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サーマ・ヴェーダ - Wikipedia

『サーマ・ヴェーダ』Sāmaveda, सामवेद)は、バラモン教ばらもんきょう聖典せいてんであるヴェーダひとつ。

概要がいよう

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祭式さいしきにおいて旋律せんりつにのせてうたわれる讃歌さんか(sāman)を収録しゅうろくしたもの。 うたえいつかさどるウドガートリさいかん(udgātṛ)によって護持ごじされてきた。

讃歌さんかおおくは『リグ・ヴェーダ』に、一部いちぶのヴェーダ文献ぶんけんざいっており、オリジナルのものはすくない。

伝説でんせつによれば、『サーマ・ヴェーダ』はかつて1000の流派りゅうは(シャーカー)にかれていたというが[1]:163ちゅう2現在げんざいはカウトゥマ(Kauthuma)、ラーナーヤニーヤ(Rāṇāyanīya)、ジャイミニーヤ(Jaiminīya)3のものが文献ぶんけんとしてのこっている[2]。3のスタンザのかずは、それぞれ585、1225、58あるが、重複じゅうふく部分ぶぶんもある。

『サーマ・ヴェーダ』の本文ほんぶんであるサンヒターは、アールチカ(ārcika)とウッタラールチカ(uttarārcika)の2かれ、前者ぜんしゃ韻律いんりつ対象たいしょうとなるかみによって配列はいれつされているが、後者こうしゃきょう犠の種類しゅるいによって配列はいれつされている[1]:166

サーマ・ヴェーダにとって重要じゅうようなのは讃歌さんか歌詞かしよりも旋律せんりつ(サーマン)であるが[1]:164-165、アールチカおよびウッタラールチカのいずれも音楽おんがく記録きろくされておらず、歌詞かしのみがしるされている[1]:166旋律せんりつしるしたものとしてはガーナ(gāna)が附属ふぞくし、これはより時代じだいあたらしいものだが[1]:166-167、インド音楽おんがく歴史れきしじょう重要じゅうよう資料しりょうになっている[1]:169。アールチカに附属ふぞくするガーナにはグラーマゲーヤガーナとアラニヤガーナがあり、ウッタラールチカに附属ふぞくするガーナにウハガーナとウヒヤガーナがある[1]:167

脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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