BNSF鉄道てつどう

BNSF鉄道てつどう
	BNSF鉄道てつどう路線ろせん図ず（紫むらさきは使用しよう権けんを持もっている線路せんろ）
	カリフォルニア州しゅうルドロー（Ludlow）付近ふきん、モハーヴェ砂漠さばくの中なかを行いくBNSF鉄道てつどうの列車れっしゃ。2007年ねん11月28日にち。先頭せんとう機関きかん車しゃの塗装とそうはヘリテイジIIIパターン。
報告ほうこく記号きごう	BNSF
路線ろせん範囲はんい	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中西部ちゅうせいぶおよびアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく西部せいぶ
運行うんこう	1996年ねん–
軌間きかん	1,435 mm（標準軌ひょうじゅんき）
全長ぜんちょう	32,166マイル (51,766 km)(2008年ねん末まつ時点じてん); 0.01%(2007年ねん比ひ)
本社ほんしゃ	フォートワース
公式こうしきサイト	http://www.bnsf.com
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BNSF鉄道てつどう（BNSFてつどう、以下いか、本ほん項こうではBNSFと記述きじゅつ）は、アメリカの貨物かもつ鉄道てつどう会社かいしゃ（一級いっきゅう鉄道てつどう）である。BNSFとは、その前身ぜんしんであるバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道てつどう(英えい:Burlington Northern Santa Fe Railway)の略称りゃくしょうに由来ゆらいする^[2]。

本社ほんしゃはテキサス州しゅう第だい5位いの都市とし、フォートワースにある。親会社おやがいしゃはバーリントン・ノーザン・サンタフェ社しゃ（Burlington Northern Santa Fe Corporation、NYSE: BNI）で、1995年ねん 9月22日にち、バーリントン・ノーザン鉄道てつどう(BN)の親会社おやがいしゃであったバーリントン・ノーザン社しゃとアッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道てつどう(ATSF)の親会社おやがいしゃであったサンタフェ・パシフィック社しゃが合併がっぺいして設立せつりつされたものである。

2009年ねん 11月3日にち、ウォーレン・バフェット率ひきいる投資とうし持株もちかぶ会社かいしゃバークシャー・ハサウェイは、BNSF鉄道てつどうの持株もちかぶ会社かいしゃであるバーリントン・ノーザン・サンタフェ社しゃの株式かぶしきを100%取得しゅとくすることを目指めざすと発表はっぴょうした^[3]。バフェットは、アメリカにおける貨物かもつ輸送ゆそうにおいてはトラックよりも鉄道てつどうが優位ゆういと見みており、長期ちょうき的てきに株式かぶしきを保有ほゆうすると言明げんめい。買かい増ます株式かぶしきは全ぜん株式かぶしきの77.4%に達たっした（残のこる22.6%はバークシャー・ハサウェイとバーリントン・ノーザン・サンタフェ社しゃが保有ほゆうしていた）。取得しゅとく価格かかくは1株かぶあたり100ドルとし、取扱とりあつかい高だか340億おくドルはバークシャー・ハサウェイにとって過去かこ最大さいだい規模きぼの投資とうしとなった。結果けっかとして、263億おくドル（同どう時期じきの日本円にほんえんにして2兆ちょう4000億おく円えん）で買収ばいしゅうに成功せいこうした。

規模きぼ

大陸たいりく横断おうだん鉄道てつどうのひとつであり、北米ほくべいにおいてユニオン・パシフィック鉄道てつどう(UP)とともに最大さいだいの鉄道てつどう路線ろせん網もうを持もつ、アメリカ第だい2位いの鉄道てつどう会社かいしゃである。環太平洋かんたいへいよう地域ちいきにおけるグローバリゼーションの進展しんてんとともに、大陸たいりく横断おうだん鉄道てつどうは海上かいじょうコンテナによる貨物かもつ一貫いっかん輸送ゆそうの重要じゅうような構成こうせい要素ようそとなっているが、BNSFは北米ほくべいにおける貨物かもつ一貫いっかん輸送ゆそうシェア第だい1位いであり、穀物こくもつ輸送ゆそうにおいても第だい1位いである。発電はつでん用よう石炭せきたん輸送ゆそうシェアは約やく10％。

アジアとアメリカ東部とうぶを結むすぶ役割やくわりを果はたす北部ほくぶルートは高速こうそく化かが完了かんりょうしている。このルートは1920年代ねんだいにグレート・ノーザン鉄道てつどうが拓ひらいたものであり、日本にっぽんからシアトルに船ふねで輸送ゆそうされた絹きぬをアメリカ東部とうぶに運搬うんぱんしたルートである。列車れっしゃは燃料ねんりょう補給ほきゅうと乗務じょうむ員いん交代こうたいの時ときにのみ停車ていしゃし、到達とうたつ時間じかんの短縮たんしゅくを図はかっていた。

歴史れきし

1996年ねん 12月31日にち、アッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道てつどう(ATSF)とバーリントン・ノーザン鉄道てつどう(BN)が合併がっぺいしてバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道てつどうが設立せつりつされた。1999年ねんにはカナディアン・ナショナル鉄道てつどうを合併がっぺいして「北きたアメリカ鉄道てつどう」を設立せつりつし、本社ほんしゃをカナダのモントリオールに置おくと発表はっぴょう。しかし、競合きょうごうする一級いっきゅう鉄道てつどうであるUPやカナダ太平洋たいへいよう鉄道てつどうが抗議こうぎしたほか、利用りよう者しゃたちは1998年ねんにUPがサザン・パシフィック鉄道てつどうを買収ばいしゅうした際さいにテキサス州しゅう南東なんとう部ぶにおいてサービス低下ていかと混乱こんらんを招まねいた経験けいけんから、これに反対はんたいした。これらの圧あつ力りょくにより、連邦れんぽう陸上りくじょう運輸うんゆ委員いいん会かい(STB)はすべての鉄道てつどうには合併がっぺいまでには15か月げつの猶予ゆうよを課かすこととし、その結果けっか、この合併がっぺいは撤回てっかいされた。

2005年ねん、バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道てつどうはBNSF鉄道てつどうと改称かいしょうした。

路線ろせん

ウィスコンシン州しゅうプレーリー・ドゥ・シーン（Prairie du Chien）の保線ほせん設備せつびのある区間くかんを行いくBNSF鉄道てつどうの東ひがし行列ぎょうれつ車しゃ。2004年ねん 8月がつ8日にち。先頭せんとう機関きかん車しゃの塗装とそうはヘリテイジIIパターン。

BNSFはアメリカ国内こくないでは28の州しゅうにおいて鉄道てつどう路線ろせんを有ゆうし、運営うんえいしている。カナダにおいても国境こっきょうからブリティッシュ・コロンビア州しゅうバンクーバーまでの約やく30マイル（約やく48キロメートル）とマニトバ州しゅうウィニペグの操車そうしゃ場じょうを含ふくむ若干じゃっかんの路線ろせんを有ゆうしている。また、アメリカとカナダの国境こっきょうの南部なんぶ（アメリカ側がわ）を通とおるおよそ70マイル（約やく132キロメートル）の路線ろせんをカナディアン・ナショナル鉄道てつどうと共有きょうゆうしている。

路線ろせんの管理かんりは14の地域ちいき局きょくによってなされ、各局かくきょくはさらにそれぞれ100以上いじょうの支局しきょくに分わかれている。各かく支局しきょくは300マイル以上いじょうの幹線かんせんと10マイル以上いじょうの支線しせんを管理かんりしている。 BNSFは、幹線かんせんの複線ふくせん以上いじょうの部分ぶぶん、操車そうしゃ場じょう、側線そくせんを含ふくめずに約やく24,000マイル（3万まん8,624キロメートル）の路線ろせんを有ゆうし、運営うんえいしている。もし前述ぜんじゅつの部分ぶぶんを含ふくめるとその総そう距離きょりは5万まんマイル（約やく80,467キロメートル）を超こえる。

加くわえて、BNSFはアメリカとカナダ合あわせて8000マイル（12,875キロメートル）以上いじょうの他社たしゃ路線ろせんに乗のり入いれている。このことにより、BNSFは自社じしゃの列車れっしゃを自社じしゃの乗務じょうむ員いんで運行うんこうでき、競争きょうそう力りょくを強化きょうかすることができる。BNSFのロゴをペイントされた機関きかん車しゃ、アメリカとカナダ両りょう国内こくないを走はしり回まわっている。

操車そうしゃ場じょうと施設しせつ

ウィスコンシン州しゅうグレン・ヘーブン（Glen Haven）を通過つうかする、新あたらしいコーポレートロゴを付つけたタンク車しゃ（BNSF 880362）、2006年ねん 7月がつ3日にち

BNSFはその輸送ゆそうを実現じつげんするために、さまざまな施設しせつを運営うんえいしている。それは、操車そうしゃ場じょう、駅えき、機関きかん車しゃのメンテナンス工場こうじょう、フォートワースの運転うんてん指令しれい所しょ、各かく地域ちいきの運転うんてん指令しれいセンターなどである。

BNSFはまた、アメリカ西部せいぶにおける陸上りくじょう一貫いっかん輸送ゆそうのため、鉄道てつどうやトレーラーなどの貨物かもつの積つみ替かえを素早すばやく行おこなうために、広大こうだいな積つみ替かえ施設しせつを運営うんえいしている。BNSFが直接ちょくせつ扱あつかう一貫いっかん輸送ゆそうのためのハブは33施設しせつあり、自動車じどうしゃによる輸送ゆそうのためのハブが23施設しせつある。 2005年ねん 2月がつ9日にち、BNSFはロサンゼルス港みなと近ちかくに新あたらしい陸上りくじょう一貫いっかん輸送ゆそう用よう積つみ替かえ施設しせつを建設けんせつすると発表はっぴょうした。この施設しせつからアラメダ・コリドー（ロサンゼルス港こうとロス市内しないの操車そうしゃ場じょうを結むすぶ約やく20マイル＝約やく32キロメートルの貨物かもつ専用せんよう高速こうそく路線ろせん）に直接ちょくせつ乗のり入いれることができる。

大だい規模きぼな操車そうしゃ場じょうはBNSFの路線ろせん網もうのあちこちにあり、2005年ねんにはカンザス州しゅうカンザスシティにあるアルゼンチン操車そうしゃ場じょうがもっとも多おおくの貨車かしゃの仕分しわけをさばいた。

BNSFのシステム・機械きかい部門ぶもんは8カ所かしょの機関きかん車しゃメンテナンス工場こうじょうを持もち、予防よぼう保全ほぜん、修理しゅうり、改造かいぞうを行おこなう。規模きぼのもっとも大おおきなものはネブラスカ州しゅうのアライアンスとカンザス州しゅうのトピカにある工場こうじょうである。ほかに日常にちじょう的てきなメンテナンスのために46の施設しせつを持もち、またウエスタン・フルーツ・エクスプレス(WFE、冷蔵れいぞう車しゃのリース会社かいしゃ)の冷蔵れいぞう車しゃの修理しゅうり工場こうじょうをワシントン州しゅうスポケーンで運営うんえいしている。

ミネソタ州しゅうブレイナードとイリノイ州しゅうゲイルスバーグには保線ほせん工場こうじょうを持もち、路線ろせんと関係かんけい施設しせつの効率こうりつ的てきかつ予防よぼう的てきな保全ほぜん作業さぎょうを行おこなっている。

2006年ねんには、カリフォルニア・スピードウェイの近ちかくにあるカリフォルニア州しゅうフォンタナに新あたらしい貨物かもつ積つみ替かえ施設しせつを運営うんえいするためにワシントン州しゅうバンクーバーに本拠ほんきょを置おくトライスター社しゃと提携ていけいした。

ルート

ワシントン州しゅうシアトルとイリノイ州しゅうシカゴを結むすぶ北部ほくぶBNSFルートは、アメリカ国内こくないでもっとも北きたを走はしる鉄道てつどうである。

ロサンゼルスからシカゴへの大陸たいりく横断おうだんルートについては、2006年ねん、約やく33マイル（約やく52.8キロメートル）を複線ふくせん化かし、全長ぜんちょう2,200マイル（約やく3,520キロメートル）以上いじょうのルート中ちゅう、単線たんせん区間くかんは残のこすところ51マイル（81.6キロメートル）とするという発表はっぴょうがあった。単線たんせん区間くかんは、2つのルートが使つかわれているカンザス州しゅう中部ちゅうぶである。

大陸たいりく横断おうだんルートは、2005年ねんには、1日にちに100本ほんの列車れっしゃを運行うんこうしたが、これは2000年ねんの運行うんこう本数ほんすうの60％である。

安全あんぜんプログラム

踏切ふみきり障害しょうがい事故じこ防止ぼうしプログラムの推進すいしん者しゃとして、2000年ねんにBNSFは平面へいめん交差こうさ踏切ふみきり解消かいしょうプログラムを作成さくせいした。これは、BNSFと地域ちいき、地権ちけん者しゃで不ふ必要ひつようまたは余分よぶんと判断はんだんした踏切ふみきりを廃止はいししていくもので、全米ぜんべいで2,900カ所かしょを超こえた。これにより、踏切ふみきり事故じこの総数そうすうがもっとも減少げんしょうした鉄道てつどうとなった。

2006年ねん6月7日にち、BNSFは既存きそんの鉄道てつどう網もうを維持いじするために、一級いっきゅう鉄道てつどうとしては初はじめて鉄道てつどうファンの参加さんかを募集ぼしゅうした。鉄道てつどうファンにわずかな個人こじん情報じょうほうを会社かいしゃの公式こうしきウェブサイト上じょうで入力にゅうりょくしてもらうことで、鉄道てつどう安全あんぜんのための市民しみん連合れんごう(the Citizens United for Rail Security、CRS)を構成こうせいしようというものである。登録とうろくすると、ウエブサイトはIDカードを発行はっこうし、それを鉄道てつどうファン自身じしんに携帯けいたいしてもらう。カードには、ユーザの個人こじん情報じょうほうのほか、もしも近ちかくを走はしるトラックなどが鉄道てつどう運行うんこうを妨さまたげる状態じょうたいになったり、なにか怪あやしい状況じょうきょうを見みつけたときにどうすればいいかのガイドラインと、BNSFに通報つうほうするための通話つうわ料りょう無料むりょうの電話でんわ番号ばんごうが記載きさいされている。

BNSFは、従業じゅうぎょう員いんに向むけて「BNSFオン・ガード」という同様どうようのプログラムを2003年ねんより開始かいしした。これは非常ひじょうに効果こうかを上あげ、開始かいしから約やく3年間ねんかんで、盗難とうなん、破壊はかい、放火ほうか、自殺じさつ未遂みすい等とうも含ふくめて200件けんを超こえる報告ほうこくが寄よせられた^[4]。 BNSFはまたネブラスカ州しゅうリンカーンの「ニュース・リンク」というウエブサイトと結むすび、従業じゅうぎょう員いん向むけのニュースレターの印刷いんさつを依頼いらいした。内容ないようは、14の管理かんり局きょくとシステム職場しょくばそれぞれの安全あんぜんについてのもので、4〜28ページとさまざまな形式けいしきがあり、月刊げっかんだったこともあれば季刊きかんだったこともあった。

BNSFの数値すうちデータ

2005年ねんの年報ねんぽうによると、2005年ねん末まつには従業じゅうぎょう員いん4万まん、5790両りょうの機関きかん車しゃ、8万まん1881両りょうの貨車かしゃを保有ほゆうしている。型式けいしきによる細こまかな違ちがいを考慮こうりょせずに大別たいべつすると、貨車かしゃの内訳うちわけは以下いかの通とおりである。

34,631両りょうの屋根やねつきホッパ車しゃ
12,579両りょうの無蓋むがい車しゃ
8,658両りょうの有蓋ゆうがい車しゃ
10,973両りょうの屋根やねなしホッパ車しゃ
8,537両りょうの長物ちょうぶつ車しゃと大物おおもの車しゃ
4,983両りょうの冷蔵れいぞう車しゃ
748両りょうの車くるま運うん車しゃ
422両りょうのタンク車しゃ
27両りょうの多目的たもくてき有蓋ゆうがい車しゃ
323両りょうの、その他たの貨車かしゃ

以上いじょうに加くわえて、以下いかも保有ほゆうする。

10,412個このアメリカ国こく内用ないようコンテナ
12,649個このアメリカ国こく内用ないようコンテナ車しゃ
4,091台だいの社用しゃよう車しゃ
1,916台だいのトレーラー
179両りょうの旅客りょかく用よう客車きゃくしゃ

機関きかん車しゃと貨車かしゃの車くるま齢よわいは2005年ねん末まつで平均へいきん15年ねんである。

2006年ねん1月がつ24日にち、BNSFは24億おくドルをインフラストラクチャーの更新こうしんに使つかうことを発表はっぴょうした。これは、40マイル（約やく64.4キロメートル）の複線ふくせんや三さん複線ふくせん、BNSFの前身ぜんしんであるATSF鉄道てつどうの大陸たいりく横断おうだん線せんを引ひき継ついだ第だい2幹線かんせんのニューメキシコ州しゅうのアボ峡谷きょうこくの区間くかんに充あてられるほか、リンカーンの操車そうしゃ場じょうの拡大かくだい、ワイオミング州しゅうのパウダー川かわ流域りゅういきの50マイル（約やく80.5キロメートル）に渡わたる複線ふくせんまたは三さん複線ふくせんにも適用てきようされる。8カ所かしょの大だい規模きぼな一貫いっかん輸送ゆそう施設しせつは拡大かくだいされ、側線そくせんは延長えんちょうされ、給油きゅうゆ施設しせつが改良かいりょうされる。BNSFの会長かいちょうであるマシュー・K・ローズは投資とうし者しゃへの配当はいとうが増ふえたことを賞賛しょうさんし、今後こんごも増ふえ続つづけることを希望きぼうした^[5]。

BNSFの車両しゃりょう塗ぬり色しょくパターン

BNSFが使用しようするカラーリングは、北米ほくべいでもっともカラフルなもののひとつである。多おおくの機関きかん車しゃは愛情あいじょうを込こめて「カボチャ」と呼よばれるような、グレート・ノーザン鉄道てつどうのオレンジと濃こい緑みどりのカラーリングを継承けいしょうしたヘリテイジ1、ヘリテイジ2という塗ぬり色しょくパタンに塗ぬられている。2005年ねん初頭しょとう、新あたらしい塗ぬり色しょくパタンが施ほどこされた。数すう両りょうが先住民せんじゅうみんの頭あたまの羽根はね飾かざりをイメージした銀ぎんと赤あかの「ウォーボンネット」と呼よばれるパターンで、車体しゃたい側面そくめんには通常つうじょう「Santa Fe」と描えがかれるべきところに「BNSF」と描えがかれている。またBNSFの元もととなった2社しゃの塗ぬり色しょくを引ひき継つぎ、緑みどりと白しろまたは青あおと黄色おうしょくの塗ぬり色しょくのままの機関きかん車しゃもある。ただし、全ぜん車両しゃりょうが、オーバーホールの際さいにヘリテイジカラーに塗ぬり替かえられることになっている。

2005年ねん1月がつ24日にち、従来じゅうらいの「丸まるに十字じゅうじ」のロゴに替かわる新あらたなロゴを発表はっぴょうした。新あたらしいロゴは鉄道てつどうが目指めざす「輸送ゆそうサービスと革新かくしんの旗手きしゅ」を表現ひょうげんしたものとなった。このロゴは、従来じゅうらいの冗長じょうちょうなロゴにとって替かわった。新あたらしいイメージの塗ぬり色しょくはすぐに発表はっぴょうされ、新あたらしいロゴは機関きかん車しゃ前面ぜんめんと側面そくめんに描えがかれ、濃こい緑みどりのストライプに替かわって黒くろのストライプが描えがかれた。貨車かしゃについても、新あたらしいロゴで新しん製せいしている。

ヘリテイジ1のパタンになる以前いぜんから、数種類すうしゅるいの塗ぬり色しょく変更へんこう機きが見みられた。

ヘリテイジ1: オリジナルのロゴ「丸まるに十字じゅうじ」が機関きかん車しゃ前面ぜんめんにマーキングされている。側面そくめんには濃緑こみどり色しょくでBNSFの文字もじがオレンジ地ちに描えがかれている。黄色おうしょくのストライプが、濃緑こみどりとオレンジの境界きょうかい線せんに引ひかれている。
ヘリテイジ2: 濃緑こみどりの帯おび部分ぶぶんがヘリテイジ1より細ほそく、黄色きいろい帯おびが太ふとくなっている。両者りょうしゃの間あいだを黒くろい線せんが隔へだてている。BNSFの文字もじは黄色おうしょくになり、黒くろで縁取へりとりされている。前面ぜんめんのロゴはATSFの「ウォーボンネット」を彷彿ほうふつとさせる「葉巻はまきのラベル型がた」である。前面ぜんめん下部かぶの黄色おうしょくの帯おびより下したの部分ぶぶんを濃緑こみどりに塗ぬったものとオレンジに塗ぬったものがある。
新しんイメージ: このパタンは「ヘリテイジ3」とも「パワーバー」（アメリカの栄養えいよう補助ほじょ食品しょくひん）、あるいは「バーリントン・ナイキ・サンタフェ」、「スウォッシュ」（ナイキのロゴ下部かぶにあるチェックマーク型がたの線せん）、「尻しりはしょり」などとも呼よばれる、「ヘリテイジ2」によく似にた塗装とそうである。濃緑こみどりだった帯おびは黒くろとなり、黄色おうしょくとオレンジを隔へだてる境界きょうかいとなる。新あたらしい企業きぎょうロゴは機関きかん車しゃ前面ぜんめんと側面そくめんに配置はいちされる。