

ほん記事きじでは、外伝がいでん作品さくひんなどに登場とうじょうするバリエーションについても解説かいせつする。

デザイン・名称めいしょう

編集へんしゅう

メカニックデザイン大河原おおかわら邦男くにおによる初期しょき稿こうをもとに、藤田ふじた一己かずみがクリーンアップをおこなったが、MS・MA形態けいたいおよび大型おおがたビーム・ライフルもふく基本きほんデザインは初期しょき稿こう時点じてん完成かんせいしている[1]。なお、初期しょき稿こうでは頭部とうぶカメラはモノアイではなく、複数ふくすう固定こていしきカメラが左右さゆう非対称ひたいしょう配置はいちされている。

名称めいしょうは、「あっ、しまった!」のもじりとされる[2][ちゅう 1]。ほかに、ヒンドゥーきょうかみガネーシャ戦車せんしゃ由来ゆらいとするせつもあるが[3]実際じっさいにはヒンドゥーきょうにおいて「アッシマー」という固有名詞こゆうめいし登場とうじょうせず、ガネーシャが戦車せんしゃ存在そんざいしない。なお、後継こうけいであるアンクシャは、ガネーシャのもつつえ由来ゆらいとする[3]

なお、決定けってい稿こうにもサブ・モノアイまではえがかれていなかったため、2005ねん公開こうかい劇場げきじょうばんΖぜーた』の新作しんさくパートでは、メカニカル作画さくが監督かんとくなかもりぶん原画げんがマンの城前しろまえ龍治りゅうじによる自由じゆう解釈かいしゃくのもと、サブ・モノアイがえがかれている[4]

設定せってい解説かいせつ

編集へんしゅう
しょもと
アッシマー
ASSHIMAR
型式けいしき番号ばんごう NRX-044[5] / NRX-004[6]
所属しょぞく 地球ちきゅう連邦れんぽうぐん
ティターンズ
げきちゅうでの活躍かつやく参照さんしょう
生産せいさん形態けいたい 量産りょうさん
ぜんこう 23.1m[7]
頭頂とうちょうだか 19.3m[7]
全長ぜんちょう 18.4m(MA形態けいたい[7]
本体ほんたい重量じゅうりょう 41.1t[7]
全備ぜんび重量じゅうりょう 63.8t[7]
装甲そうこう材質ざいしつ チタン合金ごうきんセラミックふくごうざい[7]
出力しゅつりょく 2,010kW[7]
推力すいりょく 17,300kg×2[7]
16,800kg×2[7]
そう推力すいりょく:68,200kg[8]
26,000kg(MA形態けいたい[7][ちゅう 2]
センサー
有効ゆうこう半径はんけい
10,200m[7]
武装ぶそう 大型おおがたビーム・ライフル
搭乗とうじょうしゃ ブラン・ブルターク
アジス・アジバ
げきちゅうでの活躍かつやく参照さんしょう
その 姿勢しせい制御せいぎょようバーニア×10[7]

大気圏たいきけんないでの自力じりき飛行ひこう能力のうりょくをもつ、最初さいしょ可変かへんMA[6]開発かいはつニュータイプ研究所けんきゅうじょのひとつであるオークランド研究所けんきゅうじょすすめられる[9]。なお、型式けいしき番号ばんごうの "N" はニュータイプ研究所けんきゅうじょりゃくとされる[ちゅう 3]

当時とうじ、MSようサブフライトシステム (SFS) としてベースジャバード・ダイあらため開発かいはつされているが[11]母艦ぼかん搭載とうさいスペースを余分よぶん消費しょうひするうえ、SFSが撃墜げきついされたさいにMSの戦闘せんとう展開てんかい能力のうりょくいちじるしく低下ていかするという問題もんだいがあった[12]。また、SFSは上昇じょうしょう性能せいのうひく迎撃げいげきとしてはやくにたないため、ほん開発かいはつされる[11]上半身じょうはんしん円盤えんばんじょう変形へんけいすることでリフティングボディとし[11]あし変形へんけいによる強力きょうりょく推進すいしん機構きこうによって戦闘せんとう匹敵ひってきする機動きどうせい確保かくほしており[9]上昇じょうしょう能力のうりょくすぐれている[13]変形へんけいようのパーツ[6]およびかく可動かどう箇所かしょには[9]マグネット・コーティングがほどこされているため[ちゅう 4]変形へんけいようする時間じかんはわずか0.5びょうであり[6]、MA形態けいたい上空じょうくう侵入しんにゅう[15]瞬時しゅんじにMSに変形へんけいして自由じゆう落下らっかしながら白兵戦はくへいせんをおこない、またMAに変形へんけいして高速こうそく離脱りだつといった従来じゅうらいのMSではかんがえられない戦闘せんとうパターンを展開てんかいすることが可能かのうとなっている[7]機体きたいしょく上半身じょうはんしんがダーク・イエロー、下半身かはんしんがダーク・グリーンを基調きちょうに、モノアイ周辺しゅうへんなど一部いちぶあかけられている。

開発かいはつ宇宙うちゅう世紀せいき0083ねんより着手ちゃくしゅされており、可変かへん機構きこうもMS形態けいたい関節かんせつ自由じゆうたかめた程度ていど問題もんだい比較的ひかくてきすくなく、0085ねんには試作しさく完成かんせい[11]同年どうねんなかばにはロールアウトしてテスト部隊ぶたいによる運用うんよう開始かいしされている[16]。テストちゅうほん目撃もくげきした民間みんかんじんからは、「そら円盤えんばんた」との通報つうほう連邦れんぽうぐん警察けいさつ当局とうきょく多数たすうせられたという[16]量産りょうさんせいたか[17]、MSとしての性能せいのう優秀ゆうしゅうであることから、いちねん戦争せんそう喪失そうしつした戦力せんりょく補充ほじゅうとしてもニーズがたか[18]制式せいしき採用さいようされる[19]量産りょうさん当初とうしょ北米ほくべい部隊ぶたいにのみ配備はいびされるが、ティターンズの後押あとおしによって[19]連邦れんぽうぐんかく基地きち配備はいびされている[17]耐久たいきゅうせいたい弾性だんせいたかいが[17][ちゅう 5]変形へんけい展開てんかいする胸部きょうぶ装甲そうこう弱点じゃくてんとなっている[20]。また、武装ぶそうがビーム・ライフル1ちょうのみであることから火力かりょく充実じゅうじつもとめられ、新型しんがたとしてギャプラン開発かいはつされている[11]。なお、ほん強引ごういん飛行ひこう形態けいたいのために墜落ついらく相次あいつぎ、早々そうそうおもて舞台ぶたいからえたとする資料しりょうもあるが[21]、0096ねんにはほんのMA形態けいたい踏襲とうしゅうした後継こうけいであるアンクシャ開発かいはつされている。

機体きたい構造こうぞう

編集へんしゅう
頭部とうぶ
MSに必要ひつよう各種かくしゅ機構きこうくわえ、高速こうそく飛行ひこう航空こうくう管制かんせいようレーダーやセンサーが実装じっそうされている[9]。アンテナはマルチプルロッド / ブレード・アンテナとしての機能きのうのほか、あつセンサーの機能きのうそなえる[9]
メインカメラはきゅうジオン公国こうこくのMSと同様どうようのモノアイが採用さいようされている。劇場げきじょうばん機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム A New Translation -ほししゃ-』では、ひゃくしきのクレイ・バズーカ(散弾さんだん)によって頭部とうぶ被弾ひだんしたさいに、破損はそんしたモノアイのわりに3のサブ・モノアイを使用しようしている。
また、頭部とうぶにコックピットがあり(劇場げきじょうばん描写びょうしゃより)、頭部とうぶ後半こうはん装甲そうこうをスライドすると右側みぎがわめんにハッチがあらわれる。MA形態けいたいでは装甲そうこうはスライドしており、劇場げきじょうばんでは機首きしゅ下面かめん設定せっていでは上面うわつら)にハッチが位置いちする。コックピットは当時とうじ標準ひょうじゅんてき[9]ぜんてん周囲しゅういモニター・リニアシート採用さいようされている。
あし
MA形態けいたいはメイン・スラスターとなるが、どう形態けいたいでもいわゆるガウォーク形態けいたいのようにあし展開てんかいしての歩行ほこうやホバリング[9]、さらには飛行ひこうちゅう方向ほうこう転換てんかん(『Ζぜーただい16)も可能かのうである。推進すいしん機関きかんロケットエンジン[7]ねつかくジェット[9]の2せつがあり、後者こうしゃでは大腿だいたい先端せんたんインテークであり、MS形態けいたいでは基本きほんてきにシャッターで閉塞へいそくするとされる。
ドラム・フレーム
ほんはまだムーバブル・フレーム技術ぎじゅつ確立かくりつされていない時代じだい開発かいはつであり[22]基本きほんてきには既存きそん技術ぎじゅつのみで製作せいさくされているが[9]戦闘せんとうちゅう可能かのうなレベルのはやさでの変形へんけい可能かのうとするため[16]、MS形態けいたいの「背骨せぼね」にたる部分ぶぶん[15]「ドラム・フレーム」とばれる[23]複数ふくすうのディスクじょうのフレームをわせた可動かどうパーツを設置せっちし、これを中心ちゅうしんかくパーツおよびかくブロックを可動かどうさせている[22][ちゅう 6]
ドラム・フレームは、招聘しょうへいされたいちねん戦争せんそうなかから飛行ひこうがたMSの可能かのうせい模索もさくしてきた複数ふくすう技術ぎじゅつしゃによって[16]ジム・クゥエルのフレーム構造こうぞう応用おうようして[25]独自どくじ開発かいはつされたといわれるが[9]キャトルといったMS以前いぜん作業さぎょう機械きかいはしはっする構造こうぞうであり、きゅうジオン公国こうこくオッゴやそこから発展はってんしたガザ・シリーズにも採用さいようされているともいわれる[26]
ランディング・ギア
MA形態けいたいでの着陸ちゃくりく使用しよう展開てんかいした胸部きょうぶ装甲そうこうと、ずね前面ぜんめんから左右さゆう1ずつびる。
ホバリング・ノズル
MA形態けいたい機体きたい下面かめん左右さゆうにある4じょうのスリットで(設定せっていより)[1]げきちゅうでも上昇じょうしょう噴射ふんしゃ確認かくにんできる(『Ζぜーただい37)。MS形態けいたいではうち2じょう前腕ぜんわんのこる2じょうかたアーマーに位置いちする。
大型おおがたビーム・ライフル
そらりょく特性とくせいなどに配慮はいりょしたシンプルな形状けいじょう[9]縦長たてながほうこう特徴とくちょうてき専用せんよう武装ぶそうで、おもに六角形ろっかっけいつらなったようにえるビームを発射はっしゃする。出力しゅつりょくは2.6メガワットで[7]航空機こうくうきてき運用うんようとMSとしての運用うんよう双方そうほう対応たいおうした出力しゅつりょく調整ちょうせい可能かのうとなっている[9]。ライフルがわのマウントラッチは可動かどうし、MS形態けいたいには臀部でんぶのラッチにマウント可能かのうで、MA形態けいたいではそのままグリップを収納しゅうのうして機体きたい下部かぶ懸架けんか使用しようする。
その
ほかの連邦れんぽうけいMSのビーム・ライフルやビーム・サーベル使用しよう可能かのうであり、『Ζぜーただい14では右手みぎて大型おおがたビーム・ライフル、左手ひだりてマラサイようのビーム・ライフルを携行けいこうして戦闘せんとうをおこなっているほか、だい16ではガンダムMk-IIのビーム・サーベルをうばって使用しようしている。
ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズでは、MS形態けいたい頭部とうぶ連邦れんぽうけいMSの標準ひょうじゅん装備そうびである60ミリバルカンほう2もん内装ないそうしている。

げきちゅうでの活躍かつやく

編集へんしゅう

テレビばんΖぜーただい13はつ登場とうじょうティターンズがわについたばかりのオークランド研究所けんきゅうじょ所属しょぞくブラン・ブルターク少佐しょうさ搭乗とうじょうし、ハイザック6からなる「ブラン小隊しょうたい」をひきいてカラバ占拠せんきょしているケネディ宇宙うちゅうみなと襲撃しゅうげき。ジャブロー降下こうか作戦さくせん終了しゅうりょう宇宙うちゅう帰還きかんするエゥーゴのメンバーが搭乗とうじょうするシャトル2準備じゅんび最中さいちゅうであり、大型おおがたビーム・ライフルでシャトル1撃破げきはカミーユ・ビダンガンダムMk-IIクワトロ・バジーナひゃくしき翻弄ほんろうし、ロベルトリック・ディアス撃破げきはする。のシャトルにもいすがるが、ひゃくしきとMk-IIに妨害ぼうがいされ撃破げきはできず、MS形態けいたい変形へんけいほん弱点じゃくてんである胸部きょうぶ装甲そうこうじる直前ちょくぜんをMk-IIにねらたれ後退こうたいする。だい14では接収せっしゅうしたスードリでカラバのアウドムラ追跡ついせき、ギャプランのロザミア・バダムひきいる小隊しょうたいつづだい2として出撃しゅつげき(ガウォーク形態けいたい発進はっしん)し、ひゃくしきとMk-IIの攻撃こうげきをかいくぐりアウドムラに肉薄にくはくするが、アムロ・レイ搭乗とうじょうする輸送ゆそうをぶつけられ、ひだりあしうしな撤退てったいする。だい16ではヒッコリー上空じょうくう小隊しょうたいとともに出撃しゅつげき(MA形態けいたい発進はっしん)してアウドムラを襲撃しゅうげきするが、アムロのリック・ディアスにビーム・ピストルで弱点じゃくてんをふたたびねらちされパワーダウンをこし、Mk-IIを道連みちづれにしようとするも最後さいごはリック・ディアスのビーム・サーベルに胸部きょうぶつらぬかれて撃破げきはされる。劇場げきじょうばんでは、『ほしもの』ではテレビばんだい14を、『恋人こいびとたち』ではだい16をギャプランと共闘きょうとうかたち変更へんこうしたうえで、ほとんどが新規しんき作画さくがえがかれているが、最後さいごはテレビばん同様どうよう。なお、設定せっていではMS形態けいたいでのほん頭頂とうちょうだかは19.3メートルと当時とうじ通常つうじょうのMS(18-19メートル)より若干じゃっかんおおきい程度ていどだが、ブランはテレビ・劇場げきじょうばんともに通常つうじょうMSよりいちまわおおきく描写びょうしゃされている。

だい37では、ティターンズのダカール防衛ぼうえいたい所属しょぞく複数ふくすう登場とうじょう降下こうかするアウドムラのMSたい迎撃げいげきするため3出撃しゅつげきするが、戦果せんかなどは不明ふめい。さらに、市街地しがいち進入しんにゅうしたカミーユのΖぜーたガンダム迎撃げいげきに2アジス・アジバ中尉ちゅういマイク搭乗とうじょう)が出撃しゅつげき。マイクΖぜーたガンダムの攻撃こうげき市街地しがいち墜落ついらくしそうになるが、アジスがMS形態けいたい背中せなかめ、さらにΖぜーたガンダムが補助ほじょすることでまぬかれる。議会ぎかい放送ほうそうでのクワトロの演説えんぜつき、ティターンズの存在そんざい疑問ぎもんをもちはじめたアジスの機体きたいは、通信つうしん施設しせつ破壊はかいしようとするティターンズの別働隊べつどうたいのハイザックのるベースジャバーに体当たいあたりするが、はじきばされ地上ちじょう不時着ふじちゃく窮地きゅうちおちいΖぜーたガンダムをねらジェリド・メサバイアランまえちはだかるが、バイアランのメガ粒子りゅうしほう胴体どうたい射抜いぬかれる。爆発ばくはつはせずアジスも一命いちめいめており、直後ちょくごほん2がバイアランの前後ぜんご戦闘せんとう中止ちゅうし命令めいれいていることをつたえる。劇場げきじょうばんではこのエピソードはカットされているが、劇場げきじょうアニメ『機動きどう戦士せんしガンダムNT』では回想かいそうシーンとして3出撃しゅつげきと、マイクΖぜーたガンダムの攻撃こうげきによる被弾ひだん新規しんき作画さくがえがかれている。

機動きどう戦士せんしガンダムΖぜーたΖぜーただい45では、グレーに塗装とそうされたネオ・ジオンぐんグレミー・トト所属しょぞくが1カットのみ登場とうじょう宇宙うちゅうドーベン・ウルフザクIIIなどとともにクイン・マンサ随伴ずいはんする。

映画えいがガンダムしん体験たいけん-0087-グリーンダイバーズ』では、ティターンズカラーである濃紺のうこん基調きちょうとし、上半身じょうはんしんしろいライン(MA形態けいたいでは円形えんけいとなる)がしるされたティターンズ所属しょぞく登場とうじょう民間みんかん貨客船かきゃくせんプロスペローごう救命きゅうめいてい救護きゅうご活動かつどうをおこなう。

漫画まんが機動きどう戦士せんしガンダム エコール・デュ・シエル』では、宇宙うちゅう世紀せいき0086ねんにオーガスタ研究所けんきゅうじょのぞまぬうちに強化きょうか人間にんげんにされたサクヤがほんうばって逃走とうそう当時とうじ最高さいこう機密きみつであるほん(と強化きょうか人間にんげん)の情報じょうほう漏洩ろうえいふせぐべく、べつ機体きたいヤハギ・フランジバックエリシア・ノクトン搭乗とうじょう、うちエリシア強化きょうか人間にんげんようにチューンアップされたくろ機体きたいである。サクヤに自分じぶん強化きょうか人間にんげんにされていたことをらされたエリシアは激昂げっこうしてサクヤち、正気しょうきもどしサクヤをけようとするエリシア爆発ばくはつまれる(エリシアは負傷ふしょうするも生還せいかん[27]

雑誌ざっし企画きかくADVANCE OF Ζぜーた ティターンズのはたのもとに』では、カラバに鹵獲ろかくされた機体きたい登場とうじょうとくなでしま修理しゅうりされ、左肩ひだりかたに "Zeon Alive!!" とあかしるされている。宇宙うちゅう世紀せいき0087ねん6がつのカムチャッカ基地きち防衛ぼうえいせん最中さいちゅうもとジオン公国こうこくぐん残党ざんとうガブリエル・ゾラわたされ、ジムIIからえる。ティターンズのT3部隊ぶたい所属しょぞくガンダムTR-1[ヘイズルあらため(イカロス・ユニット装備そうび)およびギャプランTR-5[ファイバー]交戦こうせんするが、基地きち制圧せいあつされたため撤退てったい同月どうげつ、T3部隊ぶたいがシャトルで宇宙うちゅう帰還きかんする最中さいちゅうネモ3ひきいてカムチャッカ基地きち奪還だっかんすべく襲撃しゅうげきするも、単独たんどく大気圏たいきけん離脱りだつ可能かのうなファイバーにはばまれふたたび撤退てったいする。そのゾラはエゥーゴの一員いちいんとして宇宙うちゅうがり、リック・ディアス[シュトゥッツァー]える。フォト・ストーリーでのゾラ模型もけい作例さくれい)は標準ひょうじゅん塗装とそうだが、「鹵獲ろかくアッシマーのカラー・バリエーション」として、ドム・カラーに塗装とそうされたゾラよう機体きたいと、エゥーゴ・カラー(ネモ・カラー)に塗装とそうされた機体きたい設定せってい掲載けいさいされている[28]。なお、どう作品さくひんではテレビ中継ちゅうけいうつされたテレビばんΖぜーただい37のアジスΖぜーたガンダムをかばいちはだかる場面ばめん背後はいごより)も登場とうじょうする。

雑誌ざっし企画きかく小説しょうせつADVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃ』では、増加ぞうか試作しさくに「愉快ゆかいはん」のあだをもつティターンズのユーイン・バーダー少佐しょうさ搭乗とうじょうする。0087ねん4がつアデレード基地きち防衛ぼうえいせんで、カラバ所属しょぞくザク・マリナー3撃破げきはしたあと、ヴァン・アシリアイノジムあらため[ワグテイル]交戦こうせん戦闘せんとうを「たのしんだ」あとに離脱りだつ。しかししたとおもわれるのがしゃくという理由りゆうてき母艦ぼかんユーコンきゅう潜水せんすいかんU-331を撃沈げきちんする。直後ちょくごヘビィ・フォークきゅう陸上りくじょう戦艦せんかん「ニコシア」に配属はいぞくとなり、6月のヒューエンデン基地きち制圧せいあつ参加さんか偵察ていさつジムII小隊しょうたいの1にわざと機体きたいをぶつけて戦闘せんとう状態じょうたい誘発ゆうはつする(のちにどう基地きち武装ぶそう解除かいじょ)。7月の珊瑚さんごうみでの戦闘せんとうではフォルカー・メルクスワグテイルII両脚りょうきゃく切断せつだんされ墜落ついらくするが、ってはいった味方みかたヒューイット・ライネス大尉たいいマラサイともどもワグテイルIIに発砲はっぽうなかやぶさせる。直後ちょくご増援ぞうえんとして到着とうちゃくした巨大きょだいMAマタ・ビリ回収かいしゅうされ[29]、そのアッシマー[ダンダチャクラ]改修かいしゅうされる。

ガンダムエース』2003ねん9がつごう掲載けいさい藤岡ふじおかけん短編たんぺん漫画まんが「OVER THE MIND」(漫画まんがA.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみたゆめ-』の前日ぜんじつたんたり、のちにどう作品さくひん単行本たんこうぼんだい1かんさいろく)では、「3ごう作戦さくせん」のけんたいである強化きょうか人間にんげん少年しょうねんおよびサイコガンダム[30]輸送ゆそう護衛ごえい複数ふくすうすくなくとも7)が随伴ずいはんするが、輸送ゆそう事故じこにより連邦れんぽうぐんハルツーム基地きち緊急きんきゅう着陸ちゃくりくする。ティターンズ所属しょぞくのユスラ中尉ちゅういのみ機体きたいしょくことなるが、ウェブ企画きかくA.O.Z Re-Boot』の「Special issue」によればティターンズない秘密ひみつ特殊とくしゅ部隊ぶたいブラックヘアーズ」の特殊とくしゅ任務にんむ仕様しようとされ[30]、カラーリングは部隊ぶたいカラーの漆黒しっこく基調きちょう一部いちぶしろあかけられている[ちゅう 7]。ユスラ検体けんたいせて無断むだん出撃しゅつげきし僚機にわれるが、検体けんたいれずに操縦そうじゅうわり、MS形態けいたいでの格闘かくとうせん多数たすう墜落ついらくさせる。しかしシステムがオーバーロードし海上かいじょう不時着ふじちゃく回収かいしゅうされる。なお、ブラックヘアーズ特殊とくしゅ任務にんむ仕様しようはほかにも地球ちきゅうじょうでおこなわれたいくつかの作戦さくせん投入とうにゅうされている[30]

漫画まんが機動きどう戦士せんしガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還きかん』では、0090ねん運用うんようされている連邦れんぽうぐんだい100MS飛行ひこう中隊ちゅうたい[ちゅう 8]の3登場とうじょう左肩ひだりかた同隊どうたい所属しょぞくブロイ・リゲラ中尉ちゅういいちねん戦争せんそうときジオン公国こうこくぐんのエース・パイロットであるジョニー・ライデン少佐しょうさから戦闘せんとうちゅうたくされた(とされる)一角獣いっかくじゅうをモチーフとしたエンブレムが部隊ぶたいしょうとしてえがかれている。モノクロでしか確認かくにんできないが、けは標準ひょうじゅん塗装とそう同一どういつ。ブロイユーマ・ライトニングこう機動きどうがたゲルググ交戦こうせんするが、ビーム・ナギナタで左腕さわんとされる。

漫画まんが機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム Define』では瀧川たきがわきょいたりによってリファインされて登場とうじょう。アニメげきちゅうのイメージを優先ゆうせんさせていちまわ大型おおがた設定せっていされ、あしりたたみしきつばさ追加ついかされたほか、武装ぶそうがビーム・ライフルしかないのは不自然ふしぜんとの理由りゆうりょううでに2れんマシンガン、りょうかたにミサイルラックを内蔵ないぞうしている。なお、どう作品さくひんではカミーユのガンダムMk-IIにMA形態けいたい高空こうくう飛行ひこうちゅうに「られて」そのままりつかれ撃破げきはされる。キリマンジャロ基地きち防衛ぼうえいせんでも2出撃しゅつげき、ド・ダイあらためるジムIIの1個いっこ小隊しょうたいをまたたくあいだ撃破げきはする。

アニメ『Ζぜーた』とは設定せっていことなる近藤こんどう和久かずひさ漫画まんが『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』では通常つうじょうMSの1.5ばい程度ていどおおきさでえがかれており、エゥーゴのカミーユ・ビダン伍長ごちょう搭乗とうじょうする。上下じょうげ反転はんてんして単独たんどく大気圏たいきけん突入とつにゅうしており、SFSとして2のMSをせての飛行ひこう可能かのうとなっている。近藤こんどうによれば、アッシマーにはMSキャリアーとしてのぼつ設定せっていがあり、それを流用りゅうようしたとのこと[31]。なお、どう作品さくひんでの型式けいしき番号ばんごうTMA-10X

ガンダムシリーズではない劇場げきじょうアニメ『ちょう劇場げきじょうばんケロロ軍曹ぐんそう げきおかせドラゴンウォリアーズであります!』では、ケロロたちの高速こうそく飛行ひこうていとして登場とうじょう円盤えんばん部分ぶぶん客室きゃくしつとなっているため、下半身かはんしんのみ変形へんけいするが、アンテナは機首きしゅ直立ちょくりつさせている。

バリエーション

編集へんしゅう

宇宙うちゅうよう試作しさく実験じっけん

編集へんしゅう

雑誌ざっし企画きかくADVANCE OF Ζぜーた ティターンズのはたのもとに』で文字もじ設定せっていのみ登場とうじょう[32]型式けいしき番号ばんごうNRX-044(R)[22])。アッシマーの開発かいはつ当初とうしょ重力じゅうりょくでは可変かへんシステムにかかる負担ふたんおおきいため、負担ふたんすくない無重力むじゅうりょく宇宙うちゅう空間くうかん)でのテストよう試作しさくされる[33]製作せいさく連邦れんぽうぐん[12]とニュータイプ研究所けんきゅうじょ[34]の2せつがある。ティターンズに接収せっしゅうされ、プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]改修かいしゅうされる[33]

プロトタイプ・アッシマーTR-3[キハール]

編集へんしゅう
PROTOTYPE ASSHIMAR TR-3 [KEHAAR]

雑誌ざっし企画きかく『ADVANCE OF Ζぜーた ティターンズのはたのもとに』に登場とうじょう。メカニックデザインは藤岡ふじおかけん[35]実用じつようレベルの可変かへん機構きこうゆうした[36]画期的かっきてきしん兵器へいきであるアッシマーにけたティターンズが、なかば強引ごういん宇宙うちゅうよう試作しさく実験じっけん接収せっしゅうし、独自どくじ改良かいりょうくわえて完成かんせいさせた機体きたい[33]開発かいはつ時期じき並行へいこうしているため、ほんがアッシマーのベースとなったわけではない[12]

宇宙うちゅうよう宇宙うちゅう仕様しよう[37]
型式けいしき番号ばんごうNRX-044(R)外観がいかんてきにアッシマーと共通きょうつうするのは頭部とうぶくらいであり(アンテナはアッシマーより大型おおがた)、試作しさくであるため装甲そうこう十分じゅうぶんではなく[38]胴体どうたいうではフレームがむきしになっている。宇宙うちゅうようであることからあしはいされ[39]下半身かはんしんにはプロペラントタンクとスラスターをわせたシュツルム・ブースター[40]が3装備そうびされている。また、背部はいぶにはやりのようなテール・スタビライザー[38]水平すいへいびている。MA形態けいたい円盤えんばんがたではなく、姿勢しせい制御せいぎょのためはねのようなスタビライザーが多数たすう設置せっちされている[33](MS形態けいたいではシールドとして機能きのうするため、よこ方向ほうこう防御ぼうぎょりょく非常ひじょうたか[41])。シュツルム・ブースターのみを展開てんかいしたなかあいだ形態けいたいをとることも可能かのう[36]機首きしゅ左側ひだりがわにはレドーム[33](MS形態けいたいでは2つにたたまれて後頭部こうとうぶ収納しゅうのうされる)、機体きたい下面かめんにはランディング・ギアをねるかくうで(サブアーム)を装備そうびする。武装ぶそうのビーム・ライフルはアッシマーにちか形状けいじょうだが、エネルギーはEパック(2装備そうび)と機体きたい本体ほんたいからの2ウェイしきとなっている[41]機体きたいしょくはアッシマーを踏襲とうしゅうしたダーク・イエローを基調きちょうとする。
ほんによってドラム・フレームの柔軟じゅうなんせい剛性ごうせい試験しけんがおこなわれ、その結果けっかられたデータをもとにガンダムTR-6[ウーンドウォート]かわそうシステムの中核ちゅうかくとなるフレーム構造こうぞう構築こうちくされている[34]
大気圏たいきけん内用ないよう重力じゅうりょく仕様しよう
型式けいしき番号ばんごうNRX-044。おもに重力じゅうりょくでの変形へんけい機構きこう耐久たいきゅうせいのテストや、「飛行ひこう可能かのう可変かへんMA」というあらたなカテゴリーの兵器へいき戦術せんじゅつ運用うんよう方法ほうほう確立かくりつするための実験じっけん使用しようされる[42]下半身かはんしん試作しさく段階だんかい新型しんがた[42]ねつかくエンジン[37]搭載とうさいしたあし歩行ほこうユニットにかわそうされ(かかとのノズルをはずしてシュツルム・ブースターを装着そうちゃくすることで宇宙うちゅうでも運用うんよう可能かのう[42])、アッシマーとおなうで装甲そうこうやバックパックが追加ついかされたことで[39]外観がいかんはアッシマーにちかづいているが、すでにテストがおこなわれているアッシマーの開発かいはつデータをもとに、さまざまな改良かいりょう強化きょうかパーツが追加ついかされている[23]垂直すいちょく上昇じょうしょうよう補助ほじょ推進すいしんとして腰部ようぶに「スカート・ユニット」を装備そうび側面そくめんには固定こていつばさ装着そうちゃくされ飛行ひこう安定あんていした姿勢しせい制御せいぎょ貢献こうけんしている[23]ずねにはTRシリーズ共通きょうつうのジェネレーターを内蔵ないぞうした試作しさく強化きょうかユニットを装着そうちゃく[39]胸部きょうぶにも装甲そうこう追加ついかされ[39]左側ひだりがわにはドムおなじスプレッド・ビームが装備そうびされている[23]。ビーム・ライフルは銃身じゅうしん後部こうぶのカバーを展開てんかいしてビーム発生はっせいがまおのとして使用しよう可能かのうで、ガブスレイなどのフェダーイン・ライフルのプロトタイプてき武装ぶそうとなっている[42]機体きたいしょく上半身じょうはんしんがダーク・イエロー、下半身かはんしんがブルー・グレーを基調きちょうとする。
ガンダムTR-6[インレ]護衛ごえいのテストにもきょうされ、ガンダムTR-1[ヘイズルあらためのイカロス・ユニットやロゼット強化きょうか陸戦りくせん形態けいたいて、ガンダムTR-6[キハールII]として完成かんせいしている[34]
MS輸送ゆそう仕様しよう
設定せっていのみ掲載けいさいほん運用うんようプランのひとつで、SFSとしてMSの飛行ひこう運搬うんぱんをおこなう。重力じゅうりょく仕様しようりょうかたとスカート・ユニットにMS搭載とうさいユニットと強化きょうか武装ぶそう装備そうびし、MA形態けいたいりょうサイドにMSをせるかたちとなる。宇宙うちゅうよう右側みぎがわにのみMSを搭載とうさいするプランもある[42]
作中さくちゅうでの活躍かつやく
0085ねん8がつにT3部隊ぶたい母艦ぼかんアスワン」に配備はいびされ、コンペイトウ付近ふきんウェス・マーフィー大尉たいい搭乗とうじょうして模擬もぎせんをおこない、エリアルド・ハンター中尉ちゅういヘイズル2号機ごうきカール・マツバラ中尉ちゅういジム・スナイパーIII圧倒あっとうする[43]。また、コンペイトウ周回しゅうかい軌道きどうじょうではエリアルドが搭乗とうじょうし、マーフィーのヘイズルあらためとの模擬もぎせん勝利しょうりする[44]。10月、マーフィーが搭乗とうじょうしてガブリエル・ゾラひきいる公国こうこくぐん残党ざんとう交戦こうせんカザック・ラーソンゲルググ[シュトゥッツァー]にシュツルム・ブースターをたたきつけて撃破げきはする。同月どうげつ宇宙うちゅうでのテストを終了しゅうりょう[45]、エリアルドが搭乗とうじょうして衛星えいせい軌道きどうじょうでシャトルとランデブーし地球ちきゅう降下こうか[46]。ハルツーム基地きち重力じゅうりょく仕様しよう改装かいそうされ[47]どう基地きち拠点きょてんとしてテストをおこなう。MS形態けいたいねつかくジェット・エンジンのテストちゅう所属しょぞく不明ふめいグフフライトタイプおよびド・ダイIIったグフカスタム遭遇そうぐうせんとなるが、大気圏たいきけん突入とつにゅうしてきたカールのTR-4[ダンディライアン]共闘きょうとう撤退てったいさせる[48]。さらに基地きちへの帰投きとうちゅう、ド・ダイあらためったグフカスタム2[49]追撃ついげきけるも撃破げきはする[46]同月どうげつのうちにすべてのテスト項目こうもく終了しゅうりょうし、ふたたび宇宙うちゅうもどされるが[50]ほんはそのT3部隊ぶたいでは運用うんようされておらず、去就きょしゅう不明ふめいである。

アッシマー[ダンダチャクラ]

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ASSHIMAR [DANDA-CHAKRA]

雑誌ざっし企画きかく小説しょうせつADVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃ』に登場とうじょう型式けいしき番号ばんごうNRX-044Q)。メカニックデザインは片貝かたかい文洋ふみひろ[51]。「ダンダチャクラ」は改装かいそうパックのプロジェクトめいとされ、「せいなる車輪しゃりん」の[52]

ちゅうやぶしたユーイン・バーダー少佐しょうさのアッシマーをもとに[51]、ニューギニア基地きち改装かいそうパックをもちいて30あいだ[52]強化きょうか改修かいしゅうした機体きたい[51]頭部とうぶかた前腕ぜんわんのMA形態けいたい円盤えんばんじょうになる外装がいそう大型おおがたされ、頭頂とうちょうには大型おおがたのセンサーおよびアンテナが装備そうびされる[51]。モノアイ・レールはXがたとなり、原型げんけいではバイザーでかくれていたサブ・カメラが4露出ろしゅつしている[12]破壊はかいされたひざからした完全かんぜん新規しんき伸縮しんしゅくしきのものに交換こうかんされ、MA形態けいたいにはみじかくなり旋回せんかいせい向上こうじょうしており[51]軽量けいりょうのため[53]大型おおがたのジェット・エンジンを1ずつ搭載とうさいする[51]結果けっかてき本体ほんたい重量じゅうりょう増加ぞうかしているが、戦術せんじゅつはばひろがっている[53]機体きたいしょく上半身じょうはんしんがダーク・ブラウン、下半身かはんしんしろ基調きちょうとする。

武装ぶそうしん設計せっけいの4連装れんそうメガ粒子りゅうしほう1ちょうとビーム・ピストル2ちょう携行けいこう装備そうびし、原型げんけいより総合そうごう火力かりょく向上こうじょうしている。前腕ぜんわんには原型げんけいにはないビーム・サーベルを2ずつ装備そうび。また、MA形態けいたい機体きたい下面かめん左右さゆうにはパイロン追加ついかされ、各種かくしゅミサイルをけい4懸架けんかすることが可能かのうとなっている[51]

作中さくちゅうでの活躍かつやく
宇宙うちゅう世紀せいき0087ねん7がつ、バーダー少佐しょうさ改修かいしゅうわったばかりのほん搭乗とうじょうし、マタ・ビリとハイザック小隊しょうたいひきいて出撃しゅつげき。ニューギニア基地きち攻略こうりゃくのため進軍しんぐんするカラバのザンジバルきゅう機動きどう巡洋艦じゅんようかんケラウノス」を襲撃しゅうげきヴァン・アシリアイノワグテイルII一騎討いっきうちちとなり、頭部とうぶセンサーを損傷そんしょうしながらも左腕さわんとビーム・ライフルを破壊はかいするが、てきのユーコンきゅう潜水せんすいかんU-567からの対地たいちミサイルにじょうじた攻撃こうげきによりあし損傷そんしょう。さらにアウドムラたいリック・ディアス直撃ちょくげき撤退てったい。そのふたたびマタ・ビリとともに出撃しゅつげき今度こんど連携れんけいしてケラウノスたい交戦こうせんするも、「ケラウノス」の特攻とっこうによりマタ・ビリを撃破げきはされ撤退てったい同月どうげつのニューギニア基地きち防衛ぼうえいせんではダニカ・マクガイアハイザック[エピデンドルム]撃破げきは、さらに味方みかたであるが30バンチ事件じけんのデータを流出りゅうしゅつさせたとして抹殺まっさついのちけていたヒューイット・ライネス大尉たいいマラサイ撃破げきはする[54]。そのバーダーは宇宙うちゅうがり、マラサイにえるため登場とうじょうしない。

EWACアッシマー

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EWAC ASSHIMAR[ちゅう 9]

ウェブ企画きかくA.O.Z Re-Boot』に登場とうじょう型式けいしき番号ばんごうNRX-044EW)。

ガンダムTR-6[キハールII]よう開発かいはつされた、円形えんけいのレドームがたブースト・ポッドをアッシマーに装着そうちゃくした仕様しよう。このレドームは連邦れんぽうぐんMSのすべてに共用きょうよう可能かのうであるが、その形状けいじょうからアッシマーけい円盤えんばんがたMAと相性あいしょうく、きゅう世紀せいき試作しさく戦闘せんとうXF5Uになぞらえた「パンケーキ」の愛称あいしょうをもつ[ちゅう 10]。その性能せいのうからグリプス戦役せんえきこう偵察ていさつとして重宝ちょうほうされている[55]

スマートフォンゲームアプリ『機動きどう戦士せんしガンダム U.C. ENGAGE』に登場とうじょうするゲームオリジナルMS(型式けいしき番号ばんごうNRX-044BZ)。アッシマーのドラム・フレーム構造こうぞうをムーバブル・フレーム構造こうぞうえるためにバーザムもとたい流用りゅうよう、アッシマーの部品ぶひん流用りゅうようした有人ゆうじんSFS「ムーシカ・ベース」とバーザムに分離ぶんり合体がったい可能かのう

小説しょうせつ・アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムUC』に登場とうじょう型式けいしき番号ばんごうRAS-96)。宇宙うちゅう世紀せいき0096ねん運用うんようされている、アッシマーの後継こうけい

アッシマック

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漫画まんが機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダムDUST』に登場とうじょう型式けいしき番号ばんごうCNRX-044)。連邦れんぽうぐん新興しんこう勢力せいりょく「キュクロープス」が宇宙うちゅう世紀せいき0169ねん運用うんようする、アッシマーのさい設計せっけい

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 出典しゅってんによれば、『Ζぜーただい16くもなかほん味方みかた間違まちがえ「あっ、しまった!」とさけ台詞せりふがあるとされるが[2]実際じっさいにはそのよう台詞せりふはない。カミーユ・ビダンベルトーチカ・イルマ複葉ふくよう間違まちがえて「はっ、ベルトーチカじゃない!」とさけぶシーンはある。
  2. ^ MS形態けいたいのバックパックのメイン・スラスターの推力すいりょくを26,000kgとする資料しりょうもある[9]
  3. ^ Ζぜーたそう監督かんとくである富野とみのゆかりゆうのインタビューによる[10]
  4. ^ 当時とうじのマグネット・コーティング処理しょり持続じぞく時間じかんかぎられており、ほんなどは出撃しゅつげきのたびにさい処理しょりがおこなわれていたらしいとされる。しかし、その改良かいりょうにより簡単かんたんなメンテナンスだけで効果こうかすうげつあいだ維持いじすることが可能かのうとなっている[14]
  5. ^ Ζぜーただい13では、ひゃくしきのビーム・ライフルの右肩みぎかたへの直撃ちょくげきをはじいている。
  6. ^ ギヤ、シャフトやシリンダーが複雑ふくざつわさって可変かへんフレームを形成けいせいし、のちにこの技術ぎじゅつ発展はってんしてムーバブル・フレームになったとする資料しりょうもある[24]
  7. ^ 機種きしゅのブラックヘアーズ特殊とくしゅ任務にんむ仕様しよう各部かくぶがカスタマイズされているが、ほんはカラーリング以外いがい外観がいかんてき相違そういはない。ただし、ビーム・ライフルは後述こうじゅつTR-3[キハール]大気圏たいきけん内用ないよう)と同型どうけいのものを携行けいこうしている。
  8. ^ ただし、エンブレムには "113TH MS COMPANY"(だい113MS中隊ちゅうたい)としるされている。
  9. ^ 出典しゅってんでは"EWAC AQSSHIMAR" と誤記ごきされている[55]
  10. ^ なお、小説しょうせつADVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃ』では、ティターンズの巨大きょだいMAマタ・ビリもカラバから「パンケーキ」のあだばれている[54]

出典しゅってん

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  4. ^ 劇場げきじょうばん機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』さんさくでメカさくかんなかもりぶん富野とみのゆかりゆうそう監督かんとく直訴じきそしたことって?”. 電撃でんげきオンライン (KADOKAWA Game Linkage). (2023ねん2がつ22にち). https://dengekionline.com/articles/173876/ 2023ねん2がつ24にち閲覧えつらん 
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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 書籍しょせき
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    • 『ENTERTAINMENT BIBLE.2 機動きどう戦士せんしガンダム MSだい図鑑ずかん【PART.2 グリプス戦争せんそうへん】』バンダイ、1989ねん3がつ31にちISBN 4-89189-130-0 
    • 『データコレクション4 機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム 上巻じょうかん』メディアワークス、1997ねん8がつ15にちISBN 4-07-306302-2 
    • 旭屋出版あさひやしゅっぱんアニメ・フィルムブックス TVシリーズ[機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム]フィルムブック・パート1』旭屋出版あさひやしゅっぱん、1999ねん1がつ14にちISBN 4-7511-0148-X 
    • 機動きどう戦士せんしガンダムMSだい全集ぜんしゅう2013[+線画せんが設定せっていしゅう]』アスキー・メディアワークス、2012ねん12月25にちISBN 978-4-04-891215-0 
    • カトキハジメ機動きどう戦士せんしガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店かどかわしょてん、2010ねん8がつ26にちISBN 978-4-04-715360-8 
    • 『プロジェクトファイル Ζぜーたガンダム』SBクリエイティブ、2016ねん10がつ3にちISBN 978-4-7973-8699-8 
  • ムック
    • 『コミックボンボン緊急きんきゅう増刊ぞうかん 機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダムを10ばいたのしむほん講談社こうだんしゃ、1985ねん5がつ30にち 
    • 模型もけい情報じょうほう別冊べっさつ MJマテリアル4 機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム メカニック設定せっていしゅう&作例さくれいしゅう』バンダイ、1985ねん6がつ8にち 
    • 『ジ・アニメ特別とくべつ編集へんしゅう 機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』近代映画社きんだいえいがしゃ、1985ねん8がつ25にち 
    • 別冊べっさつアニメディア 機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム 完全かんぜん収録しゅうろくばん学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1986ねん3がつ30にち 
    • 電撃でんげきホビーマガジンスペシャル アドバンス・オブ・Ζぜーた ティターンズのはたのもとに Vol.2』メディアワークス、2004ねん1がつ5にちISBN 4-8402-2589-3 
    • 電撃でんげきホビーマガジンスペシャル アドバンス・オブ・Ζぜーた ティターンズのはたのもとに Vol.3』メディアワークス、2005ねん1がつ30にちISBN 4-8402-2927-9 
    • 電撃でんげきホビーマガジンスペシャル アドバンス・オブ・Ζぜーた ティターンズのはたのもとに Vol.4』メディアワークス、2006ねん2がつ15にちISBN 4-8402-3357-8 
    • 電撃でんげきホビーマガジンスペシャル アドバンス・オブ・Ζぜーた ティターンズのはたのもとに Vol.6』メディアワークス、2008ねん2がつ15にちISBN 978-4-8402-4085-7 
    • 電撃でんげきHOBBY BOOKS ADOVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃ ビジュアルブック Vol.2』アスキー・メディアワークス、2011ねん9がつ24にちISBN 978-4-04-870855-5 
  • 雑誌ざっし
    • 電撃でんげきホビーマガジン』2013ねん3がつごう、アスキー・メディアワークス。 
  • 小説しょうせつ
    • 神野かみの淳一じゅんいち『ADVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃだい3かん、アスキー・メディアワークス、2011ねん9がつ24にちISBN 978-4-04-870856-2 
    • 神野かみの淳一じゅんいち『ADVANCE OF Ζぜーた こくこういししゃだい4かん、アスキー・メディアワークス、2011ねん12月24にちISBN 978-4-04-886123-6 
  • 漫画まんが
    • みずきたつ・今野こんのさとし『アドバンス・オブ・Ζぜーた ティターンズのはたのもとに』 だい3かん、メディアワークス、2006ねん7がつ15にちISBN 4-8402-3500-7 
    • 美樹みきもと晴彦はるひこ機動きどう戦士せんしガンダム エコール・デュ・シエル』 だい11かん角川書店かどかわしょてん、2008ねん6がつ26にちISBN 978-4-04-715076-8 
    • 藤岡ふじおかけん『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみたゆめ-』 だい4かん、KADOKAWA、2019ねん12月28にちISBN 978-4-04-912950-2 
  • プラモデル付属ふぞく説明せつめいしょ
    • 『1/250 NRX-044 アッシマー』バンダイ、1985ねん11月。 
    • HGUC 1/144 NRX-044 アッシマー』バンダイ、2005ねん6がつ 
  • アクションフィギュア付属ふぞくデータカード
  • ウェブサイト
    • A.O.Z Re-Boot Vol.29”. 電撃でんげきホビーウェブ. KADOKAWA. 2016ねん9がつ30にち閲覧えつらん
    • A.O.Z Re-Boot Vol.33”. 電撃でんげきホビーウェブ. KADOKAWA. 2017ねん3がつ8にち閲覧えつらん
    • A.O.Z Re-Boot Vol.47”. 電撃でんげきホビーウェブ. KADOKAWA. 2018ねん2がつ21にち閲覧えつらん
    • A.O.Z Re-Boot Special issue #1”. 電撃でんげきホビーウェブ. KADOKAWA. 2022ねん10がつ4にち閲覧えつらん
    • A.O.Z Re-Boot Vol.86”. 電撃でんげきホビーウェブ. KADOKAWA. 2024ねん1がつ26にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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