GCI (Ground-controlled intercept) は、各国かっこくの空軍くうぐんが運用うんようする地上ちじょう要撃ようげき管制かんせいの略りゃく。各かくレーダーサイトにて監視かんしされる航跡こうせき情報じょうほうを元もとに、バッジシステムと連動れんどうして要撃ようげき機きパイロットなどに目標もくひょうのコース及およびスピード等とう戦術せんじゅつ情報じょうほうを提供ていきょうする。
1939年ねん、バトル・オブ・ブリテンでイギリスのレーダーサイトと連動れんどうした要撃ようげき管制かんせいはその多おおくは急造きゅうぞうであり、オペレーターと紙かみの地図ちずに頼たよるものであった。同年どうねん、アメリカではハイランド空軍くうぐん基地きち（英語えいご版ばん）において、ラッシュアップレーダーネットワーク（英語えいご版ばん）のデモが行おこなわれ、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかはこの2Dのオシロスコープによる要撃ようげき管制かんせいシステムが使用しよう、強化きょうかされた。これはイギリスでもROTOR（英語えいご版ばん）としてより強力きょうりょくなレーダーを導入どうにゅうされた。
第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん集結しゅうけつ後ご、冷戦れいせんにおいてアメリカ軍ぐんとイギリス軍ぐんはソビエト連邦れんぽうの核かく爆ばく弾だんを搭載とうさいした爆ばく撃げき機きTu-95の侵入しんにゅうを防ふせぐため、1958年ねんにWhirlwindを使用しようした迎撃げいげきシステムを構築こうちくした。しかし、弾道だんどうミサイルの脅威きょういに高たかまりから、弾道だんどうミサイル早期そうき警戒けいかいシステムへと主軸しゅじくを移うつしたが、冷戦れいせんの集結しゅうけつによって脅威きょういが去さると通常つうじょう兵器へいきでのレーダーや要撃ようげき管制かんせい組織そしきへの攻撃こうげきが懸念けねんされたため、1983年ねんに統合とうごう監視かんしシステム（英語えいご版ばん）が開発かいはつされた。
航空こうくう自衛隊じえいたいは防空ぼうくう識別しきべつ圏けん (ADIZ) に接近せっきんする国籍こくせき不明ふめい機きに対たいし、航空こうくう無線むせん機きの121.5MHz及および243MHzの国際こくさい緊急きんきゅう周波数しゅうはすう（英語えいご版ばん）を使用しようして無線むせん警告けいこくを行おこない、領空りょうくう侵犯しんぱんの恐おそれがある場合ばあいは、戦闘せんとう機きをスクランブル発進はっしんさせ、さらにパトリオットミサイルを有ゆうする各かく高射こうしゃ群ぐんに戦術せんじゅつ情報じょうほうを伝達でんたつする。
専せん門もんの隊員たいいんが任務にんむにあたり、この任にんに就つくものは、要撃ようげき管制かんせい徽章きしょうを制服せいふくに装着そうちゃくする。近年きんねん業務ぎょうむの合理ごうり化かにより、レーダーサイトを遠隔えんかく操作そうさできるようになった。通常つうじょう業務ぎょうむとして、自衛隊じえいたい機きのポジションレポート(位置いち通報つうほう)を当該とうがい機きが所属しょぞくする基地きちに昼夜ちゅうやを問とわず中継ちゅうけいする任務にんむを担になっている。
