ラングドック＝ルシヨン地域ちいき圏けん

ラングドック＝ルシヨン地域ちいき圏けん（Languedoc-Roussillon）は、フランス南部なんぶ、地中海ちちゅうかい（リオン湾わん）に面めんするかつて存在そんざいした地域ちいき圏けんである。ラングドックはオック語ご（Langue d'Oc)が話はなされている地域ちいきであったことに由来ゆらいする。

ラングドック＝ルシヨン Languedoc-Roussillon
ラングドック＝ルシヨンの旗はた
位置いち
概要がいよう
首府しゅふ	モンペリエ Montpellier
地域ちいき圏けん知事ちじ	{{{地域ちいき圏けん知事ちじ}}}
人口じんこう	2,496,578人にん (2005年ねん)
面積めんせき	27,376km²
郡ぐん	14
小郡おごおり	186
コミューン	{{{コミューン数すう}}}
ISO 3166-2:FR	FR-K

旧きゅうミディ・ピレネー、旧きゅうオーヴェルニュ、旧きゅうローナルプ、プロヴァンサルプ・コートダジュールと隣接りんせつする。南部なんぶにはオード川かわが流ながれる。スペイン、ジローナ県けんに属ぞくする自治体じちたいリビアが飛とび地ちとなって地域ちいき圏内けんないにある。1659年ねんのピレネー条約じょうやくによってフランス領りょうとなった、カタルーニャの一部いちぶであったルシヨンとサルダーニャ（フランス語ふらんすごではセルダーニュ）を抱かかえるため、カタルーニャ文化ぶんかも残のこる。フランス革命かくめい前まえの古ふるい県けん、ジェヴォーダン（en:Gévaudan）は現在げんざいのロゼール県けんに一部いちぶが含ふくまれている（残のこりはオーヴェルニュに含ふくまれる）。

2016年ねん1月がつ1日にち、ミディ＝ピレネー地域ちいき圏けんと統合とうごうし、オクシタニー地域ちいき圏けんとなった。

日本にっぽんの近畿きんき地方ちほうと同どう程度ていどの広ひろさに、新潟にいがた県けんと同どう程度ていどの人口じんこうがある。主要しゅよう産業さんぎょうは農業のうぎょうのほかに造船ぞうせん、石油せきゆ精製せいせい、鉄鋼てっこう、電子でんし機器きき製造せいぞうなど。付近ふきんの海域かいいきでは天然てんねんガスやウラン鉱こうを産出さんしゅつし、フランスのエネルギーを支ささえている。工業こうぎょうの発達はったつに伴ともない、スペインやポルトガル、北きたアフリカからの移住いじゅう者しゃが増ふえる傾向けいこうにある。

行政ぎょうせい区画くかく

エロー県けん

オード県けん

ガール県けん

ロゼール県けん

ピレネ...県けん

名称めいしょう	人口じんこう(人ひと)	州都しゅうと/主おも府ふ/本部ほんぶ	備考びこう
エロー県けん Hérault	971,000	モンペリエ Montpellier
オード県けん Aude	329,000	カルカソンヌ Carcassonne
ガール県けん Gard	665,000	ニーム Nîmes
ロゼール県けん Lozère	75,000	マンド Mende
ピレネー＝オリアンタル県けん Pyrénées-Orientales	421,000	ペルピニャン Perpignan

都市とし

• ペルピニャン
• ニーム
• カルカソンヌ

ワイン

詳細しょうさいは「ラングドック＝ルシヨンのワイン」を参照さんしょう

温暖おんだんで夏なつに雨あめの少すくない文字通もじどおりの地中海ちちゅうかい性せい気候きこうであるこの地方ちほうは、ぶどうの栽培さいばいに最適さいてき、というよりは恵めぐまれすぎていて、ぶどうを植うえっぱなしにしておけばそこそこの収穫しゅうかくがあり普段ふだん飲のむのには申もうし分ぶんのないワインができるため、「お茶ちゃがわり」あるいは「歯磨はみがき用よう」などと揶揄やゆされる安やすワインの産地さんちだった。

しかし国民こくみんの生活せいかつ水準すいじゅんが向上こうじょうし、朝あさから酒さけを飲のむ人ひとも少すくなくなり、お茶ちゃ代かわりのワインの需要じゅようが減へったため、ワインの品質ひんしつ向上こうじょうが叫さけばれるようになり、1980年ねん前後ぜんこうからAOCクラスのワインも多おおく作つくられるようになった。ボルドーなどから、厳きびしい規制きせいにとらわれず自由じゆうによいワインを作つくりたいという優すぐれた醸造じょうぞう家かが多数たすう移入いにゅうしてきたこともあり、現在げんざいはかなり評価ひょうかの高たかいワインがとれるようになってきている。