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ヘルムート・バーガー - Wikipedia
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ヘルムート・バーガー

オーストリアの俳優はいゆう (1944-2023)

ヘルムート・バーガー（Helmut Berger, 1944年ねん5月29日にち - 2023年ねん5月18日にち）は、オーストリアの俳優はいゆう、モデル、ソーシャライト。バート・イシュル出身しゅっしん。

ヘルムート・バーガー
Helmut Berger
ヘルムート・バーガー Helmut Berger
1974年ねん撮影さつえい
本名ほんみょう Helmut Steinberger
生年月日せいねんがっぴ (1944-05-29) 1944年ねん5月29日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ (2023-05-18) 2023年ねん5月18日にち（78歳さい没ぼつ）
出生しゅっしょう地ち バート・イシュル
死没しぼつ地ち ザルツブルク
国籍こくせき  オーストリア
身長しんちょう 184cm
職業しょくぎょう 俳優はいゆう、モデル、ソーシャライト
活動かつどう期間きかん 1966年ねん - 2019年ねん
配偶はいぐう者しゃ フランチェスカ・グイダート(1993-)
フローリアン・ヴェス(2015)
事務所じむしょ Helmut Werner Management
公式こうしきサイト Helmut Werner Management
主おもな作品さくひん
『地獄じごくに堕おちた勇いさむ者ものども』
『悲かなしみの青春せいしゅん』
『ルートヴィヒ』
『別離べつり』
『家族かぞくの肖像しょうぞう』
『サロン・キティ』
『ゴッドファーザー PART III』
受賞じゅしょう
ベルリン国際こくさい映画えいが祭さい
テディ賞しょう 特別とくべつ賞しょう
2007年ねん
その他たの賞しょう
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ポータル 映画
ポータル 映画えいが

来歴らいれき

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少年しょうねん時代じだい

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ホテルやレストランの経営けいえい者しゃの一人ひとり息子むすことして生うまれ、跡取あととりとして運営うんえい等とうのノウハウを身みにつけるためにホテルの専門せんもん学校がっこうへ行いかされるが、家業かぎょうには興味きょうみがなく、子供こどもの頃ころから俳優はいゆうになることを夢見ゆめみていた。芸能げいのう界かいに入はいることに大だい反対はんたいの父親ちちおやと折おり合あいが悪わるく、10代半なかばで家いえを飛とび出だし、演技えんぎの道みちを志こころざしてロンドンへ渡わたる。同地どうちでレストランのウェイターなどのアルバイトしながら演劇えんげき学校がっこうに通かよい、演技えんぎや演劇えんげきの基礎きそを学まなぶ。後のちに有名ゆうめいになってからも親交しんこうを結むすぶこととなったキャット・スティーヴンスらの有名人ゆうめいじんの家いえはヒッピーに開放かいほうされており、そこでヒッピー文化ぶんかの影響えいきょうを受うけた。その後ごバーガーはイタリアへ移うつり、ペルージャ大学だいがくに通とおった[1]。さらに彼かれはローマへ移うつった。

ヴィスコンティとの愛あいと死別しべつ

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大学だいがく在学ざいがく中ちゅうの1964年ねん、クラウディア・カルディナーレ主演しゅえんの『熊くま座ざの淡あわき星影ほしかげ』で、たまたまトスカーナ地方ちほうのロケに来きていたヴィスコンティらの撮影さつえい現場げんばに居合いあわせた。監督かんとくはギャラリー（見物けんぶつ客きゃく）の1人ひとりに過すぎなかったヘルムートに目めが止とまり、寒さむい時期じきの撮影さつえいだったため、助監督じょかんとくにマフラーを持もっていかせたが、これが運命うんめい的てき出会であいであった。会食かいしょくがきっかけで数カ月すうかげつ後ごに彼かれはヴィスコンティの邸宅ていたくに呼よばれ、66年ねんには『華はなやかな魔女まじょたち』で本格ほんかく的てきなスクリーン・デビューを果はたすこととなる。無名むめいのヘルムートはホテルの従業じゅうぎょう員いんという役やくを与あたえられ、その後ご彼かれは徐々じょじょに仕事しごとを増ふやし、67年ねんに『ヤング・タイガー』では初はつ主演しゅえんを果はたす。ただし、この映画えいがは若手わかての新人しんじんを集あつめただけの単純たんじゅんな青春せいしゅんコメディーであり、ヘルムートにとって最初さいしょで最後さいごの青春せいしゅん系けいアイドル映画えいがの出演しゅつえんだった。その後ご数すう本ほんの映画えいがやテレビ映画えいがに出演しゅつえんしたのち、バーガーは再ふたたびヴィスコンティと組くんだ耽美たんび派は的てき映画えいが『地獄じごくに堕おちた勇いさむ者ものども』でスター街道かいどうを歩あゆむ。同どう作品さくひんではイングリッド・チューリンらと共演きょうえんした。『地獄じごくに…』の撮影さつえい時じは完璧かんぺき主義しゅぎ者しゃで有名ゆうめいなヴィスコンティはヘルムートに何なん度どもNGを出だしたという。特とくにあの女装じょそうシーンでの歌うたと踊おどりでマレーネ・ディートリヒを完璧かんぺきにコピーできるように要求ようきゅうした。そんな苦労くろうが実みのったのかディートリヒ本人ほんにんから直々じきじきの手紙てがみを貰もらったと自叙伝じじょでんの『Ich』に記しるされている。ヘルムート曰いわく今いまでもその大だい女優じょゆうからの手紙てがみはとってあるという。この映画えいがを見みたビリー・ワイルダーは「全ぜん世界せかいの中なかでヘルムート・バーガー以外いがいの女おんなには興味きょうみがない」と評ひょうした[2]。

バイセクシュアルのヘルムートと、同おなじくバイのヴィスコンティの仲なかは公然こうぜんのものとなった。ヘルムート曰いわく、ヴィスコンティを誰だれよりも師しとして尊敬そんけいし、時ときに父親ちちおや以上いじょうに父親ちちおや的てきな存在そんざいであり、そして「恋人こいびと」でもあったという。ヴィスコンティはヘルムートに様々さまざまな文化ぶんか的てき素養そようを身みにつけさせ、レナード・バーンスタイン、マリア・カラス、ルドルフ・ヌレエフなど多おおくの文化ぶんか人じんに会あわせた。一方いっぽうでヘルムートを理解りかいしようとビートルズを自宅じたくに招まねいたこともあった。 ヴィスコンティは嫉妬しっと深ふかく、ヘルムートの夜遊よあそびを規制きせいした。あまりの関係かんけいの深ふかさに、ヘルムートが姉あねとして慕したっていたロミー・シュナイダーからは“バーガー嬢じょう”、あるいは“バーガー夫人ふじん”とからかわれたほどであったという。

その後ごの活動かつどう

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生活せいかつ荒廃こうはいの後のちテレビ進出しんしゅつ

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ヴィスコンティの死後しご、ジャッロ映画えいが（イタリアン・スリラー）映画えいがなどに出演しゅつえんするが、こういった映画えいがと現場げんばにはなじめなかった。しかし1970年代ねんだいの映画えいが界かいにはヴィスコンティのような豪奢ごうしゃな芸術げいじゅつ作品さくひんを再ふたたび作つくる力ちからは無なくなっていた。ヘルムートにとってヴィスコンティの死しは大おおきな痛手いたでとなっていて、アルコールとコカインに溺おぼれ、荒すさんだ生活せいかつを送おくる。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーからのいくつかのプロジェクトへの誘さそいやアメリカ映画えいが『アイズ』のオファーも断ことわり、1977年ねんには自殺じさつ未遂みすいを図はかっている。ヘルムート曰いわく「あれ程ほど心しんから僕ぼくを愛あいしてくれる人ひとはもう二度にどと現あらわれない」と泣ないたという。ウルスラ・アンドレスなど友人ゆうじんの支ささえで再起さいきを図はかることとなった。

その後ご映画えいがのみならずフランスやイタリアでテレビの仕事しごともするようになる。フランコ・ネロと共演きょうえんしたイタリアのテレビ映画えいが『ダンツィヒの薔薇ばら』や、フランス・ドイツ・スイスのテレビ局てれびきょくと制作せいさく会社かいしゃの共とも作さくでクロード・シャブロルなどが監督かんとく、ジョルジュ・ドルリューが音楽おんがくを担当たんとうした、テレビのミニシリーズ『ファントマ』に主演しゅえん。しばらくはアメリカとヨーロッパを行いき来きする生活せいかつが続つづくが、ヴィスコンティ時代じだいのような映画えいがには出でなくなる一方いっぽうで、1980年ねんにイタリアで最大さいだいのヒットとなったコメディー映画えいが『私わたしの妻つまは魔女まじょ』への出演しゅつえんや、新あらたなイメージ開拓かいたくを模索もさくする。 テレビ出演しゅつえんで最もっとも米べい欧おうの話題わだいに上のぼったのが、1980年代ねんだいに進出しんしゅつしたアメリカの人気にんきテレビドラマ『ダイナスティ』のレギュラーだった。役やくの候補こうほには他たにアラン・ドロン、フリオ・イグレシアスがいた。当初とうしょ気乗きのりせず断ことわったのだが、推薦すいせん者しゃであり親友しんゆうのウルスラ・アンドレスの説得せっとくで出演しゅつえんを承諾しょうだくした[3]。ヘルムートはハリウッドで旧知きゅうちのジャック・ニコルソンや多おおくのセレブリティ、ソーシャライトの大だい歓迎かんげいを受うけた。しかし製作せいさく側がわは彼かれの派手はでな夜遊よあそびを「スキャンダルになる」と良よく思おもわなかった。また本気ほんきで取とり組くんだにもかかわらず、製作せいさくスタッフと折おり合あいが付つかずに結局けっきょく降板こうばんしてしまい、使つかいづらい俳優はいゆうのレッテルを張はられてしまったという。後年こうねん、この『ダイナスティ』の思おもい出でを「泣なきながらセットに入はいり、笑わらいながら銀行ぎんこうに行いった」とあくまでも金かねのための仕事しごとに過すぎなかったと自嘲じちょうしている。数すう年ねん後ご、大作たいさく『ゴッドファーザー PART III』に出演しゅつえんする。フランシス・フォード・コッポラはヘルムートのファンだった[4]。通常つうじょうと違ちがい、ハゲカツラを付つけての地味じみな老ふけ役やくに挑いどんだ。出番でばんが少すくない上うえにアメリカ人じんスタッフ、俳優はいゆうと折おり合あいが合あわなかった。英語えいごが下手へただと言いわれたり、扱あつかいのあまりの酷ひどさに憤慨ふんがいしたという。しかし公開こうかい当時とうじ、この意外いがいな配役はいやくは話題わだいになった。

1992年ねん、マドンナのシングル『エロティカ』のプロモーションビデオに出演しゅつえんした[5][6]。

1993年ねん、『ルードウィッヒ1881』で21年ねんぶりにルートヴィヒ2世せいを演えんじた。ヴィスコンティ作品さくひんでは描えがかれなかった晩年ばんねんのエピソードに絞しぼって描えがいたこの映画えいがで、バーガーは実際じっさいのルートヴィヒ2世せいの没ぼつ年齢ねんれいの40歳さいより既すでに遥はるかに年上としうえであったが円熟味えんじゅくみと存在そんざい感かんのある演技えんぎを見みせた。

1994年ねん11月19日にち、イタリア人じんの元もとプレイメイトでライターのフランチェスカ・グイダートと結婚けっこんした。のちに別居べっきょしたが、離婚りこんはしていない[2][7]。

1998年ねんに自叙伝じじょでん『Ich』（僕ぼく）を発表はっぴょうする。生おい立たちから親したしい友人ゆうじんの話はなし、ヴィスコンティはもちろん、人生じんせいを時ときには皮肉ひにくっぽく、そして過去かこを赤裸々せきららに語かたったことでドイツ語どいつご圏けんで話題わだいになった。

1990年代ねんだい後半こうはん以降いこうは出身しゅっしん地ちオーストリアや隣国りんごくドイツで頻繁ひんぱんにテレビのトーク番組ばんぐみにゲスト出演しゅつえんしていて、赤裸々せきららなトークと毒舌どくぜつぶりで知しられている。

2007年ねん、ベルリン国際こくさい映画えいが祭さいでこれまでの功績こうせきに対たいし、特別とくべつテディー賞しょうを受賞じゅしょう。

半はん引退いんたい状態じょうたいに

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2009年ねんに母親ははおやが亡なくなるまでの約やく10年間ねんかんを主おもに故郷こきょうのザルツブルクで過すごし、ほとんど俳優はいゆう業ぎょうからは退しりぞいていた[8]。

2010年ねん6月がつにイタリアのメディアのインタビューで「私わたしは80本ほんの映画えいがに出演しゅつえんして、今いまは1ヶ月かげつ200ユーロ（約やく2万まん2千せん円えん）の年金ねんきんをイタリアから貰もらっている」と告白こくはくした。彼かれ曰いわくヴィスコンティから生前せいぜんにもらったものは全すべて使つかい果はたしたそう。友人ゆうじんの家いえを転々てんてんとする毎日まいにちを送おくっていたという[9]。ヴィスコンティの死後しご、遺言ゆいごん状じょうは結局けっきょく見みつからず、ヘルムートはヴィスコンティの遺産いさんを相続そうぞくしてはいない。

カムバック

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2010年代ねんだい以降いこう、再ふたたび国際こくさい的てきに上映じょうえいされる機会きかいの多おおいヨーロッパ映画えいがへの出演しゅつえんを活発かっぱつ化かさせた[10]。同時どうじにドイツ語どいつご圏けんで高たかい人気にんきを誇ほこるデヴィッド・ハッセルホフらを抱かかえるオーストリアの有力ゆうりょくエージェントで、ドイツ語ご圏けんのリアリティ番組ばんぐみのプロデューサーでもあるヘルムート・ヴェルナーと契約けいやくしたことでメディアへの露出ろしゅつも増ふえ、話題わだいに上のぼることも多おおくなった。2012年ねん秋あき、ドイツの出版しゅっぱん社しゃから大型おおがた愛蔵あいぞう版ばん写真しゃしん集しゅう兼けん自伝じでん『Helmut Berger - Ein Leben in Bildern』が出版しゅっぱんされた[11]。2013年ねん1月がつにはドイツで高こう視聴しちょう率りつのリアリティ番組ばんぐみに出演しゅつえん[12]。一方いっぽうで同年どうねん6月がつにはザルツブルクの自宅じたくが盗難とうなんに遭あい、宝石ほうせき類るいやアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインの絵画かいがなど100万まんユーロ相当そうとうの被害ひがいを受うけたと報ほうじられた[13]。

2014年ねん『SAINT LAURENT/サンローラン』で、晩年ばんねんのイヴ・サン＝ローランを演えんじ、話題わだいになった[14]。2015年ねんにはこの作品さくひんの出演しゅつえんへの反響はんきょうから、1998年ねんにドイツ語どいつご圏けんで出版しゅっぱんされた自伝じでんがフランス語ふらんすごに訳やくされ、サン＝ローランの伝記でんき映画えいが撮影さつえいに関かんする箇所かしょを追加ついかし『Helmut Berger, autoportrait』のタイトルで出版しゅっぱんされた[15]。

2014年ねんに映画えいがで知しり合あった36歳さい年下とししたの男優だんゆう、フローリアン・ヴェスと2015年ねんにスペインのイビザで結婚式けっこんしきを挙あげた。この結婚けっこんには議論ぎろんがあり、まず、フランチェスカ・グイダートから重婚じゅうこんであると抗議こうぎされた[16]。また、結婚式けっこんしき自体じたいはヘルムート・ヴェルナーによる宣伝せんでん行為こういであり、形式けいしき的てきで正式せいしきなものではないという報告ほうこくもあった[17]。

ドキュメンタリー、舞台ぶたいそして引退いんたい

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2015年ねんにはバーガーの日常にちじょう生活せいかつを赤裸々せきららに描写びょうしゃしたというドキュメンタリー映画えいが『俳優はいゆう、ヘルムート・バーガー』が製作せいさくされた。この作品さくひんはスキャンダラスな興味きょうみを喚起かんきさせたが、作品さくひん中ちゅうでの猥褻わいせつ行為こういが理由りゆうでヴェスとの関係かんけいは終おわりを迎むかえることとなった[17]。一方いっぽう、この映画えいがの中なかでの描えがかれ方かたに激怒げきどしたヘルムートは監督かんとくらを告訴こくそしている[18]。

2017年ねん、ピアニストのアレクサンドル・タローのアルバム『バルバラ』に参加さんかした。このアルバムはシャンソン歌手かしゅバルバラへのトリビュート作品さくひんで、ヘルムートは『パリとゲッティンゲン』で語かたりを担当たんとうした[19]。

2018年ねん、ベルリンのフォルクスビューネ劇場げきじょうにおいて、カタルーニャ出身しゅっしんの前衛ぜんえい映画えいが監督かんとくアルベルト・セラの演出えんしゅつ、イングリット・カーフェン共演きょうえんによるLibertéで73歳さいにして初はつ舞台ぶたいを踏ふんだ[20]。

同どう2018年ねんには再ふたたびヘルムートに関かんするドキュメンタリー映画えいが『ヘルムート・バーガー、私わたしの母ははそして私わたし』が撮とられた。ZDF、ZDFの関連かんれんチャンネル3sat、オーストリア放送ほうそう協会きょうかいの出資しゅっしで製作せいさくされたこのドキュメンタリーは監督かんとくのヴァレスカ・ペーターズの母親ははおやがヘルムートの大だいファンで、偶然ぐうぜん見みた近年きんねんの姿すがたにショックを受うけ、突然とつぜん「ヘルムートを救すくいに行いかねばならない」とヘルムートを探索たんさくし、自身じしんの別荘べっそうに招まねいて生活せいかつの世話せわを行おこない、あらゆる中毒ちゅうどくの治療ちりょうに精せいを出だすという内容ないようであった。並行へいこうしてベルリンでの舞台ぶたいの様子ようすも撮とられた[21]。

2019年ねん、ベルリンでの舞台ぶたいを映画えいが化かした『リベルテ』に主演しゅえん。この作品さくひんはカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいある視点してん部門ぶもんで審査しんさ員いん特別とくべつ賞しょうを受賞じゅしょうした[22]。

同年どうねん5月がつの75歳さいの誕生たんじょう日びに出生しゅっしょう地ちバード・イシュルに胸像きょうぞうが建たてられ、その除幕じょまく式しきに車椅子くるまいすで出席しゅっせきした[23]。

同年どうねん9月がつにはキッツビュール映画えいが祭さいで栄誉えいよ賞しょうを受賞じゅしょう[24]。

同年どうねん11月がつ、健康けんこう問題もんだいなどを理由りゆうに引退いんたいを表明ひょうめいした[25][26]。

2023年ねん5月がつ18日にち、ザルツブルクで死去しきょ[27]。78歳さい没ぼつ[26]。ザルツブルクと生地きじのバート・イシュルで葬儀そうぎが執とり行おこなわれた後のち、バート・イシュル墓地ぼちに埋葬まいそうされた[28]。

人物じんぶつ

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来日らいにち

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1985年ねんに1度どだけ来日らいにちしたことがある。当時とうじ発足ほっそくしたばかりの東京国際映画祭とうきょうこくさいえいがさいに招まねかれての来日らいにちであり、その時ときに小森こもり和子かずこと対面たいめんした。小森こもりはヘルムートの印象いんしょうを、とても紳士しんし的てきだったと語かたっている[32]。 その時ときのメインイベントの一ひとつとして6月がつ5日にち・6日にちに東京とうきょう都と体育館たいいくかんにて「世界せかい映画えいが人じんチャリティーテニストーナメント」が開催かいさいされ、マリア・シュナイダーらと共ともに出場しゅつじょうした[33]。

トリヴィア

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  • 英国えいこく版ばんヴォーグ誌しの1970年ねん7月がつ号ごうの表紙ひょうしを当時とうじ交際こうさいしていたマリサ・ベレンソンと共ともに飾かざり、英国えいこく版ばんのみならず、世界中せかいじゅうのヴォーグ誌し初はつの男性だんせい表紙ひょうしモデルとなった[34][35][36]。この表紙ひょうし写真しゃしんを撮影さつえいしたデヴィッド・ベイリーとはその後ごもヴォーグ誌しのグラビアや1972年ねんに製作せいさくされたテレビドキュメンタリーBailey on Visconti、スペインのファッションブランドPunto Blancoの広告こうこく写真しゃしん[37]など多おおくの仕事しごとを共ともにしている。1977年ねんのベイリーの初はつの長編ちょうへん映画えいがPaperbackに主演しゅえんすることも予定よていしていたが企画きかくが流ながれ、実現じつげんしなかった。
  • ヘルムート・ニュートンが1984年ねんに撮とったヘルムートのオールヌードは、ニュートンが唯一ゆいいつ撮影さつえいした男性だんせいのオールヌードである[38]。
  • イカレたロミオに泣なき虫むしジュリエット Du Mich Auch (1986) が監督かんとく作さくとしてフィルモグラフィーに載のっていることがあるが、ダニ・レヴィ、アンニャ・フランケと共同きょうどう監督かんとくしたヘルムート・バーガーは、1949年ねん生うまれの同姓どうせい同名どうめいの別人べつじんである。
  • ザルツブルクを拠点きょてんするダンス・パンクバンドThe Helmut Bergers (2011年ねん結成けっせい) はワイルドなセックスシンボルだったヘルムートから名前なまえを取とった、としている[39]。

主おもな出演しゅつえん作品さくひん

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映画えいが

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TVドラマ

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その他た

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ドキュメンタリー

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舞台ぶたい

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  • Liberté (2018年ねん2月がつ22日にち - 、フォルクスビューネ劇場げきじょう)

ミュージックビデオ

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ “Who is Who: Official Website - Biography about Helmut Berger (in German).”. http://www.whoswho.de/bio/helmut-berger.html 01 April 2020閲覧えつらん。 
  2. ^ a b Das-merkwuerdige-Phaenomen-Helmut-Bergerディ・ヴェルト2010年ねん4月がつ5日にち
  3. ^ 『BUNTE』誌し（1985年ねん6月がつ）
  4. ^ 『ロードショー』（集英社しゅうえいしゃ、1991年ねん4月がつ号ごう）
  5. ^ Dschungelcamp 2013: Kandidat Helmut Berger
  6. ^ Veronica Ciccone (Madonna) Intervista (1992)
  7. ^ Francesca Berger: «Helmut ubriaco in vita sua ha fatto di peggio»2010年ねん4月がつ6日にち
  8. ^ Helmut BergerWho is who.de
  9. ^ Helmut Berger: «Ridotto a vivere con 200 euro al mese di pensione» （イタリア語ご） 「La Chirico」Corriere della Sera 2010年ねん6月がつ7日にち
  10. ^ Das merkwuerdige phaenomen Helmut Bergerディ・ヴェルト、2010年ねん5月がつ4日にち
  11. ^ Absturz eines Märchenkönigs Zeit Online、2012年ねん11月7日にち
  12. ^ Dschungelcamp 2013: Kandidat Helmut Berger
  13. ^ Einbrecher rauben Helmut Berger aus ディ・ヴェルト、2013年ねん6月がつ7日にち
  14. ^ La renaissance d’Helmut Berger en cadeau à Ramatuellevarmatin 2014年ねん5月がつ23日にち
  15. ^ Berger par Bergerフランス版ばんヴォーグ2015年ねん5月がつ29日にち
  16. ^ Helmut Berger wegen Bigamie angezeigt News. at、2015年ねん10月がつ6日にち
  17. ^ a b Helmut Bergers Ehe ist vorbei – nach neun Wochen ディ・ヴェルト、2015年ねん9月がつ14日にち
  18. ^ Schauspieler Helmut Berger mit Schadenersatzklage gescheitert Wiener Zeitung、2020年ねん8月がつ25日にち
  19. ^ Göttingen - Helmut Berger
  20. ^ „Liberté“ mit Helmut Berger an der Volksbühne Focus Online、2018年ねん2月がつ23日にち
  21. ^ [1] Schaumburger Nachrichten、2019年ねん2月がつ26日にち
  22. ^ 第だい2回かい 映画えいが批評ひひょう月間げっかん ～フランス映画えいがの現在げんざいをめぐって～ アンスティチュ・フランセ日本にっぽん
  23. ^ Helmut Berger wurde in seiner Geburtsstadt Bad Ischl verewigt Salzburger Nachrichten、2019年ねん5月がつ30日にち
  24. ^ HELMUT BERGER BEKOMMT ERSTEN ÖSTERREICHISCHEN PREIS VERLIEHEN
  25. ^ Nach Krankenhausaufenthalt: Helmut Berger beendet Karriere Abgerufen、2019年ねん11月27日にち
  26. ^ a b “俳優はいゆうヘルムート・バーガーさん死去しきょ、ルキノ・ビスコンティ監督かんとく作さく「ルートヴィヒ」などで活躍かつやく”. 映画えいが.com (株式会社かぶしきがいしゃエイガ・ドット・コム). (2023年ねん5月がつ19日にち). https://eiga.com/news/20230519/17/ 2023年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  27. ^ NACHRICHTEN, n-tv. “Schauspiellegende Helmut Berger ist tot” (ドイツ語ご). n-tv.de. 2023年ねん5月がつ18日にち閲覧えつらん。
  28. ^ Helmut Berger in Bad Ischl beigesetzt オーストリア放送ほうそう協会きょうかい、2023年ねん7月がつ23日にち
  29. ^ Dolce vita senza posa. Scatti e segreti del Re dei paparazzi イル・ジョルナーレ (il Giornale)、2020年ねん11月20日にち
  30. ^ a b Duden Das Aussprachewörterbuch (6 ed.). Dudenverlag. (2005). p. 196. ISBN 978-3-411-04066-7 
  31. ^ forvoによる発音はつおん例れい
  32. ^ 『スクリーン』誌し（1985年ねん6月がつ）
  33. ^ 『キネマ旬報きねまじゅんぽう』誌し（1985年ねん7月がつ）
  34. ^ 100 years of Vogue ... and what it says about women Sunday Herald Scotland、2016年ねん9月がつ11日にち
  35. ^ 5 Favorites: Iconic Vintage Magazine Covers
  36. ^ Vogue's Collectible Covers
  37. ^ Ikonographisches Repertorium zur Europäischen Lesegeschichte、p49
  38. ^ Only male nude by Newton
  39. ^ The Helmut Bergers: Helmut Berger ist „Rock‘n’Roll“! Salzburg24、2013年ねん1月がつ22日にち

外部がいぶリンク

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