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移籍いせききん

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移籍いせききん(いせききん)とは、プロスポーツ選手せんしゅ所属しょぞくする団体だんたい(クラブ)との契約けいやく期間きかんちゅう所属しょぞく団体だんたい(クラブ)を変更へんこう移籍いせき)するにあたり、あたらしい移籍いせきさきからもと所属しょぞく団体だんたいたいして支払しはら金額きんがくのことである。選手せんしゅ契約けいやく期間きかんちゅう所属しょぞく団体だんたい移籍いせきするので、違約いやくきんおなじものである。原則げんそくとして、契約けいやく期間きかんがい移籍いせきや、戦力せんりょくがい通告つうこくされた選手せんしゅ移籍いせきしても、移籍いせききん発生はっせいしない(ただし競技きょうぎによっては例外れいがいがある。詳細しょうさい後述こうじゅつ)。

とくサッカーでよくみみにする言葉ことばであるが、それ以外いがいのスポーツでもしばしば発生はっせいする。

サッカー

サッカーにおける選手せんしゅ移籍いせきについては、国際こくさいサッカー連盟れんめい (FIFA)が「Regulations on the Status and Transfer of Players(選手せんしゅ地位ちい譲渡じょうとかんする規則きそく)」[1] として基本きほん原則げんそくしめしており、これにもとづき各国かっこく協会きょうかい日本にっぽんでは日本にっぽんサッカー協会きょうかい (JFA))が詳細しょうさいルールをさだめている。どういち国内こくないのクラブあいだ移籍いせきにおいては、移籍いせききん基準きじゅん支払しはら方法ほうほうなどは基本きほんてき各国かっこく協会きょうかいのローカルルールにもとづく。

しょ外国がいこくでは移籍いせききん上限じょうげんさだめない場合ばあいおおい。そのため選手せんしゅ個人こじん所属しょぞくクラブが値段ねだんをつけ、交渉こうしょうおこなう。したがって、わかくても才能さいのうゆたかな選手せんしゅ破格はかく移籍いせききん移籍いせきすることもあれば、絶対ぜったい移籍いせきしてほしくない選手せんしゅには所属しょぞくクラブが(移籍いせききん200おくなど)法外ほうがい移籍いせききんをかけることもある。また、すくなくとも欧州おうしゅう連合れんごう (EU) 域内いきないにおいては、1995ねん12月ボスマン判決はんけつ以降いこう契約けいやく満了まんりょうもと所属しょぞくクラブが移籍いせきさきチームに移籍いせききん支払しはらい要求ようきゅうできるような制度せいどくなったため、契約けいやく満了まんりょうした選手せんしゅ完全かんぜんにフリーな立場たちばとなる。2009年度ねんどまで、日本にっぽんでは移籍いせききん過度かど高騰こうとうふせぐために、JFAにより移籍いせききん上限じょうげんさだめられていたが、どう年度ねんどのオフシーズンからEUないクラブと同様どうように、移籍いせききん制度せいど完全かんぜん撤廃てっぱいされた[2]ただし、南米なんべいなどでは、依然いぜんとしていわゆる「保有ほゆうけん(パス)」制度せいどきているため、契約けいやく満了まんりょうしても選手せんしゅ自由じゆう移籍いせきできるとはかぎらない。

なお23さい以下いか選手せんしゅ移籍いせきする場合ばあいには、原則げんそくとして移籍いせきさきクラブが、通常つうじょう移籍いせききんとはべつに12さいから21さいまでのあいだのクラブ在籍ざいせき年数ねんすうおうじた「トレーニング補償ほしょう (training compensation) 」の支払しはら義務ぎむしょうじる

また、FIFAは国際こくさい移籍いせきべつ協会きょうかいのリーグへの移籍いせき)をするような優秀ゆうしゅう選手せんしゅそだてたクラブ(12さい-23さい在籍ざいせきチーム)が、その対価たいかられる「連帯れんたい貢献こうけんきん」がある(移籍いせきさき支払しはら義務ぎむであり、移籍いせききん支払しはらいとべつ支払しはらう)。「トレーニング補償ほしょう (training compensation) 」と「連帯れんたい貢献こうけんきん」は併用へいようできずトレーニング補償ほしょう優先ゆうせんされる。

連帯れんたい貢献こうけんきん

2001ねん、FIFAは、国際こくさい移籍いせきをするような優秀ゆうしゅう選手せんしゅそだてたクラブ(12さい-23さい在籍ざいせきチーム)が、その対価たいかられる制度せいどとして「連帯れんたい貢献こうけんきん」をさだめた[3]選手せんしゅ国際こくさい移籍いせきをした場合ばあいに、移籍いせききんの5%が連帯れんたい貢献こうけんきんとなる。12-15さいまで所属しょぞくしたクラブは1ねんたり移籍いせききんの0.25%、16-23さいまでのクラブは0.5%。たとえば、2012ねん7がつ1にちボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドFC移籍いせききん15おくえん移籍いせきした香川かがわ真司しんじ場合ばあいは、このうち5%の7500まんえん連帯れんたい貢献こうけんきんを、香川かがわが12さいから23さいまでそだったクラブに分配ぶんぱいすることが出来できる。香川かがわが12さいから16さいまでごしたFCみやぎバルセロナが2せんまんえんきょうで、のこりの連帯れんたい貢献こうけんきんは、21さいまでごしたセレッソ大阪せれっそおおさか、23さいまで所属しょぞくしたドルトムントはこの移籍いせきではることができず支払しはらわれない。(ドルトムントはこのドルトムントからマンチェスターへの移籍いせきでは権利けんりく、マンチェスターからつぎへの移籍いせき権利けんりがある)。連帯れんたい貢献こうけんきん移籍いせききん発生はっせいする国際こくさい移籍いせきのたびに支払しはらわれるため、今後こんご選手せんしゅそだてたクラブがることが出来できる。

EUないシステム

1995ねん12月欧州おうしゅう司法しほう裁判所さいばんしょされたボスマン判決はんけつにより、ヨーロッパ連合れんごう (EU)加盟かめいするくに(2004ねん5がつ1にち現在げんざいで25カ国かこく)の国籍こくせきつプロサッカー選手せんしゅ以前いぜん所属しょぞくしたクラブとの契約けいやく完了かんりょうした場合ばあい、EU域内いきないクラブチームへの移籍いせき自由じゆう(つまり契約けいやく完了かんりょうしたのちはクラブが選手せんしゅ所有しょゆうけん主張しゅちょうできない)された。また、EU域内いきないのクラブチームにおいては、EU加盟かめい国籍こくせき選手せんしゅ外国がいこくせきあつかいされない。そのため、EUないかくクラブは、現在げんざい選手せんしゅ長期ちょうき契約けいやくむすんでいる。長期ちょうき契約けいやくちゅうに、のクラブに移籍いせきするためには、それまでの契約けいやく破棄はきするために「違約いやくきん」を支払しはら必要ひつようがある。現在げんざいでは、EUないのクラブにおいては、移籍いせききんえば、この違約いやくきんす。

日本にっぽん国内こくないにおけるシステム

2009年度ねんどのオフシーズンから、日本にっぽんも、EUないシステムに追随ついずいし、移籍いせききん制度せいど事実じじつじょう完全かんぜん撤廃てっぱいされており、JクラブもEUないのクラブと同様どうよう編成へんせいじょう必要ひつよう不可欠ふかけつおもわれる選手せんしゅと、長期ちょうき契約けいやくむすぶケースがえている。しかし、前述ぜんじゅつとおり、キャリアアップを目指めざ本田ほんだ長谷部はせべ岡崎おかざきなど日本にっぽん有力ゆうりょく選手せんしゅ国際こくさい移籍いせきしやすいように(契約けいやく満了まんりょうならば、移籍いせききんなしで海外かいがいクラブが獲得かくとくできるため)、Jクラブ長期ちょうき契約けいやく複数ふくすうねん契約けいやく)をえてむすばないケースがえている。じぇいリーグクラブは新規しんき選手せんしゅ獲得かくとくにおける契約けいやくきん制度せいどもなく、また選手せんしゅ契約けいやく満了まんりょう移籍いせきした場合ばあいにも移籍いせききん発生はっせい引退いんたいまれた選手せんしゅ数多かずおお存在そんざいし、選手せんしゅにとってなに利益りえきがなく、クラブがわのみメリットがある不平等ふびょうどう制度せいどとの主張しゅちょう選手せんしゅかい会長かいちょう藤田ふじたおこない。廃止はいし議論ぎろんちゅうであったどう制度せいど即効そっこう廃止はいし主張しゅちょうしてた。しかしいちめんでは選手せんしゅにも利益りえきがあり、どう制度せいどでの移籍いせききんから一定いってい%の金額きんがく選手せんしゅかい支払しはらわれておりその収入しゅうにゅう原資げんしとして選手せんしゅへのセカンドキャリア支援しえん活動かつどうおこなっていた。 なお藤田ふじた会長かいちょうはそのことらずに主張しゅちょうしていたとわれている(当然とうぜんながらこのローカルルール廃止はいしともないセカンドキャリア支援しえん活動かつどうもできなくなった)

以下いかは、2009年度ねんどまであった日本にっぽん移籍いせききん制度せいど記述きじゅつである。

日本にっぽんプロサッカーリーグ(Jリーグ)をふくむ、JFA所属しょぞくのサッカークラブでは、選手せんしゅ移籍いせきする場合ばあいに、もと所属しょぞくチームが移籍いせきさきチームにたい移籍いせききん支払しはらい要求ようきゅうできる。日本にっぽん国内こくないでの移籍いせき場合ばあい、あるプロ選手せんしゅがチームとの契約けいやく満了まんりょう30ヶ月かげつ以内いないつぎのチームとプロ契約けいやくした場合ばあいもと所属しょぞくクラブは移籍いせきさきチームに移籍いせききん支払しはらい要求ようきゅうできるほか、一旦いったんアマチュア選手せんしゅとして契約けいやくしても移籍いせき承認しょうにんから3ねん以内いないにプロ契約けいやく移行いこうした場合ばあいには同様どうよう移籍いせききん支払しはらい要求ようきゅうできる[4]

なおJリーグに所属しょぞくするクラブは、日本にっぽん国内こくない育成いくせいされた選手せんしゅ移籍いせきともな移籍いせききん受領じゅりょうした場合ばあい、その4%をJリーグにおさめなければならない[5]

移籍いせききん上限じょうげん

移籍いせききん上限じょうげんは、プロA契約けいやくむす選手せんしゅ契約けいやく期間きかんちゅう移籍いせきする場合ばあいは、たんに「クラブあいだ合意ごういによる」とのみ規定きていされているため、実質じっしつてき上限じょうげんはない[4]

プロA契約けいやく選手せんしゅ契約けいやく更新こうしんともな移籍いせききん上限じょうげん金額きんがくは、平均へいきん基本きほん報酬ほうしゅう以下いか移籍いせき係数けいすうじょうじたがくとする。

移籍いせききん=平均へいきん基本きほん報酬ほうしゅう×移籍いせき係数けいすう

プロA契約けいやく選手せんしゅにプロA契約けいやく以外いがい契約けいやく提示ていじした場合ばあいや、プロB・C契約けいやく社員しゃいん選手せんしゅ場合ばあい移籍いせききんについては プロサッカー選手せんしゅかんする契約けいやく登録とうろく移籍いせきについて参照さんしょう。またアマチュア選手せんしゅをプロ選手せんしゅとして移籍いせきさせる場合ばあいもと所属しょぞくクラブは移籍いせききんわりに「トレーニング費用ひよう」を請求せいきゅうすることができる(ただしFIFAルールとことなり、15さい - 22さいあいだ在籍ざいせき年数ねんすう基準きじゅん)。

平均へいきん基本きほん報酬ほうしゅう

平均へいきん基本きほん報酬ほうしゅう=(X+Y+Z)÷3

  • X:移籍いせきもとクラブにおける今期こんき基本きほん報酬ほうしゅう年額ねんがく
  • Y:移籍いせきもとクラブがもう来期らいき基本きほん報酬ほうしゅう年額ねんがく
  • Z:移籍いせきさきクラブがもう来期らいき基本きほん報酬ほうしゅう年額ねんがく

なおYの金額きんがくがXの金額きんがくを30%をえて下回したまわ場合ばあいは、通常つうじょう算出さんしゅつ方法ほうほう下記かき金額きんがくのうちひくいほうを移籍いせききん上限じょうげんとする。

  • 30%ちょう50%以下いか:Xの金額きんがく
  • 50%ちょう100%未満みまん:30まんえん×在籍ざいせき年数ねんすう
  • 100%(「0えん提示ていじ」の場合ばあい):移籍いせききん発生はっせいしない

移籍いせき係数けいすうひょう

J1をカテゴリ1 (C1)、J2をカテゴリ2 (C2)、JFL以下いかのリーグをカテゴリ3 (C3)とする。

ぜんカテゴリからC1への移籍いせき(J1、J2、JFL→J1への移籍いせき)をパターンA

C2,C3のどうカテゴリあいだおよびC3からC2への移籍いせき(J2、JFL→J2、JFL→JFLへの移籍いせき)をパターンB

上位じょういカテゴリから下位かいカテゴリへの移籍いせき(J1→J2、JFL、J2→JFLへの移籍いせき)をパターンCとすると、

パターン A B C
16 - 22さい未満みまん 10 9 2.5
22 - 25さい未満みまん 8 4 2
25 - 28さい未満みまん 6 3 1.5
28 - 30さい未満みまん 3 1.5 0
30さい以上いじょう 0 0 0

移籍いせき係数けいすう0の対象たいしょう年齢ねんれいあつかいについて

2001年度ねんどまでは移籍いせき係数けいすう0(すなわ移籍いせききんがかからない)の選手せんしゅ対象たいしょう満年齢まんねんれい33さい以上いじょう選手せんしゅ対象たいしょうだった。ところがベテラン選手せんしゅ活躍かつやく機会きかい出来できるだけやそうという観点かんてんから、2002年度ねんどより段階だんかいてきに1さいずつげ、2004年度ねんどからはその対象たいしょう満年齢まんねんれい30さい以上いじょう選手せんしゅ対象たいしょうとすることとなった。なおこれはとりあえず2006年度ねんどまで実施じっしし、そのあらためて検討けんとうすることとなっていた。

2009年度ねんどのオフシーズンから、この移籍いせききん制度せいど事実じじつじょう完全かんぜん撤廃てっぱいされている。

レンタル移籍いせきについて

レンタル移籍いせき場合ばあいは、選手せんしゅ保有ほゆうけん(パス)はもと所属しょぞくクラブがそのまま保有ほゆうするため、移籍いせききんはかからないが、そのわり選手せんしゅ身分みぶん一定いってい期間きかん保有ほゆうするためのレンタル契約けいやくきんもと所属しょぞくクラブに支払しはらうことが義務付ぎむづけられている。なおこの場合ばあいのレンタル契約けいやくきんについて、JFAでは「移籍いせきさきクラブ、移籍いせきもとクラブの合意ごういによって決定けっていする。」とのみさだめており、とく上限じょうげんめられていない。

トレーニング費用ひよう

JFAの規定きてい国内こくないにおいてアマチュア選手せんしゅがプロ選手せんしゅとして移籍いせきする場合ばあい直前ちょくぜん在籍ざいせきした団体だんたいは4年間ねんかんまで1ねんあたり30まんえん上限じょうげん移籍いせきさきクラブに請求せいきゅうできる。5ねん以降いこうふたまえ在籍ざいせきした団体だんたいは15まんえん上限じょうげん。つまり大卒だいそつ選手せんしゅがJリーグクラブへの入団にゅうだんでは30まんえん×4ねん=120まんえんが、高卒こうそつ選手せんしゅでは90まん上限じょうげんである。全日本ぜんにほん大学だいがくサッカー連盟れんめいでは、このうち4わり提出ていしゅつしてもらい、大学だいがく選抜せんばつなどの活動かつどう資金しきんてている。

しかし、現状げんじょうでは資金しきんなんにあえいでいる一部いちぶJ2クラブでは不払ふばらいが常態じょうたいしている。

プロ野球やきゅう

プロ野球やきゅうでは、フリーエージェントによる選手せんしゅ獲得かくとくともなきゅう所属しょぞく球団きゅうだんたいおこな金銭きんせん補償ほしょうや、選手せんしゅトレード、いわゆるポスティングシステムによる入札にゅうさつなどで、きゅう所属しょぞく球団きゅうだん移籍いせきさき球団きゅうだんあいだ金銭きんせん授受じゅじゅおこなわれることがあり、そのさい支払しはらわれる金銭きんせん移籍いせききんしょうする場合ばあいがある。くわしくはかく項目こうもく参照さんしょう

ただし、サッカーの移籍いせききん契約けいやく途中とちゅう破棄はきすることにたいする違約いやくきんであるのにたいして、トレードやポスティングシステムによる移籍いせき支払しはらわれる金銭きんせん選手せんしゅ保有ほゆうけん購入こうにゅうするための対価たいかであるてんことなる。

モータースポーツ

レースかいでは明確めいかくなルールは存在そんざいしていないが、おもに1990年代ねんだい以後いごフォーミュラ1において、チームとの複数ふくすうねん契約けいやく(もしくは優先ゆうせんてき交渉こうしょうできる権利けんりがあるオプション契約けいやく)がのこっている有望ゆうぼうなドライバーをかたち翌年よくねん契約けいやくべつ有力ゆうりょくチームが希望きぼうし、ドライバーも移籍いせき希望きぼうした場合ばあいもと契約けいやくむすんでいるチームが「違約いやくきん」として移籍いせきさきのチームに金銭きんせん要求ようきゅうするケースがしょうじるようになった。

  • 1990ねんジャン・アレジのケースでは、ティレル契約けいやくちゅうだったがスクーデリア・フェラーリウィリアムズF1が1991ねんからアレジの加入かにゅう希望きぼう詳細しょうさいあきらかにされていないが、当時とうじアレジのマネージメントを担当たんとう交渉こうしょうやくだったエディ・ジョーダン発言はつげんでは[6]、ティレルとウィリアムズにたいして最終さいしゅうてき移籍いせきさきとなったフェラーリから「違約いやくきん」が支払しはらわれることで決着けっちゃくがついた。もっとはやく1991ねんかり契約けいやくむすんでいたウィリアムズにたいしては金銭きんせんだけではなくフェラーリからチームのマシン1だいフェラーリ・641/2)も違約いやくきん一部いちぶとしてウィリアムズに譲渡ゆずりわたされた。
  • 1992ねんミカ・ハッキネンのケースでは、チーム・ロータスと1993ねん契約けいやく締結ていけつされていたが、その発表はっぴょうウィリアムズF1マクラーレンがハッキネンの獲得かくとく希望きぼうし、ロータスのチームマネージャーが「契約けいやく譲渡じょうときん」として13おくえん要求ようきゅうし、これを支払しはらえば移籍いせき容認ようにんするという条件じょうけん提示ていじをした[7]詳細しょうさい内容ないようあきらかになっていないが、ハッキネンは1993ねんからマクラーレンと契約けいやくいたった。
  • 1995ねんエディ・アーバインのケースでは、すでにシーズンちゅうからジョーダン・グランプリとの来季らいき残留ざんりゅう発表はっぴょうされていたが、スクーデリア・フェラーリがアーバイン獲得かくとく交渉こうしょう多額たがく違約いやくきん支払しはらいアーバインとの契約けいやくかたち移籍いせき成立せいりつした。
  • 2013ねんパストール・マルドナド場合ばあいウィリアムズF1よく2014ねん契約けいやくのこっていたが、チーム状態じょうたいわるさからマルドナドがロータスF1チームへの移籍いせき希望きぼう。マルドナドを支援しえんするベネズエラ国営こくえいPDVSAがウィリアムズにたいし「違約いやくきん」としてのこされていた2014ねんぶんのスポンサー契約けいやくりょうおよそ35おくえん[8][9]支払しはらことでマルドナドのウィリアムズ離脱りだつとロータス加入かにゅう実現じつげんした。

脚注きゃくちゅう

  1. ^ http://www.fifa.com/mm/document/affederation/administration/regulations%5fon%5fthe%5fstatus%5fand%5ftransfer%5fof%5fplayers%5fen%5f33410.pdf
  2. ^ 戸塚とつかあきらJリーグ最新さいしんコラム J移籍いせききん撤廃てっぱいによるメリット・デメリット1-All About2009ねん4がつ28にち
  3. ^ 香川かがわ移籍いせききんで「恩返おんがえし」 FIFA「貢献こうけんきん制度せいど-朝日新聞あさひしんぶんデジタル2012ねん7がつ11にち[リンク]
  4. ^ a b プロサッカー選手せんしゅかんする契約けいやく登録とうろく移籍いせきについて の「3-2 移籍いせききん」を参照さんしょう
  5. ^ Jリーグ規約きやくだい101じょうの2
  6. ^ エディ・ジョーダン 成功せいこうするための「ひとものきむ」の使つかかた F1グランプリ特集とくしゅう9がつごう 82-83ぺーじ ソニーマガジンズ 1995ねん9がつ16にち発行はっこう
  7. ^ イスりゲーム 混迷こんめいのゴールデンシートいまだ決着けっちゃくつかず F1グランプリ特集とくしゅう 1993ねん1がつごう 17ぺーじ ソニーマガジンズ
  8. ^ “パストール・マルドナド、F1史上しじょう最高さいこうがくのペイ・ドライバー”. F1通信つうしん. (2012ねん2がつ16にち). http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51815450.html 2012ねん8がつ19にち閲覧えつらん 
  9. ^ “ウィリアムズ、PDVSAとの契約けいやくは36おくえん. F1-Gate.com. (2012ねん2がつ16にち). http://f1-gate.com/williams/f1_14340.html 2012ねん8がつ19にち閲覧えつらん 

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