地質 ちしつ 時代 じだい (ちしつじだい、英 えい : Geologic time scale; Geological age )とは、約 やく 46億 おく 年 ねん 前 まえ の地球 ちきゅう の誕生 たんじょう から現在 げんざい までの内 うち 、直近 ちょっきん 数 すう 千 せん 年 ねん (地域 ちいき によって異 こと なる)の記録 きろく の残 のこ っている有史 ゆうし 時代 じだい (歴史 れきし 時代 じだい )[1] 以前 いぜん のことで地質 ちしつ 学 がく 的 てき な手法 しゅほう でしか研究 けんきゅう できない時代 じだい の事 こと である[2] 。歴史 れきし の本来 ほんらい の意味 いみ は、文字 もじ で記録 きろく された人類 じんるい に関 かか わる過去 かこ の出来事 できごと の事 こと であり[3] 、文字 もじ で記録 きろく されていないさらに時 とき を遡 さかのぼ る人類 じんるい に関 かか わる時代 じだい は先史 せんし 時代 じだい と呼 よ ばれている[4] 。
地質 ちしつ 時代 じだい における各 かく 時代 じだい 区分 くぶん は「地質 ちしつ 年代 ねんだい 」とも呼 よ ばれ、また地質 ちしつ 年代 ねんだい は地質 ちしつ 時代 じだい と同義 どうぎ にも扱 あつか われる[5] 。
地球 ちきゅう の年齢 ねんれい 46億 おく 年 ねん 超 ちょう の内 うち で、有史 ゆうし 時代 じだい (数 すう 千 せん 年間 ねんかん )は約 やく 100万 まん 分 ぶん の1であり、地球 ちきゅう の年齢 ねんれい の99.9999%は地質 ちしつ 時代 じだい である。前述 ぜんじゅつ の地質 ちしつ 時代 じだい の定義 ていぎ から、地質 ちしつ 時代 じだい は地球 ちきゅう の年齢 ねんれい から有史 ゆうし 時代 じだい を除 のぞ いた部分 ぶぶん であるが、現実 げんじつ には有史 ゆうし 時代 じだい の長 なが さは地質 ちしつ 時代 じだい における誤差 ごさ 範囲 はんい よりはるかに小 ちい さく、有史 ゆうし 時代 じだい (現在 げんざい を含 ふく む)は新生代 しんせいだい /第 だい 四 よん 紀 き /完 かん 新 しん 世 よ /メガラヤン に含 ふく まれる。各 かく 地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん の開始 かいし 年代 ねんだい (基底 きてい 年代 ねんだい )は何 なん 百 ひゃく 万 まん 年 ねん 前 まえ (Mya)と表現 ひょうげん されるが、その基点 きてん は西暦 せいれき 2000年 ねん と定義 ていぎ されている。
地質 ちしつ 時代 じだい は、比較的 ひかくてき 情報 じょうほう 量 りょう が多 おお く研究 けんきゅう が進 すす んでいる直近 ちょっきん の[注釈 ちゅうしゃく 1] 「顕 あらわ 生 せい 代 だい 」(約 やく 5億 おく 年 ねん )、顕 あらわ 生 せい 代 だい と比較 ひかく すると生物 せいぶつ 化石 かせき に乏 とぼ しくなるが微 ほろ 化石 かせき や生 なま 痕 あと 化石 かせき などが研究 けんきゅう 対象 たいしょう になる「原生代 げんせいだい 」(約 やく 20億 おく 年 ねん )、生物 せいぶつ 化石 かせき はほとんどなくなり研究 けんきゅう 対象 たいしょう が主 おも に地層 ちそう や岩石 がんせき となる「太 ふとし 古代 こだい (始生代 しせいだい )」(約 やく 40億 おく 年 ねん )と、地球 ちきゅう 上 じょう で岩石 がんせき や結晶 けっしょう などの直接 ちょくせつ 証拠 しょうこ が少 すく なく月 つき の石 いし や隕石 いんせき などの情報 じょうほう から推察 すいさつ されている「冥 めい 王代 おうだい 」(約 やく 45億 おく 年 ねん )の4つの時代 じだい に区分 くぶん されている。
地質 ちしつ 学 がく 時 じ 標 しるべ 図 ず [注釈 ちゅうしゃく 2]
138億 おく 年 ねん 前 まえ の宇宙 うちゅう 誕生 たんじょう (ビッグバン )から3分 ぶん の2経過 けいか した今 いま から46億 おく 年 ねん 前 まえ に太陽系 たいようけい に地球 ちきゅう が誕生 たんじょう した。この数 すう 十 じゅう 億 おく 年 ねん に渡 わた る地球 ちきゅう の過去 かこ を考察 こうさつ する場合 ばあい 、地球 ちきゅう 誕生 たんじょう から、月 つき の形成 けいせい 、海洋 かいよう 誕生 たんじょう 、大陸 たいりく の形成 けいせい 分裂 ぶんれつ 、造山 つくりやま 運動 うんどう ・火山 かざん 活動 かつどう 、巨大 きょだい 隕石 いんせき の衝突 しょうとつ 、気候 きこう 変動 へんどう などの天文学 てんもんがく 的 てき ・地学 ちがく 的 てき な絶対 ぜったい 年代 ねんだい 区分 くぶん とは異 こと なった、時代 じだい を発掘 はっくつ された化石 かせき や地層 ちそう 等 とう から相対 そうたい 的 てき に区分 くぶん する手法 しゅほう が用 もち いられており、これを地質 ちしつ 時代 じだい と呼 よ ぶ。この地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん は地球 ちきゅう 史 し 絶対 ぜったい 年代 ねんだい とは異 こと なるが、絶対 ぜったい 年代 ねんだい 上 じょう の重要 じゅうよう 事象 じしょう の結果 けっか として多 おお くの生物 せいぶつ 相 しょう の変化 へんか が起 お きたわけであり、地質 ちしつ 時代 じだい と絶対 ぜったい 年代 ねんだい に定義 ていぎ の差 さ はあるが、相関 そうかん 性 せい はある[6] 。
地球 ちきゅう の過去 かこ は岩石 がんせき や地層 ちそう の中 なか に封 ふう じ込 こ められており、幾重 いくえ にも亘 わた る地層 ちそう には、本 ほん の頁 ぺーじ のように、地球 ちきゅう の過去 かこ の事件 じけん やその時代 じだい の生物 せいぶつ などが記録 きろく されている。これらの地層 ちそう は、含 ふく まれる岩石 がんせき や化石 かせき の放射 ほうしゃ 年代 ねんだい 測定 そくてい により年齢 ねんれい を推定 すいてい することが出来 でき る。こうして地層 ちそう の頁 ぺーじ を紐解 ひもと き、岩石 がんせき という原子 げんし 時計 とけい を測 はか り、含 ふく まれる化石 かせき を見出 みいだ すことにより地球 ちきゅう の過去 かこ を知 し ることが可能 かのう となる。
顕 あらわ 生 せい 代 だい の生物 せいぶつ 多様 たよう 化 か と大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ
地質 ちしつ 時代 じだい の区分 くぶん は発見 はっけん される化石 かせき によるため、各 かく 時代 じだい はそれら生物 せいぶつ の時代 じだい とも言 い え、その絶滅 ぜつめつ が時代 じだい を区分 くぶん している。い換 いか えれば地質 ちしつ 時代 じだい は生物 せいぶつ の繁栄 はんえい と絶滅 ぜつめつ の記録 きろく である[7] 。
一部 いちぶ の例外 れいがい を除 のぞ き各 かく 紀 き の境界 きょうかい では大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ が発生 はっせい している。右 みぎ 図 ず 参照 さんしょう 。
地質 ちしつ 時代 じだい 研究 けんきゅう の歴史 れきし [ 編集 へんしゅう ]
詳細 しょうさい は地質 ちしつ 学 がく の歴史 れきし および古 こ 生物 せいぶつ 学 がく の歴史 れきし (英語 えいご 版 ばん ) を参照 さんしょう 。
古代 こだい から中世 ちゅうせい にかけて現生 げんなま 生物 せいぶつ とはかけ離 はな れた化石 かせき の発見 はっけん から古 こ 生物 せいぶつ の存在 そんざい や、貝 かい の化石 かせき が海 うみ から離 はな れた場所 ばしょ で見 み つかることから現在 げんざい の陸地 りくち が昔 むかし は海 うみ であった可能 かのう 性 せい などの推察 すいさつ があった。一方 いっぽう で、化石 かせき は生物 せいぶつ 起源 きげん ではない変 か わった形 かたち の岩石 がんせき であり、『創造 そうぞう 論 ろん 』に基 もと づいた時代 じだい 認識 にんしき が近世 きんせい まで続 つづ いていた。近世 きんせい に入 はい りルネサンス を経 へ て自然 しぜん 科学 かがく の発展 はってん が始 はじ まり近代 きんだい につながる地球 ちきゅう 科学 かがく の各 かく 分野 ぶんや が誕生 たんじょう した。
16世紀 せいき
1548年 ねん 、「鉱物 こうぶつ 学 がく の父 ちち 」と呼 よ ばれるドイツのゲオルク・アグリコラ が『化石 かせき の本性 ほんしょう について』を出版 しゅっぱん し、化石 かせき は生物 せいぶつ に類似 るいじ した形 かたち になった鉱物 こうぶつ ではなく、生物 せいぶつ 起源 きげん であると発表 はっぴょう した。
1555年 ねん 、スイスの博物学 はくぶつがく 者 もの コンラート・ゲスナー が化石 かせき を図 ず 入 い りで記載 きさい した『化石 かせき の全 ぜん 種類 しゅるい について』を出版 しゅっぱん した。
17世紀 せいき
17世紀 せいき から18世紀 せいき にかけて化石 かせき が大 だい 洪水 こうずい (天変地異 てんぺんちい 説 せつ )による過去 かこ の生物 せいぶつ の遺骸 いがい であるとの認識 にんしき が広 ひろ まる[8] 。
18世紀 せいき
1709年 ねん 、スイスのヨハン・ヤーコブ・ショイヒツァー が植物 しょくぶつ 化石 かせき をまとめた『洪水 こうずい 植物 しょくぶつ 誌 し 』を出版 しゅっぱん した。
1735年 ねん 、「分類 ぶんるい 学 がく の父 ちち 」と呼 よ ばれるスウェーデンのリンネ が『自然 しぜん の体系 たいけい 』を出版 しゅっぱん 、分類 ぶんるい 学 がく の基礎 きそ を作 つく る。
1759年 ねん 、イタリア の地質 ちしつ 学者 がくしゃ ジョヴァンニ・アルドゥイノ (英語 えいご 版 ばん ) が、イタリアの南 みなみ アルプスの地層 ちそう の分析 ぶんせき から地質 ちしつ 時代 じだい を第 だい 一紀 かずのり (化石 かせき の出 で ない時代 じだい )、第 だい 二 に 紀 き (化石 かせき が出 で るが現生 げんなま 生物 せいぶつ とは遙 はる かに異 こと なる)、第 だい 三紀 みき (現生 げんなま 生物 せいぶつ に近 ちか い生物 せいぶつ の化石 かせき が出 で る時代 じだい )に分類 ぶんるい した。後 のち に第 だい 四 よん 紀 き が追加 ついか されるが、その後 ご の研究 けんきゅう の進展 しんてん から第 だい 一 いち ・第 だい 二 に 紀 き は使 つか われなくなり、第 だい 三 さん 紀 き は古 ふる 第 だい 三 さん 紀 き と新 しん 第 だい 三 さん 紀 き に分割 ぶんかつ され、第 だい 三 さん 紀 き は使 つか われなくなった。
18世紀 せいき 後半 こうはん になると産業 さんぎょう 革命 かくめい に伴 ともな う鉱山 こうざん 開発 かいはつ から岩石 がんせき や化石 かせき に関 かん する関心 かんしん も高 たか まり、地質 ちしつ 学 がく や古 こ 生物 せいぶつ 学 がく の基礎 きそ が形作 かたちづく られる[8] 。
19世紀 せいき
20世紀 せいき
1940年代 ねんだい に質量 しつりょう 分析 ぶんせき 器 き が開発 かいはつ され、50年代 ねんだい に放射 ほうしゃ 性 せい 炭素 たんそ 年代 ねんだい 測定 そくてい が始 はじ まる。
21世紀 せいき
区分 くぶん の仕方 しかた は大 おお きくは古 ふる い方 ほう から冥 めい 王代 おうだい 、太古 たいこ 代 だい 、原生代 げんせいだい 、顕 あらわ 生 せい 代 だい の4つの累代 るいだい 、さらに細 こま かく 代 だい 、紀 きの 、世 よ 、期 き と分類 ぶんるい されている。これらの区分 くぶん は化石 かせき 帯 たい 区分 くぶん と呼 よ ばれ、地層 ちそう や化石 かせき の研究 けんきゅう から導 みちび きだされたものである。これらの時代 じだい 区分 くぶん は動物 どうぶつ 化石 かせき を基 もと に分類 ぶんるい されているので、植物 しょくぶつ 相 しょう の変異 へんい とはズレがある。また第 だい 四 よん 紀 き に関 かん してはヒト属 ぞく の時代 じだい という区分 くぶん である。
地球 ちきゅう 年代 ねんだい 学 がく と層 そう 序 じょ 学 がく
地質 ちしつ 年代 ねんだい 区分 くぶん
年代層 ねんだいそう 序 じょ 区分 くぶん
定義 ていぎ 数 すう および概 がい 年数 ねんすう
累代 るいだい
eon
累 るい 界 かい
eonothem
4累代 るいだい 、各 かく 5億 おく 年 ねん 以上 いじょう
代 だい
era
界 さかい
erathem
10代、数 すう 億 おく 年 ねん 程度 ていど
紀 きの
period
系 けい
system
22紀 き 、数 すう 千 せん 万 まん ~数 すう 億 おく 年 ねん
世 よ
epoch
統 みつる
series
34世 せい 、数 すう 千 せん 万 まん 年 ねん
期 き
age
階 かい
stage
99期 き 、数 すう 百 ひゃく 万 まん 年 ねん
時代 じだい と層 そう の対比 たいひ
後期 こうき
late
上部 じょうぶ
upper
中期 ちゅうき
middle
中部 ちゅうぶ
middle
前期 ぜんき
early
下部 かぶ
lower
地球 ちきゅう 年代 ねんだい 学 がく (英 えい : Geochronology 、地質 ちしつ 年代 ねんだい 学 がく とも)で定義 ていぎ する累代 るいだい 、代 だい 、紀 きの 、世 よ 、期 き に相応 そうおう する地層 ちそう を層 そう 序 じょ 学 がく (英 えい : stratigraphy )および地質 ちしつ 年代層 ねんだいそう 序 じょ 学 がく (英 えい : chronostratigraphy )では累 るい 界 かい 、界 さかい 、系 けい 、統 すべ 、階 かい と呼 よ ぶ。また地球 ちきゅう 年代 ねんだい 学 がく で言 い う前期 ぜんき 、中期 ちゅうき 、後期 こうき に対 たい しては下部 かぶ 、中部 ちゅうぶ 、上部 じょうぶ となる。右 みぎ の表 ひょう を参照 さんしょう 。
時代 じだい 区分 くぶん の定義 ていぎ 、名称 めいしょう や基底 きてい 年代 ねんだい 等 とう に関 かん しては絶 た えず見直 みなお されており、また合意 ごうい に至 いた っていないものも多々 たた ある。これらは国際 こくさい 地質 ちしつ 科学 かがく 連合 れんごう (IUGS)、国際 こくさい 第 だい 四 よん 紀 き 学 がく 連合 れんごう (英語 えいご 版 ばん ) (INQUA)、国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい (ICS)等 とう で検討 けんとう され、4年 ねん ごとに開催 かいさい される万国 ばんこく 地質 ちしつ 学 がく 会議 かいぎ (英 えい : International Geological Congress )で批准 ひじゅん されてきている。
時代 じだい 区分 くぶん は化石 かせき すなわち過去 かこ の生物 せいぶつ 相 しょう に拠 よ るものであり地域 ちいき 毎 ごと に特性 とくせい がある。よって細 こま かい時代 じだい 区分 くぶん では各 かく 大陸 たいりく での様相 ようそう は均一 きんいつ ではなく、異 こと なった区分 くぶん が提唱 ていしょう されることもあり、それらをすり合 あ わせる事 こと が国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい の主 おも な活動 かつどう の一 ひと つである。
当 とう 記事 きじ では公式 こうしき ・暫定 ざんてい を含 ふく め国際 こくさい 地質 ちしつ 科学 かがく 連合 れんごう (IUGS)および国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい (ICS)の資料 しりょう に基 もと づき記述 きじゅつ する。
時代 じだい 区分 くぶん の開始 かいし 年代 ねんだい (基底 きてい 年代 ねんだい )は、主 おも にその区分 くぶん に属 ぞく する岩石 がんせき や化石 かせき の放射 ほうしゃ 年代 ねんだい 測定 そくてい によって統計 とうけい 誤差 ごさ を伴 ともな った年代 ねんだい 数値 すうち が割 わ り出 だ されているが、新生代 しんせいだい の新 しん 第 だい 三 さん 紀 き 以降 いこう の年代 ねんだい 数値 すうち は、放射 ほうしゃ 年代 ねんだい 測定 そくてい の結果 けっか と良 よ く適合 てきごう し、気候 きこう 変動 へんどう を説明 せつめい 出来 でき る日射 にっしゃ 量 りょう の変動 へんどう サイクル(ミランコビッチ・サイクル )による絶対 ぜったい 年代 ねんだい である天文 てんもん 年代 ねんだい で定義 ていぎ されている。また地層 ちそう ・岩石 がんせき や化石 かせき 試料 しりょう の乏 とぼ しい原生代 げんせいだい 以前 いぜん に関 かん しては、端 はし 数 すう の無 な い大 おお まかな天文 てんもん 年代 ねんだい で定義 ていぎ されている[10] 。
地球 ちきゅう 環境 かんきょう の変遷 へんせん [ 編集 へんしゅう ]
顕 あらわ 生 せい 代 だい 後半 こうはん の大陸 たいりく の推移 すいい 左上 ひだりうえ より ペルム紀 き 末 まつ 頃 ごろ (2.25億 おく 年 ねん 前 まえ ) - 三 さん 畳 じょう 紀 き 末 まつ 頃 ごろ (2億 おく 年 ねん 前 まえ ) - ジュラ紀 じゅらき 末 まつ 頃 ごろ (1.5億 おく 年 ねん 前 まえ ) - 白 はく 亜紀 あき 末 まつ 頃 ごろ (6500万 まん 年 ねん 前 まえ ) - 現在 げんざい
地球 ちきゅう 誕生 たんじょう 以来 いらい 、多 おお くの重大 じゅうだい 事象 じしょう が起 お き、初期 しょき の地球 ちきゅう 環境 かんきょう はかなり極端 きょくたん であったと予想 よそう されている。45.5億 おく 年 ねん 前 まえ の月 つき が出来 でき る原因 げんいん となったと思 おも われる天体 てんたい との衝突 しょうとつ があり、地球 ちきゅう の自転 じてん 速度 そくど は月 つき 誕生 たんじょう 直後 ちょくご では一 いち 日 にち が5-8時 じ 間 あいだ で、月 つき は地球 ちきゅう から1.5-2万 まん キロ(現在 げんざい は38万 まん キロ)と近 ちか くにあり[11] [12] 、非常 ひじょう に大 おお きな潮汐 ちょうせき 力 りょく であった。その後 ご 徐々 じょじょ に1日 にち が長 なが くなると同時 どうじ に、月 つき が離 はな れていった[13] 。(8.5億 おく 年 ねん 前 まえ 頃 ごろ (新 しん 原生代 げんせいだい )には一 いち 日 にち は20.1時 じ 間 あいだ で一 いち 年 ねん は435日 にち であった[14] 。)
41億 おく 年 ねん 前 まえ から38億 おく 年 ねん 前 まえ の間 あいだ には後期 こうき 重 じゅう 爆撃 ばくげき 期 き と呼 よ ばれる多 おお くの天体 てんたい 衝突 しょうとつ があり、初期 しょき の地球 ちきゅう 環境 かんきょう は何 なん 度 ど も破壊 はかい された。以降 いこう も直径 ちょっけい 10㎞を超 こ える小惑星 しょうわくせい を含 ふく めた隕石 いんせき の衝突 しょうとつ があり環境 かんきょう を激変 げきへん させた。
地球 ちきゅう 誕生 たんじょう 直後 ちょくご はマグマ で覆 おお われていたが、比較的 ひかくてき 早期 そうき に冷 ひ えて固 かた まり42億 おく 年 ねん 前 まえ には既 すで に海洋 かいよう が形成 けいせい されていた事 こと が、発見 はっけん された岩石 がんせき 情報 じょうほう から推定 すいてい されている[15] 。40億 おく 年 ねん 前 まえ (太 ふとし 古代 こだい の初 はじ め)には地温 ちおん 勾配 こうばい は現在 げんざい の3倍 ばい 程 ほど で、25億 おく 年 ねん 前 まえ には2倍 ばい 程 ほど になり[16] 、地球 ちきゅう が冷 ひ え地殻 ちかく が形成 けいせい され、マントル の対流 たいりゅう により超 ちょう 大陸 たいりく の形成 けいせい 分裂 ぶんれつ が繰 く り返 かえ され、火山 かざん 活動 かつどう ・造山 つくりやま 活動 かつどう もそれに伴 ともな い引 ひ き起 お こされた。25億 おく 年 ねん 前 まえ にはそれまでの海底 かいてい での火 ひ 成 なり 活動 かつどう から、大 だい 規模 きぼ な陸上 りくじょう での火山 かざん 活動 かつどう が起 お きた。
太陽 たいよう の明 あか るさは40億 おく 年 ねん 前 まえ には現在 げんざい の70-75%と冷 つめ たい太陽 たいよう であったが[17] 、温室 おんしつ 効果 こうか ガスによると考 かんが えられ気温 きおん は現在 げんざい とほぼ同 おな じであった[18] 。地磁気 ちじき は32億 おく 年 ねん 前 まえ には現在 げんざい の50%ぐらいで初期 しょき の地球 ちきゅう 大気 たいき を太陽 たいよう 風 ふう から守 まも っていた[19] 。地磁気 ちじき の逆転 ぎゃくてん は何 なん 度 ど も起 お きている。幾度 いくど もの氷河 ひょうが 時代 じだい が訪 おとず れており特 とく に強 つよ い氷河 ひょうが 時代 じだい には赤道 せきどう 付近 ふきん まで凍結 とうけつ する雪 ゆき 玉 だま 地球 ちきゅう の状態 じょうたい であったと推定 すいてい されている。これらの気候 きこう 変動 へんどう により数 すう 百 ひゃく メートルの幅 はば で海水 かいすい 準 じゅん 変動 へんどう が起 お きた。
酸素 さんそ 濃度 のうど の推移 すいい 。地質 ちしつ 時代 じだい のほぼ中間 ちゅうかん で大 だい 酸化 さんか イベントと呼 よ ばれる大量 たいりょう の酸素 さんそ 放出 ほうしゅつ が起 お き、それまでの還元 かんげん 環境 かんきょう から酸化 さんか 環境 かんきょう となり、好 こう 気性 きしょう 生物 せいぶつ の出現 しゅつげん 、その後 ご の生物 せいぶつ の陸上 りくじょう 進出 しんしゅつ を可能 かのう にした。
また地学 ちがく 的 てき 事象 じしょう との複 ふく 合作 がっさく 用 よう であるが、生物 せいぶつ 起源 きげん の地球 ちきゅう 環境 かんきょう の変化 へんか も起 お きており、その最 さい たるものが24.5-18.5億 おく 年 ねん 前 まえ の大 だい 酸化 さんか イベントと呼 よ ばれる遊離 ゆうり 酸素 さんそ の大量 たいりょう 供給 きょうきゅう である。推定 すいてい では現在 げんざい の大気 たいき 中 ちゅう の酸素 さんそ の約 やく 10倍 ばい の酸素 さんそ がこの期間 きかん に供給 きょうきゅう され[20] (数 すう 倍 ばい から20倍 ばい とも[21] )、様々 さまざま な酸化 さんか 物 ぶつ を生成 せいせい すると同時 どうじ に大気 たいき 中 ちゅう の酸素 さんそ 濃度 のうど がゼロから現在 げんざい の10%[22] (1%とも[23] )以上 いじょう になった。8-3億 おく 年 ねん 前 まえ にも大気 たいき 中 ちゅう 酸素 さんそ 濃度 のうど の急上昇 きゅうじょうしょう が起 お きており石炭 せきたん 紀 き 末 まつ には最大 さいだい で現在 げんざい の1.7倍 ばい になったと考 かんが えられている[22] 。
約 やく 4億 おく 8830万 まん - 4億 おく 4000万 まん 年 ねん 前 まえ 頃 ごろ にオゾン層 そう が形成 けいせい され生物 せいぶつ の陸上 りくじょう 進出 しんしゅつ が可能 かのう となる。
生物 せいぶつ 界 かい の変遷 へんせん [ 編集 へんしゅう ]
生物 せいぶつ の系統 けいとう 樹 じゅ 冥 めい 王代 おうだい には原始 げんし 生命 せいめい 体 たい が出現 しゅつげん した。太古 たいこ 代 だい に現生 げんなま 生物 せいぶつ の共通 きょうつう 祖先 そせん が出現 しゅつげん した。共通 きょうつう 祖先 そせん から3ドメインである真性 しんせい 細菌 さいきん 、古 こ 細菌 さいきん 、真 ま 核 かく 生物 せいぶつ へと分岐 ぶんき した。
生物 せいぶつ 相 しょう はその生育 せいいく 環境 かんきょう である前述 ぜんじゅつ の地球 ちきゅう 環境 かんきょう に大 おお きく依存 いぞん している。地球 ちきゅう 誕生 たんじょう 数 すう 億 おく 年 ねん 後 ご の冥 めい 王代 おうだい 末期 まっき に有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ (生命 せいめい 前駆 ぜんく 物質 ぶっしつ )の化学 かがく 進化 しんか により原始 げんし 生命 せいめい 体 たい 誕生 たんじょう 。太古 たいこ 代 だい に地球 ちきゅう 生物 せいぶつ の共通 きょうつう 祖先 そせん から真性 しんせい 細菌 さいきん と古 こ 細菌 さいきん へ分岐 ぶんき 、そして原核 げんかく 生物 せいぶつ が誕生 たんじょう した。地質 ちしつ 時代 じだい の前 ぜん 半分 はんぶん は遊離 ゆうり 酸素 さんそ の無 な い還元 かんげん 環境 かんきょう における嫌気 いやけ 性 せい 生物 せいぶつ の時代 じだい であった。その後 ご 起 お きた大 だい 酸化 さんか イベントでは多 おお くの嫌気 いやけ 性 せい 生物 せいぶつ は絶滅 ぜつめつ し、酸化 さんか 環境 かんきょう 下 か での好 こう 気性 きしょう 生物 せいぶつ の時代 じだい となった。
原生代 げんせいだい には初期 しょき の大 だい 酸化 さんか イベントを境 さかい に真 ま 核 かく 生物 せいぶつ の時代 じだい となり有性 ゆうせい 生殖 せいしょく が始 はじ まり、多 た 細胞 さいぼう 生物 せいぶつ が誕生 たんじょう した。古生代 こせいだい の初期 しょき にはカンブリア爆発 ばくはつ で海洋 かいよう 生物 せいぶつ で堅 かた い外 そと 骨格 こっかく をまとった無 む 脊椎動物 せきついどうぶつ が出現 しゅつげん した。動物 どうぶつ 界 かい では、カンブリア紀 き とオルドビス紀 き の無 む 脊椎動物 せきついどうぶつ 時代 じだい 、シルル紀 おさむ には昆虫 こんちゅう の陸上 りくじょう 進出 しんしゅつ があり、デボン紀 き の脊椎動物 せきついどうぶつ である魚類 ぎょるい 時代 じだい 、石炭 せきたん 紀 き とペルム紀 き の両生類 りょうせいるい 時代 じだい 、中生代 ちゅうせいだい の三 さん 畳 じょう 紀 き 、ジュラ紀 じゅらき 、白 はく 亜紀 あき の爬虫類 はちゅうるい 時代 じだい 、新生代 しんせいだい の哺乳類 ほにゅうるい 時代 じだい に区分 くぶん されている。一方 いっぽう 植物 しょくぶつ 界 かい では古生代 こせいだい のカンブリア紀 き 、オルドビス紀 き 、シルル紀 き の藻類 そうるい ・菌類 きんるい 時代 じだい (シルル紀 き に植物 しょくぶつ が陸上 りくじょう 侵出 しんしゅつ した)、デボン紀 き 、石炭 せきたん 紀 き 、ペルム紀中 きちゅう 頃 ごろ までのシダ植物 しょくぶつ 時代 じだい 、ペルム紀 き 中頃 なかごろ からジュラ紀 じゅらき 、白 はく 亜紀 あき 中頃 なかごろ までの裸子植物 らししょくぶつ 時代 じだい 、以降 いこう 現在 げんざい までが被子植物 ひししょくぶつ 時代 じだい と区分 くぶん されている[24] 。
地質 ちしつ 時代 じだい の区分 くぶん [ 編集 へんしゅう ]
時代 じだい 区分 くぶん の詳細 しょうさい は
国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい による地質 ちしつ 系統 けいとう ・地質 ちしつ 年 ねん 代表 だいひょう (International Stratigraphic Chart) 2015年 ねん 1月 がつ 版 ばん (以降 いこう ICS2015 と略 りゃく )[25] に準拠 じゅんきょ して、地質 ちしつ 時代 じだい の区分 くぶん を概説 がいせつ する。時代 じだい 区分 くぶん 名 めい に関 かん してはICS2018/07に基 もと づく[26] 。
すべての階層 かいそう の基底 きてい 年代 ねんだい について、GSSP によって定義 ていぎ する作業 さぎょう が継続 けいぞく されている。2013年 ねん 1月 がつ にICSが発行 はっこう したISC2013では基底 きてい 年代 ねんだい が大幅 おおはば に書 か き換 か わり、2015年 ねん 、2016年 ねん と改訂 かいてい が続 つづ いている。また、おおよその数値 すうち を意味 いみ する波線 はせん (~)は継続 けいぞく して使用 しよう されている。その後 ご も改訂 かいてい 作業 さぎょう は続 つづ いており、ICSからは随時 ずいじ 改訂 かいてい 版 ばん が発表 はっぴょう されている状況 じょうきょう である。地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん 表 ひょう (詳細 しょうさい ) も同様 どうよう にISC2013年版 ねんばん の内容 ないよう に準拠 じゅんきょ した上 うえ で、その後 ご の改訂 かいてい の内容 ないよう を反映 はんえい させるべく記事 きじ の更新 こうしん 作業 さぎょう が続 つづ いている。なお、地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん の日本語 にほんご 名称 めいしょう に関 かん しては、詳細 しょうさい 表 ひょう も含 ふく め、2015年 ねん 4月 がつ に改訂 かいてい された日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい のガイドライン[27] による[注釈 ちゅうしゃく 4]
時代 じだい 区分 くぶん の配色 はいしょく は国際 こくさい 地質 ちしつ 科学 かがく 連合 れんごう 公認 こうにん の世界 せかい 地質 ちしつ 図 ず 委員 いいん 会 かい 発行 はっこう のGeologic Time Scale 2008 で用 もち いられている色 いろ [30] [リンク切 き れ ] [31] [32] に拠 よ った[注釈 ちゅうしゃく 5] 。
またこの節 せつ の表 ひょう では、開始 かいし 年代 ねんだい の値 ね について誤差 ごさ は記入 きにゅう せず中央 ちゅうおう 値 ち のみを記載 きさい している。
地質 ちしつ 時代 じだい のタイムスケール[ 編集 へんしゅう ]
地学 ちがく では、ヒューマンスケール(人間 にんげん 的 てき 尺度 しゃくど )とは大 おお きく異 こと なった地質 ちしつ 時代 じだい の長 なが さ(時間 じかん )を直感 ちょっかん 的 てき に理解 りかい するために、地質 ちしつ 時代 じだい を1年 ねん や1日 にち の帯 おび グラフ(左 ひだり 図 ず )やパイチャート(右 みぎ 図 ず )に割 わ り当 あ てて表示 ひょうじ する手法 しゅほう がしばしば採用 さいよう される。
以下 いか に、46億 おく 年 ねん を1年 ねん に見立 みた てた帯 おび グラフ(左 ひだり 図 ず )を解説 かいせつ する。46億 おく 年 ねん を365日 にち で割 わ ると、1日 にち は1260万 まん 年 ねん 、1時 じ 間 あいだ は52万 まん 5千 せん 年 ねん 、1分 ふん は8752年 ねん 、1秒 びょう は146年 ねん に相当 そうとう する。人生 じんせい 70年 ねん は0.5秒 びょう 弱 じゃく である。対 たい して宇宙 うちゅう の年齢 ねんれい は3年 ねん に相当 そうとう する。
Earth Calendar 1
先カンブリア時代 せんかんぶりあじだい (322日 にち )
元 もと 日 ひ に地球 ちきゅう が誕生 たんじょう し、1月 がつ 5日 にち に月 つき が分離 ぶんり 。2月17日 にち にかけて、原始 げんし 海 うみ で化学 かがく 反応 はんのう により生命 せいめい の素 もと が出現 しゅつげん する。以降 いこう 6月 がつ 初旬 しょじゅん にかけて細菌 さいきん や古 こ 細菌 さいきん が誕生 たんじょう し、藍 あい 藻 も が出現 しゅつげん 。6月から11月 がつ 中旬 ちゅうじゅん にかけては、藍 あい 藻 も が繁栄 はんえい して酸素 さんそ 濃度 のうど が急上昇 きゅうじょうしょう し、同時 どうじ に大陸 たいりく が形成 けいせい される。11月19日 にち 以降 いこう が顕 あらわ 生 せい 代 だい で、質 しつ と量 りょう においてある程度 ていど の化石 かせき 情報 じょうほう があり、いわゆる“見 み える”時代 じだい である。
Earth Calendar 2
顕 あらわ 生 せい 代 だい (約 やく 43日 にち )
生物 せいぶつ 多様 たよう 化 か (カンブリア爆発 ばくはつ )が起 お こり、11月26日 にち には生物 せいぶつ が陸上 りくじょう へ進出 しんしゅつ 。12月15日 にち から26日 にち にかけて恐竜 きょうりゅう の時代 じだい 、続 つづ いて哺乳類 ほにゅうるい の時代 じだい 。
Earth Calendar 3
新生代 しんせいだい (約 やく 5日 にち )
鳥類 ちょうるい ・哺乳類 ほにゅうるい が繁栄 はんえい する。12月27日 にち ごろから霊長 れいちょう 類 るい (サル目 め )の適応 てきおう 分散 ぶんさん (進化 しんか ) が始 はじ まる。29日 にち ごろヒト上 うえ 科 か とオナガザル上 うえ 科 か に分岐 ぶんき 、31日 にち の午前 ごぜん 6時 じ ごろヒト族 ぞく とゴリラ族 ぞく へ分岐 ぶんき 、正午 しょうご ごろヒト亜 あ 族 ぞく とチンパンジー亜 あ 族 ぞく に分岐 ぶんき 。
Earth Calendar 4
第 だい 四 よん 紀 き (約 やく 5時 じ 間 あいだ )
大晦日 おおみそか の夜 よる 7時 じ にヒト属 ぞく (Homoと呼 よ ばれる人類 じんるい の祖先 そせん )が現 あらわ れ原人 げんじん -旧人 きゅうじん -新人 しんじん と適応 てきおう 分散 ぶんさん した。20時半 じはん ごろにジャワ原人 げんじん 、23時 じ 42分 ふん ごろミトコンドリア・イブ 、午前 ごぜん 零 れい 時 じ 3分 ふん 前 まえ にネアンデルタール人 じん が絶滅 ぜつめつ 。ギザのピラミッドが作 つく られたのが23時 じ 59分 ふん 30秒 びょう ごろで、西暦 せいれき 2000年 ねん は最後 さいご の13.7秒 びょう に相当 そうとう する。
地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん の改定 かいてい 履歴 りれき [ 編集 へんしゅう ]
近世 きんせい に鉱物 こうぶつ 資源 しげん 探査 たんさ に伴 ともな い地質 ちしつ 学 がく が発展 はってん し、同時 どうじ に新旧 しんきゅう の地層 ちそう を研究 けんきゅう する層 そう 序 じょ 学 がく の研究 けんきゅう が進 すす んできた。これらの研究 けんきゅう は継続 けいぞく されており、地層 ちそう 区分 くぶん や開始 かいし 年代 ねんだい の見直 みなお しも随時 ずいじ 行 おこな われている。18世紀 せいき には化石 かせき の出 で る地層 ちそう (顕 あらわ 生 せい 代 だい )と出 で ない地層 ちそう (先カンブリア時代 せんかんぶりあじだい )、そして化石 かせき の出 で ない無生物 むせいぶつ の地層 ちそう を「第 だい 一紀 かずのり 」、現生 げんなま 生物 せいぶつ とは異 こと なった化石 かせき の「第 だい 二 に 紀 き 」、現生 げんなま 生物 せいぶつ とほぼ同 おな じ生物 せいぶつ 化石 かせき の出 で る地層 ちそう 「第 だい 三紀 みき 」と大 おお きく区分 くぶん されていたが、その後 ご の調査 ちょうさ 研究 けんきゅう の進捗 しんちょく に伴 ともな い細 こま かく区分 くぶん され再 さい 定義 ていぎ され続 つづ けている。付 つ け加 くわ えて国際 こくさい 定義 ていぎ の日本語 にほんご 化 か に関 かん しては定義 ていぎ の変遷 へんせん も見 み られる。Wikipedia内 ない の多岐 たき にわたる地質 ちしつ 時代 じだい 関連 かんれん 記事 きじ の更新 こうしん も随時 ずいじ 行 おこな われているが、新旧 しんきゅう の記述 きじゅつ が混在 こんざい しているのが現状 げんじょう である[注釈 ちゅうしゃく 7] 。
新生代 しんせいだい の定義 ていぎ に関 かん する議論 ぎろん
第 だい 三 さん 紀 き は非公式 ひこうしき
1989年 ねん に国際 こくさい 地質 ちしつ 科学 かがく 連合 れんごう (IUGS)は新生代 しんせいだい をPaleogene (古 ふる 第 だい 三紀 みき ), Neogene (新 しん 第 だい 三紀 みき ), Quaternary (第 だい 四 よん 紀 き )の3つの紀 き からなるものとし、Tertiary (第 だい 三紀 みき )の語 かたり を正式 せいしき な用語 ようご から外 はず した[34] 。2008年 ねん には、第 だい 三 さん 紀 き が正式 せいしき に非公式 ひこうしき 用語 ようご となった[35] 。
第 だい 四 よん 紀 き の開始 かいし 年代 ねんだい
2010年 ねん には、人類 じんるい の時代 じだい と定義 ていぎ されている第 だい 四 よん 紀 き は、それ以前 いぜん の時代 じだい 区分 くぶん であった新 しん 第 だい 三紀 みき ・鮮新世 よ ・ジェラシアン(ジェーラ期 き )が組 く み込 こ まれ開始 かいし 年代 ねんだい が180万 まん 年 ねん 前 まえ から約 やく 260万 まん 年 ねん 前 まえ へと大幅 おおはば に遡 さかのぼ った[36] 。
開始 かいし 年代 ねんだい の改定 かいてい
2014年 ねん から2016年 ねん にかけては年代 ねんだい 値 ち の多 おお くに修正 しゅうせい がなされてきている[37] 。
完 かん 新 しん 世 よ の細分 さいぶん 化 か と太 ふとし 古代 こだい を公認 こうにん
2018年 ねん 7月 がつ には第 だい 四 よん 紀 き ・完 かん 新 しん 世 よ の細分 さいぶん 化 か やカンブリア紀 き の統 みつる /世 よ で番号 ばんごう で呼 よ ばれていたものの一部 いちぶ が命名 めいめい された。また「Archean」の時代 じだい 区分 くぶん を、未 み 使用 しよう となっている「Archeozoic」由来 ゆらい の「始生代 しせいだい 」としていたが「 太 ふとし 古代 こだい 」へ変更 へんこう し「太 ふとし 古代 こだい (始生代 しせいだい )」と表記 ひょうき することに決定 けってい されている[37] 。
複雑 ふくざつ な日本語 にほんご 表記 ひょうき [38]
この他 た 新生代 しんせいだい の古 ふる 第 だい 三 さん 紀 き および新 しん 第 だい 三 さん 紀 き の名称 めいしょう の変更 へんこう や、同 おな じく新生代 しんせいだい の各 かく 期 き の名称 めいしょう についても議論 ぎろん が継続 けいぞく されている。
JISにおける地質 ちしつ 年代 ねんだい の日本語 にほんご 表記 ひょうき の基本 きほん 方針 ほうしん 、引用 いんよう [39]
JISに定 さだ める地質 ちしつ 年代 ねんだい の日本語 にほんご 表記 ひょうき の基本 きほん 方針 ほうしん は、International Chronostratigraphic Chartにある地質 ちしつ 年代 ねんだい 単元 たんげん 名 めい の英語 えいご 読 よ み(英語 えいご での一般 いっぱん 的 てき な発音 はつおん )をそのままカタカナ表記 ひょうき にし,末尾 まつび に年代 ねんだい 単元 たんげん あるいは層 そう 序 じょ 単元 たんげん を示 しめ す世 よ /統 すべ ,期 き /階 かい を添 そ える。たとえばBashkirianの場合 ばあい ,年代 ねんだい を示 しめ す場合 ばあい はバシキーリアン期 き ,対応 たいおう する層 そう 序 じょ 単元 たんげん を示 しめ す場合 ばあい はバシキーリアン階 かい となる。
また各 かく 紀 き ・世 せい ・期 き の名称 めいしょう の邦訳 ほうやく も地名 ちめい の名詞 めいし 化 か /形容詞 けいようし 化 か ?~~アンとし、それに時代 じだい 区分 くぶん を付記 ふき する方針 ほうしん になったが、慣例 かんれい から旧称 きゅうしょう (地名 ちめい +紀 き )のまま残 のこ されているものもある。カンブリア紀 き 、ペルム紀 き 、ジュラ紀 じゅらき などは、方針 ほうしん に従 したが えばカンブリアン紀 き 、ペルミアン紀 き 、ジュラシック紀 き 等 とう となるべきものである。
ウィキペディア日本語 にほんご 版 ばん における単語 たんご 使用 しよう 記事 きじ 数 すう を検索 けんさく すると(2018年 ねん 10月 がつ )エディアカラン 23件 けん 、エディアカラ 82件 けん となっている。
また地名 ちめい の中 なか には中国 ちゅうごく の地名 ちめい がいくつかあるが、日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい の日本語 にほんご 表記 ひょうき の基本 きほん 方針 ほうしん はInternational Chronostratigraphic Chartにある地質 ちしつ 年代 ねんだい の英語 えいご 綴 つづ りの発音 はつおん [注釈 ちゅうしゃく 8] をカタカナ表記 ひょうき する事 こと になっているので漢字 かんじ で表記 ひょうき されることはない。
改定 かいてい の詳細 しょうさい については日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい の「地質 ちしつ 系統 けいとう ・年代 ねんだい の日本語 にほんご 記述 きじゅつ ガイドライン_改訂 かいてい 履歴 りれき 」[37] を参照 さんしょう 。
国際 こくさい 年代層 ねんだいそう 序 じょ 表 ひょう の改訂 かいてい 履歴 りれき [ 編集 へんしゅう ]
公式 こうしき の国際 こくさい 年代層 ねんだいそう 序 じょ 表 ひょう (略称 りゃくしょう : ICSチャート)は、国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい から発行 はっこう される。日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい ではそれを基 もと に時代 じだい 区分 くぶん 名 めい ・注意 ちゅうい 書 が きなどを和訳 わやく し発表 はっぴょう している。日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい による和訳 わやく 発表 はっぴょう には時間 じかん を要 よう しており、国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい による最新 さいしん バージョンとは異 こと なっている場合 ばあい もある。以下 いか に国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい に情報 じょうほう を記 き する。
国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい (International Commission on Stratigraphy、略称 りゃくしょう : ICS )では、2008年 ねん 以降 いこう の各 かく チャートおよび2012年 ねん 以降 いこう の改訂 かいてい 履歴 りれき をまとめている。
これまでの国際 こくさい 年代層 ねんだいそう 序 じょ 表 ひょう [40]
掲載 けいさい バージョン[注釈 ちゅうしゃく 9] : 2008, 2009, 2010, 2012, 2013/01, 2014/02, 2014/10, 2015/01, 2016/04, 2016/10, 2017/02, 2018/07. 2018年 ねん 10月 がつ 時点 じてん では国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい による最新 さいしん バージョンは2018/08であるが日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい の最新 さいしん の和訳 わやく チャートは 2018/07で最新 さいしん の変更 へんこう が反映 はんえい されていない。
国際 こくさい 層 そう 序 じょ 委員 いいん 会 かい による「ICS chart 2012 August」以降 いこう の改訂 かいてい 履歴 りれき のまとめ[41]
以下 いか の変更 へんこう 件数 けんすう は2018年 ねん 10月 がつ 17日 にち 時点 じてん で。ICSチャートは2012年 ねん 以降 いこう 年 ねん 1-3回 かい 発行 はっこう されている(年 とし 平均 へいきん 2回 かい 発行 はっこう )。発行 はっこう 履歴 りれき は以下 いか :
version 2012: 2012年 ねん 8月 がつ のブリスベンで開催 かいさい された第 だい 34回 かい 万国 ばんこく 地質 ちしつ 学 がく 会議 かいぎ (IGC)にて配布 はいふ 。
ICS chart v.2013/01
ICS chart v.2013/Episodes
ICS chart v.2014/02
ICS chart v.2014/10
ICS chart v.2015/01
ICS chart v.2016/04: 第 だい 35回 かい 万国 ばんこく 地質 ちしつ 学 がく 会議 かいぎ (ケープタウン)にて配布 はいふ 。
ICS chart v.2016/10
ICS chart v.2016/12
ICS chart v.2017/02
ICS chart v.2018/07: 日本 にっぽん 地質 ちしつ 学会 がっかい の和訳 わやく の最新 さいしん の版 はん (2018年 ねん 10月 がつ 17日 にち 時点 じてん )
ICS chart v.2018/08
追加 ついか GSSP(Global Boundary Stratotype Section and Point, 国際 こくさい 標準 ひょうじゅん 模 も 式 しき 層 そう 断面 だんめん 及 およ び地点 ちてん ): 11件 けん
GSSA(Global Standard Stratigraphic Age, 国際 こくさい 標準 ひょうじゅん 層 そう 序 じょ 年代 ねんだい )変更 へんこう および削除 さくじょ : 2件 けん
基底 きてい 年代 ねんだい の変更 へんこう : 26件 けん
その他 た のチャートの記述 きじゅつ 変更 へんこう 履歴 りれき
^ 地質 ちしつ 学 がく のスケールで
^ アメリカ地質調査所 ちしつちょうさしょ (USGS)作成 さくせい のこの図 ず は一般 いっぱん 向 む け広報 こうほう 資料 しりょう で、地質 ちしつ 時代 じだい 区分 くぶん と基底 きてい 年代 ねんだい は最新 さいしん の情報 じょうほう ではない。更新 こうしん 依頼 いらい がUSGSに出 だ されてはいる。英 えい 版 ばん のノート より。
^ 発表 はっぴょう 当時 とうじ は残留 ざんりゅう 磁場 じば の異常 いじょう は落雷 らくらい によるものと見 み なされており、松山 まつやま の発表 はっぴょう は全 まった く注目 ちゅうもく されなかった。松山 まつやま の没後 ぼつご 、海洋 かいよう 底 そこ の磁場 じば 測定 そくてい 結果 けっか から地磁気 ちじき 逆転 ぎゃくてん が頻発 ひんぱつ していたことが判明 はんめい し、海洋 かいよう 底 そこ 拡大 かくだい - 大陸 たいりく 移動 いどう 説 せつ - プレートテクトニクス へと繋 つな がる。松山 まつやま が発見 はっけん した磁気 じき 逆転 ぎゃくてん 期 き は松山 まつやま ‐ブリュンヌ逆転 ぎゃくてん と名付 なづ けられた。
^ 地質 ちしつ 年代 ねんだい の日本語 にほんご 名称 めいしょう については、JIS A 0204:2012「地質 ちしつ 図 ず -記号 きごう ,色 しょく ,模様 もよう ,用語 ようご 及 およ び凡例 はんれい 表示 ひょうじ 」により、表記 ひょうき 法 ほう が定 さだ められている[28] [29] 。それによると、地質 ちしつ 時代 じだい の名称 めいしょう は、同 どう 規格 きかく の表 ひょう 7に示 しめ された名称 めいしょう を用 もち いるが、表 ひょう 7に示 しめ されていない世 よ 及 およ び期 き については、対応 たいおう する英文 えいぶん 名 めい の読 よ みをそのままカタカナで書 か き下 お ろし、その後 うし ろに時代 じだい の単位 たんい を添 そ えて表示 ひょうじ する、としている。
^ 英語 えいご の記事 きじ では公式 こうしき の色 いろ では読 よ みづらいからと少数 しょうすう の議論 ぎろん 参加 さんか 者 しゃ の多数決 たすうけつ の結果 けっか 独自 どくじ の色 いろ の使用 しよう が始 はじ まっている。日本語 にほんご 版 ばん では整合 せいごう 性 せい を保 たも つため、公式 こうしき の色 いろ を採用 さいよう する。よって英語 えいご 版 ばん の地質 ちしつ 時代 じだい 関連 かんれん の記事 きじ の邦訳 ほうやく 掲載 けいさい に際 さい しては、色 いろ 使用 しよう がある場合 ばあい は日本語 にほんご 版 ばん で使用 しよう のものと同一 どういつ か確認 かくにん が必要 ひつよう である。なお英語 えいご 版 ばん による色 いろ 記述 きじゅつ がRGBコードやウェッブカラーの直 じき 書 が きでは無 な くTemplate:Period_color によるものであれば、色 いろ コードを日本語 にほんご 版 ばん のマスターデータから引 ひ いてくるので統一 とういつ 性 せい は保 たも たれる。
^ 白 はく 亜紀 あき 以前 いぜん は省略 しょうりゃく
^ 例 たと えば「第 だい 三紀 みき 」の再 さい 定義 ていぎ による呼称 こしょう の廃止 はいし は20世紀 せいき 末期 まっき から議論 ぎろん され、2008年 ねん 頃 ごろ に正式 せいしき に公式 こうしき 用語 ようご から除外 じょがい されたが、10年 ねん 後 ご の2018年 ねん でも「第 だい 三紀 みき (Tertiary)」の表記 ひょうき は主 おも に図表 ずひょう を中心 ちゅうしん に残 のこ っている。また2018年 ねん 7月 がつ にはArcheanの和名 わみょう をArcheozoic由来 ゆらい の「始 はじめ 世代 せだい 」から「太 ふとし 古代 こだい 」に改訂 かいてい されたが、教科書 きょうかしょ ・専門 せんもん 書 しょ などを含 ふく めた書籍 しょせき 情報 じょうほう の更新 こうしん には時間 じかん を要 よう する。図表 ずひょう などへテキストが画像 がぞう として書 か き込 こ まれている場合 ばあい は「検索 けんさく ・置換 ちかん 」では処理 しょり 出来 でき ないため、それらの図表 ずひょう の作 つく り直 なお しが必要 ひつよう となる。
^ 現地 げんち 語 ご と英語 えいご で綴 つづ りや発音 はつおん が異 こと なっていても英語 えいご の発音 はつおん をとる。
^ 後述 こうじゅつ の13年 ねん 以降 いこう の改訂 かいてい 履歴 りれき に記録 きろく のあるバージョンの中 なか には記載 きさい されていないバージョンもある。
仲田 なかた 崇志 たかし (2009年 ねん 10月 がつ 29日 にち ). “地質 ちしつ 年 ねん 代表 だいひょう ”. きまぐれ生物 せいぶつ 学 がく . 2011年 ねん 2月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
主要 しゅよう 概念 がいねん 単位 たんい と規格 きかく
時計 とけい 編 へん 年 ねん ・ 歴史 れきし 宗教 しゅうきょう ・ 神話 しんわ 哲学 てつがく 人間 にんげん の経験 けいけん と時間 じかん の利用 りよう 分野 ぶんや 別 べつ の時間 じかん
関連 かんれん 項目 こうもく