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古代リグリア語 - Wikipedia

古代こだいリグリア(こだいリグリアご、英語えいご: Ancient Ligurian)は、紀元前きげんぜん3世紀せいきから紀元きげん1世紀せいきごろにかけて、現在げんざいイタリア北西ほくせいジェノヴァわんアペニン山脈さんみゃくあいだ地域ちいき使用しようされていた古代こだいである[2]

古代こだいリグリア
はなされるくに 北西ほくせいイタリア
消滅しょうめつ時期じき 1世紀せいき?
言語げんご系統けいとう
インド・ヨーロッパ語族ごぞく?
  • 古代こだいリグリア
言語げんごコード
ISO 639-3 xlg – Ligurian (Ancient)
Linguist List xlg Ligurian
Glottolog anci1248  Ancient Ligurian[1]
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碑文ひぶん資料しりょうのこっておらず、地名ちめいのほかには文献ぶんけん引用いんようするわずかな語彙ごいのみがのこる。その実体じったいはよくわかっていないが、インド・ヨーロッパ語族ごぞくぞくする可能かのうせい指摘してきされている。

たんにリグリアともぶが、ロマンス諸語しょごぞくするリグリアとはことなる。

概要がいよう

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古代こだいリグリアじんはかつてはポー平原へいげんからエトルリアいたひろ地域ちいきみ、あるいはラティウムコルシカとうシチリアとうにもんでいたかもしれない。地名ちめいが -sc- でわるものはリグリア関係かんけいづけられる[3]

残存ざんそん語彙ごい地名ちめいからは、インド・ヨーロッパ語族ごぞくともかんがえられるが、その場合ばあい音韻おんいん変化へんかからイタリックにもケルトにもぞくさない[3]一方いっぽう考古学こうこがくてきにはインド・ヨーロッパ語族ごぞく侵入しんにゅう痕跡こんせきられず、リグリアじんしん石器せっき時代じだいからここにんでいた人々ひとびと子孫しそんかんがえられ、したがってインド・ヨーロッパ語族ごぞくとするせつ存在そんざいする[3]。あるいはインド・ヨーロッパ語族ごぞくとそれ以前いぜんインド・ヨーロッパ語族ごぞくイベリア文化ぶんかこん合体がったいだろうともいう[4]。いずれにしても資料しりょうすくなすぎて決定的けっていてきなことはえない[5]

単語たんごれい

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Ancient Ligurian”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/anci1248 
  2. ^ Ligurian, MultiTree, http://multitree.org/codes/xlg 
  3. ^ a b c d e f g Palmer, L.R. (1987) [1954]. The Latin Language. University of Oklahoma Press. pp. 5455. ISBN 080612136X 
  4. ^ 高津たかつ春繁はるしげ印欧語いんおうご比較ひかく文法ぶんぽう岩波いわなみ全書ぜんしょ、1954ねん、37ぺーじ 
  5. ^ a b Woodard, Roger D. (2004). “Introduction”. In Roger D. Woodard. The Cambridge Encyclopedia of the World's Ancient Languages. Cambridge University Press. pp. 11-12. ISBN 9780521562560