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共同溝 - Wikipedia

共同きょうどうみぞ(きょうどうこう、英語えいご: utility tunnel, utility corridor)は、電気でんき電話でんわ水道すいどうガスなどのライフラインをまとめて道路どうろなどの地下ちか埋設まいせつするための設備せつびである。

銀座ぎんざ共同きょうどうみぞ

概要がいよう

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日本にっぽん

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日本にっぽん法令ほうれいじょうでは「共同きょうどうみぞ」は「以上いじょう公益こうえき事業じぎょうしゃ公益こうえき物件ぶっけん収容しゅうようするため道路どうろ管理かんりしゃ道路どうろ地下ちかもうける施設しせつ」と定義ていぎされている(共同きょうどうみぞ整備せいびとうかんする特別とくべつ措置そちほう2じょう5こう)。

電気でんき電話でんわなどの電線でんせんひかりファイバーるい場合ばあい電柱でんちゅううえ敷設ふせつされることがおおいが、道路どうろ地下ちか空間くうかん利用りようして地中ちちゅうすることでまち美観びかん向上こうじょう役立やくだ[1]元々もともと地中ちちゅう設置せっちされる水道すいどうやガスの場合ばあいは、直接ちょくせつめられていたのが共同きょうどうみぞれることで道路どうろかえさずメンテナンスできるようになる利点りてんがある[1]。ただし初期しょき建設けんせつコストがたかく、都市とし中心ちゅうしん部分ぶぶんてき普及ふきゅうにとどまっている。東京とうきょう場合ばあい後藤ごとう新平しんぺい発案はつあん整備せいびはじめられた。

大型おおがたのものはひと、さらには車両しゃりょうまでれる空間くうかんがあるものもあり規模きぼによっては地下鉄ちかてつ建設けんせつみのコストがかる。

電線でんせんひかりファイバーるいのみを収容しゅうようする構造こうぞう小型こがたのものも存在そんざいし(この場合ばあい電線でんせん共同きょうどうみぞばれる)、すべての電線でんせんるい地中ちちゅう埋設まいせつした連続れんぞくしたUみぞじょうのものに統合とうごうした「CABシステム(キャブシステム=CAble Boxのりゃく)」あるいは種類しゅるいごとに別々べつべつかん埋設まいせつ接続せつぞくのみをひとつに統合とうごうした「C.C.BOX(シー・シー・ボックス=Communication(or Compact) Cable BOXのりゃく)」などのかたち建設けんせつされ歩道ほどう設置せっちされることがおおい。なお、「電線でんせん共同きょうどうみぞ」について日本にっぽん法令ほうれいでは「電線でんせん設置せっちおよ管理かんりおこな以上いじょうもの電線でんせん収容しゅうようするため道路どうろ管理かんりしゃ道路どうろ地下ちかもうける施設しせつ」と定義ていぎされている(電線でんせん共同きょうどうみぞ整備せいびとうかんする特別とくべつ措置そちほう2じょう3こう)。

道路どうろ管理かんりしゃ道路どうろ管理かんりよう監視かんしカメラ通信つうしんようなど)の目的もくてきひかりファイバーを敷設ふせつしたものを「情報じょうほうBOX情報じょうほうボックス)」としょうし、ひかりファイバーを民間みんかん開放かいほうすることで電線でんせん共同きょうどうみぞおな効果こうかんでいるものもある。

 
チューリッヒ中心ちゅうしん共同きょうどうみぞ

ヨーロッパ都市としではもと上下水道じょうげすいどうなどのためのものであったが今日きょうでもガスや電気でんき、さらにはひかりファイバーとう近代きんだいてきなライフラインをとおしている。ヨーロッパの都市としでは日本にっぽんのような電柱でんちゅうふるくからられなかったが、これは道路どうろめんしていない家屋かおく側壁そくへき屋根裏やねうらなどを経由けいゆして地域ちいき配電はいでんしていたためであり、絶縁ぜつえん不良ふりょうによる火災かさいなどがしばしば問題もんだいとされ地中ちちゅうすすめられる要因よういんひとつとなった。郊外こうがい農村のうそんでは電柱でんちゅうによる配電はいでんひろられる。

おも共同きょうどうみぞメーカー

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軍事ぐんじ・テロ対策たいさく

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2020ねん2がつ大韓民国だいかんみんこくソウル中心ちゅうしんなんじ矣島にて共同きょうどうみぞ火災かさい事故じこ発生はっせい多数たすうのインフラがいちにダウンする事態じたい発生はっせいした。以降いこう朝鮮ちょうせん戦争せんそう休戦きゅうせん状態じょうたいにある韓国かんこくでは、軍事ぐんじめんからも共同きょうどうみぞ存在そんざい重視じゅうしし、国家こっか重要じゅうよう施設しせつ分類ぶんるい首都しゅと防衛ぼうえい司令しれい所属しょぞく地下ちか共同きょうどうみぞ防御ぼうぎょ部隊ぶたい配置はいちし、テレビカメラやセンサーるいによる24あいだ監視かんし定期ていきてき訓練くんれんかえしている[2]

日本にっぽんではアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけん発生はっせい以降いこうテロ対策たいさく強化きょうかするなかで、会議かいぎじょうとう関連かんれん地域ちいき周辺しゅうへん共同きょうどうみぞ管理かんりおよ警備けいび強化きょうか対象たいしょうとしている[3]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 浅井あさいけんなんじ 2001, p. 199.
  2. ^ いち攻撃こうげき経済けいざいがまひ…「大韓民国だいかんみんこく急所きゅうしょ地下ちか共同きょうどうみぞ”. 中央日報ちゅうおうにっぽう (2018ねん11月26にち). 2020ねん8がつ4にち閲覧えつらん
  3. ^ 国土こくど交通省こうつうしょうおもなテロ対策たいさく平成へいせい25ねん12月時点じてん”. 国土こくど交通こうつうしょう (2013ねん12がつ). 2020ねん8がつ4にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 浅井あさいけんなんじみちみちがわかる辞典じてん』(初版しょはん日本にっぽん実業じつぎょう出版しゅっぱんしゃ、2001ねん11がつ10日とおかISBN 4-534-03315-X 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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