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難病の患者に対する医療等に関する法律 - Wikipedia

難病なんびょう患者かんじゃたいする医療いりょうとうかんする法律ほうりつ

日本にっぽん法律ほうりつ
指定してい難病なんびょうから転送てんそう

難病なんびょう患者かんじゃたいする医療いりょうとうかんする法律ほうりつ(なんびょうのかんじゃにたいするいりょうとうにかんするほうりつ、平成へいせい26ねん5がつ30にち法律ほうりつだい50ごう)は、日本にっぽんにおいて2014ねん平成へいせい26ねん5月23にち成立せいりつした、難病なんびょう対策たいさくあたらしいほう制度せいどりっする法律ほうりつである。法案ほうあん審議しんぎさい附帯ふたい決議けつぎ採択さいたくされた[1]難病なんびょうほう(なんびょうほう)ともしょうされる。

難病なんびょう患者かんじゃたいする医療いりょうとうかんする法律ほうりつ
日本国政府国章(準)
日本にっぽん法令ほうれい
通称つうしょう略称りゃくしょう 難病なんびょうほう
法令ほうれい番号ばんごう 平成へいせい26ねん5がつ30にち法律ほうりつだい50ごう
種類しゅるい 医事いじほう
効力こうりょく 現行げんこうほう
成立せいりつ 2014ねん5がつ23にち
公布こうふ 2014ねん5がつ30にち
施行しこう 2015ねん1がつ1にち
おも内容ないよう 難病なんびょう患者かんじゃたいする医療いりょう助成じょせいかんする制度せいど確立かくりつ基本きほん方針ほうしん策定さくていなど
関連かんれん法令ほうれい 障害しょうがいしゃ総合そうごう支援しえんほう
持続じぞく可能かのう社会しゃかい保障ほしょう制度せいど確立かくりつはかるための改革かいかく推進すいしんかんする法律ほうりつ
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2015ねん平成へいせい27ねん)1がつ1にちより施行しこうされた。本法ほんぽうによる制度せいどは、難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど[2]、また、特定とくてい医療いりょう助成じょせい制度せいど[3]しょうされる。

概説がいせつ

編集へんしゅう

趣旨しゅしとして、以下いかのようにべられる[4]

持続じぞく可能かのう社会しゃかい保障ほしょう制度せいど確立かくりつはかるための改革かいかく推進すいしんかんする法律ほうりつもとづく措置そちとして、難病なんびょう患者かんじゃたいする医療いりょう助成じょせいかんして、法定ほうていによりその費用ひよう消費しょうひぜい収入しゅうにゅうてることができるようにするなど、公平こうへいかつ安定あんていてき制度せいど確立かくりつするほか、基本きほん方針ほうしん策定さくてい調査ちょうさおよ研究けんきゅう推進すいしん療養りょうよう生活せいかつ環境かんきょう整備せいび事業じぎょう実施じっしとう措置そちこうずる。

医療いりょう助成じょせい対象たいしょう疾病しっぺい拡大かくだいとして、対象たいしょう疾病しっぺい従来じゅうらいの56疾病しっぺいから、306疾病しっぺいへとやす。これにともない、受給じゅきゅうしゃすうは、やく78まんにん平成へいせい23年度ねんど)から、やく150まんにん平成へいせい27年度ねんど)(試算しさん)へとえる。医療いりょう助成じょせい予算よさん規模きぼは、平成へいせい23年度ねんど実績じっせき)1190おくえんから、平成へいせい27年度ねんど予算よさん)2221おくえんへと増大ぞうだいする。[5]その一方いっぽう従来じゅうらいからの特定とくてい疾患しっかん特定とくてい疾患しっかん治療ちりょう研究けんきゅう事業じぎょう対象たいしょう)であった患者かんじゃ難病なんびょう療養りょうよう継続けいぞくしゃ)にとってはおおむ助成じょせい減額げんがくとなるため、3年間ねんかん経過けいか措置そちにより影響えいきょう緩和かんわしようとしている[6]

あらたな医療いりょう助成じょせいにおける月額げつがく自己じこ負担ふたん上限じょうげんがく単位たんい: えん
階層かいそう区分くぶん 階層かいそう区分くぶん基準きじゅん
()ないは、夫婦ふうふ2にん世帯せたい
場合ばあいにおける年収ねんしゅう目安めやす
患者かんじゃ負担ふたん割合わりあい: 2わり自己じこ負担ふたん上限じょうげんがく外来がいらい入院にゅういん
自己じこ負担ふたん上限じょうげんがく外来がいらい入院にゅういん
原則げんそく すんで認定にんていしゃ経過けいか措置そち3年間ねんかん
一般いっぱん 高額こうがくかつ
長期ちょうき[1]
一般いっぱん 特定とくてい疾病しっぺい
治療ちりょう研究けんきゅう事業じぎょう
重症じゅうしょう患者かんじゃ
人工じんこう呼吸こきゅうとう
装着そうちゃくしゃ
人工じんこう呼吸こきゅうとう
装着そうちゃくしゃ
生活せいかつ保護ほご - 0 0 0 0 0 0
てい所得しょとくI 市町しちょう村民そんみんぜい
非課税ひかぜい世帯せたい
本人ほんにん年収ねんしゅう
〜80まんえん
2,500 2,500 1,000 2,500 2,500 1,000
てい所得しょとくII 本人ほんにん年収ねんしゅう
80まんえんちょう
5,000 5,000 5,000
一般いっぱん所得しょとくI 市町しちょう村民そんみんぜい
課税かぜい以上いじょう7.1まんえん未満みまん
やく160まんえんやく370まんえん
10,000 5,000 5,000 5,000
一般いっぱん所得しょとくII 市町しちょう村民そんみんぜい
7.1まんえん以上いじょう25.1まんえん未満みまん
やく370まんえんやく810まんえん
20,000 10,000 10,000
上位じょうい所得しょとく 市町しちょう村民そんみんぜい
25.1まんえん以上いじょう
やく810まんえん〜)
30,000 20,000 20,000
入院にゅういん食費しょくひ 全額ぜんがく自己じこ負担ふたん 1/2自己じこ負担ふたん
  1. ^高額こうがくかつ長期ちょうき」とは、つきごとの医療いりょう総額そうがくが5まんえんえるつき年間ねんかん6かい以上いじょうあるもの
    たとえば医療いりょう保険ほけんの2わり負担ふたん場合ばあい医療いりょう自己じこ負担ふたんが1まんえんえるつき年間ねんかん6かい以上いじょう)。

自己じこ負担ふたん上限じょうげんがくと、患者かんじゃ負担ふたん割合わりあい2わりのどちらが優先ゆうせんかについては、ちいさいほう窓口まどぐちでの負担ふたんがくとなる[7]難病なんびょうほうによる医療いりょう助成じょせいのことを特定とくてい医療いりょうしょうする。特定とくてい医療いりょう支給しきゅうたっては医療いりょう保険ほけん制度せいど介護かいご保険ほけん制度せいどによる給付きゅうふ優先ゆうせんする(保険ほけん優先ゆうせん制度せいど[7]

 
特定とくてい医療いりょう支給しきゅうについて(自己じこ負担ふたんかんがかた

指定してい制度せいど開始かいしされた。新規しんき難病なんびょうほうのための診断しんだんしょ作成さくせいできるのは難病なんびょう指定していのみとなった。更新こうしんのための診断しんだんしょ作成さくせいできるのは難病なんびょう指定してい協力きょうりょく難病なんびょう指定していである。ともに研修けんしゅう必要ひつようとし、5ねんごとの更新こうしんせいである。[8]指定してい医療いりょう機関きかん制度せいど開始かいしされた。病院びょういん診療しんりょうしょ薬局やっきょくなどの申請しんせいもとづいて、都道府県とどうふけん知事ちじが、難病なんびょうほうによる医療いりょうけられる医療いりょう機関きかん指定していおこな方式ほうしきとなった。[9]

難病なんびょうほうのための診断しんだんしょを、申請しんせいしょとともに都道府県とどうふけん窓口まどぐち提出ていしゅつすることによって、医療いりょう受給じゅきゅうしゃしょう発行はっこうされ、受給じゅきゅう開始かいしされる[2]。ただし、注意ちゅういすべきてんとして、軽症けいしょうしゃについては原則げんそくとして対象たいしょうがいであり[10]軽症けいしょう定義ていぎかく疾患しっかんによりことなる[11]。これにたいして、高額こうがく医療いりょう継続けいぞくすることが必要ひつよう軽症けいしょうしゃ取扱とりあつかいがさだめられている[12]

医療いりょう助成じょせい制度せいど見直みなおしで、やく15まんにん軽症けいしょう患者かんじゃ受給じゅきゅう対象たいしょうからはずれたことにより[13]対象たいしょうがいになった患者かんじゃ半年はんとし平均へいきん通院つういん回数かいすうが5.3かいから3.6かいったことが厚生こうせい労働省ろうどうしょう研究けんきゅうはん調査ちょうさ判明はんめいした[14]

障害しょうがい福祉ふくしサービスについては、本法ほんぽうではなく障害しょうがいしゃ総合そうごう支援しえんほう適用てきようされる。対象たいしょうとなる難病なんびょうが151疾患しっかんへと拡大かくだいされた[15]

小児しょうにたいしては、本法ほんぽうではなく児童じどう福祉ふくしほう適用てきようされる[16]。その制度せいどは、小児しょうに慢性まんせい特定とくてい疾病しっぺい医療いりょう助成じょせい制度せいど[17][3]しょうされる。自己じこ負担ふたん上限じょうげんがくとして成人せいじん半分はんぶんとし、入院にゅういん食費しょくひ原則げんそくとして半分はんぶん助成じょせいされる。また、小児しょうにくなるため成人せいじんれいがこれまで存在そんざいしなかった疾患しっかんおおく、704疾患しっかん対象たいしょうである。このため小児しょうに慢性まんせい特定とくてい疾病しっぺい医療いりょう助成じょせい制度せいど助成じょせいけられたものが18さいになったさいに、難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど補助ほじょけられない問題もんだい発生はっせいすることから「しょう慢のトランジション」とばれている[18]

また、かく疾患しっかん基準きじゅんたし、審査しんさとおれば、障害しょうがい年金ねんきん受給じゅきゅうされる。

指定してい難病なんびょう

編集へんしゅう

難病なんびょうほう対象たいしょう疾患しっかんとして指定していけた難病なんびょうのことを指定してい難病なんびょうんで、従来じゅうらい特定とくてい疾患しっかん56疾病しっぺい区別くべつされている。

だい1実施じっしぶん平成へいせい27ねん1がつ1にちから、だい2実施じっしぶん平成へいせい27ねん7がつ1にちから、だい3実施じっしぶん平成へいせい29ねん4がつ1にちから、だい4実施じっしぶん平成へいせい30ねん4がつ1にちから、だい5実施じっしぶんれい元年がんねん7がつ1にちから、だい6実施じっしぶんれい3ねん11月1にちから、だい7実施じっしぶんれい6ねん4がつ1にちから施行しこうされた。これにより従来じゅうらい特定とくてい疾患しっかんふくめて341疾患しっかんとなった。

だい1実施じっしぶん平成へいせい27ねん1がつ1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている[19]

だい1実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう[20]
番号ばんごう 病名びょうめい 備考びこう
1 たま脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう 特定とくてい疾患しっかん
2 すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう 特定とくてい疾患しっかん
3 脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう 特定とくてい疾患しっかん
4 原発げんぱつせいがわさく硬化こうかしょう
5 進行しんこうせいかくうえせい麻痺まひ 特定とくてい疾患しっかん
6 パーキンソンびょう 特定とくてい疾患しっかん
7 大脳皮質だいのうひしつ基底きていかく変性へんせいしょう 特定とくてい疾患しっかん
8 ハンチントンびょう 特定とくてい疾患しっかん
9 神経しんけいゆうとげ赤血球せっけっきゅうしょう
10 シャルコー・マリー・トゥースびょう
11 重症じゅうしょうすじ無力むりょくしょう 特定とくてい疾患しっかん
12 先天せんてんせいすじ無力むりょく症候群しょうこうぐん
13 多発たはつせい硬化こうかしょう視神経ししんけい脊髄せきずいえん 特定とくてい疾患しっかん
14 慢性まんせい炎症えんしょうせいだつずいせい多発たはつ神経しんけいえんせい運動うんどうニューロパチー 特定とくてい疾患しっかん
15 封入ふうにゅうたい筋炎きんえん
16 クロウ・深瀬ふかせ症候群しょうこうぐん
17 系統けいとう萎縮いしゅくしょう 特定とくてい疾患しっかん
18 脊髄せきずい小脳しょうのう変性へんせいしょう(系統けいとう萎縮いしゅくしょうのぞく) 特定とくてい疾患しっかん
19 ライソゾームびょう 特定とくてい疾患しっかん
20 副腎ふくじんしろしつジストロフィー 特定とくてい疾患しっかん
21 ミトコンドリアびょう 特定とくてい疾患しっかん
22 もやもやびょう 特定とくてい疾患しっかん
23 プリオンびょう 特定とくてい疾患しっかん
24 急性きゅうせい硬化こうかせいぜん脳炎のうえん 特定とくてい疾患しっかん
25 進行しんこうせいせいしろしつ脳症のうしょう
26 HTLV-1関連かんれん脊髄せきずいしょう
27 特発とくはつせい基底きていかく石灰せっかいしょう
28 全身ぜんしんせいアミロイドーシス 特定とくてい疾患しっかん
29 ウルリッヒびょう
30 とおくらいがたミオパチー
31 ベスレムミオパチー
32 自己じこ貪食どんしょくそら胞性ミオパチー
33 シュワルツ・ヤンペル症候群しょうこうぐん
34 神経しんけい線維せんいしゅしょう 特定とくてい疾患しっかん
35 てん疱瘡ほうそう 特定とくてい疾患しっかん
36 表皮ひょうひ水疱すいほうしょう 特定とくてい疾患しっかん
37 膿疱のうほうせい乾癬かんせんひろしはつがた 特定とくてい疾患しっかん
38 スティーヴンス・ジョンソン症候群しょうこうぐん 特定とくてい疾患しっかん
39 中毒ちゅうどくせい表皮ひょうひ壊死えししょう 特定とくてい疾患しっかん
40 高安たかやす動脈どうみゃくえん 特定とくてい疾患しっかん
41 きょ細胞さいぼうせい動脈どうみゃくえん
42 結節けっせつせい多発たはつ動脈どうみゃくえん 特定とくてい疾患しっかん
43 顕微鏡けんびきょうてき多発たはつ血管けっかんえん 特定とくてい疾患しっかん
44 多発たはつ血管けっかんえんせい肉芽にくがしゅしょう 特定とくてい疾患しっかん
45 こうさんだませい多発たはつ血管けっかんえんせい肉芽にくがしゅしょう
46 悪性あくせい関節かんせつリウマチ 特定とくてい疾患しっかん
47 バージャーびょう 特定とくてい疾患しっかん
48 原発げんぱつせいこうリン脂質ししつ抗体こうたい症候群しょうこうぐん
49 全身ぜんしんせいエリテマトーデス 特定とくてい疾患しっかん
50 皮膚ひふ筋炎きんえん多発たはつせい筋炎きんえん 特定とくてい疾患しっかん
51 ぜん身性みじょうきょうかわしょう 特定とくてい疾患しっかん
52 混合こんごうせい結合けつごう組織そしきびょう 特定とくてい疾患しっかん
53 シェーグレン症候群しょうこうぐん
54 成人せいじん発症はっしょうスチルびょう [注釈ちゅうしゃく 1]
55 再発さいはつせい多発たはつ軟骨なんこつえん
56 ベーチェットびょう 特定とくてい疾患しっかん
57 特発とくはつせい拡張かくちょうがた心筋しんきんしょう 特定とくてい疾患しっかん
58 肥大ひだいがた心筋しんきんしょう 特定とくてい疾患しっかん
59 拘束こうそくがた心筋しんきんしょう 特定とくてい疾患しっかん
60 再生さいせい不良ふりょうせい貧血ひんけつ 特定とくてい疾患しっかん
61 自己じこ免疫めんえきせい溶血ようけつせい貧血ひんけつ
62 発作ほっさせい夜間やかんヘモグロビン尿にょうしょう
63 特発とくはつせい血小板けっしょうばん減少げんしょうせい紫斑しはんびょう 特定とくてい疾患しっかん
64 血栓けっせんせい血小板けっしょうばん減少げんしょうせい紫斑しはんびょう
65 原発げんぱつせい免疫めんえき不全ふぜん症候群しょうこうぐん 特定とくてい疾患しっかん
66 IgAじんしょう
67 多発たはつせい嚢胞のうほうじん
68 黄色おうしょく靱帯じんたいこつしょう 特定とくてい疾患しっかん
69 こうたて靱帯じんたいこつしょう 特定とくてい疾患しっかん
70 広範こうはん脊柱せきちゅうかん狭窄きょうさくしょう 特定とくてい疾患しっかん
71 特発とくはつせい大腿だいたいこつあたま壊死えししょう 特定とくてい疾患しっかん
72 下垂かすいたいせいADH分泌ぶんぴつ異常いじょうしょう 特定とくてい疾患しっかん
73 下垂かすいたいせいTSH分泌ぶんぴつ亢進こうしんしょう 特定とくてい疾患しっかん
74 下垂かすいたいせいPRL分泌ぶんぴつ亢進こうしんしょう 特定とくてい疾患しっかん
75 クッシングびょう 特定とくてい疾患しっかん
76 下垂かすいたいせいゴナドトロピン分泌ぶんぴつ亢進こうしんしょう 特定とくてい疾患しっかん
77 下垂かすいたいせい成長せいちょうホルモン分泌ぶんぴつ亢進こうしんしょう 特定とくてい疾患しっかん
78 下垂かすいたいぜん機能きのう低下ていかしょう 特定とくてい疾患しっかん
79 家族かぞくせいだかコレステロールしょう (ホモ接合せつごうたい 特定とくてい疾患しっかん
80 甲状腺こうじょうせんホルモンおうしょう
81 先天せんてんせい副腎ふくじん皮質ひしつ酵素こうそ欠損けっそんしょう
82 先天せんてんせい副腎ふくじんてい形成けいせいしょう
83 アジソンびょう
84 サルコイドーシス 特定とくてい疾患しっかん
85 特発とくはつせいあいだしつせい肺炎はいえん 特定とくてい疾患しっかん
86 はい動脈どうみゃくせいはいだか血圧けつあつしょう 特定とくてい疾患しっかん
87 はい静脈じょうみゃく閉塞へいそくしょうはい毛細血管もうさいけっかんしゅしょう 特定とくてい疾患しっかん
88 慢性まんせい栓塞せんそくせんせいはいだか血圧けつあつしょう 特定とくてい疾患しっかん
89 リンパみゃくかん筋腫きんしゅしょう 特定とくてい疾患しっかん
90 網膜もうまく色素しきそ変性へんせいしょう 特定とくてい疾患しっかん
91 バッド・キアリ症候群しょうこうぐん 特定とくてい疾患しっかん
92 特発とくはつせいもんみゃくあつ亢進こうしんしょう
93 原発げんぱつせい胆汁たんじゅうせいきもかんえん 特定とくてい疾患しっかん
94 原発げんぱつせい硬化こうかせいきもかんえん
95 自己じこ免疫めんえきせい肝炎かんえん
96 クローンびょう 特定とくてい疾患しっかん
97 潰瘍かいようせい大腸だいちょうえん 特定とくてい疾患しっかん
98 こうさんだませい消化しょうかかん疾患しっかん
99 慢性まんせい特発とくはつせいにせせい腸閉塞ちょうへいそくしょう
100 巨大きょだい膀胱ぼうこう短小たんしょう結腸けっちょう腸管ちょうかん蠕動ぜんどう不全ふぜんしょう
101 腸管ちょうかん神経しんけいぶし細胞さいぼう僅少きんしょうしょう
102 ルビンシュタイン・テイビ症候群しょうこうぐん
103 CFC症候群しょうこうぐん
104 コステロ症候群しょうこうぐん
105 チャージ症候群しょうこうぐん
106 クリオピリン関連かんれん周期しゅうきねつ症候群しょうこうぐん
107 全身ぜんしんがた若年じゃくねんせい特発とくはつせい関節かんせつえん
108 TNF受容じゅようたい関連かんれん周期しゅうきせい症候群しょうこうぐん
109 典型てんけい溶血ようけつせい尿毒症にょうどくしょう症候群しょうこうぐん
110 ブラウ症候群しょうこうぐん

だい2実施じっしぶん平成へいせい27ねん7がつ1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている[21]

だい2実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう[22][23]
番号ばんごう 病名びょうめい
111 先天せんてんせいミオパチー
112 マリネスコ・シェーグレン症候群しょうこうぐん
113 きんジストロフィー
114 ジストロフィーせいミオトニー症候群しょうこうぐん
115 遺伝いでんせい周期しゅうきせい四肢しし麻痺まひ
116 アトピーせい脊髄せきずいえん
117 脊髄せきずい空洞くうどうしょう
118 脊髄せきずいずいまくこぶ
119 アイザックス症候群しょうこうぐん
120 遺伝いでんせいジストニア
121 のうないてつ沈着ちんちゃく神経しんけい変性へんせいしょうけい[注釈ちゅうしゃく 2]
122 のうひょうヘモジデリン沈着ちんちゃくしょう
123 HTRA1関連かんれんのう[注釈ちゅうしゃく 3]
124 皮質ひしつ梗塞こうそくはくただし脳症のうしょうともなつね染色せんしょくたい優性ゆうせいのう動脈どうみゃくしょう
125 神経しんけいじくさくスフェロイド形成けいせいともな遺伝いでんせいびまんせいしろしつ脳症のうしょう
126 ペリーびょう[注釈ちゅうしゃく 4]
127 前頭まえがしらがわあたま変性へんせいしょう
128 ビッカースタッフ脳幹のうかん脳炎のうえん
129 けいれんじゅうせきがた相性あいしょう急性きゅうせい脳症のうしょう
130 先天せんてんせい無痛むつうあせしょう
131 アレキサンダーびょう
132 先天せんてんせいかくうえせいだま麻痺まひ
133 メビウス症候群しょうこうぐん
134 ちゅうへだた視神経ししんけい形成けいせい異常いじょうしょうドモルシア症候群しょうこうぐん
135 アイカルディ症候群しょうこうぐん
136 片側かたがわきょ脳症のうしょう
137 限局げんきょくせい皮質ひしつ形成けいせい
138 神経しんけい細胞さいぼう移動いどう異常いじょうしょう
139 先天せんてんせい大脳だいのうしろしつ形成けいせい不全ふぜんしょう
140 ドラベ症候群しょうこうぐん
141 海馬かいば硬化こうかともな内側うちがわがわあたまてんかん
142 ミオクロニーかけしんてんかん
143 ミオクロニー脱力だつりょく発作ほっさともなうてんかん
144 レノックス・ガストー症候群しょうこうぐん
145 ウエスト症候群しょうこうぐん
146 大田原おおたわら症候群しょうこうぐん
147 早期そうきミオクロニー脳症のうしょう
148 ゆうはしせい焦点しょうてん発作ほっさともな乳児にゅうじてんかん
149 片側かたがわ痙攣けいれんかた麻痺まひ・てんかん症候群しょうこうぐん
150 環状かんじょう20ばん染色せんしょくたい症候群しょうこうぐん
151 ラスムッセン脳炎のうえん
152 PCDH19関連かんれん症候群しょうこうぐん
153 難治なんじしきかい部分ぶぶん発作ほっさじゅうせきがた急性きゅうせい脳炎のうえん
154 じょなみ睡眠すいみん持続じぞくせいとげじょなみしめすてんかんせい脳症のうしょう
155 ランドウ・クレフナー症候群しょうこうぐん
156 レット症候群しょうこうぐん
157 スタージ・ウェーバー症候群しょうこうぐん
158 結節けっせつせい硬化こうかしょう
159 いろ素性すじょういぬいかわしょう
160 先天せんてんせい魚鱗ぎょりん
161 家族かぞくせい良性りょうせい慢性まんせいてん疱瘡ほうそう
162 るいてん疱瘡ほうそう後天こうてんせい表皮ひょうひ水疱すいほうしょうふくむ)
163 特発とくはつせい天性てんせい全身ぜんしんせいあせしょう
164 皮膚ひふしろかわしょう
165 肥厚ひこうせい皮膚ひふ骨膜こつまくしょう
166 弾性だんせい線維せんいせい仮性かせい黄色おうしょくしゅ
167 マルファン症候群しょうこうぐん/ロイス・ディーツ症候群しょうこうぐん[注釈ちゅうしゃく 5]
168 エーラス・ダンロス症候群しょうこうぐん
169 メンケスびょう
170 オクシピタル・ホーン症候群しょうこうぐん
171 ウィルソンびょう
172 ていホスファターゼしょう
173 VATER症候群しょうこうぐん
174 那須なす・ハコラびょう
175 ウィーバー症候群しょうこうぐん
176 コフィン・ローリー症候群しょうこうぐん
177 ジュベール症候群しょうこうぐん関連かんれん疾患しっかん
178 モワット・ウィルソン症候群しょうこうぐん
179 ウィリアムズ症候群しょうこうぐん
180 ATR-X症候群しょうこうぐん
181 クルーゾン症候群しょうこうぐん
182 アペール症候群しょうこうぐん
183 ファイファー症候群しょうこうぐん
184 アントレー・ビクスラー症候群しょうこうぐん
185 コフィン・シリス症候群しょうこうぐん
186 ロスムンド・トムソン症候群しょうこうぐん
187 歌舞伎かぶき症候群しょうこうぐん
188 症候群しょうこうぐん
189 症候群しょうこうぐん
190 えらみみじん症候群しょうこうぐん
191 ウェルナー症候群しょうこうぐん
192 コケイン症候群しょうこうぐん
193 プラダー・ウィリ症候群しょうこうぐん
194 ソトス症候群しょうこうぐん
195 ヌーナン症候群しょうこうぐん
196 ヤング・シンプソン症候群しょうこうぐん
197 1p36かけしつ症候群しょうこうぐん
198 4pかけしつ症候群しょうこうぐん
199 5pかけしつ症候群しょうこうぐん
200 だい14ばん染色せんしょくたい父親ちちおやせいダイソミー症候群しょうこうぐん
201 アンジェルマン症候群しょうこうぐん
202 スミス・マギニス症候群しょうこうぐん
203 22q11.2かけしつ症候群しょうこうぐん
204 エマヌエル症候群しょうこうぐん
205 脆弱ぜいじゃくX症候群しょうこうぐん関連かんれん疾患しっかん
206 脆弱ぜいじゃくX症候群しょうこうぐん
207 そう動脈どうみゃくみきのこざんしょう
208 修正しゅうせいだい血管けっかん転位てんいしょう
209 完全かんぜんだい血管けっかん転位てんいしょう
210 たん心室しんしつしょう
211 ひだりこころてい形成けいせい症候群しょうこうぐん
212 三尖弁閉鎖症
213 しんしつちゅうへだた欠損けっそんともなわないはい動脈どうみゃく閉鎖へいさしょう
214 しんしつちゅうへだた欠損けっそんともなはい動脈どうみゃく閉鎖へいさしょう
215 ファローよんちょうしょう
216 りょうだい血管けっかんみぎしつおこりはじめしょう
217 エプスタインびょう
218 アルポート症候群しょうこうぐん
219 ギャロウェイ・モワト症候群しょうこうぐん
220 急速きゅうそく進行しんこうせいいと球体きゅうたいじんえん
221 こういと球体きゅうたい基底きていまくじんえん
222 いちせいネフローゼ症候群しょうこうぐん
223 一次性膜性増殖性糸球体腎炎
224 紫斑しはんびょうせいじんえん
225 先天せんてんせいじんせい尿にょうくずししょう
226 あいだしつせい膀胱ぼうこうえん(ハンナがた
227 オスラーびょう
228 閉塞へいそくせいほそ気管支炎きかんしえん
229 はい胞蛋しろしょう自己じこ免疫めんえきせいまた先天せんてんせい
230 はい胞低換気かんき症候群しょうこうぐん
231 αあるふぁ1-アンチトリプシン欠乏症けつぼうしょう
232 カーニーふくあい
233 ウォルフラム症候群しょうこうぐん
234 ペルオキシソームびょう副腎ふくじんしろしつジストロフィーのぞく)
235 ふく甲状腺こうじょうせん機能きのう低下ていかしょう
236 にせせいふく甲状腺こうじょうせん機能きのう低下ていかしょう
237 副腎ふくじん皮質ひしつ刺激しげきホルモンおうしょう
238 ビタミンD抵抗ていこうせいくるびょうほね軟化なんかしょう
239 ビタミンD依存いぞんせいくるびょうほね軟化なんかしょう
240 フェニルケトン尿にょうしょう
241 こうチロシンしょう1がた
242 こうチロシンしょう2がた
243 こうチロシンしょう3がた
244 メープルシロップ尿にょうしょう
245 プロピオンさんしょう
246 メチルマロンさんしょう
247 イソよしくささんしょう
248 グルコーストランスポーター1欠損けっそんしょう
249 グルタルさんしょう1がた
250 グルタルさんしょう2がた
251 尿素にょうそサイクル異常いじょうしょう
252 リジン尿にょうせい蛋白たんぱくたいしょう
253 先天せんてんせい葉酸ようさん吸収きゅうしゅう不全ふぜん
254 ポルフィリンしょう
255 ふくあいカルボキシラーゼ欠損けっそんしょう
256 すじがたとうばらびょう
257 きもがたとうばらびょう
258 ガラクトース-1-リンさんウリジルトランスフェラーゼ欠損けっそんしょう
259 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損けっそんしょう
260 シトステロールしょう
261 タンジールびょう
262 原発げんぱつせいだかカイロミクロンしょう
263 のうけん黄色おうしょくしゅしょう
264 βべーたリポタンパクしょう
265 脂肪しぼう萎縮いしゅくしょう
266 家族かぞくせい地中海ちちゅうかいねつ
267 こうIgD症候群しょうこうぐん
268 中條ちゅうじょう西村にしむら症候群しょうこうぐん
269 化膿かのうせい無菌むきんせい関節かんせつえん壊疽えそせいうみかわしょうアクネ症候群しょうこうぐん
270 慢性まんせい再発さいはつせい多発たはつせい骨髄こつづいえん
271 強直きょうちょくせい脊椎せきついえん
272 進行しんこうせいほねせい線維せんい形成けいせいしょう
273 肋骨あばらぼね異常いじょうともな先天せんてんせいがわ弯症
274 ほね形成けいせい不全ふぜんしょう
275 タナトフォリックこつ形成けいせいしょう
276 軟骨なんこつ形成けいせいしょう
277 リンパ管りんぱかんしゅしょうゴーハムびょう
278 巨大きょだいリンパ管りんぱかん奇形きけい頚部けいぶ顔面がんめん病変びょうへん
279 巨大きょだい静脈じょうみゃく奇形きけい頚部けいぶ口腔こうくう咽頭いんとうびまんせい病変びょうへん
280 巨大きょだい動静どうせいみゃく奇形きけい頚部けいぶ顔面がんめんまた四肢しし病変びょうへん
281 クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群しょうこうぐん
282 先天せんてんせい赤血球せっけっきゅう形成けいせい異常いじょうせい貧血ひんけつ
283 後天こうてんせいあかだま
284 ダイアモンド・ブラックファン貧血ひんけつ
285 ファンコーニ貧血ひんけつ
286 遺伝いでんせいてつだませい貧血ひんけつ
287 エプスタイン症候群しょうこうぐん
288 自己じこ免疫めんえきせい天性てんせい凝固ぎょうこ因子いんし欠乏症けつぼうしょう[注釈ちゅうしゃく 6]
289 クロンカイト・カナダ症候群しょうこうぐん
290 非特異ひとくいせい多発たはつせい小腸しょうちょう潰瘍かいようしょう
291 ヒルシュスプルングびょうぜん結腸けっちょうがたまた小腸しょうちょうがた
292 そう排泄はいせつ腔外はんしょう
293 そう排泄はいせつ腔遺ざん
294 先天せんてんせい横隔膜おうかくまくヘルニア
295 乳幼児にゅうようじきも巨大きょだい血管腫けっかんしゅ
296 胆道たんどう閉鎖へいさしょう
297 アラジール症候群しょうこうぐん
298 遺伝いでんせい膵炎
299 嚢胞のうほうせい線維せんいしょう
300 IgG4関連かんれん疾患しっかん
301 むらジストロフィー
302 レーベル遺伝いでんせい神経症しんけいしょう
303 アッシャー症候群しょうこうぐん
304 若年じゃくねん発症はっしょうがた両側りょうがわ性感せいかんおん難聴なんちょう
305 おそはつせいないリンパ水腫すいしゅ
306 こうさんだませいふく鼻腔びこうえん

だい3実施じっしぶん平成へいせい29ねん4がつ1にち施行しこう

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かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている[24]

だい3実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう[25][26]
番号ばんごう 病名びょうめい
307 カナバンびょう
308 進行しんこうせいしろしつ脳症のうしょう
309 進行しんこうせいミオクローヌスてんかん
310 先天せんてん異常いじょう症候群しょうこうぐん
311 先天せんてんせい三尖弁狭窄症
312 先天せんてんせいそうぼうべん狭窄きょうさくしょう
313 先天せんてんせいはい静脈じょうみゃく狭窄きょうさくしょう
314 ひだりはい動脈どうみゃくみぎはい動脈どうみゃくおこりはじめしょう
315 アイザックス症候群しょうこうぐん
316 ネイルパテラ症候群しょうこうぐんつま膝蓋骨しつがいこつ症候群しょうこうぐん)/LMX1B関連かんれんじんしょう
317 カルニチン回路かいろ異常いじょうしょう
318 さんとう酵素こうそ欠損けっそんしょう
319 セピアプテリン還元かんげん酵素こうそ(SR)欠損けっそんしょう
320 先天せんてんせいグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)欠損けっそんしょう
321 ケトーシスがただかグリシンしょう
322 βべーた-ケトチオラーゼ欠損けっそんしょう
323 芳香ほうこうぞくL-アミノ酸あみのさんだつ炭酸たんさん酵素こうそ欠損けっそんしょう
324 メチルグルタコンさん尿にょうしょう
325 遺伝いでんせい自己じこ炎症えんしょう疾患しっかん
326 大理石だいりせきこつびょう
327 特発とくはつせい血栓けっせんしょうびょう遺伝いでんせい血栓けっせんせい素因そいんによるものにかぎる。)
328 ぜん形成けいせい異常いじょう
329 虹彩こうさいしょう
330 先天せんてんせい気管きかん狭窄きょうさくしょう先天せんてんせい声門せいもん狭窄きょうさくしょう

だい4実施じっしぶん平成へいせい30ねん4がつ1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている[27]

だい4実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう[28][26]
番号ばんごう 病名びょうめい
331 突発とっぱつせい中心ちゅうしんせいキャッスルマンびょう

だい5実施じっしぶんれい元年がんねん7がつ1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている[29]

だい5実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう[30][31]
番号ばんごう 病名びょうめい
332 にかわさましずくじょう角膜かくまくジストロフィー
333 ハッチンソン・ギルフォード症候群しょうこうぐん

だい6実施じっしぶんれい3ねん11月1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている。

だい6実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう
番号ばんごう 病名びょうめい
288 自己じこ免疫めんえきせい天性てんせい凝固ぎょうこ因子いんし欠乏症けつぼうしょう
334 のうクレアチン欠乏けつぼう症候群しょうこうぐん
335 ネフロン癆
336 家族かぞくせいていβべーたリポタンパクしょう1(ホモ接合せつごうたい
337 ホモシスチン尿にょうしょう
338 進行しんこうせい家族かぞくせいきもない胆汁たんじゅううっとどこおしょう

だい7実施じっしぶんれい6ねん4がつ1にち施行しこう

編集へんしゅう

かく疾患しっかん診断しんだん基準きじゅんとうおよび申請しんせいよう個人こじんひょうについては厚生こうせい労働省ろうどうしょうのサイトに掲載けいさいされている。

だい7実施じっしぶん 指定してい難病なんびょう
番号ばんごう 病名びょうめい
339 MECP2重複じゅうふく症候群しょうこうぐん
340 せん機能きのう不全ふぜん症候群しょうこうぐん(カルタゲナー症候群しょうこうぐんふくむ。)
341 TRPV4異常いじょうしょう

選定せんてい方法ほうほう課題かだい

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難病なんびょう定義ていぎとして、つぎの4項目こうもくげられている。[32]

  1. 原因げんいん不明ふめい発病はつびょう機構きこうあきらかでない)
  2. 治療ちりょう方法ほうほう確立かくりつしていない
  3. 希少きしょう疾病しっぺい
  4. その病気びょうきによって、ながあいだ療養りょうよう必要ひつようとすることとなるもの

このうち、さらに2項目こうもく選定せんていされて、指定してい難病なんびょうとなる。

  1. 患者かんじゃすう日本にっぽん国内こくない一定いってい人数にんずう人口じんこうの0.1%)にたっしないこと
  2. 客観きゃっかんてき診断しんだん基準きじゅんまたはそれにじゅんずるもの)が確立かくりつしていること

患者かんじゃすう条件じょうけんについては、潰瘍かいようせい大腸だいちょうえんなどを指定してい範囲はんいめるため、のちに0.15%未満みまん疾患しっかんについても便宜上べんぎじょう対象たいしょうとすることがしめされた[33][34]

選定せんてい第三者だいさんしゃ機関きかんかたちをとった、厚生こうせい科学かがく審議しんぎかい (疾病しっぺい対策たいさく部会ぶかい指定してい難病なんびょう検討けんとう委員いいんかい)によりおこなわれる。[35]

しかしながらこうした選定せんてい方法ほうほうについて、課題かだい指摘してきされている[36][37]ひとつには、希少きしょうせい条件じょうけんと、病名びょうめいによって、助成じょせい基準きじゅん区切くぎることが不適切ふてきせつではないかという指摘してきである[38]

2015年度ねんどちゅうに、もう一度いちど指定してい難病なんびょう検討けんとう委員いいんかいひらかれることがアナウンスされている[39]

目立めだった批判ひはんとして日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごうかいより、「難病なんびょうしゃ人権じんけん保障ほしょう確立かくりつもとめる意見いけんしょ」が[40]、2015ねん7がつ28にちけで、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん文部もんぶ科学かがく大臣だいじんおよ厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんてに提出ていしゅつされた[41]。 そのなかで「難病なんびょうしゃ」の概念がいねんについて、障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやくけた、改正かいせい障害しょうがいしゃ基本きほんほうそくしたかんがかた採用さいようすることなどが、つよ要望ようぼうされた。

難病なんびょう希少きしょう疾患しっかん

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本法ほんぽうにおける難病なんびょう定義ていぎとは、指定してい難病なんびょう条件じょうけんのぞけば、先述せんじゅつの4つの条件じょうけん原因げんいん不明ふめい発病はつびょう機構きこうあきらかでない)、治療ちりょう方法ほうほう確立かくりつしていない、希少きしょう疾病しっぺい、その病気びょうきによってながあいだ療養りょうよう必要ひつようとすることとなるもの、をたす疾患しっかんである[32]。ここで希少きしょう疾病しっぺいとは、患者かんじゃすうすくない疾患しっかん意味いみし、具体ぐたいてき条件じょうけんすと、欧米おうべい希少きしょう疾患しっかんんでいる概念がいねんである。希少きしょう疾患しっかんは、人口じんこうとしてやく0.06%(米国べいこく[42])、0.05%(EU[43]未満みまん疾患しっかんである。希少きしょう疾患しっかんは、欧米おうべい行政ぎょうせいじょうしゅとして、人口じんこうちいさく薬剤やくざい開発かいはつすすまない疾患しっかんへの便宜べんぎ、いわゆるオーファン・ドラッグの認定にんていさい関係かんけいしている。日本にっぽん欧米おうべい希少きしょう疾患しっかんちか概念がいねんとして、医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとう品質ひんしつ有効ゆうこうせいおよ安全あんぜんせい確保かくほとうかんする法律ほうりつくすりほう)でさだめられる希少きしょう疾病しっぺいよう医薬品いやくひんげられ、人口じんこうとしてやく0.04%未満みまん疾患しっかんたいして便宜べんぎはかられている。

本法ほんぽうにおける指定してい難病なんびょう条件じょうけんとして原則げんそく0.1%未満みまんもちいられていることで、指定してい難病なんびょう希少きしょうせい条件じょうけんは、欧米おうべい希少きしょう疾患しっかん、また、日本にっぽん薬事やくじほうさだめられる希少きしょう疾病しっぺいよう医薬品いやくひん条件じょうけんよりもひろいが、希少きしょうせい以外いがい条件じょうけん加味かみすると難病なんびょう範囲はんいせまくなる。したがって、本法ほんぽうにおける難病なんびょう希少きしょう疾患しっかんは、法的ほうてき解釈かいしゃくとして、厳密げんみつうとことなる概念がいねんである。しかし、実際じっさい問題もんだいとして、広義こうぎ解釈かいしゃくすれば、日本にっぽんでは伝統でんとうてき難病なんびょうばれてきたものが、欧米おうべい伝統でんとうてき希少きしょう疾患しっかんばれてきたものにちかい。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ れい6ねん4がつ成人せいじんスチルびょうから名称めいしょう変更へんこう
  2. ^ れい6ねん4がつ神経しんけいフェリチンしょうから名称めいしょう変更へんこう
  3. ^ れい6ねん4がつ禿頭はげあたま変形へんけいせい脊椎せきついしょうともなつね染色せんしょくたい劣性れっせいしろしつ脳症のうしょうから名称めいしょう変更へんこう
  4. ^ れい6ねん4がつにペリー症候群しょうこうぐんから名称めいしょう変更へんこう
  5. ^ れい6ねん4がつにマルファン症候群しょうこうぐんから名称めいしょう変更へんこう
  6. ^ だい3実施じっしぶんとき自己じこ免疫めんえきせい出血しゅっけつびょうXIIIから名称めいしょう変更へんこう

出典しゅってん

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  1. ^ 衆議院しゅうぎいん厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい参議院さんぎいん厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい (2014ねん6がつ18にち). “法案ほうあん審議しんぎさいされた附帯ふたい決議けつぎ” (PDF). 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2015ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  2. ^ a b 厚生こうせい労働ろうどうしょう. “平成へいせい27ねん7がつ1にちから、難病なんびょうほうけた 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど対象たいしょう疾病しっぺい拡大かくだいします” (PDF). 2015ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  3. ^ a b JPA (2015ねん4がつ5にち). “医療いりょう保険ほけん制度せいど改革かいかく法案ほうあん患者かんじゃ負担ふたん増大ぞうだいとうへの影響えいきょう危惧きぐします” (PDF). 2015ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  4. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 4.
  5. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 5.
  6. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 6.
  7. ^ a b 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 10.
  8. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 42.
  9. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 43.
  10. ^ NHK (2014ねん2がつ10日とおか). “シリーズ 難病なんびょうだい1かい どうささえる 難病なんびょう医療いりょう”. 2015ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  11. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, pp. 31–32.
  12. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 7.
  13. ^ 社説しゃせつ難病なんびょう医療いりょう助成じょせい 軽症けいしょうしゃ実情じつじょうにも配慮はいりょ”. 毎日新聞まいにちしんぶん. 毎日新聞まいにちしんぶん (2018ねん7がつ2にち). 2019ねん1がつ23にち閲覧えつらん
  14. ^ 難病なんびょう軽症けいしょう患者かんじゃ通院つういん回数かいすうげん 助成じょせいはず抑制よくせい”. 毎日新聞まいにちしんぶん. 毎日新聞まいにちしんぶん (2019ねん1がつ23にち). 2019ねん1がつ23にち閲覧えつらん
  15. ^ 厚生こうせい労働ろうどうしょう. “障害しょうがいしゃ総合そうごう支援しえんほう対象たいしょう疾病しっぺい難病なんびょうとう”. 2015ねん5がつ29にち閲覧えつらん
  16. ^ 厚生こうせい労働ろうどうしょう. “児童じどう福祉ふくしほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつあん概要がいよう” (PDF). 2015ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  17. ^ 小児しょうに慢性まんせい特定とくてい疾病しっぺい情報じょうほうセンター. “小児しょうに慢性まんせい特定とくてい疾病しっぺい医療いりょう助成じょせいについて”. 2015ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  18. ^ JPA (2014ねん9がつ6にち). “あたらしい難病なんびょう対策たいさく難病なんびょう2ほう患者かんじゃかい課題かだい” (PDF). p. 36. 2015ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  19. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい27ねん1がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう新規しんき”. 2015ねん9がつ3にち閲覧えつらん
  20. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, pp. 13–14.
  21. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい27ねん7がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 2015ねん9がつ3にち閲覧えつらん
  22. ^ 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい27ねん7がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  23. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, pp. 16–19.
  24. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい29ねん4がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 2018ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  25. ^ 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい29ねん4がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2018ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  26. ^ a b 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいどのご案内あんない 難病なんびょう情報じょうほうセンター 2018ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  27. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい30ねん4がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 2018ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  28. ^ 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “平成へいせい30ねん4がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2018ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  29. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “れい元年がんねん7がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 2019ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  30. ^ 健康けんこうきょく疾病しっぺい対策たいさく. “れい元年がんねん7がつ1にち施行しこう指定してい難病なんびょう(新規しんき)”. 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2019ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  31. ^ 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいどのご案内あんない 難病なんびょう情報じょうほうセンター 2019ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  32. ^ a b 難病なんびょう医療いりょう助成じょせい制度せいど概要がいよう, p. 20.
  33. ^ "「一定いってい人数にんずう」としてしめされている「人口じんこうの0.1%程度ていど以下いか」について、以下いかのように整理せいりしてはど うか。" 厚生こうせい労働省ろうどうしょう (2015ねん7がつ28にち). “指定してい難病なんびょう要件ようけんについて” (PDF). p. 5. 2015ねん5がつ29にち閲覧えつらん
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  35. ^ 厚生こうせい労働ろうどうしょう. “厚生こうせい科学かがく審議しんぎかい (疾病しっぺい対策たいさく部会ぶかい指定してい難病なんびょう検討けんとう委員いいんかい)”. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  36. ^ わたしのフクシ。編集へんしゅう (2013ねん12月23にち). “難病なんびょう患者かんじゃ医療いりょう負担ふたんあん 〜 そして国会こっかいへ(前編ぜんぺん”. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  37. ^ わたしのフクシ。編集へんしゅう (2014ねん2がつ4にち). “難病なんびょう患者かんじゃ医療いりょう負担ふたんあん 〜 そして国会こっかいへ(後編こうへん”. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  38. ^ NPO法人ほうじん線維せんいすじつうしょうともかい (2014ねん3がつ26にち). “病名びょうめいで、わたしたちを区切くぎらないでください。―「難病なんびょう法案ほうあん」にたいする最大さいだい懸念けねんについて―”. 2015ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  39. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう (2015ねん4がつ28にち). “今後こんごのスケジュール” (PDF). 2015ねん5がつ25にち閲覧えつらん
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  41. ^ 厚生こうせい労働省ろうどうしょう (2015ねん7がつ16にち). “難病なんびょうしゃ人権じんけん保障ほしょう確立かくりつもとめる意見いけんしょ”. 2015ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  42. ^ en:Rare Diseases Act of 2002
  43. ^ About Rare Diseases”. en:EURORDIS. 2015ねん5がつ29にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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