NEAC
NEAC(ニアック)は
黎明 期 のコンピュータ
NEAC-1101 シリーズ
1955
- NEAC-1101 (1958
年 ) - 32ビットワード。
浮動 小数点 方式 。メモリは交流 2周波 方式 (パラメトロンに適 した、一般 のコアメモリと異 なる点 がある独特 の方式 )磁気 コアメモリで256ワード(後 に512ワードに拡張 )。パラメトロンを3600個 使用 。 - NEAC-1102/SENAC (1958
年 ) - 48ビットワード。
固定 /浮動 小数点 方式 。メモリは磁気 ドラムメモリで1024ワード。インデックスレジスタ装備 。次 の命令 を先 にフェッチする機構 (先回 り制御 方式 )があった。 - NEAC-1103 (1960
年 ) - 1102に
磁気 コアメモリを1024~2048ワード付加 。磁気 テープ装置 、ラインプリンターなど新 たな周辺 機器 を追加 。
NEAC-2201 シリーズ
NEAC-2201は、1957
さらに
2201の
また、1958
- NEAC-2201 (1958
年 ) - BCD10
桁 を1ワードとする固定 小数点 式 。メモリは磁気 ドラムメモリで1Kワード。トランジスタ600個 使用 。 - NEAC-2202 (1959
年 ) - BCD8
桁 を1ワードとする固定 小数点 式 。プログラムはプラグボードによるもので、厳密 にはプログラム内蔵 式 ではない。マルチタスク機能 (時分 割 多重 方式 )を導入 。 - NEAC-2203 (1959
年 ) - BCD12
桁 を1ワードとする固定 /浮動 小数点 式 。メモリは磁気 コアメモリの240ワードと磁気 ドラムメモリの2Kワード。トランジスタ2600本 使用 。 - NEAC-2204 (1961
年 ) - BCD12
桁 +符号 (1ビット)を1ワードとする固定 小数点 式 。メモリは磁気 コアの200ワードと磁気 ドラムの3000ワード。 - NEAC-2205 (1961
年 ) - NEAC-2203を
基 に小型 化 ・低廉 化 を図 った。メモリは磁気 ドラムの3000ワード。この後継 機 が1962年 に完成 したNEAC-2101で、これがミニコンピュータの開発 に繋 がってゆく。 - NEAC-2206 (1962
年 ) 当時 国内 で最大 の大型 機 (記憶 容量 「1万 語 」)。NEAC-2203の後継 機 として開発 され、1962年 2月 27日 発表 、3月に1号機 が北海道大学 に納入 された。- NEAC-2230 (1962
年 ) 中型 機 。NEAC-2203の後継 機 で、NEAC-2206で開発 された技術 を採用 しながらNEAC-2203の命令 コードを踏襲 している。メモリは2400ワードの磁気 コアメモリで、10000ワードの磁気 ドラムを最大 3台 まで接続 できる。
メインフレーム
NEAC-シリーズ2200
ハネウェルが1963
なお、IBMは1964
NEAC-シリーズ2200の
ACOSシリーズ
ACOSはNEAC-シリーズ2200の
オフィスコンピュータ
NEACシステム
1961
- NEAC-1201 (1961
年 ) - パラメトロン。メモリは250ワード(ワード
長 不明 )。 - NEAC-1210 (1964
年 ) - パラメトロン。メモリは
磁気 コアで500ワード(ワード長 不明 )。 - NEAC-1240 (1967
年 ) - IC。
演算 速度 は1210の200倍 。メモリは磁気 コアで1600ワード。 - NEAC システム100 (1973
年 ) - 16ビット。メモリはICで16Kワード (32KB)。
通信 制御 機能 を内蔵 し、9種類 の基本 システム、アプリケーションシステムを自動 作成 する「APLIKA」、初心者 向 けの簡易 言語 「BEST」、国際 言語 のCOBOLを備 えた。 - NEAC システム100G, 100H (1975
年 ) - システム100の
後継 機種 。 - NEAC システム100E, 100F, 100J (1976
年 ) - 16ビットマイクロプロセッサ
μ COM-16を採用 。全面 LSI化 。 - NEAC システム50, 100/40, 100/60, 100/80, 150 (1978
年 ) - プロセッサに
μ COM-1600を採用 。初 の日本電気 製 8インチFDD「FYD153」を搭載 。新規 開発 の対話 指導 型 オペレーティングシステム ITOSを採用 したが、当初 はそれによるトラブルが続出 した。米国 では「ASTRA」の名称 で発売 。 - NEAC システム50II, 100II/40, 100II/60, 100II/80, 150II (1980
年 ) - それぞれシステム50, 100, 150の
後継 機種 。
NECシステム
1981
- NEC システム150/55 (1980
年 ) - システム150IIの
後継 機種 。メモリは最大 1024KB。タッチキーボードを装備 。 - NEC システム20/25, 50/35, 100/45, 100/85 (1981
年 ) - システム50/35, 100/45, 100/85はそれぞれシステム50II, 100II/40, 100II/60, 100II/80の
後継 機種 。廉価 機 として新 たにシステム20/25がラインアップに加 わった。世代 的 にはシステム150/55と同 じ。 - NEC システム20/15, 150/75 (1982
年 ) - それぞれシステム20/25, 150/55の
後継 機種 。システム20/15はディスプレイと補助 記憶 装置 が外 付 けの小型 筐体 になり、PC-8801のような形態 であった。 - NEC システム20/18, 50/スーパー8, 50/38, 100/48 (1983
年 ) - それぞれシステム20/15, 50/35, 100/45の
後継 機種 。システム50/スーパー8はシステム50/38の廉価 機 。 - NEC システム8, 100/58, 150/68, 150/78 (1984
年 ) - それぞれシステム20/18, 100/85, 150/55, 150/75の
後継 機種 。後者 の3機種 は国産 のオフィスコンピュータで初 めて32ビット1チッププロセッサを採用 した。
NECオフィスプロセッサ
コンピュータの
- NEC システム8VS, 50/18VS, 100/38VS, 100/48VS, 100/58VS, 150/68VS, 150/78VS, 150/88VS (1985
年 ) 全 機種 で32ビットプロセッサを採用 。LANやVANに対応 する通信 制御 機能 、情報 の一元 管理 と処理 の分散 を図 るデータベース機能 、「アラジン」「LANCABINET」などの統合 OAシステムを備 えた。- NEC システム3100/10, 3100/30, 3100/40, 3100/50, 3100/60, 3100/70, 3100/80 (1987
年 ) 新 開発 の32ビットプロセッサを搭載 して性能 の向上 を図 った。システム3100/10のみクライアント機 。LAN機能 として、BRANCH4670(1Mbps),BRANCH4670II(4Mbps),BRANCH4680(10Mbps)が用意 されていた[1]。BRANCH4670は、コーバス社 が開発 したオムニネット(Omninet)準拠 のネットワーク[2]であり、BRANCH4680は、Ether準拠 のネットワーク[3]である。NECでは、1986年 10月 オムニネットLANプロトコル・コントローラμ PD72105を開発 、発表 している[4]。- NEC システム3100/30A, 3100/40A, 3100/50A, 3100/60A, 3100/70A, 3100/80A (1988
年 ) - ネットワーク
機能 を強化 。 - NEC システム3100/10A, 3100/10LA, 3100/20A, 3100/90A (1989
年 ) 新 たに最 上位 機種 を追加 。前者 の3機種 はクライアント機 で、そのうちシステム3100/10LAはラップトップ型 。
1990
- システム3100シリーズAモデル:A30, A40, A50, A60, A70, A80, A90, A100, A110, A120, A130, A35, A45, A55, A65, A75, A85, A95, A105, A115, A125, A135
- システム3100シリーズSモデル:S10, S30, S40, S50, S60, S70, S80, S90, S30E, S80E
- システム3100シリーズXモデル:X5, X10L, X10, X20, X5E
- OP-Xシリーズ:U30, U50, R30, R40, R50, R5, R20, R25, R35, R45
- OP-98シリーズ:X20H, X30H, X10H, X10LT, X10W, X20W, X10N
NECオフィスサーバ
1993
- NEC システム7200 モデル20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 110, 120, 130, 140, 150 (1993
年 )[5] 小型 機 から大型 機 まで幅広 いラインアップをそろえた。1996年 まで同 じ型名 で性能 を向上 した新 機種 が度々 発売 されている。- NEC システム7100 モデル10, 10BEAT, 10GX (1993
年 ) - モデル10BEAT, 10GXはOSを
搭載 できない。 - NEC システム7100 モデル10AX (1994
年 ) - モデル10GXの
後継 機種 というわけではなく、旧 機種 の販売 も継続 された。OSは搭載 できない。
Express5800
コンピュータの
ミニコンピュータ
- NEAC-3100 (1967
年 ) 多目的 科学 技術 計算 用 コンピュータ。1962年 に発売 されたトランジスタ式 小型 コンピュータ「NEAC-2101」のアーキテクチャを継承 しIC化 した機種 。- NEAC-3200 (1969
年 ) - ハネウェルのH516を
国産 化 した機種 。16ビットワード。日本 アビオニクス株式会社 が製造 を担当 。後継 機種 にモデル30, 50, 70が存在 。 - NEAC-M4 (1969
年 ) - バリアンのミニコンピュータを
国産 化 した機種 。8ビットワードの卓上 型 。ただしアキュムレータは32ビット。後継 機種 として1972年 にM4/n、1975年 にM4/fが発売 された。 - NEAC MS10, MS30, MS50 (1978
年 ) - 16ビットワード。メモリは
最大 1Mワード。OSには新規 開発 のNCOSを採用 した。以後 、通信 制御 、負荷 分散 処理 、産業 制御 などの用途 を視野 に開発 を進 めていった。 - NEAC MS70 (1980
年 ) - 32ビットプロセッサを
搭載 し32ビットワードを採用 した。 - NEC MS8, MS120, MS140, MS190 (1982
年 ) - MS8はMS30、MS120, MS140はMS50の
後継 機種 。メモリは最大 16MB。 - NEC MS8/3, MS135, MS175 (1984
年 ) - それぞれMS8, MS140, MS190の
後継 機種 。 - NEC MS4100, MS4120 (1986
年 ) - 32ビット1チッププロセッサを
採用 。価格 性能 比 をMS135の3倍 に向上 させ、体積 を6分 の1に小型 化 した。OSにはUNIX System Vを採用 した。 - NEC MS4150, MS4170, MS4170L (1988
年 ) - MS4100, MS4120の
上位 機種 。ISDNへの直接 接続 が可能 。
脚注
- ^ “【
日本電気 】 NECシステム3100”. IPSJコンピュータミュージアム(情報処理 学会 コンピュータ博物館 ). 2021年 5月 28日 閲覧 。 - ^
木村 春彦 「パソコンLAN」『Cures newsletter』第 3号 、1987年 5月 、8頁 、ISSN 0913-7181、NAID 120000806876、2021年 7月 1日 閲覧 。 - ^ “B4680インタフェースボード”. support.nec-lavie.jp. 2021
年 5月 28日 閲覧 。 - ^ “オムニネットLANプロトコル・コントローラ
μ PD72105”. J-GLOBAL文献 、特許 、研究 者 などの科学 技術 情報 サイト. 2021年 5月 28日 閲覧 。 - ^ システム7200モデル20とシステム7200/20は
同義 。他 も同様 。
参考 文献
情報処理 学会 歴史 特別 委員 会 『日本 のコンピュータの歴史 』、オ ーム社 、1985年 。情報処理 学会 歴史 特別 委員 会 『日本 のコンピュータ発達 史 』オ ーム社 、1998年 。ISBN 4-274-07864-7。相磯 秀夫 他 『国産 コンピュータはこうして作 られた』共立 出版 、1985年 。ISBN 4-320-02278-5。高橋 茂 『コンピュータクロニクル』オ ーム社 、1996年 。ISBN 4-274-02319-2。日本電気 社 史 編纂 室 『日本電気 株式会社 百 年 史 』、日本電気 株式会社 、2001年 。
関連 項目
外部 リンク
- コンピュータ
博物館 情報処理 学会 金田 弘 -日本 のコンピュータパイオニア情報処理 学会 - NECの
歩 み:会社 概要 |NEC日本電気 - Jomonjin NEAC-2203 NEAC-2203ユーザーのページ
- NECのオフコン - ウェイバックマシン(2019
年 3月 30日 アーカイブ分 ) オフコン練習 帳