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あみだくじの仕組 しく みの説明 せつめい
あみだくじ (阿弥陀籤 あみだくじ )とは、線 せん のはしに当 あ たりはずれなどを書 か いて隠 かく し、各自 かくじ が引 ひ き当 あ てるくじ のこと。現在 げんざい は、平行 へいこう 線 せん の間 あいだ に横線 おうせん を入 い れ、はしご状 じょう にすることが多 おお い。
もともとは、人数 にんずう 分 ぶん の線 せん を引 ひ き、一端 いったん にそれぞれ異 こと なる金額 きんがく を書 か いて隠 かく し、各自 かくじ が引 ひ き当 あ てた金額 きんがく を出 だ させ、集 あつ めた金 かね で茶菓子 ちゃがし などを買 か い、平等 びょうどう に分配 ぶんぱい する仕組 しく みだった。現在 げんざい では、用途 ようと は広 ひろ がっており、何 なに かの順番 じゅんばん を決 き めたり、何 なに かでい争 いあらそ った場合 ばあい に○を引 ひ き当 あ てた方 ほう が勝 か ちとしたりして、幅広 はばひろ く利用 りよう されている。
数学 すうがく 的 まと には横線 おうせん が何 なん 本 ほん あっても、重複 じゅうふく することはない。このことは数学 すうがく 的 てき 帰納 きのう 法 ほう や背理法 はいりほう で証明 しょうめい できる。
あみだくじは、室町 むろまち 時代 ときよ から行 おこな われていたが、現在 げんざい のあみだくじと違 ちが い、真 ま ん中 なか から外 そと に向 む かって放射線状 ほうしゃせんじょう に人数 にんずう 分 ぶん の線 せん を書 か いて、それを引 ひ いたものであった。これが阿弥陀如来 あみだにょらい の後光 ごこう に似 に ていたことから「『あみだ』くじ」と呼 よ ばれるようになった[要 よう 出典 しゅってん ] 。
一般 いっぱん 的 てき に行 おこな われている方法 ほうほう は以下 いか の通 とお り。
紙 かみ にクジに参加 さんか する人数 にんずう 分 ぶん だけ縦 たて 線 せん を平行 へいこう に引 ひ く。
一方 いっぽう の線 せん 端 はし (上側 うわがわ )には氏名 しめい などを記入 きにゅう するための欄 らん を空 あ けておき、もう一方 いっぽう (下 した 側 がわ )にはクジの結果 けっか をあらかじめ書 か いておく。
梯子 はしご 状 じょう に横線 おうせん を書 か くが、互 たが い違 ちが いとなり横線 おうせん が2つより多 おお くの縦 たて 線 せん に触 ふ れてはならない。
公平 こうへい 性 せい を確認 かくにん するため、クジの用意 ようい 者 しゃ 以外 いがい の参加 さんか 者 しゃ も自由 じゆう に横線 おうせん を書 か き加 くわ える。この際 さい 、クジの下線 かせん 端 はし は紙 かみ を折 お るなどして見 み えないようにする。
ジャンケン などで上 うえ 線 せん 端 はし を選 えら ぶ順序 じゅんじょ を決定 けってい する。
順序 じゅんじょ に従 したが い、重複 じゅうふく しないように任意 にんい の線 せん 端 はし を選 えら んでゆく。
全員 ぜんいん が上 うえ 線 せん 端 はし を選 えら びしるしなどを付 つ け終 お わった後 のち 、クジの下線 かせん 端 はし を開 ひら く。
各々 おのおの 、自分 じぶん の線 せん を下 した へ辿 たど ってゆく。辿 たど るルールとしては、必 かなら ず下 しも 方向 ほうこう へ行 い く、横線 おうせん があれば必 かなら ず曲 ま がる、がある。
たどり着 つ いた場所 ばしょ に書 か いてあることが選 えら んだクジの結果 けっか となる。
隣 となり の縦 たて 線 せん を結 むす ぶ横 よこ 棒 ぼう のみを書 か くという標準 ひょうじゅん 的 てき なルールでは、横 よこ 棒 ぼう がランダムに書 か かれたとしても、あみだくじでそれぞれのくじに当 あ たる確 かく 率 りつ は等 ひと しくない 。
これは、横 よこ 棒 ぼう が非常 ひじょう に少 すく ないケースを考 かんが えればわかりやすい。もし横 よこ 棒 ぼう が1本 ほん もなければ、真下 ました のくじが確 かく 率 りつ 1 (100%) で当 あ たる。1本 ほん なら、当 あ たりうるのは真下 ました かその隣 となり のみで(それぞれの確 かく 率 りつ はくじの本数 ほんすう による)、ほかのくじの確 かく 率 りつ は0である。
横 よこ 棒 ぼう によるくじの入 い れ替 か えは1次元 じげん ランダムウォーク なので、横 よこ 棒 ぼう の数 かず が十分 じゅうぶん に多 おお いと、確 かく 率 りつ 分布 ぶんぷ は正規 せいき 分布 ぶんぷ に漸近 ぜんきん し、その平均 へいきん は真下 ました 、標準 ひょうじゅん 偏差 へんさ は通過 つうか する横 よこ 棒 ぼう の本数 ほんすう の期待 きたい 値 ち の平方根 へいほうこん となる(ただし、分布 ぶんぷ の裾野 すその が右 みぎ か左 ひだり の端 はし に達 たっ すると、より複雑 ふくざつ な挙動 きょどう を見 み せる)。つまり、真下 ました が最 もっと も確 かく 率 りつ が高 たか く、離 はな れるにつれて確 かく 率 りつ が低 ひく くなる。これは横 よこ 棒 ぼう が増 ふ えるほど平坦 へいたん になるが、決 けっ して完全 かんぜん に平坦 へいたん にはならない。
確 かく 率 りつ をおおよそ(完全 かんぜん にではない)等 ひと しくするには、上 うえ で述 の べた標準 ひょうじゅん 偏差 へんさ σ しぐま が、くじの本数 ほんすう を N として N - 1 程度 ていど より大 おお きければよい(正確 せいかく な計算 けいさん をするには適切 てきせつ な定数 ていすう 係数 けいすう を求 もと める必要 ひつよう があるが、ここでは定数 ていすう 係数 けいすう を省略 しょうりゃく しておおざっぱな推算 すいさん をする)。1本 ほん の横 よこ 棒 ぼう に着目 ちゃくもく すると N 人中 ひとなか 2人 にん がその横 よこ 棒 ぼう を通過 つうか するので、おおよそ必要 ひつよう な横 よこ 棒 ぼう の本数 ほんすう を n とすると、
N
−
1
≲
σ しぐま
=
2
n
N
≈
n
N
{\displaystyle N-1\lesssim \sigma ={\sqrt {\frac {2n}{N}}}\approx {\sqrt {\frac {n}{N}}}}
となり(ここでも定数 ていすう 係数 けいすう を省略 しょうりゃく した)、これから
n
≳
N
(
N
−
1
)
2
{\displaystyle n\gtrsim N(N-1)^{2}}
となる。くじが5本 ほん でも、100本 ほん 程度 ていど は横 よこ 棒 ぼう を引 ひ かないと、確 かく 率 りつ はほぼ等 ひと しくはならない。実際 じっさい のあみだくじではそんなに多 おお くの横 よこ 棒 ぼう を引 ひ かないので、確 かく 率 りつ の不 ふ 均等 きんとう はかなり残 のこ ることになる。
またもうひとつの問題 もんだい として偶奇性 せい がある。1人 ひとり 1本 ほん ずつの横 よこ 棒 ぼう を書 か くなど横 よこ 棒 ぼう の数 かず が決 き まっているなら、偶数 ぐうすう 本 ほん なら偶置換 ちかん 、奇数 きすう 本 ほん なら奇 き 置換 ちかん しかおこらない。たとえば、横 よこ 棒 ぼう が奇 き 数 すう 本 ほん なら、全員 ぜんいん が真下 ました のくじを引 ひ くという結果 けっか は決 けっ して起 お こらない。ただし、意味 いみ が同 どう じくじがある(外 はず れはどれでも同 おな じなど)ケースではこれは問題 もんだい とはならない。
あみだくじを題材 だいざい にした作品 さくひん など [ 編集 へんしゅう ]