スターク・インダストリーズ

スターク・インダストリーズ（Stark Industries、NYSE: SIA、NASDAQ: STRK）は、後のちにスターク・インターナショナル、スターク・イノベーションズ、スターク・エンタープライズ、スターク・レジリエンスとも呼よばれる、マーベル・コミックが発行はっこうするアメリカン・コミックスに登場とうじょうする架空かくうの企業きぎょうである。この会社かいしゃは、アイアンマンとしても知しられる実業じつぎょう家かのトニー・スタークによって所有しょゆうされ、経営けいえいされている。テールズ・オブ・サスペンス第だい40号ごう（1963年ねん4月がつ）に初はつ登場とうじょうし、トニーの父ちちハワード・スタークによって設立せつりつされた。フォーブス25の「最大さいだいの架空かくう企業きぎょう」によると、推定すいてい売上うりあげ高だかは203億おくドルで、16位いにランクインしている。

スターク・インダストリーズ
出版しゅっぱん情報じょうほう
出版しゅっぱん社しゃ	マーベル・コミックス
初はつ登場とうじょう	テールズ・オブ・サスペンス第だい40号ごう（1963年ねん4月がつ）
製作せいさく者しゃ	ロバート・バーンスタイン スタン・リー ジャック・カービー
物語ものがたり内ない
ビジネスの種類しゅるい	コーポレーション
本拠地ほんきょち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・カリフォルニア州しゅうマリブ
社員しゃいん	ジェイムズ・ローズ ペッパー・ポッツ オバディア・ステイン ベサニー・ケイブ マダム・マスク ルミコ・フジカワ モーガン・スターク クリムゾン・ダイナモ ハッピー・ホーガン

概要がいよう

スターク・インダストリーズは19世紀せいきにアイザック・スターク・シニアによって設立せつりつされ、後のちにハワード・スタークに引ひき継つがれ、彼かれの死後しごは息子むすこのトニーに引ひき継つがれた。長年ながねんにわたり、倒産とうさん、トニーの「死し」、トニーの復帰ふっき、敵対てきたい的てき買収ばいしゅうを経へて、スターク・インターナショナル（後ごのステイン・インターナショナル）、スターク・エンタープライズ、スターク/フジカワ、スターク・ソリューションズなど、多おおくの名称めいしょう変更へんこうを経へてきた。

スターク・インダストリーズ

スターク・インダストリーズ（Stark Industries）は、高度こうどな兵器へいきや軍事ぐんじ技術ぎじゅつを開発かいはつ・製造せいぞうする防衛ぼうえい関連かんれん企業きぎょうが中心ちゅうしん。同社どうしゃは、アイアンマンやウォーマシンが着用ちゃくようする防具ぼうぐを製造せいぞうしている。�たまS.H.I.E.L.D.が使用しようするヘリコプターを製造せいぞうし、アベンジャーズが使用しようするクインジェットを製造せいぞうしている。

スターク・インターナショナル

元々もともとはスターク・インダストリーズだったが、軍需ぐんじゅ品ひんの製造せいぞうを中止ちゅうししたのを機きに社名しゃめいをスターク・インターナショナル（Stark International）に変更へんこうし、トニーがCEOの座ざをペッパー・ポッツに譲ゆずった。最終さいしゅう的てきには、敵対てきたい的てき買収ばいしゅうの末すえにオバディア・ステインに買収ばいしゅうされ、彼かれはステイン・インターナショナル（Stane International）と改名かいめいした。

ステイン・インターナショナル

ステイン・インターナショナル（Stane International）は、トニー・スタークをアルコール依存いぞん症しょうに追おい込こんだオバディア・ステインは、敵対てきたい的てき買収ばいしゅうの末すえ、ジェームズ・ローズからスターク・インターナショナルの経営けいえい権けんを奪うばい取とり、会社かいしゃ名めいを自分じぶんの名前なまえに変更へんこうした。ステインは軍需ぐんじゅ品ひん製造せいぞうを一新いっしんした。しかし、ステインが殺ころされた後のち、会社かいしゃは謎なぞのカルテルによって運営うんえいされており、最終さいしゅう的てきにはスターク・エンタープライズに買収ばいしゅうされて再さい吸収きゅうしゅうされることになった。

スターク・エンタープライズ

オバディア・ステインの死後しご、個人こじん的てきな財産ざいさんを取とり戻もどしたトニーは、ロサンゼルスにスターク・エンタープライズ（Stark Enterprises）という新しん会社かいしゃを設立せつりつした。

スターク/フジカワ

スターク/フジカワ（Stark/Fujikawa）は、アイアンマン/アンソニー・スタークの死後しご、スターク・エンタープライズとフジカワ・インダストリーズ（Fujikawa Industries）が合併がっぺいして誕生たんじょう。

スターク・ソリューションズ

スターク・ソリューションズ（Stark Solutions）は、トニー・スタークが経営けいえい/所有しょゆうする5番目ばんめの会社かいしゃで、異い次元じげんからの帰還きかん後ごに設立せつりつされた。トニーの影響えいきょう下かにあったティベリウス・ストーンに誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうされた後のち、トニーによって閉鎖へいさされた。

スターク・インダストリーズ/インターナショナル

スターク・インダストリーズ/インターナショナル（Stark Industries/International）は、トニー・スタークが所有しょゆう/経営けいえい/設立せつりつした6番目ばんめの会社かいしゃで、スターク・ソリューションズの閉鎖へいさ後ごに設立せつりつされた。ファイブ・ナイトメア」と「ワールド・モスト・ウォンテッド」での出来事できごとの後のち、スターク・インダストリーズは倒産とうさんし、最終さいしゅう的てきには閉鎖へいさされた。また、スタークインターナショナルとしても知しられていたが、どちらの名前なまえも以前いぜんの会社かいしゃの化身けしんで使用しようされていたものである。そのロゴは、映画えいが『アイアンマン』シリーズのS.I.ロゴと同おなじである。

その他たのバージョン

マーベル2099

Marvel 2099（2099年ねんを舞台ぶたいにした代替だいたい未来みらいの現実げんじつ）では、スターク/フジカワはロクソン・エナジー・コーポレーションと並ならぶ大だい企業きぎょう勢力せいりょくである。スタッフとして知しられているのは、ヒカル様さまとスドウだけである。

アルティメット・マーベル

スターク・インダストリーズはまた、アルティメット・ユニバースにも登場とうじょうする。同様どうように、アルティメイト・コミックのスターク・インターナショナルとしても。スターク・ソリューションズもまた、トニー・スタークの兄あにであるグレゴリー・スターク博士はかせが所有しょゆうする別べつ会社かいしゃとして登場とうじょうする。

MC2

MC2の代替だいたい未来みらいの現実げんじつでは、会社かいしゃはスターク・グローバル・インダストリーズとして知しられており、トニー・スタークが所有しょゆう・経営けいえいしている。

アース・ウルトラヴィジョン

What If...?の物語ものがたりでは、この会社かいしゃはスターク・インタープラネタリーとして知しられており、アイアンドロイドの生うみの親おやである。

アマルガム・コミックス

アマルガム・コミックスの世界せかいでは、スターク・エアクラフト（それ自体じたいはスターク・インダストリーズとフェリス・エアクラフトの合併がっぺい）として知しられている。知しられている従業じゅうぎょう員いんはジャニス・ドレマス、ペッパー・フェリス、ハッピー・カルマク、スチュワート・ローズ、ハル・スタークだけである。

MCU版ばん

概要がいよう

防衛ぼうえい請負うけおい会社かいしゃロッキード・マーティンのロゴに似にている企業きぎょうロゴ

MCUの多おおくの作品さくひんに登場とうじょうする世界せかい的てきな巨大きょだい複ふく合あい企業きぎょう。ハワード・スタークが創業そうぎょうし、オバディア・ステインと共ともに発展はってんさせた。ニューヨーク証券しょうけん取引とりひき所しょにSIAとして上場じょうじょうしている。トニー・スタークが20歳さいの頃ころにハワードが死去しきょし、オバディアが暫定ざんてい的てきにCEOを務つとめたあと、トニーが21歳さいでCEOに就任しゅうにんする。

かつては兵器へいき開発かいはつを主おも産業さんぎょうとしており、トニーが中心ちゅうしんとなって、数すう多おおくの高度こうどな兵器へいきやロボット、軍事ぐんじ衛星えいせいまでさまざまな発明はつめい品ひんを製造せいぞうして、当社とうしゃの正味しょうみ資産しさんが1200億おくドルとなるほど莫大ばくだいな利益りえきを生うみ出だし、会社かいしゃの売うり上あげの一部いちぶを貧まずしい地域ちいきの人々ひとびとへの寄付きふや、医療いりょう技術ぎじゅつの研究けんきゅう開発かいはつにもあて、世界中せかいじゅうのレーサーへのスポンサー協力きょうりょくから、イベントも主催しゅさいするなど社会しゃかい貢献こうけん度どが高たかく、アメリカ政府せいふにとって必要ひつよう不可欠ふかけつな大会たいかい社しゃとしての地位ちいをき上ずきあげた。

2009年ねんに軍需ぐんじゅから撤退てったいしているものの、大だい企業きぎょうとしての体裁ていさいは未いまだに保たもち続つづけている。

関連かんれん施設しせつ

本社ほんしゃ屋や

ロサンゼルスに築きずかれたスターク社しゃの本社ほんしゃ屋や。非常ひじょうに広大こうだいな敷地しきち内ないには社長しゃちょう室しつを有ゆうする本社ほんしゃビルやロッキード・マーティンのスカンクワークスの入いり口くちに似にたホール、YF-22のオブジェ、“巨大きょだいアーク・リアクター”が置おかれたラボ、その地下ちかにはオバディアの秘密ひみつの研究けんきゅう室しつを有ゆうする“セクター16”などが構かまえられており、専用せんようの空港くうこうとビジネスジェットも所有しょゆうしている。

トニーとオバディアの戦たたかいは、本社ほんしゃビルやその周辺しゅうへんで繰くり広ひろげられた。

2012年ねんのクリスマスシーズンには、警備けいび部長ぶちょうのハッピーに対たいする社員しゃいんからの苦情くじょうが3倍ばいに増ふえたと言及げんきゅうされ、アルドリッチ・キリアンとエリック・サヴィンも来訪らいほうしている。

人工じんこう衛星えいせい

地球ちきゅうの衛星えいせい軌道きどう上じょうに存在そんざいするスターク社しゃの人工じんこう衛星えいせい。現在げんざいのところ、“ヴェロニカ”を格納かくのうしたものと“コンバット・ドローン”を多数たすう格納かくのうしたものの2種類しゅるいの衛星えいせいが登場とうじょうしている。

前者ぜんしゃは、トニーからの指示しじを受うけることで衛星えいせい本体ほんたいの下部かぶが分解ぶんかいし、露出ろしゅつしたヴェロニカをトニーの下したへ射出しゃしゅつさせる。

後者こうしゃは、“E.D.I.T.H.”操作そうさで先端せんたんのパネルが展開てんかいし、ドローンを内包ないほうしたカプセルをE.D.I.T.H.使用しよう者しゃが指定していした機体きたい数すう分ふん発射はっしゃさせ、目的もくてき地ちに送おくる。

このほかにも、マーベル・テレビジョン製作せいさくのドラマ『エージェント・カーター』にはニューヨークの研究所けんきゅうじょが登場とうじょうしている。

社員しゃいん

ハワード・スターク

トニーの実父じっぷであり、スターク社しゃの創始そうし者しゃにして、“S.H.I.E.L.D.”創設そうせつ者しゃ兼けん幹部かんぶの一人ひとりでもあった天才てんさい発明はつめい家か。半はん世紀せいき近ちかくに渡わたってCEOの座ざに就ついていたが、1991年ねん12月16日にちの夜よるにヒドラに洗脳せんのうされたウィンター・ソルジャー（バッキー）に暗殺あんさつされた。

オバディア・ステイン

スターク社しゃの重鎮じゅうちんにしてNo.2。ハワードの盟友めいゆうで、彼かれの死後しごはトニーのCEO後継こうけいまで暫定ざんてい的てきにトップとしてスターク社しゃを率ひきいた。当社とうしゃを完全かんぜん掌握しょうあくするためにトニーと激突げきとつするが、敗やぶれて死亡しぼうした。

アントン・ヴァンコ

ソ連それんの物理ぶつり学者がくしゃで、イワン・ヴァンコの実父じっぷ。ハワードと共ともにアーク・リアクターの研究けんきゅう開発かいはつに携たずさわったが、スパイ容疑ようぎと見み做され、後年こうねんソ連それんへ強制きょうせい送還そうかんされた。そして貧困ひんこん生活せいかつへ追おいやられて衰弱すいじゃく状態じょうたいとなり、息いきをひきとる。

トニー・スターク

ハワードの実子じっしであり、パワードスーツを身みに纏まとう天才てんさい発明はつめい家かヒーロー“アイアンマン”である3代目だいめCEO。父ちちと同様どうように当社とうしゃの繁栄はんえいをもたらしたが、2010年ねんには会長かいちょうに就任しゅうにん。2023年ねんのサノスの群ぐん勢ぜいとの最終さいしゅう決戦けっせんで命いのちを落おとした。

ペッパー・ポッツ

2010年ねん時じにまでスターク社しゃCEO秘書ひしょを務つとめ、以降いこうはトニーから経営けいえい者しゃの座ざを託たくされた現げんCEO。トニーとは、公私こうしともにパートナー関係かんけいである。

ハッピー・ホーガン

スターク社しゃCEOの運転うんてん手しゅ兼けんボディガード。トニーやペッパーの親友しんゆうでもあり、2012年ねんと2024年ねん時じには当社とうしゃの警備けいび主任しゅにんを務つとめる。

ウィリアム・ギンター・リヴァ

エンジニア。2009年ねんにオバディアの下したで“アイアンモンガー”の製造せいぞうにあたっていたが、その後ご当社とうしゃをドロップアウトし、ベックの一味いちみに加くわわる。

ナタリー・ラッシュマン

法務ほうむ部ぶの社員しゃいん。2010年ねん時じにトニーやペッパーのアシスタントとして働はたらくが、その正体しょうたいはトニーの観察かんさつ任務にんむで当社とうしゃに潜入せんにゅうしたS.H.I.E.L.D.エージェントのナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウであった。

マリア・ヒル

2014年ねんから2015年ねん時じのスターク社しゃCEO秘書ひしょを務つとめたS.H.I.E.L.D.の元もと副ふく長官ちょうかん。S.H.I.E.L.D.壊滅かいめつ後ごに当社とうしゃに入社にゅうしゃし、ペッパーとアベンジャーズのサポートを兼務けんむした。

クエンティン・ベック

ホログラム技術ぎじゅつの専門せんもん家か。自みずからが開発かいはつしたホログラムシステムの利用りよう法ほうを巡めぐってトニーに抗議こうぎしたことで当社とうしゃを解雇かいこされたが、その後ごトニーに反感はんかんを抱かかえる者ものたちを集あつめ、アイアンマンに代かわるニューヒーローとして世界せかいに君臨くんりんしようとした。しかし、ピーター・パーカー/スパイダーマンに敗やぶれて死亡しぼうした。

テクノロジー

装置そうち

アーク・リアクター

ハワードが発明はつめいした半永久はんえいきゅう発電はつでん機関きかん。現代げんだいではトニーが小型こがた化かに成功せいこうし、心臓しんぞう保護ほごに使用しようしたり、“アイアンマン・アーマー”各種かくしゅ及および“ウォーマシン・アーマー”各種かくしゅと“アイアン・レギオン”に動力どうりょく炉ろとして搭載とうさいされる。

ガンマ・チェア（Gamma Chair）

登場とうじょう作品さくひん：『インクレディブル・ハルク』

スターク社しゃによって開発かいはつされ、ブルース・バナーがガンマ線がんません実験じっけんの際さいに使用しようした、ガンマ線がんません照射しょうしゃ機き。横よこから見みるとアルファベットの“G”や“C”に見みえる照射しょうしゃ機き本体ほんたいと歯科しか用ようチェアユニットを組くみ合あわせたような形状けいじょうの大型おおがた装置そうちで、実験じっけんのために“カルバー大学だいがく”の研究けんきゅう室しつに設置せっちされた。

実験じっけんの成功せいこうを確信かくしんしたブルースは自みずから被験者ひけんしゃとなってこの装置そうちに着席ちゃくせきし、超人ちょうじん血清けっせいを投与とうよした後のちにガンマ線がんませんを照射しょうしゃして浴あびたが、その結果けっかハルクと化かして暴走ぼうそう。同時どうじにこの装置そうちも破壊はかいされる。

ファブリケーター（Fabricator）

登場とうじょう作品さくひん：『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

アーク・リアクターを動力どうりょく源げんとする万能ばんのう装置そうち。強力きょうりょくな武器ぶきやスーツなどのアイテム全般ぜんぱんから薬品やくひん、小型こがた装置そうちまでの分析ぶんせき、設計せっけい、製造せいぞうが可能かのうで、“スパイダーマン・スーツ”の全ぜんデータが入はいっているホログラフィック・ディスプレイや、タッチパネル、マニピュレーターなどが搭載とうさいされており、起動きどうさせると、全体ぜんたいが展開てんかいする。

1台だいは後述こうじゅつのビジネスジェットに搭載とうさいされ、ピーターの“アップグレード・スーツ”製作せいさくに使つかわれた。

もう1台だいは、ハッピーのコンドミニアムにシートを被かぶせた状態じょうたいで置おかれ、ピーターとノーマン・オズボーンによるヴィラン一同いちどうの治療ちりょう用ようの薬品やくひんやデバイスの開発かいはつに利用りようされたが、この装置そうちの強力きょうりょくなエネルギーを感かんじ取とったマックス・ディロン/エレクトロに目めを付つけられ、ヴィラン一同いちどうがノーマンの肉体にくたいを乗のっ取とったグリーン・ゴブリンに唆そそのかされた際さい、マックスに動力どうりょく源げんのアーク・リアクターを奪うばわれてしまう。

兵器へいき

ジェリコ（Jericho）

登場とうじょう作品さくひん：『アイアンマン』

スターク社しゃがアメリカ空軍くうぐんの依頼いらいを受うけて、世界せかい初はつの“リパルサー・テクノロジー”を応用おうようし、完成かんせいさせた新型しんがたクラスターミサイル。発射はっしゃ台だい1台だいに重量じゅうりょう240kgの大型おおがた弾頭だんとうが3基き搭載とうさいされており、最高さいこう速度そくどマッハ1.1+110kmで飛行ひこうする大型おおがた弾頭だんとう1基きに内包ないほうされる多数たすうの小型こがた弾頭だんとうが電波でんぱホーミング誘導ゆうどうによって、一いち度どの発射はっしゃにより広範囲こうはんいを攻撃こうげき・破壊はかいする。

トニーを拉致らちした“テン・リングス”は、彼かれに本ほん兵器へいきを開発かいはつするように迫せまるが、結果けっか的てきに手てに入いれられなかった。だがオバディアからの横流よこながしで入手にゅうしゅに成功せいこうし、“グルミラ”攻撃こうげきに使用しようされた。その直後ちょくごに“アイアンマン・アーマー マーク3”を装着そうちゃくして現あらわれたトニーに、テン・リングスが保有ほゆうしていた本ほん兵器へいきは爆破ばくは処分しょぶんされる。

ソニック・テイザー

スターク社しゃが軍事ぐんじ用ように試作しさくした小型こがた音速おんそくショック装置そうち。起動きどうスイッチを押おすことにより発はっする音波おんぱを耳みみで受うけた者ものは、15分間ふんかんだけ全身ぜんしんが神経しんけい麻痺まひしてしまう。オバディアに持もち出だされ、悪用あくようされる。

アイアンモンガー

オバディアがウィリアムをはじめとするスターク社内しゃないのエンジニアを集あつめて作つくらせた自分じぶん専用せんようのパワードスーツ。高性能こうせいのうの武器ぶきと標的ひょうてき設定せっていセンサーに重点じゅうてんが置おかれた大型おおがたアーマーで、完成かんせい直後ちょくごにオバディアが運用うんようする。

超ちょう音波おんぱ砲ほう（Sonic Cannon）

登場とうじょう作品さくひん：『インクレディブル・ハルク』、『ミズ・マーベル』

ハンヴィーの荷台にだいに搭載とうさいして運用うんようする大型おおがたスピーカータイプの音響おんきょう兵器へいき。スターク社しゃから本ほん兵器へいきの兵器へいき開発かいはつ承認しょうにんが下おりたため、サディアス・ロス率ひきいる特殊とくしゅ部隊ぶたいにより、カルバー大学だいがくのキャンパスでの戦闘せんとうで2基き分ぶん投入とうにゅうされ、ハルクに対たいして超ちょう音波おんぱを照射しょうしゃ。相手あいての動うごきを数すう十じゅう秒間びょうかん止とめる程ほどの効果こうかを披露ひろうしたが、ハルクが装備そうびした鉄板てっぱん攻撃こうげきで2基きとも破壊はかいされる。

また、後のちに小型こがた化かされたものが“ウォーマシン・アーマー マーク3”やコンバット・ドローンにも搭載とうさいされ、“ダメージ・コントロール局きょく”の特殊とくしゅ部隊ぶたいも運用うんようする。

ロケットランチャー

登場とうじょう作品さくひん：『インクレディブル・ハルク』

スターク社しゃ特製とくせいの肩かた撃うち式しきロケット弾だん発射はっしゃ機きで、砲身ほうしんとグリップが玩具おもちゃのナーフ・タイタン AS-V.1に似にたデザインである。ニューヨークのハーレムで暴あばれ出だしたアボミネーションに対たいしてアメリカ陸軍りくぐん兵へいが発砲はっぽうしたが、ロケット弾だんは受うけ止とめられ、爆風ばくふうも通用つうようせずに終おわる。

薬品やくひん

超人ちょうじん血清けっせい（Super Soldier Serum）

登場とうじょう作品さくひん：『インクレディブル・ハルク』

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかにエイブラハム・アースキン博士はかせが発明はつめいしたオリジナルのデータを元もとに再現さいげんした人体じんたい強化きょうか用ようの青あおい薬品やくひん。ブルースはガンマ線がんません実験じっけんの際さいに、これを自身じしんに投与とうよした上うえで実験じっけんに臨のぞんだが、失敗しっぱいして事故じこを起おこしてしまう。それにもかかわらず、現在げんざいでも軍ぐんにバイアル1本ほん分ぶんの血清けっせいが冷凍れいとう保存ほぞんされており、ロスはハルクと渡わたり合あう力ちからを欲ほっするエミル・ブロンスキーにこれを勧奨かんしょうして密ひそかに用意よういし、彼かれに微量びりょうの血清けっせいを2度ど投与とうよした。その結果けっかブロンスキーは、1度目どめの投与とうよで前方ぜんぽうを走はしっていた他ほかの兵士へいしたちを息いき一ひとつ切きらさずに軽かるく追おい抜ぬく走はし力ちからと、高たかい跳躍ちょうやく力りょくを披露ひろうし、通常つうじょうでは再起さいき不能ふのうとなる瀕死ひんしの重傷じゅうしょうも僅わずか数日すうじつで全快ぜんかいしたが、2度目どめの投与とうよでは自身じしんの脊髄せきずいが肥大ひだい化かし、より強大きょうだいな力ちからを求もとめてしまうなど副作用ふくさようが見みられた。

ドローン

レッドウィング

サム・ウィルソン/ファルコンが運用うんようする戦闘せんとう支援しえん用よう高性能こうせいのうドローン。公式こうしき名めいは“スターク・ドローン MK82 922 V 80Z V2 プロトタイプ・ユニットV6”である。

イメージング・ドローン

80年代ねんだいの技術ぎじゅつで作つくられた、無人むじん偵察ていさつ機きのような形状けいじょうのドローン。“S.W.O.R.D.”が“マキシモフ事変じへん”の際さいに、“ヘックス”が展開てんかいされた“ウエストビュー”内部ないぶへ飛とばされ、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチとの接触せっしょく・対話たいわを試こころみた。

航空機こうくうき

ステルス輸送ゆそう機き（Stark Cargo Plane）

登場とうじょう作品さくひん：『スパイダーマン:ホームカミング』

スターク社しゃが保有ほゆうする輸送ゆそう機き。外装がいそうは再帰さいき性せい反射はんしゃパネルに覆おおわれ、これによりクローキングや自動じどう操縦そうじゅうが可能かのう。

“アベンジャーズ・タワー”からアベンジャーズ・コンパウンド”への引ひっ越こしの一環いっかんとして、“ハルクバスター”、“キャプテン・アメリカの新型しんがた盾たての試作しさく品ひん”、“ソーの魔法まほうのベルト”といったトニーによって新しん開発かいはつされたアベンジャーズの新しん武装ぶそうと、 チタウリのキャノン砲ほうや多数たすうのアーク・リアクターまでさまざまな物資ぶっしを乗のせて、自動じどう操縦そうじゅうでタワーから出発しゅっぱつし、アベンジャーズ・コンパウンドへと飛とぶが、その最中さいちゅうに物資ぶっしを狙ねらったエイドリアン・トゥームス/バルチャーと、彼かれを止とめに来きたピーターの激闘げきとうにより、エンジンが破壊はかいされ、コニーアイランドへ墜落ついらく仕掛しかけるものの、ピーターの奮闘ふんとうにより、人口じんこう密集みっしゅう地ちを避さけて砂浜すなはまに不時着ふじちゃくし大破たいはする。

ベル 429

トニーが“アベンジャーズの内乱ないらん”時じに、“ラフト刑務所けいむしょ”への移動いどう手段しゅだんとして運用うんようしたヘリコプター。

スターク・ジェット（Stark Jet）

登場とうじょう作品さくひん：『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

スターク社しゃが保有ほゆうするビジネスジェットの一いち機き。白しろい機体きたいにウィングレットを備そなえた主翼しゅよくと、2枚まいの垂直すいちょく尾翼びよくが特徴とくちょうで、尾お部ぶには下方かほうへ90度ど駆動くどうするメインエンジンが、底部ていぶには3基きのランディングギアと2基きの離着陸りちゃくりく用ようエンジンがそれぞれ設置せっちされており、VTOL機能きのうや自動じどう操縦そうじゅう・ホバリングが可能かのう。更さらに円形えんけいシャッターで区切くぎられた機内きない後部こうぶには小規模しょうきぼのラボも構かまえられ、そこにはファブリケーターと連結れんけつした酸素さんそカプセル型かたのスーツ製造せいぞう機きが置おかれている。

ベックに敗やぶれてオランダに行いき着ついてしまったピーターの連絡れんらくを受うけたハッピーが単身たんしんで本ほん機きを操縦そうじゅうして助たすけに向むかい、ブルク・オプ・ランゲディクで彼かれを乗のせると、ピーターの意向いこうでベックとの決着けっちゃくのためにロンドンへと飛とんだ。向むかう途中とちゅうでピーターは、機内きないのラボで“アップグレード・スーツ”を完成かんせいさせて着用ちゃくようし、現地げんちに到着とうちゃくすると、ハッピーはピーターを降下こうかさせるために本ほん機きを垂直すいちょく上昇じょうしょうさせ、その後ごベックが操あやつるコンバット・ドローンに追おわれるMJたちを救すくうために着陸ちゃくりくさせるが、ハッピーがMJたちを乗のせようとする直前ちょくぜんにドローンの攻撃こうげきで大破たいはしてしまう。

このほかにもスターク社しゃは、ビジネスジェットとしてボーイング737-4B7や、ピアッジョ P.180 アヴァンティに酷似こくじした民間みんかん航空機こうくうきを保有ほゆうしており、戦時せんじ中ちゅうにはビーチクラフト モデル 18をハワード自みずからが操縦そうじゅうしている。

各かく作品さくひんでの描写びょうしゃ

『アイアンマン』

本ほん作さくでは、物語ものがたり開始かいし時点じてんで大おおきく繁栄はんえいしたコングロマリットとして描写びょうしゃされるが、トニーがアフガンでテン・リングスの悪行あくぎょうを目まの当あたりにしたことから軍需ぐんじゅ産業さんぎょう撤退てったいを発表はっぴょうしたため、世間せけんからの支持しじ率りつと株価かぶかが大幅おおはばに下落げらく。トニーの決定けっていに納得なっとくがいかずに会社かいしゃの利益りえきの維持いじを企たくらむオバディアによって兵器へいきの不正ふせい取引とりひきと、アイアンモンガーの開発かいはつを行おこなってしまう。

『アイアンマン2』

本ほん作さくでは、物語ものがたり前半ぜんはんからトニーからペッパーにCEOが交代こうたいし、風力ふうりょく発電はつでん基地きちとの契約けいやくや、二酸化炭素にさんかたんそ浄化じょうか計画けいかくなどエコ事業じぎょうに注力ちゅうりょくしはじめ、モナコグランプリにもスポンサー協力きょうりょくしていたが、経営けいえいの方ほうは落おち着ついているとは言いい難がたいようで、ペッパーも業務ぎょうむ対応たいおうに四苦八苦しくはっくする様子ようすを見みせた。

『アイアンマン3』

2012年ねんのクリスマスシーズンである本ほん作さくでは、安定あんていした経営けいえい状じょう況きょうが描写びょうしゃされ、ペッパーもCEOとしての役職やくしょくが完全かんぜんに馴染なじんでいる。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

本ほん作さくでは、物語ものがたり終盤しゅうばんの1シーンにのみ登場とうじょうし、マリア・ヒルが入社にゅうしゃ面接めんせつを受うける。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

本ほん作さくでは、物語ものがたり冒頭ぼうとうでミステリオとピーター/スパイダーマンが関与かんよした騒動そうどうにスターク社しゃの技術ぎじゅつで作つくられた“コンバット・ドローン”が使用しようされていたことが明あきらかになり、“ダメージ・コントロール局きょく”による捜査そうさが行おこなわれた。この件けんに関かんしてハッピーはノーコメントを貫つらぬき、マット・マードックによってミステリオ殺害さつがい容疑ようぎをかけられていたピーターは不ふ起訴きそとなったが、当社とうしゃへの捜査そうさが続つづくと伝つたえられる。

そのほかのMCU各かく作品さくひんには、会社かいしゃとして直接ちょくせつの描写びょうしゃはないものの、当社とうしゃのロゴは複数ふくすうのアイテムや兵器へいき・設備せつびなどにプリントされて登場とうじょうしている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年ねん。ISBN 978-4-8135-2270-6。 
• 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超ちょう全集ぜんしゅう (てれびくんデラックス愛蔵あいぞう版ばん)』小学館しょうがくかん、2019年ねん。ISBN 978-4-09-227211-8。 

脚注きゃくちゅう