6時じ制せい

6時じ制せい（ろくじせい）とは、タイ語ごで用もちいられ、かつてはラーオ語ごやクメール語ごでも用もちいられた、伝統でんとう的てきな時刻じこくの表現ひょうげん法ほうである。公式こうしきの24時じ制せいと併用へいようされていた。

他たの一般いっぱん的てきな方式ほうしきと同様どうように1日にちは24時じ間あいだであるが、1日にちを6時じ間あいだずつの4つの部分ぶぶんに分わけ、それぞれを1時じから6時じまでとする。それぞれの部分ぶぶんにおける時間じかん（6時じ以外いがい）には、1日にちの部分ぶぶんを指定していする次つぎの言葉ことばが付つけられる。

日にち中ちゅうの前半ぜんはん（07:00 - 12:59） - ... mong chao (タイ語ご: ...โมงเช้า, [mōːŋ tɕʰáːw])
日にち中ちゅうの後半こうはん（13:00 - 18:59） - Bai ... mong (บ่าย...โมง, [bàːj mōːŋ])
夜間やかんの前半ぜんはん（19:00 - 00:59） - ... thum (...ทุ่ม, [tʰûm])
夜間やかんの後半こうはん（01:00 - 06:59） - Ti ... (ตี..., [tīː])

これらの言葉ことばは、伝統でんとう的てきな計時けいじ装置そうちの音おとに由来ゆらいすると考かんがえられている。時報じほうには、日にち中ちゅうは銅鑼どらが、夜間やかんは太鼓たいこが使つかわれた。よって、mongは銅鑼どらの音おとの、thumは太鼓たいこの音おとのオノマトペである。Tiは「当あたる」という意味いみであり、計時けいじ装置そうち自体じたいに当あたる行為こういから生しょうじたものと推定すいていされる^[1]。 chaoとbaiはそれぞれ「朝あさ」と「昼ひる」の意味いみであり、これにより日にち中ちゅうの2つの部分ぶぶんを区別くべつする。

各かく部分ぶぶんの6時じには異ことなる言葉ことばが用もちいられる。夜間やかんの後半こうはん（早朝そうちょう）の6時じはyam rung (ย่ำรุ่ง, [jâm rûŋ])、日にち中ちゅうの後半こうはん（夕方ゆうがた）の6時じはyam kham (ย่ำค่ำ, [jâm kʰâm])と呼よばれる。yamは、銅鑼どらや太鼓たいこを連続れんぞくして叩たたいて昼ひると夜よるが変かわるのを知しらせる行為こういのことを指さす。rungとkhamはそれぞれ夜明よあけと日暮ひぐれを意味いみする。日にち中ちゅうの前半ぜんはんの6時じ（正午しょうご）はthiang (เที่ยง, [tʰîaːŋ])またはthiang wan, เที่ยงวัน, [tʰîaːŋ wān])、夜間やかんの前半ぜんはんの6時じ（正子まさこ）はthiang khuen (เที่ยงคืน, [tʰîaːŋ kʰɯ̄ːn])と呼よび、それぞれ文字通もじどおりに「真昼まひる」「真夜中まよなか」の意味いみである。

真夜中まよなかはsong yam (สองยาม, [sɔ̌ːŋ jāːm])とも呼よばれる。ロろーマ字まじ表記ひょうきでは同おなじyamだが、前記ぜんきのyamとは別べつの単語たんごである。これは、「夜よるの時計とけいの2番目ばんめの3時じ間あいだの終おわり」という意味いみである（songは2の意味いみ）。加くわえて、真夜中まよなかと早朝そうちょうの6時じについては、他たの1時じから5時じと同様どうようのhok (6) thum、ti hokという呼よび方かたもあるが、使つかわれるのは稀まれである。日にち中ちゅうの後半こうはんの4時じから6時じまでは...mong yen (...โมงเย็น, [mōːŋ jēn])と呼よばれることもある。yenは夕方ゆうがたの意味いみである。

この仕組しくみは、アユタヤ王国おうこくの時代じだいから何なんらかの形かたちで使つかわれてきたが^{[要よう出典しゅってん]}、1901年ねんにラーマ5世せい（チュラーロンコーン）によって、官報かんぽう17:206^[2]により現在げんざいの形かたちに成文せいぶん化かされた。今日きょうでは、口語こうご会話かいわでのみ使用しようされている。ただし、6時じ制せいが一部いちぶ崩壊ほうかいした形かたちが頻繁ひんぱんに現あらわれる^[1]。すなわち、hok (6) mong chao、chet (7) mong、sip et (11) mongのように、日にち中ちゅうの前半ぜんはん（その前まえの6時じを含ふくむ）を12時じ制せいのように表現ひょうげんする。

6時じ制せいはラオスとカンボジアではフランスの保護ほご国こく時代じだいに廃止はいしされ、フランス語ふらんすごによる24時じ制せいの時刻じこく表記ひょうき法ほうが用もちいられている。

意味いみ	6時じ制せい		崩壊ほうかいした6時じ制せい		24時じ制せい	12時じ制せい
意味いみ	タイ語ご	ロろーマ字まじ表記ひょうき	タイ語ご	ロろーマ字まじ表記ひょうき	24時じ制せい	12時じ制せい
早朝そうちょう1時じ	ตีหนึ่ง	ti nueng	ตีหนึ่ง	ti nueng	01:00	1:00 am
早朝そうちょう2時じ	ตีสอง	ti song	ตีสอง	ti song	02:00	2:00 am
早朝そうちょう3時じ	ตีสาม	ti sam	ตีสาม	ti sam	03:00	3:00 am
早朝そうちょう4時じ	ตีสี่	ti si	ตีสี่	ti si	04:00	4:00 am
早朝そうちょう5時じ	ตีห้า	ti ha	ตีห้า	ti ha	05:00	5:00 am
朝あさ6時じ	ตีหก, ย่ำรุ่ง	ti hok, yam rung	หกโมงเช้า	hok mong chao	06:00	6:00 am
朝あさ1時じ	โมงเช้า	mong chao	เจ็ดโมง (เช้า)^*	chet mong (chao)^*	07:00	7:00 am
朝あさ2時じ	สองโมงเช้า	song mong chao	แปดโมง (เช้า)^*	paet mong (chao)^*	08:00	8:00 am
朝あさ3時じ	สามโมงเช้า	sam mong chao	เก้าโมง (เช้า)^*	kao mong (chao)^*	09:00	9:00 am
朝あさ4時じ	สีโมงเช้า	si mong chao	สิบโมง (เช้า)^*	sip mong (chao)^*	10:00	10:00 am
朝あさ5時じ	ห้าโมงเช้า	ha mong chao	สิบเอ็ดโมง (เช้า)^*	sip et mong (chao)^*	11:00	11:00 am
真昼まひる	เที่ยงวัน	thiang wan	เที่ยงวัน	thiang wan	12:00	12:00 pm
昼ひる1時じ	บ่ายโมง	bai mong	บ่ายโมง	bai mong	13:00	1:00 pm
昼ひる2時じ	บ่ายสองโมง	bai song mong	บ่ายสองโมง	bai song mong	14:00	2:00 pm
昼ひる3時じ	บ่ายสามโมง	bai sam mong	บ่ายสามโมง	bai sam mong	15:00	3:00 pm
昼ひる4時じ	บ่ายสี่โมง	bai si mong	บ่ายสี่โมง^**	bai si mong^**	16:00	4:00 pm
昼ひる5時じ	บ่ายห้าโมง	bai ha mong	บ่ายห้าโมง^**	bai ha mong^**	17:00	5:00 pm
夕方ゆうがた6時じ	หกโมงเย็น, ย่ำค่ำ	hok mong yen, yam kham	หกโมงเย็น	hok mong yen	18:00	6:00 pm
夜よる1時じ	หนึ่งทุ่ม	nueng thum	หนึ่งทุ่ม	nueng thum	19:00	7:00 pm
夜よる2時じ	สองทุ่ม	song thum	สองทุ่ม	song thum	20:00	8:00 pm
夜よる3時じ	สามทุ่ม	sam thum	สามทุ่ม	sam thum	21:00	9:00 pm
夜よる4時じ	สี่ทุ่ม	si thum	สี่ทุ่ม	si thum	22:00	10:00 pm
夜よる5時じ	ห้าทุ่ม	ha thum	ห้าทุ่ม	ha thum	23:00	11:00 pm
真夜中まよなか	เที่ยงคืน, หกทุ่ม, สองยาม	thiang khuen, hok thum, song yam	เที่ยงคืน, หกทุ่ม	thiang khuen, hok thum	24:00, 00:00	12:00 am

^* chao (เช้า)という単語たんごは、 7〜11の数字すうじが他たの場所ばしょで使用しようされていないため、ここではオプションである。

^** 会話かいわでは、夕方ゆうがたとみなされた場合ばあいにsi mong yen (สี่โมงเย็น)やha mong yen (ห้าโมงเย็น)も使つかわれる。

脚注きゃくちゅう

^ ^a ^b Thongprasert, Chamnong (1985), “ทุ่ม-โมง-นาฬิกา (Thum-Mong-Nalika)”, ภาษาไทยไขขาน (Thai Unlocked), Bangkok: Prae Pitaya Press, pp. 229–237 . （タイ語ご）
^ “ประกาศใช้ทุ่มโมงยาม”, Royal Gazette (17): p. 206, (29 July 1901) 2008年ねん10月がつ18日にち閲覧えつらん。 . （タイ語ご）

Royal Institute (2003), พจนานุกรม ฉบับราชบัณฑิตยสถาน พ.ศ. ๒๕๔๒ (Royal Institute Dictionary, BE 2542), Bangkok: Nanmee Books Publications, ISBN 974-9588-04-5 . （タイ語ご）

[Unlocked-1] Thongprasert, Chamnong (1985), “ทุ่ม-โมง-นาฬิกา (Thum-Mong-Nalika)”, ภาษาไทยไขขาน (Thai Unlocked), Bangkok: Prae Pitaya Press, pp. 229–237 . （タイ語ご）

[2] “ประกาศใช้ทุ่มโมงยาม”, Royal Gazette (17): p. 206, (29 July 1901) 2008年ねん10月がつ18日にち閲覧えつらん。 . （タイ語ご）

[1]

[2]

表ひょう話はなし編へん歴れき時間じかんの計測けいそくと時刻じこく系けい
クロノメトリー（英語えいご版ばん）時間じかんの比較ひかく計量けいりょう学がく
国際こくさい規格きかく	協定きょうてい世界せかい時じ (UTC) UTCオフセット世界せかい時じ (UT) ΔでるたT DUT1 国際こくさい地球ちきゅう回転かいてん・基準きじゅん系けい事業じぎょう ISO 80000-3 ISO 8601 国際こくさい原子げんし時じ (TAI) 6時じ制せい午前ごぜんと午後ごご 24時じ制せい太陽系たいようけい座標ざひょう時じ太陽系たいようけい力学りきがく時じ（英語えいご版ばん）常用じょうよう時じ夏時間なつじかん地ち心こころ座標ざひょう時じ国際こくさい日付変更線ひづけへんこうせん閏うるう秒びょう太陽たいよう時じ地球ちきゅう時じ時間じかん帯たい 180度ど経線けいせん
過去かこの規格きかく	暦こよみ表ひょう時じグリニッジ標準時ひょうじゅんじ本初ほんしょ子午線しごせん ISO 31-1
物理ぶつり学がく	絶対ぜったい時間じかんと絶対ぜったい空間くうかん時空じくうクローノン連続れんぞく信号しんごう座標ざひょう時じ宇宙うちゅう年ねん（英語えいご版ばん）離散りさん時間じかんと連続れんぞく時間じかん（英語えいご版ばん）プランク時代じだいプランク時間じかん固有こゆう時じ相対性理論そうたいせいりろん時間じかんの遅おくれ重力じゅうりょくによる時間じかん領域りょういき時間じかん並進へいしん対称たいしょう性せい（英語えいご版ばん） T対称たいしょう性せい
時計とけい学がく	時計とけい歴史れきしアストラリウム（英語えいご版ばん）原子げんし時計とけいコンプリケーション（英語えいご版ばん）砂時計すなどけいクロノメーター航海こうかい用よう砂時計すなどけい（英語えいご版ばん）電波でんぱ時計とけい腕時計うでどけい水時計みずどけい日時計ひどけい歴史れきし（英語えいご版ばん）均ひとし時差じさ
暦こよみ	天文学てんもんがく的てき紀年きねん法ほうユリウス暦れきグレゴリオ暦れきユダヤ暦れきヒンドゥー暦れきヒジュラ暦れきヒジュラ太陽暦たいようれき太陰暦たいいんれき太陽暦たいようれき太陰たいいん太陽暦たいようれきエパクト閏うるう閏年うるうどし分ぶん点てん至いたり点てん太陽年たいようねん曜日ようび曜日ようび計算けいさん (Calculating the day of the week) 主しゅ日にち文字もじ（英語えいご版ばん）
考古学こうこがくと地質ちしつ学がく	地質ちしつ時代じだい考古学こうこがくにおける年代ねんだい測定そくてい（英語えいご版ばん）国際こくさい層そう序じょ委員いいん会かい
天文てんもん年代ねんだい学がく	銀河ぎんが年ねん核かく時間じかん尺度しゃくど（英語えいご版ばん）歳とし差さ恒星こうせい時じ
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脚注きゃくちゅう