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福島弁 - Wikipedia
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福島ふくしま弁べん

福島ふくしま県けんで話はなされる日本語にほんごの方言ほうげん

福島ふくしま弁べん（ふくしまべん）は、福島ふくしま県けんで話はなされる日本語にほんごの方言ほうげんである。東北とうほく方言ほうげんに属ぞくし、そのなかでも山形やまがた県けん内陸ないりく方言ほうげんや仙台せんだい方言ほうげんと同おなじ南みなみ奥羽おうう方言ほうげんに属ぞくする。東ひがし関東かんとう方言ほうげん（栃木とちぎ方言ほうげん・茨城いばらき方言ほうげん）とも共通きょうつう点てんが多おおいほか、新潟にいがた県けんの北越ほくえつ方言ほうげんのうち東蒲原ひがしかんばら郡ぐんの方言ほうげんは会津あいづ方言ほうげんに近ちかい。本ほん記事きじでは中通なかどおり地方ちほうと浜はま通どおり地方ちほうの方言ほうげんを中心ちゅうしんに扱あつかうが、場合ばあいによっては会津あいづ地方ちほうの方言ほうげんについても注釈ちゅうしゃくを付つけて解説かいせつする（会津あいづ方言ほうげんの詳細しょうさいは会津あいづ弁べんを参照さんしょう）。

地域ちいき差さ

編集へんしゅう

中通なかどおり地方ちほうのなかでも、福島ふくしま市しのある県けん北きた地方ちほうと郡山こおりやま市しのある県けん中ちゅう地方ちほう、白河しらかわ市しのある県南けんなん地方ちほうでは方言ほうげんが異ことなる。

浜はま通どおり地方ちほうの方言ほうげんは夜よるノ森もりを境さかいに南側みなみがわの茨城いばらき方言ほうげん寄よりの岩城いわき弁べん（いわきべん）と北側きたがわの仙台せんだい方言ほうげん寄よりの相馬そうま弁べん（そうまべん）に二分にぶんされる[1]。夜よるノ森もりは旧きゅう楢葉ならは郡ぐんと旧ふる標葉しねは郡ぐんの境さかいであり、戦国せんごく時代じだいには岩城いわき氏し領りょうと相馬そうま氏し領りょうの境さかい、江戸えど時代じだいには磐城いわき平ひら藩はんと中村なかむら藩はんの境さかいでもあった。なお、浜はま通どおり北端ほくたんの新地しんじ町まちは、江戸えど時代じだいには仙台せんだい藩はん領りょうであり、大だい部分ぶぶんは亘理わたり伊達だて家かの所領しょりょうであったため、隣接りんせつする宮城みやぎ県けん亘理わたり郡ぐんと同種どうしゅの方言ほうげん（仙南せんなん方言ほうげん）が使用しようされている。

音声おんせい

編集へんしゅう
  • 音おとが濁にごることが多おおい。柿かきをカギ、酒さけをサゲなど。
  • 語かたり中ちゅう・語尾ごびのガ行ぎょう音素おんそ（濁音だくおん音素おんそ）は、カ行ぎょう（清音せいおん）子音しいんは有声音ゆうせいおん化かして[ɡ]となり、正真正銘しょうしんしょうめいのガ行ぎょう子音しいん（濁音だくおん）/ɡ/は、すべて鼻濁音びだくおん化かして[ŋ]と発音はつおんされ、清濁せいだくの弁別べんべつが保たもたれることになる。
  • アクセントは東北とうほく地方ちほう南部なんぶ〜関東かんとう地方ちほう北東ほくとう部ぶで共通きょうつうする無むアクセント（崩壊ほうかい型がたアクセント）である。そのため、例たとえば「橋はし」と「箸はし」でアクセント上じょうの区別くべつがなく、県けん外人がいじんに両者りょうしゃのアクセントの違ちがいを説明せつめいされても使つかいこなせないことがある。ただし県南けんなん西部せいぶの檜ひのき枝えだ岐村ではアクセントが存在そんざいし、型かたの種類しゅるいが少すくない東京とうきょう式しきアクセント（準じゅん二に型式けいしきアクセント）である。

表現ひょうげん

編集へんしゅう
  • 「〜じゃないですか」「〜でしょう」と相手あいてに同意どういを求もとめる際さいに「〜だべ」「〜だべした」といったベェベェ言葉ことばが多用たようされる。郡山こおりやま市しや二本松にほんまつ市し近辺きんぺんでは「〜だよ」を「〜だぞい」「〜だばい」「〜だっぱい」となる。また、いわき市し近辺きんぺんでは「〜だっぺ」「〜だっぺした」となる。
  • 「〜なんだっけぇ」「〜したんだっけぇ」という表現ひょうげんも使用しようされている。
  • 「歩あるいて〜」を「歩ふ(ある)って」、「もっと〜」を「まっと」・「いまっと」、「〜している」などを「ちる〜」(「言いわれる」→「言げんわっちる」)などと言いう場合ばあいもある

語彙ごい

編集へんしゅう
  • 言葉ことばが使用しようされている地域ちいきの凡例はんれい。※例文れいぶん中ちゅうの（）付づけ地域ちいきの例れいは以下いかの参考さんこう文献ぶんけん[2]確認かくにんされたものである。
    • （県けん） - 県内けんない全般ぜんぱんで用もちいられる言葉ことば
    • （浜はま） - 浜はま通どおり地方ちほうで用もちいられる言葉ことば
    • （北きた） - 県けん北きたで用もちいられる言葉ことば （福島ふくしま市し、伊達だて郡ぐん、伊達だて市し、二本松にほんまつ市し、安達あだち郡ぐん、本宮もとみや市し）
    • （中なか） - 県けん中ちゅうで用もちいられる言葉ことば （郡山こおりやま市し、田村たむら市し、田村たむら郡ぐん）
    • （南みなみ） - 県南けんなんで用もちいられる言葉ことば （須賀川すかがわ市し、岩瀬いわせ郡ぐん、石川いしかわ郡ぐん、白河しらかわ市し、東白川ひがししらかわ郡ぐん、西白河にししらかわ郡ぐん）
    • （会かい） - 会津あいづ地方ちほうで用もちいられる言葉ことば
  • あっちゃ → あっちへ
  • あだがな（、あったもの） → あんなもの （北きた、中なか）
  • あどががぁ → 後妻ごさい （浜はま、北きた、中なか、会かい）
  • あっぱとっぱする →慌あわてる
  • あやまった → 困こまった、まいった。
  • あらほど → あんなに
  • あんにゃ → お兄にいちゃん（単たんに目上めうえの男おとこの人ひとを呼よぶ敬称けいしょう）
  • あんにゃ（さま） → 兄あに
  • あんべぇわりー → 病気びょうき （県けん）、塩梅あんばい/按排あんばい/按配あんばいが悪わるい （北きた）
  • あんぽんたん→アホ（県けん）、甘あまい吊つるし柿かき （北きた、中なか） 関西かんさい弁べんの「アホ」と同おなじニュアンス。「バカ」ほど人ひとを貶けなしたり蔑さげすむ言葉ことばではない。
  • いまっと→もっと。
    • （例れい）A「こんぢいいがい？」(このくらいでいいですか？）B「わがんねな、いまっとくんちぇ」（だめだな、もっとください)
  • い→家いえ。
    • （例れい）我わががい（我わが家や）
  • うっちかっておげ → 投なげすてておけ （中なか）
  • うるがす → （水みずに）つけける （北きた）
    • （例れい）うるがしておげばいいぴした。そだの。（水みずにつけておけばいいんじゃないですか。そんなもの）
  • えんがみた → ひどい目めにあった （南みなみ、会かい）
  • 落ぢる → 降おりる （北きた、中なか、南みなみ、会かい）物ものが落下らっかした際さいにも使用しよう。
  • おだつ→調子ちょうしに乗のる。
  • おばんです → こんばんは（県けん）
  • おぶる→おんぶ、背負せおう。赤あかちゃんを背負せおう時ときにも使つかわれるが、リュックやランドセルなどを背負せおうときにも使つかわれる。
  • おやじ → ダンナさん おじさん 店主てんしゅ ※お父とうさんも言いわれる。
    • （例れい）新聞しんぶん屋やのおやじ（新聞しんぶんの集金しゅうきんのおじさん）
  • おんつぁざげす → あほ・ばかの最上級さいじょうきゅう
  • おらい → 自分じぶんの家いえ、家庭かてい、家族かぞく。
    • （例れい）おらいに孫まご生せいまっちゃんだ〜！（我わが家やで孫まごが生うまれたんだよ〜！）
  • がい？→ですか？
  • かえって悪わるいなぃ → 逆ぎゃくに申もうし訳わけない。返礼へんれいをいただいた際さいに使つかう言葉ことば。
    • （例れい）なんだべしたぁ！かえって悪わるい(わり)ない！（なんということでしょう！お気遣きづかいさせてしまい申もうし訳わけありません！）
  • かせる → かぶれる。うるしにかぶれる。 （北きた・中なか）
  • カットバン → 絆創膏ばんそうこう
  • かつける→人ひとのせいにする。転嫁てんかする。
    • （例れい）まだぁ！人ひとさかつけてぇ！（また他人たにんのせいにする！）
  • がな　→　物もの
    • （例れい）なんか書かくがなねぇか？（なんか書かく物ものない？）
  • かねぇ？（かね？・かねぇがい？）→ 食たべない？・食たべませんか？
  • かまぁねぇ　（かまめぇ） → 構かまわない・一向いっこうに差支さしつかえない （北きた）
  • 空そらケツ → 何なにもない
  • かんぷら（いも、えも） → じゃがいも （県けん）
  • ～がんない？→～からねぇ？
  • ぎっちょ → 左利ひだりきき。サウスポー。差別さべつ的てきに使用しようされる事ことはない。
  • きゅうど → 暮くれ、年末ねんまつ（いわき〜双葉ふたば郡ぐんで使つかわれる言葉ことば）
  • 義理ぎり → 冠婚葬祭かんこんそうさいで主おもに葬儀そうぎ関係かんけいのことを言いう。（双葉ふたば郡ぐん）
  • くらすける（くらつける） → 殴なぐる、叩たたく等ひとし　子供こどもなどに注意ちゅういのために使つかう。
    • （例れい）おめぇ、ほだにおだってっと、お父ちちちゃんにくらつけられっつぉ？（あなた、そんなに調子ちょうしに乗のっていたら、お父とうさんに叩たたかれるよ？）
  • くわっせ → 食たべなさい （北きた）
  • くんちぇ（くんしぇ） → ください（欲ほしいという意味いみのものとお願ねがいしますという意味いみのものが混同こんどう）
  • 〜してくんに？ → 頼たのみ事ごとをする際さいに使用しよう。
    • （例れい）それ取とってくんに？（それ取とってくれる？）
  • げぼ → 嘔吐おうと、ゲロ。
  • げーぼ悪わるい → 感かんじ悪わるい。
  • けーだらばっぱ 、けーだらじっち→ ゲジ
  • ごせやぐ → 腹はらが立たつ （県けん）
    • （例れい）ごせやげるなぁ
    • ごせやげる → 腹はらが立たつ、怒いかり
  • ごしゃぐ →殴なぐる、殴なぐりたくなる。
    • （例れい）おめぇ、ごしゃぐど！（お前まえ、殴なぐるぞ！）
  • ごんきもぢ（厳いむ気き餅もち）→握にぎりこぶし・グー。
    • （例れい）（拳こぶしを振ふり上あげながら）ごんきもぢくれっつぉ！（グーで殴なぐるよ！）
  • 腰こしかける → 座すわる。休やすむ。
    • （例れい）腰こしかけらい・腰こしかげっせぇ（座すわっていきなさい、休やすんでいきなさい）
  • こだに・こらほど → こんなに。
    • （例れい）こだに沢山だくさんいんねでば（こんなに沢山たくさんいらないよ）
  • こみっちり → 充分じゅうぶんに （県けん）
  • こらっせ、こらんしょ → どうぞ、こちらにお出いでください（北きた）
  • こわい、おっかない → 体調たいちょうが優すぐれない、具合ぐあいが悪わるい、疲つかれた様よう ※恐怖きょうふ心しんもこわい（怖こわい）、おっかないと言いう。
  • ごんけ → きちがい（いわき〜双葉ふたば郡ぐんで使つかわれる言葉ことば） げんこつ（北きた）
    • （例れい）言いうこど聞がねやづは、ごんけ 食くらわせっつぉ！（ワガママな子こにはげんこつするよ！）
  • こんだ（ぁ） → この次つぎ（は） 、今度こんど（は）（県けん）
  • コンピニ→コンビニ
  • 〜さ → 〜へ、〜に（方向ほうこうなどを表あらわす助詞じょし）（県けん）
  • 〜さあるがな、〜のがな → 〜にあるもの、〜のもの
  • さすけーねー　（さすけねぇ） → 差さし支つかえない、問題もんだいない （北きた・中なか）
    • （例れい）A「なんだべした、こらほどもらって却かえって悪わるりごど！」B「さすけねがら、帰かえって食ぐわさんしょ」A「んがい、んじゃもらってぐがんね。どうもない」
  • 〜様さま → 姑しゅうと（しゅうと）様さま、嫁よめ様さま、姉あね様さま、家いえでの女性じょせいの立場たちばに対たいする敬称けいしょう。
  • さみない 、さみぃ → 寒さむいね、寒さむい
  • じさま → おじいさん （県けん）
    • じっち（さん） → おじいさん （浜はま、北きた、中なか）
  • したっけ→そしたら
    • （例れい）したっけバイバイ（そしたらバイバイ）
  • しょうあんめ（しゃああんめ、シャーアンメ、シャーンメ） 、しゃーねーべ → 仕方しかたないでしょ、仕方しかたあるまい （北きた） 諦あきらめを意味いみする。
  • 〜してみっせ → 〜してごらん
  • 〜してくなんしょ → 〜してください（しての丁寧ていねい語ご）
  • 〜してくんにがい？ → 〜してくれませんか？（しての疑問ぎもん系けい）
  • 〜してけらい → 〜してください/してちょうだい。
  • 〜してがんしょ → 〜していきなさい
    • （例れい）いさあがってちっと休やすんでがんしょ（家いえに上あがってちょっと休やすんでいきなさい）
  • しゃで（い） → 弟おとうと （県けん）
  • 〜しらんしょ → 〜しなさい
    • （例れい）はやぐ寝ねらんしょ（早はやく寝ねなさい）
  • 〜しらんな → 〜しないでね、（〜するな、〜すんな、より柔やわらかいニュアンス）
    • （例れい）ほだごどしらんな（そんなことしない方ほうが良よい）
  • 性せい悪わるい → 根性こんじょう悪わるい
  • しゃばくっち → とぼける、誤魔化ごまかす、知しらないふりをする。「しらばっくれる」に近ちかい意味いみ。
  • しんしょう → 財産ざいさん、家計かけい。（「会津あいづ磐梯山ばんだいさん」の歌詞かしに出でてくる。）
  • しんちゃう→死しんでしまう。
  • ず → お風呂ふろ。「湯ゆ」の変化へんか形がた。
    • （例れい）早はやくずさへれ！（早はやくお風呂ふろに入はいりなさい！）
  • ずない → 大おおきい。
  • ぜぇ→良よい。
    • （例れい）A「（こんぢ）ぜぇが？」（（これで）良よいか？）B「あぁ、ぜぇ、ぜぇ」
  • せな → お兄にいちゃん、跡取あととり、長男ちょうなん （県けん）
  • せわしい → 騒さわがしい、うるさい （北きた、中なか、会かい）
    • 語尾ごびを下さげないで語尾ごびを上あげて発音はつおんをし、語尾ごびのたいを強つよく発音はつおんする主おもに指示しじ語ごとして使つかわれる (南みなみ)
  • (ん)だから！、だから〜！ → そうだよね！そうでしょう！の意味いみで激はげしく同意どういを表あらわす場合ばあいに単語たんごとして使用しよう。接続せつぞく語ごの「だから…」という意味いみでの使用しようは無ない。接続詞せつぞくしとしても使用しようされるが、どちらも無むアクセントなため、前後ぜんごの会話かいわで判断はんだんする必要ひつようがある。宮城みやぎ県けんでも使用しようされる。
  • たてる （たでる）→ 犬いぬ猫ねこなど動物どうぶつを飼かう （県けん）
  • 〜(ん)だけんちょ、(ん)だけんじょも → 〜だけれども
  • 〜だちけぇ
    • （例れい）そうなんだちけ（そうみたいだよ）
    • （例れい）明日あした〜さん東京とうきょうに行いくんだちけ（明日あした〜さん東京とうきょうに行いくんだって）
  • たっちる、たっちゃ → 垂しだれている、垂しだれた。
    • （例れい）鼻はなたっちっつぉ（鼻水はなみず垂しだれてるよ）
    • 「小便しょうべんたっちくる」（小便しょうべんをしてくる）
  • 〜(ん)だど → 〜だってよ
  • 〜(ん)だない → 〜だね
  • たんまげる → おどろく （浜はま、北きた、中なか、会かい）
  • たるひ → つらら
  • 〜っちゃ → 〜れた（動詞どうし「〜れる」の過去かこ形かたち）
  • 〜ちくね（ちゃくね） → 〜したくない
    • やっちくね、やっちゃくね → やりたくない。
      • （例れい）やっちゃぐねって言いってっぺでば！はぁ！！（ヤサグレ：さきほども申もうしたように、もうやる意志いしはありません！）
    • 行いきっちくね、行いきっちゃくね → 行いきたくない。
      • （例れい）行ぎょうきっちゃくねんだでば、はぁ！！（ヤサグレ：もう、いきたくありません）
  • ぢっち（さま） → 爺じい（さま）
  • つかっちゃ（は）ー、やっちぐねー（ではー） → 疲つかれたー、やりたくない（だるい）
  • 動詞どうしの命令めいれい形がた＋で（ではー） → 多少たしょう強調きょうちょうしたニュアンス。（ex:寝ねろで。）「で」の後のちに「はー」がついていると、せかしている意味合いみあいになる（ex:寝ねろではー。）この場合ばあいの「はー」は「もう」の意味いみと同様どうよう
  • 「せっかくどうもない」「かえってどうもない」 → 「おせわさまです」「こちらこそ」的てきな対話たいわのニュアンスで用もちいる
  • なん → そうだなん（そうだね） （会かい）
  • でれすけ → 間あいだ抜ぬけ、馬鹿者ばかもの、だらしない人ひとを叱しかる際さいに使つかう。
  • 手しゅわすら → 手遊てあそび。主おもに子供こどもに対たいし話はなしを聞きかずに砂遊すなあそびや、紙かみの切きれ端はしをいじくりまわしている際さいに注意ちゅういするために使用しようする。
  • なかなか → 呆あきれている（形容詞けいようし）
  • なげる → 捨すてる
    • （例れい）ゴミ投なげて（ゴミ捨すててちょうだい）
    • ぶん投なげる → 散ちらかす、片付かたづけないで放置ほうちする。
    • （例れい）服ふくぶん投なげとくな！（服ふくを片付かたづけなさい！）
  • なんぼ → いくら、どれくらい（年齢ねんれい、身長しんちょう、体重たいじゅう、距離きょり、値段ねだんなど数字すうじで表あらわすもの全般ぜんぱんに使つかわれる）
    • （例れい）あんだんどごの子供こども、なんぼになったんだい？（あなたの子供こどもは何なん歳さいになったのですか？）
  • なして、なーして → なんで、なぜ、どうして（浜はま、北きた、中なか）
    • （例れい）なしてほだごどなった？（なんでそんな事ことになったの？）
  • なじょうだ、なじょした、なじょんした？ → どうした？、何なにかあった？（県けん）主おもに心配しんぱいする際さいに使用しようされる。
    • なじょうする、なじょする、なじょんする？→どうする？
    • （例れい）今日きょうなじょして遊あそぶ？（今日きょうは何なにをして遊あそぼうか？）
    • なじょんかして→どうにかして
    • なじょ、なじょう？(う、の部分ぶぶんを伸のばす感かんじで発音はつおんする)→ どう
    • なじょして、なじょんした？、なじょんして？ → どうした？どうやって？
    • なじょな → どんな （北きた、中なか、南みなみ、会かい）
    • なじょうだが → どうだか （浜はま、北きた、南みなみ、会かい）
    • なじょったい → どうだかね （浜はま、北きた、中なか）
    • なじょすっぺ？ → どうしたらよかろう （北きた、中なか、南みなみ）
    • なじょーも → なんとも （会かい）
  • 〜くいよ → 〜してちょうだい。くんちぇと同おなじ意味いみ。
  • にしゃ、にし → お前まえ、あなた （中なか、南みなみ、会かい）「お主あるじ」に近ちかい。
    • にさ → お前まえ、汝なんじ（浜はま）
  • にっぱす→くっつける。はりつける。
  • ねーぞい → 〜ないよ （県けん
    • （例れい）冷蔵庫れいぞうこになんもねーぞい（冷蔵庫れいぞうこに食たべる物ものは何なにもないよ）
  • ねっぱる（ねばす、ねっぱす） → ねばる。（紙かみなどを貼はる、貼はり付つける。くっつける。ネバネバする、ネチネチする・食くらいつく等とうの場合ばあいにも使用しようされる。） （県けん）
    • （例れい）これ糊のりでねっぱしといて！（これを糊のりで貼はり付づけてください）
    • （例れい）ガムねばってるよー（ガムがついていますよ）
    • （例れい）（競技きょうぎ者しゃなどに）もっと前まえさねっぱってげ！っこの！（もっと、前まえに食くらいついて行いけ！がんばれ！）
  • はぁー → さあ、もう （〜だなぁ、ええっと、等ひとしのニュアンス）んだはぁー、べしたはぁー、もうはぁ…（県けん）
  • ばっち（こ） → 末すえっ子こ、末子まっし （県けん）
  • はだいも → さといも
  • はなぐら → いびき （浜はま、北きた、中なか、南みなみ）
  • はねる → 走はしる
  • はねくら（べ）、はねっくら（べ） → 徒競走ときょうそう、競走きょうそう （県けん）
  • ばっぱ（さま） → 婆ばば（さま） （浜はま、北きた、中なか）
  • はまる → 落おちる （県けん）
    • （例れい）川かわにはまったぞ
  • 腹はらくっち（くっつぇ） → お腹なかがいっぱい、満腹まんぷく。
  • ぴした→べした。でしょう。
    • （例れい）あそこに大おおきな川かわがあっぴした（あそこに大おおきな川かわがあるでしょう）
  • ぶつ → 撃うつ、打うつ。
    • （例れい）頭あたま（あだま）ぶった（頭あたまをぶつけた）
  • ぶっつぁぐ → 破やぶく
  • 部落ぶらく → 集落しゅうらく。差別さべつ的てきに使用しようされる事ことはなく、相手あいてに使用しようしても失礼しつれいには値あたいしない。
  • べこ（べご、べえご） → 牛うし （県けん）
    • べこっこ → 牛うしの子こ （県けん）
  • べっぺ（べっちょご・ぺこちゃん） → 女性じょせい器き
  • へでなし → つまらないこと、うそ （県けん）
  • ほだげんちょも → そうだけれども
  • ほおろぐ、ほろぐ→ 落おとして失しつくす。「ほろぶ」「ほろった（落おとした、落おちた）」とも。（県けん）用よう
  • まてい、までい（までえ、まで） → （仕事しごとが）ていねい （県けん）
    • 用例ようれい：「までにやっこどね」（真剣しんけんにやんなくていいんだよ）
    • までぇー （浜はま、北きた、中なか、南みなみ）
  • まめ → 赤あかちゃんが人見知ひとみしりすること。
    • （例れい）はー、まめすんのが？（もう、人見知ひとみしりしますか？）
  • まんぜろくまんぜろく → 拝おがむ行為こういで使用しよう。もともとは「萬歳楽山まんざいらくやま」で地震じしんが起おこった際さいに、山やま仕事しごとをしていた村人むらびとが「萬歳ばんざい楽らく（まんさいらく）様さま、助たすけてください」という意味いみで咄嗟とっさに拝おがんだ事ことから。
  • むうむう→夢中むちゅうになり周まわりが目めに入はいらぬ様子ようす。
  • むぐれる→漏もらす、漏もれる、脇わきからこぼれる。滴したたる。
    • （例れい）おしっこむぐれっちまーでば！（お小水しょうすいが（我慢がまんできず）漏もれてしまいそうです！）
  • めんこい、めんごい、めんげえ、めごい、めげ→ かわいい、かわいらしい
  • めんこたん（めんこたんだねぇー） → 赤あかちゃんや小ちいさい子供こどもに「かわいい子こね」という感かんじで使用しよう。犬いぬや猫ねこにも使用しよう。
  • めど→ 穴あな。「鼻はなめど（鼻はなの穴あな）」「ケツめど（お尻しりの穴あな・肛門こうもん）」などに使つかわれ、落おとし穴あなや溝みぞには使つかわれない。
  • もっともだ → 当然とうぜんだ、当あたり前まえだ。（「会津あいづ磐梯山ばんだいさん」の歌詞かしにも出でてくる。）
  • （雑巾ぞうきん、台だい拭ふき等とうを）揉もみ出だす → 汚よごれを揉もんで洗あらってきれいにする。
    • （例れい）雑巾ぞうきん揉もみ出だして！（雑巾ぞうきんの汚よごれを揉もんで洗あらって落おとして！）
  • もごせ→むごたらしい、可哀想かわいそう。主おもに子供こども相手あいてに使つかわれ「もごせなぁ〜（可哀想かわいそうだなぁ）」「もごせもごせ（よしよし）」と使つかう。
  • やべ、やばっせ（やばせ）　→　いこう、いこうよ
  • よばっちゃ （よばらっちゃ）→ 招待しょうたいされた （県けん）
  • らいさま（県けん）、れえさま（浜はま） → 雷かみなり
  • ろぐなもんでねぇ → ろくな者ものじゃない
  • わ → おまえ、汝なんじ （悪あく）（浜はま、北きた、南みなみ）
  • わい、おんねぇ〜 → 家いえ、自分じぶんんち、自宅じたく
  • わがい→我わが家や、自宅じたく
  • わげ → 私わたしの家いえ（自宅じたく）
  • んだ、ほだ → そうだ、そうですね 　ほでね（否定ひてい）そうではない
  • んだげど → そうだけど
  • んだど、んだなぁ → 「〜なんだってよ」「〜なんだってなぁ」会話かいわ口調くちょう
  • んだべした → （当然とうぜん）そうじゃないですか、（当然とうぜん）そうでしょう

福島ふくしま弁べんを使つかう著名ちょめい人じん

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福島ふくしま弁べんに関連かんれんした作品さくひんなど

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 福島ふくしま郷土きょうど文化ぶんか研究けんきゅう会かい編集へんしゅう『誰だれにでもわかる福島ふくしま県けんの方言ほうげん』歴史れきし春秋しゅんじゅう出版しゅっぱん株式会社かぶしきがいしゃ2000年ねん4月がつ2日にち第だい3刷さつ発行はっこうより

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 『講座こうざ方言ほうげん学がく4 －北海道ほっかいどう・東北とうほく地方ちほうの方言ほうげん－』366-370頁ぺーじ（国書刊行会こくしょかんこうかい、1982）
  2. ^ 福島ふくしま郷土きょうど文化ぶんか研究けんきゅう会かい編集へんしゅう『誰だれにでもわかる福島ふくしま県けんの方言ほうげん』歴史れきし春秋しゅんじゅう出版しゅっぱん株式会社かぶしきがいしゃ2000年ねん4月がつ2日にち第だい3刷さつ発行はっこうより
  3. ^ 『大だい反響はんきょう！ あの通販つうはんCMがクセになる！ 夢ゆめグループ社長しゃちょう、初はつの自伝じでんエッセイ』（プレスリリース）内外出版社ないがいしゅっぱんしゃ、2022年ねん5月がつ19日にち。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000276.000021817.html。2022年ねん5月がつ19日にち閲覧えつらん。 
  4. ^ fukushimatweetのツイート（1242688693829128193）

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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