こねこのトムのおはなし

『こねこのトムのおはなし』 (The Tale of Tom Kitten;1907) は、ビアトリクス・ポター作さくのピーターラビットの絵本えほんである。

あらすじ

ある日ひ、猫ねこのタビタ・トウィチットが友人ゆうじんをティーパーティーに招待しょうたいした。

子供こどものミトン、トム、モペットによそ行いきの服ふくを着きせたが、トムの服ふくはかなりきつくなっていた。

服ふくを着きせ終おわり、タビタはパーティーに出だす料理りょうりを作つくる間あいだ、子供こどもたちに服ふくを汚よごさないように言いって聞きかせて外そとに出だした。

子供こどもたちは庭にわを歩あるいている内うちに、転ころんで服ふくに染しみを付つけたり石垣いしがきの下したに襟飾えりかざりや帽子ぼうしを落おとしたりしてしまい、特とくにトムの服ふくはボタンがすべて弾ひけてしまう。そこへあひるのパドルダックたちが通とおりかかる。

子供こどもたちは石垣いしがきから下おりるが、その途中とちゅうで着きているものがすべて脱ぬげてしまう。子供こどもたちは自分じぶん達たちが服ふくを着きるのを手伝てつだうようにパドルダックたちに頼たのむが、逆ぎゃくに服ふくを全部ぜんぶ着きて持もって行いかれてしまう。

そこへタビタが出でてきて何なにも着きていない子供こども達たちを見みつける。

怒おこったタビタは子供こどもたちにベッドで寝ねているように言いいつけ2階かいの寝室しんしつに追おいやって、ティーパーティーの客きゃくには子供こどもたちははしかで寝ねていると嘘うそをついた。しかし、子供こどもたちが寝室しんしつではしゃぎ回まわったので、ティーパーティーの雰囲気ふんいきは台無だいなしになった。一方いっぽう、パドルダックたちが服ふくを着きたまま池いけで泳およいだところ、（ボタンが無ないため）服ふくが脱ぬげて池いけの底そこに沈しずんでしまった。