東出ひがしで輝あきら裕ひろし

東出ひがしで 輝あきら裕ひろし（ひがしで あきひろ、1980年ねん8月がつ21日にち - ）は、福井ふくい県けん鯖江さばえ市し出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（内野ないや手しゅ）、コーチ。右みぎ投とう左ひだり打だ。2023年ねんは広島東洋ひろしまとうようカープの二に軍ぐん内野ないや守備しゅび・走塁そうるいコーチを務つとめる。

東出ひがしで 輝あきら裕ひろし

広島東洋ひろしまとうようカープ 二に軍ぐん内野ないや守備しゅび・走塁そうるいコーチ #72
2019年ねん3月がつ12日にちマツダスタジアムにて
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	福井ふくい県けん鯖江さばえ市し
生年月日せいねんがっぴ	(1980-08-21) 1980年ねん8月がつ21日にち（44歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	171 cm 75 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう左ひだり打だ
ポジション	二塁手にるいしゅ、遊撃手ゆうげきしゅ
プロ入いり	1998年ねん ドラフト1位い
初はつ出場しゅつじょう	1999年ねん5月がつ11日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	2012年ねん10月がつ6日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
選手せんしゅ歴れき
敦賀気比つるがけひ高等こうとう学校がっこう 広島東洋ひろしまとうようカープ (1999 - 2015)
コーチ歴れき
広島東洋ひろしまとうようカープ (2015 - )
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2013年ねんから2015年ねんまで一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅ会かい第だい12代だい理事りじ長ちょうを務つとめた。

経歴けいれき

敦賀気比つるがけひ高校こうこう（1学年がくねん上じょうに三上みかみ真司しんじが、同級生どうきゅうせいに金森かなもり久ひさ朋ともと東あずま哲あきら平たいらがいた）2年ねん次つぎに第だい79回かい全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいでベスト8、初戦しょせんの堀越ほりこし戦せんで四球しきゅうで出塁しゅつるいすると、二に盗とう・三さん盗とうを立たて続つづけに決きめて決勝けっしょう点てんのきっかけを作つくるなど、当時とうじから俊足しゅんそくぶりを発揮はっきしていた。

3年ねん次じは、第だい70回かい選抜せんばつ高等こうとう学校がっこう野球やきゅう大会たいかいと第だい80回かい全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいの甲子園こうしえんに、それぞれ投手とうしゅ兼けん内野ないや手しゅとして春はる夏なつ連続れんぞく出場しゅつじょう。投手とうしゅで1番ばん打者だしゃでキャプテンの役割やくわりを担になったが、選抜せんばつはPL学園がくえん、選手権せんしゅけんは桜美林おうびりんに惜敗せきはいした（2学年がくねん下かには内海うつみ哲也てつやがいた）。また当時とうじ広島東洋ひろしまとうようカープのコーチを務つとめていた高こう代だい延のべ博はくは東出ひがしでの甲子園こうしえんでのプレーを見みて、球団きゅうだんのスカウト担当たんとうに「内野ないや手しゅとして使つかえる」とドラフト指名しめい候補こうほにするよう進言しんげんしたという。

第だい3回かいAAAアジア選手権せんしゅけん大会たいかい日本にっぽん代表だいひょうに選出せんしゅつされ、遊撃手ゆうげきしゅとして大会たいかいベストナインを獲得かくとく。高校こうこう通算つうさん打率だりつ.464、34本塁打ほんるいだ。1998年ねんのドラフト会議かいぎで広島東洋ひろしまとうようカープから1位い指名しめいを受うけて入団にゅうだん。背番号せばんごうは46。

広島ひろしま時代じだい

1999年ねん、高卒こうそつ新人しんじんながら1年ねん目めから出場しゅつじょうを果はたし、主おもに二塁手にるいしゅを守まもった。5月11日にちの巨人きょじん戦せんで2番ばん・二塁手にるいしゅでプロ初はつ先発せんぱつ初はつ出場しゅつじょうを果はたし、第だい2打席だせきで入来いりき祐ゆう作さくから完全かんぜんに詰つまった内野ないやゴロであったにもかかわらず、二塁にるい内野ないや安打あんだとなり、プロ初はつ安打あんだを記録きろくした。フレッシュオールスターゲームにもウエスタン・リーグの先頭せんとう打者だしゃとして先発せんぱつ出場しゅつじょうした。翌よく2000年ねんは背番号せばんごうを2に変更へんこう、遊撃手ゆうげきしゅにコンバートされた。二塁手にるいしゅのレギュラー候補こうほであったエディ・ディアスが公式こうしき戦せん直前ちょくぜんに負傷ふしょうで戦線せんせん離脱りだつし、代かわりに二塁手にるいしゅに入はいった木村きむら拓也たくやと共ともに、1、2番ばんでスタメンに名なを連つらねた。112試合しあいに出場しゅつじょう、守備しゅび面めんではリーグ最多さいたの25失策しっさくを記録きろくしながら、217刺殺しさつ・356補殺ほさつ、レンジファクターは5.0を超こえた。

2001年ねん、月間げっかんリーグ最多さいた盗塁とうるい（8個こ）でJA全農ぜんのうセ・リーグGOGO賞しょう（好こう走塁そうるい賞しょう）を受賞じゅしょう。球団きゅうだん記録きろくとなるシーズン49犠打ぎだを記録きろく。全ぜん試合しあいに出場しゅつじょうし、打率だりつ.262、5本塁打ほんるいだ、35打点だてんに加くわえ、盗塁とうるいも自己じこ最高さいこうの26個こを記録きろく。リーグ最多さいたの5三塁打さんるいだも記録きろくして、主おもに2番ばん打者だしゃに座すわる。守備しゅび面めんでは27失策しっさくで2年ねん続つづけてリーグ最多さいたを記録きろくするも、一方いっぽうで補殺ほさつ数すうは宮本みやもと慎也しんや（425）・石井いしい琢朗たくろう（417）に次つぐ411を記録きろくした。第だい34回かいIBAFワールドカップ日本にっぽん代表だいひょうに選出せんしゅつされ、予選よせん・本選ほんせんを通つうじて日本にっぽんチームトップの10打点だてんを記録きろく、守備しゅびでもほとんど経験けいけんの無ない三塁手さんるいしゅを守まもり、ベストナインを獲得かくとく。しかし、決勝けっしょう進出しんしゅつをかけた対たいキューバ戦せんでは、1点てんリードの投手とうしゅ戦せんで同点どうてん適時てきじ失策しっさくを犯おかした。

2002年ねん、エディ・ディアスが二塁手にるいしゅに入はいり、東出ひがしでは遊撃手ゆうげきしゅで開幕かいまくスタートするが、右みぎ大腿だいたい二に頭とう筋肉きんにく離ばなれにより、5月26日にちから7月がつ7日にちまで2か月げつ間近まぢかく戦線せんせんを離脱りだつ。故障こしょうの影響えいきょうもあって成績せいせきは振ふるわなかった。この年としはチームメイトで三塁手さんるいしゅの新井あらい貴浩たかひろと最多さいた失策しっさくを争あらそっていたが、上記じょうきの離脱りだつで出場しゅつじょう機会きかいが減へったため、最多さいた失策しっさくは新井あらいとなり、3年ねん連続れんぞくでの最多さいた失策しっさくは免まぬかれた。

2003年ねん、再ふたたび二塁手にるいしゅへコンバートされたが、47試合しあいの出場しゅつじょうに留とまる。

2004年ねんは76試合しあいに出場しゅつじょうしたが、ベンチスタートが多おおかった。

2005年ねん、チーム事情じじょうから一いち時期じき遊撃手ゆうげきしゅを守まもったが、オリックスから菊地きくち原はら毅あつしとのトレードで移籍いせきしてきた山やま﨑浩司しが遊撃手ゆうげきしゅ、木村きむら拓也たくやが二塁手にるいしゅに定着ていちゃく。自身じしんは二塁手にるいしゅや外野がいやの守備しゅび固がためなどで出場しゅつじょうした。7月17日にちの阪神はんしんタイガース戦たたかえ（阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう）では、好投こうとうを続つづけていた安藤あんどう優ゆう也から延長えんちょう10回かい決勝けっしょう本塁打ほんるいだを打うった。

2006年ねん、マーティ・ブラウン新しん監督かんとくが就任しゅうにんし、遊撃手ゆうげきしゅは前年ぜんねん守まもった山崎やまざき、二塁手にるいしゅにはルーキー梵英心こころの二に遊ゆう間あいだで開幕かいまくを迎むかえる。しかし、山崎やまざきが打撃だげき不振ふしんの一方いっぽう、開幕かいまく戦せんに入はいって東出ひがしでが途中とちゅう出場しゅつじょうなどで活躍かつやく。4月がつ後半こうはんに梵が遊撃手ゆうげきしゅに回まわり、東出ひがしでが二塁手にるいしゅに復帰ふっき。7月には監督かんとく推薦すいせんでオールスターゲーム出場しゅつじょうを果はたした。4年ねんぶりに規定きてい打席だせきに到達とうたつし、打率だりつはシーズンを通つうじて2割わり8分ふん台だいを維持いじ、自身じしん初はつのサヨナラヒットも打うったが、二塁打にるいだと本塁打ほんるいだは規定きてい打席だせき到達とうたつしている打者だしゃの中なかで両りょうリーグ最少さいしょうであった（二塁打にるいだは田中たなか賢介けんすけとタイ、本塁打ほんるいだは赤星あかほし憲けん広ひろとタイ）。また盗塁とうるい成功せいこう率りつが低ひくかった（成功せいこう11・失敗しっぱい18）。守備しゅび面めんでは、二塁手にるいしゅとして122試合しあいに出場しゅつじょうし、リーグトップの277刺殺しさつ・421補殺ほさつに加くわえて8失策しっさくで、守備しゅび率りつ.989でリーグ2位いと成長せいちょうを見みせた。

2007年ねん、打撃だげき面めんでは前年ぜんねんを下回したまわる成績せいせきとなり、スタメン、打順だじゅんとも固定こていできない試合しあいが増ふえたが、132試合しあいに出場しゅつじょうした。守備しゅび面めんでは、二塁手にるいしゅでの出場しゅつじょうは124試合しあいでリーグトップの419補殺ほさつ、同どう2位いの294刺殺しさつで失策しっさくは7、守備しゅび率りつ.990でリーグ2位い。レンジファクターはこの年としの規定きていイニングを越こえる二塁手にるいしゅとしてリーグトップの6.37であった。盗塁とうるい死しは前年ぜんねんの18から4に減少げんしょう。三振さんしん数すう55は、前田まえだ智徳とものりの31に次つぐチーム2位いの少すくなさで、三振さんしん率りつも前田まえだ智徳とものりに次ついで下したから2位い。併殺へいさつ打だ3は、規定きてい打席だせき到達とうたつの打者だしゃでは、高橋たかはし由ゆかり伸しん、赤星あかほし憲けん広こう、アーロン・ガイエルらと並ならびリーグ最少さいしょうであった。一方いっぽうで、二塁打にるいだ、三塁打さんるいだ、本塁打ほんるいだ、長打ちょうだ率りつ、打点だてんは、リーグ最少さいしょうであった（規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃでは、二塁打にるいだは赤星あかほし・相川あいかわ亮二りょうじとタイ。三塁打さんるいだは9人にんが0本ほんでタイ。本塁打ほんるいだは赤星あかほしとタイ。パでは村松むらまつ有人ゆうじんも本塁打ほんるいだ0であった）。赤星あかほしと共ともに、2年ねん連続れんぞくで規定きてい打席だせきに到達とうたつして本塁打ほんるいだがなかった。（史上しじょう8・9人にん目めで9・10度目どめ）。オフに将来しょうらいは現役げんえき引退いんたい後ご、母校ぼこうの指導しどう者しゃとなることを希望きぼうしており、教職きょうしょく資格しかくを取とるために早稲田大学わせだだいがく進学しんがくが報道ほうどうされた。

2008年ねん、シーズン当初とうしょは控ひかえや下位かいの打順だじゅんを打うつことが多おおかったが、徐々じょじょに結果けっかを出だして1、2番ばんに固定こていされ、打率だりつ.360前後ぜんこうの成績せいせきをキープし、オールスターゲームに初はじめてファン投票とうひょうで選出せんしゅつされた。138試合しあいに出場しゅつじょうし、初はつの3割わり到達とうたつとなる打率だりつ.310を記録きろく。併殺へいさつ打だは前年ぜんねんの3よりもさらに少すくない1で、2年ねん連続れんぞくでリーグ最少さいしょうであった。終盤しゅうばん戦せんに負おった指ゆびの負傷ふしょうの影響えいきょうもあり、久々ひさびさの2桁けたとなる12失策しっさくを記録きろくしたが、守備しゅび面めんでも年間ねんかん通つうじて安定あんていした。内野ないや手しゅ最多さいた得票とくひょうとなる141票ひょうにて二塁手にるいしゅのベストナインに選えらばれる。なお、本塁打ほんるいだはこの年としも0本ほんに終おわり、規定きてい打席だせきに到達とうたつしての3年ねん連続れんぞく本塁打ほんるいだゼロは、1991-1993年ねんの和田わだ豊ゆたか以来いらいのことであった。

同年どうねん途中とちゅうに球団きゅうだん史上しじょう最年少さいねんしょうの28歳さいでFA権けんを取得しゅとく。去就きょしゅうが注目ちゅうもくされたが、球団きゅうだんと協議きょうぎを重かさね11月がつ11日にちにFA権けんを行使こうしせずに広島ひろしま残留ざんりゅうを表明ひょうめい。4年ねん契約けいやくを結むすぶとともに、単たん年とし年俸ねんぽうで1億おく円えんプレーヤーの仲間入なかまいりを果はたした。会見かいけんでは「カープで日本にっぽんシリーズに出場しゅつじょうしたい」「必要ひつようとされる限かぎりはカープに残のこりたい」とチームに対たいする愛着あいちゃくを語かたった。

2009年ねん、5月16日にちに2年ねんぶりに外野がいや守備しゅび（1番ばん・右翼うよく手しゅで先発せんぱつ出場しゅつじょう）についたが、守備しゅび機会きかいはなかった。オールスターゲームに2年ねん連続れんぞくで出場しゅつじょうし、地元じもと広島ひろしまで行おこなわれた2戦せん目めにはチームから5人にんがスタメン出場しゅつじょうした。シーズンでは、チームが極端きょくたんな打撃だげき不振ふしんに陥おちいる中なかで、年間ねんかんを通とおして安定あんていした調子ちょうしを保たもち、142試合しあいに出場しゅつじょうしてチームトップの打率だりつ.294を記録きろく。三振さんしん数すうは規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃ中ちゅう最少さいしょうの39個こであった。前年ぜんねんと比くらべて打率だりつは低下ていかしたものの、選せん球だま眼めが向上こうじょうし、出塁しゅつるい率りつは前年ぜんねんを上回うわまわった。二塁手にるいしゅとしてリーグ最多さいたの14失策しっさくであったが、チームトップの14盗塁とうるいを記録きろくし、2年ねん連続れんぞくのベストナインに選えらばれる。本拠地ほんきょちが広ひろくなったこともあり、長打ちょうだが増加ぞうかし長打ちょうだ率りつも上昇じょうしょうしたが、この年としもまた0本塁打ほんるいだに終おわった。規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃの無む本塁打ほんるいだ記録きろくとしては、プロ野球やきゅう史上しじょう最長さいちょうとなる4年ねん連続れんぞく無む本塁打ほんるいだを記録きろくした。

2010年ねん4月がつ23日にちの巨人きょじん戦せん（東京とうきょうドーム）で東野とうの峻たかしから5年ねんぶりとなる本塁打ほんるいだを打うち、連続れんぞく打席だせき無む本塁打ほんるいだ記録きろくは2393打席だせきで止とまった。また、オールスターゲームにもファン投票とうひょうで3年ねん連続れんぞくで出場しゅつじょうし、2試合しあいに出場しゅつじょうし球宴きゅうえん初はつ安打あんだを含ふくむ3安打あんだを打うつ活躍かつやくを見みせた。しかし、8月がつ下旬げじゅんに右みぎ肘ひじ痛つうで戦線せんせんを離脱りだつし、そのままシーズンを終おえた。規定きてい打席だせきには到達とうたつしたものの、出場しゅつじょう試合しあい数すう、打率だりつ、安打あんだ数すう、盗塁とうるい数すうは、過去かこ5年間ねんかんで最もっとも低ひくくなった。一方いっぽうでチャンスで打席だせきを迎むかえることが多おおく、出場しゅつじょう試合しあい数すうが減へった中なかで自己じこ最高さいこうの40打点だてんを挙あげた。

2011年ねんも二塁手にるいしゅのレギュラーとして137試合しあいに出場しゅつじょう。春先はるさきは打撃だげき不振ふしんに陥おちいったものの、その後ごはシーズンを通とおして安定あんていした成績せいせきを残のこした。しかし、2006年ねんから5年ねん連続れんぞくで記録きろくしていた2桁けた盗塁とうるいは途絶とだえ、この年としは8盗塁とうるいに留とどまった。

2012年ねんも開幕かいまくを一軍いちぐんで迎むかえる。この年としはシーズン序盤じょばんはスタメンで多おおく起用きようされたものの、6月がつ10日とおかの試合しあいで、ゴロ捕と球たまの際さいに右手みぎて中指なかゆびに打球だきゅうを当あて、骨折こっせつして一軍いちぐん登録とうろくを抹消まっしょうされる。その後ご8月がつに一軍いちぐんに復帰ふっきするも、ルーキー菊池きくち涼介りょうすけの台頭たいとうもあり、復帰ふっき後ごは代打だいだでの起用きようが主おもとなったため、最終さいしゅう的てきに91試合しあいの出場しゅつじょうに留とまる。

2013年ねん、開幕かいまく前まえの2月がつ24日にちの紅白こうはく戦せんで本塁ほんるいに突入とつにゅうした際さいに、左ひだり膝ひざの前ぜん十字じゅうじ靭帯じんたいを断だん裂きれ。3月18日にちには、左前ひだりまえ十じゅう字じ靱帯じんたい再建さいけん術じゅつ及および左ひだり半月はんつき板ばん切除せつじょの手術しゅじゅつを受うけた。シーズン中ちゅうには、「試合しあいに出でられるレベルに戻もどさないと、手術しゅじゅつした意味いみがない」として、可能かのうな限かぎりリハビリに専念せんねん。シーズン中ちゅうの実戦じっせん復帰ふっきは叶かなわなかったが、シーズン終了しゅうりょう後ごの12月5日にちには、日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅ会かいの選手せんしゅ総会そうかいで社団しゃだん法人ほうじん選手せんしゅ会かいの理事りじ長ちょうに就任しゅうにんした。

2014年ねん3月14日にちの春季しゅんき教育きょういくリーグで、およそ1年ねんぶりに実戦じっせんへ復帰ふっき。同年どうねんのレギュラーシーズンでは、ウエスタン・リーグ公式こうしき戦せんで49試合しあいに出場しゅつじょうしたものの、前年ぜんねんに続つづいて一軍いちぐん公式こうしき戦せんへの出場しゅつじょう機会きかいがなかった。10月29日にちには、一軍いちぐんで一いち選手せんしゅとして扱あつかうことを条件じょうけんに、選手せんしゅ兼けん二に軍ぐん野手やしゅコーチ補佐ほさへ就任しゅうにんすることが球団きゅうだんから発表はっぴょうされた。

2015年ねんには、二に軍ぐん野手やしゅコーチ補佐ほさを務つとめるかたわら、選手せんしゅとしてウエスタン・リーグ公式こうしき戦せん22試合しあいに出場しゅつじょう。22打席だせき（すべて代打だいだ）で19打数だすう6安打あんだ（打率だりつ.316）3打点だてんの成績せいせきを残のこした。6月には3年ねんぶりの一軍いちぐん昇格しょうかくが検討けんとうされたが、チーム事情じじょうから見送みおくられたため、結局けっきょくは一軍いちぐん公式こうしき戦せんへの出場しゅつじょう機会きかいがなかった。レギュラーシーズン終了しゅうりょう翌日よくじつの10月がつ8日にちに、本人ほんにんからの申もうし出でで現役げんえきを引退いんたいすることが、球団きゅうだんから発表はっぴょうされた。同月どうげつ10日にちにMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島ひろしま内うちで開ひらかれた記者きしゃ会見かいけんでは、状態じょうたいが上向うわむいていたシーズン終盤しゅうばんに、選手せんしゅとして一軍いちぐんへ昇格しょうかくできなかったことを引退いんたいの理由りゆうに挙あげた。

引退いんたい後ご

2015年ねん12月2日にち付づけで、日本にっぽん野球やきゅう機構きこう（NPB）から自由じゆう契約けいやく選手せんしゅとして公示こうじ。翌よく3日にちに日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅ会かいが開ひらいた定期ていき大会たいかいでは、自身じしんの理事りじ長ちょう退任たいにんと、中日ちゅうにち選手せんしゅ会長かいちょう・大島おおしま洋平ようへいの理事りじ長ちょう就任しゅうにんが承認しょうにんされた。

2016年ねん以降いこうは、コーチ専任せんにんで広島ひろしまに残留ざんりゅう。2016年ねんから2019年ねんまで一軍いちぐん打撃だげきコーチを務つとめ、2020年ねんからは二に軍ぐん打撃だげきコーチに配置はいち転換てんかんされた。2021年ねん、二に軍ぐん監督かんとくの高こう信二しんじが骨折こっせつに伴ともなう手術しゅじゅつを受うけるため、6月15日にちから17日にちまでの3試合しあいで二に軍ぐん監督かんとく代行だいこうを務つとめた。2022年ねんは野手やしゅ総合そうごうコーチとなり、2023年ねんは二に軍ぐん内野ないや守備しゅび走塁そうるいコーチに配置はいち転換てんかんされた。

選手せんしゅとしての特徴とくちょう・人物じんぶつ

俊足しゅんそく・巧たくみ打だ・堅守けんしゅを兼かね備そなえる。現役げんえき時代じだいは広島ひろしま一筋ひとすじ17年ねん、主おもに二塁手にるいしゅとして2度どのベストナインを獲得かくとくするなど、内野ないやの要ようとしてチームを支ささえた。

しかし、入団にゅうだん当初とうしょは「内野ないや手しゅはかじった程ほどしか経験けいけんがない」状態じょうたいであり、「やらされるまま練習れんしゅうしたが興味きょうみがない分ぶん、身みに付つかなかった。」と述懐じゅっかいしている。また、「チームで一番いちばんは無理むりでも、前田まえださんの次つぎに打うてる選手せんしゅになればいい」「打うてれば試合しあいに出でられ、守備しゅびも多少たしょうは目めを瞑つぶってもらえる」という意気込いきごみで前田まえだ智徳とものりに教おしえを乞こい、打力だりょく向上こうじょうに心血しんけつを注そそいだ。ちなみにベストナインを獲得かくとくした2008年ねん - 2009年ねんも守備しゅび範囲はんいが広ひろいが故ゆえに2桁けた失策しっさくを記録きろくしている。

上原うえはら浩ひろし治ちの公式こうしきYouTubeチャンネルに2021年ねん7月がつに公開こうかいされた動画どうがで森本もりもと稀まれ哲あきらは、松坂まつさか世代せだいの中なかで一番いちばん強つよい二塁手にるいしゅとして彼かれを挙あげた。

2005年ねん11月に敦賀気比つるがけひ高だか時代じだいの同級生どうきゅうせいと結婚けっこんしたことを2006年ねん3月がつ2日にちに発表はっぴょうした。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ打撃だげき成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	試ためし 合ごう	打だ 席せき	打だ 数かず	得とく 点てん	安やす 打だ	二に 塁るい 打だ	三さん 塁るい 打だ	本ほん 塁るい 打だ	塁るい 打だ	打だ 点てん	盗ぬすめ 塁るい	盗ぬすめ 塁るい 死し	犠 打だ	犠 飛ひ	四よん 球たま	敬けい 遠とお	死し 球たま	三さん 振ふ	併 殺ころせ 打だ	打だ 率りつ	出で 塁るい 率りつ	長なが 打だ 率りつ	O P S
1999	広島ひろしま	78	267	233	25	53	5	1	0	60	7	8	2	18	1	14	0	1	34	5	.227	.273	.258	.531
2000		119	485	429	62	112	18	2	3	143	28	17	6	22	3	29	0	2	87	7	.261	.309	.333	.642
2001		140	637	545	82	143	22	5	5	190	35	26	9	49	4	35	0	4	84	8	.262	.310	.349	.658
2002		107	437	377	41	90	7	1	1	102	17	12	8	35	2	20	0	3	44	5	.239	.281	.271	.552
2003		47	92	82	8	12	0	0	0	12	1	3	0	6	0	4	0	0	11	3	.146	.186	.146	.332
2004		76	85	75	17	18	0	1	1	23	3	5	1	5	0	4	0	1	18	1	.240	.288	.307	.594
2005		39	75	67	8	14	2	0	1	19	3	2	3	3	0	5	0	0	16	2	.209	.264	.284	.547
2006		138	550	504	57	142	10	1	0	154	23	11	18	14	2	27	0	3	60	7	.282	.321	.306	.626
2007		132	516	458	57	123	12	0	0	135	15	13	4	22	2	33	1	1	55	3	.269	.318	.295	.613
2008		138	576	522	76	162	12	1	0	176	31	13	8	24	4	24	1	2	63	1	.310	.341	.337	.678
2009		142	625	558	71	164	16	8	0	196	26	14	7	19	3	44	3	1	39	5	.294	.345	.351	.696
2010		108	492	454	53	121	15	7	1	153	40	10	7	10	1	26	0	1	55	4	.267	.307	.337	.644
2011		137	601	543	60	151	17	3	0	174	27	8	6	18	2	35	0	3	71	7	.278	.324	.320	.645
2012		91	282	247	15	61	8	0	0	69	6	1	2	19	0	13	0	3	22	3	.247	.293	.279	.572
通算つうさん：14年ねん		1492	5720	5094	632	1366	144	30	12	1606	262	143	81	264	24	313	5	25	659	61	.268	.312	.315	.627

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

年度ねんど別べつ守備しゅび成績せいせき

年とし 度ど	二塁にるい						三塁さんるい						遊ゆう撃げき						外野がいや
	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ	試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ
1999	68	143	177	7	29	.979	2	0	0	0	0	-	7	6	8	9	1	1.000	-
2000	-						1	0	0	0	0	-	116	217	356	25	93	.958	-
2001	-						-						139	249	411	27	83	.961	-
2002	-						-						107	171	268	16	56	.965	-
2003	30	43	72	4	14	.966	-						-						-
2004	48	36	56	1	7	.989	-						-						3	2	0	0	0	1.000
2005	13	18	26	3	4	.936	-						14	15	31	2	8	.958	-
2006	122	277	421	8	76	.989	-						-						16	14	0	0	0	1.000
2007	124	294	419	7	69	.990	-						-						7	10	0	0	0	1.000
2008	137	316	475	12	80	.985	-						-						-
2009	141	283	435	14	60	.981	-						-						1	0	0	0	0	-
2010	107	233	338	7	66	.988	-						-						-
2011	136	336	378	11	59	.985	-						-						-
2012	72	139	187	4	27	.988	-						-						-
通算つうさん	998	2118	2984	78	491	.985	3	0	0	0	0	-	383	658	1074	79	241	.956	27	26	0	0	0	1.000

表彰ひょうしょう

• ベストナイン：2回かい（二塁手にるいしゅ部門ぶもん：2008年ねん、2009年ねん）
• JA全農ぜんのうGo・Go賞しょう：2回かい（好こう走塁そうるい賞しょう：2001年ねん4月がつ 最多さいた二に・三塁打さんるいだ賞しょう：2009年ねん8月がつ）

記録きろく

初はつ記録きろく

• 初はつ出場しゅつじょう・初はつ先発せんぱつ出場しゅつじょう：1999年ねん5月がつ11日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ6回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、2番ばん・二塁手にるいしゅで先発せんぱつ出場しゅつじょう
• 初はつ打席だせき：同上どうじょう、1回かい裏うらに入来いりき祐ゆう作さくから一塁いちるいゴロ
• 初はつ安打あんだ：同上どうじょう、3回かい裏うらに入来いりき祐ゆう作さくから二塁にるい内野ないや安打あんだ
• 初はつ盗塁とうるい：1999年ねん6月がつ25日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ11回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、1回かい裏うらに二に盗とう（投手とうしゅ：バルビーノ・ガルベス、捕手ほしゅ：村田むらた真一しんいち）
• 初はつ打点だてん：同上どうじょう、6回かい裏うらにバルビーノ・ガルベスから中前ちゅうぜん適時てきじ打だ
• 初はつ犠打ぎだ：同上どうじょう、8回かい裏うらに南みなみ真一郎しんいちろうから一塁いちるい前ぜん犠打ぎだ
• 初はつ本塁打ほんるいだ：2000年ねん4月がつ8日にち、対たい阪神はんしんタイガース2回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、3回かい裏うらにグレッグ・ハンセルから右みぎ越えつ同点どうてんソロ

節目ふしめの記録きろく

• 1000試合しあい出場しゅつじょう：2008年ねん9月がつ20日はつか、対たい中日ちゅうにちドラゴンズ23回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、2番ばん・二塁手にるいしゅで先発せんぱつ出場しゅつじょう ※史上しじょう429人にん目め
• 200犠打ぎだ：2009年ねん5月がつ20日はつか、対たいオリックス・バファローズ2回戦かいせん（京きょうセラドーム大阪おおさか）、1回かい表ひょうに山本やまもと省吾しょうごから三塁さんるい前ぜん犠打ぎだ ※史上しじょう28人にん目め
• 1000本ほん安打あんだ：2009年ねん9月がつ9日にち、対たい東京とうきょうヤクルトスワローズ19回戦かいせん（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう）、4回かい表ひょうに石川いしかわ雅まさ規ただしから左前ひだりまえ安打あんだ ※史上しじょう254人にん目め
• 250犠打ぎだ：2012年ねん4月がつ19日にち、対たい横浜よこはまDeNAベイスターズ6回戦かいせん（MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島ひろしま）、6回かい裏うらに山本やまもと省吾しょうごから三塁さんるい前ぜん犠打ぎだ ※史上しじょう13人にん目め

その他たの記録きろく

• 2393打席だせき連続れんぞく無む本塁打ほんるいだ：2005年ねん - 2010年ねん ※球団きゅうだん記録きろく、NPB3位い
• オールスターゲーム出場しゅつじょう：4回かい（2006年ねん、2008年ねん - 2010年ねん）

背番号せばんごう

• 46（1999年ねん）
• 2（2000年ねん - 2015年ねん）
• 72（2016年ねん - ）

登場とうじょう曲きょく

• 「春はるの歌うた」スピッツ（2006年ねん - 2015年ねん）
• 「幻まぼろしの命いのち」SEKAINOOWaRI（2006年ねん）
• 「えにし」スピッツ（2011年ねん）

関連かんれん情報じょうほう

ドラマ出演しゅつえん

• ドリーム☆アゲイン - 本人ほんにん役やくで登場とうじょう。打席だせきに立たつも記録きろくは空振からぶり三振さんしん。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 福井ふくい県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん
• 広島東洋ひろしまとうようカープの選手せんしゅ一覧いちらん
• 松坂まつさか世代せだい

外部がいぶリンク

• 個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき 東出ひがしで輝あきら裕ひろし - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう
• 選手せんしゅの各国かっこく通算つうさん成績せいせき Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube