日本の中央行政機関のように実際に漢字語の「省」を名称とするものだけでなく、中央行政機関のうち最上位のものの訳語として「省」が一般的に用いられる。例えば、アメリカにおける"department"(例:アメリカ合衆国国務省)、イギリスにおける"ministry"、フランスにおける"ministère"(例:フランス外務省)などの訳語に「省」が充てられている。日本の「省」は英語では例えば経済産業省がMinistry of Economy, Trade and Industryのように、"ministry"と訳されている。なお、中華人民共和国や中華民国では、中央行政機関の名称に「省」は用いられず、「部」などが用いられ、ベトナム、大韓民国でも「部」を用いるが、朝鮮民主主義人民共和国については「省」を使用する。