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ヤンボル - Wikipedia
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ヤンボル

ブルガリアの都市とし

ヤンボル（ブルガリア語ご: Я̀мбол）は、ブルガリアの都市とし。ヤンボル州しゅうに属ぞくし、同どう州しゅうの州都しゅうとに定さだめられている。

ヤンボル

Ямбол
ヤンボルの旗
旗はた		ヤンボルの紋章
紋章もんしょう
ヤンボルの位置（ブルガリア内）
ヤンボル
ヤンボル
Location of Yambol
北緯ほくい42度ど29分ふん 東経とうけい26度ど30分ふん / 北緯ほくい42.483度ど 東経とうけい26.500度ど / 42.483; 26.500座標ざひょう: 北緯ほくい42度ど29分ふん 東経とうけい26度ど30分ふん / 北緯ほくい42.483度ど 東経とうけい26.500度ど / 42.483; 26.500
国くに  ブルガリア
州しゅう
(Oblast)		 ヤンボル州しゅう
面積めんせき
 • 都市とし 90.724 km2
標高ひょうこう
 114 m
人口じんこう
（Census February 2011）.[1]
 • 都市とし 74,132人にん
 • 密度みつど 820人にん/km2
 • 都市とし部ぶ
 98,287人にん
等ひとし時とき帯おび UTC+2 (EET)
 • 夏時間なつじかん UTC+3 (EEST)
郵便ゆうびん番号ばんごう
8600
市外しがい局番きょくばん 046
ナンバープレート Y
ウェブサイト www.yambol.bg

ブルガスの西にし約やく100kmに位置いちする[2]。

地理ちり

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ヤンボルはブルガリア南部なんぶのトラキア平原へいげんに含ふくまれる。町まちはトゥンジャ川がわとモチュリツァ川がわの合流ごうりゅう地点ちてんの南みなみに位置いちしている[3]。

気候きこう

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ヤンボルは温暖おんだん湿潤しつじゅん気候きこうに属ぞくしている[3]。

ヤンボルの気候きこう
月つき 1月がつ 2月がつ 3月がつ 4月がつ 5月 6月がつ 7月がつ 8月がつ 9月 10月 11月 12月 年とし
平均へいきん最高さいこう気温きおん °C （°F） 6.5
(43.7) 		8.7
(47.7) 		13.6
(56.5) 		18.4
(65.1) 		24.1
(75.4) 		28.2
(82.8) 		31.1
(88) 		31.2
(88.2) 		25.7
(78.3) 		19.5
(67.1) 		13.7
(56.7) 		7.6
(45.7) 		19.02
(66.27)
日にち平均へいきん気温きおん °C （°F） 3.3
(37.9) 		4.4
(39.9) 		8.4
(47.1) 		13.0
(55.4) 		18.2
(64.8) 		22.5
(72.5) 		25.2
(77.4) 		25.0
(77) 		20.3
(68.5) 		15.0
(59) 		9.6
(49.3) 		4.1
(39.4) 		14.08
(57.35)
平均へいきん最低さいてい気温きおん °C （°F） 0.0
(32) 		0.2
(32.4) 		3.6
(38.5) 		7.8
(46) 		12.5
(54.5) 		16.8
(62.2) 		19.3
(66.7) 		19.2
(66.6) 		14.8
(58.6) 		10.3
(50.5) 		5.5
(41.9) 		0.7
(33.3) 		9.23
(48.6)
降水こうすい量りょう mm （inch） 45.5
(1.791) 		41.6
(1.638) 		32.8
(1.291) 		34.3
(1.35) 		59.8
(2.354) 		50.7
(1.996) 		50.9
(2.004) 		40.7
(1.602) 		70.3
(2.768) 		49.7
(1.957) 		34.6
(1.362) 		58.9
(2.319) 		569.8
(22.432)
平均へいきん月間げっかん日照ひでり時間じかん 106 132 181 203 274 303 339 329 242 181 133 101 2,525
出典しゅってん：weatheronline.co.uk[4]

歴史れきし

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ヤンボルはブルガリア最古さいこの都市としの一ひとつであり、新しん石器せっき時代じだいにはすでに人類じんるいが居住きょじゅうしていた形跡けいせきが残のこされている[3]。トラキア人じんが建設けんせつした都市としカビレがヤンボルの起源きげんだと考かんがえられており[5][6]、マケドニア王国おうこくの王おうピリッポス2世せいの要塞ようさいが置おかれていた[5]。トラキア人じんの都市としセウトポリスの遺跡いせきで発見はっけんされた碑文ひぶんにはカビレの名なが刻きざまれており、紀元前きげんぜん341年ねんにデモステネスが行おこなった演説えんぜつの中なかでカビレはマケドニアが領有りょうゆうする都市としの一ひとつとして挙あげられている[6]。

ロろーマ帝国まていこく時代じだいのカビレは交通こうつうの要所ようしょとなっていたが、北方ほっぽうの諸しょ民族みんぞくの攻撃こうげきを受うけて荒廃こうはいした[6]。293年ねんにカビレは当時とうじのローマ皇帝こうていディオクレティアヌスの名前なまえに由来ゆらいするディオスポリス（DiosPolis）に改名かいめいされるが、378年ねんにゴート族ぞくによって破壊はかいされる[3]。

10世紀せいきから14世紀せいきにかけてカビレはディアンポリス（Diampolis）という名前なまえの町まちとして再建さいけんされ、ブルガリアと東ひがしロろーマ帝国まていこく（ビザンツ帝国ていこく）の係争けいそうの地ちとなった[5]。中世ちゅうせいのヤンボルはディアンポリス、ドゥブリン、ヤンポリスなどの名前なまえで呼よばれ、1357年ねんの史料しりょうには「ドゥビリン」の名前なまえで記しるされている[3]。1373年ねんに町まちはオスマン帝国ていこくの支配しはい下かに入はいり[3]、1479年ねんに現在げんざいの名称めいしょうのヤンボルに改称かいしょうされた[6]。

1829年ねんにヤンボルは露ろ土ど戦争せんそうの戦場せんじょうとなり、ブルガリア人じん住民じゅうみんはロシアに避難ひなんする一方いっぽう、ヤンボルは町まちに集あつまった反はんオスマン勢力せいりょくの一大いちだい拠点きょてんにもなる[3]。1878年ねんにヤンボルはロシア軍ぐんによってオスマン帝国ていこくの支配しはいから解放かいほうされ、ブルガリアとロシアの友好ゆうこうを記念きねんする聖ひじりアレクサンドル・ネフスキー大だい聖堂せいどうが建立こんりゅうされた。1890年代ねんだい半なかばには、ヤンボルとブルガスを結むすぶ長距離ちょうきょり幹線かんせんが開通かいつうした[7]。

20世紀せいきに入はいり、ヤンボルは療養りょうようのための鉱泉こうせんでも知しられるようになる[3]。

民族みんぞく構成こうせい

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2001年ねん当時とうじの国勢調査こくせいちょうさでは、個人こじんが申告しんこくするエスニック・アイデンティティの分布ぶんぷは以下いかのようになっている[8][9]。

計けい：74,132人にん

経済けいざい

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ヤンボルはタバコ、缶詰かんづめ、繊維せんい工業こうぎょう、化学かがく工業こうぎょうが発達はったつしており[2]、近郊きんこうの農産物のうさんぶつの集散しゅうさん地ちとなっている[10]。河口かこうに位置いちする港みなと市しであるヤンボルからは羊毛ようもう、ブドウ酒ぶどうしゅなどが積つみ出だされている[2]。

姉妹しまい都市とし

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ “National Statistical Institute - Main Towns Census 2011”. 2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  2. ^ a b c 『コンサイス外国がいこく地名ちめい事典じてん』第だい3版はん、1049頁ぺーじ
  3. ^ a b c d e f g h 中島なかじま「ヤンボル」『世界せかい地名ちめい大だい事典じてん』4、3178-3179頁ぺーじ
  4. ^ “weatheronline.co.uk: Historical Weather for Yambol, Bulgaria”. weatheronline.co.uk (2012年ねん). 2015年ねん11月閲覧えつらん。 Retrieved on May 9, 2013.
  5. ^ a b c 森安もりやす、今井いまい『ブルガリア 風土ふうどと歴史れきし』、54-55頁ぺーじ
  6. ^ a b c d 香山かやま『ブルガリア歴史れきしの旅たび』、157-158頁ぺーじ
  7. ^ R.J.クランプトン『ブルガリアの歴史れきし』（ケンブリッジ版ばん世界せかい各国かっこく史し, 創そう土ど社しゃ, 2004年ねん2月がつ）、162頁ぺーじ
  8. ^ “Population on 01.02.2011 by provinces, municipalities, settlements and age; National Statistical Institute”. 2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  9. ^ “Population by province, municipality, settlement and ethnic identification, by 01.02.2011; Bulgarian National Statistical Institute”. 2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  10. ^ 三浦みうら「ヤンボル」『世界せかい地名ちめい大だい事典じてん』3巻かん、1343頁ぺーじ
  11. ^ “(in Bulgarian)”. Obshtinayambol.org. 2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  12. ^ “(in Bulgarian)”. Obshtinayambol.org. 2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  13. ^ “in Bulgarian)”. Obshtinayambol.org. 2012年ねん3月がつ9日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2013年ねん8月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  14. ^ http://www.yambol-edirne.org/main.php?lang=en

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 香山かやま陽よう坪つぼ『ブルガリア歴史れきしの旅たび』（新潮しんちょう選書せんしょ, 新潮社しんちょうしゃ, 1981年ねん11月）
  • 中島なかじま茂しげる「ヤンボル」『世界せかい地名ちめい大だい事典じてん』6収録しゅうろく（朝倉書店あさくらしょてん, 2016年ねん3月がつ）
  • 三浦みうら真理まり「ヤンボル」『世界せかい地名ちめい大だい事典じてん』3巻かん収録しゅうろく（朝倉書店あさくらしょてん, 1973年ねん）
  • 森安もりやす達也たつや、今井いまい淳子じゅんこ共ども訳やく編へん『ブルガリア 風土ふうどと歴史れきし』（恒文社こうぶんしゃ, 1981年ねん）
  • 『コンサイス外国がいこく地名ちめい事典じてん』第だい3版はん（三省堂さんせいどう編修へんしゅう所しょ編へん, 三省堂さんせいどう, 1998年ねん4月がつ）
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