19インチラック

19インチラック (19-inch rack)は、電子でんし機器ききを収容しゅうようするため、機器ききの取とり付つけ幅はばを19インチ (in)（482.6ミリメートル (mm)）に規定きていして標準ひょうじゅん化かされたラックまたはキャビネットの総称そうしょうである。

19インチラックの例れい

インターネットデータセンター等ひとしに設置せっちされ、ラックマウント型がたサーバを格納かくのうする。

定義ていぎ

電子でんし機器ききを収納しゅうのうするラックおよびキャビネットの定義ていぎは、IEC 60917-1 Ed.1.1 2009（Modular order for the development of mechanical structures for electronic equipment practices - Part 1:Generic standard）に基もとづく。また、19インチラックおよびキャビネットの寸法すんぽう規格きかくはIEC 60297-3-100 Ed.1 2008 (Mechanical structures for electronic equipment- Dimensions of mechanical structures of the 482,6 mm (19 in) series- Part 3-100 : Basic dimensions of front panels, subracks, chassis, racks and cabinets)に基もとづく。 19インチラックは、電子でんし機器きき用ようの機構きこうとしてIEC 60297-3-XXXシリーズで規格きかく化かされた19インチシステムの階層かいそう構造こうぞうの一部いちぶである。

規格きかく開発かいはつ

1Uサイズのサーバーの例れい（写真しゃしんはメールアプライアンス）

19インチ規格きかく

通信つうしん機きをシャシーに搭載とうさいしてラックに収納しゅうのうする方法ほうほうは、軍事ぐんじ用ようとして第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかの米国べいこくにおけるASA C83/9規格きかくにみられる。この規格きかくではシャシーをラックに取とり付つけるためのフランジの幅はばは19インチ (480 mm)、高たかさのピッチは1U = 1.75インチ (44.5 mm)と定さだめられた。戦後せんご、通信つうしん機器ききの分野ぶんやで19インチシャシーとラックの構成こうせいは世界中せかいじゅうに普及ふきゅうする。ASA規格きかくはEIA規格きかくに改編かいへんされ、数すう度どの改訂かいていを経へて ANSI/EIA RS310-C 1971 (Rack, Panels and Associated Equipment) が発行はっこうされた。この規格きかくでは19インチ規格きかくに基もとづくラック、パネルおよび搭載とうさい用ようのシャシーの寸法すんぽうのみが規定きていされている。19インチラックはこの規格きかくを引用いんようしてEIAラックと呼よばれることもある。

19インチシステム規格きかく

1960年代ねんだいに入はいって産業さんぎょう用よう電子でんし機器きき、通信つうしん機器ききの分野ぶんやでプリント基板きばんの採用さいようが普及ふきゅうし始はじめた時点じてんで、DINではプリント基板きばんを収納しゅうのうするシャシーの標準ひょうじゅん化かについて検討けんとうを開始かいしした。ここではラックおよびシャシーの寸法すんぽうは19インチ規格きかく（EIA規格きかく）を採用さいようするものとし、19インチ規格きかくのシャシーにプリント基板きばんを搭載とうさいする方法ほうほうとして次つぎの基準きじゅんを設定せっていした。

1. プリント基板きばんの寸法すんぽうを統一とういつする。
2. プリント基板きばんの相互そうご接続せつぞくはバックプレーンで行おこなうため、コネクタの種類しゅるいを統一とういつする。
3. 放熱ほうねつのためにプリント基板きばんは垂直すいちょくに配置はいちする。

こうして1970年代ねんだいに、マイクロエレクトロニクスの時代じだいに適合てきごうする電子でんし機器きき用ようの機構きこうとして、

• レベル1 - プリント基板きばん用よう機構きこう部品ぶひん、
• レベル2 - サブユニット（プラグインユニット）、
• レベル3 - 19インチサブラックおよびシャシー、19インチフロントパネル/バックプレーン、
• レベル4 - ハウジング（ケースおよびラック/キャビネット）

と、階層かいそう構造こうぞうがデザインされ、それぞれのインターフェース寸法すんぽうを規定きていしたDIN 41494シリーズが開発かいはつされた。

DIN 41494シリーズではプリント基板きばんの相互そうご接続せつぞくを行おこなうコネクタとして、70年代ねんだいに産業さんぎょう用ようコネクタとして評価ひょうかが確立かくりつしたDIN 41612（通称つうしょうDINコネクタ）の採用さいようが前提ぜんていとなっており、その後ご、80年代ねんだいにIEC規格きかくとしてIEC TC48/SC48Dに提案ていあんされ、IEC 297シリーズ（電子でんし機器きき用よう19インチ構造こうぞう規格きかく）とともに IEC TC48/SC48BにおいてIEC 603-2 規格きかく（DINツーピースコネクタ規格きかく）が成立せいりつした。

これらは規格きかく番号ばんごうの表示ひょうじ変更へんこうや内容ないようの改訂かいていが行おこなわれ、19インチシステム規格きかくはIEC 60297-3シリーズ (Mechanical structures for electronic equipment- Dimensions of mechanical structures of the 482,6 mm (19 in) series　Part 3-XXX)、DINツーピースコネクタ規格きかくはIEC 60603-2:1995 (Connectors for frequencies below 3 MHz for use with printed boards - Part 2: Detail specification for two-part connectors with assessed quality, for printed boards, for basic grid of 2,54 mm (0,1 in) with common mounting features)となっている。

19インチシステム（IEC 60297-3 シリーズ）の階層かいそう構造こうぞう

19インチシステム規格きかくの適用てきようとメトリックシステムの開発かいはつ

1970年代ねんだいおよび80年代ねんだいを通つうじて、19インチシステム（DIN 41494シリーズあるいはIEC 297シリーズ）は主しゅとして欧州おうしゅうで、通信つうしん機器きき・交換こうかん機きの機構きこうとして採用さいようされる。一方いっぽうで、1982年ねんに発表はっぴょうされたVMEbusの仕様しようでは、そのコンピュータモジュールとシステムの機構きこうに、DIN 41612コネクタとともに19インチサブラック/プラグインユニットの構造こうぞうを採用さいようした。VMEbusは32ビットのマイクロプロセッサを利用りようするオープンアーキテクチャーの標準ひょうじゅんコンピュータバスの仕様しようとして、米国べいこくにおいて産業さんぎょう用ようあるいは軍事ぐんじ用ようのコンピュータとして大おおきな注目ちゅうもくを集あつめ、マーケットにおける普及ふきゅうとともに、IEEEでIEEE 1014-1987 - IEEE Standard for A Versatile Backplane Bus: VMEbusとして規格きかく化かされる。そこで用もちいられている19インチシステムもより実用じつよう的てきな構造こうぞう規格きかくとして、IEEE 1101:1987 (Mechanical Core Specifications For Microcomputers, Standard For Describes the basic dimensions of a range of modular subracks conforming to IEC 297-3-1984, for mounting in equipment according to IEC 297-1-1986)が発行はっこうされた。

19インチシステムにおけるサブラックとプラグインユニットは、19インチラックの規格きかくからスタートし、プリント基板きばんの相互そうご接続せつぞくの技術ぎじゅつ的てき課題かだいを、既存きそんの寸法すんぽう系けいの中なかで解決かいけつしようとしたものである。プリント基板きばんをプラグインユニットとしてモジュール化かし、堅牢けんろうな構造こうぞうのサブラックに収納しゅうのうする。収納しゅうのうされたモジュールはサブラックに固定こていされたバックプレーンによって相互そうご接続せつぞくされる。その接続せつぞく用ように信頼しんらい性せいの確立かくりつしたコネクタを採用さいようする。すなわち19インチシステムの機構きこうとDIN41612コネクタの組くみ合あわせである。この構造こうぞうは通信つうしん機器きき、電子でんし計測けいそく、VMEbusなどの産業さんぎょう用ようコンピュータなど、様々さまざまな分野ぶんやで採用さいようされることになる。19インチラックはこうした電子でんし機器ききシステムの一番いちばん外側そとがわのハウジングとして利用りようされた。

1980年代ねんだいの後半こうはんになるとDIN・IEC・ETSIで新あらたな電子でんし機器きき用ようの機構きこうの開発かいはつと標準ひょうじゅん化かの検討けんとうがはじまる。プリント基板きばんの高密度こうみつど実装じっそう、コネクタの多極化たきょくか、電子でんし機器ききの動作どうさ周波数しゅうはすうの高速こうそく化か、これらに付随ふずいするEMC対策たいさく、放熱ほうねつ対策たいさくの要求ようきゅうが顕在けんざい化かしたからである。プリント基板きばん上じょうの電子でんし部品ぶひんはデュアルインラインICの0.1インチピッチから、SMD/SMTの採用さいようによるメトリックの実装じっそうグリッドに移行いこうし、コネクタもDIN 41612コネクタ（0.1インチピッチ/96ピン）から2.5ミリメートルあるいは2ミリメートルのピッチでより多極化たきょくか・高性能こうせいのう化かしたメトリック寸法すんぽうのコネクタが開発かいはつされつつあった。さらに、19インチシステムではインチ系けいの寸法すんぽうが基準きじゅんとなるためCADきゃど/CAEの利用りように馴染なじみにくいとして、電子でんし機器きき用ようの機構きこうの寸法すんぽう体系たいけいをメートル系けいで統一とういつするための基本きほん寸法すんぽう規格きかく (Generic Standard)、IEC 917 (Modular order for the development of mechanical structures for electronic equipment practices)が1988年ねんに発行はっこうされ、これに基もとづく実用じつよう規格きかくとしてメトリックシステムの開発かいはつがDIN・IEC・IEEEでスタートした。

メトリックシステムでは19インチシステムと同様どうように四よっつのレベルの階層かいそうを持もつ。DINでは90年代ねんだい初頭しょとうにコネクタは2.5ミリメートル (mm)ピッチのメトリックコネクタ (DIN 41642)の採用さいようを前提ぜんていにDIN 43356シリーズを完成かんせいしていたが、IEEEでVMEbusの次世代じせだいを担になう標準ひょうじゅんバスとしてFuturebus+ (IEEE 869)の開発かいはつが進すすんでおり、そこでは2ミリメートルピッチのコネクタの採用さいようが決きまったことから、IECとIEEEは並行へいこうしてメトリックシステムの開発かいはつを進すすめ、IEC 60917シリーズおよびIEEE 1301シリーズが90年代ねんだい初頭しょとうに完成かんせいした。これを受うけて19インチラックの寸法すんぽう規格きかくであったANSI/EIA RS310-Cは、IEEE1301シリーズと連携れんけいしてメトリックキャビネット・ラックの寸法すんぽうを導入どうにゅうしたANSI/EIA-310-D 1992 に改定かいていされた。

メトリックシステムの特徴とくちょうは次つぎのようにまとめることができる。

1. 電子でんし機器きき用ようの機構きこうの寸法すんぽう体系たいけいをメートル系けいで統一とういつした。その基本きほんモジュール寸法すんぽうは25ミリメートルで、ラックやキャビネットが設置せっちされる室内しつない空間くうかんにおいてもこのモジュール寸法すんぽうが敷衍ふえんされる。一方いっぽうでは最小さいしょうのモジュール寸法すんぽうは0.5ミリメートルである。
2. プリント基板きばんの高密度こうみつど実装じっそうにともなうコネクタの多極化たきょくかに対応たいおうして、プラグインユニットは挿抜機能きのう持もつハンドルが採用さいようされる。
3. プラグインユニットとバックプレーンの相互そうご接続せつぞくにおけるコネクタの多極化たきょくか、挿抜ハンドルの採用さいようによるサブラックの剛性ごうせいの向上こうじょうが図はかられた。
4. 電子でんし機器ききの動作どうさ周波数しゅうはすうの高速こうそく化かによるRFI対策たいさくのため、サブラックにおける電磁でんじシールド機能きのうの追加ついかが行おこなわれた。
5. プリント基板きばん・プラグインユニットにおける熱ねつの放散ほうさんを考慮こうりょしたサブラックの構造こうぞうが採用さいようされた。

メトリックシステムは高度こうど化かする電子でんし機器ききの要求ようきゅうに対応たいおうする機構きこうが国際こくさい規格きかくとして標準ひょうじゅん化かされたため、産業さんぎょう用ようコンピュータや通信つうしん機器ききの分野ぶんやで、19インチシステムに取とって代かわると予想よそうされた。しかし、一連いちれんの規格きかく開発かいはつの終了しゅうりょうと前後ぜんごして起おきた東西とうざい冷戦れいせん構造こうぞうの解消かいしょうとともに、米べい海軍かいぐんでのFuturebus+の採用さいようプロジェクトが中止ちゅうしとなり、米国べいこくにおけるFuturebus+とメトリックシステムに対たいする期待きたいが急速きゅうそくに低下ていかし、その結果けっかVMEbusの後継こうけいシステムとしての開発かいはつプロジェクトが途絶とだえた。一方いっぽう、ヨーロッパでは、メトリックシステムは通信つうしん機器きき用ようのETSIキャビネット/ラックとして採用さいようが定着ていちゃくした。

90年代ねんだいの中なかごろ以降いこうは、VMEbusの高性能こうせいのう化かが図はかられる一方いっぽうで、PCIバスなどのWindows PCのI/Oインターフェイスを産業さんぎょう用ようコンピュータバスに利用りようする動うごきが出でてきた。その中なかで19インチシステムを採用さいようしたCompactPCIの仕様しようが1996年ねんに開発かいはつされている。ここにおいて19インチサブラックはメトリックのそれと同おなじような2ミリメートルピッチ多た極きょくコネクタ採用さいようし、それに対応たいおうするプラグインユニット用ようの挿抜式しきのハンドル、サブラックにおける電磁でんじシールド機能きのうの追加ついかなどが開発かいはつされ、規格きかく化かがIEEEとIECで行おこなわれた。その結果けっか、メトリックシステムの採用さいようは大おおきく後退こうたいして今日きょうに至いたっている。

19インチシステムは現在げんざいもなお、産業さんぎょう用ようコンピュータの主要しゅような機構きこうとして、VMEbusやCompactPCIとともに採用さいようされている。また、1990年ねんの後半こうはん以降いこう、インターネットの爆発ばくはつ的てきな普及ふきゅうで、ルーターやスイッチ、サーバがIT機器ききとして新あらたなマーケットを形成けいせいしたが、 これらの機器ききの大半たいはんは19インチラックへの搭載とうさいを前提ぜんていとしており、19インチシャシーの外形がいけい寸法すんぽうを採用さいようしている。ここにISPやVoIPの電話でんわ網もうを構築こうちくするテレコムキャリアにおいて、19インチラックは広ひろく採用さいようされることになった。さらに2010年ねん以降いこう、IP網もうとクラウドコンピューティングの普及ふきゅうによってデータセンタの建設けんせつが急増きゅうぞうすると、ここにおいても19インチラックの需要じゅようは拡大かくだいしている。

代表だいひょう的てきな19-インチ (482.6 mm)サーバラックの寸法すんぽう (ミリ mm単位たんい)

19インチラックとメトリックラック

19インチラックの寸法すんぽう規格きかくはIEC 60297-3-100 Ed.1 2008によるが、同おなじ内容ないようが対応たいおうJIS規格きかく: JIS C 6012-3-100: 2015（電子でんし機器きき用ようの機械きかい的てき構造こうぞう - 482.6 mm (19 in)シリーズの機械きかい的てき構造こうぞう寸法すんぽう - フロントパネル，サブラック，シャシ，ラック及およびキャビネットの基本きほん寸法すんぽう）として発行はっこうされている。

メトリックラックの寸法すんぽう規格きかく (IEC 60917-2-1 Ed.1: 1993)もJIS C 6011-2: 1998（電子でんし機器きき用ようラック及およびユニットシャシのモジュラオーダ−　第だい 2 部ぶ: 25mm 実装じっそうのインタフェイス整合せいごう寸法すんぽう）の「附属ふぞく書しょ1（規定きてい）キャビネット及およびラック寸法すんぽう」で見みることができる。

下図したずに19インチラックとメトリックラックの寸法すんぽう規定きていの概要がいようを示しめす。

19インチラック（キャビネット）およびメトリックラック（キャビネット）の標準ひょうじゅん的てきな幅はば寸法すんぽう W_c/W_C0 は600 mm、奥行おくゆき寸法すんぽう D/D_C0 は 600 mm、高たかさ H/H_C0 は1800, 2000, 2200 mmである。機器きき取付とりつけねじの幅はば寸法すんぽうは、19インチラックで 465.1±1.6 mm、メトリックラックでは465 mm（ETSI仕様しようは515 mm）である。

なおEIA規格きかくとJIS規格きかくでは、ユニットシャーシの高たかさの規格きかくが異ことなる。JIS規格きかくでは高たかさが50mm刻きざみ（1998年版ねんばんでは高たかさ100mm未満みまんの場合ばあいに25mm刻きざみも許可きょかされている）なのに対たいし、EIA規格きかくでは前述ぜんじゅつの通とおり1.75インチ（約やく44.45mm）刻きざみとなっている。それに伴ともない縦たて（高たかさ）方向ほうこうのネジ穴あなの間隔かんかくも異ことなるため、機器きき側がわとラック側がわで採用さいようする規格きかくが異ことなる場合ばあいに備そなえ変換へんかん金物かなものなども販売はんばいされている。

データセンタでは大型おおがたのルーターやサーバー搭載とうさいのために、奥行おくゆき寸法すんぽうの深ふかいラック、あるいはネットワークケーブルの敷設ふせつスペースを得えるために幅はば寸法すんぽうが大おおきいラックが採用さいようされている。

19インチラックとメトリックラックの寸法すんぽう概要がいよう

ラックの耐たい環境かんきょう性能せいのう評価ひょうか

19インチラックとメトリックラックは耐たい環境かんきょう性能せいのうを評価ひょうかするための共通きょうつうの規格きかくをもつ。これはIEC SC48Dで開発かいはつされたもので、主要しゅようなものは以下いかのとおりである。また、それぞれの対応たいおうJIS規格きかくも発行はっこうされている。

耐たい環境かんきょう試験しけん規格きかく

IEC 61587-1 Ed4 2016 (Mechanical structures for electronic equipment – Tests for IEC 60917 and IEC 60297 series – Part 1: Environmental requirements, test set-up and safety aspects for cabinets, racks, subracks and chassis under indoor condition use and transportation)

対応たいおうJIS規格きかく：JIS C 6011-1: 2015（電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい1部ぶ: 屋内おくない設置せっちのキャビネット，ラック，サブラック及およびシャシの耐たい環境かんきょう性能せいのうの試験しけん及および安全あんぜん性せいの評価ひょうか）

耐震たいしん試験しけん規格きかく

IEC 61587-2 Ed 2.0 2011 (Mechanical structures for electronic equipment- Tests for IEC 60917 and 60297 - Part 2: Seismic tests for cabinets and racks)

対応たいおうJIS規格きかく：JIS C 6011-2: 2015（電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい2部ぶ: キャビネット及およびラックの耐震たいしん試験しけん方法ほうほう）

電磁でんじシールド性能せいのう評価ひょうか試験しけん規格きかく

IEC 61587-3 Ed 2.0 2013 (Mechanical structures for electronic equipment-Tests for IEC 60917and IEC 60297-Part 3: Electromagnetic shielding performance tests for cabinets and subracks)

対応たいおうJIS規格きかく：JIS C 6011-3: 2015（電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい3部ぶ: キャビネット及およびサブラックの電磁でんじシールド性能せいのう試験しけん方法ほうほう）

ラック及およびキャビネットは、専業せんぎょうメーカーによって市場いちばに供給きょうきゅうされるのが一般いっぱん的てきである。メーカーは先さきに述のべた寸法すんぽう規格きかくやこれらの耐たい環境かんきょう評価ひょうかのための規格きかくを参照さんしょうして仕様しようを決定けっていし、メーカーの標準ひょうじゅん品ひんとして市場いちばに供給きょうきゅうすることができる。ユーザーは、寸法すんぽう規格きかくや耐たい環境かんきょう評価ひょうかのための規格きかくを確認かくにんして、市場いちばに供給きょうきゅうされている標準ひょうじゅんラックおよびキャビネットから適切てきせつな機種きしゅを選定せんていして使用しようすることができる。

ギャラリー

19インチラックの使用しよう例れい。

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  背面はいめんから撮とったサーバ。
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  サーバでの使用しよう例れい。前面ぜんめん部分ぶぶん。
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  サーバでの使用しよう例れい。背面はいめん部分ぶぶん。
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  サーバでの使用しよう例れい。背面はいめん部分ぶぶん。
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  音響おんきょう機器ききにおける搭載とうさい例れい。電子でんし楽器がっきや放送ほうそう機器ききも19インチラックに適合てきごうした製品せいひんが多おおい。

参考さんこう文献ぶんけん

• IEC 60297-3-100 Edition 1.0 (2008-11-26): Mechanical structures for electronic equipment - Dimensions of mechanical structures of the 482,6 mm (19 in) series - Part 3-100: Basic dimensions of front panels, subracks, chassis, racks and cabinets
• IEC 60917-1 Edition 1.0 (1998-09-17): Modular order for the development of mechanical structures for electronic equipment practices - Part 1: Generic standard
• ANSI/EIA-310-D Sept. 1992 (Revision of EIA-310-C): cabinets, Rack, Panels and Associated Equipment
• IEEE 1101 1987 - IEEE Standard for Mechanical Core Specifications for Microprocessors
• IEC 917, IEEE P1301に基もとづくハードメトリック・システム技術ぎじゅつ解説かいせつ コンピュータデザイン 1990年ねん12月
• JIS C 6011-1:2015「電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい1部ぶ：屋内おくない設置せっちのキャビネット，ラック，サブラック及およびシャシの耐たい環境かんきょう性能せいのうの試験しけん及および安全あんぜん性せいの評価ひょうか」（日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさ会かい、経済けいざい産業さんぎょう省しょう）
• JIS C 6011-2:2015「電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい２部ぶ：キャビネット及およびラックの耐震たいしん試験しけん方法ほうほう」（日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさ会かい、経済けいざい産業さんぎょう省しょう）
• JIS C 6011-3:2015「電子でんし装置そうち用ようきょう体たいの試験しけん方法ほうほう－第だい３部ぶ：キャビネット及およびサブラックの電磁でんじシールド性能せいのう試験しけん方法ほうほう」（日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさ会かい、経済けいざい産業さんぎょう省しょう）
• JIS C 6012-3-100:2015「電子でんし機器きき用ようの機械きかい的てき構造こうぞう－４８２．６ｍｍみりめーとる（１９ｉｎいん）シリーズの機械きかい的てき構造こうぞう寸法すんぽう－フロントパネル，サブラック，シャシ，ラック及およびキャビネットの基本きほん寸法すんぽう」（日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさ会かい、経済けいざい産業さんぎょう省しょう）

関連かんれん項目こうもく

• 工業こうぎょう規格きかく