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水分 - Wikipedia

水分すいぶん(すいぶん)とは、物質ぶっしつ混合こんごうぶつちゅう構成こうせい成分せいぶんとしてふくまれているみずす。 また、その全体ぜんたいちゅう構成こうせい割合わりあいである水分すいぶんりつ(すいぶんりつ)のりゃくとしてもちいられる。空気くうきなか水分すいぶんのことは湿気しっけ湿しめ大気たいきなか水分すいぶん割合わりあい湿度しつどなどともう。

おおくは、重量じゅうりょう(w/w%)であらわすが、土壌どじょうちゅうコンクリートなかみずなどの割合わりあいをいう場合ばあい体積たいせき(v/v%)であらわ場合ばあいもある。

ほんこうでは分析ぶんせき化学かがく手法しゅほうとしてもちいられる水分すいぶん測定そくていほうについてもべる。

食品しょくひんにおける水分すいぶん

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食品しょくひん医薬品いやくひん化粧けしょうひんなどの分野ぶんやにおける水分すいぶんとは文字通もじどおり、物質ぶっしつちゅう構成こうせい成分せいぶんとしてのみず含有がんゆうりょう質量しつりょうあらわしたもので、自由じゆうすい結合けつごうすい存在そんざいする。

自由じゆうすい温度おんど湿度しつどなど外的がいてき条件じょうけん比較的ひかくてき簡単かんたん移動いどうこりうる水分すいぶんで、微生物びせいぶつ繁殖はんしょくする水分すいぶんであり、たんに「水分すいぶん」と表現ひょうげんする場合ばあい、こちらを場合ばあいおおい。

他方たほう結合けつごうすいタンパク質たんぱくしつとうしつなどと結合けつごうした水分すいぶんで、微生物びせいぶつ繁殖はんしょくもちいることができない。

この性質せいしつして、古典こてんてき保存ほぞん食品しょくひん製造せいぞうにおいては、食品しょくひんちゅう自由じゆう水量すいりょう減少げんしょうさせることで微生物びせいぶつ繁殖はんしょく抑制よくせいし、保存ほぞんせい向上こうじょうさせることを目的もくてきとする加工かこうおおい。

測定そくていほう

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食品しょくひん医薬品いやくひん分析ぶんせき分野ぶんやいては自由じゆうすい結合けつごうすい双方そうほう性質せいしつ相違そういにより、水分すいぶん測定そくていほうとしてつねあつ乾燥かんそうほう減圧げんあつ乾燥かんそうほうカールフィッシャーほうなどの分析ぶんせきほうもちいられ、かく分野ぶんやなりしょ(『食品しょくひん衛生えいせい検査けんさ指針ししん』『日本にっぽん薬局方やっきょくほうとう)に検査けんさほう規定きていされている。

つねあつ乾燥かんそうほう
試料しりょうをあらかじめ加熱かねつしてつねりょうとなった容器ようきにいれ、通常つうじょう気圧きあつ水分すいぶん沸点ふってんである100℃付近ふきん対象たいしょうぶつにより加熱かねつ温度おんどことなる)でつねりょうになるまで加熱かねつし、加熱かねつまえうしろでの重量じゅうりょうから水分すいぶんもとめる。
水分すいぶん測定そくていとしてはもっと簡単かんたん複雑ふくざつ設備せつび操作そうさ不要ふようなことからひろもちいられるが、結合けつごうすい測定そくていできず、加熱かねつによりみず以外いがい成分せいぶん分解ぶんかい揮発きはつしてしまう試料しりょう測定そくていにはてきさない。
減圧げんあつ乾燥かんそうほう
試料しりょうをあらかじめ加熱かねつしてつねりょうとなった容器ようきにいれ、真空しんくうポンプで恒温こうおんそう内部ないぶ減圧げんあつしつつつねりょうになるまで加熱かねつし、加熱かねつまえうしろでの重量じゅうりょうから水分すいぶんもとめる。
減圧げんあつにより水分すいぶん沸点ふってんがるため、つねあつ乾燥かんそうほうよりもひく加熱かねつ温度おんど水分すいぶん蒸発じょうはつさせることが出来できつねあつ乾燥かんそう成分せいぶん分解ぶんかいするような試料しりょう測定そくていおこなえるが、専用せんよう設備せつび必要ひつようとなる。また、結合けつごうすい測定そくていできない。
カール・フィッシャーしずく定法じょうほう
カール・フィッシャーしずくじょう原理げんり利用りようし、水分すいぶん溶媒ようばい吸収きゅうしゅうさせ電位差でんいさ変化へんかにより水分すいぶん測定そくていする。詳細しょうさいカール・フィッシャーしずくじょう参照さんしょう

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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