グラニテ

グラニテ（仏ふつ: Granité）は、フランス料理りょうりのコースにおいて供きょうされるシャーベット状じょうの氷菓ひょうかである。本来ほんらい、コースの中なかで肉にく料理りょうりとローストの間あいだ（現代げんだいでは簡略かんりゃく化かされ、魚さかな料理りょうりと肉にく料理りょうりの間あいだに供きょうされることも多おおい）の口直くちなおしを目的もくてきとして供きょうされるものを指さして言いう。コースの最後さいごにデザートとして供きょうされるものを指さしていうこともある。

意味いみはフランス語ふらんすごで「ざらざらした」。その名なの通とおり、ソルベと比くらべて氷こおりの粒つぶが粗あらく、シャリシャリとした食しょく感かんが特徴とくちょうである。口直くちなおし目的もくてきのグラニテは、デザートとして供きょうされるソルベよりも糖度とうどが低ひくい。

作つくり方かた

シェフによってさまざまなバリエーションがあり、リキュールなどのアルコール類るいが加くわえてあるもの、柑橘かんきつ系けいなどのフルーツを用もちいたもの、また、トマトなどの野菜やさいで作つくられたものなどがある。例れいとしては、グレープフルーツのグラニテ、キウイとキュウリのグラニテなどを挙あげることができる。

グラニータ

ブリオッシュを添そえたシチリアのグラニータ

グラニテはシチリア発祥はっしょうの氷菓ひょうか「グラニータ（グラニタ）」（伊い: Granita）をもとにしている。また、ローマ地方ちほうではグラニータを「グラッタケッカ（Grattachecca）」と呼よぶ。グラニータはシロップやジュースを混まぜ加くわえて冷凍れいとうさせるのに対たいして、グラッタケッカは氷こおりの塊かたまりを削けずり、味あじを加くわえたものであり日本にっぽんのかき氷ごおりに似にている。

シチリアでは、昔むかしからレモン、マンダリンオレンジ、ジャスミン、コーヒー、アーモンド、ミント、イチゴ、クワの実みなどのグラニータの人気にんきが高たかい。好このまれる氷こおりの粒つぶの大おおきさには地方ちほうによって差異さいがある。グラニータにはブリオッシュを添そえて食たべる習慣しゅうかんがあり、横よこ半分はんぶんに切きったブリオッシュにはさんで食たべたり、夏期かきはグラニータとブリオッシュを朝食ちょうしょくとすることもある。

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