縄文じょうもんのビーナス

縄文じょうもんのビーナス（じょうもんのビーナス）は、縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうきに製作せいさくされたと見みられる土偶どぐう。

縄文じょうもんのビーナス

概要がいよう

妊にん婦ふを象かたどっており、高たかさは27センチメートル、重おもさ2.14キログラムである。粘土ねんどに細こまかい雲母うんも片へんが練ねりこまれているために、肌はだがうっすらと輝かがやいているように見みえる。雲母うんも片へんが練ねりこまれた土偶どぐうも例れいが少すくなく、ほかの土偶どぐうが体からだの一部いちぶを破壊はかいされているものが大半たいはんであるのに対たいし、この縄文じょうもんのビーナスはほぼ完全かんぜんな形かたちで見みつかったことも珍めずらしい。「土偶どぐう」の名称めいしょうで国宝こくほうに指定していされている。茅野ちの市し尖とんが石いし縄文じょうもん考古こうこ館かん所蔵しょぞう。国宝こくほうになった中なかッ原げん遺跡いせきの仮面かめんの女神めがみも同館どうかんに所蔵しょぞうされている。

1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）9月8日にちに八ヶ岳やつがたけ山麓さんろくの長野ながの県けん茅野ちの市し米沢よねざわに位置いちする棚たな畑はたけ遺跡いせきから発掘はっくつされた。当初とうしょは出土しゅつどした遺跡いせきの名前なまえにちなんで『棚たな畑はたけ姫ひめ』と呼よばれたこともあった。

環状かんじょう集落しゅうらくの中央ちゅうおう広場ひろばの土ど坑あなに横よこたわる形かたちで埋うめられており、ほぼ完全かんぜんな状態じょうたいで出土しゅつどした。1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月がつ12日にちの重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定していを経へて、1995年ねん（平成へいせい7年ねん）6月15日にちに縄文じょうもん時代じだいの遺跡いせきから見みつかったもののなかではじめて国宝こくほうに指定していされた。

関連かんれん項目こうもく

• 縄文じょうもんの女神めがみ - 西にしノ前ぜん遺跡いせき（山形やまがた県けん舟形ふながた町まち）出土しゅつどの土偶どぐう。
• 米沢よねざわ村むら

外部がいぶリンク

• 茅野ちの市し公式こうしきホームページ縄文じょうもんプロジェクト
• 全国ぜんこく遺跡いせき報告ほうこく総覧そうらん 奈良なら文化財ぶんかざい研究所けんきゅうじょ
• 茅野ちの市し公式こうしきサイト
• 国府こくふ物語ものがたり-縄文じょうもんのビーナスに会あいに行いく
• 長野ながの県けん博物館はくぶつかん協議きょうぎ会かいホームページ　信州しんしゅうミュージアムガイド