原文そのままではわかりにくく、軍人以外には理解しにくい兵法を一般の人向けに簡易に解説したため有名になった。大橋自身が軍人であり戦時中は兵法を完全に身につける必要があった。また、戦後は運転手と時計会社の経営者であった。そのため戦後のビジネスの世界で自分が戦時中に体得した兵法が役に立つことを痛感し、ビジネスに兵法をどう生かす方法を著作を通じて訴えた。時計の宣伝目的の著作でなく、私心なく訴えたため、リブート社長の中野猛など、経済界を中心にファンは多い。しかし、本田宗一郎は著作の中で、「現在経営に兵法を取り入れるということがはやっているというが戦争とビジネスはまったく別だ」「日の丸をみんなが兵隊さんにふっている観念論の戦時中は許せない、思い出したくもない」と著作の「俺の考え」の中で大橋を批判している。
なお、「軍事の専門教育を受け中国での実戦経験のある兵法解説者」という、ある意味貴重な存在でもある(兵法の解説は中国史・中国哲学などの学者がするのが普通である)。また、メッケルが創設した戦前の陸軍大学校を卒業しているため、ヨーロッパの政治、軍事の解説は優れている。「説明は相手がわからないとダメ、本来は全部マンガが望ましい」と常にわかりやすい言葉を心がけ、重要なことは何回もくりかえした著作の数々はベストセラーは一冊もならなかったものの、数多くのロングセラーとなった。
スペイン風邪の大流行で成人前に大橋の兄弟の三人は病死している。また、高校教師の娘も40代で病死
- 「統帥綱領」建帛社(昭和47年)ISBN 4767985013
- 「作戦要務令」建帛社(昭和51年)
- 「名将の演出」マネジメント社(昭和52年)
- 「続 名将の演出」マネジメント社(昭和52年)
- 「状況判断」マネジメント社(昭和53年)
- 「軍事機密統帥綱領」建帛社(昭和54年)
- 「マキャベリ兵法」マネジメント社(昭和55年)
- 「兵法徳川家康」マネジメント社(昭和57年)
- 「兵法項羽と劉邦」(昭和57年)
- 『鬼谷子:国際謀略の原典を読む』(徳間書店、昭和五十七年) ISBN 4192425963
- 「兵法 ナポレオン―命令戦法で勝ち訓令戦法に敗れた天才的指導者」(昭和58年)ISBN 978-4837801221
- 「参謀総長モルトケ ドイツ参謀本部の完成者」マネジメント社(昭和59年)ISBN 978-4837801382
- 「チャーチル アングロサクソンの世界戦略」マネジメント社(昭和60年)ISBN 978-4837801498
- 「戦いの原則」プレジデント社(昭和61年)
- 「マキャベリズム経営学」原書房
- 「兵書研究」日本工業新聞社
- 「戦略と謀略」マネジメント社
- 「座右の銘」マネジメント社
- 「兵法で経営する」ビジネス社
- 「統率学入門」ビジネス社
- 「図解兵法」ビジネス社
- 「参謀学」ビジネス社
- 「人生の先手を取れ!」三笠書房(昭和63年)ISBN 4-8379-0259-6
- 「人は何故「この人」についていくのか!」三笠書房(平成2年)ISBN 4-8379-0384-3
- 「人は何によって動くのか」PHP研究所(平成3年)ISBN 4-569-56432-1
- 「兵法孫子」PHP研究所(平成17年)ISBN 456966461X