地ち塁るい

地ち塁るい（ちるい、独どく: Horst）とは、ほぼ平行へいこうに走はしる複数ふくすうの断層だんそうによって区切くぎられ、両側りょうがわに対たいして相対そうたい的てきに隆起りゅうきし、山地さんち・台地だいちなど凸とつ状じょうの地形ちけいを呈ていする地ち塊かたまりもしくはその地形ちけいのこと。断層だんそう地ち塊かたまり（英語えいご版ばん）の両りょう側面そくめんは断層だんそう崖がけで構成こうせいされている。地溝ちこう (Graben) の対語たいごで、ドイツ語ごのホルスト（Horst）に由来ゆらいし、英語えいごやフランス語ふらんすごでもホルスト（horst）と表記ひょうきされる。基本きほん的てきに正せい断層だんそうによるものであり、地溝ちこうと連続れんぞくしているケースも少すくなくない。山地さんちを形成けいせいする地ち塁るいを地ち塁るい山地さんち、脈みゃく状じょうに連続れんぞくするものを地ち塁るい山脈さんみゃくという。

成因せいいん

地殻ちかく表面ひょうめん部ぶの隆起りゅうきと断だん裂きれによって形成けいせいされたと考かんがえられる。ほぼ平行へいこうする2断層だんそうの両側りょうがわの地域ちいきが陥没かんぼつし、間あいだに挟はさまれた部分ぶぶんが一段いちだんと高たかくなっている。堤防ていぼう状じょうを呈ていするため、土木どぼく工学こうがくでは地ち堤つつみ（ちてい）ともいう。