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*(心理 しんり 学 がく )過去 かこ の経験 けいけん の内容 ないよう を保持 ほじ し、後 あと でそれを思 おも い出 だ すこと<ref name="kojien5" />。
*(心理 しんり 学 がく )過去 かこ の経験 けいけん の内容 ないよう を保持 ほじ し、後 あと でそれを思 おも い出 だ すこと<ref name="kojien5" />。
*(心理 しんり 学 がく )将来 しょうらい に必要 ひつよう な情報 じょうほう をその時 とき まで保持 ほじ すること<ref name="kojien5" />。
*(心理 しんり 学 がく )将来 しょうらい に必要 ひつよう な情報 じょうほう をその時 とき まで保持 ほじ すること<ref name="kojien5" />。
*(生物 せいぶつ 学 がく )[[生物 せいぶつ ]]に過去 かこ の影響 えいきょう が何 なん らかの形 かたち で残 のこ ること<ref name="kojien5" />。
*(物理 ぶつり 学 がく )同 おな じことを繰 く り返 かえ し行 おこな い脳 のう に根強 ねづよ く情報 じょうほう を書 か き込 こ むこと
* (コンピュータ)必要 ひつよう な[[情報 じょうほう ]]を保持 ほじ しておくこと<ref name="kojien5" />。[[メモリ (曖昧 あいまい さ回避 かいひ )]]を経 へ て各 かく 記事 きじ を参照 さんしょう のこと。
* (コンピュータ)必要 ひつよう な[[情報 じょうほう ]]を保持 ほじ しておくこと<ref name="kojien5" />。[[メモリ (曖昧 あいまい さ回避 かいひ )]]を経 へ て各 かく 記事 きじ を参照 さんしょう のこと。
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==概説 がいせつ ==
==概説 がいせつ ==
人間 にんげん の記憶 きおく の分類 ぶんるい 法 ほう はさまざまである。よって、ここでは'''スクワイアの記憶 きおく 分類 ぶんるい '''を基 もと にしたモデルについて述 の べる(他 た の分類 ぶんるい も提唱 ていしょう されている)。記憶 きおく は感覚 かんかく 記憶 きおく 、短期 たんき 記憶 きおく 、長期 ちょうき 記憶 きおく の3つに大 おお きく分類 ぶんるい される。自伝 じでん 的 てき 記憶 きおく 、展望 てんぼう 的 てき 記憶 きおく という概念 がいねん を提唱 ていしょう する学者 がくしゃ もいる<ref>[[榎本 えのもと 博明 ひろあき ]]『記憶 きおく の整理 せいり 術 じゅつ 』PHP研究所 けんきゅうじょ 2011年 ねん ISBN 978-4569796680。85頁 ぺーじ 、91頁 ぺーじ </ref>。大脳 だいのう 辺 べ 縁 えん 系 けい の[[海馬 かいば ]]という部分 ぶぶん で、記憶 きおく が作 つく られる。
人間 にんげん の記憶 きおく の分類 ぶんるい 法 ほう はさまざまである。よって、ここでは'''スクワイアの記憶 きおく 分類 ぶんるい '''を基 もと にしたモデルについて述 の べる(他 た の分類 ぶんるい も提唱 ていしょう されている)。記憶 きおく は感覚 かんかく 記憶 きおく 、短期 たんき 記憶 きおく 、長期 ちょうき 記憶 きおく の3つに大 おお きく分類 ぶんるい される。自伝 じでん 的 てき 記憶 きおく 、展望 てんぼう 的 てき 記憶 きおく という概念 がいねん を提唱 ていしょう する学者 がくしゃ もいる<ref>[[榎本 えのもと 博明 ひろあき ]]『記憶 きおく の整理 せいり 術 じゅつ 』PHP研究所 けんきゅうじょ 2011年 ねん ISBN 978-4569796680。85頁 ぺーじ 、91頁 ぺーじ </ref>。大脳 だいのう 辺 べ 縁 えん 系 けい の[[海馬 かいば (脳 のう )|海馬 かいば ]]という部分 ぶぶん で、記憶 きおく が作 つく られる。
== 感覚 かんかく 記憶 きおく ==
== 感覚 かんかく 記憶 きおく ==
'''感覚 かんかく 記憶 きおく ''' (sensory memory) とは、外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき に起 お こる、最大 さいだい 1~2秒 びょう ほどの最 もっと も保持 ほじ 期間 きかん が短 みじか い記憶 きおく である。各 かく [[感覚 かんかく 器官 きかん ]]に特有 とくゆう に存在 そんざい し、瞬間 しゅんかん 的 てき に保持 ほじ されるのみで意識 いしき されない。外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき の情報 じょうほう は、まず感覚 かんかく 記憶 きおく として保持 ほじ され、そのうち注意 ちゅうい を向 む けられた情報 じょうほう だけが短期 たんき 記憶 きおく として保持 ほじ される。
'''感覚 かんかく 記憶 きおく '''([[:en:Sensory memory| sensory memory]]) とは、外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき に起 お こる、最大 さいだい 1~2秒 びょう ほどの最 もっと も保持 ほじ 期間 きかん が短 みじか い記憶 きおく である。各 かく [[感覚 かんかく 器官 きかん ]]に特有 とくゆう に存在 そんざい し、瞬間 しゅんかん 的 てき に保持 ほじ されるのみで意識 いしき されない。外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき の情報 じょうほう は、まず感覚 かんかく 記憶 きおく として保持 ほじ され、そのうち注意 ちゅうい を向 む けられた情報 じょうほう だけが短期 たんき 記憶 きおく として保持 ほじ される。
== 短期 たんき 記憶 きおく ==
== 短期 たんき 記憶 きおく ==
'''短期 たんき 記憶 きおく ''' (short-term memory, '''STM''') とは、[[記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル]]において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、情報 じょうほう を短時間 たんじかん 保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。一般 いっぱん に成人 せいじん における短期 たんき 記憶 きおく の容量 ようりょう は、7±2(5から9まで)程度 ていど と言 い われている<ref name="BasicPsy">子安 こやす 増 ぞう 生 せい ・田中 たなか 俊也 としや ・南風原 はえばる 朝 ちょう 和 わ ・伊東 いとう 裕司 ゆうじ 1992 ベーシック現代 げんだい 心理 しんり 学 がく 6 教育 きょういく 心理 しんり 学 がく 新版 しんぱん 有斐閣 ゆうひかく </ref>。この仮説 かせつ は心理 しんり 学者 がくしゃ の[[ジョージ・ミラー]]が提示 ていじ したものであり、7±2という数 かず は'''マジカルナンバー''' (magical number) と言 い う。このマジカルナンバーは、まとまりのある意味 いみ のかたまりである「チャンク」という単位 たんい で示 しめ される<ref>太田 おおた 信夫 しのぶ (編 へん )2006 記憶 きおく の心理 しんり 学 がく と現代 げんだい 社会 しゃかい 有斐閣 ゆうひかく </ref>。
'''短期 たんき 記憶 きおく '''([[:en:Short-term memory| short-term memory]] , '''STM''') とは、[[記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル]]において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、情報 じょうほう を短時間 たんじかん 保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。一般 いっぱん に成人 せいじん における短期 たんき 記憶 きおく の容量 ようりょう は、7±2(5から9まで)程度 ていど と言 い われている<ref name="BasicPsy">子安 こやす 増 ぞう 生 せい ・田中 たなか 俊也 としや ・南風原 はえばる 朝 ちょう 和 わ ・伊東 いとう 裕司 ゆうじ 1992 ベーシック現代 げんだい 心理 しんり 学 がく 6 教育 きょういく 心理 しんり 学 がく 新版 しんぱん 有斐閣 ゆうひかく </ref>。この仮説 かせつ は心理 しんり 学者 がくしゃ の[[ジョージ・ミラー (心理 しんり 学者 がくしゃ )| ジョージ・ミラー]]が提示 ていじ したものであり、7±2という数 かず は'''マジカルナンバー'''(magical number) と言 い う。このマジカルナンバーは、まとまりのある意味 いみ のかたまりである「チャンク」という単位 たんい で示 しめ される<ref>太田 おおた 信夫 しのぶ (編 へん )2006 記憶 きおく の心理 しんり 学 がく と現代 げんだい 社会 しゃかい 有斐閣 ゆうひかく </ref>。
短期 たんき 記憶 きおく の情報 じょうほう は時間 じかん の経過 けいか とともに[[忘却 ぼうきゃく ]]されるが、[[維持 いじ リハーサル]]によって情報 じょうほう の保持 ほじ 時間 じかん を伸 の ばすことができる。リハーサルが妨 さまた げられた場合 ばあい 、数 すう 秒 びょう から十 じゅう 数 すう 秒 びょう で情報 じょうほう は忘却 ぼうきゃく される<ref name="BasicPsy" />。脳 のう 科学 かがく 者 しゃ は短期 たんき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく が未 み 使用 しよう の記憶 きおく を脳 のう から取 と り除 のぞ き、より新 あたら しく、より有用 ゆうよう な記憶 きおく に道 みち を譲 ゆず るので、むしろ人間 にんげん にとって有益 ゆうえき であると考 かんが えている<ref>{{Cite web|title=Forgetfulness — 7 types of normal memory problems - Harvard Health Publishing|url=https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/forgetfulness-7-types-of-normal-memory-problems|website=Harvard Health|date=2012-04-03|accessdate=2021-12-08|language=en}}</ref>。
短期 たんき 記憶 きおく の情報 じょうほう は時間 じかん の経過 けいか とともに[[忘却 ぼうきゃく ]]されるが、[[維持 いじ リハーサル]]によって情報 じょうほう の保持 ほじ 時間 じかん を伸 の ばすことができる。リハーサルが妨 さまた げられた場合 ばあい 、数 すう 秒 びょう から十 じゅう 数 すう 秒 びょう で情報 じょうほう は忘却 ぼうきゃく される<ref name="BasicPsy" />。脳 のう 科学 かがく 者 しゃ は短期 たんき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく が未 み 使用 しよう の記憶 きおく を脳 のう から取 と り除 のぞ き、より新 あたら しく、より有用 ゆうよう な記憶 きおく に道 みち を譲 ゆず るので、むしろ人間 にんげん にとって有益 ゆうえき であると考 かんが えている<ref>{{Cite web|title=Forgetfulness — 7 types of normal memory problems - Harvard Health Publishing|url=https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/forgetfulness-7-types-of-normal-memory-problems|website=Harvard Health|date=2012-04-03|accessdate=2021-12-08|language=en}}</ref>。
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== 長期 ちょうき 記憶 きおく ==
== 長期 ちょうき 記憶 きおく ==
{{出典 しゅってん の明記 めいき |section=1|date=2012年 ねん 11月}}
{{出典 しゅってん の明記 めいき |section=1|date=2012年 ねん 11月}}
'''長期 ちょうき 記憶 きおく ''' (long-term memory, '''LTM''') とは、[[記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル]]において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、大 だい 容量 ようりょう の情報 じょうほう を保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデルにおいては、一旦 いったん 長期 ちょうき 記憶 きおく に入 はい った情報 じょうほう は消 き えることはないとされた<ref name="CognitivePsy" />。
'''長期 ちょうき 記憶 きおく '''([[:en:long-term memory| long-term memory]] , '''LTM''') とは、[[記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル]]において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、大 だい 容量 ようりょう の情報 じょうほう を保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデルにおいては、一旦 いったん 長期 ちょうき 記憶 きおく に入 はい った情報 じょうほう は消 き えることはないとされた<ref name="CognitivePsy" />。
長期 ちょうき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく の原因 げんいん については、減衰 げんすい 説 せつ と干渉 かんしょう 説 せつ 、さらに検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ が存在 そんざい する。減衰 げんすい 説 せつ とは、時間 じかん の経過 けいか とともに記憶 きおく が失 うしな われていくという説 せつ である。干渉 かんしょう 説 せつ とは、ある記憶 きおく が他 た の記憶 きおく と干渉 かんしょう を起 お こすことによって記憶 きおく が消 き えるという説 せつ である。検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ とは、想起 そうき の失敗 しっぱい は記憶 きおく された情報 じょうほう 自体 じたい が消失 しょうしつ しているのではなく、適切 てきせつ な検索 けんさく 手 て がかりが見 み つからないため、記憶 きおく 内 ない の情報 じょうほう にアクセスできないという説 せつ である。
長期 ちょうき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく の原因 げんいん については、減衰 げんすい 説 せつ と干渉 かんしょう 説 せつ 、さらに検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ が存在 そんざい する。減衰 げんすい 説 せつ とは、時間 じかん の経過 けいか とともに記憶 きおく が失 うしな われていくという説 せつ である。干渉 かんしょう 説 せつ とは、ある記憶 きおく が他 た の記憶 きおく と干渉 かんしょう を起 お こすことによって記憶 きおく が消 き えるという説 せつ である。検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ とは、想起 そうき の失敗 しっぱい は記憶 きおく された情報 じょうほう 自体 じたい が消失 しょうしつ しているのではなく、適切 てきせつ な検索 けんさく 手 て がかりが見 み つからないため、記憶 きおく 内 ない の情報 じょうほう にアクセスできないという説 せつ である。
β べーた エンドルフィン(=脳 のう 内 ない ホルモンの一 ひと つ)が分泌 ぶんぴつ されたり、A10神経 しんけい が活性 かっせい 化 か すると、[[海馬 かいば ]]における長期 ちょうき 記憶 きおく が増強 ぞうきょう する。
β べーた エンドルフィン(=脳 のう 内 ない ホルモンの一 ひと つ)が分泌 ぶんぴつ されたり、A10神経 しんけい が活性 かっせい 化 か すると、[[海馬 かいば (脳 のう )|海馬 かいば ]]における長期 ちょうき 記憶 きおく が増強 ぞうきょう する。
長期 ちょうき 記憶 きおく は陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく ・非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい される。長期 ちょうき 記憶 きおく を近時 きんじ 記憶 きおく と遠隔 えんかく 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい する説 せつ も存在 そんざい する。
長期 ちょうき 記憶 きおく は陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく ・非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい される。長期 ちょうき 記憶 きおく を近時 きんじ 記憶 きおく と遠隔 えんかく 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい する説 せつ も存在 そんざい する。
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==== 意味 いみ 記憶 きおく ====
==== 意味 いみ 記憶 きおく ====
{{main|en:Semantic memory}}
意味 いみ 記憶 きおく とは言葉 ことば の意味 いみ についての記憶 きおく である。[[1966年 ねん ]]に心理 しんり 学者 がくしゃ の[[マックス・キリアン]]が提唱 ていしょう した。意味 いみ 記憶 きおく の構造 こうぞう は、([[:en:Allan M. Collins|コリンズ]]とキリアンによって)[[意味 いみ ネットワーク]]という形 かたち でモデル化 か されている。他 ほか にも、意味 いみ 記憶 きおく を表 あらわ す多 おお くのモデルがある。
意味 いみ 記憶 きおく とは事物 じぶつ 、事象 じしょう の一般 いっぱん 的 てき 知識 ちしき や言葉 ことば の意味 いみ についての記憶 きおく である。[[1966年 ねん ]]に心理 しんり 学者 がくしゃ の[[マックス・キリアン]]が提唱 ていしょう した。意味 いみ 記憶 きおく の構造 こうぞう は、([[:en:Allan M. Collins|コリンズ]]とキリアンによって)[[意味 いみ ネットワーク]]という形 かたち でモデル化 か されている。他 ほか にも、意味 いみ 記憶 きおく を表 あらわ す多 おお くのモデルがある。
==== エピソード記憶 きおく ====
==== エピソード記憶 きおく ====
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記憶 きおく されていたことを想起 そうき できなくなることを'''[[忘却 ぼうきゃく ]]'''(ぼうきゃく)という。
記憶 きおく されていたことを想起 そうき できなくなることを'''[[忘却 ぼうきゃく ]]'''(ぼうきゃく)という。
[[東京大学 とうきょうだいがく ]]の研究 けんきゅう チームは、脳 のう における軽微 けいび な忘却 ぼうきゃく が[[運動 うんどう ]][[制御 せいぎょ ]][[指令 しれい ]]の[[最適 さいてき 化 か ]]に有効 ゆうこう であることを理論 りろん 的 てき に初 はじ めて証明 しょうめい した、と発表 はっぴょう <ref>[http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_240629_j.html 忘却 ぼうきゃく がもたらす驚 おどろ くべき効果 こうか -軽微 けいび な忘却 ぼうきゃく は、運動 うんどう 指令 しれい を最適 さいてき 化 か することを理論 りろん 的 てき に証明 しょうめい -東京大学 とうきょうだいがく 大学院 だいがくいん 教育 きょういく 学 がく 研究 けんきゅう 科 か ]2012年 ねん 7月 がつ 13日 にち 閲覧 えつらん </ref>。
[[東京大学 とうきょうだいがく ]]の研究 けんきゅう チームは、脳 のう における軽微 けいび な忘却 ぼうきゃく が[[運動 うんどう ]][[制御 せいぎょ ]][[指令 しれい ]]の最適 さいてき 化 か に有効 ゆうこう であることを理論 りろん 的 てき に初 はじ めて証明 しょうめい した、と発表 はっぴょう <ref>[http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_240629_j.html 忘却 ぼうきゃく がもたらす驚 おどろ くべき効果 こうか -軽微 けいび な忘却 ぼうきゃく は、運動 うんどう 指令 しれい を最適 さいてき 化 か することを理論 りろん 的 てき に証明 しょうめい -東京大学 とうきょうだいがく 大学院 だいがくいん 教育 きょういく 学 がく 研究 けんきゅう 科 か ]2012年 ねん 7月 がつ 13日 にち 閲覧 えつらん </ref>。
忘 わす れることは、時 とき に学習 がくしゅう にとって良 よ いことである<ref>{{Cite web|和書 わしょ |title=Uncommon Sense Teaching: Part 2, Building Community and Habits of Learning |url=https://www.coursera.org/learn/building-community-habits-of-learning |website=Coursera |access-date=2022-06-06 |language=ja}}</ref>。
== 出典 しゅってん ==
== 出典 しゅってん ==
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* [[暗唱 あんしょう ]]
* [[暗唱 あんしょう ]]
* [[暗記 あんき ]]
* [[暗記 あんき ]]
* {{ill2|記憶 きおく 固定 こてい |en|Memory consolidation}}
* [[リハーサル (心理 しんり 学 がく )]]
* [[リハーサル (心理 しんり 学 がく )]]
* [[レミニセンス]]
* [[レミニセンス]]
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* [[神経 しんけい 学 がく ]]
* [[神経 しんけい 学 がく ]]
* [[認知 にんち 心理 しんり 学 がく ]]
* [[認知 にんち 心理 しんり 学 がく ]]
* {{ill2|記憶 きおく の神経 しんけい 解剖 かいぼう 学 がく |en|Neuroanatomy of memory}}
* [[長期 ちょうき 増強 ぞうきょう ]]、{{ill2|長期 ちょうき 抑圧 よくあつ |en|Long-term depression}}
* {{ill2|記憶 きおく と感情 かんじょう |en|Emotion and memory}}
* [[ストレス (生体 せいたい )|ストレス]]、[[コルチゾール]]、[[心 しん 的 てき 外傷 がいしょう ]]、[[フラッシュバック (心理 しんり 現象 げんしょう )|フラッシュバック]]
* [[エリック・カンデル]]
* [[世界 せかい 五 ご 分 ふん 前 まえ 仮説 かせつ ]]
* [[世界 せかい 五 ご 分 ふん 前 まえ 仮説 かせつ ]]
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* [[認識 にんしき 論 ろん ]]
* [[認識 にんしき 論 ろん ]]
{{col-end}}
{{col-end}}
* {{ill2|集合 しゅうごう 的 てき 記憶 きおく |en|Collective memory}} - 集団 しゅうだん で共有 きょうゆう している記憶 きおく
* [[映像 えいぞう 記憶 きおく ]]
* {{ill2|超 ちょう 記憶 きおく 症候群 しょうこうぐん |en|Hyperthymesia}}(完全 かんぜん 記憶 きおく 能力 のうりょく )
* {{ill2|自発 じはつ 的 てき 回復 かいふく |en|Spontaneous recovery}} ‐ Hypermnesia(記憶 きおく 増進 ぞうしん 、記憶 きおく 過剰 かじょう )と呼 よ ばれる記憶 きおく が引 ひ き出 だ しやすい状態 じょうたい について。
== 外部 がいぶ リンク ==
== 外部 がいぶ リンク ==
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{{Spedia|Visual_Short_Term_Memory|Visual Short Term Memory|視覚 しかく 短期 たんき 記憶 きおく |nolink=yes}}
{{Spedia|Visual_Short_Term_Memory|Visual Short Term Memory|視覚 しかく 短期 たんき 記憶 きおく |nolink=yes}}
{{Spedia|Multiple_Memory_Systems|Multiple Memory Systems|Multiple Memory Systems|nolink=yes}}
{{Spedia|Multiple_Memory_Systems|Multiple Memory Systems|Multiple Memory Systems|nolink=yes}}
*[https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0981W0Z01C22A1000000/ 記憶 きおく の定着 ていちゃく 、脳 のう でシナプス食 た べる細胞 さいぼう が促 うなが す 東北大 とうほくだい (日本経済新聞 にほんけいざいしんぶん 2022年 ねん 11月9日 にち 記事 きじ )]
{{SEP|memory|Memory}}
{{SEP|memory|Memory}}
記憶 きおく (きおく)とは、
ものごとを忘 わす れずに覚 おぼ えていること[1] 。また覚 おぼ えておくこと[1] 。
(心理 しんり 学 がく )過去 かこ の経験 けいけん の内容 ないよう を保持 ほじ し、後 あと でそれを思 おも い出 だ すこと[1] 。
(心理 しんり 学 がく )将来 しょうらい に必要 ひつよう な情報 じょうほう をその時 とき まで保持 ほじ すること[1] 。
(生物 せいぶつ 学 がく )生物 せいぶつ に過去 かこ の影響 えいきょう が何 なん らかの形 かたち で残 のこ ること[1] 。
(コンピュータ)必要 ひつよう な情報 じょうほう を保持 ほじ しておくこと[1] 。メモリ (曖昧 あいまい さ回避 かいひ ) を経 へ て各 かく 記事 きじ を参照 さんしょう のこと。
この記事 きじ では主 しゅ として人間 にんげん (ヒト )の記憶 きおく について説明 せつめい する。
人間 にんげん の記憶 きおく の分類 ぶんるい 法 ほう はさまざまである。よって、ここではスクワイアの記憶 きおく 分類 ぶんるい を基 もと にしたモデルについて述 の べる(他 た の分類 ぶんるい も提唱 ていしょう されている)。記憶 きおく は感覚 かんかく 記憶 きおく 、短期 たんき 記憶 きおく 、長期 ちょうき 記憶 きおく の3つに大 おお きく分類 ぶんるい される。自伝 じでん 的 てき 記憶 きおく 、展望 てんぼう 的 てき 記憶 きおく という概念 がいねん を提唱 ていしょう する学者 がくしゃ もいる[2] 。大脳 だいのう 辺 べ 縁 えん 系 けい の海馬 かいば という部分 ぶぶん で、記憶 きおく が作 つく られる。
感覚 かんかく 記憶 きおく (sensory memory )とは、外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき に起 お こる、最大 さいだい 1~2秒 びょう ほどの最 もっと も保持 ほじ 期間 きかん が短 みじか い記憶 きおく である。各 かく 感覚 かんかく 器官 きかん に特有 とくゆう に存在 そんざい し、瞬間 しゅんかん 的 てき に保持 ほじ されるのみで意識 いしき されない。外部 がいぶ からの刺激 しげき を与 あた えた時 とき の情報 じょうほう は、まず感覚 かんかく 記憶 きおく として保持 ほじ され、そのうち注意 ちゅうい を向 む けられた情報 じょうほう だけが短期 たんき 記憶 きおく として保持 ほじ される。
短期 たんき 記憶 きおく (short-term memory , STM )とは、記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、情報 じょうほう を短時間 たんじかん 保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。一般 いっぱん に成人 せいじん における短期 たんき 記憶 きおく の容量 ようりょう は、7±2(5から9まで)程度 ていど と言 い われている[3] 。この仮説 かせつ は心理 しんり 学者 がくしゃ のジョージ・ミラー が提示 ていじ したものであり、7±2という数 かず はマジカルナンバー (magical number)と言 い う。このマジカルナンバーは、まとまりのある意味 いみ のかたまりである「チャンク」という単位 たんい で示 しめ される[4] 。
短期 たんき 記憶 きおく の情報 じょうほう は時間 じかん の経過 けいか とともに忘却 ぼうきゃく されるが、維持 いじ リハーサル によって情報 じょうほう の保持 ほじ 時間 じかん を伸 の ばすことができる。リハーサルが妨 さまた げられた場合 ばあい 、数 すう 秒 びょう から十 じゅう 数 すう 秒 びょう で情報 じょうほう は忘却 ぼうきゃく される[3] 。脳 のう 科学 かがく 者 しゃ は短期 たんき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく が未 み 使用 しよう の記憶 きおく を脳 のう から取 と り除 のぞ き、より新 あたら しく、より有用 ゆうよう な記憶 きおく に道 みち を譲 ゆず るので、むしろ人間 にんげん にとって有益 ゆうえき であると考 かんが えている[5] 。
また短期 たんき 記憶 きおく の情報 じょうほう はリハーサル により長期 ちょうき 記憶 きおく に転送 てんそう される[6] と言 い われている。
短期 たんき 記憶 きおく の分 わ かり易 やす い例 れい であると、感情 かんじょう がこもっているかこもっていないかで簡単 かんたん に分 わ けられる。長期 ちょうき 記憶 きおく の場合 ばあい は、自分 じぶん が感 かん じた感情 かんじょう が強 つよ ければ強 つよ い程 ほど 覚 おぼ える。反対 はんたい に自分 じぶん の感 かん じた感情 かんじょう が弱 よわ い程 ほど 覚 おぼ えていないのが短期 たんき 記憶 きおく である。
多 おお くの研究 けんきゅう によると、後 うし ろ向 む きに歩 ある いたり、後 うし ろ向 む きに歩 ある いていると想像 そうぞう したり、後 うし ろ向 む きに歩 ある いているビデオを見 み たりした人 ひと は、後 うし ろ向 む きに歩 ある くことはあなたの短期 たんき 記憶 きおく を後押 あとお しするのに役立 やくだ つかもしれないと示唆 しさ した。虚偽 きょぎ の記憶 きおく を誘発 ゆうはつ することなく、できるだけ正確 せいかく な情報 じょうほう を入手 にゅうしゅ できる。後 うし ろ向 む きに歩 ある いた人 ひと は、年齢 ねんれい やその他 た の要因 よういん に関係 かんけい なく、より多 おお くの目撃 もくげき に関 かん する質問 しつもん に正 ただ しく答 こた える可能 かのう 性 せい が非常 ひじょう に高 たか いことを発見 はっけん した。
ハーバード大学 だいがく 心 こころ 理学部 りがくぶ は、たとえば犯罪 はんざい を目撃 もくげき した場合 ばあい など、最近 さいきん の出来事 できごと の詳細 しょうさい を思 おも い出 だ すのに役立 やくだ つと述 の べてる。人々 ひとびと が前進 ぜんしん したときよりも後退 こうたい したときの方 ほう が短期 たんき 記憶 きおく が優 すぐ れている[7] 。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "記憶 きおく " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2012年 ねん 11月 )
短期 たんき 記憶 きおく を発展 はってん させた作動 さどう 記憶 きおく という概念 がいねん が提唱 ていしょう されている。ワーキングメモリは短期 たんき 的 てき な情報 じょうほう の保存 ほぞん だけでなく、認知 にんち 的 てき な情報処理 じょうほうしょり も含 ふく めた概念 がいねん である。容量 ようりょう には個人 こじん 差 さ があり、その容量 ようりょう の差 さ がある課題 かだい での個人 こじん のパフォーマンスに影響 えいきょう を与 あた えていると言 い われている。ワーキングメモリは中央 ちゅうおう 制御 せいぎょ 系 けい 、音韻 おんいん ループ、視 し 空間 くうかん スケッチパッドからなる。
中央 ちゅうおう 制御 せいぎょ 系 けい
音韻 おんいん ループと視 み 空間 くうかん スケッチパッドを制御 せいぎょ し、長期 ちょうき 記憶 きおく と情報 じょうほう をやりとりするシステムである。
音韻 おんいん ループ
言語 げんご を理解 りかい したり、推論 すいろん を行 おこな うための音韻 おんいん 情報 じょうほう を保存 ほぞん するシステムである。
視 み 空間 くうかん スケッチパッド
視覚 しかく 的 てき ・空間 くうかん 的 てき なイメージを操作 そうさ したり、保存 ほぞん したりするシステムである。
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長期 ちょうき 記憶 きおく (long-term memory , LTM )とは、記憶 きおく の二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデル において提唱 ていしょう された記憶 きおく 区分 くぶん の一 ひと つであり、大 だい 容量 ようりょう の情報 じょうほう を保持 ほじ する貯蔵 ちょぞう システムである。二 に 重 じゅう 貯蔵 ちょぞう モデルにおいては、一旦 いったん 長期 ちょうき 記憶 きおく に入 はい った情報 じょうほう は消 き えることはないとされた[6] 。
長期 ちょうき 記憶 きおく の忘却 ぼうきゃく の原因 げんいん については、減衰 げんすい 説 せつ と干渉 かんしょう 説 せつ 、さらに検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ が存在 そんざい する。減衰 げんすい 説 せつ とは、時間 じかん の経過 けいか とともに記憶 きおく が失 うしな われていくという説 せつ である。干渉 かんしょう 説 せつ とは、ある記憶 きおく が他 た の記憶 きおく と干渉 かんしょう を起 お こすことによって記憶 きおく が消 き えるという説 せつ である。検索 けんさく 失敗 しっぱい 説 せつ とは、想起 そうき の失敗 しっぱい は記憶 きおく された情報 じょうほう 自体 じたい が消失 しょうしつ しているのではなく、適切 てきせつ な検索 けんさく 手 て がかりが見 み つからないため、記憶 きおく 内 ない の情報 じょうほう にアクセスできないという説 せつ である。
β べーた エンドルフィン(=脳 のう 内 ない ホルモンの一 ひと つ)が分泌 ぶんぴつ されたり、A10神経 しんけい が活性 かっせい 化 か すると、海馬 かいば における長期 ちょうき 記憶 きおく が増強 ぞうきょう する。
長期 ちょうき 記憶 きおく は陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく ・非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい される。長期 ちょうき 記憶 きおく を近時 きんじ 記憶 きおく と遠隔 えんかく 記憶 きおく の2つに分類 ぶんるい する説 せつ も存在 そんざい する。
言葉 ことば で表現 ひょうげん できる記憶 きおく である。宣言 せんげん 的 てき 記憶 きおく 、顕在 けんざい 記憶 きおく とも呼 よ ばれる。陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく は意味 いみ 記憶 きおく とエピソード記憶 きおく に分 わ け[6] ることができる。
意味 いみ 記憶 きおく とは事物 じぶつ 、事象 じしょう の一般 いっぱん 的 てき 知識 ちしき や言葉 ことば の意味 いみ についての記憶 きおく である。1966年 ねん に心理 しんり 学者 がくしゃ のマックス・キリアン が提唱 ていしょう した。意味 いみ 記憶 きおく の構造 こうぞう は、(コリンズ とキリアンによって)意味 いみ ネットワーク という形 かたち でモデル化 か されている。他 ほか にも、意味 いみ 記憶 きおく を表 あらわ す多 おお くのモデルがある。
個人 こじん 的 てき 体験 たいけん や出来事 できごと についての記憶 きおく である。1972年 ねん に心理 しんり 学者 がくしゃ のタルヴィング が、意味 いみ 記憶 きおく と対 たい になるものとして提唱 ていしょう した。
非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく [ 編集 へんしゅう ]
非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく とは、言葉 ことば で表現 ひょうげん できない記憶 きおく である。非 ひ 宣言 せんげん 的 てき 記憶 きおく 、潜在 せんざい 記憶 きおく とも呼 よび 言 い う。非 ひ 陳述 ちんじゅつ 記憶 きおく には手続 てつづ き記憶 きおく 、プライミング、古典 こてん 的 てき 条件 じょうけん づけなどが含 ふく まれる。
物事 ものごと を行 おこな うときの手続 てつづ きについての記憶 きおく である。いわゆる「体 からだ で覚 おぼ える」記憶 きおく がこれにあたる。
先行 せんこう する事柄 ことがら が後続 こうぞく する事柄 ことがら に、影響 えいきょう を与 あた える状況 じょうきょう を指 さ して「プライミングの効果 こうか (または“プライミング効果 こうか ”)があった」と言 い われる。そのような状況 じょうきょう における「先行 せんこう する事柄 ことがら 」をプライムと称 しょう す。先行 せんこう する事柄 ことがら には、単語 たんご 、絵 え 、音 おと などがありうる。例 たと えば「医者 いしゃ 」という言葉 ことば を聞 き くと、その後 ご 「看護 かんご 師 し 」という言葉 ことば の読 よ みが「富士山 ふじさん 」という言葉 ことば の読 よ みよりも早 はや くなるのはプライミング効果 こうか があったこととなる。
多 おお くの場合 ばあい 、その効果 こうか が無意識 むいしき 的 てき である点 てん 、およびかなりの長期間 ちょうきかん (例 たと えば1年間 ねんかん )にわたり効果 こうか が持続 じぞく する点 てん 、記憶 きおく に障害 しょうがい を受 う けた者 もの にも無意識 むいしき 的 てき なプライミング効果 こうか は損 そこ なわれずにある(機能 きのう し続 つづ けている)点 てん に、この現象 げんしょう の面白 おもしろ さがある。
自伝 じでん 的 てき 記憶 きおく [ 編集 へんしゅう ]
自分 じぶん 自身 じしん に関 かん する事柄 ことがら についての記憶 きおく である。ある個人 こじん のなかにある自分 じぶん に関 かん する記憶 きおく を体系 たいけい 的 てき に説明 せつめい する一 ひと つの記憶 きおく モデルであり、エピソード記憶 きおく と意味 いみ 記憶 きおく によって構成 こうせい される[8] 。
展望 てんぼう 的 てき 記憶 きおく [ 編集 へんしゅう ]
将来 しょうらい 行 おこな う行動 こうどう についての記憶 きおく である。これに対 たい して、過去 かこ の出来事 できごと についての記憶 きおく は回想 かいそう 的 てき 記憶 きおく と呼 よ ばれる。一般 いっぱん に記憶 きおく の内容 ないよう は「過去 かこ 」の事柄 ことがら だと思 おも われているのに対 たい し、展望 てんぼう 的 てき 記憶 きおく は未来 みらい (将来 しょうらい )に関 かか わるものであるため、その点 てん でユニークな記憶 きおく であるとされる。スケジュール帳 ちょう 、PDAなどの予定 よてい を管理 かんり する機器 きき 類 るい の使用 しよう 方法 ほうほう 、使用 しよう 行動 こうどう と絡 から めて研究 けんきゅう されることも多 おお い。
記憶 きおく の階層 かいそう については、心理 しんり 学者 がくしゃ のタルヴィング によって考 かんが えられた記憶 きおく システム論 ろん というモデルがある。これによると、
手続 てつづ き記憶 きおく 、プライミング記憶 きおく 、意味 いみ 記憶 きおく 、短期 たんき 記憶 きおく 、エピソード記憶 きおく
の順 じゅん に、左 ひだり の記憶 きおく ほど原始 げんし 的 てき で、生命 せいめい の維持 いじ に直接 ちょくせつ 関 かか わり、右 みぎ の記憶 きおく ほど高度 こうど な記憶 きおく になる。
記憶 きおく の過程 かてい は記 き 銘 めい 、保持 ほじ 、想起 そうき (再生 さいせい 、再認 さいにん 、再 さい 構成 こうせい )、忘却 ぼうきゃく という流 なが れになっている。
記 き 銘 めい (符号 ふごう 化 か )[ 編集 へんしゅう ]
情報 じょうほう を憶 おぼ えこむことを記 き 銘 めい という。情報 じょうほう を人間 にんげん の記憶 きおく に取 と りこめる形式 けいしき に変 か えるという情報 じょうほう 科学 かがく 的 てき な視点 してん から符号 ふごう 化 か と呼 よ ばれることが多 おお い。
情報 じょうほう を保存 ほぞん しておくことを保持 ほじ という。情報 じょうほう 科学 かがく 的 てき な視点 してん から貯蔵 ちょぞう と呼 よ ばれることが多 おお い。
想起 そうき 、起 おこり 憶(検索 けんさく )[ 編集 へんしゅう ]
情報 じょうほう を思 おも い出 だ すことを想起 そうき 、起 おこり 憶という。情報 じょうほう 科学 かがく 的 てき な視点 してん から検索 けんさく と呼 よ ばれることが多 おお い。想起 そうき のしかたには以前 いぜん の経験 けいけん を再現 さいげん する再生 さいせい 、以前 いぜん に経験 けいけん したことと同 おな じ経験 けいけん をそれと確認 かくにん できる再認 さいにん 、以前 いぜん の経験 けいけん をその要素 ようそ を組 く み合 あ わせて再現 さいげん する再 さい 構成 こうせい などがある。
記憶 きおく されていたことを想起 そうき できなくなることを忘却 ぼうきゃく (ぼうきゃく)という。
東京大学 とうきょうだいがく の研究 けんきゅう チームは、脳 のう における軽微 けいび な忘却 ぼうきゃく が運動 うんどう 制御 せいぎょ 指令 しれい の最適 さいてき 化 か に有効 ゆうこう であることを理論 りろん 的 てき に初 はじ めて証明 しょうめい した、と発表 はっぴょう [9] 。
忘 わす れることは、時 とき に学習 がくしゅう にとって良 よ いことである[10] 。
記憶 きおく がテーマとなっている競技 きょうぎ [ 編集 へんしゅう ]