いかなる言語 げんご であれ、次 つぎ の世代 せだい へと継承 けいしょう されていくうちに、音韻 おんいん 論 ろん ・形態 けいたい 論 ろん ・統語 とうご 論 ろん といった様々 さまざま な領域 りょういき において変化 へんか を被 こうむ るものである[2] 。祖語 そご から娘 むすめ 言語 げんご への分岐 ぶんき は、例 たと えば、地理 ちり 的 てき ・政治 せいじ 的 てき な分離 ぶんり によって全 すべ ての話者 わしゃ に変化 へんか が共有 きょうゆう されなくなり、元 もと の言語 げんご 共同 きょうどう 体 たい が徐々 じょじょ に別個 べっこ の言語 げんご 単位 たんい へと分 わ かれた結果 けっか として起 お こる。なお、元 もと から他 た の言語 げんご 共同 きょうどう 体 たい に属 ぞく する個人 こじん も、言語 げんご 交替 こうたい を通 つう じて異 こと なる語族 ごぞく の言語 げんご を採用 さいよう する可能 かのう 性 せい があるが[3] 、その際 さい 、新 あたら しく採用 さいよう された言語 げんご が基層 きそう 言語 げんご の影響 えいきょう を受 う けることもある[4] 。
こうしたプロセスを経 へ て、単一 たんいつ の言語 げんご から分化 ぶんか ・拡散 かくさん した諸 しょ 言語 げんご の間 あいだ には、「系統 けいとう 関係 かんけい 」(遺伝 いでん 的 てき 関係 かんけい 、genealogical relation ship) があると言 い われる。系統 けいとう 関係 かんけい の認定 にんてい は、比較 ひかく 方法 ほうほう を通 とお して行 おこな われる。
比較 ひかく 方法 ほうほう の基盤 きばん となるのは、言語 げんご の恣意 しい 性 せい ・音 おと 変化 へんか の規則 きそく 性 せい ・自然 しぜん の斉一 せいいつ 性 せい である[6] 。
まず、恣意 しい 性 せい とは、言語 げんご 記号 きごう の表現 ひょうげん 形式 けいしき である音 おと 形 がた と、そこで表現 ひょうげん される意味 いみ との間 あいだ に、必然 ひつぜん 的 てき な結 むす びつきが無 な いことを指 さ す。例 たと えば、「木 き 」という記号 きごう は、tree ・arbre ・umthi であっても同 おな じ意味 いみ を表 あらわ せたはずである。 以上 いじょう から明 あき らかなように、記号 きごう の音 おと 形 がた は (擬声語 ぎせいご は例外 れいがい として) 意味 いみ との関連 かんれん が薄 うす く、因果 いんが 的 てき な繋 つな がりを持 も たないのが普通 ふつう である。こうした音 おと 形 がた と意味 いみ の任意 にんい 性 せい に鑑 かんが みれば、その可能 かのう な組 く み合 あ わせは無限 むげん に存在 そんざい すると言 い える。したがって、arbre ・arbor ・albero のような、複数 ふくすう の言語 げんご 間 あいだ で見 み られる類似 るいじ の記号 きごう は、共通 きょうつう の祖語 そご に由来 ゆらい する同根 どうこん 語 ご である可能 かのう 性 せい が高 たか い[注釈 ちゅうしゃく 1]
もちろん、記号 きごう の類似 るいじ をもたらす要因 よういん としては、これ以外 いがい にも、借用 しゃくよう のほか、単 たん なる偶然 ぐうぜん の一致 いっち が挙 あ げられる。しかし、言語 げんご 間 あいだ に規則 きそく 的 てき な音韻 おんいん 対応 たいおう があれば、偶然 ぐうぜん である可能 かのう 性 せい は低 ひく くなる[8] 。例 たと えば、英語 えいご のfather , foot , fear とフランス語 ふらんすご のpère , pied , peur を比較 ひかく すると、f- とp- の対応 たいおう が認 みと められ、for とpourのような 新 あら たな一致 いっち が予測 よそく できる。一方 いっぽう 、英語 えいご のboy と日本語 にほんご の「坊 ぼう や」に見 み られる一致 いっち は、この種 たね の規則 きそく 性 せい を伴 ともな わない。そして、以上 いじょう のような音韻 おんいん 対応 たいおう が、比較的 ひかくてき 借用 しゃくよう されにくい基礎 きそ 語彙 ごい や、活用 かつよう 語尾 ごび などの文法 ぶんぽう 形式 けいしき に数多 かずおお く認 みと められるのであれば、言語 げんご 間 あいだ の系統 けいとう 関係 かんけい はより尤 もっと もらしくなる。
系統 けいとう 関係 かんけい のある言語 げんご は、共有 きょうゆう 特徴 とくちょう 、すなわち、偶然 ぐうぜん や借用 しゃくよう (伝播 でんぱ )では説明 せつめい できない祖語 そご の特徴 とくちょう (またはそのような特徴 とくちょう の反映 はんえい )の保持 ほじ を示 しめ す。そして、語族 ごぞく の下位 かい 分類 ぶんるい となる語 かたり 派 は ・語 かたり 群 ぐん もまた系統 けいとう 群 ぐん である点 てん に鑑 かんが みれば、その認定 にんてい は「共有 きょうゆう 革新 かくしん 」の認定 にんてい を通 つう じて行 おこな われる。(生物 せいぶつ 学 がく でいうと共有 きょうゆう 派生 はせい 形質 けいしつ に相当 そうとう する。)つまり、語族 ごぞく の全 ぜん 構成 こうせい 言語 げんご の共通 きょうつう 祖先 そせん には見 み られず、分 ぶん 枝 えだ 先 さき の言語 げんご のみに共通 きょうつう して存在 そんざい する特徴 とくちょう があれば、これがまさに祖語 そご からの分岐 ぶんき を定義付 ていぎづ ける特質 とくしつ と言 い える。例 たと えば、「ゲルマン語 ご 派 は 」の諸 しょ 言語 げんご は、インド・ヨーロッパ祖語 そご には存在 そんざい しないと考 かんが えられている語彙 ごい や文法 ぶんぽう の特徴 とくちょう を共有 きょうゆう しており、これらの特徴 とくちょう は、すべてのゲルマン諸語 しょご の祖 そ であったゲルマン祖語 そご (インド・ヨーロッパ祖語 そご の子孫 しそん の一 いち )で起 お こった革新 かくしん であると考 かんが えられる。
語族 ごぞく は、分化 ぶんか のその歴史 れきし が樹 き 形 がた 図 ず として表 あらわ されることが多 おお いため、語 かたり 派 は (branch )というより小 ちい さな系統 けいとう 単位 たんい に分割 ぶんかつ 可能 かのう である。語族 ごぞく は単 たん 系統 けいとう 群 ぐん であり、全 すべ ての所属 しょぞく 語 ご は共通 きょうつう 祖先 そせん (祖語 そご )に由来 ゆらい し、全 すべ ての"証明 しょうめい "された子孫 しそん 言語 げんご は語族 ごぞく に含 ふく まれる。(従 したが って「語族 ごぞく 」は、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な「クレード 」に類似 るいじ する。)
一部 いちぶ の分類 ぶんるい 学者 がくしゃ は、語族 ごぞく という用語 ようご の使用 しよう を特定 とくてい の階級 かいきゅう に制限 せいげん しているが、その方法 ほうほう については殆 ほとん どコンセンサスがない。このようなラベルを付 つ ける人 ひと は、語 かたり 派 は (branch )を語 かたり 群 ぐん (group )に、group をcomplex に細分 さいぶん 化 か する。最 さい 上位 じょうい 階級 かいきゅう の語族 ごぞく は、しばしば phylum または stock と呼 よ ばれる。枝 えだ が互 たが いに近 ちか いほど、言語 げんご はより密接 みっせつ に関連 かんれん している。つまり、祖語 そご が4つに分岐 ぶんき し、4番目 ばんめ の分岐 ぶんき 内 ない に姉妹 しまい 言語 げんご が存在 そんざい する場合 ばあい 、2つの姉妹 しまい 言語 げんご は、全体 ぜんたい の祖語 そご よりも相互 そうご に密接 みっせつ に関連 かんれん している。
大 だい 語族 ごぞく (Macrofamily または Superfamily )という用語 ようご は、一般 いっぱん に受 う け入 い れられている歴史 れきし 言語 げんご 学 がく 的 てき 方法 ほうほう によって実証 じっしょう されていないが、系統 けいとう 関係 かんけい が提案 ていあん された、語族 ごぞく より上位 じょうい の言語 げんご グループに適用 てきよう されることがある。
いくつかの緊密 きんみつ な語族 ごぞく 群 ぐん 、およびより大 おお きな語族 ごぞく の多 おお くの分 ぶん 枝 えだ は、方言 ほうげん 連続 れんぞく 体 たい の形 かたち をとり、語族 ごぞく 内 ない の個々 ここ の言語 げんご の明確 めいかく な識別 しきべつ 、定義 ていぎ 、カウントを可能 かのう にする明確 めいかく な境界 きょうかい が無 な い。ただしアラビア語 ご のように、連続 れんぞく 体 たい の両 りょう 端 はし に存在 そんざい する方言 ほうげん の差異 さい が非常 ひじょう に大 おお きく、相互 そうご 理解 りかい 性 せい がない場合 ばあい 、連続 れんぞく 体 たい を単一 たんいつ の言語 げんご として意味 いみ のあるものとはみなせない。
言語 げんご の多様 たよう 性 せい は、社会 しゃかい 的 てき または政治 せいじ 的 てき な考慮 こうりょ 事項 じこう に応 おう じて、言語 げんご または方言 ほうげん のいずれとも見 み 做され得 え る。したがって、情報 じょうほう 源 げん によって、(特 とく に時間 じかん の経過 けいか とともに、)特定 とくてい の語族 ごぞく 内 ない で全 まった く異 こと なる数 かず の内包 ないほう 言語 げんご 数 すう が示 しめ される可能 かのう 性 せい がある。たとえば、日 にち 琉語族 ぞく の分類 ぶんるい は、内包 ないほう 言語 げんご が唯一 ゆいいつ 日本語 にほんご のみ(琉球 りゅうきゅう の言葉 ことば を方言 ほうげん とみなす場合 ばあい )とされることもあれば、20近 ちか くの言語 げんご が含 ふく まれるとされる場合 ばあい もある。琉球 りゅうきゅう 語 ご が日本語 にほんご の方言 ほうげん ではなく、日 にち 琉語族 ぞく 内 うち の別個 べっこ の言語 げんご として分類 ぶんるい されるまでは、日本語 にほんご は孤立 こりつ した言語 げんご (所属 しょぞく 言語 げんご がただ1 ひと つの語族 ごぞく )であった。
世界 せかい のほとんどの言語 げんご は他 た の言語 げんご との系統 けいとう 関係 かんけい が知 し られているが、既知 きち の同系 どうけい 言語 げんご が存在 そんざい しない(または系統 けいとう 関係 かんけい が暫定 ざんてい 的 てき に提案 ていあん されている)ものは、孤立 こりつ した言語 げんご と呼 よ ばれ、本質 ほんしつ 的 てき には単一 たんいつ の言語 げんご で構成 こうせい される語族 ごぞく である。今日 きょう 知 し られているもので、推定 すいてい 129の孤立 こりつ した言語 げんご がある[10] 。一般 いっぱん に、孤立 こりつ した言語 げんご は、同系 どうけい の言語 げんご が存在 そんざい するか、歴史 れきし のある時点 じてん で同系 どうけい 言語 げんご を有 ゆう していたが、比較 ひかく 方法 ほうほう によって同系 どうけい 関係 かんけい を見出 みだし するには時間 じかん が経過 けいか しすぎていると想定 そうてい されている。
孤立 こりつ した言語 げんご は、十分 じゅうぶん な言語 げんご データをもってしても系統 けいとう 関係 かんけい を有 ゆう する言語 げんご が見 み つからないというものであり、そもそも言語 げんご データの不足 ふそく によって分類 ぶんるい 不可能 ふかのう な未 み 分類 ぶんるい 言語 げんご とは異 こと なる概念 がいねん であり[10] 、注意 ちゅうい を要 よう する。
インド・ヨーロッパ語族 ごぞく のアルバニア語 ご やアルメニア語 ご など、語族 ごぞく 内 ない の独自 どくじ の枝 えだ として分岐 ぶんき した言語 げんご は「孤立 こりつ している」と表現 ひょうげん される場合 ばあい があるが、そのような場合 ばあい の「孤立 こりつ している」という単語 たんご の意味 いみ は、「インド・ヨーロッパ語族 ごぞく 内 ない において孤立 こりつ した系統 けいとう 」と言 い う意味 いみ であり、「孤立 こりつ した言語 げんご 」ではない。対照 たいしょう 的 てき に、知 し られている限 かぎ り、バスク語 ご は完全 かんぜん に「孤立 こりつ した言語 げんご 」である。多 おお くの試 こころ みにもかかわらず、他 た の現存 げんそん 語 ご との関連 かんれん 性 せい は示 しめ されていない。
もう1つの有名 ゆうめい な孤立 こりつ した言語 げんご の事例 じれい として、チリのアラウカ語族 ごぞく のマプチェ語 ご がある。この言語 げんご は、現在 げんざい は孤立 こりつ した言語 げんご であるが、消滅 しょうめつ した同系 どうけい 言語 げんご が存在 そんざい しており、通 つう 時 じ 的 てき には孤立 こりつ した言語 げんご ではない。
ローマ時代 じだい に話 はな されたアクイタニア語 ご はバスク語 ご の祖先 そせん であった可能 かのう 性 せい があるが、バスク語 ご の祖先 そせん の姉妹 しまい 言語 げんご であった可能 かのう 性 せい もある。後者 こうしゃ の場合 ばあい 、バスク語 ご とアクイタニア語 ご はともに小 ちい さな語族 ごぞく を形成 けいせい することになる。 (祖先 そせん は語族 ごぞく の別個 べっこ のメンバーとは見 み なされない。)
祖語 そご は母 はは 言語 げんご (母語 ぼご ではない[11] )と考 かんが えることができ、語族 ごぞく 内 ない のすべての言語 げんご の共通 きょうつう 祖先 そせん である。ほとんどの言語 げんご において、記録 きろく の歴史 れきし は比較的 ひかくてき 短 みじか いため、語族 ごぞく の共通 きょうつう 祖先 そせん が直接 ちょくせつ 知 し られることはめったにない。しかし、19世紀 せいき の言語 げんご 学者 がくしゃ アウグスト・シュライヒャー によって考案 こうあん された再 さい 構成 こうせい 手順 てじゅん である比較 ひかく 方法 ほうほう を適用 てきよう することにより、祖語 そご の多 おお くの特徴 とくちょう を復元 ふくげん 可能 かのう である。これにより、語族 ごぞく の一覧 いちらん で提案 ていあん されている多 おお くの語族 ごぞく の有効 ゆうこう 性 せい を実証 じっしょう することができる。 たとえばインド・ヨーロッパ語族 ごぞく の再 さい 構可能 かのう な祖語 そご はインド・ヨーロッパ祖語 そご と呼 よ ばれる。 インド・ヨーロッパ祖語 そご は文字 もじ 記録 きろく によって証明 しょうめい されていないため、文字 もじ が発明 はつめい される前 まえ に話 はな されていたと推測 すいそく される。
借用 しゃくよう またはその他 た の手段 しゅだん で獲得 かくとく された言語 げんご 特徴 とくちょう の「共有 きょうゆう 革新 かくしん 」は、遺伝 いでん 的 てき とは見 み なされず、語族 ごぞく の概念 がいねん とは関係 かんけい が無 な い。たとえば、イタリック語 ご 派 は (ラテン語 らてんご 、オスカン語 ご 、ウンブリア語 ご など)で共有 きょうゆう されるより著 いちじる しい特徴 とくちょう の多 おお くは、「地域 ちいき 的 てき 特徴 とくちょう 」である可能 かのう 性 せい が高 たか いと主張 しゅちょう されている。(ただしこれに類似 るいじ した現象 げんしょう である西 にし ゲルマン語 ご 群 ぐん 内 うち におけるの長 ちょう 母音 ぼいん システムの変化 へんか は、祖語 そご の革新 かくしん と考 かんが えられる段階 だんかい よりも大幅 おおはば に遅 おく れて起 お こっているものの、英語 えいご と大陸 たいりく 西 にし ゲルマン語 ご は地域 ちいき 的 てき に分離 ぶんり しているため「地域 ちいき 的 てき 特徴 とくちょう 」であると容易 ようい に見 み なすことはできない)。同様 どうよう に、ゲルマン語 ご 派 は 、バルト語 ご 派 は 、スラブ語 ご 派 は にも同様 どうよう の特異 とくい 的 てき な革新 かくしん が数多 かずおお くあり、一般 いっぱん 的 てき な祖語 そご から受 う け継 つ がれた特徴 とくちょう というよりも、地域 ちいき 的 てき な特徴 とくちょう である可能 かのう 性 せい がはるかに高 たか い。しかし、共有 きょうゆう された革新 かくしん が地域 ちいき 的 てき 特徴 とくちょう であるか、偶然 ぐうぜん であるか、共通 きょうつう 祖先 そせん からの継承 けいしょう であるかについて意見 いけん が一致 いっち しなければ、大 だい 規模 きぼ な語族 ごぞく における下位 かい 系統 けいとう の分類 ぶんるい 不一致 ふいっち が生 しょう じることになる。
言語 げんご 連合 れんごう は、共通 きょうつう の言語 げんご 構造 こうぞう を特徴 とくちょう とするいくつかの言語 げんご を持 も つ地理 ちり 的 てき 領域 りょういき である。これらの言語 げんご 間 あいだ の類似 るいじ 性 せい は、偶然 ぐうぜん や共通 きょうつう の起源 きげん ではなく、言語 げんご 接触 せっしょく によって引 ひ き起 お こされ、言語 げんご 族 ぞく を定義 ていぎ する基準 きじゅん として認識 にんしき されていない。言語 げんご 連合 れんごう の例 れい として、インド亜 あ 大陸 たいりく が挙 あ げられる[17] 。
語族 ごぞく の概念 がいねん は、言語 げんご が方言 ほうげん を発達 はったつ させるという歴史 れきし 的 てき 観察 かんさつ に基 もと づいており、方言 ほうげん は時間 じかん の経過 けいか とともに異 こと なる言語 げんご に分岐 ぶんき する可能 かのう 性 せい がある。しかし、言語 げんご 学 がく における祖先 そせん は、種 たね 間 あいだ 交配 こうはい をほとんど無視 むし できる生物 せいぶつ 学 がく における祖先 そせん ほど明確 めいかく ではない[18] 。それは、広範 こうはん な遺伝子 いでんし の水平 すいへい 伝播 でんぱ を伴 ともな う微生物 びせいぶつ の進化 しんか に似 に ている。非常 ひじょう に遠縁 とおえん の関連 かんれん 言語 げんご は、言語 げんご 接触 せっしょく を通 つう じて相互 そうご に影響 えいきょう を与 あた える可能 かのう 性 せい があり、極端 きょくたん な場合 ばあい 、クレオール言語 げんご であろうと混合 こんごう 言語 げんご であろうと、単一 たんいつ の祖先 そせん を持 も たない言語 げんご につながる可能 かのう 性 せい がある。さらに、多 おお くの手話 しゅわ が独立 どくりつ に開発 かいはつ されており、互 たが いに系統 けいとう 関係 かんけい が全 まった く無 な いようである。とはいえ、そのようなケースは比較的 ひかくてき 稀 まれ であり、殆 ほとん どのよく検証 けんしょう された言語 げんご は、ある語族 ごぞく に属 ぞく するものとして明確 めいかく に分類 ぶんるい できる。
言語 げんご 接触 せっしょく は、異 こと なる言語 げんご を話 はな す2つの集団 しゅうだん 間 あいだ の相互 そうご 意思 いし 伝達 でんたつ により、2つ以上 いじょう の言語 げんご の混合 こんごう から新 あたら しい言語 げんご の開発 かいはつ につながる可能 かのう 性 せい がある。 2つの集団 しゅうだん が互 たが いに商 しょう 取引 とりひき を行 おこな うために発生 はっせい する言語 げんご 、または植民 しょくみん 地 ち 主義 しゅぎ の結果 けっか として出現 しゅつげん した言語 げんご は、ピジン と呼 よ ばれる。ピジンは、言語 げんご 接触 せっしょく が言語 げんご 的 てき および文化 ぶんか 的 てき 拡大 かくだい を引 ひ き起 お こす場合 ばあい の例 れい である。ただし、言語 げんご 接触 せっしょく は文化 ぶんか 的 てき な分裂 ぶんれつ にもつながる可能 かのう 性 せい がある。場合 ばあい によっては、2つの異 こと なる言語 げんご を話 はな す集団 しゅうだん が、自分 じぶん の言語 げんご に対 たい して縄張 なわば り意識 いしき を感 かん じ、言語 げんご に変更 へんこう を加 くわ えたがらないこともあり、このような場合 ばあい は言語 げんご の境界 きょうかい が生 しょう じ、接触 せっしょく している集団 しゅうだん は他 た 言語 げんご への順応 じゅんのう を拒否 きょひ することになる[19] 。
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