出欠しゅっけつ

出欠しゅっけつ（しゅっけつ）とは、出席しゅっせきと欠席けっせき、あるいは出勤しゅっきんと欠勤けっきんのことを表あらわす。一般いっぱんに、学校がっこうや授業じゅぎょう、あるいは会社かいしゃ、会議かいぎ、会合かいごう等とうで「出欠しゅっけつをとる」というと、登校とうこう・出勤しゅっきん・参加さんか状じょう況きょうなどの把握はあくのことを意味いみする。

特とくに学校がっこうや会社かいしゃ等とうでの出欠しゅっけつ確認かくにんは、遅刻ちこく・欠席けっせき・早退そうたいの把握はあくが主おもである。こうしたデータは評価ひょうかや成績せいせき、給料きゅうりょうなどに反映はんえいされる。

出席しゅっせきと欠席けっせきの定義ていぎ

出席しゅっせき

出席しゅっせき（しゅっせき）とは、学校がっこうなどに出でることをいう。公務員こうむいん（国家こっか公務員こうむいん・地方ちほう公務員こうむいん）や会社かいしゃ員いん、団体だんたい職員しょくいんなどの場合ばあいは出勤しゅっきん（しゅっきん）ということが多おおい。このとき、開始かいし時刻じこくより遅おくれて出席しゅっせきすることを遅刻ちこく（ちこく）、終了しゅうりょう時刻じこくより早はやく退出たいしゅつすることを早退そうたい（そうたい）という。厳密げんみつに「出席しゅっせき」とは開始かいし時刻じこくから終了しゅうりょう時刻じこくまで出でていたことを指さし、遅刻ちこく・早退そうたいはこれに含ふくまない。しかし、出席しゅっせき人数にんずうを計算けいさんする際さいには、遅刻ちこく者しゃと早退そうたい者しゃを含ふくんで考かんがえるのが普通ふつうである。

欠席けっせき

欠席けっせき（けっせき）とは、学校がっこうや会社かいしゃなどを休やすむことをいう。ただし、親族しんぞく等とうに不幸ふこうがあり、その葬儀そうぎのために学校がっこうや会社かいしゃなどを休やすむことは忌引きびきといい、欠席けっせきとは分わけて考かんがえるのが一般いっぱん的てきである。また、学校がっこう等とうにおいては、性行せいこうに不良ふりょうがあるもしくは学校がっこう感染かんせん症しょうにかかったなどの理由りゆうで登校とうこうしないことを出席しゅっせき停止ていしといい、欠席けっせきと分わけて考かんがえる（学校がっこう感染かんせん症しょうによる場合ばあいには医師いしの診断しんだん書しょが必要ひつようになることもある）。また、部ぶ活動かつどうの大会たいかい参加さんかや校外こうがいで実習じっしゅうを行おこなうなど、学校がっこう等とうで公式こうしきに認みとめられた活動かつどうが理由りゆうで授業じゅぎょうに出でられない状態じょうたいまたは、欠席けっせきした（またはする予定よていの授業じゅぎょう）を他たクラス・他た日程にっていで受うけることを公おおやけ欠かけ（こうけつ）と呼よぶことがあり、一般いっぱんに出席しゅっせき扱あつかいとされる。公おおやけ欠かけは会社かいしゃ等とうにおける出張しゅっちょうと同様どうようの概念がいねんと考かんがえて差さし支つかえない。

学校がっこうでの出欠しゅっけつ

小学校しょうがっこう・中学校ちゅうがっこう・高等こうとう学校がっこうなど、ホームルームのある学校がっこうでは、一般いっぱんに朝あさの学級がっきゅう活動かつどうの時間じかんに、教室きょうしつで学級がっきゅう担任たんにんが出席しゅっせき簿ぼに記録きろくすることで児童じどう・生徒せいとの出欠しゅっけつ確認かくにんを行おこなう。大学だいがく・短期大学たんきだいがくなどのホームルームを持もたない学校がっこうでは、各かく授業じゅぎょうにおいて、呼名よびなや出席しゅっせきカード等とうの提出ていしゅつ物ぶつなどにより学生がくせいの出欠しゅっけつ確認かくにんを行おこなう。各かく授業じゅぎょうでの出欠しゅっけつ確認かくにんは、中学校ちゅうがっこうや高等こうとう学校がっこうなどの、教科きょうか担任たんにん制せいを導入どうにゅうしている学校がっこうでも行おこなわれている。

長期ちょうき欠席けっせきについては、「不ふ登校とうこう」を参照さんしょう。

会社かいしゃ等とうでの出欠しゅっけつ

会社かいしゃ等とうでの出欠しゅっけつ確認かくにんは、タイムカードの打だ刻こくや出勤しゅっきん簿ぼへの押印おういん、あるいは呼名よびななどにより行おこなわれている。

結婚式けっこんしき・同窓会どうそうかい等とうでの出欠しゅっけつ

結婚式けっこんしきの招待しょうたい状じょうの返信へんしんハガキを送おくる際さいには、出欠しゅっけつのどちらかに○を付つける以外いがいに、「御お」など自身じしんに対たいする敬称けいしょうを筆記具ひっきぐで二に重じゅう線せんで消けすことが常識じょうしき的てきという意見いけんがある^[1]。い事わいごとなため、「寿ことぶき」の字じを上うえから書かくことで消けすという手法しゅほうもある^[2]が、文字もじが重かさなって汚きたなく見みえてしまうという指摘してきもある^[1]。