(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ビーズ - Wikipedia

ビーズ英語えいご複数ふくすうがた beads)は、装飾そうしょく手芸しゅげいなどにもちいるあなひらいたちいさなたま数珠玉じゅずだま(じゅずだま)、南京玉なんきんだま(なんきんだま)ともいう。

いろいろなビーズ
プラスチック・ビーズ
独自どくじ発展はってんげたアフリカのビーズ装飾そうしょく婚礼こんれい衣裳いしょうみなみアフリカ、ズールーぞく

形状けいじょう用途ようと

編集へんしゅう

あなひらいたたまで、直径ちょっけいは10mm以下いかおおい。

形状けいじょう球形きゅうけい円筒えんとうがたものおおいほか、花形はながたほしがたなど様々さまざまある。素材そざいガラスプラスチックくわえて、古来こらいいし天然石てんねんせき宝石ほうせき)、貝殻かいがら真珠しんじゅ珊瑚さんご動物どうぶつかくほねなど多岐たきにわたる。 装飾そうしょく手芸しゅげい用品ようひん子供こども玩具おもちゃとしてられている。あなひもいととおして立体りったいてきアクセサリーつくったり、衣服いふくやバッグなどにしばけたりけたりする。いろことなる多数たすうのビーズを使つかけて、絵画かいがのような模様もようえが刺繍ししゅうもある[1]

おも用途ようと衣服いふくブラウスドレスなど)、かばんくつ装身具そうしんぐネックレスイヤリング指輪ゆびわなど)、玩具おもちゃ万華鏡まんげきょうなど)などである。

ちいさめのビーズが多数たすうつらなるようにつなげてつくった装飾そうしょくひんがネックレスである[2]一方いっぽうおおのペンダントトップビーズ(ペンダントトップ)が胸元むなもと位置いちはいされるようひもむすんだ装飾そうしょくひんペンダントといい、ペンダントトップとネックレスをわせたペンダント・ネックレスもある[2]

マイクロビーズや発泡はっぽうスチロールビーズをもちいたビーズクッションにも使つかわれる[3]

語源ごげん歴史れきし

編集へんしゅう

ヨーロッパキリスト教きりすときょうけんロザリオ使用しようされる数珠玉じゅずだまについて、アングロサクソンのbiddan(いのる)、bede(いのひと)から変化へんかしてばれるようになったのが語源ごげんというせつがある[4]

そうなどにもちいるあないたたま自体じたいはそれ以前いぜんから、世界せかい各地かくちにあった。古代こだいインダス文明ぶんめいでは、べに玉髄ぎょくずいせいビーズの製造せいぞうさかんにおこなわれ、たるがたビーズをはじめとしてメソポタミアにも輸出ゆしゅつされた。たか加工かこう技術ぎじゅつようするマイクロビーズつくられていた[5]。また、古代こだいエジプトでは先王せんおうあさ時代じだい紀元前きげんぜん5500ねんごろ)には自然しぜんせきあなけてひもでつないだ装飾そうしょくひんがあったことがすうおおくの埋葬まいそうれいからわかっている[2]当初とうしょ自然しぜんせきをそのまま穿孔せんこうして使用しようしていたが、次第しだいいし研磨けんまして成形せいけいするようになった[2]。さらに王朝おうちょう時代じだい成立せいりつまえ紀元前きげんぜん4500ねんごろにはファイアンスとばれる石英せきえい様々さまざまかたちのビーズをつくるようになった[2]

奴隷どれい貿易ぼうえきさい貿易ぼうえきひんとしてアフリカ大陸たいりくわたったビーズはトレードビーズ英語えいごばんばれる。

1900年代ねんだい初頭しょとうまでにつくられたビーズは、アンティークビーズビンテージビーズばれる。ガラスの加工かこう技術ぎじゅつ現在げんざいことなり、独特どくとく風合ふうあいのあるビーズが生産せいさんされた。また、プラスチック(ルーサイト)の加工かこう技術ぎじゅつ確立かくりつされた時期じきにもたるため、現在げんざい感覚かんかくではキッチュえるデザインのプラスチックビーズ大量たいりょう生産せいさんされた。

日本にっぽんでは大正たいしょう時代じだいまつ婦人ふじん雑誌ざっしなどで紹介しょうかいされて流行りゅうこうした[6]。1926ねん出版しゅっぱんされた『ビーズ手芸しゅげい全書ぜんしょ』が日本にっぽんはつ本格ほんかくてき参考さんこうしょである。

21世紀せいきはいってからの流行りゅうこう推移すいいとしては、スワロフスキー全盛期ぜんせいきて、現在げんざいはビンテージビーズなどのヨーロッパのビーズや天然石てんねんせきビーズが、現代げんだい工業こうぎょう生産せいさんされたものとちがいひとつぶずつが個性こせいっているとして人気にんきあつめている。

種類しゅるい

編集へんしゅう

生産せいさんによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

形状けいじょうによる分類ぶんるい

編集へんしゅう
  • シードビーズ
  • そろばんだま
  • ナツメがた
  • ファイアポリッシュ
  • 球形きゅうけい
  • 花形はながた立体りったいはな
  • スクエア

材料ざいりょうによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

出典しゅってん脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ 仙田せんた秀一ひでかず「ビーズ刺繍ししゅう おごらぬいちはりちちからまなんだ手縫てぬいのわざ こつこつと伝統でんとう工芸こうげいいきに◇」日本経済新聞にほんけいざいしんぶん朝刊ちょうかん2018ねん1がつ19にち文化ぶんかめん
  2. ^ a b c d e 山花やまはな京子きょうこ秋山あきやま泰伸やすのぶ. “東海大学とうかいだいがく古代こだいエジプトおよ中近東ちゅうきんとうコレクション所蔵しょぞう硫黄いおうビーズせいネックレス復元ふくげん研究けんきゅう”. 東海大学とうかいだいがく. 2019ねん11月11にち閲覧えつらん
  3. ^ おすすめのビーズクッションビズソファ(2022ねん5がつ9にち閲覧えつらん
  4. ^ ビーズの歴史れきし株式会社かぶしきがいしゃMIYUKI(2018ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  5. ^ 遠藤えんどうひとし工芸こうげいひんからたインダス文明ぶんめい流通りゅうつう」『インダス』京都大学きょうとだいがく学術がくじゅつ出版しゅっぱんかい(2013ねん)、だい6しょう
  6. ^ 安藤あんどうふくぞう『ビーズ手芸しゅげい全書ぜんしょ婦人ふじん文化ぶんか研究けんきゅうかい(1926ねん)、p.2。

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう
 
アイロンビーズ