U.S. Gold

アイドス（現げんスクウェア・エニックス） > U.S. Gold

U.S. Gold（ユーエスゴールド）とは、かつて存在そんざいしたイギリスのゲーム会社かいしゃ。1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけて活動かつどうした。

概要がいよう

ZX SpectrumやAmstrad CPCといった欧州おうしゅう製せいホビーパソコン用ようゲームの開発かいはつ、また日本にっぽんではサードパーティーに恵めぐまれずにマイナーハードとなったセガ・マスターシステムやメガドライブを欧州おうしゅうトップシェアのハードに押おし上あげた主要しゅようなサードパーティーとして知しられる。

1996年ねんにEidosに買収ばいしゅうされて消滅しょうめつした。Eidosも2009年ねんにスクウェア・エニックスに買収ばいしゅうされたため、現在げんざいはSQUARE ENIX Europeとなっている。

歴史れきし

U.S. GOLDは、1983年ねん設立せつりつのイギリスのディストリビューターであったCentresoft社しゃのパブリッシャー部門ぶもんとして、Atari 8-bitやコモドール64と言いったアメリカ産さんハードで人気にんきのアメリカ製せいゲームソフトをイギリスでも販売はんばいする目的もくてきで設立せつりつされた。後のちにはそれらアメリカ製せい人気にんきゲームや、アメリカで人気にんきのカプコンやセガなどの日本にっぽん製せいアーケードゲームを、ZX SpectrumやAmstrad CPCと言いった欧州おうしゅう産さんハードに移植いしょくしてイギリスや欧州おうしゅう本土ほんどで販売はんばいするようになり、またワールドカップからライセンスを受うけた公式こうしきゲームや、ライセンスを受うけない非公式ひこうしきのオリンピックゲームが爆発ばくはつ的てきなヒットとなるなどして数すう年ねんで急きゅう成長せいちょう。中小ちゅうしょうのデベロッパを傘下さんかに抱かかえ、多数たすうの人気にんきソフトの移植いしょくライセンスを保有ほゆうする、欧州おうしゅうで最大手さいおおてのゲーム会社かいしゃのひとつとなり、アメリカ本国ほんごくにも進出しんしゅつした。

U.S. GOLDの急きゅう成長せいちょうの立役者たてやくしゃとなったオリンピックゲームの開発かいはつを担当たんとうしていた下請したうけのEpyx社しゃ（日本にっぽんではAtari Lynxの開発元かいはつもととして知しられる）が1989年ねんに倒産とうさんしたこと、ルーカスアーツからライセンスを受うけた大作たいさくゲームの移植いしょくに失敗しっぱいしたことなどが理由りゆうで、1990年代ねんだいには経営けいえいにかげりが出でたため、1995年ねんにCentresoft、U.S. Gold、U.S. Gold傘下さんかのスタジオCore Designの3社しゃのパートナーシップによるCentreGold社しゃを設立せつりつするも、直後ちょくごの1996年ねんにEidos社しゃに買収ばいしゅうされる。旧きゅうCentreGoldに所属しょぞくした会社かいしゃの製品せいひんに関かんして、EidosはCore Designブランドのみを存続そんぞくとしその他たのブランドを廃止はいししたため、ここにU.S. Goldの歴史れきしは終おわりを迎むかえる。

Core Designが開発かいはつ中ちゅうであったゲーム『トゥームレイダー』はEidosから発売はつばいされることになり、後のちにEidosの看板かんばん作品さくひんとなった。

著名ちょめいな作品さくひん

ワールドカップやオリンピックを題材だいざいとしたゲームが有名ゆうめいである。それらのゲームはゲームギア・メガドライブ・マスターシステムなどのセガ製せいハード向むけにリリースされ、セガ製せいハードが任天堂にんてんどう製せいハードと拮抗きっこうする人気にんきを得えることに寄与きよした。中なかでも1992年ねんにリリースされた『Olympic Gold』は、ゲーム史上しじょう初はじめてIOCと公式こうしきライセンスを結むすんだ作品さくひんであり、本数ほんすう的てきにも大だいヒットを記録きろくした。

また、U.S. Goldはカプコンやセガと関係かんけいが深ふかく、多数たすうのゲームのライセンス契約けいやくを結むすんでいた。そのライセンスを利用りようして、ゲームのシリーズ本編ほんぺんとは無関係むかんけいに独自どくじ展開てんかいを行おこなった。『ストライダー飛ひ竜りゅう2』とは無関係むかんけいの『Strider II』、『Mega Man』シリーズ本編ほんぺんとは無関係むかんけいの『Mega Man』、『アウトラン』シリーズ本編ほんぺんとは無関係むかんけいの『Outrun Europe』などがある。