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神木 - Wikipedia

神木しんぼく

神道しんとうにおけるかみませとしてのもりをさし、神体しんたいのこと

神木しんぼく(しんぼく)とは、神道しんとうにおけるかみませ(ひもろぎ)としてのもりをさし、神体しんたいのこと。まただい神域しんいき結界けっかい意味いみ同時どうじ内包ないほうする木々きぎ神木しんぼくともしょうされる。

注連縄しめなわかれた神木しんぼく:由岐ゆき神社じんじゃ
すぎ桙別いのち神社じんじゃ神木しんぼく天然記念物てんねんきねんぶつ
大塔おおとうみや護良親王もりよししんのうかつら古跡こせき山梨やまなしけん富士吉田ふじよしだ

一般いっぱんてき神社じんじゃ神道しんとう神社じんじゃ神宮じんぐう境内けいだいにある神体しんたいとしての神聖しんせいされる、そのまわりをかこ鎮守ちんじゅもりや、伐採ばっさいをしないとされるす。

このほか神社じんじゃ所有しょゆう民間みんかん所有しょゆうにあって民間みんかん伝承でんしょうなどの特別とくべついいわれのあるす。神社じんじゃ造営ぞうえいたってその木材もくざいとなる植林しょくりんまたは自生じせいする特別とくべつ伐採ばっさいされた場合ばあいもある。

概要がいよう

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かみませいわ信仰しんこう(いわくらしんこう)という自然しぜん崇拝すうはい神道しんとう一部いちぶであり、かみいのち自然しぜんたいする感謝かんしゃ畏怖いふ畏敬いけいから、環境かんきょうわる場所ばしょにある象徴しょうちょうてきなものを、かぎらず神体しんたいとした。この神道しんとうからすうせんねんなかで、形式けいしき様式ようしきうつわとしての神社じんじゃ内面ないめんとしての祭礼さいれいが、外来がいらい宗教しゅうきょう影響えいきょうまたは独自どくじ確立かくりつされ、神社じんじゃ神道しんとうなどになっていった。

かみ場所ばしょは、しゃ(やしろ)といわれる神道しんとう神殿しんでんうつっていったが、日本にっぽんすうまんある神社じんじゃは、もともとは、この神道しんとうにおけるかみませのある場所ばしょ建立こんりゅうされたものがほとんどであり、そのことから境内けいだいかみませとしての神木しんぼくいわとしてのれいせきいわ)やあるいはいしぶみづか存在そんざいまつられている。また神道しんとう神社じんじゃ神道しんとうは、ある部分ぶぶんでは共存きょうぞん不可分ふかぶんでもあるため、神社じんじゃによってはしゃたず、神木しんぼくをそのまま神体しんたいとしてまつっているところもあり、また、神社じんじゃはなくとも自然しぜんそのままにある神木しんぼくおおくの信仰しんこうあつめている場所ばしょもある。

先端せんたんがとがったえださき常緑樹じょうりょくじゅが、かみりるだい玉串たまぐし)として神事しんじ使つかわれることもおおい。玉串たまぐしとしてもっと一般いっぱんてきなものはサカキ(さかきだが、関東かんとう以北いほくでは植生しょくせいじょうサカキが自生じせいしないため、ヒサカキ(ひめさかきオガタマノキ(招霊木れいぼくもちいることもある。一般いっぱん玉串たまぐし神前しんぜんそなえるために伐採ばっさいされたえだしめし、神木しんぼく大地だいちったままの状態じょうたいう。

かみ(かみよりぎ)、勧進かんじん(かんじんぼく)とうかみだいとされ、しめなわなどで特別とくべつあつかいされている。社殿しゃでん神域しんいきなどでは神体しんたいとしてあつかわれている。ナギモチノキスギなどがおおい。

このほか伊勢神宮いせじんぐう神宮じんぐうスギなど景観けいかん維持いじや、荘厳そうごんさをかもすためにだいとはべつ特別とくべつされたなどを神木しんぼくあつかいにしている場合ばあいもある。やまなどで仕事しごとをするものにとって、やまかみだいとして目立めだ一時いちじてき神木しんぼくとし、まつ場合ばあいもある。

神社じんじゃ神道しんとうにおける儀式ぎしき使つかわれ、サカキやナギによってつくられる御幣ごへいかみませというが、もともとは、神道しんとうにおける自然しぜんにある神木しんぼく代用だいようとしての、簡易かんいだいである。

神域しんいき結界けっかい

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神道しんとうにおいてかみませは、かみ宿やど場所ばしょとしての神域しんいき、または常世とこよ(とこよ)と現世げんせい(うつしよ)のはしさかいかんがえれ、おそうやまった。そしてひと現世げんせいにあるものや、常世とこよ存在そんざいするかみやまたは、現世げんせいにとってわざわいやくわざわいまねくものが、簡単かんたんできないように、結界けっかいとして注連縄しめなわをはり、禁足きんそくとした。現在げんざいでも沖ノ島おきのしまなどしゃ神木しんぼく鎮守ちんじゅもりだけでなくしま全体ぜんたい禁足きんそくになっているところもおおくある。招福したいとき一定いってい期間きかんだけもうけて、神木しんぼくなどの結界けっかいしんまねくという儀式ぎしき祭礼さいれいおこなうところもある。

伝承でんしょう

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昔話むかしばなしなど、特別とくべついいわれのあるす。このほか有名ゆうめい歌人かじんうたんだなどが神木しんぼくとしてあつかわれている。太宰府天満宮だざいふてんまんぐううめなど歌人かじんうたにしたなどがおおい。

記念樹きねんじゅ

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神社じんじゃとうなんらかの関係かんけいのある人物じんぶつ寄進きしんしたなどを神聖しんせい神木しんぼくとしてあつかわれている。

造営ぞうえい

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神社じんじゃ造営ぞうえいするにあたりその材木ざいもくとなる神木しんぼくあつかいする。

関連かんれん項目こうもく

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