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杉浦明平 - Wikipedia

杉浦すぎうら あきらたいら(すぎうら みんぺい、1913ねん大正たいしょう2ねん6月9にち - 2001ねん平成へいせい13ねん3月14にち)は、日本にっぽん小説しょうせつ評論ひょうろん

杉浦すぎうら あきらたいら
誕生たんじょう (1913-06-09) 1913ねん6月9にち
日本の旗 日本にっぽん 愛知あいちけん渥美あつみぐん福江ふくえむらげん田原たはら折立おりたちまち
死没しぼつ (2001-03-14) 2001ねん3月14にち(87さいぼつ
日本の旗 日本にっぽん 愛知あいちけん
墓地ぼち 愛知あいちけん田原たはら共同きょうどう墓地ぼち
言語げんご 日本語にほんご
国籍こくせき 日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき 東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学部ぶんがくぶ国文学こくぶんがく
文学ぶんがく活動かつどう しん日本にっぽん文学ぶんがくかい
おも受賞じゅしょうれき だい26かい毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんかしょう文学ぶんがく芸術げいじゅつ部門ぶもん(1972ねん
だい30かい中日ちゅうにち文化ぶんかしょう(1977ねん
だい31かい日本にっぽん翻訳ほんやく出版しゅっぱん文化ぶんかしょう翻訳ほんやく特別とくべつ功労賞こうろうしょう(1995ねん
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経歴けいれき

編集へんしゅう

1913ねん大正たいしょう2ねん愛知あいちけん渥美あつみぐん福江ふくえむら現在げんざい田原たはら折立おりたちまち)で、しょう地主じぬしけん雑貨ざっかしょう長男ちょうなんとしてまれる。ちち太平たいへいは、1963ねん昭和しょうわ38ねん)から1967ねん昭和しょうわ42ねん)に死去しきょするまで渥美あつみまちちょうをつとめている[1]

1926ねん大正たいしょう15ねん)、愛知あいちけん豊橋とよはし中学校ちゅうがっこう現在げんざい愛知あいち県立けんりつ習館高等こうとう学校がっこう)をよん年生ねんせい修了しゅうりょう第一高等学校だいちこうとうがっこう進学しんがく1936ねん昭和しょうわ11ねん東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく文学部ぶんがくぶ国文学こくぶんがく卒業そつぎょういちねん後輩こうはい立原たちはら道造みちぞういちだか短歌たんかかいい、とも1935ねん昭和しょうわ10ねん同人どうじん未成年みせいねん」を発行はっこう同人どうじん寺田てらだとおる猪野いいの謙二けんじがいる。立原たちはら道造みちぞうは、杉浦すぎうら郷里きょうり渥美あつみ伊良湖いらこおとずれた[2]立原たちはら1939ねん昭和しょうわ14ねん)に24さい死去しきょしたのちに『立原たちはら道造みちぞう全集ぜんしゅう』(ぜん3かん山本やまもと書店しょてん、1940ねん)をほり辰雄たつお生田いくたつとむひとしみ、立原たちはら所有しょゆう蔵書ぞうしょ整理せいりおこなった、後年こうねんには『立原たちはら道造みちぞう詩集ししゅう』(岩波いわなみ文庫ぶんこ、1988ねん)を編集へんしゅう刊行かんこうした。

大学だいがく卒業そつぎょう出版しゅっぱんしゃなどにつとめながら、イタリア・ルネサンス研究けんきゅうつづけ、その成果せいか著書ちょしょ『ルネッサンス文学ぶんがく研究けんきゅう』ほかに、『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記しゅき』、『ルネサンス巷談こうだんしゅう』、『ミケランジェロ手紙てがみ翻訳ほんやくや、児童じどう文学ぶんがくでは『ピノッキオの冒険ぼうけん』、『チポリーノの冒険ぼうけん』、『クオレ』などのわけちょがある。

1944ねん昭和しょうわ19ねん)には帝国ていこく大学だいがく新聞しんぶん編集へんしゅういん時代じだい友人ゆうじん田宮たみや虎彦とらひこ妻子さいし杉浦すぎうら海岸かいがん別宅べったく疎開そかいている。

だい世界せかい大戦たいせんなか1945ねん昭和しょうわ20ねん)4がつ郷里きょうりもどり、以後いご、2たん5うねのうしたしみながら作家さっか生活せいかつおくる。1946ねん昭和しょうわ21ねん)には郷里きょうり短歌たんかかい指導しどうをはじめる。わか会員かいいんなかには日本にっぽん共産党きょうさんとう細胞さいぼう中核ちゅうかくとなったものもいた。1947ねん昭和しょうわ22ねん)、野間のまひろし丸山まるやま眞男まさお生田いくたつとむ寺田てらだとおる猪野いいの謙二けんじ瓜生うりゅう忠夫ただおなどと「未来みらいかい」をつくり、翌年よくねん雑誌ざっし未来みらい発行はっこう1949ねん昭和しょうわ24ねん野間のまひろしらの推薦すいせんにより日本にっぽん共産党きょうさんとうはいったが、1961ねん昭和しょうわ36ねん)、だい8かいとう大会たいかいさいして、野間のまひろし安部あべ公房こうぼうらとともにとう方針ほうしんにそむく声明せいめいしたとして、党員とういんけん停止ていし処分しょぶんけた[1]

1952ねん昭和しょうわ27ねん)から福江ふくえまち公選こうせん教育きょういく委員いいん、1955ねん昭和しょうわ30ねん)から渥美あつみまち町議会ちょうぎかい議員ぎいん当選とうせん2かい、1963ねん引退いんたい)をつとめるなど、地元じもと政治せいじ活動かつどうにも積極せっきょくてき参加さんかした[3]。その時期じき直接ちょくせつ間接かんせつ見聞みききしたことをもとに、海苔のり養殖ようしょく業者ぎょうしゃ利権りけんあらそいと地域ちいきボスの土着どちゃく実体じったいをユーモアをまじえながらいた『ノリソダ騒動そうどう』というルポルタージュを1952ねん昭和しょうわ27ねん)から翌年よくねんにかけて『近代きんだい文学ぶんがく』に連載れんさいしんスタイルの記録きろく文学ぶんがくとの評判ひょうばんをとった(1953ねん未來社みらいしゃ刊行かんこう)。現代げんだい記録きろく文学ぶんがく実質じっしつてき創始そうししゃともいえる。この分野ぶんやではに、『台風たいふうじゅうさんごう始末しまつ』(岩波いわなみ新書しんしょ、1955ねん1953ねん台風たいふう13ごうによる被害ひがいと、その災害さいがい復興ふっこうをめぐる騒動そうどうあつかった作品さくひんで、よく1956ねん山本やまもと薩夫監督かんとくにより「台風たいふう騒動そうどう」のタイトルで映画えいがされている)、主要しゅよう作品さくひん1971ねん昭和しょうわ46ねん)からよく72ねんにかけ『杉浦すぎうらあきらひら記録きろく文学ぶんがく選集せんしゅう』を刊行かんこうした。後年こうねんにも『夜逃よに町長ちょうちょう』(講談社こうだんしゃ、1990ねん)がある。

故郷こきょうにほどちか田原たはらはん江戸えど家老がろうであった渡辺わたなべ崋山かざんについても『わたしの崋山かざん』、『崋山かざん探索たんさく』、『小説しょうせつ 渡辺わたなべ崋山かざん』(毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんかしょう)、『崋山かざん長英ちょうえい』、おお著作ちょさく刊行かんこうした。

2001ねん平成へいせい13ねん)3がつ14にちのう梗塞こうそくのため死去しきょ戒名かいみょう文光ぶんこういん釈明しゃくめいどう

なお上記じょうき経歴けいれきは、『杉浦すぎうらあきらたいらむ Ⅰ・Ⅱ』(別所べっしょ興一こういち鳥羽とば耕史こうじ若杉わかすぎ美智子みちこふうなかだちしゃおよび『杉浦すぎうらあきらひら暗夜あんや日記にっき 1941-45』(若杉わかすぎ美智子みちこ鳥羽とば耕史こうじへん一葉いちようしゃ収録しゅうろくの「杉浦すぎうらあきらひらりゃく年譜ねんぷ」を参照さんしょうした。

杉浦すぎうらあきらひら寄贈きぞう図書としょしつ

編集へんしゅう

1994ねん渥美あつみまちあたらしく設立せつりつされた図書館としょかんげん田原たはら渥美あつみ図書館としょかん)の2かいに、杉浦すぎうらあきらへい寄贈きぞうした書籍しょせきあつめた「杉浦すぎうらあきらひら寄贈きぞう図書としょしつ」が設置せっちされた。寄贈きぞうされたやく17000のうちやく9000がこの部屋へやあつめられ、のこりのやく8000は1かい開架かいか閲覧えつらんしつはいされた[4][5]

人物じんぶつ

編集へんしゅう

学生がくせい時代じだいから友人ゆうじんたちに「ミンペイ」「ミンペイさん」などとばれていたが[6]没後ぼつごも「みんぺーさん」という表記ひょうきられ愛称あいしょうとして定着ていちゃくしている[7]

第一高等学校だいちこうとうがっこう入学にゅうがく1931ねん昭和しょうわ6ねん)、土屋つちや文明ふみあきたずね、短歌たんか雑誌ざっしアララギ入会にゅうかいし、やく5ねん作歌さっかした[8]。アララギの歌人かじんとしての代表だいひょうさくに、野坂のさかさんさんうたった「のべやすあこがれたりしはよんねんまえかえきたじん記事きじにしむ」がある。1950ねん昭和しょうわ25ねん)に自費じひ出版しゅっぱんした『くらよる記念きねんに』は戦後せんごはじめての日本にっぽんなみ曼派批判ひはんしょといえる。

中高年ちゅうこうねんになって以降いこうつきに1まんページの読書どくしょみずからにしていたとされ[9]、イタリア・ルネサンスから日本にっぽん近世きんせい近代きんだい文学ぶんがく思想しそう研究けんきゅう短歌たんか評論ひょうろん創作そうさくいたるまで、その博覧強記はくらんきょうき裏打うらうちされた縦横無尽じゅうおうむじん執筆しっぴつ活動かつどうひろげた。ほかにもイタリア童話どうわ翻訳ほんやく記録きろく文学ぶんがく(ルポルタージュ)など、文壇ぶんだんとは距離きょりきながらも、文学ぶんがくのこ足跡あしあとおおのこし、差別さべつ部落ぶらく問題もんだい狭山さやま事件じけんハンセン病はんせんびょうなど政治せいじ社会しゃかい問題もんだいにも幅広はばひろ行動こうどうおこした。

書籍しょせきやレコードの蒐集しゅうしゅうとしてもられ、蔵書ぞうしょすうは3まんさつ以上いじょうともいわれるが、杉浦すぎうら本人ほんにん正確せいかくには把握はあくできないほど膨大ぼうだいであり、自宅じたくまえのコンクリートづくりの書庫しょこ保管ほかんしていた[10]蔵書ぞうしょとレコードは自身じしん分類ぶんるいカードを作成さくせいし、検索けんさく可能かのうなようにつくえしにれていたという[10]

世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん』の編集へんしゅう委員いいんをつとめ、その「アレティーノ」「サッケッティ」「デカメロン」「バンデロ」および「ボッカッチョ」の項目こうもく執筆しっぴつした。

著書ちょしょ

編集へんしゅう
  • 『ルネサンス文学ぶんがく研究けんきゅう』(潮流ちょうりゅうしゃ、1948ねん未来社みらいしゃ、1955ねん新版しんぱん1983ねん
  • くらよる記念きねんに』だい1作品さくひんしゅう(700自費じひ出版しゅっぱん、1950ねん)、新版しんぱんふうなかだちしゃ、1997ねん 
  • 世界せかい文学ぶんがく案内あんない』(ちゅうきょう出版しゅっぱん、1951ねん
  • 戦後せんご短歌たんかろん』(ペリカン書房しょぼう、1951ねん)、復刻ふっこく日本にっぽん図書としょセンター「近代きんだい文芸ぶんげい評論ひょうろん叢書そうしょ
  • 石川いしかわ啄木たくぼく』(福村ふくむら書店しょてん、1952ねん
  • 作家さっかろん』(草木くさきしゃ、1952ねん)。改題かいだい現代げんだい日本にっぽん作家さっか』(未来社みらいしゃ、1956ねん
  • 『ノリソダ騒動そうどう』(未来社みらいしゃ、1953ねん)、のち講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ解説かいせつ川村かわむらみなと
  • 文学ぶんがく方向ほうこう』(さんいち書房しょぼう、1953ねん
  • 芸術げいじゅつ人生じんせいたまき』(未来社みらいしゃ、1954ねん
  • 基地きちろくごう』(だい日本にっぽん雄弁ゆうべんかい講談社こうだんしゃ、1954ねん
  • 斎藤さいとう茂吉しげよし』(よう書房しょぼう、1954ねん
  • むら選挙せんきょ』(かしわりん書房しょぼう、1955ねん
  • 台風たいふうじゅうさんごう始末しまつ ルポルタージュ』(岩波いわなみ新書しんしょ あおばん、1955ねん復刊ふっかん2008ねん
  • 国境こっきょううみ』(青木あおき書店しょてん、1955ねん
  • 現代げんだいアララギ歌人かじんろん』(私家版しかばん、1955ねん
  • 痴漢ちかん効用こうよう ちいさなまちから』(文学ぶんがく評論ひょうろんしゃ、1956ねん
  • 細胞さいぼう生活せいかつ共産きょうさん党員とういんかなしみとよろこび』(光文社こうぶんしゃ<カッパブックス>、1956ねん
  • 町会ちょうかい議員ぎいんいち年生ねんせいいち学期がっきまき』(光文社こうぶんしゃ<カッパブックス>、1957ねん
  • 革命かくめい文学ぶんがく文学ぶんがく革命かくめい』(弘文こうぶんどう、1958ねん
  • 現代げんだい短歌たんか茂吉しげよし文明ぶんめい以後いご』(弘文こうぶんどう、1959)
  • 田舎いなか文化ぶんか田舎いなか政治せいじ』(未来社みらいしゃ、1961ねん
  • うみえるむらいちねんしん農村のうそん歳時記さいじき』(岩波いわなみ新書しんしょ あおばん、1961ねん
  • あかみず』(光文社こうぶんしゃ<カッパノベルス>、1962ねん)。1963ねん山本やまもと薩夫監督かんとく映画えいが
  • 田舎いなか炭鉱たんこう部落ぶらく ドキュメント』(未来社みらいしゃ、1963ねん
  • 町民ちょうみん大会たいかい前後ぜんこう』(さんいち書店しょてん<さんいち新書しんしょ>、1964ねん
  • 戦国せんごく乱世らんせい文学ぶんがく』(岩波いわなみ新書しんしょ あおばん、1965ねん)
  • 哄笑こうしょう思想しそう』(講談社こうだんしゃ、1966ねん
  • 地方ちほう議員ぎいんなみだわらい:政治せいじ興味きょうみうしなったひとのために』(ばんまち書房しょぼう、1967ねん
  • 維新いしん前夜ぜんや文学ぶんがく』(岩波いわなみ新書しんしょ あおばん、1967ねん)、新版しんぱん岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ新書しんしょ江戸えど時代じだい」、1993ねん
  • 『わたしの崋山かざん』(未来社みらいしゃ、1967ねん)、新版しんぱん:ファラオ企画きかく、1991ねん
  • 記録きろく文学ぶんがく世界せかい』(徳間書店とくましょてん、1968ねん
  • 椿つばきえん妖怪ようかいたん』(講談社こうだんしゃ、1969ねん
  • 杉浦すぎうらあきらひら記録きろく文学ぶんがく選集せんしゅう』(ぜん4かん読売新聞社よみうりしんぶんしゃ、1971-1972ねん
  • 小説しょうせつ 渡辺わたなべ崋山かざん』(上下じょうげ朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1971ねん)、のち朝日あさひ文庫ぶんこぜん8かん解説かいせつ本多ほんだあき
  • 崋山かざん探索たんさく』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1972ねん)、のち岩波同時代いわなみどうじだいライブラリー 
  • 桃源郷とうげんきょうゆめ わがバリエテ』(そうじゅしゃ<バリエテ・シリーズ>、1973ねん
  • 田園でんえん組曲くみきょく』(講談社こうだんしゃ、1973ねん
  • 大田おおたしょく山人さんじん 狂歌きょうか行方ゆくえ 日本にっぽん旅人たびびと』(あわ交社、1974ねん
  • しん古典こてん文学ぶんがくろん』(そうじゅしゃ、1974ねん
  • 渥美あつみだより』(いえ光協会ひかりきょうかい、1974ねん
  • さんとせのはるぎやすし』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1974ねん
  • 『カワハギのきも』(六興ろっこう出版しゅっぱん、1976ねん)。のち光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ新版しんぱんかん 
  • 崋山かざん長英ちょうえい』(だいさん文明ぶんめいしゃ<レグルス文庫ぶんこ>、1977ねん
  • 渥美あつみ四季しき』(いえ光協会ひかりきょうかい、1977ねん
  • せい天保てんぽう文人ぶんじん』(日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい<NHKブックス>、1977ねん
  • やみわらいのなか』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1978ねん
  • 杉浦すぎうらあきらひら著作ちょさくせん』(うえした講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、1978ねん解説かいせつ玉井たまいいち
  • 列島れっとう文学ぶんがく探訪たんぼう 北海道ほっかいどうから水俣みなまたまで』(オリジン出版しゅっぱんセンター、1978ねん
  • 記録きろく文学ぶんがくノート』(オリジン出版しゅっぱんセンター、1979ねん
  • わたし家庭かてい菜園さいえん歳時記さいじき』(実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1980ねんふうなかだちしゃ、1999ねん)、のち朝日あさひ文庫ぶんこ
  • 失踪しっそう』(講談社こうだんしゃ、1980ねん
  • 君主くんしゅろんかた権謀術数けんぼうじゅっすうあく論理ろんりか』(徳間書店とくましょてん、1980ねん
  • 養蜂ようほう』(中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1980ねん)、のちちゅう公文こうぶん
  • 『ボラの哄笑こうしょう 渥美あつみ風物ふうぶつ』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1982ねん
  • 歎異しょう 古典こてんむ』(岩波書店いわなみしょてん、1983ねん)、のち岩波同時代いわなみどうじだいライブラリー、岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ解説かいせつ今村いまむら仁司ひとし)  
  • いの一徹いってつくさむしり』(PHP研究所けんきゅうじょ、1984ねん
  • どろ芝居しばい』(福武書店ふくたけしょてん、1984ねん)、のち福武ふくたけ文庫ぶんこ解説かいせつ絓秀
  • 天下てんか太平たいへいきる―江戸えどのはみだししゃ』(筑摩書房ちくましょぼう、1984ねん
  • ほん・そしてほん んでいてじゅうねん』(筑摩書房ちくましょぼう、1986ねん
  • のう情景じょうけいきくとメロンのみさきから』(岩波いわなみ新書しんしょ しんあかばん、1988ねん
  • あきらひらめうたひと昭和しょうわ戦争せんそう時代じだい青春せいしゅん』(筑摩書房ちくましょぼう、1989ねん
  • 夜逃よに町長ちょうちょう』(講談社こうだんしゃ、1990ねん)、のち講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ解説かいせつ小嵐こがらし九八郎くはちろう
  • 『なつかしい大正たいしょう』(福武書店ふくたけしょてん、1991ねん
  • にせ最後さいご晩餐ばんさん」』(筑摩書房ちくましょぼう、1992ねん
  • 東海道とうかいどうじゅうさんしょう』(オリジン出版しゅっぱんセンター、1994ねん
  • てはずれの面々めんめん 江戸えどから明治めいじへ』(岩波書店いわなみしょてん、1998ねん
  • 杉浦すぎうらあきらたいらしゅう 戦後せんご文学ぶんがくエッセイせん6』(かげ書房しょぼう、2008ねん

共編きょうへんちょ

編集へんしゅう
  • 日本にっぽん思想しそう16 切支丹きりしたん蘭学らんがくしゅう』(筑摩書房ちくましょぼう、1970ねん
  • 現代げんだい日本にっぽん記録きろく全集ぜんしゅう13 ひとすじのみち』(筑摩書房ちくましょぼう、1970ねん
  • 世界せかいつくったひとびと11 レオナルド・ダ・ヴィンチ‐ルネサンス万能ばんのう天才てんさい』(平凡社へいぼんしゃ、1978ねん
  • けもの手帖てちょう小川おがわ敏男としお共著きょうちょ平凡社へいぼんしゃカラー新書しんしょ、1978ねん
  • 武蔵野むさしの夜明よあ今昔こんじゃく物語ものがたりしゅう』(平凡社へいぼんしゃ、1979ねん新版しんぱん1984ねん)。『今昔こんじゃくものがたり』(岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、1995ねん新版しんぱん2004ねん
  • 日本にっぽん古典こてん16 南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん』(世界文化社せかいぶんかしゃ、1982ねん新版しんぱん2007ねん)  
  • 日本にっぽんめい随筆ずいひつ94 くさ』(作品社さくひんしゃ、1990ねん
  • 思想しそううみへ-解放かいほう変革へんかく3 江戸えど開明かいめい思想しそう 世界せかいひらく・近代きんだいたがやす』別所べっしょ興一こういち共編きょうへん社会しゃかい評論ひょうろんしゃ、1990ねん

おも文学ぶんがく全集ぜんしゅう

編集へんしゅう
  • 昭和しょうわ39ねんしん日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう 杉浦すぎうらあきらたいら井上いのうえ光晴みつはるしゅう だい19かん筑摩書房ちくましょぼう
  • 昭和しょうわ42ねん現代げんだい日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう 現代げんだい文芸ぶんげい評論ひょうろんしゅうⅡ」筑摩書房ちくましょぼう
  • 昭和しょうわ45ねん日本にっぽん文学ぶんがく 名作めいさくしゅうⅣ だい80かん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ
  • 昭和しょうわ47ねん現代げんだい日本にっぽん文学ぶんがく大系たいけい 花田はなた清輝きよてる開高かいこうけん杉浦すぎうらあきらたいら小田おだみのるしゅう だい84かん筑摩書房ちくましょぼう
  • 昭和しょうわ49ねん現代げんだい文学ぶんがく 杉浦すぎうらあきらたいら深沢ふかざわ七郎しちろうしゅう だい9かん講談社こうだんしゃ
  • 昭和しょうわ51ねんとふるさとの文学ぶんがく全集ぜんしゅう だい13かんいえ光協会ひかりきょうかい
  • 昭和しょうわ56ねん北海道ほっかいどう文学ぶんがく全集ぜんしゅう だい18かんたてふう書房しょぼう
  • 平成へいせい元年がんねん昭和しょうわ文学ぶんがく全集ぜんしゅう ちゅう短編たんぺん小説しょうせつしゅう だい32かん小学館しょうがくかん
  • 平成へいせい2ねん長野ながのけん文学ぶんがく全集ぜんしゅう だい9かん 随筆ずいひつ紀行きこうへん郷土きょうど出版しゅっぱんしゃ

翻訳ほんやく

編集へんしゅう
  • ナサニエル・ペッファ『極東きょくとう平和へいわ先決せんけつ条件じょうけん』(興亜こうあいん政務せいむ、1941ねん
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ科学かがくについて』(じゅういちくみ出版しゅっぱん、1943ねん
  • 『ルネサンス小説しょうせつしゅう』(じゅういちくみ出版しゅっぱん、1946ねん) 
  • ミケランジェロ・ブオナロッティ『ミケランヂェロの手紙てがみ』(青磁せいじしゃ、1948ねん
    • 改訂かいていばん『ミケランジェロの手紙てがみ』(岩波書店いわなみしょてん、1995ねん
  • サケッティほか『イタリア浮世草子うきよぞうし』(若草わかくさ書房しょぼう、1948ねん
  • ディーノ・コムパーニ白黒しろくろ年代ねんだい』(日本にっぽん評論ひょうろんしゃ<世界せかい古典こてん文庫ぶんこ>、1948ねん
  • マッテオ・バンデルロ『風流ふうりゅうミラノ夜話やわ』(新樹あらきしゃ、1948ねん
  • フランコ・サツケツテイ『フィレンツェの人々ひとびと』(日本にっぽん評論ひょうろんしゃ<世界せかい古典こてん文庫ぶんこ>、1949ねん)、2かんぶんかん
    • フランコ・サケッティ『ルネッサンス巷談こうだんしゅう』(岩波いわなみ文庫ぶんこ、1981ねん)、改訳かいやくばん
  • ジュゼッペ・ベルト『山賊さんぞく』(岩波書店いわなみしょてん、1952ねん
  • パルミーロ・トリアッティ婦人ふじん問題もんだい講話こうわ』(大月書店おおつきしょてん<国民こくみん文庫ぶんこ>、1954ねん
  • レオナルド・ダ・ヴィンチの手記しゅき』 (岩波いわなみ文庫ぶんこ上下じょうげ)、1954-58ねん)
  • ジャンニ・ロダーリ『チポリーノの冒険ぼうけん』(岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、1956ねん
  • グイド・ファビアーニ『くろかねしん安藤あんどう美紀夫みきおどもやく岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、1957ねん新版しんぱん1992ねん
  • カルロ・コローディピノッキオの冒険ぼうけん』(岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、1958ねん新版しんぱん2000ねん
  • ジャンニ・ロダーリ『あおごうのぼうけん』(岩波書店いわなみしょてん<岩波いわなみおはなしのほん>、1965ねん)
  • ルネ・レッジャーニ『いぬにんどもたち』(岩波書店いわなみしょてん、1968ねん新版しんぱん1977ねん
  • エドモンド・デ・アミーチスクオレ』(河出かわで書房しょぼう<少年しょうねん少女しょうじょ世界せかい文学ぶんがく>24、1968ねん新版しんぱん1993ねん

作家さっかろん評伝ひょうでん

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  • 平野ひらのさかえひさ杉浦すぎうらあきらたいらろん定点ていてんきる』(オリジン出版しゅっぱんセンター、1989ねん
  • 別所べっしょ興一こういち鳥羽とば耕史こうじ若杉わかすぎ美智子みちこ杉浦すぎうらあきらたいらむ』(ふうなかだちしゃ、2011ねん
  • あきらたいらさんのいる風景ふうけい杉浦すぎうらあきら平生ひらおぜん追想ついそうしゅう』(玉井たまいいち・はらてつしへんふうなかだちしゃ、1999ねん

受賞じゅしょうれき

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 杉浦すぎうらあきらたいらむ 2011, p. 264.
  2. ^ 宇佐美うさみひとし立原たちはら道造みちぞう』(筑摩書房ちくましょぼう、2006ねん
  3. ^ 杉浦すぎうらあきらたいらむ 2011, pp. 263–264.
  4. ^ 広報こうほうあつみ」1994ねん5がつごう、p3-p4
  5. ^ 中日新聞ちゅうにちしんぶん』1994ねん4がつ26にち
  6. ^ あきらたいらさんのいる風景ふうけい 1999, p. 188.
  7. ^ 杉浦すぎうらあきらたいら世界せかい 2010, p. 1.
  8. ^ あきらたいらさんのいる風景ふうけい 1999, p. 268.
  9. ^ 杉浦すぎうらあきらひらめいちがついちまんページ」、大内おおうち兵衛ひょうえかや誠司せいじわたし読書どくしょほう』(岩波いわなみ新書しんしょあおばん397)所収しょしゅう
  10. ^ a b あきらたいらさんのいる風景ふうけい 1999, p. 214.
  11. ^ a b c 杉浦すぎうらあきらたいら 2013, p. 1.

参考さんこう文献ぶんけん

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逐次ちくじ刊行かんこうぶつ

編集へんしゅう
  • 野間のまひろし杉浦すぎうらあきらたいらちょ「ルネサンス文学ぶんがく研究けんきゅうひょう」『未来みらいだい2ごう潮流ちょうりゅうしゃ、1948ねん11月。 
  • 寺田てらだ, とおる杉浦すぎうらあきらたいらちょ作家さっかろん」」『近代きんだい文学ぶんがくだい7かんだい6ごう近代きんだい文学ぶんがくしゃ、1952ねん6がつ 
  • 小田切おだぎり, 秀雄ひでお杉浦すぎうらあきらたいらちょ現代げんだい日本にっぽん作家さっか」」『文学ぶんがくだい24かんだい12ごう岩波書店いわなみしょてん、1956ねん12月。 
  • 藤枝ふじえだ, 静男しずお正確せいかく周到しゅうとうつくされた描写びょうしゃ-杉浦すぎうらあきらひらめ小説しょうせつ渡辺わたなべ華山かざん」」『群像ぐんぞうだい27かんだい2ごう講談社こうだんしゃ、1972ねん2がつ 

書籍しょせき

編集へんしゅう
  • 平野ひらの, さかえひさ杉浦すぎうらあきらたいらろん定点ていてんきる』オリジン出版しゅっぱんセンター、1989ねん 
  • 丸山まるやま, 眞男まさお丸山まるやま眞男まさおしゅう 5』岩波書店いわなみしょてん、1995ねん 
  • 玉井たまいいち、はらてつし『あきらたいらさんのいる風景ふうけい杉浦すぎうらあきら平生ひらおぜん追悼ついとうしゅうふうなかだちしゃ、1999ねん 
  • 宮本みやもと則子のりこ へん へん立原たちはら道造みちぞう杉浦すぎうらあきらたいら往復おうふく書簡しょかん中心ちゅうしんとして』立原たちはら道造みちぞう記念きねんかん、2002ねん 
  • 田原たはら博物館はくぶつかん へん杉浦すぎうらあきらたいら世界せかい:「みんぺーさん」の記憶きおく魅力みりょく田原たはら博物館はくぶつかん、2010ねん 
  • 田原たはら教育きょういく委員いいんかい へん『ふるさとの偉人いじんたずねる: 田原たはらきずいた人々ひとびと田原たはら教育きょういく委員いいんかい田原たはら文化財ぶんかざいガイド〉、2011ねん3がつ 
  • 若杉わかすぎ美智子みちこ鳥羽とば耕史こうじ別所べっしょ興一こういち杉浦すぎうらあきらたいらむ』ふうなかだちしゃ、2011ねん 
  • 田原たはら博物館はくぶつかん へん杉浦すぎうらあきらたいら生誕せいたんいち〇〇ねん田原たはら博物館はくぶつかん、2013ねん 
  • 若杉わかすぎ美智子みちこ鳥羽とば耕史こうじ へん杉浦すぎうらあきらひら暗夜あんや日記にっき1941-1945:戦時せんじ東京とうきょう渥美半島あつみはんとう日常にちじょう一葉いちようしゃ、2015ねん 

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