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鵡川 - Wikipedia

鵡川むかわ(むかわ)は、北海道ほっかいどう上川かみかわ総合そうごう振興しんこうきょく管内かんないおよび胆振いぶり総合そうごう振興しんこうきょく管内かんないなが太平洋たいへいようそそ一級いっきゅう河川かせん鵡川むかわ水系すいけい本流ほんりゅうである。

鵡川むかわ
鵡川 2000年7月15日撮影
鵡川 2012年6月30日撮影
写真しゃしんじょう鵡川むかわ赤岩あかいわあおいわおかい占冠しむかっぷむら
写真しゃしん鵡川むかわちゅう流域りゅういき 豊田とよだきょうより下流かりゅうのぞ
水系すいけい 一級いっきゅう水系すいけい 鵡川むかわ
種別しゅべつ 一級いっきゅう河川かせん
延長えんちょう 135 km
平均へいきん流量りゅうりょう 50.44 m³/s
鵡川むかわ観測かんそくしょ 2000ねん
流域りゅういき面積めんせき 1,270 [1] km²
水源すいげん 狩振岳かりふりだけ占冠しむかっぷむら
水源すいげん標高ひょうこう 1,323 m
河口かこう合流ごうりゅうさき 太平洋たいへいようむかわまち
流域りゅういき 日本の旗 日本にっぽん 北海道ほっかいどう

地図

地図
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地理ちり 編集へんしゅう

北海道ほっかいどう勇払ゆうふつぐん占冠しむかっぷむら東部とうぶ空知そらちぐん南富良野みなみふらのまちとの境界きょうかいにある日高ひだか山脈さんみゃく北部ほくぶ狩振岳かりふりだけみなもとはっ南西なんせいながれ、った渓谷けいこくけ、むかわまち洋光ようこう付近ふきん太平洋たいへいようそそぐ。

ラフティング名所めいしょである赤岩あかいわあおいわおかい(あかいわせいがんきょう)や、紅葉こうよう名所めいしょである福山ふくやま渓谷けいこく有名ゆうめいである。ただし、上流じょうりゅうかわ沿いにあるみちどうはそのだい部分ぶぶんあくであり、悪天候あくてんこう場合ばあいには通行止つうこうどめとなることがおおい。

名称めいしょう由来ゆらい 編集へんしゅう

アイヌ由来ゆらいであるが、以下いか諸説しょせつがある[2][3][4][5]

現在げんざいの「鵡川むかわ」の表記ひょうき明治めいじ以降いこう定着ていちゃくしたもので、それ以前いぜんは「武川たけかわ」「たけ」「六川ろくかわ」「牟川」「ムがわ」「ムカワ」などの表記ひょうきがあった[6]

なお、上流じょうりゅうの「占冠しむかっぷ」の地名ちめい本川ほんがわ由来ゆらいするせつ有力ゆうりょくされている(当該とうがい項目こうもく参照さんしょう)。

アイヌ 意味いみ 由来ゆらい
カタカナ表記ひょうきアコㇿイタㇰ ラテンこぼし
ムカ 不明ふめい みず
みずのにじみる)
水上みずかみ平原へいげんで、所々ところどころみずみなもとすいとなったことから。
ムㇰアㇷ゚
(ムカㇷ゚)
muk-ap ツルニンジンあるところ はまちかくの草原そうげんツルニンジンがたくさんあったことから。
ムカペッ ?-pet しおはこばれたすなくちを)められるかわ しおすな河口かこうふさがることから[7][8]
ムッカペッ ?-pet ふさがるかわ

流域りゅういき自治体じちたい 編集へんしゅう

北海道ほっかいどう
勇払ゆうふつぐん占冠しむかっぷむらむかわまち

主要しゅようダム 編集へんしゅう

いち
ささえ川名かわな
本川ほんがわ

ささえ川名かわな
ダムめい つつみだか
(m)
そう貯水ちょすい
容量ようりょう
(せんm3)
型式けいしき 事業じぎょうしゃ 備考びこう
鵡川むかわ 双珠別川そうしゅべつがわ 双珠別そうしゅべつダム 29.0 1,330 重力じゅうりょくしき 北海道電力ほっかいどうでんりょく
鵡川むかわ 穂別川ほべつがわ 穂別ほべつダム 38.2 10,330 ロックフィル 北海道開発ほっかいどうかいはつきょく

支流しりゅう 編集へんしゅう

括弧かっこない流域りゅういき自治体じちたい

おも橋梁きょうりょう 編集へんしゅう

交通こうつう 編集へんしゅう

明治めいじ40年代ねんだいから昭和しょうわ30年代ねんだいにかけて、上流じょうりゅう伐採ばっさいした丸太まるた河川かせん利用りようしてちゅう流域りゅういきながす、木材もくざいりゅうおく道内どうない屈指くっし規模きぼさかんにおこなわれていた。

1909ねん穂別ほべつまちげんむかわまち)から占冠しむかっぷむら一帯いったい森林しんりん伐採ばっさいはじまった。当時とうじは、周辺しゅうへん道路どうろ存在そんざいしなかったため、上流じょうりゅう伐採ばっさいした原木げんぼくかわ沿いに集積しゅうせきされ、融雪ゆうせつから秋期しゅうきにかけて鵡川むかわ水流すいりゅう利用りようして当初とうしょ鵡川むかわまちまで、昭和しょうわ5ねんからは[9]穂別ほべつ中島なかじま地区ちく網場あば木材もくざいかわからげ、富内線とみうちせん貨車かしゃえる拠点きょてん)へけてながされた[10]ながれおくには、鉄砲てっぽうせきいかだなが技術ぎじゅつゆうする越中えっちゅう富山とやまけん)や東北とうほく地方ちほうからの技術ぎじゅつしゃぶし労働ろうどうしゃ)が従事じゅうじ技術ぎじゅつしゃべつおとずれる春先はるさき穂別ほべつ晩秋ばんしゅうころには、穂別ほべつえき利用りようする技術ぎじゅつしゃチッキ荷物にもつ)がやまのようになっていた。道内どうない屈指くっし規模きぼゆうした鵡川むかわながれおくも、鵡川むかわ沿いの農地のうち拡大かくだいすると、橋梁きょうりょう堤防ていぼう損壊そんかいすることが問題もんだいされはじめたこと、道路どうろ事情じじょう改善かいぜんされたことなどから1961ねんまくじた。往時おうじ様子ようすは、2016ねん現在げんざいだい33かいかぞえる穂別ほべつ地区ちくの「ながれおくまつり」としてかたがれている[11]

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ 鵡川むかわ水系すいけい河川かせん整備せいび基本きほん方針ほうしん
  2. ^ アイヌ地名ちめいリスト ホロナ~モオ P121-130”. アイヌ地名ちめいリスト. 北海道ほっかいどう 環境かんきょう生活せいかつ アイヌ政策せいさく推進すいしんしつ (2007ねん). 2017ねん11月26にち閲覧えつらん
  3. ^ 鵡川むかわ”. 国土こくど交通こうつうしょう. 2018ねん2がつ25にち閲覧えつらん
  4. ^ 書籍しょせき北海道ほっかいどう鉄道てつどうえき大図おおずあきら』(ちょ本久もときゅう公洋きみひろ北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃ2008ねん8がつ発行はっこう)345ページより。
  5. ^ 書籍しょせき北海道ほっかいどうえき878ものがたり 駅名えきめいのルーツ探究たんきゅう』(監修かんしゅう太田おおた幸夫ゆきお富士ふじコンテム、2004ねん2がつ発行はっこう)100ページより。
  6. ^ むかわまち歴史れきし文化ぶんか 中世ちゅうせいへん”. www.town.mukawa.lg.jp. むかわまち. 2022ねん11月5にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2022ねん11月5にち閲覧えつらん
  7. ^ 書籍しょせき北海道ほっかいどう鉄道てつどうえき大図おおずあきら』(ちょ本久もときゅう公洋きみひろ北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃ2008ねん8がつ発行はっこう)345ページより。
  8. ^ 書籍しょせき北海道ほっかいどうえき878ものがたり 駅名えきめいのルーツ探究たんきゅう』(監修かんしゅう太田おおた幸夫ゆきお富士ふじコンテム、2004ねん2がつ発行はっこう)100ページより。
  9. ^ 穂別ほべつまち』324ぺーじ 1968ねん 穂別ほべつまち役場やくばかん
  10. ^ 竹谷たけたに正也まさや 「おもつづる」『穂別ほべつ高齢こうれいしゃかた昭和しょうわへん大地だいちみしめて うえ 』穂別ほべつ高齢こうれいしゃかたりをかい、2014ねん、p286-291ぺーじ 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:22371368
  11. ^ だい33かい むかわまち穂別ほべつりゅうおくまつり -人間にんげん木材もくざい見立みたててタイムをきそう、穂別ほべつなつ風物詩ふうぶつし-(good day 北海道ほっかいどう 公益社こうえきしゃだん法人ほうじん北海道ほっかいどう観光かんこう振興しんこう機構きこうホームページ)2016ねん8がつ21にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク 編集へんしゅう