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NEAC - Wikipedia

NEAC(ニアック)は日本電気にほんでんき自社じしゃせいコンピュータ使用しようしていた商標しょうひょう。"Nippon Electric Automatic Computer"から。時間じかん順序じゅんじょてきにはアナログコンピュータ使つかったNEAC(Nippon Electric Analog Computer)がルーツともえる。

NEAC-2203 (コンピュータ歴史れきし博物館はくぶつかん所蔵しょぞう)

黎明れいめいのコンピュータ

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日本電気にほんでんきでは研究所けんきゅうじょ1954ねんごろからデジタルコンピュータの研究けんきゅう開始かいしされた。当初とうしょてん接触せっしょくがたトランジスタ利用りようしたフリップフロップ試作しさくしていたが、おもうような成果せいかられなかった。そのころ、東京大学とうきょうだいがくでのパラメトロン発明はつめいがあり、これを利用りようしたコンピュータの研究けんきゅうすすめられることとなった。

NEAC-1101 シリーズ

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1955ねんすえパラメトロン利用りようした試作しさく NEAC-1101開発かいはつ計画けいかくてられ、開発かいはつがスタートした。1957ねんてが完了かんりょうし、1958ねん3がつ稼動かどう。これが日本電気にほんでんきはつのデジタルコンピュータとなった。NEAC-1101 は研究所けんきゅうじょない各種かくしゅ計算けいさんやく8年間ねんかん利用りようされた。いで社内しゃないのフィルター設計せっけいからの要望ようぼう東北大学とうほくだいがく電気でんき通信つうしん研究所けんきゅうじょでのコンピュータの必要ひつようせい合致がっちし、日本電気にほんでんき東北大学とうほくだいがくとの共同きょうどう開発かいはつが1956ねん開始かいしされ、1958ねん11月から稼動かどうした。東北大学とうほくだいがくでの名称めいしょうSENACといい、日本電気にほんでんきでの名称めいしょうNEAC-1102とされた。さらに1102に磁気じきコアメモリ追加ついか周辺しゅうへん機器きき強化きょうかしたのがNEAC-1103で、防衛庁ぼうえいちょう技研ぎけん納入のうにゅうされた。日本電気にほんでんき社内しゃないでもフィルター設計せっけいなどに10ねんほど利用りようされた。

以下いか、パラメトロンを利用りようした主要しゅようなコンピュータの仕様しよう概略がいりゃく列挙れっきょする。

NEAC-1101 (1958ねん)
32ビットワード。浮動ふどう小数点しょうすうてん方式ほうしき。メモリは交流こうりゅう2周波しゅうは方式ほうしき(パラメトロンにてきした、一般いっぱんのコアメモリとことなるてんがある独特どくとく方式ほうしき磁気じきコアメモリで256ワード(のちに512ワードに拡張かくちょう)。パラメトロンを3600使用しよう
NEAC-1102/SENAC (1958ねん)
48ビットワード。固定こてい/浮動ふどう小数点しょうすうてん方式ほうしき。メモリは磁気じきドラムメモリで1024ワード。インデックスレジスタ装備そうびつぎ命令めいれいさきにフェッチする機構きこう(先回さきまわ制御せいぎょ方式ほうしき)があった。
NEAC-1103 (1960ねん)
1102に磁気じきコアメモリを1024~2048ワード付加ふか磁気じきテープ装置そうち、ラインプリンターなどあらたな周辺しゅうへん機器きき追加ついか

NEAC-2201 シリーズ

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通商産業省つうしょうさんぎょうしょう調査ちょうさ統計とうけいきょく導入どうにゅうされたNEAC-2203

NEAC-2201は、1957ねん完成かんせいした通産省つうさんしょう工業こうぎょう技術ぎじゅついん電気でんき試験しけんしょETL Mark IV設計せっけいぎ、日本電気にほんでんき通信つうしん機器ききつちかったトランジスタ技術ぎじゅつかして開発かいはつされた。このシステムは日本にっぽん電子でんし工業こうぎょう振興しんこう協会きょうかい計算けいさんセンターに設置せっちされ利用りようされた。また、1959ねんパリ開催かいさいされたコンピュータの展示てんじかいにも出品しゅっぴんされたが、実働じつどうしているトランジスタを使用しようしたコンピュータは2201だけであったという。

さらに本格ほんかくてき商用しょうようコンピュータを製品せいひんするべく、NEAC-2203開発かいはつが1958ねん開始かいしされ、翌年よくねん5がつに1号機ごうき電子でんし工業こうぎょう振興しんこう協会きょうかいに、8がつに2号機ごうき東京電力とうきょうでんりょく納入のうにゅうされた。2203はその30だい出荷しゅっかされた。

2201の開発かいはつ並行へいこうして、山一證券やまいちしょうけんから窓口まどぐち業務ぎょうむ機械きかい相談そうだんけ、オンラインリアルタイムコンピュータ NEAC-2202開発かいはつが1958ねん開始かいしされた。これを発展はってんさせたNEAC-2204証券しょうけん会社かいしゃなどに納入のうにゅうされた。

また、1958ねんNEAC-2203利用りようした近畿日本鉄道きんきにほんてつどう座席ざせきやくシステムの開発かいはつ開始かいしされ、1960ねん4がつ稼動かどう開始かいしした。20ヶ所かしょ窓口まどぐちからの照会しょうかい/発券はっけん/はらえもどを3びょうおこなうものである。ただし、このシステムは固定こてい配線はいせんしきであってプログラマブルではなく、拡張かくちょうせいがなかった。そのため、日本航空にほんこうくうけのシステムは汎用はんようコンピュータ NEAC-2230利用りようしたものとなった。

以下いか、トランジスタを利用りようした初期しょきのコンピュータの仕様しよう概略がいりゃく列挙れっきょする。

NEAC-2201 (1958ねん)
BCD10けたを1ワードとする固定こてい小数点しょうすうてんしき。メモリは磁気じきドラムメモリで1Kワード。トランジスタ600使用しよう
NEAC-2202 (1959ねん)
BCD8けたを1ワードとする固定こてい小数点しょうすうてんしき。プログラムはプラグボードによるもので、厳密げんみつにはプログラム内蔵ないぞうしきではない。マルチタスク機能きのう(時分じぶんわり多重たじゅう方式ほうしき)を導入どうにゅう
NEAC-2203 (1959ねん)
BCD12けたを1ワードとする固定こてい/浮動ふどう小数点しょうすうてんしき。メモリは磁気じきコアメモリの240ワードと磁気じきドラムメモリの2Kワード。トランジスタ2600ほん使用しよう
NEAC-2204 (1961ねん)
BCD12けた+符号ふごう(1ビット)を1ワードとする固定こてい小数点しょうすうてんしき。メモリは磁気じきコアの200ワードと磁気じきドラムの3000ワード。
NEAC-2205 (1961ねん)
NEAC-2203をもと小型こがた低廉ていれんはかった。メモリは磁気じきドラムの3000ワード。この後継こうけいが1962ねん完成かんせいしたNEAC-2101で、これがミニコンピュータ開発かいはつつながってゆく。
NEAC-2206 (1962ねん)
当時とうじ国内こくない最大さいだい大型おおがた記憶きおく容量ようりょう「1まん」)。NEAC-2203の後継こうけいとして開発かいはつされ、1962ねん2がつ27にち発表はっぴょう、3月に1号機ごうき北海道大学ほっかいどうだいがく納入のうにゅうされた。
NEAC-2230 (1962ねん)
中型ちゅうがた。NEAC-2203の後継こうけいで、NEAC-2206で開発かいはつされた技術ぎじゅつ採用さいようしながらNEAC-2203の命令めいれいコードを踏襲とうしゅうしている。メモリは2400ワードの磁気じきコアメモリで、10000ワードの磁気じきドラムを最大さいだい3だいまで接続せつぞくできる。

メインフレーム

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日本電気にほんでんき1962ねんハネウェルとの技術ぎじゅつ提携ていけい契約けいやくむすんだ。これにより1963ねん、ハネウェルの H400、H1400、H800 の3機種きしゅ国産こくさんし、NEAC-2400, 3400, 2800として発表はっぴょうした。

NEAC-シリーズ2200

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横浜よこはま市役所しやくしょ設置せっちされたNEAC-2200 Model 200(2セット)

ハネウェルが1963ねん11月に発表はっぴょうしたH200シリーズIBM 1401えをねらったもので非常ひじょう評判ひょうばんたかかった。そこで日本電気にほんでんきはこれをノックダウン輸入ゆにゅう(部品ぶひんかたち輸入ゆにゅうして現地げんちてる方式ほうしき)し、1964ねん NEAC-2200として発表はっぴょうした。日本にっぽんでも2200は好評こうひょうで、日本電気にほんでんきのコンピュータ市場いちばシェアをたかめた(いち時期じきIBMにぐ2となった)。その、これをシリーズめい(NEAC-シリーズ2200)として後継こうけい機種きしゅ開発かいはつされた(1965ねん~)。おおくはハネウェルからの導入どうにゅうだが、一部いちぶ機種きしゅはハネウェルでの開発かいはつすすまないことから日本電気にほんでんき独自どくじ開発かいはつしている。

なお、IBMは1964ねんSystem/360発表はっぴょうしており、アーキテクチャのだい転換てんかんはかった。このため 1401 対抗たいこうであった NEAC-2200 は徐々じょじょ競争きょうそうりょくうしなっていった。しかし、ハネウェルがわしん機種きしゅ開発かいはつはなかなかすすまないというくるしい状況じょうきょうつづいた(ACOS登場とうじょうまえにはシェアは4転落てんらくした)。

NEAC-シリーズ2200の基本きほん仕様しようについてはHoneywell 200シリーズ参照さんしょうされたい。なお、日本電気にほんでんき独自どくじ開発かいはつのモデル500は国産こくさんはつ完全かんぜんICコンピュータであった。シリーズ2200を使用しようして大阪大学おおさかだいがくでは日本にっぽんはつ本格ほんかくてきタイムシェアリングシステム構築こうちくされている。

ACOSシリーズ

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ACOSはNEAC-シリーズ2200のえをねらったもので、あたらしいアーキテクチャを採用さいようした。ソフトウェア・ハードウェアの制御せいぎょROMうつし、しゅ記憶きおく装置そうちMOSかたメモリ、論理ろんり回路かいろTTL-ICを採用さいようしてスループットを向上こうじょうさせ、仮想かそう記憶きおくなどの最新さいしん技術ぎじゅつれた。

当初とうしょ東芝とうしば、ハネウェル、GE共同きょうどう開発かいはつすすめていたが、設計せっけい思想しそうちがいや事業じぎょう撤退てったいなどによりやがて日本電気にほんでんき単独たんどく開発かいはつ改良かいりょうすすめていくことになった。当初とうしょ正式せいしき名称めいしょうは「ACOSシリーズ77 NEACシステムx00」としていた。これは、どういちシリーズを東芝とうしば共有きょうゆうしたため、NEACまたはTOSBACという従来じゅうらいからの名称めいしょうれることで区別くべつさせるためのものであった。のち東芝とうしばがメインフレーム事業じぎょうから撤退てったいするとNEACの名称めいしょう使つかわれなくなった。

オフィスコンピュータ

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NEACシステム

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1961ねん日本電気にほんでんきオフィスコンピュータ先駆さきがけとなるちょう小型こがたパラメトロンしきコンピュータ NEAC-1200シリーズ発表はっぴょうした。1973ねん8がつにはNEACシステム100発表はっぴょう営業えいぎょう本部ほんぶ設置せっちして販売はんばいてんやし広汎こうはん宣伝せんでんおこなったことで、同年どうねん10がつにはつき360だい受注じゅちゅうというかつてない数字すうじ記録きろくし、ベストセラーになった。このころ競合きょうごう他社たしゃ同様どうよう事務じむよう小型こがたコンピュータを投入とうにゅうしており、こうした状況じょうきょうけて日本にっぽん電子でんし工業こうぎょう振興しんこう協会きょうかい (JEIDA) はこれらをオフィスコンピュータんだ。1975ねんにはJEIDAが「オフィスコンピュータ」の定義ていぎけをおこない、この用語ようご通産省つうさんしょうでももちいられるようになった。

NEAC-1201 (1961ねん)
パラメトロン。メモリは250ワード(ワードちょう不明ふめい)。
NEAC-1210 (1964ねん)
パラメトロン。メモリは磁気じきコアで500ワード(ワードちょう不明ふめい)。
NEAC-1240 (1967ねん)
IC。演算えんざん速度そくどは1210の200ばい。メモリは磁気じきコアで1600ワード。
NEAC システム100 (1973ねん)
16ビット。メモリはICで16Kワード (32KB)。通信つうしん制御せいぎょ機能きのう内蔵ないぞうし、9種類しゅるい基本きほんシステム、アプリケーションシステムを自動じどう作成さくせいする「APLIKA」、初心者しょしんしゃけの簡易かんい言語げんご「BEST」、国際こくさい言語げんごCOBOLそなえた。
NEAC システム100G, 100H (1975ねん)
システム100の後継こうけい機種きしゅ
NEAC システム100E, 100F, 100J (1976ねん)
16ビットマイクロプロセッサ μみゅーCOM-16採用さいよう全面ぜんめんLSI
NEAC システム50, 100/40, 100/60, 100/80, 150 (1978ねん)
プロセッサにμみゅーCOM-1600を採用さいようはつ日本電気にほんでんきせい8インチFDD「FYD153」を搭載とうさい新規しんき開発かいはつ対話たいわ指導しどうがたオペレーティングシステム ITOS採用さいようしたが、当初とうしょはそれによるトラブルが続出ぞくしゅつした。米国べいこくでは「ASTRA」の名称めいしょう発売はつばい
NEAC システム50II, 100II/40, 100II/60, 100II/80, 150II (1980ねん)
それぞれシステム50, 100, 150の後継こうけい機種きしゅ

1981ねん4がつ名称めいしょうを「NEACシステム」から「NECシステム」に変更へんこうし、幅広はばひろいラインアップを用意よういしたしんシリーズを発表はっぴょうした。

NEC システム150/55 (1980ねん)
システム150IIの後継こうけい機種きしゅ。メモリは最大さいだい1024KB。タッチキーボードを装備そうび
NEC システム20/25, 50/35, 100/45, 100/85 (1981ねん)
システム50/35, 100/45, 100/85はそれぞれシステム50II, 100II/40, 100II/60, 100II/80の後継こうけい機種きしゅ廉価れんかとしてあらたにシステム20/25がラインアップにくわわった。世代せだいてきにはシステム150/55とおなじ。
NEC システム20/15, 150/75 (1982ねん)
それぞれシステム20/25, 150/55の後継こうけい機種きしゅ。システム20/15はディスプレイと補助ほじょ記憶きおく装置そうちそとけの小型こがた筐体きょうたいになり、PC-8801のような形態けいたいであった。
NEC システム20/18, 50/スーパー8, 50/38, 100/48 (1983ねん)
それぞれシステム20/15, 50/35, 100/45の後継こうけい機種きしゅ。システム50/スーパー8はシステム50/38の廉価れんか
NEC システム8, 100/58, 150/68, 150/78 (1984ねん)
それぞれシステム20/18, 100/85, 150/55, 150/75の後継こうけい機種きしゅ後者こうしゃの3機種きしゅ国産こくさんのオフィスコンピュータではじめて32ビット1チッププロセッサを採用さいようした。

NECオフィスプロセッサ

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コンピュータの小型こがたすすんでくると、従来じゅうらいのオフィスコンピュータとN6300シリーズ (インテリジェントターミナル、機能きのうワークステーション) との境界きょうかいうすくなってきた。そこで1985ねん名称めいしょうオフィスプロセッサ統一とういつし、分散ぶんさん処理しょり能力のうりょく強化きょうかしたVSシリーズとサーバ機能きのう強化きょうかしたN6500シリーズ発表はっぴょうした。

以下いか、オフィスコンピュータの直系ちょっけいにあたるVSシリーズとその後継こうけい システム3100シリーズ仕様しよう列挙れっきょする。

NEC システム8VS, 50/18VS, 100/38VS, 100/48VS, 100/58VS, 150/68VS, 150/78VS, 150/88VS (1985ねん)
ぜん機種きしゅで32ビットプロセッサを採用さいよう。LANやVANに対応たいおうする通信つうしん制御せいぎょ機能きのう情報じょうほう一元いちげん管理かんり処理しょり分散ぶんさんはかるデータベース機能きのう、「アラジン」「LANCABINET」などの統合とうごうOAシステムをそなえた。
NEC システム3100/10, 3100/30, 3100/40, 3100/50, 3100/60, 3100/70, 3100/80 (1987ねん)
しん開発かいはつの32ビットプロセッサを搭載とうさいして性能せいのう向上こうじょうはかった。システム3100/10のみクライアント。LAN機能きのうとして、BRANCH4670(1Mbps),BRANCH4670II(4Mbps),BRANCH4680(10Mbps)が用意よういされていた[1]。BRANCH4670は、コーバスしゃ英語えいごばん開発かいはつしたオムニネット(Omninet)英語えいごばん準拠じゅんきょのネットワーク[2]であり、BRANCH4680は、Ether準拠じゅんきょのネットワーク[3]である。NECでは、1986ねん10がつオムニネットLANプロトコル・コントローラμみゅーPD72105を開発かいはつ発表はっぴょうしている[4]
NEC システム3100/30A, 3100/40A, 3100/50A, 3100/60A, 3100/70A, 3100/80A (1988ねん)
ネットワーク機能きのう強化きょうか
NEC システム3100/10A, 3100/10LA, 3100/20A, 3100/90A (1989ねん)
あらたにさい上位じょうい機種きしゅ追加ついか前者ぜんしゃの3機種きしゅはクライアントで、そのうちシステム3100/10LAはラップトップがた

1990ねん10月、これまでの製品せいひんラインを一新いっしんすると同時どうじ名称めいしょうを「システム3100シリーズ」に統一とういつした。従来じゅうらいのシステム3100シリーズをAモデル、N6500シリーズの後継こうけい「システム3050シリーズ」をSモデル、システム3100/10などのクライアントXモデルぶことになった。また、1992ねんにSモデルを継承けいしょうしつつNetWareUNIXなどのオープン環境かんきょうれたOP-Xシリーズ1993ねんにAモデルを継承けいしょうしつつPC-9800シリーズとの親和しんわせいたかめたOP-98シリーズ発売はつばいした。

以下いかシリーズごとに発売はつばいじゅん型名かためいのみを列挙れっきょする。

  • システム3100シリーズAモデル:A30, A40, A50, A60, A70, A80, A90, A100, A110, A120, A130, A35, A45, A55, A65, A75, A85, A95, A105, A115, A125, A135
  • システム3100シリーズSモデル:S10, S30, S40, S50, S60, S70, S80, S90, S30E, S80E
  • システム3100シリーズXモデル:X5, X10L, X10, X20, X5E
  • OP-Xシリーズ:U30, U50, R30, R40, R50, R5, R20, R25, R35, R45
  • OP-98シリーズ:X20H, X30H, X10H, X10LT, X10W, X20W, X10N

NECオフィスサーバ

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1993ねん5がつ、これまでのオフィスコンピュータのサーバ機能きのう前面ぜんめんしたしんシリーズオフィスサーバ システム7200シリーズ (どう) 7100シリーズ発表はっぴょうした。 前者ぜんしゃはシステム3100シリーズAモデル、後者こうしゃは (どう) Sモデルの後継こうけいにあたる。

NEC システム7200 モデル20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 110, 120, 130, 140, 150 (1993ねん)[5]
小型こがたから大型おおがたまで幅広はばひろいラインアップをそろえた。1996ねんまでおな型名かためい性能せいのう向上こうじょうしたしん機種きしゅ度々どど発売はつばいされている。
NEC システム7100 モデル10, 10BEAT, 10GX (1993ねん)
モデル10BEAT, 10GXはOSを搭載とうさいできない。
NEC システム7100 モデル10AX (1994ねん)
モデル10GXの後継こうけい機種きしゅというわけではなく、きゅう機種きしゅ販売はんばい継続けいぞくされた。OSは搭載とうさいできない。

コンピュータの小型こがた、ネットワーク、オープンすすなかで、従来じゅうらいのメインフレームたい端末たんまつ構成こうせいされた集中しゅうちゅう処理しょりがたシステムわって、複数ふくすうのクライアントがサーバを経由けいゆしてLANに接続せつぞくするクライアントサーバシステム登場とうじょうした。そこで機密きみつせい信頼しんらいせい運用うんようせいたもちつつパソコンとの親和しんわせいからのオープン要求ようきゅうこたえるべく、1994ねん11月にPentium採用さいようしたExpress5800/100シリーズR4400採用さいようした (どう) 200シリーズ発売はつばいした。

ミニコンピュータ

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日本電気にほんでんきミニコンピュータ登場とうじょうは、1967ねん3月のNEAC-3100最初さいしょ機種きしゅである。当初とうしょ産業さんぎょうシステムサブグループの産業さんぎょうオートメーション事業じぎょうあつかっていたが、1975ねんにミニコンピュータ事業じぎょう発足ほっそくしそちらに移管いかんされた。1977ねん事業じぎょう情報処理じょうほうしょりサブグループに移管いかんされ、ハードウェアの開発かいはつ製造せいぞうはコンピュータ事業じぎょう担当たんとうすることになった。1982ねんの32ビットばんMSシリーズを以って「NEAC」の名称めいしょうれる。そのパソコンの性能せいのう向上こうじょうしたことやEWS普及ふきゅう加速かそくしたことにより、1988ねん発売はつばいされたMS4150, MS4170, MS4170Lを以ってミニコンピュータの開発かいはつ終了しゅうりょうした。

NEAC-3100 (1967ねん)
多目的たもくてき科学かがく技術ぎじゅつ計算けいさんようコンピュータ。1962ねん発売はつばいされたトランジスタしき小型こがたコンピュータ「NEAC-2101」のアーキテクチャを継承けいしょうしICした機種きしゅ
NEAC-3200 (1969ねん)
ハネウェルのH516を国産こくさんした機種きしゅ。16ビットワード。日本にっぽんアビオニクス株式会社かぶしきがいしゃ製造せいぞう担当たんとう後継こうけい機種きしゅにモデル30, 50, 70が存在そんざい
NEAC-M4 (1969ねん)
バリアンのミニコンピュータを国産こくさんした機種きしゅ。8ビットワードの卓上たくじょうがた。ただしアキュムレータは32ビット。後継こうけい機種きしゅとして1972ねんにM4/n、1975ねんにM4/fが発売はつばいされた。
NEAC MS10, MS30, MS50 (1978ねん)
16ビットワード。メモリは最大さいだい1Mワード。OSには新規しんき開発かいはつNCOS採用さいようした。以後いご通信つうしん制御せいぎょ負荷ふか分散ぶんさん処理しょり産業さんぎょう制御せいぎょなどの用途ようと視野しや開発かいはつすすめていった。
NEAC MS70 (1980ねん)
32ビットプロセッサを搭載とうさいし32ビットワードを採用さいようした。
NEC MS8, MS120, MS140, MS190 (1982ねん)
MS8はMS30、MS120, MS140はMS50の後継こうけい機種きしゅ。メモリは最大さいだい16MB。
NEC MS8/3, MS135, MS175 (1984ねん)
それぞれMS8, MS140, MS190の後継こうけい機種きしゅ
NEC MS4100, MS4120 (1986ねん)
32ビット1チッププロセッサを採用さいよう価格かかく性能せいのうをMS135の3ばい向上こうじょうさせ、体積たいせきを6ぶんの1に小型こがたした。OSにはUNIX System V採用さいようした。
NEC MS4150, MS4170, MS4170L (1988ねん)
MS4100, MS4120の上位じょうい機種きしゅISDNへの直接ちょくせつ接続せつぞく可能かのう

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 日本電気にほんでんき】 NECシステム3100”. IPSJコンピュータミュージアム(情報処理じょうほうしょり学会がっかいコンピュータ博物館はくぶつかん). 2021ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  2. ^ 木村きむら春彦はるひこパソコンLAN」『Cures newsletter』だい3ごう、1987ねん5がつ、8ぺーじISSN 0913-7181NAID 1200008068762021ねん7がつ1にち閲覧えつらん 
  3. ^ B4680インタフェースボード”. support.nec-lavie.jp. 2021ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  4. ^ オムニネットLANプロトコル・コントローラμみゅーPD72105”. J-GLOBAL 文献ぶんけん特許とっきょ研究けんきゅうしゃなどの科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほうサイト. 2021ねん5がつ28にち閲覧えつらん
  5. ^ システム7200モデル20とシステム7200/20は同義どうぎ同様どうよう

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 情報処理じょうほうしょり学会がっかい歴史れきし特別とくべつ委員いいんかい日本にっぽんのコンピュータの歴史れきし』、ム社むしゃ、1985ねん 
  • 情報処理じょうほうしょり学会がっかい歴史れきし特別とくべつ委員いいんかい日本にっぽんのコンピュータ発達はったつム社むしゃ、1998ねんISBN 4-274-07864-7 
  • 相磯あいそ秀夫ひでおほか国産こくさんコンピュータはこうしてつくられた』共立きょうりつ出版しゅっぱん、1985ねんISBN 4-320-02278-5 
  • 高橋たかはししげる『コンピュータクロニクル』ム社むしゃ、1996ねんISBN 4-274-02319-2 
  • 日本電気にほんでんきしゃ編纂へんさんしつ日本電気にほんでんき株式会社かぶしきがいしゃひゃくねん』、日本電気にほんでんき株式会社かぶしきがいしゃ、2001ねん 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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