五日市線いつかいちせん

五日市線いつかいちせん（いつかいちせん）は、東京とうきょう都と昭島あきしま市しの拝島はいじま駅えきからあきる野の市しの武蔵むさし五日市いつかいち駅えきまでを結むすぶ東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）の鉄道てつどう路線ろせん（幹線かんせん）である。駅えきナンバリングで使つかわれる路線ろせん記号きごうはJC。

五日市線いつかいちせん
熊川くまがわ駅えき - 東秋留ひがしあきる駅えき間あいだの多摩川たまがわ橋梁きょうりょうを渡わたる E233系けい電車でんしゃ（2022年ねん5月がつ）
基本きほん情報じょうほう
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	東京とうきょう都と
種類しゅるい	普通ふつう鉄道てつどう（在来ざいらい線せん・幹線かんせん）
起点きてん	拝島はいじま駅えき
終点しゅうてん	武蔵むさし五日市いつかいち駅えき
駅えき数すう	7駅えき
電報でんぽう略号りゃくごう	イチセ
路線ろせん記号きごう	JC
開業かいぎょう	1925年ねん4月がつ21日にち
所有しょゆう者しゃ	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）
運営うんえい者しゃ	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）
車両しゃりょう基地きち	豊田とよだ車両しゃりょうセンター
使用しよう車両しゃりょう	使用しよう車両しゃりょうを参照さんしょう
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	11.1 km
軌間きかん	1,067 mm
線路せんろ数すう	単線たんせん
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう1,500 V 架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき
閉塞へいそく方式ほうしき	単線たんせん自動じどう閉塞へいそく式しき
保安ほあん装置そうち	ATS-P
最高さいこう速度そくど	85 km/h
路線ろせん図ず

概要がいよう

東京とうきょう地区ちくの電車でんしゃ特定とくてい区間くかん（E電でん）の路線ろせんの一ひとつであり、青梅線おうめせんと八高線はちこうせんが接続せつぞくする拝島はいじま駅えきから西にしへ延のび、東京とうきょう都と西部せいぶの昭島あきしま・福生ふっさ・あきる野のの各かく都市としを結むすぶ。一部いちぶ列車れっしゃは青梅おうめ線せんに直通ちょくつうし、立川たつかわ駅えきまで乗のり入いれる。ラインカラーは中央ちゅうおう線せん・青梅おうめ線せんと共通きょうつうのオレンジバーミリオン（■）が使用しようされている。

かつては、武蔵むさし五日市いつかいち駅えきから拝島はいじま駅えき方面ほうめんにあった三さん内ない信号しんごう扱所まで戻もどってスイッチバックし、武蔵むさし岩井いわい駅えきに向むかう岩井いわい支線しせん（正式せいしきには本線ほんせんの末端まったん区間くかん）があったが廃はい線せんとなり、現在げんざいは西東京にしとうきょうバスの武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 松尾まつお・つるつる温泉おんせん間あいだの路線ろせんバスで代替だいたいしている。武蔵むさし五日市いつかいち駅えきが廃はい線せん跡あとを活用かつようする形かたちで高架こうか化か・改築かいちくされたため、同どう駅えき手前てまえに僅わずかに残のこる廃はい線せん跡あとは保線ほせん作業さぎょう機械きかいの留置とめおきなどに使用しようされている。

全ぜん区間くかんが旅客りょかく営業えいぎょう規則きそくの定さだめる大都市だいとし近郊きんこう区間くかんの「東京とうきょう近郊きんこう区間くかん」、およびIC乗車じょうしゃカード「Suica」の首都しゅと圏けんエリアに含ふくまれている。

路線ろせんデータ

• 路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：11.1 km
• 管轄かんかつ（事業じぎょう種別しゅべつ）：東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（第だい一種いっしゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）
• 軌間きかん：1,067 mm
• 駅えき数すう：7（起おこり終点しゅうてん駅えきを含ふくむ）
  • 五日市線いつかいちせん所属しょぞく駅えきに限定げんていする場合ばあい、青梅線おうめせん所属しょぞくの拝島はいじま駅えきが除外じょがいされ、6駅えきとなる。なお、所属しょぞく駅えきはすべて拝島はいじま駅えきの管理かんり下かにある。
• 複線ふくせん区間くかん：なし（全線ぜんせん単線たんせん）
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん（直流ちょくりゅう1,500 V・架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：自動じどう閉塞へいそく式しき
• 保安ほあん装置そうち：ATS-P
• 最高さいこう速度そくど：85 km/h
• 運転うんてん指令しれい所しょ：東京とうきょう総合そうごう指令しれい室しつ
  • 準じゅん運転うんてん取扱とりあつかい駅えき（入いれ換かわ時ときは駅えきが信号しんごうを制御せいぎょ）：拝島はいじま駅えき
• 列車れっしゃ運行うんこう管理かんりシステム：東京とうきょう圏けん輸送ゆそう管理かんりシステム(ATOS)
• 大都市だいとし近郊きんこう区間くかん：全線ぜんせん（東京とうきょう近郊きんこう区間くかん）
• 電車でんしゃ特定とくてい区間くかん：全線ぜんせん
• IC乗車じょうしゃカード対応たいおう区間くかん：全線ぜんせん（Suica首都しゅと圏けんエリア）

全線ぜんせんが八王子はちおうじ支社ししゃの管轄かんかつである。

• 
  五日市線いつかいちせん0キロポスト（拝島はいじま駅えき構内こうない）

歴史れきし

電化でんか開通かいつう記念きねん式典しきてんの様子ようす
（1961年ねん2月がつ17日にち）

立川たちかわ - 拝島はいじま間あいだの旧きゅう線せん（五日市いつかいち鉄道てつどう）と現在げんざいの青梅おうめ線せん（青梅おうめ電気でんき鉄道てつどう）の経路けいろを表あらわした地図ちず

五日市線いつかいちせんは浅野あさの財閥ざいばつの私鉄してつ五日市いつかいち鉄道てつどうが建設けんせつしたものである。1930年ねんに立川たつかわ駅えき - 拝島はいじま駅えき - 武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだが全通ぜんつうし、立川たつかわ駅えき - 拝島はいじま駅えき間あいだは青梅おうめ電気でんき鉄道てつどう（現在げんざいの青梅線おうめせん）とは別べつの遠回とおまわり（南側みなみがわ）のルートで並行へいこうしていた。1940年ねんに同おなじく浅野あさの財閥ざいばつの私鉄してつ南みなみ武たけし鉄道てつどうに合併がっぺいされ、同社どうしゃの五日市いつかいち線せんとなったが、1944年ねんに南みなみ武たけし鉄道てつどうが戦時せんじ買収ばいしゅうにより国有こくゆう化かされ、本ほん路線ろせんも鉄道てつどう省しょうの五日市いつかいち線せんとなった。その際さい、青梅おうめ線せんと並行へいこうし遠回とおまわりとなっていた立川たつかわ駅えき - 拝島はいじま駅えき間あいだは不要ふよう不急ふきゅう線せんとして休止きゅうしされ、戦後せんご復活ふっかつすることはなかった。

ただし、立川たつかわ駅えき - 武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えきと、旧きゅう・南みなみ武たけし鉄道てつどうの武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき - 西立川にしたちかわ駅えき間あいだの線路せんろは現在げんざいも南武線なんぶせん・中央ちゅうおう本線ほんせん下くだり線せん（立川たつかわ駅えき南側みなみがわ）との連絡れんらく線せん（青梅おうめ短絡たんらく線せん）として利用りようされている。その他たの廃はい線せん跡あとについては一部いちぶ宅地たくち化かされているが、昭島あきしま市し内うちの「五ご鉄てつ通どおり」や新しん奥多摩おくたま街道かいどうの一部いちぶのように道路どうろとして転用てんようされた区間くかんもある。

年表ねんぴょう

• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）
  • 4月がつ21日にち：五日市いつかいち鉄道てつどうが拝島はいじま仮かり停車ていしゃ場じょう - 五日市いつかいち駅えき間あいだ（6.6M≒10.62 km）が開業かいぎょう。拝島はいじま仮かり停車ていしゃ場じょう・東秋留ひがしあきる駅えき・西秋留にしあきる駅えき・増戸ましと駅えき・五日市いつかいち駅えきが開業かいぎょう。
  • 5月15日にち：拝島はいじま駅えき - 拝島はいじま仮かり停車場ていしゃじょう間あいだ（0.3M≒0.48 km）が延伸えんしん開業かいぎょうし青梅おうめ電気でんき鉄道てつどうの既設きせつ駅えきに乗入のりいれ。拝島はいじま仮かり停車場ていしゃじょうが廃止はいし。
  • 5月16日にち：増戸ましと駅えきが武蔵増戸むさしますこ駅えきに改称かいしょう。
  • 6月1日にち：五日市いつかいち駅えきが武蔵むさし五日市いつかいち駅えきに改称かいしょう。
  • 9月がつ20日はつか：武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだ（1.7M≒2.74 km）が延伸えんしん開業かいぎょう。大久野おおぐの駅えき・武蔵むさし岩井いわい駅えきが開業かいぎょう。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）7月がつ1日にち：貨物かもつ駅えきとして多摩川たまがわ駅えき（後ごの武蔵むさし多摩川たまがわ駅えき）が開業かいぎょう。
• 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）
  • 4月がつ1日にち：営業えいぎょう距離きょりがマイル表記ひょうきからメートル表記ひょうきに変更へんこう。（8.6M→13.9 km）
  • 4月がつ4日にち：病院びょういん前ぜん停留ていりゅう場じょうの新設しんせつが認可にんか。
  • 7月がつ13日にち：立川たつかわ駅えき - 拝島はいじま駅えき間あいだ (8.1 km) が延伸えんしん開業かいぎょう。武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき・郷地ごうじ駅えき・武蔵むさし福島ふくしま停留ていりゅう場じょう・南みなみ中神なかがみ駅えき・宮沢みやざわ停留ていりゅう場じょう・大神おおがみ停留ていりゅう場じょう・武蔵むさし田中たなか停留ていりゅう場じょう・南みなみ拝島はいじま駅えきが開業かいぎょう。
• 1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）
  • 5月28日にち：熊川くまかわ停留ていりゅう場じょうが開業かいぎょう。
  • 5月29日にち：武蔵むさし田中たなか停留ていりゅう場じょうの駅えきへの変更へんこうが認可にんか。
  • 10月30日にち：熊川くまかわ停留ていりゅう場じょうの駅えきへの変更へんこうが認可にんか。
  • 12月8日にち：貨物かもつ支線しせん 武蔵むさし田中たなか駅えき - 拝島はいじま多摩川たまがわ駅えき間あいだ (1.6 km) が開業かいぎょう。貨物かもつ駅えきとして拝島はいじま多摩川たまがわ駅えきが開業かいぎょう。多摩川たまがわ駅えきが武蔵むさし多摩川たまがわ駅えきに改称かいしょう。
• 1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）10月3日にち：南みなみ武たけし鉄道てつどうと合併がっぺいし、同社どうしゃ五日市線いつかいちせんとなる。武蔵むさし多摩川たまがわ駅えきが廃止はいし。
• 1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）10月がつ：南みなみ武たけし鉄道てつどう、青梅おうめ電気でんき鉄道てつどう、奥多摩おくたま電気でんき鉄道てつどうの合併がっぺい契約けいやく締結ていけつ。
• 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）
  • 4月がつ1日にち：買収ばいしゅう・国有こくゆう化かされ、五日市線いつかいちせんとなる。停留ていりゅう場じょうが駅えきに変更へんこう。病院びょういん前ぜん停留ていりゅう場じょうが武蔵むさし引田ひきた駅えきに改称かいしょう。武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき・宮沢みやざわ停留ていりゅう場じょう・武蔵むさし田中たなか駅えきが廃止はいし。貨物かもつ支線しせん（武蔵むさし田中たなか - 拝島はいじま多摩川たまがわ間あいだ）の起点きてんが南みなみ拝島はいじま駅えきに変更へんこう (+1.4 km)。武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだで改あらためキロ (-0.1 km)。
  • 10月11日にち：本線ほんせん 立川たつかわ駅えき - 拝島はいじま駅えき間あいだ (8.1 km)、貨物かもつ支線しせん 南みなみ拝島はいじま駅えき - 拝島はいじま多摩川たまがわ駅えき間あいだ (3.0 km) が休止きゅうし（実質じっしつ廃止はいし）。郷地ごうじ駅えき・武蔵むさし福島ふくしま駅えき・南みなみ中神なかがみ駅えき・大神だいじん駅えき・南みなみ拝島はいじま駅えき・拝島はいじま多摩川たまがわ駅えきが休止きゅうし。

    

    旧きゅう五日市いつかいち鉄道てつどう、大神だいじん駅えき跡あとモニュメント（2018年ねん5月がつ）

• 1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）6月がつ1日にち：日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうが発足ほっそくし、承継しょうけい。
• 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）5月19日にち：気動車きどうしゃを導入どうにゅう。
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）4月がつ17日にち：全線ぜんせん（拝島はいじま駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだ）を電化でんか（直流ちょくりゅう1,500 V）。これまで八高線はちこうせんと共通きょうつう運用うんようであった八王子はちおうじ機関きかん区くの気動車きどうしゃや蒸気じょうき機関きかん車しゃ牽引けんいんで旧型きゅうがた客車きゃくしゃを使用しようしていた列車れっしゃを全ぜん列車れっしゃ青梅おうめ電車でんしゃ区く所属しょぞくの電車でんしゃに置おき換かえ。
• 1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）2月がつ1日にち：本線ほんせん 大久野おおぐの駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだ (0.6 km) が廃止はいし。武蔵むさし岩井いわい駅えきが廃止はいし。武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 大久野おおぐの駅えき間あいだの旅客りょかく営業えいぎょうが廃止はいしされ、貨物かもつ支線しせんになる。全線ぜんせんに列車れっしゃ集中しゅうちゅう制御せいぎょ装置そうち (CTC) が導入どうにゅう。中央ちゅうおう線せん東京とうきょう駅えきへの直通ちょくつう電車でんしゃを新設しんせつ。
• 1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）3月29日にち：旧型きゅうがた国電こくでん車両しゃりょうが引退いんたいし、101系けいに置おき換かえられる。
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）11月15日にち：貨物かもつ支線しせん 武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 大久野おおぐの駅えき間あいだ (2.1 km) が廃止はいし。大久野おおぐの駅えきが廃止はいし。立川たつかわ駅えき - 武蔵むさし五日市いつかいち駅えき間あいだの貨物かもつ営業えいぎょう廃止はいし。
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）
  • 3月31日にち：西秋留にしあきる駅えきが秋川あきかわ駅えきに改称かいしょう。
  • 4月がつ1日にち：国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどうが承継しょうけい。
• 1996年ねん（平成へいせい8年ねん）7月がつ6日にち：武蔵むさし五日市いつかいち駅えきが高架こうか化か。
• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん）4月がつ1日にち：東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう八王子はちおうじ支社ししゃの発足ほっそくにより、全線ぜんせんの管轄かんかつがこれまでの東京とうきょう地域ちいき本社ほんしゃ（現げん・首都しゅと圏けん本部ほんぶ）から八王子はちおうじ支社ししゃに移うつされる。
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）12月2日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない、全ぜん列車れっしゃ6両りょう化か。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）3月18日にち：中央ちゅうおう線せん直通ちょくつうの201系けいがE233系けいに置おき換かえられる。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月15日にち：E233系けい使用しよう列車れっしゃでドアの半はん自動じどう扱あつかいを通年つうねんで開始かいし。
• 2017年ねん（平成へいせい29年ねん）2月がつ12日にち：東京とうきょう圏けん輸送ゆそう管理かんりシステム (ATOS) 導入どうにゅうに伴ともない、運転うんてん指令しれい所しょが拝島はいじまCTCセンターから東京とうきょう総合そうごう指令しれい室しつに変更へんこうされる。
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん）4月がつ9日にち：車内しゃない換気かんき向上こうじょうのため、E233系けい使用しよう列車れっしゃで12年ねんぶりにドアの自動じどう扱あつかいを開始かいし。
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）3月12日にち：ダイヤ改正かいせいにより、「ホリデー快速かいそくあきがわ」を除のぞいて立川たつかわ以遠いえんの中央ちゅうおう線せんとの直通ちょくつう列車れっしゃ設定せっていがなくなる。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）3月12日にち：「ホリデー快速かいそくあきがわ」がこの日ひ限かぎりで運転うんてん終了しゅうりょう。これにより中央ちゅうおう線せんとの直通ちょくつう運転うんてんが終了しゅうりょうした。

運行うんこう形態けいたい

停車場ていしゃじょう・施設しせつ・接続せつぞく路線ろせん

凡例はんれい 中央ちゅうおう線せん 南武線なんぶせん 8.1 立川たつかわ駅えき 五日市いつかいち鉄道てつどう区間くかん 青梅線おうめせん 中央ちゅうおう線せん 7.3 武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき 青梅おうめ短絡たんらく線せん 西立川にしたちかわ駅えき 6.0 郷地ごうじ駅えき 5.3 武蔵むさし福島ふくしま駅えき 4.6 南みなみ中神なかがみ駅えき 3.6 宮沢みやざわ停留ていりゅう場じょう 八高線はちこうせん 3.0 大神だいじん駅えき 2.6 0.0* 武蔵むさし田中たなか駅えき 1.6* 拝島はいじま多摩川たまがわ駅えき 1.5 南みなみ拝島はいじま駅えき 立川たちかわ運転うんてん区く 　拝島はいじま電でん留とめ線せん 西武せいぶ：拝島線はいじません ↑五日市いつかいち鉄道てつどう区間くかん 0.0 JC 55 拝島はいじま駅えき ↓五日市線いつかいちせん 八高線はちこうせん 青梅線おうめせん 1.1 JC 81 熊川くまがわ駅えき 多摩川たまがわ 2.0 武蔵むさし多摩川たまがわ駅えき -1940 3.5 JC 82 東秋留ひがしあきる駅えき 5.7 JC 83 秋川あきかわ駅えき 首都しゅと圏けん中央ちゅうおう連絡れんらく自動車じどうしゃ道どう 7.2 JC 84 武蔵むさし引田ひきた駅えき 8.5 JC 85 武蔵増戸むさしますこ駅えき 三さん内ない信号しんごう扱所 -1982 11.1 0.0# JC 86 武蔵むさし五日市いつかいち駅えき 2.1# 大久野おおぐの駅えき -1982 2.7# 武蔵むさし岩井いわい駅えき -1971

朝あさ・夕ゆうの時間じかん帯たいは約やく10 - 20分ふん間隔かんかく、日にち中ちゅう時間じかん帯たいは30分ふん間隔かんかくで運行うんこうされている。日にち中ちゅう時間じかん帯たいについては、2015年ねん3月がつのダイヤ改正かいせいにより、20分ふん間隔かんかくから30分ふん間隔かんかくとなった。

日にち中ちゅうはすべて拝島はいじま駅えき - 武蔵むさし五日市いつかいち駅えき間あいだの線せん内ない運転うんてんである。通勤つうきん時間じかん帯たいは主おもに青梅線おうめせん立川たつかわ駅えきまでの直通ちょくつう運転うんてん、夜間やかんは拝島はいじま発着はっちゃくの線せん内ない運転うんてんである。

2022年ねん3月がつ11日にちまでは朝あさの上のぼりや夕方ゆうがたの下くだりに、中央ちゅうおう線せん新宿しんじゅく駅えき・東京とうきょう駅えきまで直通ちょくつうする列車れっしゃが平日へいじつ、土曜どよう・休日きゅうじつとも運転うんてんされていた。該当がいとうの列車れっしゃは、青梅線おうめせん青梅おうめ方面ほうめんまたは八高線はちこうせん箱根ケ崎はこねがさき方面ほうめんの列車れっしゃと拝島はいじま駅えきで分割ぶんかつ・併合へいごうを実施じっしし、東京とうきょう駅えき・新宿しんじゅく駅えき - 拝島はいじま駅えき間あいだは10両りょう編成へんせいで運転うんてんしていた。しかし、同年どうねん3月がつ12日にちのダイヤ改正かいせいで直通ちょくつう列車れっしゃは土ど休日きゅうじつの「ホリデー快速かいそくあきがわ」のみとなり、翌よく2023年ねん3月18日にちのダイヤ改正かいせいで同どう列車れっしゃが廃止はいしされたことにより、中央ちゅうおう線せん直通ちょくつう列車れっしゃはすべて消滅しょうめつした。

ホリデー快速かいそくあきがわ号ごう

使用しよう車両しゃりょう

すべて豊田とよだ車両しゃりょうセンター所属しょぞくのE233系けいの6両りょう編成へんせい（土曜どよう・休日きゅうじつの一部いちぶは4両りょう編成へんせい）で運行うんこうされる。中央ちゅうおう本線ほんせんと共通きょうつうのオレンジバーミリオン（■）の帯おびが巻まかれた電車でんしゃが用もちいられる。E233系けいは2007年ねん3月18日にちのダイヤ改正かいせいから中央ちゅうおう線せん直通ちょくつう列車れっしゃで運用うんようを開始かいしし、2008年ねん3月がつまでに青梅おうめ・五日市線いつかいちせん内ない列車れっしゃも含ふくめE233系けいに統一とういつされた。E233系けいでは中央ちゅうおう線せん内ないで6両りょう編成へんせいが東京とうきょう寄よりとなったため、平日へいじつ朝あさの武蔵むさし五日市いつかいち発はつ中央ちゅうおう線せん直通ちょくつうの東京とうきょう行ゆき先頭せんとう車両しゃりょうに女性じょせい専用せんよう車しゃが導入どうにゅうされたが、2022年ねん3月がつ12日にちのダイヤ改正かいせいで平日へいじつの中央ちゅうおう線せん直通ちょくつう列車れっしゃの設定せっていがなくなったため、女性じょせい専用せんよう車しゃについても前日ぜんじつ11日にちをもって設定せっていを終了しゅうりょうした。2008年ねん3月15日にちのダイヤ改正かいせいより、ドアの通年つうねん半はん自動じどう扱あつかいを開始かいしした。

過去かこの車両しゃりょう

五日市いつかいち鉄道てつどう時代じだいの車両しゃりょうについては「五日市いつかいち鉄道てつどう#車両しゃりょう」を参照さんしょう

非ひ電化でんか時代じだいは蒸気じょうき機関きかん車しゃ・客車きゃくしゃ・気動車きどうしゃが使用しようされていた。以下いかは主おもな入線にゅうせん実績じっせきのある車両しゃりょう。

気動車きどうしゃ（1961年ねんの電化でんかまで）

• キハ10系けい
• キハ20系けい

電車でんしゃ（1961年ねんの電化でんか以降いこう）

• 50系けい・31系けい・30系けい
• クモハ40・72系けい
• 101系けい
• 103系けい
• 201系けい
  • 2007年ねん11月のE233系けい（専用せんよう編成へんせい）先行せんこう投入とうにゅうでいったん運用うんようを離脱りだつし、翌よく2008年ねん2月がつの一斉いっせい置おき換かえで単独たんどく運用うんようにのみ一時いちじ的てきに復活ふっかつしたが3月がつまでにすべて運用うんよう終了しゅうりょうとなった。中央ちゅうおう線せん直通ちょくつう列車れっしゃにはE233系けいと共通きょうつうで201系けいも使用しようされていたが、こちらも2008年ねん3月がつのダイヤ改正かいせいで運用うんよう終了しゅうりょうとなったため、以後いごは例外れいがいなくE233系けいが使用しようされている。

駅えき一覧いちらん

• 定期ていき列車れっしゃは青梅線おうめせん直通ちょくつう列車れっしゃも含ふくめ全ぜん列車れっしゃとも全ぜん駅えきに停車ていしゃする。
• 線路せんろ（全線ぜんせん単線たんせん） … ◇：列車れっしゃ交換こうかん可か（途中とちゅう駅えき）、 ∨・∧：列車れっしゃ交換こうかん可か（起おこり終点しゅうてん駅えき）、｜：列車れっしゃ交換こうかん不可ふか
• 全ぜん駅えき東京とうきょう都と内うちに所在しょざい。

駅えき番号ばんごう	駅名えきめい	駅えき間あいだ 営業えいぎょうキロ	累計るいけい 営業えいぎょうキロ	接続せつぞく路線ろせん	線路せんろ	所在地しょざいち
JC 55	拝島はいじま駅えき	-	0.0	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 青梅線おうめせん（立川たちかわ方面ほうめんへ直通ちょくつうあり）・■八高線はちこうせん 西武鉄道せいぶてつどう： 拝島線はいじません (SS36)	∨	昭島あきしま市し
JC 81	熊川くまがわ駅えき	1.1	1.1		｜	福生ふっさ市し
JC 82	東秋留ひがしあきる駅えき	2.4	3.5		◇	あきる野の市し
JC 83	秋川あきかわ駅えき	2.2	5.7		◇
JC 84	武蔵むさし引田ひきた駅えき	1.5	7.2		｜
JC 85	武蔵増戸むさしますこ駅えき	1.3	8.5		◇
JC 86	武蔵むさし五日市いつかいち駅えき	2.6	11.1		∧

2022年度ねんどの時点じてんで、JR東日本ひがしにっぽん自社じしゃによる乗車じょうしゃ人員じんいん集計しゅうけいの除外じょがい対象たいしょうとなる駅えき（完全かんぜんな無人むじん駅えき）は、熊川くまがわ駅えきのみである。尚なお、武蔵増戸むさしますこ駅えきと武蔵むさし引田ひきた駅えきは同一どういつの一人ひとりの駅員えきいんが管理かんりしており、二に駅えき間あいだを時間じかんで交代こうたいする。そのため、二に駅えきには駅員えきいんがいない時間じかんがある。

廃止はいし区間くかん

• ( ) 内ないの数値すうちは起点きてんからの営業えいぎょうキロ

本線ほんせん（1982年ねん全線ぜんせん廃止はいし）

武蔵むさし五日市いつかいち駅えき (0.0) - 三さん内ない信号しんごう扱所 - 大久野おおぐの駅えき (2.1) - 武蔵むさし岩井いわい駅えき (2.7)

• 三さん内ない信号しんごう扱所は武蔵むさし五日市いつかいち駅えき構内こうない扱あつかい。
• 大久野おおぐの駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだは1971年ねん廃止はいし。また、武蔵むさし五日市いつかいち駅えき - 武蔵むさし岩井いわい駅えき間あいだの旅客りょかく営業えいぎょうも同時どうじに廃止はいし。
• 赤字あかじ83線せんと旅客りょかく営業えいぎょうの廃止はいしが同どう時期じきだが、この区間くかんはそれに該当がいとうしない。

本線ほんせん（1944年ねん休止きゅうし）

立川たつかわ駅えき (0.0) - 武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき (0.8) - 郷地ごうじ駅えき (2.1) - 武蔵むさし福島ふくしま駅えき (2.8) - 南みなみ中神なかがみ駅えき (3.5) - 宮沢みやざわ停留ていりゅう場じょう (4.5) - 大神だいじん駅えき (5.1) - 武蔵むさし田中たなか駅えき (5.5) - 南みなみ拝島はいじま駅えき (6.6) - 拝島はいじま駅えき (8.1)

• 武蔵むさし上ノ原うえのはら駅えき・宮沢みやざわ停留ていりゅう場じょう・武蔵むさし田中たなか駅えきはこの区間くかんの廃はい線せん前まえに廃止はいし。

貨物かもつ支線しせん（1944年ねん休止きゅうし）

武蔵むさし田中たなか駅えき (0.0) - （貨）拝島はいじま多摩川たまがわ駅えき (1.6)

廃はい駅えき

廃止はいし区間くかんにある駅えきを除のぞく。( ) 内ないの数値すうちは拝島はいじま駅えき起点きてんの営業えいぎょうキロ。

• （貨）武蔵むさし多摩川たまがわ駅えき - 1940年ねん廃止はいし、熊川くまがわ駅えき - 東秋留ひがしあきる駅えき間あいだ (2.0)

平均へいきん通過つうか人員じんいん

各かく年度ねんどの平均へいきん通過つうか人員じんいん（人ひと/日にち）は以下いかのとおりである。

年度ねんど	平均へいきん通過つうか人員じんいん（人ひと/日にち）	出典しゅってん
	拝島はいじま - 武蔵むさし五日市いつかいち
2011年度ねんど（平成へいせい23年度ねんど）	26,544
2012年度ねんど（平成へいせい24年度ねんど）	26,990
2013年度ねんど（平成へいせい25年度ねんど）	27,322
2014年度ねんど（平成へいせい26年度ねんど）	26,658
2015年度ねんど（平成へいせい27年度ねんど）	26,115
2016年度ねんど（平成へいせい28年度ねんど）	25,641
2017年度ねんど（平成へいせい29年度ねんど）	25,368
2018年度ねんど（平成へいせい30年度ねんど）	24,712
2019年度ねんど（令れい和わ元もと年度ねんど）	24,113
2020年度ねんど（令れい和わ02年度ねんど）	18,236
2021年度ねんど（令れい和わ03年度ねんど）	19,513
2022年度ねんど（令れい和わ04年度ねんど）	21,890
2023年度ねんど（令れい和わ05年度ねんど）	22,954

その他た

沿線えんせん自治体じちたいでは「JR五日市線いつかいちせん複線ふくせん化か促進そくしん協議きょうぎ会かい」が結成けっせいされ、JR東日本ひがしにっぽんに対たいして要望ようぼう活動かつどうを行おこなっている。

東京とうきょう都とは、五日市線いつかいちせん複線ふくせん化かの収支しゅうし採算さいさん性せいと費用ひよう便益べんえき比ひ（B/C）の分析ぶんせきを行おこなった結果けっか、「累積るいせき資金しきん収支しゅうし黒字くろじ転換てんかん年ねんが41年ねん以上いじょう又または累積るいせき資金しきん収支しゅうしが黒字くろじに転換てんかんしない」かつ「B/Cが1.0未満みまん」になったとしている。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 曽根そね悟さとる（監修かんしゅう） 著しる、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん分冊ぶんさつ百科ひゃっか編集へんしゅう部ぶ 編へん『週刊しゅうかん 歴史れきしでめぐる鉄道てつどう全ぜん路線ろせん 国鉄こくてつ・JR』 38号ごう 青梅おうめ線せん・鶴見つるみ線せん・南武線なんぶせん・五日市いつかいち線せん、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん〈週刊しゅうかん朝日あさひ百科ひゃっか〉、2010年ねん4月がつ11日にち。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん
• 日本にっぽんの鉄道てつどう
• ホリデー快速かいそくおくたま
• 五日市いつかいち鉄道てつどうキハ500形かたち気動車きどうしゃ

外部がいぶリンク

• 時刻じこく表ひょう　検索けんさく結果けっか：JR東日本ひがしにっぽん