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アイフェル

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アイフェルの風景ふうけい
ラーハー風景ふうけい、フルカナイフェルのみずうみひと

アイフェル(Eifel)はドイツ西部せいぶからベルギー東部とうぶにかけてひろがる標高ひょうこうひく山地さんちノルトライン=ヴェストファーレンしゅう南西なんせいラインラント=プファルツしゅう北西ほくせいベルギードイツ共同きょうどうたい南部なんぶにまたがる。

アイフェルはライン片岩かたいわ山地さんち英語えいごばん一部いちぶであり、その北部ほくぶアイフェル国立こくりつ公園こうえん英語えいごばんふくまれている。

地理ちり[編集へんしゅう]

ドイツ国内こくないにおけるアイフェルの位置いち

アイフェルはみなみモーゼルかわひがしラインがわきたホーエズ・フェン英語えいごばんドイツばん丘陵きゅうりょう西にしベルギールクセンブルクアルデンヌ高地こうち隣接りんせつしている。

アイフェルのなかにはあいことなる区分くぶんをされた地域ちいきふくまれている。

  • きただい部分ぶぶんアーゲビルゲ英語えいごばん(Ahrgebirge)とばれ[1]アーがわ (ドイツ)ドイツばん沿いを北上ほくじょうしたところにアールワイラー地方ちほうがある。
  • アーがわみなみはホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)とばれ[1]、アイフェルでもっとたかやまホーエ・アハト英語えいごばん(747m)がある。
  • 西にしのベルギーとの国境こっきょうじょうの、698mのぼったところにシュナイフェル英語えいごばん(Schneifel、「ゆきふかいアイフェル」を意味いみするSchnee-Eifelの一部いちぶ語源ごげんとする)としてられる丘陵きゅうりょうがある。おなじく西にしにはエスリング地方ちほうドイツばんとしてられるベルギーとルクセンブルクの国境こっきょうがある。
  • アイフェルのみなみ半分はんぶんひくくなっていて、きたからみなみモーゼルかわながかわがたくさんある。なかでも一番いちばんおおきいのがキルがわで、このかわ一方いっぽう丘陵きゅうりょうキルヴァルトばれる。
  • アイフェルの南側みなみがわはモーゼルかわ上手じょうずフォアアイフェル英語えいごばんわる。

2004ねんから、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレンしゅうないにあるアイフェルの110km2 が、アイフェル国立こくりつ公園こうえん自然しぜん保護ほごとして保護ほごされている。また、同年どうねん世界せかいジオパークにも登録とうろくされた[2]

地質ちしつ[編集へんしゅう]

アイフェルとベルギー、アルデンヌにつづ地帯ちたいバリスカン造山つくりやま運動うんどう一部いちぶでライン片岩かたいわ山地さんちぞくする。

アイフェルはおもユーラメリカ大陸たいりくみなみうみにあったデボン粘板岩ねんばんがん砂岩さがん石灰岩せっかいがん[3]と、バリスカン造山つくりやま運動うんどうにより褶曲しゅうきょくした衝上断層だんそうからなる。アイフェルの褶曲しゅうきょくと衝上断層だんそうのようなおも地質ちしつ構造こうぞうには、ライン渓谷けいこくからはなれるように南西なんせいから北東ほくとう方向ほうこうへずれたであろう形跡けいせきられる。

地質ちしつ時代じだいにおけるだい三紀みきだいよんにはだい規模きぼ火山かざん活動かつどうがあった。いくつかのおかどうであり、火山かざん地帯ちたい特有とくゆう円形えんけいマール)であるラーハー火口かこう形成けいせいされている。ラーハー火山かざん地帯ちたいにおける最後さいご噴火ふんかが1まんねんまえこり、大量たいりょう火山灰かざんばい発生はっせいさせたが、ヨーロッパちゅう同年代どうねんだい堆積たいせきぶつなかに、うす火山灰かざんばい堆積たいせきそうられる。アイフェルの火山かざん活動かつどう一部いちぶフルカナイフェルドイツばんマントル深部しんぶからあつ物質ぶっしつ地表ちひょうのぼってきているところ)と、また地殻ちかく深部しんぶ破壊はかいから溶岩ようがん噴出ふんしゅつするものとかんがえられる[4]火山かざんはまだ活動かつどうちゅうであることが研究けんきゅうしめされており、アイフェル地方ちほう毎年まいとし1から2ミリ上昇じょうしょうしている。歴史れきしてきにアイフェル火山かざん休止きゅうし期間きかんは1まんから2まんねんであり、将来しょうらい噴火ふんか指摘してきされている[よう出典しゅってん]

しろ[編集へんしゅう]

リッシンゲンじょう
エルツじょう
マンダーシャイトじょう

保存ほぞん状態じょうたいしろ[編集へんしゅう]

19、20世紀せいき再建さいけんされたしろ[編集へんしゅう]

城址じょうし[編集へんしゅう]

やまおか[編集へんしゅう]

ふゆにはよくゆきもる

  • ホーエ・アハト(Hohe Acht, 747 m), ホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)
  • エルンストベルク(Ernstberg, Erresberg, 698.8 m), ホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)
  • シュヴァーツァー・マン(Schwarzer Mann, 697.3 m), シュニー・アイフェル(Schnee Eifel)
  • シニャル・ド・ボトランジュ(Signal de Botrange , 694 m), ホーエズ・フェン(Hohes Venn)
  • ヴァイサー・シュタイン(Weißer Stein, 692 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • シャルテベルク (Scharteberg, 691 m), フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • ニュルブルク(Nürburg, 678 m)[5], ホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)
  • プリュムシャイト(Prümscheid, 675 m), ホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)
  • ラースベルク(Raßberg, 667 m), ホーエ・アイフェル(Hohe Eifel)
  • シュテリング(Steling, 658 m), ホーエス・フェン(Hohes Venn)
  • ネローター・コプフ(Nerother Kopf, 647 m), フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • アレンベルク(Aremberg, 623 m), アーゲビルゲ(Ahrgebirge)
  • ディーツェンライ(Dietzenley, 617 m), ゲロルシュタイン(Gerolstein) / フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • ハルトコプフ(Hardtkopf, 596 m), ズュートアイフェル(Südeifel)
  • ミヒェルスベルク(Michelsberg, 588 m), アーゲビルゲ(Ahrgebirge)
  • ホッホジマー(Hochsimmer, 587.9 m), オストアイフェル(Osteifel)
  • アイガルト(Eigart, 565 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ロケスキーラー・コプフ(Rockeskyller Kopf, 555 m), フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • ホーア・リスト(Hoher List, 549 m), フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • ヴィルトブレーツヒューゲルWildbretshügel (525.3 m), ルーアアイフェル(Rureifel), ケルメーター(Kermeter)
  • キルヒベルク(Kirchberg, 520 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ホイスヒェン(Häuschen, 507 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ホッホテュールメン(Hochthürmen, 499.8 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • トイフェルスライ(Teufelsley, 496 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ケラーベルク(Kellerberg, 448 m), ミューレンヴァルト(Meulenwald)
  • シュトカート(Stockert, 435 m), ミュンスターアイフェラー・ヴァルト(Münstereifeler Wald)
  • ヘルケルシュタイン(Herkelstein, 435 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ファイツコプフ(Veitskopf, 428 m),フルカナイフェル(Vulkaneifel)
  • バークベルク(Burgberg, 400.5 m), ルーアアイフェル(Rureifel), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ゾネンベルク(Sonnenberg, 393,3 m), ルーアアイフェル(Rureifel)
  • カルモント(Calmont, 378 m), フォーアアイフェル(Voreifel)
  • バウゼンベルク(Bausenberg, 340 m), ノルトアイフェル(Nordeifel)
  • ランツクローネ(Landskrone, 272 m), アールゲビルゲ(Ahrgebirge)

どころ[編集へんしゅう]

  • 世界せかいもっと有名ゆうめいなモーターレーシングコースのあるニュルブルクリンクは、アイフェルに位置いちしている。きたコース(ノルドシュライフェ)はながく、けわしく、危険きけん地方ちほうもり通過つうかすることからグリーンヘルとしてもられる。
  • 考古学こうこがくてきどころはアイフェルの水路すいろである。もっとながいもののひとつはマ帝国まていこく水路すいろであり、ケルンまちみず供給きょうきゅうしている。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Elkins, T.H. (1972). Germany (3rd ed.). London: Chatto & Windus, 1972. ASIN B0011Z9KJA.
  2. ^ VULKANEIFEL UNESCO GLOBAL GEOPARK (Germany)” (英語えいご). UNESCO (2021ねん7がつ27にち). 2022ねん10がつ20日はつか閲覧えつらん
  3. ^ Meyer,W. 1986. Geologie der Eifel, p.4. Schweizerbart'sche Verlagsbuchhandlung, Stuttgart. ISBN 3-510-65127-8
  4. ^ Meyer 1986, p.275
  5. ^ 同名どうめいしろもある。