橋はし (脳のう)

橋はし（きょう、羅ら: 英えい: pons）は、脳のうの部位ぶいの一ひとつ。脳幹のうかんに含ふくまれ、前後ぜんごを中ちゅう脳のうと延髄えんずいとに挟はさまれる。第だい四よん脳のう室しつの腹はら側壁そくへきをなす。第だい四よん脳のう室しつをはさんで背せ側がわには小脳しょうのうがある。

脳のう: 橋はし
大脳だいのう 間あいだ脳のう 中ちゅう脳のう 橋はし 延髄えんずい 脊髄せきずい 小脳しょうのう 脳のうの矢や状じょう断だん。茶色ちゃいろが橋はし。 脳のう内ないでの橋はしの位置いち。橋はしを赤あかで示しめす。左ひだり図ずは側面そくめんから、右みぎ図ずは正面しょうめんから見みたとき（画像がぞう出典しゅってん：Anatomography）
名称めいしょう
日本語にほんご	橋はし
英語えいご	Pons
関連かんれん構造こうぞう
上位じょうい構造こうぞう	脳幹のうかん
構成こうせい要素ようそ	第だい四よん脳のう室しつ
動脈どうみゃく	橋はし動脈どうみゃく
静脈じょうみゃく	横橋よこはし静脈じょうみゃく、外側そとがわ橋きょう静脈じょうみゃく
画像がぞう
アナトモグラフィー	三さん次元じげんCG
Digital Anatomist	左側ひだりがわ面めん 内側うちがわ 下方かほう 前方ぜんぽう 大脳だいのう鎌がま 小脳しょうのうテント 脳幹のうかん外側そとがわ 脳幹のうかん下方かほう 大脳だいのうパーツ 冠状かんじょう断だん（脚あし間あいだ窩） 冠状かんじょう断だん（黒くろ質しつ） 矢や状じょう断だん
関連かんれん情報じょうほう
IBVD	体積たいせき（面積めんせき）
Brede Database	階層かいそう関係かんけい、座標ざひょう情報じょうほう
NeuroNames	関連かんれん情報じょうほう一覧いちらん
NIF	総合そうごう検索けんさく
MeSH	Pons
グレイ解剖かいぼう学がく	書籍しょせき中ちゅうの説明せつめい（英語えいご）

前ぜん腹はら側がわから脳幹のうかんの外観がいかんを観察かんさつすると、小脳しょうのうの腹はら側がわからのびた強大きょうだいな線維せんい束たば（中小ちゅうしょう脳のう脚あし）が、脳幹のうかんの一部いちぶを乗のり越こえ、これをつつむように盛もり上あがってみえることから、この部位ぶいを小脳しょうのうから出でた「橋はし」にみたてて、この名ながついた。

延髄えんずいの上方かみがたに続つづく部分ぶぶんで、腹はら方かたの著いちじるしく膨出した橋はし底部ていぶと、延髄えんずいの直接ちょくせつの続つづきである背せ方かたの橋はし背部はいぶ(被ひ蓋ぶた)とからなる。橋はし底部ていぶには橋はし核かくという巨大きょだいな灰はい白しろ質しつがあり、その内部ないぶを錐きり体からだ路ろと皮質ひしつ橋きょう核かく路ろが貫つらぬいて走はしる。橋はし核かくの神経しんけい細胞さいぼうは大脳皮質だいのうひしつからきた皮質ひしつ橋きょう核かく路ろの線維せんいを受うけ、反対はんたい側がわの小脳しょうのう半球はんきゅうへ大量たいりょうの線維せんい(中小ちゅうしょう脳のう脚あし)を送おくるすなわち、小脳しょうのうは橋はし核かくを介かいして大脳皮質だいのうひしつの支配しはいを受うけている。

三叉みつまた神経しんけい、外そと転てん神経しんけい、顔面がんめん神経しんけい、前庭ぜんてい神経しんけいといった多おおくの脳神経のうしんけい核かくが存在そんざいし、脳神経のうしんけいが出でる部位ぶいである。脳幹のうかんを経由けいゆする多おおくの伝導でんどう路ろが通過つうかする他ほか、大脳皮質だいのうひしつからの運動うんどう性せい出力しゅつりょくを橋はし核かく、中小ちゅうしょう脳のう脚あしを経由けいゆして、小脳しょうのうへと伝つたえる経路けいろなどが存在そんざいする。

画像がぞう

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  橋はしの形かたちを様々さまざまな方向ほうこうから見みた動画どうが。橋はしを赤あかで、中ちゅう脳のうと延髄えんずいを茶色ちゃいろで、それ以外いがいの所ところを半はん透明とうめいにして示しめしてある。（画像がぞう出典しゅってん：Anatomography）
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  橋はしの下部かぶの横断おうだん面めんの模も式しき図ず。外そと転てん神経しんけい核かくや顔面がんめん神経しんけい核かく、前庭ぜんてい神経しんけい核かくなどを含ふくむ

関連かんれん項目こうもく

• 脳のう
• 脳幹のうかん
• 皮質ひしつ脊髄せきずい路ろ
• 橋はし核かく
• 小児しょうに脳幹のうかん部ぶグリオーマ

外部がいぶリンク

• 橋はし - 慶應けいおう医学部いがくぶ解剖かいぼう学がく教室きょうしつ 船戸ふなと和弥かずや