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尾田栄一郎 - Wikipedia
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尾田おだ栄一郎えいいちろう

日本にっぽんの漫画まんが家か (1975-)
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尾田おだ 栄一郎えいいちろう（おだ えいいちろう、本名ほんみょう同おなじ[1]、1975年ねん1月がつ1日にち[1] - ）は、日本にっぽんの男性だんせい漫画まんが家か。熊本くまもと県けん熊本くまもと市し出身しゅっしん[1]。九州東海大学きゅうしゅうとうかいだいがく中退ちゅうたい[1]。血液けつえき型がたはA型がた[1]。愛称あいしょうは尾田おだっち。既婚きこん。2児じの父ちち。

おだ えいいちろう
尾田おだ 栄一郎えいいちろう
生誕せいたん (1975-01-01) 1975年ねん1月がつ1日にち（49歳さい）[1]
日本の旗 日本にっぽん・熊本くまもと県けん熊本くまもと市し[1]
職業しょくぎょう 漫画まんが家か
活動かつどう期間きかん 1997年ねん -
ジャンル 少年しょうねん漫画まんが
代表だいひょう作さく 『ONE PIECE』
受賞じゅしょう
サイン
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1997年ねんより、『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』で『ONE PIECE』を連載れんさい中ちゅう。同どう作さくの2022年ねん8月がつ時点じてんの累計るいけい発行はっこう部数ぶすうは、国内こくない累計るいけい4億おく1000万まん部ぶ、世界せかい累計るいけい5億おく1000万まん部ぶを突破とっぱしており[3]、「最もっとも多おおく発行はっこうされた単一たんいつ作家さっかによるコミックシリーズ」としてギネス世界せかい記録きろくに認定にんていされている[4]。67巻かんは日本にっぽん国内こくない出版しゅっぱん史上しじょう最高さいこう記録きろくとなる初版しょはん405万まん部ぶを発行はっこうしている[5][6]。

来歴らいれき 編集へんしゅう

油絵あぶらえが趣味しゅみだった父親ちちおやの影響えいきょうで幼おさない頃ころから絵えを描えがき始はじめ[7]、4歳さいの時ときに漫画まんが家かという職業しょくぎょうの存在そんざいを知しり「大人おとなになっても働はたらかなくていいんだ!」と思おもい漫画まんが家かを目指めざし始はじめる[8]。初はじめて読よんだ漫画まんがは藤子とうこ不二雄ふじおⒶの『怪物かいぶつくん』であり[9]、それがきっかけで漫画まんが家かになる決心けっしんをしたという[10]。小学しょうがく五ご年生ねんせい時じには『キャプテン翼つばさ』の影響えいきょうでサッカー部ぶに入部にゅうぶ[11]。このサッカー部ぶでの経験けいけんが元もとで後ごに自分じぶんの漫画まんが内ないでチームの楽たのしさを描えがくきっかけになったと語かたっている[12]。

漫画まんがは中学ちゅうがく2年生ねんせいの頃ころから本格ほんかく的てきに描えがき始はじめた[8]。『ONE PIECE』の題材だいざいとした海賊かいぞくが好すきになった原点げんてんは『小ちいさなバイキングビッケ』であり[13]、中学ちゅうがく時代じだいには「ジャンプに海賊かいぞくの漫画まんがを描えがこう」と目標もくひょうを定さだめ[14]、アイディアを貯ため始はじめる[15]。高校こうこう一いち年生ねんせいの時ときにサッカー部ぶを辞やめ、漫画まんが一いち本ほんに集中しゅうちゅうすることに決きめる[11]。

1992年ねんの東海大学とうかいだいがく第だい二に高等こうとう学校がっこう（現げん・東海大学とうかいだいがく付属ふぞく熊本くまもと星ほし翔しょう高等こうとう学校がっこう）在学ざいがく中ちゅうに月つき火ひ水木みずき金きん土ど（つきひみずきこんどう）のペンネームで投稿とうこうした短編たんぺん「WANTED!」が『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』の新人しんじん賞しょうの手塚てづか賞しょうに準じゅん入選にゅうせんする[1]。1993年ねんには「一いち鬼おに夜行やこう」が10月がつ期き第だい104回かいホップ☆ステップ賞しょうにて入選にゅうせんを受賞じゅしょう。

1994年ねんに九州東海大学きゅうしゅうとうかいだいがく[注ちゅう 1]工学部こうがくぶ建築けんちく学科がっかを1年ねん時じで中退ちゅうたいし、甲斐かい谷たに忍しのぶ[16]・徳弘のりひろ正也まさや[16]・和わ月がつ伸宏のぶひろ[17][12]のアシスタントを務つとめる[8]。アシスタント時代じだいに描えがいた読切よみきの海賊かいぞく漫画まんが「ROMANCE DAWN」が、後ごの『ONE PIECE』の原型げんけいとなる。

1997年ねんに『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』で海賊かいぞく達たちの冒険ぼうけんを描えがく『ONE PIECE』の連載れんさいを開始かいし。初はつ連載れんさいながらも1999年ねんにはアニメ化かされ、国民こくみん的てき人気にんき作品さくひんとなった。

2002年ねん、アニメ『ONE PIECE』の劇場げきじょう版ばん第だい3作さく『ONE PIECE 珍獣ちんじゅう島とうのチョッパー王国おうこく』の同時どうじ上映じょうえい作品さくひん『夢ゆめのサッカー王おう!』に愛称あいしょうの「オダッチ」役やくで声優せいゆうとして出演しゅつえん。

2007年ねん、『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』2007年ねん4・5合併がっぺい号ごうに、『ONE PIECE』と鳥山とりやま明あきらの『ドラゴンボール』のコラボ作品さくひん「CROSS EPOCH」が掲載けいさいされた。

2009年ねんにはアニメ『ONE PIECE』の劇場げきじょう版ばん10作さく目めを記念きねんして『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の映画えいがストーリー・コスチューム&クリーチャーデザイン・製作せいさく総そう指揮しきを務つとめる。この映画えいがは様々さまざまな東映とうえい記録きろくを塗ぬり替かえ、漫画まんが原作げんさくのアニメ映画えいがとしては歴代れきだい最高さいこう記録きろく（当時とうじ）の興行こうぎょう収入しゅうにゅう48億おく円えんの大だいヒットとなり、2010年ねん上半期かみはんき邦画ほうが興行こうぎょう成績せいせきランキング第だい1位い、2010年ねん年間ねんかん邦画ほうが興行こうぎょう成績せいせきランキング第だい4位いとなった[18]。同年どうねん、鈴木すずき敏夫としおのラジオ番組ばんぐみ『鈴木すずき敏夫としおのジブリ汗あせまみれ』に出演しゅつえんした。

2010年ねん、『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』2010年ねん39号ごう掲載けいさいの『ONE PIECE』第だい597話わで物語ものがたりに大おおきな区切くぎりがついたことに伴ともない、連載れんさいを40号ごう（9月がつ6日にち発売はつばい）から43号ごう（9月がつ27日にち発売はつばい）まで4週しゅうにわたり長期ちょうき休載きゅうさい、44号ごう（10月がつ4日にち発売はつばい）より連載れんさいを再開さいかい。甲斐かい谷たに忍しのぶはツイッターで尾田おだが実質じっしつ休やすんだのは一いち週間しゅうかんのみで残のこりは仕事しごとをしていたと語かたっている。尾田おだは休暇きゅうかの間あいだは家族かぞくでハワイに旅行りょこうした[19]。

2011年ねん、『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』2011年ねん17号ごうに島袋しまぶくろ光年こうねんの『トリコ』のアニメ化かに伴ともない、『ONE PIECE』と『トリコ』のコラボコミック「実じつ食しょく! 悪魔あくまの実み!!」が掲載けいさいされた。尾田おだは島袋しまぶくろに指定していされたところに絵えを描えがいただけだが[20]、作中さくちゅうには尾田おだの考かんがえたモンスター「トラノイヲカルキツネノイヲカルブタ」が登場とうじょうしている。

2012年ねん、初はつの展覧てんらん会かい『ONE PIECE展てん』の監修かんしゅうを務つとめた。テーマ曲きょくにはかねてから親交しんこうのあった中田なかたヤスタカ書かき下おろしの「パノラミック・エクスペリエンス」が使つかわれた[21]。同年どうねん、『ONE PIECE』劇場げきじょう版ばん12作さく目めとなる『ONE PIECE FILM Z』の総合そうごうプロデューサーを務つとめた。興行こうぎょう収入しゅうにゅうは『STRONG WORLD』を上回うわまわる68.7億おく円えんを記録きろくするメガヒット作さくとなった。

2013年ねん5月がつ、扁ひらた桃もも周囲しゅうい膿瘍のうようで入院にゅういんしジャンプの連載れんさいを2週しゅう休載きゅうさいした[22]。退院たいいん後ごは定期ていき的てきに1週しゅう休載きゅうさいする連載れんさいシフトを敷しいていた。2014年ねん5月がつ、病状びょうじょう完治かんじを目的もくてきとして扁桃腺へんとうせん切除せつじょの手術しゅじゅつを受うけるため、2週しゅう休載きゅうさいすることが発表はっぴょうされた[23]。

2015年ねん6月がつ15日にち、『ONE PIECE』が「最もっとも多おおく発行はっこうされた単一たんいつ作家さっかによるコミックシリーズ」としてギネス世界せかい記録きろくに認定にんていされ、「漫画まんが界かいの先人せんじん達たちまたは協力きょうりょく者しゃ達たち、読者どくしゃの皆様みなさまへの感謝かんしゃを忘わすれず、これからも記録きろくに恥はじぬ作品さくひんを描えがいていきたいと思おもいます」とコメントした[4]。

2016年ねんの熊本くまもと地震じしんでは、復興ふっこう支援しえんとして『ONE PIECE』の主人公しゅじんこうルフィ名義めいぎで8億おく円えんを寄付きふ。また、南みなみ阿蘇あそ鉄道てつどうのラッピング車両しゃりょう等ひとしにイラスト提供ていきょうを行おこなうなど復興ふっこうプロジェクトに協力きょうりょく[24]。復興ふっこう活動かつどうへの尽力じんりょくが評価ひょうかされ、2018年ねん4月がつ4日にちに熊本くまもと県民けんみん栄誉えいよ賞しょうを受賞じゅしょうした[25]。

2023年ねん6月がつ6日にち、目めの手術しゅじゅつを受うけるため『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』での『ONE PIECE』の連載れんさいを29号ごう（6月がつ19日にち発売はつばい）から32号ごう（7月がつ10日とおか発売はつばい）まで4週しゅうにわたり休載きゅうさいすることを発表はっぴょう[26]。

受賞じゅしょう歴れき 編集へんしゅう

人物じんぶつ 編集へんしゅう

  • 一番いちばん好すきな『ジャンプ』作品さくひんは『キン肉マンきんにくまん』とジャンプ30周年しゅうねんの際さいのコメントで答こたえている。『ONE PIECE』内ないの隠かくれキャラクターパンダマンは、元々もともとは『キン肉マンきんにくまん』の超人ちょうじん募集ぼしゅうに応募おうぼした際さいに生うまれたキャラクターである[30]。
  • 最もっとも尊敬そんけいする漫画まんが家かは鳥山とりやま明あきら[30]。「神様かみさま」とまで表現ひょうげんしており[31]、仕事しごと机つくえから仰あおぎ見みる位置いちに鳥山とりやまのサインを飾かざってある（このサインを手てに入いれるため、徳弘のりひろ正也まさやに頼たのんで鳥山とりやまのところに連つれていってもらい、握手あくしゅしている写真しゃしんも撮とった）[30][32]。
  • 大御所おおごしょ扱あつかいされるのを嫌きらっており、担当たんとう編集へんしゅう者しゃにも「先生せんせい」とは呼よばせないようにしている[33]。
  • 嫉妬しっとするほど良よい作品さくひんとして、新川しんかわ直司なおじの作品さくひんである『四よん月がつは君きみの嘘うそ』を挙あげている。その理由りゆうは、「漫画まんがでの表現ひょうげんが最もっとも苦手にがてとするジャンルである『音楽おんがく』の表現ひょうげんを見事みごとにうまく表現ひょうげんしている」からである[34]。
  • 2016年ねん7月がつ10日とおかに放送ほうそうされたフジテレビ系けい『伝説でんせつの瞬間しゅんかん発掘はっくつファイル〜アニメ編へん〜』の番組ばんぐみ内ないで、『ONE PIECE』ファンであるサッカー選手せんしゅ・香川かがわ真司しんじとプレゼント交換こうかんをし、自分じぶんのプレゼントが渡わたった瞬間しゅんかんを映像えいぞうで見みたいという香川かがわの要望ようぼうに対たいし、顔出かおだしNGの条件じょうけん付つきで初はじめて日本にっぽんのテレビ番組ばんぐみに出演しゅつえんした[35]。
  • アトリエは自宅じたくと併設へいせつされている。2019年ねん1月がつ9日にちに放送ほうそうされたフジテレビ系けい『ホンマでっか!?TV』の番組ばんぐみ内ないで、『ONE PIECE』のファンである司会しかいの明石家あかしやさんまや、親交しんこうがある木村きむら拓哉たくやなどが自宅じたくを訪問ほうもんする様子ようすが放送ほうそうされた[36]。
  • 交友こうゆう関係かんけいが広ひろく、 前述ぜんじゅつの香川かがわや歌手かしゅのきゃりーぱみゅぱみゅ、GLAYのTERU、GRe4N BOYZのHIDE、桜井さくらい和寿かずとし、木村きむら拓哉たくや、明石家あかしやさんまなどの著名ちょめい人じんとプライベートで仲なかが良よい[37]。
  • アシスタントを務つとめた池沢いけざわ春はる人じんによれば、寝ねるとき以外いがいはずっと漫画まんがを描えがいている[38]。安藤あんどう英えいによれば、締しめ切きり近ちかくになると3時じ間あいだも寝ねず、「眠ねむくなるから」と言いって食事しょくじもとらない[39]。

趣味しゅみ 編集へんしゅう

  • 趣味しゅみは映画えいが鑑賞かんしょうで、好すきなジャンルは任侠にんきょう映画えいがと西部せいぶ劇げき[30]。任侠にんきょう映画えいがの『次郎じろう長ちょう三国志さんごくし』を偏愛へんあいしており、2011年ねんに発売はつばいされるDVDボックスのイラストも手掛てがけている[40]。加藤かとう泰やすしや山中やまなか貞雄さだおの映画えいがも好このみ、任侠にんきょう映画えいが全般ぜんぱんを愛好あいこうしている[41]。また、『バグダッド・カフェ』も好すきな作品さくひんで、『ONE PIECE』に登場とうじょうする「スパイダーズカフェ」は、『バグダッド・カフェ』の舞台ぶたいをモチーフにしている[42]。
  • Mr.Childrenのファン。映画えいが主題歌しゅだいかをMr.Childrenとすることを条件じょうけんとして『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』での仕事しごとを引ひき受うけた[43]。

執筆しっぴつ姿勢しせい 編集へんしゅう

ONE PIECE関連かんれん 編集へんしゅう

  • 『ONE PIECE』は少年しょうねんのものであるべきと考かんがえ、「作中さくちゅうで恋愛れんあいを描えがかない」、「殺人さつじんや死亡しぼうシーンをなるべく描えがかない」、「戦たたかいの後のちには仲間なかまたちとの楽たのしい宴うたげが始はじまる」といった制約せいやくを設もうけて執筆しっぴつしている[44]。また、毎週まいしゅう15歳さいの頃ころの自分じぶんが楽たのしめるか確認かくにんしている[11]。
  • 『ONE PIECE』というファンタジーの世界せかいで、どこかにリアリティを求もとめるとすれば、それは人間にんげんの感情かんじょうだと思おもっている。そこはしっかり守まもっていかないと、全部ぜんぶ嘘うそっぱちになると語かたる[45]。
  • 『ONE PIECE』のラストは連載れんさい前まえから決きめてある[46]。最終さいしゅう章しょうが一番いちばん盛もり上あがる漫画まんがにする[47]。担当たんとう編集へんしゅう者しゃの引継ひきつぎの際さいには毎回まいかい、直接ちょくせつラストまでの大おおまかなストーリーラインを提示ていじする。2010年ねん7月がつの時点じてんで物語ものがたりの半分はんぶんくらい[48]。
  • 今後こんご『ONE PIECE』以外いがいの長編ちょうへんはもう描えがかないと決きめている。理由りゆうは、体力たいりょく的てきに次つぎの長期ちょうき連載れんさいをやるのは無理むりだから[44]。
  • 『ONE PIECE』は当初とうしょ5年ねんで完結かんけつさせる予定よていだった。新あたらしい島しまに行いけば新あたらしい仲間なかまがいてすぐに仲間なかまになってくれるから、1年ねん半はんで仲間なかまは全員ぜんいん集あつまるだろうとゲーム感覚かんかくで考かんがえていたからである。ところが、キャラクターたちはゲームではなく、人間にんげんだった。麦むぎわら帽子ぼうしをかぶった手足てあしが伸のびる人間にんげんが現あらわれて「海賊かいぞくになろう」と言いわれても、仲間なかまになってはくれない。相当そうとうなエピソードがなければ、仲間なかまになろうとは思おもえない。そこが大おおきな誤算ごさんだったという[49]。
  • 『ONE PIECE』はラストが決きまっている以上いじょう、早はやく最後さいごの画がに行いき着つきたいという気持きもちがどこかにある。しかし、キャラクターの気持きもちは一人ひとり一いち人にん丁寧ていねいに考かんがえて描えがきたいし、それを捨すて駒こまのように扱あつかいたくもないから、いざ描えがくとなるとどうしても長ながくなってしまうと語かたる[46]。
  • 『ONE PIECE』が予想よそう以上いじょうの長寿ちょうじゅ漫画まんがとなったことで、新あらたに、「読者どくしゃが卒業そつぎょうすることなくずっと読よみ続つづけて、それぞれ家庭かていを持もち子供こどもが出来できたら親子おやこで一緒いっしょに読よんでほしい」という野望やぼうができた[45]。
  • 『ONE PIECE』の新あたらしいシリーズを始はじめるときは、毎回まいかい新あたらしく漫画まんがを描えがくつもりでやっている。一休ひとやすみして別べつの漫画まんがを始はじめても、この漫画まんがで全部ぜんぶやってしまっても、作家さっかとしてのやりたいものの消化しょうかという意味いみでは同おなじだと考かんがえている[11]。
  • 『ONE PIECE』の主人公しゅじんこうとは長ながい付つき合あいになると思おもったので、作つくりこまずに、自然しぜんに描えがけたキャラクターがルフィとなった。しかし、作つくりこまなかった分ぶん、本当ほんとうの姿すがたも模索もさくしていた。初はじめてルフィの本当ほんとうの姿すがたに気付きづいたのは、ウソップ編へんになってから。ウソップがクラハドールを殴なぐった後のち、第だい25話わでルフィが子供こどもたちと一緒いっしょになって「ばーか！！」と言いったとき、「あ、ルフィって子供こどもなんだ」と気付きづいた。それまでは17歳さいの冒険ぼうけん好すきの少年しょうねんという設定せっていが頭あたまの中なかにあり、理屈りくつでゴチャゴチャとキャラクターを考かんがえていたのだが、ルフィは自分じぶんの理想りそうの子供こどもを描えがけばいいんだと気付きづいてからは、ルフィは勝手かってに動うごき、喋しゃべり、笑わらい、怒おこるようになっていったという[47]。
  • ルフィの兄あにであるエースが死しを迎むかえる場面ばめんを描えがいたことについて「本当ほんとうに悩なやみました」「読者どくしゃの反応はんのうは僕ぼくの想像そうぞう以上いじょうでした」と振ふり返かえっている[50]。このシーンを描えがいたことについて「ルフィが前まえに進すすむためには、大おおきな試練しれんを経験けいけんさせる必要ひつようがあった」と語かたり、「僕ぼくもルフィと一緒いっしょに乗のり越こえなければいけない所ところでした」「楽たのしいばかりでは、長ながい連載れんさいはやっていけないんです」と明あかしている[50]。
  • ルフィたちに「2年間ねんかんの修業しゅうぎょう期間きかん」を設もうけたことについては、「四よん皇すめらぎなどの敵てきに勝かつには、2年間ねんかんが必要ひつようだった」「17歳さいのルフィでは勝かてるはずがなかった」と明あかしている[50]。仲間なかまたちと再会さいかいまでの期間きかんを「2年ねん」としたのは、「ルフィをそこまで大人おとなにしたくなかった。少年しょうねん漫画まんがであることにこだわりたかったんです」と述のべている[50]。

漫画まんが関連かんれん 編集へんしゅう

  • 世よの中なかに対たいしてどうこうと言いう難むずかしいメッセージは作品さくひんに込こめない。テーマは、物語ものがたりをまとめるための道具どうぐであって、受うけ手てに何なにかを考かんがえさせようという意識いしきはない。あくまで娯楽ごらく作品さくひんとして描えがいている[11][46]。
  • 話はなし作づくりの方法ほうほうとしては、まず、見みせ場ばを思おもい浮うかべて、次つぎに、そこを読者どくしゃにとってグッとくるものにするために必要ひつようなストーリーを考かんがえる[51]。
  • 話はなし作づくりは執念しゅうねんだと考かんがえ、どんな話はなしをやろうとも面白おもしろくなる術じゅつがあると信しんじている。キャラクターは勝手かってに動うごき出だすが、その行動こうどうの中なかで一番いちばん面白おもしろい行動こうどう、違和感いわかんのない行動こうどうが絶対ぜったいに存在そんざいする。その面白おもしろい行動こうどうを、誰だれかと掛かけ合あわせることで、さらに面白おもしろくなる。それを執念しゅうねんで見みつけ出だす[49]。
  • 漫画まんがもアニメも、基本きほん的てきに、ストーリーよりも演出えんしゅつの方ほうが重要じゅうようだと考かんがえている[51]。
  • 感動かんどう的てきなエピソードについて、キャラクターが動うごき始はじめたときに、自分じぶんで少すこし手しゅを貸かして演出えんしゅつを加くわえることで、それを一ひとつの感動かんどう的てきな話はなしに仕上しあげることはあるが、初はじめから感動かんどう話ばなしにしようと狙ねらって書かいたことは一いち度どもない[11]。感動かんどう話ばなしはキャラクターの感情かんじょうの盛もり上あがりから生うまれるもので、作家さっかが感動かんどうさせることを目的もくてきに話はなしを作つくってしまったら、キャラクターを押おしつぶしてしまうと語かたる[52]。
  • キャラクターが泣なくシーンは、自分じぶん自身じしんが泣なけないと涙なみだを流ながさせない[45]。
  • 「10のことを伝つたえるため100を描えがく」[53]、「普通ふつうの漫画まんがの3倍ばいのエピソードを盛もり込こむのが自分じぶんのテーマ」[54]と語かたっている。
  • 普通ふつう、話はなしを作つくって進すすめるにはメインの人達ひとたちだけ描かけばいい。しかし自分じぶんは、それに対たいして町まちの人ひとたちがどう思おもっているのかというような、その画面がめんに収おさまっている全すべての感情かんじょうを描えがきたい。カメラである場所ばしょを写うつしたときに、一番いちばんものすごいリアクションをとるのが主役しゅやくで、それに対たいする反対はんたい意見いけんもあるだろうし、同調どうちょうもある。それらを全部ぜんぶまとめて描えがいていかないと、そのシチュエーションや時代じだい背景はいけいは表現ひょうげんしきれないと語かたる[51]。
  • セリフでの説明せつめいは本当ほんとうはしたくない。絵えと動うごきで表現ひょうげんして分わからせたい。しかし、伝つたわらなければ意味いみがない。作家さっか的てきなこだわりを捨すてて説明せつめいしてでも、伝つたえなければならないシーンは沢山たくさんあると語かたる[45]。
  • 担当たんとう編集へんしゅう者しゃにはアイディアを出ださない様ようにしてもらっている。理由りゆうは人ひとに頼たよってしまったり、人ひとのせいにしてしまわないようにするため[55]。ただし、気きになることがあれば遠慮えんりょなく指摘してきしてほしいと語かたっている[56]。
  • 見みたこともないキャラクターのシルエットが出来できた瞬間しゅんかんが一番いちばん嬉うれしい。漫画まんがで一番いちばんやりたいのは、ストーリーではなくキャラクターの造形ぞうけい。こんなスタイルの人間にんげんは可能かのうかな、と、あれこれデザインしている時間じかんが楽たのしいと語かたる[57]。
  • キャラクターの性格せいかくは描えがいているうちに分わかることもあれば、ノリで出でた口癖くちぐせがそのキャラクターの根幹こんかんになることもある。何なにはともあれ「絵え」。面白おもしろい顔かおができれば、その顔かおが変へんなことをしゃべり始はじめる。そうなればしめたものだという[49]。
  • 時代じだいは感かんじさせないようにしている。流行はやりもののネタは絶対ぜったいに扱あつかわないし、すたれていくと分わかっているものは扱あつかわない。昔むかしから残のこっている古典こてん的てきなものや、自分じぶんから発信はっしんされていくもので構成こうせいすれば、古ふるさは出でないと思おもっている[58]。
  • 週刊しゅうかん連載れんさいで、毎週まいしゅう何なにか一ひとつは読者どくしゃをビックリさせるものを入いれようと思おもっている。読者どくしゃが次つぎの号ごうを待まっている間あいだにこうなるんじゃないかと想像そうぞうするものよりも凄すごいものを見みせたいと語かたる[59]。
  • 群集ぐんしゅうシーン、動物どうぶつ、煙けむり、雲くも、海うみなど、「生いきて動うごく物もの」は全すべて自分じぶん自身じしんで描えがいている[60]。
  • 回想かいそうシーンは過去かこに描えがいたものは使つかわず、全すべて新規しんき描えがき下おろしにしている[61]。
  • スクリーントーンは貼はり始はじめるときりがなく時間じかんがかかるため、ほとんど使つかわない[62]。
  • 1週間しゅうかんのうち、ネームに3日にち、作画さくがに3日にち、残のこりの1日にちを単行たんこう本ほん作づくりなど連載れんさい以外いがいの作業さぎょうに使つかうのが基本きほんのペース[48]。
  • カラー原稿げんこうには2日にちかける。何なにを描えがくかを決きめるのに一番いちばん時間じかんがかかり、それに丸まる一いち日にちは費ついやす。色いろづけは基本きほん的てきにコピックで行おこなう。江戸えど絵えを描えがくときにはホルベインの色鉛筆いろえんぴつを使つかう[54]。WJ表紙ひょうしイラストだけは編集へんしゅう部ぶから「秋あきなので運動会うんどうかいをテーマにして欲ほしい」などの注文ちゅうもんがあり、その枠わくの中なかで描えがくが、見開みひらきの扉絵とびらえやコミックスのカバーなどに関かんしては自由じゆうに描えがいている[58]。
  • 新しん学期がっきに友達ともだちを作つくるのに役立やくだつなど、人ひとと人ひととをつなぐことが、自分じぶんが漫画まんがを描えがくことの役割やくわりの一ひとつではないかと考かんがえている[46]。
  • 各かくキャラクターの感謝かんしゃやお礼れいの言葉ことばは、最もっともストレートな「ありがとう」で可能かのうな限かぎり統一とういつしている[63]。

評価ひょうかの声こえ 編集へんしゅう

  • 井上いのうえ雄彦たけひこ
    • 『井上いのうえ雄彦たけひこぴあ』（2009年ねん）での対談たいだんで、「連載れんさいの第だい一いち話わを読よんだ時点じてんで『すごい漫画まんがが始はじまった』『間違まちがいなく大丈夫だいじょうぶだと確信かくしんした』と思おもった」「作者さくしゃが伝つたえたい意思いしが満みち溢あふれている」「『ONE PIECE』のすごいところはルフィの目めが点てんなところ。“面白おもしろいものはあれこれ足たさなくても面白おもしろい!”という意思いし表現ひょうげんの象徴しょうちょう」と賞賛しょうさん。
  • 鳥山とりやま明あきら
    • 尾田おだの画集がしゅう『COLOR WALK 1』（2001年ねん）での対談たいだんで、「『ONE PIECE』を子供こどもに勧すすめられて読よんでみたら、どうして皆みながワンピースワンピースって騒さわぐのかよく分わかった」「このまま王道おうどうを描えがき続つづけてほしい」と語かたっている。
  • 藤子とうこ不二雄ふじおⒶ
    • 『COLOR WALK 2』（2003年ねん）での対談たいだんで、「自分じぶんの好すきなことを描えがいてそれが読者どくしゃにウケているという理想りそう的てきな流ながれを感かんじる」と評価ひょうか。
  • 天野あまの喜孝よしたか
    • 『COLOR WALK 3』（2006年ねん）での対談たいだんで、「絵えの中なかに視点してんが入はいり込こんでる」「キャラクターがこちらに飛とび出だしてくる」として賞しょう讃さん。
  • やなせたかし
  • 松本まつもと大洋たいよう
    • 『COLOR WALK 5』（2010年ねん）での対談たいだんで、「尾田おださんの絵えはこれぞ漫画まんが!って感かんじがする」と評価ひょうか。
  • 稲垣いながき理一郎りいちろう
    • 「この人ひとは本当ほんとうにナチュラルボーン少年しょうねん漫画まんが家か」と絶賛ぜっさん[64]。
  • 和わ月がつ伸宏のぶひろ
    • 「漫画まんがの申もうし子ごのような人ひと」と評価ひょうか[65]。
  • 富野とみの由ゆかり悠ゆう季き
    • 「誰だれにもない自分じぶんだけに固有こゆうの価値かちなんてものを持もってるのは、それこそ尾田おだ栄一郎えいいちろうぐらいだよ」と語かたっている[66]。
  • 細田ほそだ守まもる
    • 「面白おもしろかったです。よくできた少年しょうねんマンガだなと思おもいましたよ。あるべき少年しょうねんマンガの姿すがただな、と思おもいましたけどね。」と語かたっている[67]。
  • 久島くしま（デビュー前まえに尾田おだを担当たんとうしていたジャンプ編集へんしゅう者しゃ）
    • 初対面しょたいめんの時点じてんで他たの新人しんじん漫画まんが家かとは違ちがう雰囲気ふんいきと感かんじ成功せいこうを確信かくしん、アシスタント修行しゅぎょうへ行いかせたり、喧嘩けんかのように激はげしい打うち合あわせをしながら読よみ切きりを作成さくせいさせるなど尾田おだの地力じりきを養やしなわせた。また、「根性こんじょうが凄すごく、読よみ切きりを全すべてボツにしても一いち週間しゅうかん後ごには別べつのネームを仕上しあげてきた」「日本人にっぽんじんの根底こんていにある浪花節なにわぶし的てきなものを自分じぶんの柱はしらにもっており、それを作品さくひん内ないでしっかり描えがけている」とも評ひょうしている[15]。
  • 服部はっとりジャン=バティスト哲あきら（6代目だいめジャンプ担当たんとう編集へんしゅう者しゃ）
    • 「面白おもしろい作品さくひんを届とどけるために超ちょう人的じんてきなパワーを発揮はっきする」と語かたっている[15]。

作品さくひんリスト 編集へんしゅう

漫画まんが作品さくひん 編集へんしゅう

タイトル 形式けいしき 掲載けいさい誌し 備考びこう
WANTED! 読切よみき 未み掲載けいさい（1992年ねん） 1992年ねん下期しもき手塚てづか賞しょう準じゅん入選にゅうせん受賞じゅしょう作さく。
神かみから未来みらいのプレゼント 読切よみき 『月刊げっかん少年しょうねんジャンプオリジナル』1993年ねん10月がつ号ごう
一いち鬼おに夜行やこう 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ増刊ぞうかん』1994年ねんSpring Special 第だい104回かいホップ☆ステップ賞しょう入選にゅうせん作さく。
MONSTERS 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ増刊ぞうかん』1994年ねんAutumn Special
ROMANCE DAWN【増刊ぞうかん版ばん】 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ増刊ぞうかん』1996年ねんSummer Special
ROMANCE DAWN【WJ版ばん】 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』1996年ねん41号ごう
ONE PIECE 連載れんさい 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』1997年ねん34号ごう - 連載れんさい中ちゅう[注ちゅう 2] 第だい41回かい日本にっぽん漫画まんが家か協会きょうかい賞しょう大賞たいしょう受賞じゅしょう作さく。
CROSS EPOCH 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』2007年ねん4・5合併がっぺい号ごう 鳥山とりやま明あきらとの合作がっさく。
実じつ食しょく! 悪魔あくまの実み!! 読切よみき 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』2011年ねん17号ごう 島袋しまぶくろ光年こうねんとの合作がっさく。

書籍しょせき 編集へんしゅう

いずれも、集英社しゅうえいしゃより発行はっこう。

漫画まんが単行たんこう本ほん 編集へんしゅう

いずれも、〈ジャンプ・コミックス〉より新書判しんしょばんで発行はっこう。

  • 『ONE PIECE』1997年ねん - 続つづけ刊かん中ちゅう、既刊きかん108巻かん[注ちゅう 2]
  • 『WANTED! 尾田おだ栄一郎えいいちろう短たん編集へんしゅう』1998年ねん11月9日にち第だい1刷さつ発行はっこう、ISBN 4-08-872631-6

画集がしゅう 編集へんしゅう

  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK（2001年ねん7月がつ発行はっこう、ISBN 4-08-859217-4）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 2（2003年ねん11月発行はっこう、ISBN 978-4-08-859376-0）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 3 LION（2006年ねん1月がつ発行はっこう、ISBN 4-08-859376-6）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 4 EAGLE（2010年ねん3月がつ発行はっこう、ISBN 4-08-859538-6）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 5 SHARK（2010年ねん12月発行はっこう、ISBN 978-4-08-782356-1）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 6 GORILLA（2014年ねん1月がつ発行はっこう、ISBN 978-4-08-782747-7）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 7 TYRANNOSAURUS（2016年ねん7月がつ発行はっこう、ISBN 978-4-08-792509-8）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 8 WOLF（2018年ねん3月がつ2日にち発売はつばい、ISBN 978-4-08-792523-4）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 9 TIGER（2020年ねん9月がつ16日にち発売はつばい、ISBN 978-4-08-792557-9）
  • ONE PIECE 尾田おだ栄一郎えいいちろう画集がしゅう COLOR WALK 10 DRAGON（2023年ねん4月がつ4日にち発売はつばい、ISBN 978-4-08-792604-0）
  • ONE PIECE FILM STRONG WORLD EIICHIRO ODA ARTBOOK（2009年ねん12月発行はっこう、ISBN 978-4-08-782251-9）

その他た 編集へんしゅう

関連かんれん人物じんぶつ 編集へんしゅう

漫画まんが家か 編集へんしゅう

師匠ししょう 編集へんしゅう

甲斐かい谷たに忍しのぶ
『翠みどり山さんポリスギャング』の製作せいさくに参加さんか[8]。
徳弘のりひろ正也まさや
甲斐かい谷たにの元もとでアシスタントを務つとめた後のち[16]、『ジャングルの王者おうじゃターちゃん♡』『水みずのともだちカッパーマン』の製作せいさくに参加さんか[8]。尾田おだは徳弘のりひろの元もとでアシスタントをしていた際さい、人物じんぶつの輪郭りんかくの描えがき方かたや表現ひょうげん手法しゅほうなどを学まなばせてもらった。同どう時期じきに徳弘のりひろから言いわれた「描えがき込こみは伝つたわるんだぞ」という言葉ことばは最もっとも印象いんしょうに残のこっているという[68]。
和わ月がつ伸宏のぶひろ
『るろうに剣けん心しん -明治めいじ剣客けんかく浪漫ろうまん譚たん-』の製作せいさくに参加さんか[17][12][8]。同どう時期じきに和わ月がつの元もとでアシスタントを務つとめた人物じんぶつとして、武井たけい宏之ひろゆき、しんがぎん、いとうみきお、鈴木すずき信也しんやがいる[17]。
尾田おだは和わ月がつ、武井たけいと共ともに、安西あんざい信行のぶゆきのサークルが発刊はっかんした『機動きどう戦士せんしガンダム』の同人どうじん誌し『DRILL GUNDAM』（2000年ねん）に「ザク」のイラストを寄稿きこうしている[69]。
漫☆画が太郎たろう
『まんゆうき 〜ばばあとあわれなげぼくたち〜』の第だい1話わの製作せいさくに参加さんか[70]。

アシスタント 編集へんしゅう

その他た 編集へんしゅう

島袋しまぶくろ光年こうねん
同どう世代せだいの漫画まんが家かで、仲なかのいい友人ゆうじん。デビューが決きまった際さいはお互たがいに電話でんわで報告ほうこくし合あった[45]。
岸本きしもと斉ひとし史し
共ともに1974年度ねんど生うまれで、デビューも近ちかい。岸本きしもとの代表だいひょう作さく『NARUTO -ナルト-』は『ONE PIECE』と双璧そうへきの人気にんきを博はくした。互たがいに友ともでありライバルと認みとめ合あっており[76][77]、家族かぞくぐるみでも親交しんこうが深ふかい。
栗原くりはら正ただし尚なお
共ともに第だい44回かい手塚てづか賞しょうの受賞じゅしょう者しゃ。尾田おだは栗原くりはらの『怨うらみ屋や本舗ほんぽ EVIL HEART』第だい2巻かんに描えがき下おろしイラストを寄よせている。

担当たんとう編集へんしゅう者しゃ 編集へんしゅう

  1. ダッチー（本名ほんみょう不明ふめい）（『ONE PIECE』連載れんさい前まえ、月刊げっかん少年しょうねんジャンプ時代じだい）[30]
  2. 久島くしま（『ONE PIECE』連載れんさい前まえ、週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ時代じだい）[15][30]
  3. 浅田あさだ貴たか典てん（1996年ねん - 2001年ねん4月がつ頃ごろ）[15][78]
  4. 土生はぶ田高たたか裕ひろし（2001年ねん4月がつ頃ごろ - 2005年ねん2月がつ頃ごろ）[15][79]
  5. 渡辺わたなべ大輔だいすけ（2005年ねん2月がつ頃ごろ - 2006年ねん10月がつ頃ごろ）[15][79][80][78]
  6. 川島かわしま直樹なおき（2006年ねん10月がつ頃ごろ - 2007年ねん11月がつ頃ごろ）[15][80][81]
  7. 大西おおにし恒ひさし平ひらめ（2007年ねん11月がつ頃ごろ - 2008年ねん6月がつ頃ごろ）[15][81][82][83]
  8. 服部はっとりジャン＝バティスト哲あきら（2008年ねん6月がつ頃ごろ - 2010年ねん12月がつ頃ごろ）[15][82][84][83]
  9. 井坂いさか尊たかし（2010年ねん12月がつ頃ごろ - 2014年ねん6月がつ頃ごろ）[83][84][85]
  10. 杉田すぎた卓たく（2014年ねん6月がつ頃ごろ - 2017年ねん1月がつ頃ごろ）[85][56][86]
  11. 内藤ないとう拓たく真しん（2017年ねん1月がつ頃ごろ - 2019年ねん）[86][87][88]
  12. 高野たかの健けん（2019年ねん - 2020年ねん）[88][89]
  13. 岩崎いわさき湧ゆう治ち（2020年ねん - 2023年ねん）[90][91][92]
  14. 穴山あなやま（2023年ねん - ）[91]

声優せいゆう 編集へんしゅう

アニメ『ONE PIECE』のメイン声優せいゆう陣じんとは深ふかい親交しんこうがあり、「プロのエンターテイナーとの交流こうりゅうはいい刺激しげきになる」と語かたっている[45]。

田中たなか真弓まゆみ
モンキー・D・ルフィの担当たんとう声優せいゆう。
尾田おだは読よみ切きりの時ときからルフィの声優せいゆうには田中たなかがいいと考かんがえていたが、その意向いこうを伝つたえておらず、オーディションに田中たなかが参加さんかして驚おどろいたという[45]。
大谷おおや育江いくえ
トニートニー・チョッパーの担当たんとう声優せいゆう。
尾田おだは「客きゃくにこび、甘あまったれた『マスコットキャラ』という奴やつらが嫌きらい」だったため、当初とうしょチョッパーの口元くちもとを本物ほんもののトナカイと同おなじく隆起りゅうきさせていたが、アニメで小泉こいずみ昇のぼるの描えがく可愛かわいらしいチョッパーと大谷おおやの「反則はんそくもの」の声こえに感化かんかされ、考かんがえを変かえてマスコット・チョッパーを徹底的てっていてきに解禁かいきんした[93]。
矢尾やお一樹かずき
フランキーの担当たんとう声優せいゆう。
フランキー以前いぜんに矢尾やおがジャンゴ役やくで出演しゅつえんしてからの友人ゆうじん関係かんけい。フランキーは、アニメの初代しょだいプロデューサーから「アニメは長寿ちょうじゅ番組ばんぐみになるから、声優せいゆう陣じんに違ちがう風かぜを吹ふかせるためにも矢尾やお一樹かずきが麦むぎわらの一味いちみに入いれるようにしてくれ」とオーダーがあり、矢尾やおをイメージして作つくられている[94]。
中井なかい和哉かずや、岡村おかむら明美あけみ、山口やまぐち勝平しょうへい、平田ひらた広明ひろあき、山口やまぐち由里子ゆりこ、チョー
それぞれロロノア・ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、ニコ・ロビン、ブルックの担当たんとう声優せいゆう。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく 編集へんしゅう

  1. ^ 2008年ねんに東海大学とうかいだいがくに統合とうごう。
  2. ^ a b 2024年ねん3月がつ現在げんざい。

出典しゅってん 編集へんしゅう

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  83. ^ a b c 日刊スポにっかんすぽーツ新聞社つしんぶんしゃ (2012年ねん11月22日にち). “編集へんしゅう者しゃ対談たいだん”. 週刊しゅうかんONE PIECE新聞しんぶん 
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  85. ^ a b 週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ2014年ねん31号ごう巻末かんまつコメント
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  88. ^ a b 週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ2019年ねん18号ごう巻末かんまつコメント
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  91. ^ a b 週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ2023年ねん12号ごう巻末かんまつコメント
  92. ^ “「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」１００巻かん刊行かんこうへ　〝世界一せかいいちの漫画まんが〟の歩あゆんだ四半世紀しはんせいき”. 産経新聞さんけいしんぶん (2021年ねん9月がつ2日にち). 2023年ねん2月がつ21日にち閲覧えつらん。
  93. ^ 「ワンパラ」vol.3
  94. ^ 「コスコスプレプレ」矢尾やお一樹かずき出演しゅつえん時じの発言はつげんより[信頼しんらい性せい要よう検証けんしょう]。
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