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トヨタ・ファンカーゴ - Wikipedia
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トヨタ・ファンカーゴ

ファンカーゴ（FunCargo）は、トヨタ自動車とよたじどうしゃが生産せいさん・販売はんばいしていた小型こがたトールワゴンである。

トヨタ・ファンカーゴ
NCP2#型かた
前期ぜんき型がた フロント
（1999年ねん8月がつ-2002年ねん8月がつ）
前期ぜんき型がた リヤ
（1999年ねん8月がつ-2002年ねん8月がつ）
後期こうき型がた フロント
（2002年ねん8月がつ-2005年ねん10月がつ）
概要がいよう
別名べつめい トヨタ・ヤリスヴァーソ
フィリピン・香港ほんこん : トヨタ・エコーヴァーソ
製造せいぞう国こく 日本の旗 日本にっぽん（愛知あいち県けん豊田とよだ市し）
販売はんばい期間きかん 1999年ねん8月がつ - 2005年ねん10月[1]
デザイン EPOC（現げん: ED4）
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5人にん
ボディタイプ 5ドアトールワゴン
駆動くどう方式ほうしき FF/4WD
プラットフォーム トヨタ・NBCプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NZ-FE型かた 1.5L 直ちょく4 DOHC
2NZ-FE型かた 1.3L 直ちょく4 DOHC
最高さいこう出力しゅつりょく 1NZ-FE型がた
FF車しゃ
前期ぜんき型がた
81kW (110PS) /6,000rpm
後期こうき型がた
80kW (109PS) /6,000rpm
4WD車しゃ
77kW (105PS) /6,000rpm
2NZ-FE型がた
前期ぜんき型がた
65kW (88PS) 6,000rpm
後期こうき型がた
64kW (87PS) /6,000rpm
最大さいだいトルク 1NZ-FE型がた
FF車しゃ
前期ぜんき型がた
139N·m (14.2kgf·m) /4,200rpm
後期こうき型がた
141N·m (14.4kgf·m) /4,200rpm
4WD車しゃ
138N·m (14.1kgf·m) /4,200rpm
2NZ-FE型がた
前期ぜんき型がた
123N·m (12.5kgf·m) /4,400rpm
後期こうき型がた
121N·m (12.3kgf·m) /4,400rpm
変速へんそく機き 4速そくAT[2]
※海外かいがい仕様しよう車しゃに存在そんざいしていた5速そくMTは、日本にっぽん向むけでは最後さいごまで採用さいようされなかったが、「G」グレードはマニュアル感覚かんかくの操作そうさが可能かのうなステアシフトマチックとなっていた[2]。
前まえ 前まえ:マクファーソンストラット[2]
後ご:トーションビーム[2]
4WD車しゃリア:ラテラルロッド付つき4リンクコイルリジッド[2]
後のち 前まえ:マクファーソンストラット[2]
後ご:トーションビーム[2]
4WD車しゃリア:ラテラルロッド付つき4リンクコイルリジッド[2]
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,500mm
全長ぜんちょう 3,860-3,880mm
全幅ぜんぷく 1,660-1,665mm
全ぜん高こう 1,680-1,710mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,000-1,140kg
その他た
2005年ねん末まつまでの新車しんしゃ登録とうろく台数だいすうの累計るいけい 35万まん9599台だい[1]
系譜けいふ
後継こうけい トヨタ・ラクティス
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概要がいよう 編集へんしゅう

 
後期こうき型がた リヤ
ヤリスヴァーソ
（2002年ねん8月がつ-2005年ねん10月がつ）

5ドアの背せの高たかいワゴンボディというスタイリングで、初代しょだいヴィッツの車台しゃだいをベースとしたモデルである。当時とうじのトヨタはスモールカーを革新かくしんするため、ラウムやヴィッツなど、いくつかの意欲いよく的てきなモデルを登場とうじょうさせている[1]。同おなじくヴィッツをベースとするbBとは異ことなり、当時とうじの欧州おうしゅうの趣向しゅこうに沿そった抑揚よくようの強つよいデザインとされる。一般いっぱん的てきなトールワゴンとは異ことなり、リアシートは商用しょうよう車しゃ的てきなベンチシートとなっており、収納しゅうのうのためにシートバックのサイズをミニマムとするなど、座すわり心地ごこちよりも、フルフラットなラゲッジスペースを優先ゆうせんに開発かいはつされており、広ひろいリアスペースを確保かくほするため、ホイールベースはヴィッツより130mm、全長ぜんちょうを250mm拡大かくだいしたほか、リアシートをフロントシートの下したにすっぽりと収納しゅうのうできるリトラクタブル機構きこうを採用さいよう[1]。

エンジンはFFモデルが1.3L･2NZ-FE型かた及および1.5L･1NZ-FE型かたを搭載とうさい、4WDモデルは1NZ-FE型がたのみを搭載とうさいする。トランスミッションは 全車ぜんしゃ4速そくAT（Super ECT）が設定せっていされる。

ブレーキは前輪ぜんりんがベンチレーテッドディスク式しき、後こう輪わがドラム式しきで、ABSとブレーキアシストを標準ひょうじゅん装備そうびし、サスペンションやブレーキなどの基本きほん部分ぶぶんは、兄弟きょうだい車しゃと共通きょうつうしている[2]。

欧州おうしゅう市場いちばでは「ヤリスヴァーソ」、すなわち「ヤリスのバン」という意味いみの名称めいしょうで販売はんばいされた。イギリスでのユーザー満足まんぞく度ど調査ちょうさで一いち位いを獲得かくとくするなど、ターゲットとしていた欧州おうしゅうで高たかい評価ひょうかを得えた。

ファンカーゴは実用じつよう的てきで利便りべん性せいの高たかい広ひろく機能きのう的てきな車内しゃない空間くうかんを備そなえている。インパネにセンターメーターレイアウトを採用さいよう、同時どうじ発売はつばいされたプラッツとともに、当初とうしょからISOFIX対応たいおうのリヤシートが全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうびされた。リヤシートには床下ゆかしたや前方ぜんぽうへの格納かくのう機能きのうがあり、広ひろい荷に室しつを簡単かんたんに設定せっていすることができる。自転車じてんしゃや大型おおがたのクロスバイクなどもそのまま標準ひょうじゅん装備そうびのフックを使用しようして収納しゅうのうできるなど、当時とうじのコンパクトカーの中なかでも最大さいだいレベルのキャビン容積ようせき・収納しゅうのうスペースを備そなえている。このためラゲッジスペースには小物こものの収納しゅうのうスペースが用意よういされ、AC100V電源でんげんのコンセント装備そうびも可能かのうと、まさに部屋へやとして使つかえるスペースとなっていた[1]。この容積ようせきを利用りようしてキャンピング用途ようとや車くるまいすでの乗降じょうこうが可能かのうな介護かいご福祉ふくし車両しゃりょう（ウェルキャブ）としても使用しようされている。また大都市だいとしを中心ちゅうしんにタクシーとして使つかわれることも多おおい。

3860mmの全長ぜんちょうに対たいし、2500mmのロングホイールベースとし、余裕よゆうのあるヘッドクリアランスも確保かくほしている[1]。

バックドアはハッチバックではなく、ヨーロッパのコマーシャル版ばんで一般いっぱん的てきだった横よこ開びらき構造こうぞうを採用さいようしており、ハンドリングも良好りょうこうで、ヨーロッパのスモールカーが、持もつ仕立したての良よさも感かんじられた[1]。

トヨタモデリスタインターナショナルからは、特別とくべつ仕様しよう車しゃ「VF130」が350台だい限定げんていで販売はんばいされた。

第だい20回かい 1999-2000日本にっぽんカー・オブ・ザ・イヤーをプラットフォーム共用きょうよう車種しゃしゅのヴィッツ、プラッツとともに受賞じゅしょうし、海外かいがいでも「ヤリスヴァーソ」として人気にんきを獲得かくとくするなど、トヨタの意欲いよく的てきかつ斬新ざんしんな1台だいとして好こう評価ひょうかを受うけた[1]。

キャッチフレーズは「携帯けいたい空間くうかん」で、早口はやくちでストーリー展開てんかいされるCMが話題わだいとなった。

型式けいしき NCP2#型かた (1999年ねん～2005年ねん) 編集へんしゅう

  • 1997年ねん10月 - 第だい32回かい東京とうきょうモーターショーにてFuncargoコンセプトとして参考さんこう出品しゅっぴん。
  • 1999年ねん8月がつ30日にち - ファンカーゴ発表はっぴょうおよび発売はつばい。
  • 2000年ねん
    • 1月がつ - 一部いちぶ改良かいりょう。リヤシートヘッドレストを全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうび化か。
    • 8月がつ - 一部いちぶ改良かいりょう。ボディカラーにグリーンパールマイカを追加ついか設定せってい。
      全車ぜんしゃ「平成へいせい12年ねん基準きじゅん排出はいしゅつガス25%低減ていげんレベル」（☆・G-LEV）を達成たっせい。
    • 12月 - 一部いちぶ改良かいりょう。EBD付づけABSを全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうび化か。
  • 2001年ねん
    • 1月がつ - 一部いちぶ改良かいりょう。「G」と「X」に特別とくべつ仕様しよう「マジョーラ」を追加ついか設定せってい。マジョーラカラーは当時とうじ実用じつよう化かされたばかりで、見みる角度かくどや光ひかりの当あたり方かたによってさまざまな色いろに変化へんかして見みえる偏へん光こう性せい塗料とりょうで、こちらでは「エメラルドスペクトラシャイン」という青あお紫むらさき系けいのカラーが採用さいようされている[2]。
    • 8月がつ - 一部いちぶ改良かいりょう。ボディカラーでスーパーホワイトIIからホワイトに変更へんこう設定せってい。
  • 2002年ねん8月がつ8日にち - マイナーチェンジ。
    フェイスリフト実施じっしと、エンジン改良かいりょうにより、全車ぜんしゃが平成へいせい12年ねん基準きじゅん排出はいしゅつガス75％低減ていげんレベルとなったほか、室内しつないではステアリングホイールやメーターなどに手てを加くわえ、デザインを変更へんこうしている[2]。
    内装ないそうではインパネのデザイン・車内しゃないの全体ぜんたい的てきな色調しきちょうの変更へんこうなどを、外装がいそうではフロントグリル・ヘッドライト・バンパー・リアコンビネーションランプなどの変更へんこう。また、「G」と「X」に「ペアベンチバージョン」および「リアリビングバージョン」を追加ついか設定せっていした。リアリビングバージョンは、それまで4:2:4に3分割ぶんかつされていた商用しょうよう車しゃ的てきなリアシートが、一般いっぱん的てきな6:4の快適かいてきなシートへと変更へんこうされたが、シートの床下ゆかしたへの収納しゅうのうはできなくなっている[2]。
    全車ぜんしゃ「平成へいせい12年ねん基準きじゅん排出はいしゅつガス75%低減ていげんレベル」（☆☆☆・U-LEV）を達成たっせい。
  • 2003年ねん6月がつ - 一部いちぶ改良かいりょう。「X」に「HIDセレクション」を追加ついか設定せってい。
  • 2004年ねん2月がつ - 一部いちぶ変更へんこう。
    全車ぜんしゃ「平成へいせい17年ねん基準きじゅん排出はいしゅつガス50%低減ていげんレベル」（新しん☆☆☆・U-LEV）を達成たっせい。また、「1.3X」は「平成へいせい22年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん＋5%達成たっせい車しゃ」の、「1.3J」および「1.5G（FF車しゃ）」は「平成へいせい22年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせい車しゃ」の認定にんていをそれぞれ受うけた。
  • 2005年ねん
    • 9月[3] ｰ オーダーストップに伴ともない生産せいさん終了しゅうりょう。以降いこうは在庫ざいこ対応たいおう分ぶんのみの販売はんばいとなる。
    • 10月 - 販売はんばい終了しゅうりょう。事実じじつ上じょうの後継こうけい車しゃはラクティス。

車くるま名めいの由来ゆらい 編集へんしゅう

「楽たのしい」を意味いみする英語えいごの「fun」と、「積荷つみに」を意味いみする英語えいごの「cargo」の合成ごうせい語ご。

取扱とりあつかいディーラー 編集へんしゅう

トヨタカローラ店てんとトヨタビスタ店てん（販売はんばい店てん統合とうごう[4]後こうはネッツトヨタ店てん）で販売はんばいされた。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ a b c d e f g h デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽんの名車めいしゃ第だい22号ごう19ページより。
  2. ^ a b c d e f g h i デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽんの名車めいしゃ第だい22号ごう20ページより。
  3. ^ “ファンカーゴ(トヨタ)のカタログ”. リクルート株式会社かぶしきがいしゃ (2020年ねん1月がつ14日にち). 2020年ねん1月がつ14日にち閲覧えつらん。
  4. ^ 2004年ねん5月がつ1日にちより、旧きゅうネッツトヨタ店てんと統合とうごうして新あらたにネッツトヨタ店てんとして再編さいへん。

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

 
ウィキメディア・コモンズには、トヨタ・ファンカーゴに関連かんれんするカテゴリがあります。

外部がいぶリンク 編集へんしゅう

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