「第だい140師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)」の版はん間あいだの差分さぶん

第だい140師団しだん
創設そうせつ	1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）2月がつ28日にち
廃止はいし	1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）
所属しょぞく政体せいたい	大日本帝国だいにっぽんていこく
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
部隊ぶたい編制へんせい単位たんい	師団しだん
兵種へいしゅ/任務にんむ/特性とくせい	歩兵ほへい
人員じんいん	約やく17,000名めい
所在地しょざいち	東京とうきょう-鎌倉かまくら
編成へんせい地ち	東京とうきょう
通称つうしょう号ごう/略称りゃくしょう	護まもる東ひがし
補充ほじゅう担任たんにん	東京とうきょう師し管かん・東京とうきょう師し管区かんく
最終さいしゅう上級じょうきゅう単位たんい	第だい53軍ぐん
最終さいしゅう位置いち	神奈川かながわ県けん鎌倉かまくら
主おもな戦歴せんれき	太平洋戦争たいへいようせんそう
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2020年ねん8月がつ20日はつか (木)もく 19:10時点じてんにおける最新さいしん版ばん

第だい140師団しだん（だいひゃくよんじゅうしだん）は、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんの師団しだんの一ひとつ。

太平洋戦争たいへいようせんそうの末期まっき、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）1月がつ20日はつかに帝国ていこく陸海りくかい軍ぐん作戦さくせん計画けいかく大綱たいこうが策定さくていされた結果けっか、本土ほんど決戦けっせんに備そなえるべく急造きゅうぞうが決定けっていした54個こ師団しだんの一ひとつであり、そのうちの第だい一いち次じ兵備へいびとして、2月がつ28日にちに編成へんせいされた16個この沿岸えんがん配備はいび師団しだんの一ひとつである。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

師団しだん司令しれい部ぶは片瀬かたせ町まち（現げん藤沢ふじさわ市し片瀬かたせ）におかれた。「相模さがみ湾わん防衛ぼうえい」を主おも任務にんむとする第だい53軍ぐんの麾下きかに入はいり湘南しょうなん海岸かいがんから上陸じょうりくする敵てき軍ぐんに対抗たいこうするために海岸かいがん線せんや付近ふきんの山林さんりんに多数たすうの横穴よこあな陣地じんち・トーチカを構築こうちくしたが、急遽きゅうきょ編成へんせいされたため火力かりょくは乏とぼしかった。

第だい140師団しだんが構築こうちくした陣地じんちなどの遺構いこうは多数たすう残存ざんそんするようだが、終戦しゅうせんに伴ともない資料しりょうが焼却しょうきゃくされたため不明ふめいな点てんが多おおい。開発かいはつなどにより破壊はかいされた遺構いこうも多おおく、地元じもとの郷土きょうど史し家いえや古老ころうの体験たいけん談だんなどによって断片だんぺん的てきに伝つたえられているのが現状げんじょうである。

師団しだん概要がいよう[編集へんしゅう]

歴代れきだい師し団長だんちょう[編集へんしゅう]

物もの部長ぶちょう鉾ぼこ中将ちゅうじょう：1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ1日にち - 終戦しゅうせん

参謀さんぼう長ちょう[編集へんしゅう]

吉村よしむら蔵ぞう五ご郎ろう中佐ちゅうさ：1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ1日にち - 終戦しゅうせん^[1]

最終さいしゅう所属しょぞく部隊ぶたい[編集へんしゅう]

歩兵ほへい第だい401連隊れんたい（東京とうきょう）：平沢ひらさわ喜一きいち大佐たいさ（司令しれい部ぶ：鎌倉山かまくらやま）
歩兵ほへい第だい402連隊れんたい（甲府こうふ）：鈴木すずき薫かおる二に大佐たいさ（司令しれい部ぶ：千畳敷せんじょうじき山さん）
歩兵ほへい第だい403連隊れんたい（佐倉さくら）：菅原すがわら甚吉中佐ちゅうさ（司令しれい部ぶ：藤沢ふじさわ市し）
歩兵ほへい第だい404連隊れんたい（溝ノ口みぞのくち）：立花たちばな啓一けいいち大佐たいさ（司令しれい部ぶ：御ご所見しょけん村むら（現げん：藤沢ふじさわ市し御ご所見しょけん）
第だい140師団しだん砲ほう兵隊へいたい
第だい140師団しだん速射そくしゃ砲ほう隊たい
第だい140師団しだん輜重しちょう隊たい
第だい140師団しだん通信つうしん隊たい
第だい140師団しだん兵器へいき勤務きんむ隊たい
第だい140師団しだん野戦やせん病院びょういん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』465頁ぺーじ。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

『相模さがみ湾わん上陸じょうりく作戦さくせん -第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつへの道みち』大西おおにし比呂志ひろし・栗田くりた尚弥なおや・小しょう風かぜ秀雅ひでまさ共著きょうちょ、有隣うりん新書しんしょ、1995年ねん。
外山とやま操みさお・森松もりまつ俊夫としお編著へんちょ『帝国ていこく陸軍りくぐん編制へんせい総覧そうらん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1987年ねん。
秦はた郁いく彦編『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。

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 == 沿革えんかく ==
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-第だい140師団しだんは[[1945年ねん]]（[[昭和しょうわ]]20年ねん）2月がつに本土ほんど決戦けっせん準備じゅんび第だい一いち次じ兵備へいびとして編成へんせいされた「沿岸えんがん配備はいび師団しだん」で、師団しだん[[司令しれい部ぶ]]は片瀬かたせ町まち（現げん[[藤沢ふじさわ市し]][[片瀬かたせ (藤沢ふじさわ市し)|片瀬かたせ]]）におかれた。「[[相模さがみ湾わん]]防衛ぼうえい」を主おも任務にんむとする[[第だい53軍ぐん]]の麾下きかに入はいり[[湘南しょうなん海岸かいがん]]から上陸じょうりくする敵てき軍ぐんに対抗たいこうするために海岸かいがん線せんや付近ふきんの山林さんりんに多数たすうの横穴よこあな陣地じんち・[[トーチカ]]を構築こうちくしたが、急遽きゅうきょ編成へんせいされたため火力かりょくは乏とぼしかった。
+師団しだん[[司令しれい部ぶ]]は[[片瀬かたせ町まち]]（現げん[[藤沢ふじさわ市し]][[片瀬かたせ (藤沢ふじさわ市し)|片瀬かたせ]]）におかれた。「[[相模さがみ湾わん]]防衛ぼうえい」を主おも任務にんむとする[[第だい53軍ぐん]]の麾下きかに入はいり[[湘南しょうなん海岸かいがん]]から上陸じょうりくする敵てき軍ぐんに対抗たいこうするために海岸かいがん線せんや付近ふきんの山林さんりんに多数たすうの横穴よこあな陣地じんち・[[トーチカ]]を構築こうちくしたが、急遽きゅうきょ編成へんせいされたため火力かりょくは乏とぼしかった。
-沿岸えんがん配備はいび師団しだんは、敵てき上陸じょうりくにあたっては前述ぜんじゅつの横穴よこあな陣地じんちやトーチカからの攻撃こうげきによって上陸じょうりく部隊ぶたいを拘束こうそくし、内陸ないりく部ぶに配置はいちされた「[[機動きどう打撃だげき師団しだん]]」などの主力しゅりょく部隊ぶたいの攻撃こうげきを容易よういにする任務にんむを持もつ。こうした任務にんむから俗ぞくに「はりつけ師団しだん」あるいは「かかし兵団へいだん」といわれた。140師団しだんに配属はいぞくされた4個こ歩兵ほへい連隊れんたいのうち、1個いっこ連隊れんたいのみは反撃はんげき連隊れんたいと呼よばれる異ことなった編制へんせいを持もち、馬匹ばひつが多おおめに配備はいびされて機動きどう性せいが確保かくほされていた。
 第だい140師団しだんが構築こうちくした陣地じんちなどの遺構いこうは多数たすう残存ざんそんするようだが、終戦しゅうせんに伴ともない資料しりょうが焼却しょうきゃくされたため不明ふめいな点てんが多おおい。開発かいはつなどにより破壊はかいされた遺構いこうも多おおく、地元じもとの[[郷土きょうど史し]]家かや古老ころうの体験たいけん談だんなどによって断片だんぺん的てきに伝つたえられているのが現状げんじょうである。
-第だい140師団しだんのほか、[[第だい142師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|第だい142]]・[[第だい143師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|143]]・[[第だい144師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|144]]・[[第だい145師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|145]]・[[第だい146師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|146]]・[[第だい147師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|147]]・[[第だい151師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|151]]・[[第だい152師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|152]]・[[第だい153師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|153]]・[[第だい154師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|154]]・[[第だい155師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|155]]・[[第だい156師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|156]]・[[第だい157師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|157師団しだん]]、また[[朝鮮半島ちょうせんはんとう]]では、[[第だい150師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|第だい150]]・[[第だい160師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|160師団しだん]]が同時どうじに編成へんせいされた。
 == 師団しだん概要がいよう ==
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 === 歴代れきだい師し団長だんちょう ===
-* [[物もの部長ぶちょう鉾ぼこ]] 中将ちゅうじょう：昭和しょうわ20年とし（1945年とし）4月がつ1日にち - 終戦しゅうせん
+* [[物もの部長ぶちょう鉾ぼこ]] 中将ちゅうじょう：1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ1日にち - 終戦しゅうせん
+=== 参謀さんぼう長ちょう ===
+*吉村よしむら蔵ぞう五ご郎ろう 中佐ちゅうさ：1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ1日にち - 終戦しゅうせん<ref>『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』465頁ぺーじ。</ref>
 === 最終さいしゅう所属しょぞく部隊ぶたい ===
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 *第だい140師団しだん兵器へいき勤務きんむ隊たい
 *第だい140師団しだん野戦やせん病院びょういん
+==脚注きゃくちゅう==
+{{Reflist|2}}
+== 参考さんこう文献ぶんけん ==
+*『相模さがみ湾わん上陸じょうりく作戦さくせん -第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつへの道みち』大西おおにし比呂志ひろし・栗田くりた尚弥なおや・小しょう風かぜ秀雅ひでまさ 共著きょうちょ、有隣うりん新書しんしょ、1995年ねん。
+*外山とやま操みさお・森松もりまつ俊夫としお編著へんちょ『帝国ていこく陸軍りくぐん編制へんせい総覧そうらん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1987年ねん。
+*秦はた郁いく彦編『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
+*外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。
 == 関連かんれん項目こうもく ==
+* [[決けつ号ごう作戦さくせん]] - [[本土ほんど決戦けっせん]]
+* [[第だい一いち次じ兵備へいび]] - [[第だい二に次じ兵備へいび]] - [[第だい三さん次じ兵備へいび]]
+* [[沿岸えんがん配備はいび師団しだん]] - [[機動きどう打撃だげき師団しだん]]
+* [[根ねこそぎ動員どういん]]
 * [[大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん師団しだん一覧いちらん]]
-== 参考さんこう文献ぶんけん ==
-*「相模さがみ湾わん上陸じょうりく作戦さくせん -第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつへの道みち」 大西おおにし比呂志ひろし・栗田くりた尚弥なおや・小しょう風かぜ秀雅ひでまさ 共著きょうちょ 有隣うりん新書しんしょ
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-[[Category:師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)|140]]
+[[Category:大だい日本にっぽん帝国ていこく陸りく軍ぐんの師団しだん|140]]
-[[en:140th Division (Imperial Japanese Army)]]