飛鳥あすか昭雄あきお

飛鳥あすか 昭雄あきお（あすか あきお、本名ほんみょう：佐藤さとう 昭信あきのぶ、1950年ねん〈昭和しょうわ25年ねん〉4月がつ16日にち - ）は、日本にっぽんのライター、小説しょうせつ家か、漫画まんが家か、超ちょう常つね現象げんしょう研究けんきゅう家か。

飛鳥あすか 昭雄あきお （あすか あきお）
誕生たんじょう	(1950-04-16) 1950年ねん4月がつ16日にち（74歳さい） 大阪おおさか府ふ藤井寺ふじいでら市し
職業しょくぎょう	ライター、小説しょうせつ家か、漫画まんが家か、超ちょう常つね現象げんしょう研究けんきゅう家か、評論ひょうろん家か、タレント
活動かつどう期間きかん	1982年ねん -
主題しゅだい	超ちょう常つね現象げんしょう全般ぜんぱん
代表だいひょう作さく	ネオパラダイムASKAシリーズ
主おもな受賞じゅしょう歴れき	藤子とうこ不二雄ふじお賞しょう佳作かさく
デビュー作さく	おれはMr.フリスビー
公式こうしきサイト	[1]
「飛鳥あすか昭雄あきお」の他ほかに、「総そう本家ほんけ 飛鳥あすか昭雄あきお」「あすかあきお」や「千秋せんしゅう寺てら亰介」（せんしゅうじ きょうすけ）を筆名ひつめいとして用もちいる。 末日まつじつ聖徒せいとイエス・キリスト（モルモン）教徒きょうと

経歴けいれき

大阪おおさか府ふ藤井寺ふじいでら市し出身しゅっしん。大阪おおさか府立ふりつ河南かなん高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう。文具ぶんぐ会社かいしゃでのキャラクターデザイナー、アニメ制作せいさく会社かいしゃでのアニメーターを経へて、1982年ねんに「おれはMr.フリスビー」が第だい4回かい藤子とうこ不二雄ふじお賞しょう佳作かさくとなり1983年ねん1月がつ1日にち発行はっこうの『別冊べっさつコロコロコミック』第だい11号ごうで漫画まんが家かデビュー。

高校生こうこうせいの頃ころは秒読びょうよみができる精度せいどの地震じしん予知よちが3回かいか4回かいできたが、半年はんとし程ほどで能力のうりょくは消きえてしまったと自称じしょう。幽霊ゆうれいを何なん度ども見みており、掘ほりごたつで仰向あおむけに寝ねていたところ、女おんなの幽霊ゆうれいが上うえに乗のってきたのが初はつ体験たいけんだという。東京とうきょうのテレビ局てれびきょくにて夏なつのスペシャルの仕掛しかけを2年間ねんかん担当たんとうしており、やらせ問題もんだいが発覚はっかくする半年はんとし前まえに辞やめている。単行本たんこうぼんの発売はつばいで生年せいねんがばれる迄までは周囲しゅういに年齢ねんれいを5歳さい若わかく誤魔化ごまかしていた。

漫画まんが雑誌ざっし『月刊げっかんコロコロコミック』、オカルト雑誌ざっし『ワンダーライフ』『ムー』などで活躍かつやく。読よみ切きりの短編たんぺん漫画まんがを発表はっぴょうしていたデビュー当初とうしょはスポーツ漫画まんがを描えがくことを希望きぼうしていたが、余興よきょうでトリックを使つかったスプーン曲きょくげを披露ひろうしたところ、それが編集へんしゅう者しゃの興味きょうみを惹ひいて、1984年ねんから『別冊べっさつコロコロコミック』でマンガ『ザ・超ちょう能力のうりょく』を連載れんさい。作中さくちゅうでは超ちょう能力のうりょく解明かいめい研究けんきゅう家かを名乗なのり、スプーン曲まげ、コックリさん、空中くうちゅう浮遊ふゆう、心霊しんれい写真しゃしんなどの超ちょう常つね現象げんしょうや心霊しんれい現象げんしょうのトリックやカラクリを暴あばいていた。ただ、作中さくちゅうには必かならず「この漫画まんがは超ちょう能力のうりょくや超ちょう常つね現象げんしょうを否定ひていするものではなく、同おなじ事ごとを違ちがう方法ほうほうでも実現じつげんできるものです。」という注釈ちゅうしゃくを必かならず入いれていた。しかし『ザ・超ちょう能力のうりょく』に続つづく『ザ・怪奇かいき』からは、「河童かっぱの正体しょうたいは宇宙うちゅう人じん」と結論けつろん付つけるなど、方針ほうしんを転換てんかん。その後ご、超ちょう能力のうりょくやオカルト、超ちょう科学かがくを肯定こうていした『ワンダーライフ』連載れんさいの「ショック・サイエンス」シリーズで人気にんきを博はくした。学研がっけんムーのネオパラダイムASKAシリーズを不定期ふていき連載れんさい中ちゅう。1984年ねんから住すむ牛久うしく市しでは教会きょうかいで講演こうえん会かいなどの各種かくしゅイベントを開催かいさいしている。

1998年ねんに飛鳥ひちょうを批判ひはんする『飛鳥あすか昭雄あきおの大だい真実しんじつ!?』が出版しゅっぱんされたことを受うけ、著者ちょしゃの古関こせき智也ともやと出版しゅっぱん社しゃを相手取あいてどって名誉めいよ毀損きそん、著作ちょさく権けん侵害しんがい、人権じんけん侵害しんがい等とうで水戸みと地方裁判所ちほうさいばんしょに提訴ていそ。書籍しょせきの販売はんばい禁止きんしと廃棄はいき、謝罪しゃざい広告こうこくの掲載けいさい、損害そんがい賠償ばいしょう599万まん円えんを求もとめた。しかし1999年ねん5月の判決はんけつでは、全すべての訴うったえが退しりぞけられて裁判さいばん費用ひようも原告げんこく飛鳥ひちょうの負担ふたんとする全面ぜんめん敗訴はいそ。飛鳥ひちょうは控訴こうそせずに判決はんけつが確定かくていした。控訴こうそしなかった理由りゆうに裁判所さいばんしょに飛鳥ひちょうの主張しゅちょうの一部いちぶ（被告ひこくから飛鳥ひちょうへの誹謗ひぼう行為こうい等とう）が認みとめられたこと、訴訟そしょうの目的もくてきである被告ひこくの社会しゃかい的てきモラルや人間にんげん性せいは裁さばけないと判断はんだんしたこと、被告ひこくが裁判さいばんを通つうじて相当そうとうな出費しゅっぴを強しいられていたことを挙あげている。これらの記述きじゅつを読よんだ作家さっかの山本やまもと弘ひろしは、弁護士べんごし費用ひようなどの経済けいざい的てきダメージや裁判さいばんの度たびに水戸みと地裁ちさいまで通かよわせる負担ふたんを被告ひこくに与あたえることを誇ほこっており、これは言論げんろん妨害ぼうがいの嫌いやがらせ裁判さいばん（スラップ）であると飛鳥ひちょうを批判ひはんした。

2001年ねんから千秋せんしゅう寺てら亰介の筆名ひつめいで伝奇でんき小説しょうせつシリーズ『怨霊おんりょう記き』を発表はっぴょう。2006年ねんにシリーズ10冊さつ目めにあたる『怨霊おんりょう記き 魔ま洞ほら界かい 四よん 京都きょうと炎上えんじょう篇へん』のカバー裏うらで著者ちょしゃが飛鳥あすか昭雄あきおと同どう一人物いちじんぶつであることが明あきらかにされた。

2013年ねん10月からワンダー・チャンネルの所属しょぞくタレントになる。

ファミリー劇場げきじょうのオカルト番組ばんぐみ『緊急きんきゅう検証けんしょう!』シリーズに準じゅんレギュラー出演しゅつえん中ちゅう。番組ばんぐみでは山口やまぐち敏さとし太郎たろう、中沢なかざわ健けんと共ともにオカルト三さん銃じゅう士しと呼よばれている。

人物じんぶつ

超ちょう常つね現象げんしょうを主おもな執筆しっぴつ分野ぶんやとし、千秋せんしゅう寺てら亰介名義めいぎでは小説しょうせつ家か、あすかあきお名義めいぎでは漫画まんが家か、飛鳥あすか昭雄あきお名義めいぎではライターとして活動かつどうし、“サイエンスエンターテイナー”と自称じしょうしている。

超ちょう常つね現象げんしょうでは主おもにUFO、超ちょう古代こだい史し、超ちょう能力のうりょく、UMAなどを調査ちょうさ。大伴おおとも昌司しょうじに傾倒けいとうし、自身じしんの作業さぎょうを大伴おおともの功績こうせきを称しょうした「ロマン・サイエンス」とし、研究けんきゅうに勤いそしんでいる。

著書ちょしょではキャトルミューティレーション、ミステリー・サークルやUFO目撃もくげきの背後はいごには米べい軍ぐんが秘密裏ひみつりに開発かいはつするプラズマ兵器へいきがある、地球ちきゅうの軌道きどうの太陽たいようを挟はさんだ反対はんたい側がわには第だい12番ばん惑星わくせいヤハウェ（反はん地球ちきゅう）が存在そんざいし、その存在そんざいをNASAが隠蔽いんぺいしている、恐竜きょうりゅうは哺乳類ほにゅうるいでありノアの大だい洪水こうずいで絶滅ぜつめつしたが一部いちぶは今いまも生存せいぞんしている等ひとしの説せつを主張しゅちょうしている。

それゆえいわゆるトンデモ作家さっかの代表だいひょう的てきな一人ひとりとして扱あつかわれることもあるが、本人ほんにんは自みずからの作品さくひんを「エンターテインメント」と称しょうしており、自みずからの説せつが誤あやまりであることも承知しょうちの上うえで娯楽ごらくとして主張しゅちょうしているのだろうとみなされている。裁判さいばんにおいても自説じせつについて「科学かがく的てきな説せつではなく、エンターテインメント」と証言しょうげんしている。

前述ぜんじゅつのようにキャリア初期しょきの1984年ねん頃ごろはもっぱらスプーン曲きょくげなどのトリックを暴あばいていたが、1999年ねんに出だした『飛鳥あすか昭雄あきおロマンサイエンスの世界せかい』では、「この作品さくひんは、超ちょう能力のうりょくの存在そんざいを否定ひていするものではありません。ただ、超ちょう能力のうりょくで行おこなったといわれることと同おなじことを、違ちがう方法ほうほうでもできるという事実じじつの報告ほうこくであります。」と冒頭ぼうとうに記しるしており、必かならずしもオカルト否定ひてい派はではないとのスタンスを主張しゅちょうしている。

末日まつじつ聖徒せいとイエス・キリスト教会きょうかい（モルモン教きょう）の信者しんじゃであり、著作ちょさくでは教義きょうぎを反映はんえいした内容ないようが述のべられていると指摘してきされており、本人ほんにんもそれを認みとめている。連載れんさいしていた『ワンダーライフ』の編集へんしゅう長ちょうは飛鳥ひちょうへのファンレターに対たいし、飛鳥あすかがモルモン教徒きょうとであること、モルモン教きょうは間違まちがった教義きょうぎであること、モルモン教きょうへの強引ごういんな勧誘かんゆうがあればすぐに連絡れんらくするよう飛鳥ひちょうとは別べつに返信へんしんをしていた。

1990年代ねんだいには、自著じちょの中なかでNASAから流出りゅうしゅつしたという「天体てんたい写真しゃしん」を取とり上あげ、この写真しゃしんを根拠こんきょに反はん地球ちきゅう第だい12番ばん惑星わくせいヤハウェの存在そんざいを主張しゅちょうしたが、後のちに『コスモス 宇宙うちゅう』（旺文社おうぶんしゃ）に掲載けいさいされた、土星どせいの衛星えいせいタイタンの模型もけいの写真しゃしんを加工かこうして画像がぞう処理しょりしていたことが判明はんめいしている。

詳細しょうさいは「反はん地球ちきゅう#飛鳥あすか昭雄あきお」を参照さんしょう

作家さっかの南山みなみやま宏ひろしは、1997年ねんに高橋たかはし克彦かつひこと共著きょうちょで出だした『超ちょう古代こだい文明ぶんめい論ろん』で“サイエンスエンターテイナー”の「A氏し」を批判ひはんしている。南山みなみやまがテレビで語かたったある説せつを、飛鳥あすかが自みずからの独創どくそうであるかのように『ムー』誌しで執筆しっぴつし盗用とうようしたのだ、と主張しゅちょうしている。

飛鳥ひちょうのサイトや著書ちょしょリストには、飛鳥あすかが監修かんしゅうし「モーゼス・ベン・ヨハイ」なるワシントンD.C.在住ざいじゅうのユダヤ人じんが著あらわした『ミシェル・ド・ノストラダムスの未来みらい記き』が掲載けいさいされているが、この著者ちょしゃについて山本やまもと弘ひろしは「参考さんこうにする新聞しんぶんが朝日新聞あさひしんぶん」「飛鳥あすか説せつが過剰かじょうに掲載けいさいされる」「四よん行ぎょう詩しが五島ごしま勉つとむなどの邦訳ほうやく文ぶん」等とうの特徴とくちょうから「飛鳥あすか氏しが名乗なのっている偽にせユダヤ人じんだ」として(本書ほんしょ刊行かんこうから)三さん年ねんから五ご年ねん以内いないに飛鳥ひちょうは事実じじつの解明かいめいせざるを得えなくなるとしたが、飛鳥あすかは著書ちょしょで山本やまもとの書評しょひょう『偽にせユダヤ人じんになった○○○○教徒きょうと』（原文げんぶんのまま）を「偽にせユダヤ人じんが白人はくじん系けいユダヤ人じんで、本物ほんものがアジア系けい」と解釈かいしゃくし、それについては公証こうしょう済ずみであるとした。なおモーゼス・ベン・ヨハイの消息しょうそくは不明ふめいである。

受賞じゅしょう歴れき

• 1982年ねん「おれはMr.フリスビー」で第だい4回かい藤子とうこ不二雄ふじお賞しょう佳作かさく
  • 著作ちょさくの著者ちょしゃ紹介しょうかいに「藤子とうこ不二雄ふじお賞しょう入選にゅうせん」と書かかれているものがあるが、第だい4回かい当時とうじの藤子とうこ不二雄ふじお賞しょうには入選にゅうせん・佳作かさくの2つの賞しょうがあり、飛鳥あすか昭雄あきおが受賞じゅしょうしたのは下したのランクの「佳作かさく」である。
• 1985年ねん 東宝とうほう主催しゅさい「ゴジラストーリー募集ぼしゅう」 準じゅん佳作かさく『NEWゴジラ・2』

論文ろんぶん

• 飛鳥あすか昭雄あきお「地底ちてい文明ぶんめいアルザル (真ま我がの鼓動こどう--サトルな意識いしきを伝つたえよう)」『サトルエネルギー学会がっかい誌し』第だい13巻かん第だい2号ごう、サトルエネルギー学会がっかい、2008年ねん、53-56頁ぺーじ、ISSN 13424963、NAID 40016249309。 

出演しゅつえん

ウェブテレビ

• お願ねがい! 宇宙うちゅう人じん（2012年ねん10月がつ20日はつか - 12月28日にち、BeeTV）

映画えいが

• 緊急きんきゅう検証けんしょう! THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー（2019年ねん1月がつ11日にち、東北新社とうほくしんしゃ）

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの小説しょうせつ家か一覧いちらん
• 怪奇かいき小説しょうせつ作家さっか一覧いちらん

• 関せき暁夫あきお
• 浅川あさがわ嘉よしみ富とみ

外部がいぶリンク

• ASKA AKIO WORLD
• 飛鳥あすか昭雄あきお (@askaakio) - X（旧きゅうTwitter）