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ヒアルロン酸 - Wikipedia

ヒアルロンさん(ヒアルロンさん、えい: hyaluronic acid)は、ちょくくさりじょうグリコサミノグリカン(ムコとう)の一種いっしゅ[1]学術がくじゅつじょうヒアルロナンえい: hyaluronan)と[よう出典しゅってん]保水ほすいせいたか水分すいぶん保持ほじにより粘性ねんせい[2]生体せいたいないひろ分布ぶんぷし、皮膚ひふ軟骨なんこつ眼球がんきゅうでは重要じゅうよう役割やくわり[3]。ヒアルロンさん分子ぶんしりょうおおいと200まんたっする可能かのうせいがあるが[4]最小さいしょうでは411となる[3]

ヒアルロナンの構造こうぞう。2種類しゅるいとう交互こうご連結れんけつしている。

変形へんけいせい関節かんせつしょう成人せいじん美容びよう目的もくてきとした注射ちゅうしゃFDAによる医療いりょう承認しょうにんがある[5]保湿ほしつ成分せいぶんとして化粧けしょうひん添加てんかされる[3]健康けんこう食品しょくひんではひざ違和感いわかん乾燥かんそうはだたいする機能きのうせい表示ひょうじがある[6]

物性ぶっせい

編集へんしゅう

N-アセチルグルコサミンとD-グルクロンさん (GlcNAcβべーた1-4GlcAβべーた1-3) がちょくくさりじょう連結れんけつしている[3]とう単位たんい連結れんけつした構造こうぞうをしている。きわめて高分子こうぶんしりょうであり、分子ぶんしりょうは80まんから120まんとされる[7]最大さいだいで200まんたっする可能かのうせいがある[4]コンドロイチン硫酸りゅうさんなどグリコサミノグリカンことなり、硫酸りゅうさんもと結合けつごうられず、またコアタンパク質たんぱくしつばれるかくとなるタンパク質たんぱくしつにも結合けつごうしていない。

ヒアルロンさん基本きほん構造こうぞうはグルクロンさんN-アセチルグルコサミンの2とうちょくくさりじょう交互こうご結合けつごうしたかえ構造こうぞうであり、その結合けつごうβべーた-1,3グリコシド結合けつごうおよびβべーた-1,4グリコシド結合けつごうで、ヒアルロニダーゼによって加水かすい分解ぶんかいされることがられている[8]。1934ねんはじめてうし硝子がらすたいから分離ぶんりされた、こう分量ぶんりょうのムコとうである[1]

1グラムのヒアルロンさんは、やく6リットルのみず保持ほじすることができる[9]

2010年代ねんだいには特許とっきょ取得しゅとくされた詳細しょうさいかされていない技術ぎじゅつによって、ヒアルロンさんてい分子ぶんしされている[7]方法ほうほうによっててい分子ぶんしされたヒアルロンさんは、分子ぶんしりょう411から8まんとなる[3]。411というのは、N-アセチルグルコサミングルクロンさんが1分子ぶんしずつ結合けつごうした最小さいしょう単位たんいとなる[3]。プロテアーゼをふく酵素こうそ分解ぶんかい処理しょりすることで、分子ぶんしりょうがおおよそ1520と5000の物質ぶっしつおおいヒアルロンさんられた[3]

生体せいたい

編集へんしゅう

ヒトや脊椎動物せきついどうぶつではひろ分布ぶんぷし、皮膚ひふ関節かんせつ眼球がんきゅう硝子がらすたいおお[3]。ヒトではヒアルロンさん半分はんぶん皮膚ひふ存在そんざいする[10]のうなどひろ生体せいたいない細胞さいぼうがいマトリックスられる。

皮膚ひふではみず保水ほすいする能力のうりょくによって乾燥かんそうふせ[3]細胞さいぼう組織そしき保護ほごする[3]。また水分すいぶん保持ほじによって粘性ねんせいしめし、関節かんせつ摩耗まもうをなくす[2]関節かんせつ軟骨なんこつでは、アグリカン、リンクタンパク質たんぱくしつ共有きょうゆう結合けつごうし、ちょう高分子こうぶんしふく合体がったいつくって、軟骨なんこつ機能きのう維持いじきわめて重要じゅうよう役割やくわりをしている。あるしゅ細菌さいきん同様どうよう構造こうぞうとうくさり合成ごうせいしている。

ヒアルロンさんは、悪性あくせい胸膜きょうまくちゅうかわしゅ腫瘍しゅようマーカーであり、胸水きょうすいでのヒアルロンさん高値たかね悪性あくせい胸膜きょうまくちゅうかわしゅ可能かのうせいしめすが、症例しょうれいによっては上昇じょうしょうしない[11]早老そうろうしょうにおいて尿にょうちゅうヒアルロンさん濃度のうどたかくなる。肝硬変かんこうへんでは血清けっせいちゅうのヒアルロンさん濃度のうど上昇じょうしょうするれいがある。

紫外線しがいせんによって皮膚ひふちゅうのヒアルロンさんコラーゲン損傷そんしょうするとされ、75さい人間にんげん皮膚ひふのヒアルロンさんは19さい人間にんげんのおよそ25%のりょうにまで減少げんしょうする[12]老化ろうかによって表皮ひょうひからヒアルロンさん減少げんしょうし、真皮しんぴではまだヒアルロンさんのこっている[10]。このことが、よわいによる皮膚ひふ水分すいぶん低下ていか弾力だんりょくせい低下ていか萎縮いしゅく貢献こうけんする[10]

ヒアルロンさんCD44受容じゅようたい結合けつごうする[13]

工業こうぎょう生産せいさん

編集へんしゅう

産業さんぎょうよう工業こうぎょう生産せいさんでは、おも鶏冠けいかん(とさか)からヒアルロンさんたんはなれされるが[14]乳酸菌にゅうさんきん生産せいさんするヒアルロンさん利用りようおこなわれている[3]医療いりょう用途ようとでは、レスチレインというブランドのように動物どうぶつ由来ゆらいではないコラーゲンが使つかわれる[15]

食品しょくひんとしてのヒアルロンさんは1942ねんに、医薬品いやくひんとしては1960ねんに、配合はいごう化粧けしょうひんには1979ねん使つかわれ、水分すいぶん保持ほじのために加工かこう食品しょくひん使つかわれてきた歴史れきしもっとなが[1]栄養えいよう補助ほじょ食品しょくひんとしては日本にっぽんでは1992ねん以降いこうとなる[2]皮膚ひふへの注射ちゅうしゃでは、いたみをともな即効そっこうだがその効果こうか徐々じょじょうしなっていき、高額こうがく治療ちりょうとなる傾向けいこうにある[12]。2000ねん以降いこう外科げかてきでないおかせかさねせいひく美容びよう処置しょち人気にんきたかまっているため、2020ねん以降いこうにヒアルロンさん注入ちゅうにゅうざい市場いちばはよりおおきくなる可能かのうせいがある[16]従来じゅうらい外科げか手術しゅじゅつわる審美しんびてき若返わかがえ目的もくてきで、周囲しゅうい[17]はななどに利用りようされるようになってきたためである[18]。ヒアルロンさん注入ちゅうにゅうは、新生しんせい血管けっかん再生さいせい刺激しげきすることでも皮膚ひふをふっくらさせる可能かのうせいがある[19]

医療いりょう

編集へんしゅう

ヒアルロンさん注射ちゅうしゃ変形へんけいせい関節かんせつしょう (OA) の治療ちりょうほうのひとつ[20]追加ついかして、21さい以上いじょうでの、かおシワくちびるへの注射ちゅうしゃがFDAによって承認しょうにんされており、この使用しようほうでは若々わかわかしい外観がいかん維持いじ使つかわれている[5]。くぼみ治療ちりょうにもヒアルロンさん注入ちゅうにゅうもちいられている[21]

ひざ関節かんせつではランダム比較ひかく試験しけん (RCT) 20研究けんきゅうメタアナリシスから、初期しょき変形へんけい関節かんせつしょうでも偽薬ぎやくよりもいたみの緩和かんわられた[22]かた上腕じょうわん骨関節こつかんせつえんでは、2019ねんのメタアナリシスがRCTが5研究けんきゅうとそれ以外いがいの12研究けんきゅうから、いたみの軽減けいげんはヒアルロンさん関係かんけいのない偽薬ぎやく効果こうか可能かのうせい発見はっけんした[23]変形へんけいせい関節かんせつしょうでは、よりてい分子ぶんしにするよりも分子ぶんしりょう160まん高分子こうぶんしヒアルロンさんほう炎症えんしょう誘発ゆうはつせいひくく、よりよい治療ちりょう結果けっかになることを示唆しさする基礎きそ研究けんきゅうがある[24]

うし由来ゆらいコラーゲン注入ちゅうにゅうざいさきにFDAに承認しょうにんされ、つづいてヒアルロンさん注入ちゅうにゅうざい承認しょうにんされたが[19]とも徐々じょじょなま分解ぶんかいされ減少げんしょうする性質せいしつがあり、うし由来ゆらいコラーゲンとはことなりヒアルロンさんでは理論りろんてきにアレルギーの危険きけんせいはない[19]。コラーゲン注入ちゅうにゅうでは肉芽にくが形成けいせいてんつよ反応はんのうながしょうじるため、ヒアルロンさん注入ちゅうにゅうほう炎症えんしょう反応はんのうよわ理想りそうてきである[15]比較ひかくのために言及げんきゅうすると、分解ぶんかいされにくいシリコンではじゅうあつし副作用ふくさようこし使用しよう方法ほうほう制限せいげんされてきた過去かこがある[19]。こうした美容びよう目的もくてきのヒアルロンさん注入ちゅうにゅうざい人気にんきのブランドは、ジュビダーム(Juvederm)を中心ちゅうしんに、ボルベラ(Volbella)、レスチレン(Restylane)、テオシアル(Teosyal)であり、ヒアルロンさん過剰かじょうとなった場合ばあいにもヒアルロニダーゼによって分解ぶんかいすることができる[16]

2019ねん調査ちょうさでは、くちびるをふっくらさせる目的もくてきではRCTが9研究けんきゅうあり効果こうかてき安全あんぜんだとされる[25]。2018ねん調査ちょうさでははなくちびるヒダでRCTが12研究けんきゅうがあり、ヒアルロンさん単独たんどく麻酔ますいリドカイン追加ついかした注射ちゅうしゃとに有効ゆうこうせい副作用ふくさよう有意ゆういはなかった[26]。2013ねん調査ちょうさでは、はなくちびるヒダではRCTが10研究けんきゅうあり、ほかに眉間みけんくちびるへの使用しよう支持しじしていたが、うえまぶたはななどその部位ぶいではより信頼しんらいせいひく研究けんきゅうデザインの証拠しょうこ出版しゅっぱんされており、またおもあつ有害ゆうがい事象じしょうやく0.2%に発生はっせいしていた[27]浸透しんとうあつ保護ほございなどとわせて、ドライアイ有効ゆうこうとされる[28]

なま分解ぶんかいせい可逆かぎゃくせいになるため、ながつように加工かこうした注入ちゅうにゅうざいでは肉芽にくが炎症えんしょう発生はっせいする可能かのうせいたかいとかんがえられている[29]はりいたみ、一時いちじてきあかあじ、アザ、数日すうじつれ、ニキビさま湿疹しっしん施術しじゅつともなこりやすく、しん過敏かびんしょう注射ちゅうしゃ数日すうじつからすうげつにもこる可能かのうせいがある[29]注入ちゅうにゅうりょう過剰かじょうであった場合ばあい、ヒアルロニダーゼによって簡単かんたん分解ぶんかいすることができる[29]重大じゅうだい障害しょうがいとしては、不用意ふようい動脈どうみゃくへと注射ちゅうしゃされた場合ばあいに、皮膚ひふ組織そしき壊死えし眉間みけんしたはなくちびるこりやすく、また血管けっかんけい注入ちゅうにゅうされることによる失明しつめいは、がく眉間みけん上下じょうげはなへの注入ちゅうにゅうこりやすい[29]脂肪しぼう注入ちゅうにゅうでは報告ほうこくされているが、理論りろんてきにはつよ圧力あつりょく注入ちゅうにゅうすると頸動みゃくはい脳卒中のうそっちゅうこることがある[29]

創傷そうしょう治癒ちゆ[30][31]分子ぶんしりょう記載きさいのない1996ねんふる研究けんきゅうではケガの回復かいふくおくらせており、偽薬ぎやくとしてもうけられたグリセリンのほう治癒ちゆはやかった[32]歯科しか領域りょういきでは2016ねん調査ちょうさで、しゅうえんで13研究けんきゅう歯科しか手術しゅじゅつかんする使用しようで7研究けんきゅう歯肉はにくえんで3研究けんきゅう口腔こうくう潰瘍かいよう使つかわれており、大半たいはん肯定こうていてき結果けっかである[33]口腔こうくう潰瘍かいようではひろ使つかわれている抗菌こうきんざいなどにもよわ証拠しょうこしかなく、ヒアルロンさんジェルなどで4研究けんきゅうがあり有望ゆうぼう選択肢せんたくしとなりうる[34]

またかく結膜けつまく上皮じょうひ障害しょうがいなどおおくの眼疾がんしつびょう治療ちりょうやく点眼てんがんやく)、白内障はくないしょう角膜かくまく移植いしょく手術しゅじゅつにおけるぜんぼう保持ほじざいとして利用りようするほか、過酸化水素かさんかすいそすいわせたものをがん放射線ほうしゃせん治療ちりょうぞうかんざいとしてもちいる。

子宮しきゅう頸がんの放射線ほうしゃせん治療ちりょうによるちつ萎縮いしゅく炎症えんしょう出血しゅっけつその関連かんれん症状しょうじょうおさえるための、てい分子ぶんしヒアルロンさんとビタミンA(パルミチンさんレチノール[35])、ビタミンEを配合はいごうしたちつ坐薬ざやくがあり[36]欧州おうしゅう医療いりょう機器ききCE認証にんしょう取得しゅとくされている[35]萎縮いしゅくせいちつえんたいしてヒアルロンさん副作用ふくさようすくないが、エストロゲン女性じょせいホルモン)より有効ゆうこうであるかはさらなる試験しけん必要ひつようであり、2019ねん時点じてんではがない3研究けんきゅうと、ヒアルロンさん結果けっかかったというバイアスのリスクがある研究けんきゅう、エストロゲンのほうがよかったという研究けんきゅう合計ごうけい5研究けんきゅうがある[37]だいかげくちびるおおきくするために使つかわれるが、使用しよう裏付うらづけるためのランダム比較ひかく試験しけん必要ひつようである[38]

化粧けしょうひんなどに保湿ほしつ成分せいぶんとして添加てんかされ皮膚ひふ表面ひょうめんでの保湿ほしつ作用さようがある[39]分子ぶんしりょうが80まんから120まんきわめておおいため、塗布とふでは吸収きゅうしゅうむずかしいとかんがえられてきた[3]。それでも分子ぶんしりょうが5まんから200まんまでの5種類しゅるいのヒアルロンさん塗布とふすることで、どの分子ぶんしりょうでもはだ水分すいぶんりょう弾力だんりょくせいは、偽薬ぎやく使用しようするよりも改善かいぜんされる[40]表皮ひょうひ保水ほすいせい低下ていかするとぞくに「ちりめんシワ」とばれるこまかなシワができるが、保湿ほしつはこうした乾燥かんそうせいジワをふせぐとかんがえられているがヒアルロンさんもその保湿ほしつりょくから化粧けしょうひん多用たようされている[41]。ヒアルロンさん水分すいぶん保持ほじ親水しんすいせいなため、皮脂ひしかれにくく加工かこうするといった工夫くふうおこな化粧けしょうひん会社かいしゃもある[41]。テオシアルを製造せいぞうするテオキサンは化粧けしょうひんつくっており、めくらけん試験しけんによって顔面がんめん半面はんめんることでらないめんよりも水分すいぶんりょう質感しつかん改善かいぜんされていた[42]。ヒアルロンさん化粧水けしょうすい利用りようしたシャボンだまえきがある[43]。これはヒアルロンさん保水ほすいりょく粘性ねんせいおおきさに着目ちゃくもくしたもので、れにくいシャボンだまになる。毛糸けいと手袋てぶくろ軍手ぐんて使用しようすると、はずませることができる。

2008ねんことなる分子ぶんしりょう皮膚ひふからの浸透しんとうせい調査ちょうさしたはつ研究けんきゅうでは、計測けいそくできるようトリチウムしたヒアルロンさんぶたみみ塗布とふし、5あいだより22あいだほう浸透しんとうしており、5まん分子ぶんしのヒアルロンさんでは75フラックス前後ぜんこう、30まん分子ぶんしでは25フラックス前後ぜんこう、80まん分子ぶんしで10前後ぜんこうとなり、150まん分子ぶんしではさらにすくなく、てい分子ぶんしされているほど浸透しんとうせいたかいことがあきらかとなった[4]。さらに5まん、13まん、30まんでのヒトでの偽薬ぎやく対照たいしょう試験しけん実施じっしし、8週間しゅうかんには分子ぶんしりょうすくないほど顕著けんちょ皮膚ひふのザラツキを減少げんしょうさせ、シワを緩和かんわしていた[4]前述ぜんじゅつの200まん分子ぶんしりょうまでの偽薬ぎやく対照たいしょう試験しけんは2011ねん実施じっしされ、5まんと13まんにシワの有意ゆうい減少げんしょう観察かんさつされ、てい分子ぶんしによる浸透しんとうせいちがいが原因げんいんだとかんがえられた[40]。2014ねんのランダム比較ひかく試験しけんでは、1せん、5せん、5まん、20まん、200まん分子ぶんしりょうのヒアルロンさん配合はいごうしたもの(フィレリーナ)を使つかい、くちびる体積たいせき塗布とふし3あいだやく8%、毎日まいにち使用しようし30にちやく14%増加ぞうか、シワのりょうは30にちやく27%減少げんしょうふかさではやく22%減少げんしょうした[44]。ヒアルロンさん日本にっぽん技術ぎじゅつによってナノすると5nmにまで分子ぶんしりょうちいさくでき、細胞さいぼうあいだ隙間すきまよりちいさくでき皮膚ひふバリアを通過つうかすることができる[9]

マイクロニードル技術ぎじゅつ使つかってはだへの浸透しんとうせいたかめている化粧けしょうひんもある[39]以前いぜんは、いたみをともな注射ちゅうしゃでしかヒアルロンさん皮膚ひふへの投与とうよむずかしかったが、ヒアルロンさん微細びさいはり形状けいじょうへと加工かこうすることで、いたみをかんじることなく皮膚ひふから吸収きゅうしゅうすることができる[45]。ヒアルロンさん溶解ようかいがたマイクロニードルそれ自体じたい以下いかのような化粧けしょうひんとして市販しはんされ、ほかに薬効やっこう成分せいぶん吸収きゅうしゅうさせる目的もくてきの、医療いりょうようのパッチがたワクチンにも使用しようかんがえられている[46]

韓国かんこくじん女性じょせい対象たいしょうとしたランダム研究けんきゅうでは、しゅうに2かい溶解ようかいがたマイクロニードルのヒアルロンさんをあてることで8週間しゅうかん目尻めじりのシワを改善かいぜんしており、皮膚ひふ刺激しげきいたみもしょうじておらず安全あんぜんであった[47]

経口けいこう摂取せっしゅ

編集へんしゅう

ヒアルロンさんは、既存きそん添加てんかぶつとして厚生こうせい労働省ろうどうしょうみとめられている[48]安全あんぜんせいについてはLD50 2400 mg/kg/day以上いじょう(マウス、経口けいこう投与とうよ[49]変異へんいばらせい試験しけん陰性いんせい[50]確認かくにんされている。ランダム比較ひかく試験しけん動物どうぶつ試験しけん、また米国べいこく、カナダ、イタリア、ベルギーといった販売はんばいされているくにでの有害ゆうがい影響えいきょう報告ほうこくはない[2]健康けんこうひとおこなった通常つうじょうの3倍量ばいりょう1にち360mgの摂取せっしゅを4週間しゅうかんつづける安全あんぜんせい試験しけんでは、あきらかな有害ゆうがい兆候ちょうこう観察かんさつされなかった[51]

分子ぶんしりょうが10まんえる物質ぶっしつはほとんど吸収きゅうしゅうされないが、ちょうない細菌さいきんはヒアルロンさんてい分子ぶんしし、またはてい分子ぶんし加工かこうによって吸収きゅうしゅうりょう増加ぞうかする[2]べるヒアルロンさんでは、乾燥かんそうはだになるといった機能きのうせい表示ひょうじがある[52]鶏冠けいかん由来ゆらいヒアルロンさんでは、「ひざ違和感いわかん自覚じかく症状しょうじょう」がったとして「ひざ関節かんせつになるほうへ」の機能きのうせい表示ひょうじがある[6]

経口けいこう摂取せっしゅされたヒアルロンさんによるひざいたみの改善かいぜんでは、2008ねんから2015ねんあいだにランダムされたじゅうめくらけん試験しけんが13研究けんきゅうあり改善かいぜんしめしている[2]摂取せっしゅりょう毎日まいにち80mgから2520mgの範囲はんい[2]

日本にっぽん研究けんきゅうがヒアルロンさん経口けいこう摂取せっしゅによる皮膚ひふ水分すいぶんりょう増加ぞうか報告ほうこくしているが、日本にっぽん国外こくがいでは日本にっぽん文献ぶんけんにアクセスできないため研究けんきゅう実施じっしされにくい[1]。それでも2017ねんには日本にっぽん研究けんきゅう触発しょくはつされて白人はくじんでのはつ研究けんきゅう実施じっしされている[53]

2014ねん総説そうせつ論文ろんぶん査読さどくあり[54])ではランダム比較ひかく試験しけんが5研究けんきゅうつかり[1]、2015ねんに「はだ乾燥かんそうになるほう」という機能きのうせい表示ひょうじ食品しょくひん消費しょうひしゃちょうへの申請しんせいのために引用いんようされた査読さどく論文ろんぶんのランダム比較ひかく試験しけんは3研究けんきゅうあり[55]、2017ねんには4研究けんきゅうでいずれも有効ゆうこうだと記載きさいされ[54]べつの2017ねん申請しんせいしょにおいては6研究けんきゅうちゅう4研究けんきゅう有効ゆうこうとされ摂取せっしゅりょうひく無効むこうとされた1研究けんきゅうふくんでいる[56]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょの2016ねん調査ちょうさでは6けんちゅう3けんなん影響えいきょうもなかったと記載きさいしている(うち1けん前述ぜんじゅつ摂取せっしゅりょうひく研究けんきゅう)が[57]文献ぶんけん水分すいぶんりょう増加ぞうか評価ひょうかされた2研究けんきゅうへの言及げんきゅうがそのように表現ひょうげんされているため以下いかちがいを記載きさいする(以下いか東邦大学とうほうだいがく医学部いがくぶの2研究けんきゅう)。おおくの研究けんきゅう条件じょうけん乾燥かんそうはだうったえているもの対象たいしょうとし水分すいぶんりょう変化へんか目的もくてきとしている。これらの対象たいしょうとなっていない一部いちぶ研究けんきゅうはシワの改善かいぜん目的もくてきとしている。

  1. はやくは2001ねんには、顕微鏡けんびきょう解析かいせき装置そうち使つかった客観きゃっかんてき効果こうか報告ほうこくされていたが[58]総説そうせつ論文ろんぶんでは分子ぶんしりょう80まんのヒアルロンさんに240mgを摂取せっしゅ乾燥かんそうはだ改善かいぜんしたとし[1]査読さどくなしの論文ろんぶんであることから、消費しょうひしゃちょうへの申請しんせいしょでは評価ひょうかから除外じょがいされており[54]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょは13項目こうもくちゅう3項目こうもくのみ改善かいぜんみとめられたとしている[57]
  2. 分子ぶんしりょうが30まんや80まんのヒアルロンさん毎日まいにち120mgの摂取せっしゅでは、摂取せっしゅ期間きかんちゅう水分すいぶんりょう改善かいぜんられ、終了しゅうりょうから2週間しゅうかんでは30まんのみ偽薬ぎやくより有意ゆうい改善かいぜんであった[59]、2015ねんの42めいでのランダム比較ひかく試験しけん査読さどく論文ろんぶんである[54]
  3. 東邦大学とうほうだいがく医学部いがくぶによる80まんヒアルロンさんに120mg摂取せっしゅした研究けんきゅう[60]申請しんせいしょではひだり下部かぶかくそう水分すいぶんりょうが2週間しゅうかん有意ゆういおお水分すいぶん減少げんしょう緩和かんわしたと記載きさいされている[54]べつ申請しんせいしょでも同様どうよう増加ぞうか記載きさいしている[56]査読さどく論文ろんぶん水分すいぶんりょう増加ぞうか記載きさい[1]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょ影響えいきょうみとめられないと記載きさいした[57]
  4. どういち条件じょうけん[61]申請しんせいしょではかくそう水分すいぶんりょう有意ゆうい増加ぞうかし3週間しゅうかん偽薬ぎやくより有意ゆういおおく6週間しゅうかんにもおお傾向けいこうだと記載きさいされている[54]べつ申請しんせいしょでも同様どうよう増加ぞうか記載きさいしている[56]査読さどく論文ろんぶん水分すいぶんりょう増加ぞうか記載きさい[1]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょ影響えいきょうみとめられないと記載きさいした[57]
  5. 2009ねん[62]査読さどくなしの論文ろんぶんであり申請しんせいしょでは評価ひょうかから除外じょがいされており[54]、ランダム比較ひかく試験しけんによって30まんヒアルロンさん120mgを摂取せっしゅし、べつ申請しんせいしょでは摂取せっしゅ終了しゅうりょう2週間しゅうかん水分すいぶんりょう有意ゆうい増加ぞうか記載きさいされている[56]査読さどく論文ろんぶん水分すいぶんりょう増加ぞうか記載きさい[1]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょは、2週間しゅうかん有意ゆうい増加ぞうか追加ついか記載きさい摂取せっしゅちゅう影響えいきょうみとめられなかったと記載きさいしている[57]
  6. 分子ぶんしりょう3.8まんのヒアルロンさんに240mgを摂取せっしゅしたところ、皮膚ひふ水分すいぶんりょうは8週間しゅうかん有意ゆうい増加ぞうかし、ひだりかくのシワ面積めんせき偽薬ぎやくではひろくなったがヒアルロンさんではひろくなっておらず、研究けんきゅう条件じょうけんは2015ねんの28めいでのランダム比較ひかく試験しけん査読さどく論文ろんぶんである[63][54]査読さどく論文ろんぶん水分すいぶんりょう増加ぞうか記載きさい[1]べつ申請しんせいしょは、前腕ぜんわん内側うちがわ角質かくしつ水分すいぶんりょうには有意ゆういがなく、水分すいぶんりょうたかめの部位ぶい測定そくていしたことが原因げんいんだとかんがえられるとした[56]
  7. 韓国かんこくじん女性じょせい52めい対象たいしょうとし3.8まんヒアルロンさんを240mg摂取せっしゅし、シワの減少げんしょう観察かんさつされたという[12]、2007ねんのランダム比較ひかく試験しけん[64]
  8. てい分子ぶんしされた分子ぶんしりょう5000や1520のヒアルロンさんに280mgを摂取せっしゅ保湿ほしつ機能きのう改善かいぜんし、研究けんきゅう条件じょうけんは52めいでのランダム比較ひかく試験しけんである[3]申請しんせいしょでは鶏冠けいかん由来ゆらいのヒアルロンさんではない可能かのうせいがあるとして評価ひょうかから除外じょがいされている[54]
  9. 高分子こうぶんし30まんまたはてい分子ぶんし2000のヒアルロンさん1にち120mgの摂取せっしゅでは、画像がぞう解析かいせき装置そうち使つかい、ともに3かげつ周囲しゅういのシワを減少げんしょうしており、研究けんきゅう条件じょうけんは2017ねんの60めいでのランダム比較ひかく試験しけんである[12]
  • 120mgでの効果こうか確認かくにんされているため、下限かげんさぐるためにに50mgのヒアルロンさん摂取せっしゅしたランダム比較ひかく試験しけんでは[65]影響えいきょうみとめられず論文ろんぶん著者ちょしゃ有効ゆうこうりょうたっしていないとかんがえられるとした[56]国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょがとりあげ、ヒアルロンさん影響えいきょうはなかったと記載きさいしている[57]。(参考さんこうランダム比較ひかく試験しけん#臨床りんしょう試験しけんにおけるバイアス

こうした原理げんり解明かいめいするための基礎きそ研究けんきゅうおこなわれており、2014ねんのラットを使つかった実験じっけんでは、えされられた標識ひょうしきされた平均へいきん92まん分子ぶんしりょうのヒアルロンさんの90%は分子ぶんしりょう変化へんか不明ふめいだが消化しょうかかんから吸収きゅうしゅうされ、24あいだではちゅうよりも皮膚ひふから検出けんしゅつされるほうおおくなり、また過剰かじょうぶん排泄はいせつされることが観察かんさつされた[66]

分子ぶんしりょう90まん高分子こうぶんしのヒアルロンさんがマウスの腸管ちょうかんTLR4受容じゅようたい結合けつごうするという、自己じこ免疫めんえき疾患しっかん抑制よくせいする可能かのうせいのある基礎きそ研究けんきゅうがある[67]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ a b c d e f g h i j Kawada C, Yoshida T, Yoshida H, Matsuoka R, Sakamoto W, Odanaka W, Sato T, Yamasaki T, Kanemitsu T, Masuda Y, Urushibata O (July 2014). “Ingested hyaluronan moisturizes dry skin”. Nutr J 13: 70. doi:10.1186/1475-2891-13-70. PMID 25014997. https://doi.org/10.1186/1475-2891-13-70. 
  2. ^ a b c d e f g Oe M, Tashiro T, Yoshida H etal. (January 2016). “Oral hyaluronan relieves knee pain: a review”. Nutr J 15: 11. doi:10.1186/s12937-016-0128-2. PMC 4729158. PMID 26818459. https://nutritionj.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12937-016-0128-2. 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 寺下てらした隆夫たかお白坂しらさか憲章のりあき楠田くすだ瑞穂みずほ若山わかやま祥夫よしお鶏冠けいかん由来ゆらいてい分子ぶんしヒアルロンさん化学かがく組成そせいとヒトはだへの臨床りんしょう試験しけんによる保湿ほしつ効果こうか」『近畿大学きんきだいがく農学部のうがくぶ紀要きようだい44ごう、2011ねん、1-8ぺーじ 
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外部がいぶリンク

編集へんしゅう