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北海道東方沖地震 - Wikipedia

北海道ほっかいどう東方とうほうおき地震じしん

1994ねん10がつ4にち北海道ほっかいどう根室半島ねむろはんとうおき発生はっせいした地震じしん

北海道ほっかいどう東方とうほうおき地震じしん(ほっかいどうとうほうおきじしん)は、1994ねん平成へいせい6ねん10月4にち北海道ほっかいどう根室ねむろおきやく200km(北緯ほくい4322.5ふん東経とうけい14740.4ふんふかさ28km)の地点ちてん震源しんげんとして発生はっせいした、M8.2のしずんでいる太平洋たいへいようプレートうちスラブない)で発生はっせいした地震じしん

北海道ほっかいどう東方とうほうおき地震じしん
北海道東方沖地震の位置(北海道広域内)
北海道東方沖地震
地震じしん震央しんおう位置いちしめした地図ちず
本震ほんしん
発生はっせい 1994ねん平成へいせい6ねん10月4にち
発生はっせい時刻じこく 午後ごご1022ふん56.9びょうJST
震央しんおう 日本の旗 日本にっぽん 北海道ほっかいどう東方とうほうおき
座標ざひょう 北緯ほくい4322.5ふん 東経とうけい14740.4ふん / 北緯ほくい43.3750 東経とうけい147.6733 / 43.3750; 147.6733座標ざひょう: 北緯ほくい4322.5ふん 東経とうけい14740.4ふん / 北緯ほくい43.3750 東経とうけい147.6733 / 43.3750; 147.6733
震源しんげんふか 28 km
規模きぼ    M8.2
最大さいだい震度しんど    震度しんど6:北海道ほっかいどう 釧路くしろ 厚岸あっけしまち
津波つなみ 花咲港はなさきみなと:1.73m
地震じしん種類しゅるい スラブない地震じしん
ひだりよこずれ成分せいぶんふくぎゃく断層だんそう
被害ひがい
死傷ししょうしゃすう 死者ししゃ:9にん 行方ゆくえ不明ふめいしゃ:2人ふたり
被害ひがい地域ちいき 北海道ほっかいどう 北方領土ほっぽうりょうど
出典しゅってんとく注記ちゅうきがない場合ばあい気象庁きしょうちょうによる。
プロジェクト:地球ちきゅう科学かがく
プロジェクト:災害さいがい
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概要がいよう

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地震じしん規模きぼM 8.2[ちゅう 1]USGSではMw 8.3[1])で、最大さいだい震度しんど釧路くしろ厚岸あっけしまち観測かんそくされた震度しんど6。1993ねん平成へいせい5ねん釧路くしろおき地震じしんおな海洋かいようプレートない地震じしんである。日本にっぽん近海きんかい発生はっせいした地震じしんとしては、平成へいせいはいってはじめてM8を観測かんそくした地震じしんである。

10月9にちには M7.3[2]最大さいだい余震よしん観測かんそくした。

1969ねんにはすぐひがしとなり領域りょういき色丹島しこたんとうおき地震じしん発生はっせいしている。

全体ぜんたいでの被害ひがい釧路くしろもっとおおく、負傷ふしょうしゃ437にん住宅じゅうたく全壊ぜんかい61むね半壊はんかい348むね一部いちぶ損壊そんかい7095むね浸水しんすい184むねであった。死者ししゃ9にん行方ゆくえ不明ふめいしゃ2にんはすべてロシアの実効じっこう支配しはい択捉島えとろふとう発生はっせいした。このほか、道路どうろ損壊そんかい崖崩がけくずれ・マンホールのがりなどが多数たすう発生はっせいし、埋立うめたて中心ちゅうしん液状えきじょう現象げんしょう発生はっせいした。釧路くしろ被害ひがい注目ちゅうもくされているが、中標津なかしべつまち別海べっかいまち標津しべつまち被害ひがい甚大じんだいで、国道こくどう道道みちみちなど多数たすう道路どうろ寸断すんだんされ家屋かおく多数たすうぜん半壊はんかいしている。中標津なかしべつまちでは当初とうしょ震度しんど4とされたが地震じしんけい設置せっちされている場所ばしょ市街地しがいちからはなれており、地盤じばん頑丈がんじょうであったため被害ひがい状況じょうきょうから判断はんだんして震度しんど5きょう〜6じゃく程度ていどれがあったと推測すいそくされる。

札幌さっぽろ管区かんく気象台きしょうだいは2228ふん北海道ほっかいどう太平洋たいへいよう沿岸えんがんに『津波つなみ警報けいほう』、オホーツクかい沿岸えんがんに『津波つなみ注意報ちゅういほう』を発表はっぴょうした。観測かんそくされたおも津波つなみ波高はこう根室ねむろ花咲港はなさきみなとで173cmなどだったが、地震じしん発生はっせい直後ちょくご津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされ緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう実施じっしされたためか[3]北海道ほっかいどうでの被害ひがいすくなかった。

北方領土ほっぽうりょうど島々しまじまにも被害ひがいおよんだ。とく択捉島えとろふとうでは地震じしんによる直接ちょくせつ被害ひがいくわえ、津波つなみ襲来しゅうらいし、死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃわせて11にん。1まんにんちかくの人々ひとびとがロシア本土ほんどへの移住いじゅう余儀よぎなくされた。また、色丹島しこたんとうはこの地震じしん衰退すいたいした。

オホーツク海内かいだいなみげんとするべつ津波つなみ観測かんそくされており、海底かいてい地滑じすべりかなんらかの変位へんいしょうじ、津波つなみ発生はっせいさせた可能かのうせい示唆しさされている[4]

震度しんど以下いかのとおり[5]震度しんど基準きじゅんおよ観測かんそくした市町村しちょうそんめい当時とうじ。この地震じしんでは、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようがわ震度しんど4、東京とうきょうなど関東かんとう地方ちほうちゅう日本にっぽんでも震度しんど3を観測かんそくした一方いっぽうで、北海道ほっかいどうない旭川あさひかわ留萌るもい震度しんど2、稚内わっかない震度しんど1にとどまるなど、異常いじょう震域しんいき傾向けいこうていした。

震度しんど 都道府県とどうふけん 観測かんそくしょ
6 北海道ほっかいどう 釧路くしろ厚岸あっけし
5 北海道ほっかいどう 浦河うらかわ足寄あしょろ広尾ひろお中標津なかしべつ羅臼らうす根室ねむろ
4 北海道ほっかいどう 函館はこだて南富良野みなみふらの網走あばしり苫小牧とまこまい平取ひらとり帯広おびひろ幕別まくべつ
青森あおもりけん 青森あおもり五所川原ごしょがわら八戸はちのへむつ
岩手いわてけん 大船おおふなわたる盛岡もりおか葛巻くずまき花巻はなまき
3 北海道ほっかいどう 札幌さっぽろもり江差えさし小樽おたる倶知安くっちゃん奥尻おくしり岩見沢いわみざわもんべつ室蘭むろらん
青森あおもりけん 深浦ふかうら
岩手いわてけん 宮古みやこ
宮城みやぎけん 仙台せんだい石巻いしのまき
秋田あきたけん 秋田あきた
山形やまがたけん 酒田さかた新庄しんじょう山形やまがた
福島ふくしまけん 福島ふくしま白河しらかわ小名浜おなはま
茨城いばらきけん 水戸みと柿岡かきおか
千葉ちばけん 千葉ちば館山たてやま
東京とうきょう 東京とうきょう
神奈川かながわけん 横浜よこはま
静岡しずおかけん 熱海あたみ


脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 気象庁きしょうちょうがデータを整理せいりしている1923ねん以来いらい日本にっぽん周辺しゅうへん発生はっせいしたものとしては東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん(Mw 9.0)がこるまでは最大さいだいきゅう地震じしんであった。

出典しゅってん

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出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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