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黒体放射 - Wikipedia

くろたい放射ほうしゃ

くろたい放射ほうしゃするねつ放射ほうしゃ

くろたい放射ほうしゃ(こくたいほうしゃ、えい: black body radiation)とは、くろたい放出ほうしゅつするねつ放射ほうしゃである。ねっした物質ぶっしつ恒星こうせいはっするひかりが、比較的ひかくてき温度おんどひくいときはあかっぽく、温度おんどたかいほど青白あおじろくなる理由りゆうは、くろたい放射ほうしゃ温度おんど特性とくせいによるものである。

ねっしたてつかがや
くろたい放射ほうしゃ波長はちょう

概要がいよう

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くろたい放射ほうしゃいろは、プランクの放射ほうしゃしきによって解析かいせきすることができ、くろたい温度おんどによってまる。

理想りそうてきくろたい放射ほうしゃをもっとも再現さいげんするとされる空洞くうどう放射ほうしゃ温度おんどのみに依存いぞんするという法則ほうそくは、1859ねんグスタフ・キルヒホフにより発見はっけんされた。以来いらい空洞くうどう放射ほうしゃのスペクトルを説明せつめいする理論りろん研究けんきゅうされ、最終さいしゅうてき1900ねんマックス・プランクによりプランク分布ぶんぷ発見はっけんされたことで、その理論りろん完成かんせいされた。

物理ぶつりてきくろたい放射ほうしゃをプランク分布ぶんぷ説明せつめいするためには、くろたい電磁波でんじは放出ほうしゅつする(電気でんき双極そうきょく振動しんどうする)ときの振動しんどう量子りょうし仮定かていする必要ひつようがある(プランクの法則ほうそく)。つまり、振動しんどうちうるエネルギー (E) は振動しんどうすう (νにゅー) の整数せいすうばい比例ひれいしなければならない。

E = nhνにゅー (n = 0, 1, 2, ...)

この比例ひれい定数ていすう h = 6.626×10-34 [J・s] は、のちプランク定数ていすうとよばれ、物理ぶつりがく基本きほん定数ていすうとなった。これは、物理ぶつりりょう連続れんぞくをとり特定とくてい最小さいしょうたない、とする古典こてん力学りきがくはんする仮定かていであったが、1905ねんアルベルト・アインシュタインがこのプランクの量子りょうし仮定かてい光子こうし概念がいねんとをもちいてひかりでん効果こうか説明せつめいしたことにより、この量子りょうし仮定かていもとづいた量子力学りょうしりきがくきずかれることとなった。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Rybicki, G. B.; Lightman, A. P. (1979), Radiative Processes in Astrophysics, New York: John Wiley & Sons, ISBN 0-471-82759-2 
  • Thornton; Stephen T.; Andrew Rex (2002). Modern Physics. USA: Thomson Learning. ISBN 0-03-006049-4 

よりくわしくは、

  • Peter C. Milonni (1994). The Quantum Vacuum. Academic Press 

関連かんれん項目こうもく

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