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リソスフェア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
1.地殻ちかく、2.マントル、3a.そとかく、3b.うちかく
4.リソスフェア、5.アセノスフェア

リソスフェア (リソスフィア、えい: lithosphere) あるいは岩石がんせきけん (がんせきけん)、いわけん (がんけん) は、地球ちきゅう内部ないぶそうひとつ。

概要がいよう

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地殻ちかくマントルさい上部じょうぶかた岩盤がんばんあわせた部分ぶぶん総称そうしょうである。プレートとほぼおなじ。ただし、もともとプレートテクトニクスにおいて、「プレート」は剛体ごうたい(いかなるちからくわわってもけっして変形へんけいしない理想りそうてき物体ぶったい)として定義ていぎされているのにたいして、「リソスフェア(リソスフィア)」という言葉ことば地球ちきゅう表面ひょうめん弾性だんせいたいとして挙動きょどうする部分ぶぶんす。

プレート、あるいはリソスフェアは14まいかれて地球ちきゅう表面ひょうめんおおっており、それぞれがたがいに相対そうたい運動うんどうしている。相対そうたい運動うんどう速度そくど場所ばしょによってことなり、年間ねんかんすうミリメートルから10センチメートル程度ていどである。

リソスフェアのしたアセノスフェアという、より高温こうおんかつ流動的りゅうどうてきそうおおいたである。この流体りゅうたいそう存在そんざいによってプレートあいだ相対そうたい運動うんどう可能かのうになっている。アセノスフェアのさらにしたにはメソスフェア下部かぶマントル)、さらにはかく(コア)がある。ちなみにかつてはリソスフェアのしたをバリスフェア(じゅうけん、barysphere)とんでいた。

海嶺かいれい周辺しゅうへん温度おんどたかいためリソスフェアはうすい。時間じかん海嶺かいれいからとおざかるにつれて、より深部しんぶ高温こうおん部分ぶぶんえて弾性だんせいてき性質せいしつ獲得かくとくする。こうして、リソスフェアは時間じかんとともにあつくなる。

リソスフェアのあつ

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地球ちきゅうふか方向ほうこうたいしてのそうかたのうち、地殻ちかくやマントルが元素げんそ組成そせいなど地球ちきゅう化学かがくてき性質せいしつもとづいたかたであるのにたいして、リソスフェアは地球ちきゅう物理ぶつりがくてきかたである。

したがって、そのあつさはくわえられたちからたいする物理ぶつりてき応答おうとう定義ていぎされ、測定そくてい方法ほうほうによって様々さまざまる。みじか時間じかんスケールのちからたいしては(たとえば地震じしん)かなり深部しんぶ高温こうおん部分ぶぶんでさえも弾性だんせいてき応答おうとうするので、リソスフェアはあつい(ときすう100キロメートル)。ぎゃくなが時間じかんスケールでは(たとえば大陸たいりく氷河ひょうが消長しょうちょう)、あさ十分じゅうぶん弾性だんせいてき性質せいしつ部分ぶぶんだけがなが期間きかんその過重かじゅうささえることができる。したがって、あつさはすう10キロメートル程度ていどになる。通常つうじょうリソスフェアのあつさとえば後者こうしゃすが、いずれにしてもひとつにさだまらないりょうである。また、リソスフェアのあつさは荷重におも空間くうかんスケールにもおおきく依存いぞんする。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 深尾ふかお良夫よしお 『地震じしん・プレート・りくうみ - 地学ちがく入門にゅうもん』 岩波書店いわなみしょてん岩波ジュニア新書いわなみじゅにあしんしょ〉、1985ねんISBN 4-00-500092-4
  • 川上かわかみしんいち東條とうじょう文治ぶんじ 『最新さいしん地球ちきゅうがよくわかるほん』 秀和しゅうわシステム図解ずかい入門にゅうもん〉、2006ねんISBN 4-7980-1260-2
  • 坪井つぼいまこと太郎たろう 『岩石がんせきがくI』 岩波いわなみ全書ぜんしょ、1939ねん

関連かんれん項目こうもく

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