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ゴンドワナ大陸たいりく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2おくねんまえさんじょう)の世界せかい : ゴンドワナ大陸たいりく南半球みなみはんきゅう中心ちゅうしんひろがっていた。北方ほっぽうローラシア大陸たいりく

ゴンドワナ大陸たいりく (ゴンドワナたいりく、Gondwana)は、プレートテクトニクスにおいて、過去かこ存在そんざいしたとかんがえられているちょう大陸たいりく名前なまえ由来ゆらいはインド中央ちゅうおう北部ほくぶ地域ちいきめいで、サンスクリットで「ゴンドじんもり」を意味いみする。現在げんざいアフリカ大陸たいりくみなみアメリカ大陸あめりかたいりくインド大陸たいりく南極大陸なんきょくたいりくオーストラリア大陸たいりくや、アラビア半島はんとうマダガスカルとうふくんだ、巨大きょだい大陸たいりくであった。

ゴンドワナ大陸たいりくは、いまからやく2おくねんほどまえから分裂ぶんれつはじめ、中生代ちゅうせいだいはく亜紀あきまつ(6500まんねんまえ)にはアフリカから南米なんべい南極なんきょく、インド、オーストラリアのかくプレートがはなれたとかんがえられている[1]

歴史れきし

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ゴンドワナ大陸たいりく誕生たんじょう

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ゴンドワナ大陸たいりくは、やく6おくねんまえに、パノティア大陸たいりく分裂ぶんれつして誕生たんじょうした。北半球きたはんきゅうてい緯度いど地域ちいきから、南極なんきょくまでひろがっていた。石炭せきたんたる、やく3おく5000まんねんまえから3おくねんまえには、地球ちきゅう寒冷かんれいしたため南極なんきょくとその周辺しゅうへんだい規模きぼ氷河ひょうが発達はったつした。しかし、それ以外いがい時期じきはおおむねあたたかかったため、氷河ひょうが存在そんざいしなかった(ぎゃくのいいかたをすれば、ゴンドワナ大陸たいりく南部なんぶ南極なんきょくにあったことで氷河ひょうが発達はったつして寒冷かんれいをより進行しんこうさせ、のちにゴンドワナ大陸たいりくきた移動いどうして南極なんきょくからはなれたことなどもあって氷河ひょうがえ、温暖おんだんをより決定けっていづけたともえる)。

ちょう大陸たいりく一部いちぶ

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石炭せきたん後期こうきには、ゴンドワナ大陸たいりく北上ほくじょうして、赤道あかみち付近ふきんにあったユーラメリカ大陸たいりく衝突しょうとつし、パンゲア大陸たいりく一部いちぶとなった。さらにすうせんまんねんペルムにはパンゲア大陸たいりくシベリア大陸たいりくとも衝突しょうとつし、地球ちきゅうじょうのほぼすべての陸地りくちが1つのちょう大陸たいりくとなった。

ゴンドワナ大陸たいりくさい成立せいりつ分裂ぶんれつ

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しかし、ジュラ紀じゅらき中期ちゅうきの1おく8000まんねんまえごろになると、パンゲアはふたたローラシア大陸たいりくとゴンドワナ大陸たいりく分裂ぶんれつした。

さらに、ゴンドワナは現在げんざいのアフリカ大陸たいりくみなみアメリカ大陸あめりかたいりくなどをふく西にしゴンドワナ大陸たいりくと、南極大陸なんきょくたいりく、インド大陸たいりく、オーストラリア大陸たいりくふくひがしゴンドワナ大陸たいりくへと分裂ぶんれつした。

はく亜紀あきはいると、西にしゴンドワナ大陸たいりくはアフリカ大陸たいりくみなみアメリカ大陸あめりかたいりく分裂ぶんれつし、そのあいだ大西おおにしひろし成立せいりつした。また、ひがしゴンドワナ大陸たいりくは、インド大陸たいりくおよびマダガスカルとうと、南極大陸なんきょくたいりくおよびオーストラリア大陸たいりくの2つに分裂ぶんれつした。はく亜紀あき後期こうきには、インド大陸たいりくとマダガスカルとうかれ、インド大陸たいりくユーラシア大陸たいりくけて急速きゅうそく北上ほくじょう開始かいしした。

恐竜きょうりゅう絶滅ぜつめつ新生代しんせいだいはいると、南極大陸なんきょくたいりくからオーストラリア大陸たいりく分裂ぶんれつし、北上ほくじょうはじめた。インド大陸たいりく北上ほくじょうつづけ、およそ4500まんねんまえにユーラシア大陸たいりく衝突しょうとつし、ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく形成けいせいした。その証拠しょうことして、ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく山頂さんちょう付近ふきんには、海洋かいよう生物せいぶつ化石かせき多数たすう発見はっけんされている。また、大西洋たいせいようひろがりつづけた。こうして、現在げんざい大陸たいりく配置はいち成立せいりつした。

生物せいぶつ分布ぶんぷとの関連かんれん

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古生代こせいだいペルム植物しょくぶつであるグロッソプテリスはゴンドワナ大陸たいりく生育せいいくしていたことでられ、その化石かせきみなみアメリカ、アフリカ、インド、南極なんきょく、オーストラリアの各地かくち発見はっけんされる。また、この地域ちいき分布ぶんぷいき生物せいぶつをゴンドワナ要素ようそという。たとえば肺魚はいぎょはアフリカとオーストラリア、それにみなみアメリカにそれぞれべつぞく分布ぶんぷし、典型てんけいてきなゴンドワナ要素ようそである。このほか植物しょくぶつではバオバブがアフリカ、マダガスカル、オーストラリアに分布ぶんぷしている。このようにゴンドワナ要素ようそ現在げんざい南半球みなみはんきゅう大陸たいりく隔離かくり分布ぶんぷする。それらは新生代しんせいだい初期しょきまでに出現しゅつげんした陸上りくじょう生物せいぶつかんがえられる。

ぎゃくに、ゴンドワナではられない生物せいぶつぐん存在そんざいする。かつてかじるい哺乳類ほにゅうるい覇権はけんあらそって繁栄はんえいしていたおかるいは2おくねんまえジュラ紀じゅらき中期ちゅうきごろ出現しゅつげんしているが南半球みなみはんきゅう生息せいそくした痕跡こんせきつかっていない。

ゴンドワナけい生物せいぶつれい

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 足立あだち まもる、「ケニア東部とうぶ Mombasa 付近ふきんなかなまそう、ゴンドワナ大陸たいりく復元ふくげんによせて」、『アフリカ研究けんきゅう』Vol. 1974 (1974) No. 14 P 14-20

関連かんれん項目こうもく

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