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あい

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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シアノバクテリアもん
生息せいそく年代ねんだい: Paleoproterozoic–現世げんせい[1]

1. (うえ) 糸状いとじょうあいの1しゅ、(した) クロオコックスぞく
分類ぶんるい
ドメイン : 細菌さいきん Bacteria
もん : シアノバクテリアもん Cyanobacteria
学名がくめい
Cyanobacteria
Stanier ex Cavalier-Smith, 2002
和名わみょう
シアノバクテリア[2]藍色あいいろ細菌さいきん[2]、ラン細菌さいきん[2]あい[3]、ラン[4]藍色あいいろ植物しょくぶつ[3]あい植物しょくぶつ[3]
英名えいめい
cyanobacteria[5], cyanoprokaryotes[6], blue-green algae[5], cyanophytes[5]
下位かい分類ぶんるい[ちゅう 3]

あいラン、らんそう、えい: blue-green algae)またはシアノバクテリア[ちゅう 4]藍色あいいろ細菌さいきん、らんしょくさいきん、えい: cyanobacteria)は、酸素さんそ発生はっせいともな光合成こうごうせい酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい)をおこな細菌さいきん一群いちぐんである。

あい系統的けいとうてきには細菌さいきんドメイン(真正しんしょう細菌さいきん)にぞくする原核げんかく生物せいぶつであるが、歴史れきしてきには「植物しょくぶつ」に分類ぶんるいされていた(植物しょくぶつ#リンネ以降いこう参照さんしょう)。藻類そうるい分類ぶんるいされていたことから、国際こくさい細菌さいきん命名めいめい規約きやくではなく国際こくさい藻類そうるい菌類きんるい植物しょくぶつ命名めいめい規約きやくもとづき命名めいめいされてきた。あい現在げんざいでも藻類そうるい一員いちいんとしてあつかわれることがおおいが、原核げんかく生物せいぶつであるてん藻類そうるい陸上りくじょう植物しょくぶつ(どちらもかく生物せいぶつ)とは系統的けいとうてきおおきくことなる。しかし、陸上りくじょう植物しょくぶつのものもふくめてすべてのみどりたい細胞さいぼうない共生きょうせいにおいてまれたあい由来ゆらいするとかんがえられており、あい植物しょくぶつ起源きげんかんがえるうえ重要じゅうよう存在そんざいである。

単細胞たんさいぼうぐんたい、または糸状いとじょうたいであり(1)、原核げんかく生物せいぶつとしてはきわめて複雑ふくざつからだをもつものもいる(→体制たいせい)。光合成こうごうせい色素しきそとしてふつうあおフィコシアニンおおくもつため、クロロフィル緑色みどりいろわせてあお緑色みどりいろ藍色あいいろ)をしていることがおおく、学名がくめい英名えいめいの「cyano-」はギリシアで「青色あおいろ」を意味いみする κυανός (kyanós) に由来ゆらいする(→光合成こうごうせい)。あいのフィコシアニンは、あお天然てんねん色素しきそとしてひろ利用りようされている(アイスキャンディーなど)。あいうみから淡水たんすい陸上りくじょうひろ生育せいいくし、生産せいさんしゃ窒素ちっそ固定こていものとして生態せいたいけいにおいて重要じゅうよう役割やくわりになっている(→生態せいたい)。またアオコ健康けんこう食品しょくひんなどのかたち人間にんげん生活せいかつとも密接みっせつかかわっている(→人間にんげんとのかかわり)。

あいは、地球ちきゅうじょうはじめてあらわれた酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい生物せいぶつであったとかんがえられている(およそ25–30おくねんまえ)。あい光合成こうごうせいによって、地球ちきゅうじょうはじめて酸素さんそ有機物ゆうきぶつ安定あんていてき供給きょうきゅうされるようになり、現在げんざいへとつながる生態せいたいけい基礎きそきずかれた[9]酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいというシステムは、細胞さいぼうない共生きょうせいいち共生きょうせい)をみどりたいかたちかく生物せいぶつがれ、多様たようかく藻類そうるい(および陸上りくじょう植物しょくぶつ)のもとともなった(→進化しんか)。細菌さいきんなかには、ほかにも光合成こうごうせいおこなうグループが存在そんざいするが(光合成こうごうせい細菌さいきん総称そうしょうされる)、酸素さんそ発生はっせいともな光合成こうごうせいおこなうのはあいのみであり、光合成こうごうせい細菌さいきん酸素さんそ発生はっせいがた[10][ちゅう 5]光合成こうごうせい (anoxygenic photosynthesis) をおこなう。

分類ぶんるい学的がくてきには、シアノバクテリアもん藍色あいいろ細菌さいきんもん学名がくめい: Cyanobacteria)に分類ぶんるいされる。2019ねん現在げんざいメタゲノム研究けんきゅうみずなどのサンプルから直接ちょくせつ抽出ちゅうしゅつしたDNAにもとづくゲノム研究けんきゅうであり、培養ばいようできない生物せいぶつ性質せいしつ推定すいていできる)から、あいきんえんであるが光合成こうごうせいのうをもたない細菌さいきんぐんがいくつかつかっている(メライナバクテリアなど)。これらの細菌さいきんぐん光合成こうごうせいおこなあいとともにシアノバクテリアもん分類ぶんるいされることがあるが、以下いかではおも光合成こうごうせいおこなあいについてのみ概説がいせつする。

体制たいせい[編集へんしゅう]

あいなかには、単細胞たんさいぼうせいぐんたいせい糸状いとじょうせいたねがいる[3][5][12][13][14][15]下図したず2)。あいおおくは肉眼にくがんでは判別はんべつできない微細びさいであるが、ぐんからだせい糸状いとじょうせいあいなかには、肉眼にくがんえるほどのおおきさになるものもいる(下図したず6a)。

2. あいにおけるおける体制たいせい多様たようせい: a, b Chroococcus, c Cyanothece, d Snowella, e Microcystis, f Pleurocapsa, g Planktothrix, h Limnothrix, i Arthrospira, j Johanseninema, k Phormidium, l, m Oscillatoria, n Schizothrix, o Tolypothrix, p Katagnymene, q, r Dolichospermum, s Nostoc, t Nodularia, u, v Stigonema. スケールバー: a–u = 10 µm, v = 20 µm.
  • 単細胞たんさいぼうせい (unicellular)
    からだが1細胞さいぼうからなる (下図したず3)。細胞さいぼうかたち球状きゅうじょうや桿状のものがおおく(れい: Synechococcus, Synechocystis)、また極性きょくせい(heteropolarity; もとはし先端せんたん形態けいたいことなる)をしめたねもいる(れい: Chamaesiphon; 下図したず16a)[14]
3a. 単細胞たんさいぼうせい (Synechococcus)
3b. 単細胞たんさいぼうせい
  • ぐんからだせい (colonial)
    からだ複数ふくすう細胞さいぼうからなるが、細胞さいぼう密接みっせつしていない、細胞さいぼう分化ぶんかられないなど細胞さいぼうとはがたいもの(多分たぶん伝統でんとうてき区分くぶんであり、明確めいかく定義ていぎむずかしい)(下図したず4)。ぐんたい全体ぜんたい形態けいたい多様たようである(不定ふていがた球形きゅうけい多面体ためんたい、シートじょう、ひもじょうなど)[14]。またぐん体様たいようしきとしては、多数たすう細胞さいぼう共通きょうつう粘液質ねんえきしつつつまれたパルメラじょうぐんたい(palmelloid colony; れいAphanocapsa)がおおいが、ほかにも細胞さいぼう密着みっちゃくして塊状かいじょうになるサルシナじょうぐんたい(sarcinoid colony; れいCyanosarcina)や、分岐ぶんきする粘液質ねんえきしつ先端せんたんにそれぞれ細胞さいぼう位置いちするじょうぐんたい(dendroid colony)などがある[14]
4a. ぐんからだせい (Merismopedia)
4b. ぐんからだせい (Gomphosphaeria)
4c. ぐんからだせい (Aphanothece)
  • 糸状いとじょうせい (filamentous)
    5a. ぶんえだ糸状いとじょう
    5b. しんぶんえだ糸状いとじょう (Fischerella)
    5c. ぶんえだ糸状いとじょう
    5d. ぶんえだ糸状いとじょう (極性きょくせい)
    5e. にせぶんえだ糸状いとじょう
    5f. しんぶんえだ糸状いとじょう
    5g. れつしんぶんえだ糸状いとじょう
6a. ネンジュモぞくの1しゅたい
6b. ネンジュモぞくでは、共通きょうつう粘液質ねんえきしつちゅう多数たすうのトリコームがある。
7. しんぶんえだ (ひだり) とにせぶんえだ (みぎ)

細胞さいぼう密接みっせつしてれつじょうつらなっているもの (うえ5)。伝統でんとうてきに、糸状いとじょうせいあいにおいて細胞さいぼうれつトリコーム細胞さいぼういと trichome)、1ほんから複数ふくすうのトリコームが共通きょうつうそとつつまれたものを糸状いとじょうたい (filament) とよぶ[15]。また多数たすうのトリコームが共通きょうつう粘液質ねんえきしつつつまれた巨視的きょしてきぐんたい形成けいせいするものもいる(れい: ネンジュモぞく6)。細胞さいぼうたんれつ (uniseriate) にならんでいるものがおおいが、れつ (multiseriate) にならんでいるものもいる(れい: スチゴネマぞく Stigonema)(うえ5g)。トリコームの末端まったん細胞さいぼうはふつう細胞さいぼうとはややことなるかたちをしており (うえ1g)、とく先端せんたん肥厚ひこうしている場合ばあいはカリプトラ(いただきかんむり calyptra)とよばれる。一部いちぶたねでは、トリコームが極性きょくせいしめす(うえ5d)。たとえばヒゲモぞく (Rivularia) などでは、トリコームの基部きぶ異質いしつ細胞さいぼう存在そんざいし、トリコーム先端せんたん細胞さいぼう細長ほそながびている。この場合ばあい基部きぶ異質いしつ細胞さいぼう窒素ちっそ固定こていいただきはしリン吸収きゅうしゅうおこな[16] (つまり細胞さいぼうあいだ形態けいたい分化ぶんかとともに機能きのう分化ぶんかしめす)。トリコームはぶんえだ (unbranching) であるものがおおいが(うえ5a, c, d)、一部いちぶにせぶんえだまたはしんぶんえだをする[15]にせぶんえだ (false branching) とは、トリコームの途中とちゅう分断ぶんだんし (ふつう細胞さいぼうによる)、その一端いったんまたはりょうはし細胞さいぼうれつからはずれて伸長しんちょうすることによって形成けいせいされたぶんえださま構造こうぞうのことである(うえ5e, 7みぎ)。一方いっぽうしんぶんえだ (true branching) とは、トリコームを構成こうせいする細胞さいぼうが2方向ほうこう以上いじょう分裂ぶんれつすることによって形成けいせいされたぶんえだである(うえ5b, f, g, 7ひだり)。ぶんえだするたねなかには、匍匐ほふくいと直立ちょくりついと分化ぶんかなどのいとせい (heterotrichous) をしめすものもいる(れい: Fischerella)。糸状いとじょうせいあいは、しばしば(すべてではない)細胞さいぼう分化ぶんか先端せんたん細胞さいぼういとせい異質いしつ細胞さいぼうアキネートなど)や細胞さいぼうともな形態けいたい形成けいせいにせぶんえだ連鎖れんさたい形成けいせいなど)、細胞さいぼうあいだ連絡れんらくペリプラズムの共有きょうゆうやセプトソーム)をしめし、原核げんかく生物せいぶつではあるもののしん細胞さいぼうたいともいえるからだをもつ場合ばあいがある[17][18]

細胞さいぼう[編集へんしゅう]

あい細胞さいぼう直径ちょっけい1マイクロメートル (µm) 以下いかのこともあるが、原核げんかく生物せいぶつとしては大型おおがたのものがおおく、直径ちょっけい 100 µm にたっするものもいる[14]

細胞さいぼうがい[編集へんしゅう]

典型てんけいてきグラム陰性いんせい細菌さいきん (大腸菌だいちょうきんなど) と同様どうようあい細胞さいぼうかべは、ペプチドグリカンそう (peptideglycan layer) と、その外側そとがわおおそとまく (outer membrane) からなる[19]。ペプチドグリカンそうは、アミノとうであるNーアセチルグルコサミンとNーアセチルムラミンさん交互こうごつらなったとうくさりが、オリゴペプチド架橋かきょうされた物質ぶっしつであるペプチドグリカン(ムレイン murein)からなる。あいのペプチドグリカンそうは、一般いっぱんてきなグラム陰性いんせい細菌さいきんのそれにくらべてあついことがおおく(12–700ナノメートル (nm))、またオリゴペプチドの架橋かきょうおおい(グラム陽性ようせい細菌さいきんてき特徴とくちょう)。ペプチドグリカンそう存在そんざいする細胞さいぼうまくそとまくあいだ空間くうかんは、ペリプラズム (periplasm) とよばれる。そとまくは、細胞さいぼうまくおなじく脂質ししつ重層じゅうそうであるが、外側そとがわそうにはとうくさり結合けつごうした脂質ししつリポとう lipopolysaccharide, LPS)がふくまれる。のグラム陰性いんせい細菌さいきんではリポとうどくとなることがあり(うち毒素どくそ)、あいがもつそとまくのリポとうにもその可能かのうせい指摘してきされている[20]

糸状いとじょうせいあいのトリコームでは、細胞さいぼうれつ共通きょうつうそとまくつつまれており、またペプチドグリカンそう共有きょうゆうしている[17]細胞さいぼうあいだには、ペプチドグリカンそう貫通かんつうして隣接りんせつする細胞さいぼう細胞さいぼうまく同士どうしをつなぐ連結れんけつ構造こうぞうであるセプトソーム(septosome、隔壁かくへき結合けつごう septal junction、微細びさい原形げんけいしつ連絡れんらく microplasmodesmata)が多数たすう存在そんざいする[17][21][22]。セプトソームはながさ 25 nm、そとみち 15 nm、内径ないけい 6 nmほどであり、おそらく細胞さいぼうあいだでのてい分子ぶんし物質ぶっしつ輸送ゆそう関与かんよしている[23]

そとまく外側そとがわには、結晶けっしょうせいとうタンパク質たんぱくしつからなるそう存在そんざいすることがあり、Sそう (surface layer, S-layer) とよばれる[24][25][26]。このようなとうタンパク質たんぱくしつそうは、細胞さいぼう保護ほご物質ぶっしつ透過とうか接着せっちゃく認識にんしき運動うんどうしょく防御ぼうぎょなどに関与かんよしているとかんがえられている。

8a. 共通きょうつう粘液質ねんえきしつつつまれたあい
8b. さやをもつ糸状いとじょうあい
8c. 色素しきそいろづいたさやをもつ糸状いとじょうあい

さらに細胞さいぼうは、タンパク質たんぱくしつ細胞さいぼうがいとう (exopolysaccharide) からなる細胞さいぼうがい高分子こうぶんし物質ぶっしつ (extracellular polymeric substance, EPS) によっておおわれることがある[19][27][28]細胞さいぼうがい高分子こうぶんし物質ぶっしつは、そのあつさや形態けいたい性状せいじょうおうじて、さや(sheath; うす緻密ちみつ光学こうがく顕微鏡けんびきょう明瞭めいりょう構造こうぞう; うえ8b, c)、夾膜 (capsule; あつ均質きんしつ輪郭りんかく明瞭めいりょう構造こうぞう)、粘液質ねんえきしつ(slime; 細胞さいぼう沿ったかたちしめさない定形ていけい構造こうぞう; うえ8a)ともよばれる[29][30]多数たすう個体こたい細胞さいぼうがい高分子こうぶんし物質ぶっしつからなる共通きょうつう基質きしつつつまれ、ぐんからだバイオフィルム形成けいせいすることもある。このようなそとには、無機むき栄養分えいようぶん貯蔵ちょぞう乾燥かんそうたいせい紫外線しがいせんたいせい浮力ふりょく増大ぞうだいしょく防御ぼうぎょなどの機能きのうがあるとかんがえられている[28][31][32][33]細胞さいぼうがい高分子こうぶんし物質ぶっしつふくまれる紫外線しがいせん吸収きゅうしゅう色素しきそとして、スキトネミン (scytonemin)[34]やグロエオカプシン (gloeocapsin)[35]、マイコスポリンさまアミノ酸あみのさん (mycosporine-like amino acid, MAA)[36]などがられている。また細胞さいぼうがいかむ石灰せっかい炭酸たんさんカルシウム沈着ちんちゃく)することがあり、おそらく光合成こうごうせいにおける二酸化炭素にさんかたんそ濃縮のうしゅく機構きこう関連かんれんしている[37]。このような石灰せっかいによって、ストロマトライト形成けいせいされることがある[38]

細胞さいぼうない構造こうぞう[編集へんしゅう]

あい原核げんかく生物せいぶつであり、DNAかくまくつつまれず、またみどりたいミトコンドリアゴルジたいなどの細胞さいぼうしょう器官きかんをもたない。細胞さいぼうない生体せいたいまくつつまれた構造こうぞうとしては、光合成こうごうせいにおける光化学こうかがく反応はんのうであるチラコイドのみが存在そんざいする。チラコイドは扁平へんぺいふくろであり、ふつうかさなることなく、細胞さいぼうない同心円どうしんえんじょう下図したず9)、放射状ほうしゃじょうまたは不規則ふきそく配置はいちする[39][40]。ふつうチラコイドには、フィコビリンタンパクしつからなるフィコビリソーム付着ふちゃくしている(下図したず9a, 11a)。一部いちぶあい原核げんかく緑藻りょくそう)はフィコビリソームをき、チラコイドがかさなってラメラを形成けいせいしている(下図したず9b)。あいでは、酸素さんそ呼吸こきゅうにおける呼吸こきゅうくさり酵素こうそもチラコイドじょう存在そんざいすることがある(一部いちぶ酵素こうそ光化学こうかがくけい共有きょうゆうする)[41]もっと初期しょきかれたあいであるグロエオバクターぞく (Gloeobacter) はチラコイドをもたず、光化学こうかがくけいは(呼吸こきゅうくさりとともにパッチじょうに)細胞さいぼうまくうえ存在そんざいする[42]プロクロロンぞく (Prochloron) では、チラコイドの一部いちぶが膨潤してえきじょうになることがある[43]。チラコイドは、細胞さいぼうまく直接ちょくせつつながることはないとかんがえられていたが、現在げんざいでは”チラコイド形成けいせい中心ちゅうしん” (thylakoid center) が細胞さいぼうまくじょう存在そんざいすることがしめされている[44][45][46]光学こうがく顕微鏡けんびきょうでは、チラコイドが存在そんざいする細胞さいぼう周縁しゅうえん色付いろづき、チラコイドを中心ちゅうしんいき淡色たんしょくえることがあり、伝統でんとうてき前者ぜんしゃ有色ゆうしょくしつ (chromoplasm)、後者こうしゃ中心ちゅうしんしつ (centroplasm) とよぶ[47]中心ちゅうしんしつにはふつうDNAが存在そんざいするため(下図したず9a)、この領域りょういき核質かくしつ (nucleoplasm) ともよばれる(ただしあいなかには、DNAが細胞さいぼう周縁しゅうえん存在そんざいするれいもある[43])。

9a. あい細胞さいぼうないしき: 同心円どうしんえんじょう配列はいれつしたチラコイド表面ひょうめんにはフィコビリソーム付着ふちゃくしており、また細胞さいぼう中央ちゅうおう繊維せんいはDNA。
9b. プロクロロコックスぞく透過とうかがた電子でんし顕微鏡けんびきょうぞう (着色ちゃくしょく): チラコイドが同心円どうしんえんじょう配置はいちしており、中央ちゅうおうカルボキシソームがある (色部いろべ)。
9c. あい細胞さいぼう細胞さいぼうない構造こうぞう: 青色あおいろ細胞さいぼうまくそとまく、オレンジしょくはチラコイド、水色みずいろグリコーゲン緑色みどりいろ (C) はカルボキシソーム、ピンク色ぴんくいろ (G) はおそらくポリリンさんからだ

細胞さいぼうないにはカルボキシソーム (carboxysome, polyhedral body) とよばれる直径ちょっけい200–700 nm ほどのタンパク質たんぱくしつ顆粒かりゅう存在そんざいする[48][49]うえ9b, c)。カルボキシソームはおもルビスコ炭酸たんさん脱水だっすい酵素こうそからなり、からタンパク質たんぱくしつつつまれている。カルボキシソームは、おそらく効率こうりつてき二酸化炭素にさんかたんそ濃縮のうしゅく機構きこうかかわっており(じゅう炭酸たんさんイオンから二酸化炭素にさんかたんそ生成せいせい)、このためあいはほとんどひかり呼吸こきゅうしめさない[48][50]。ただし、おそらく特異とくいなグリコールさん代謝たいしゃ経路けいろをもつ[51]。カルボキシソームは、炭素たんそ固定こていおこなほか細菌さいきん光合成こうごうせい細菌さいきん化学かがく合成ごうせい細菌さいきん)にられることもある[52]

ふつう貯蔵ちょぞうとうとしてグリコーゲン存在そんざいするが、αあるふぁ-1,6結合けつごうぶんえだすくないセミアミロペクチンアミロースをもつものもいる[53][54]。このようなあい貯蔵ちょぞうするαあるふぁ-グルカンは、あいデンプン (cyanophycean starch) ともよばれる。おおくのあいは、アルギニンアスパラギンさんからなるリボソームペプチドであるシアノフィシン下図したず10a)の顆粒かりゅうあい顆粒かりゅう cyanophycin granule)をもち、おそらく窒素ちっそ貯蔵ちょぞうたいとしている[55]下図したず10b)。ただし光合成こうごうせい機能きのうするフィコビリソーム窒素ちっそ貯蔵ちょぞうたいとしていることもある[56]窒素ちっそ欠乏けつぼうではフィコビリソームが分解ぶんかいされ、これに由来ゆらいする窒素ちっそ利用りようする)。細胞さいぼうないには、あぶらしずくポリリンさんからだ(polyphosphate body; リン貯蔵ちょぞうたいとして機能きのう; うえ9c, 下図したず10c)などもふつうみられる[57]。またβべーた-ヒドロキシブチレート重合じゅうごうたい(バイオプラスチックの一種いっしゅ[57]炭酸たんさんカルシウム[58]下図したず10c)を細胞さいぼうないめるものもられている。

10a. シアノフィシン
10b. ドリコスペルマムぞく (Dolichospermum): 細胞さいぼうちゅうくろ部分ぶぶんはエアロトープ (ガス胞の集合しゅうごう)、中央ちゅうおうみぎじょう異質いしつ細胞さいぼう両端りょうたんにシアノフィシン顆粒かりゅうがある。
10c. あい細胞さいぼう元素げんそマッピングぞう: あかカルシウム (炭酸たんさんカルシウム)、みどりリン (ポリリンさん)

プランクトンせいあいなかには、ガス胞 (gas vesicle) をもつものがいる[14][59][60]。ガス胞は細長ほそながしょう胞であり、多数たすうのガス胞が平行へいこう密集みっしゅうして"エアロトープ" (aerotope, gas vacuole) を形成けいせいしている。ガス胞のまく脂質ししつではなく、タンパク質たんぱくしつからなる。このまくみず透過とうかしないため、ガス胞は空気くうきたされ比重ひじゅうかるくなり、細胞さいぼうくことができる。つまりガス胞は細胞さいぼうちゅう気泡きほうのようなものであり、みず屈折くっせつりつことなるため光学こうがく顕微鏡けんびきょうでは目立めだつ(うえ10b, 下図したず12)。光合成こうごうせい産物さんぶつ増加ぞうかやイオンみによって細胞さいぼうない膨圧たかくなるとガス胞はつぶれて細胞さいぼう沈降ちんこうし、そこで光合成こうごうせい産物さんぶつ消費しょうひやイオン排出はいしゅつによって膨圧が低下ていかするとふたたびガス胞がふくらんで細胞さいぼう浮上ふじょうする[61]。ガス胞はあい特有とくゆう構造こうぞうではなく、のプランクトンせい原核げんかく生物せいぶつられることもある[62]

光合成こうごうせい[編集へんしゅう]

あいは、酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいおこな唯一ゆいいつ原核げんかく生物せいぶつぐんである。あいは2種類しゅるい光化学こうかがくけい光化学こうかがくけいIとII)をもつてんで、光合成こうごうせいおこなほか細菌さいきん酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいおこなう)とはことなる[63]緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきんクロロビウムもん)やヘリオバクテリアフィルミクテスもん)は光化学こうかがくけいIとあいどうてつ硫黄いおうがた反応はんのう中心ちゅうしんのみを、紅色こうしょく細菌さいきんプロテオバクテリアもん)や緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきんクロロフレクサスもん)は光化学こうかがくけいIIとあいどうなキノンがた反応はんのう中心ちゅうしんのみをもつ。直列ちょくれつした2種類しゅるい光化学こうかがくけいをもつことが、酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいみず分解ぶんかいする)を可能かのうにしているとかんがえられている。

られているかぎり、すべてのあいこう環境かんきょう酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいおこなう。ただし、嫌気いやけ環境かんきょう酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい光化学こうかがくけいIを使用しようし、硫化りゅうか水素すいそ電子でんし供与きょうよたいとして硫黄いおう生成せいせい)をおこなれいられている[64][65]。また連続れんぞく暗黒あんこくでも、有機物ゆうきぶつ利用りようした従属じゅうぞく栄養えいようおこなって生育せいいく可能かのうたね通性つうせいこう独立どくりつ栄養えいようせい)もいる[66]Synechocystis sp. PCC 6803 など従属じゅうぞく栄養えいようのうをもつあいは、光合成こうごうせい遺伝子いでんし変異へんい致死ちしてきにならないため(光合成こうごうせいしなくてもきていける)、光合成こうごうせい研究けんきゅうのモデル生物せいぶつとしてひろもちいられている。またメタゲノム研究けんきゅう海水かいすいなどの環境かんきょうから直接ちょくせつ抽出ちゅうしゅつしたDNAをもとにしたゲノム解析かいせき)から、光合成こうごうせいのうふく代謝たいしゃてき不完全ふかんぜん光化学こうかがくけいII、ルビスコクエン酸くえんさん回路かいろなどのかけしつ)なあい (UCYN-A, unicellular cyanobacteria group A) の存在そんざいしめされているが、これは生物せいぶつ共生きょうせいして栄養えいようてき依存いぞんしてきているものとかんがえられている[67][68]ふるくは「無色むしょくあい」が報告ほうこくされているが[69]すくなくともその一部いちぶまったべつ細菌さいきんぐんぞくすることがあきらかとなっている(れい: ベッギアトアぞく)。

ほとんどのあいは、クロロフィル a をもつ。一部いちぶあいは、クロロフィル aくわえて、クロロフィル bd、または f をもつ[70][71][72]。クロロフィル df生物せいぶつなか一部いちぶあいのみがもつ色素しきそであり、人間にんげんにはえないきんあかがいこう光合成こうごうせい利用りようできる。クロロフィル b(または類似るいじ色素しきそ)をもつあいは、原核げんかく緑藻りょくそうともよばれる。原核げんかく緑藻りょくそうのプロクロロコックスぞく (Prochlorococcus) はクロロフィル aわりにジビニルクロロフィル a をもつてん特異とくい存在そんざいであり、光合成こうごうせい反応はんのう中心ちゅうしんでジビニルクロロフィル aもちいる唯一ゆいいつ生物せいぶつである[73][74]。またアカリオクロリスぞく (Acaryochloris) はクロロフィル a りょうすくなく、反応はんのう中心ちゅうしんでクロロフィル dもちいている[75]

Schematic of a hemi-discoidal phycobilisome.
11a. フィコビリソームのしき: 中央ちゅうおうにアロフィコシアニンが位置いちし、そこからフィコシアニン (あお)、フィコエリスリン (あか) からなるロッドがびている。
The photograph shows a series of cultures of different strains of cyanobacteria from the genera Prochlorococcus and Synechococcus. The different strains show a wide range of coloration, indicating their differing combinations of pigments for photosynthesis.
11b. さまざまないろのピコプランクトンせいあい: ひだりから2, 3番目ばんめがプロクロロコックスぞく (原核げんかく緑藻りょくそう)、のこりはシネココックスぞくであり、このいろちがいはおもにフィコビリンの有無うむ種類しゅるいりょうによる。

ほとんどのあいは、光合成こうごうせいアンテナ色素しきそタンパク質たんぱくしつであるフィコビリンタンパクしつをもつ。あいにおいて、フィコビリンタンパクしつフィコビリソーム形成けいせいし、チラコイド付着ふちゃくしている[76][77]。フィコビリソームの中央ちゅうおうにはアロフィコシアニンからなるコアが位置いちし、そこからフィコシアニンとフィコエリスリン(後者こうしゃくこともある)からなるロッドがびている(11a)。ふつう青色あおいろのフィコシアニンの割合わりあいおおいため、「あい」のしめすようにあお緑色みどりいろていする。しかしなかには赤色あかいろのフィコエリスリンをおおくもつため、紫色むらさきいろから赤色あかいろていするたねもいる(2, 11b)。またフィコエリスリンのわりにフィコエリスロシアニンをもつものもいる[78]原核げんかく緑藻りょくそうとよばれるあいはフィコビリンをほとんどもたないため、クロロフィルのいろである緑色みどりいろがそのままえる(11b)。

あいなかには、ひかりしつ波長はちょう)におうじてフィコシアニン:フィコエリスリン変化へんかさせるものもいる[79]たとえば緑色みどりいろこうではフィコエリスリンが増加ぞうか赤色あかいろこうでフィコシアニンが増加ぞうかし、それぞれの波長はちょうひかり効率こうりつてき吸収きゅうしゅうできるようになり、それにおうじてたいいろ変化へんかする。この反応はんのう補色ほしょく馴化じゅんか補色ほしょく順化じゅんか、complementary chromatic acclimation)[ちゅう 6] とよばれる。またフィコビリンタンパクしつ発色はっしょくだんとなるビリン色素しきそフィコシアノビリンなど)は、ひかり受容じゅようたいであるフィトクロムやシアノバクテリオクロム(はしひかりせい補色ほしょく馴化じゅんかのセンサーとなる)の発色はっしょくだんとしてももちいられている[81][82]

あいがもつカロテノイドとしては、βべーた-カロテンゼアキサンチン、エキネノン、ミクソキサントフィル(ミクソールはいとうからだ)が一般いっぱんてきだが、αあるふぁ-カロテンカンタキサンチン、ノストキサンチン、オシラキサンチン(オシロールはいとうからだ)などをもつものも報告ほうこくされている[83]

あい炭素たんそ固定こていカルビン回路かいろによっておこなわれる。あいのもつルビスコ(リブロース1,5-ビスリンさんカルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ)には2タイプがられる。おおくのあいは、緑色みどりいろ植物しょくぶつなどがもつものとあいどうな Form IB ルビスコをもつ。このようなあいβべーた-シアノバクテリア、Form IB ルビスコからなるカルボキシソームβべーた-カルボキシソーム とよばれる[48]一方いっぽう一部いちぶあい(プロクロロコックスぞくなど)は、一部いちぶプロテオバクテリアのものとあいどうな Form IA ルビスコをもつ(おそらく遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱによる)。このようなあいαあるふぁ-シアノバクテリア、Form IA ルビスコからなるカルボキシソームは αあるふぁ-カルボキシソーム とよばれる[48]

あいにおいて、酸素さんそ呼吸こきゅう電子でんし伝達でんたつけい呼吸こきゅうくさり)は細胞さいぼうまくやチラコイドに存在そんざいし、後者こうしゃ場合ばあいは、光合成こうごうせい光化学こうかがくけいタンパク質たんぱくしつ一部いちぶ共有きょうゆうしている(プラストキノン)[84]。また酸素さんそ呼吸こきゅうにおけるクエン酸くえんさん回路かいろ(TCA回路かいろ)のオキソグルタルさんデヒドロゲナーゼをいており、この部分ぶぶんべつ酵素こうそによって代謝たいしゃしている[85]

窒素ちっそ固定こてい[編集へんしゅう]

窒素ちっそは、タンパク質たんぱくしつ核酸かくさん原料げんりょうとしてすべての生物せいぶつにとって必須ひっす元素げんそである。窒素ちっそ窒素ちっそ分子ぶんしかたち (N2) で空気くうきちゅう大量たいりょう存在そんざいするが、すべてのかく生物せいぶつふくおおくの生物せいぶつは、窒素ちっそ分子ぶんし直接ちょくせつ利用りようすることはできない。しかし原核げんかく生物せいぶつなかには、窒素ちっそ分子ぶんしアンモニア変換へんかんできるものがおり、この反応はんのう窒素ちっそ固定こてい (nitrogen fixation) とよばれる。あいなかにも窒素ちっそ固定こてい可能かのうなものがおり、生態せいたいけいにおいて重要じゅうよう役割やくわりになっている(生物せいぶつ利用りよう可能かのう窒素ちっそ栄養分えいようぶん供給きょうきゅう[86][87][88]窒素ちっそ固定こていする酵素こうそであるニトロゲナーゼ酸素さんそよわいため、酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい窒素ちっそ固定こていを1つの細胞さいぼう同時どうじおこなうことはできない。それに対応たいおうして、あい以下いかのように光合成こうごうせい窒素ちっそ固定こていけてっている。

12. ドリコスペルマムぞく (ネンジュモ): ややひだりにある球形きゅうけい細胞さいぼう異質いしつ細胞さいぼう (りょうはしきょくぶしえる) であり、それ以外いがい細胞さいぼう (栄養えいよう細胞さいぼう) はガス胞からなるエアロトープ (細胞さいぼうないくろ顆粒かりゅうとしてえる) をもつ。

一部いちぶあいでは、ひかりたるちゅう光合成こうごうせいおこない、ひかりがない夜間やかん窒素ちっそ固定こていおこな[89][90]糸状いとじょうせいのアイアカシオぞく (Trichodesmium) では、窒素ちっそ固定こていおこな細胞さいぼう (diazocyte) とふつうの栄養えいよう細胞さいぼう分化ぶんかしており、光合成こうごうせい窒素ちっそ固定こてい同時どうじことなる細胞さいぼうおこなうことが可能かのうになっている[91][92]。このれいでは細胞さいぼう形態けいたいてき分化ぶんか顕著けんちょではないが、ネンジュモあいは、異質いしつ細胞さいぼう(heterocyte, ヘテロシスト heterocyst[ちゅう 7])とよばれる形態けいたいてきにもきわめて特殊とくしゅした窒素ちっそ固定こていよう細胞さいぼう形成けいせいする[17][94][95]うえ10b, 12)。異質いしつ細胞さいぼう光化学こうかがくけい一部いちぶくため細胞さいぼうない酸素さんそ発生はっせいせず、また酸素さんそとおさないあつ細胞さいぼうかべかこまれている。隣接りんせつする栄養えいよう細胞さいぼうせっする部分ぶぶんでは、異質いしつ細胞さいぼう細胞さいぼうしつきわめてほそくなっており、またその部分ぶぶんにはときに光学こうがく顕微鏡けんびきょう確認かくにんできるほどおおきなシアノフィシン顆粒かりゅうきょくぶし polar nodule)が存在そんざいする(うえ10b, 12)。異質いしつ細胞さいぼう固定こていされた窒素ちっそグルタミンかたち隣接りんせつ細胞さいぼう輸送ゆそうされ、隣接りんせつ細胞さいぼうからはその材料ざいりょうであるグルタミン酸ぐるたみんさんやエネルギーげんであるとう窒素ちっそ固定こてい大量たいりょうATP消費しょうひする)が供給きょうきゅうされる。異質いしつ細胞さいぼう通常つうじょう栄養えいよう細胞さいぼうから分化ぶんかするが、たねによってその位置いち間隔かんかくはほぼ一定いっていであり、重要じゅうよう分類ぶんるい形質けいしつとなっている。異質いしつ細胞さいぼう分泌ぶんぴつするペプチドによって周囲しゅうい細胞さいぼう異質いしつ細胞さいぼうになることが抑制よくせいされ、これによって異質いしつ細胞さいぼう間隔かんかく一定いっていになるれいられている。

ゲノム[編集へんしゅう]

13. Synechocystis sp. PCC 6803

原核げんかく生物せいぶつ同様どうようあい環状かんじょうDNAからなるゲノムをもち、また本来ほんらいのゲノムDNAにくわえて、ちいさな環状かんじょうDNA(プラスミド)をもつこともある。ただし一般いっぱんてき原核げんかく生物せいぶつとはことなり、おおくの場合ばあいゲノム(環状かんじょうDNA分子ぶんし)が複数ふくすうコピー存在そんざいする[96]おおくのあいでゲノム塩基えんき配列はいれつ報告ほうこくされており、とくSynechocystis sp. PCC 6803 は生物せいぶつとして4番目ばんめ酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい生物せいぶつとしてはじめてゲノムが解読かいどくされた[97]られているもののなかでは、ゲノムサイズは 1.7 - 9 Mbp(Mbp = 100まん塩基えんきたい)ほどであり(さらにおそらく 15 Mbp にたっするものもいる[98])、1,700–7,000ほどの遺伝子いでんしをもつ。このなかには、一部いちぶかく生物せいぶつのゲノムよりおおきく多数たすう遺伝子いでんしをもつものもいる。

あいは、かく藻類そうるいにくらべて形質けいしつ転換てんかんなど分子生物学ぶんしせいぶつがくてき解析かいせき比較的ひかくてき容易よういなものがおおく、光合成こうごうせい研究けんきゅうなどのモデル生物せいぶつとしてひろもちいられている[99]。よくもちいられるあいとして、Synechocystis sp. PCC 6803(13)、Thermosynechococcus elongatusSynechococcus elongatus PCC 6301、Cyanothece sp. ATCC 51142、Anabaena sp. PCC7120、Nostoc punctiforme などがある(PCC, ATCC は微生物びせいぶつかぶ保存ほぞん機関きかん略号りゃくごう)。

運動うんどう[編集へんしゅう]

14. 糸状いとじょうあい運動うんどう

あいむち細菌さいきんがた)をもたないが、細胞さいぼうがい(Sそう)のとうタンパク質たんぱくしつによる遊泳ゆうえい運動うんどうや、せんによる匍匐ほふく運動うんどうおこなうものがられている[31][100][101]。またあいにおいてもっともよくられた運動うんどうは、おおくの糸状いとじょうせいあいしめ滑走かっそう運動うんどう (gliding movement) である。直線ちょくせんてき運動うんどうだけではなく、トリコームがれたりする運動うんどうもよくられ(14)、ユレモぞく (Oscillatoria) の和名わみょう学名がくめいともこの姿すがた由来ゆらいする(oscillatio = 振動しんどう)。この運動うんどう粘液ねんえきとう噴射ふんしゃまたはとうタンパク質たんぱくしつせいがい(Sそう)が関係かんけいしているとかんがえられている[19]

またあいからは、シアノバクテリオクロム (cyanobacteriochrome) やフラビン結合けつごうタンパク質たんぱくしつ細菌さいきんがたロドプシンなどさまざまなひかり受容じゅようたいつかっている[79][102][103]。このようなひかり受容じゅようたいは、はしひかりせいひかり屈性くっせい補色ほしょく馴化じゅんか細胞さいぼう分化ぶんかなどひかりによって制御せいぎょされる現象げんしょうかかわっている。

生殖せいしょく[編集へんしゅう]

15a. 分裂ぶんれつちゅうのプロクロロコックスぞく (透過とうかがた電子でんし顕微鏡けんびきょうぞう)
15b. シアノファージ (透過とうかがた電子でんし顕微鏡けんびきょうぞう)
16a. そとせい胞子ほうし形成けいせい
16b. うちせい胞子ほうし形成けいせい
16c. アキネート (s)

あい基本きほんてき分裂ぶんれつによって増殖ぞうしょく15a)、またはぐんたい糸状いとじょうたい成長せいちょうおこない、ぐんたい糸状いとじょうたいはその分断ぶんだんによって増殖ぞうしょくする。一部いちぶたねは、そとせい胞子ほうし(exospore, エクソサイト exocyte; 16a)やうちせい胞子ほうし(endospore, ベオサイト baeocyte; 16b)を形成けいせいして無性むしょう生殖せいしょくおこな[14][15]

糸状いとじょうせいあいでは、ときに単純たんじゅん分断ぶんだん、または細胞さいぼうによるへだたばん (separation disc, necridium) 形成けいせいによって糸状いとじょうたい一部いちぶはなされ、連鎖れんさたい(ホルモゴニア; hormogonium, pl. hormogonia)とよばれるみじか細胞さいぼういと形成けいせいされる[104]連鎖れんさたいはしひかりせい滑走かっそう運動うんどうのう、またはガス胞などをもち、散布さんぷたいとして機能きのうする[105]

ネンジュモたねは、特殊とくしゅした休眠きゅうみん細胞さいぼうであるアキネート (akinete) を形成けいせいすることがある[106]16c)。アキネートには異質いしつ細胞さいぼう共通きょうつうする特徴とくちょう細胞さいぼうかべ成分せいぶん光化学こうかがくけいIIの発現はつげんスーパーオキシドジスムターゼてい活性かっせいなど)があり、その分化ぶんかには共通きょうつうのシステムがあるとかんがえられている[107]

あい原核げんかく生物せいぶつであり、有性ゆうせい生殖せいしょくおこなわない。ただし、外界がいかいのDNAをむことや(形質けいしつ転換てんかん)、ウイルスあいのウイルスはとくにシアノファージ cyanophage とよばれる)(15b)によるDNA注入ちゅうにゅう形質けいしつ導入どうにゅう)によって、遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱ頻繁ひんぱんこっていることが示唆しさされている[108]

生態せいたい[編集へんしゅう]

あいうみ淡水たんすい、さらに陸上りくじょう環境かんきょうにもひろ生育せいいくしており、あいがいない環境かんきょうさがすのはむずかしい[14][109][110]量的りょうてきにもおおく、その生物せいぶつりょうは10おくトンにたっするとの試算しさんもある[111]一般いっぱんてきに、かく藻類そうるいにくらべて温度おんど、pHがたか環境かんきょうこの傾向けいこうがあるが[112]低温ていおん[113]酸性さんせい環境かんきょう[114]生育せいいくするあいすくなくない。またかく藻類そうるいにくらべて、てい照度しょうど生育せいいく可能かのうなものがおお[115]

ひん栄養えいよう海域かいいき(つまり沿岸えんがんいき高緯度こういど地域ちいきのぞおおくの海域かいいき)では、ピコプランクトンせい直径ちょっけい 2 µm 以下いか)のあい(シネココックスぞく Synechococcus やプロクロロコックスぞく Prochlorococcus[ちゅう 8]主要しゅよう生産せいさんしゃとなっていることがおお[117][118][119]下図したず17a, b)。このような環境かんきょうでは、表層ひょうそうから真光しんこうそう下部かぶ水深すいしん 200 m 付近ふきん)まで、それぞれのひかり条件じょうけん適応てきおうしたピコプランクトンせいあいがすみけている[108]。このようなピコプランクトンせいあい地球ちきゅうじょうもっと個体こたいすうおお生物せいぶつであるとかんがえられており、シネココックスぞくとし平均へいきん 7.0 × 1026 細胞さいぼう、プロクロロコックスぞくとし平均へいきん 2.9 × 1027 細胞さいぼう試算しさんされ、そのじゅんいち生産せいさんりょうは 12 Gt 炭素たんそ/とし海洋かいようぜんじゅんいち生産せいさんりょうの25.2%にたっすると推定すいていされている[120]熱帯ねったい海域かいいきとく紅海こうかい南太平洋みなみたいへいよう)では、糸状いとじょうせいあいのアイアカシオぞく (Trichodesmium) がときにおおく、赤潮あかしお形成けいせいすることがある[92]下図したず17c, d)。

Photosynthetic picoplankton from the Pacific Ocean (off the Marquesas islands observed by epifluorescence microscopy (blue exciting light). Orange fluorescing dots correspond to Synechocococus cyanobacteria, red fluorescing dots to picoeukaryotes. Larger cells (e.g. diatom, upper right) can also be seen.
17a. 南太平洋みなみたいへいようマルキーズ諸島しょとうおきサンプルの蛍光けいこう顕微鏡けんびきょうぞう: 黄色おうしょくはピコプランクトンせいあいあかかく藻類そうるいみどりたい
Vertical distribution of the photosynthetic picoplankton populations determined by flow cytometry in the tropical Pacific (OLIPAC cruise, 1994).
17b. 熱帯ねったい太平洋たいへいようにおけるピコプランクトンの深度しんど分布ぶんぷ: あか = プロクロロコックスぞくみどり = シネココックスぞくちゃ = かくピコプランクトン
Bacterial bloom south of Fiji on October 18, 2010. Though it is impossible to identify the species from space, it is likely that the yellow-green filaments are miles-long colonies of Trichodesmium, a form of cyanobacteria often found in tropical waters.
17c. おそらくアイアカシオぞく赤潮あかしお (緑色みどりいろ部分ぶぶん) の衛星えいせい写真しゃしん (フィジー付近ふきん)
Trichodesmium bloom off Great Barrier Reef.
17d. だい発生はっせいしたアイアカシオぞく (グレートバリアリーフ)
ひん栄養えいよう湖沼こしょうでも、しばしばピコプランクトンせいあいゆううらないする[121]一方いっぽうとみ栄養えいよう湖沼こしょうでは、ミクロキスティスぞく (Microcystis)、ドリコスペルマムぞく (Dorychospermum)[ちゅう 9]、アファニゾメノンぞく (Aphanizomenon)、プランクトスリックスぞく (Planktothrix) などのプランクトンせいあいだい増殖ぞうしょくすることがある[123]下図したず18a–c)。このようなあいだい増殖ぞうしょくすると、水面すいめんあお緑色みどりいろこなをまいたようになるため、アオコ青粉あおこ)とよばれる。このようなあい増減ぞうげんには、さまざまな環境かんきょう要因よういんとともに、藻類そうるいとの競争きょうそう、シアノファージ(あいウィルス)やころせきんあい捕食ほしょくする生物せいぶつなどがかかわっている[124][125][126]一方いっぽうで、ひかりとどきにくいふか湖沼こしょうだい発生はっせいするあいられている(Planktothrix rubescens, 下図したず18d)。このたねひかり依存いぞんてき有機物ゆうきぶつんで窒素ちっそげん炭素たんそげんとして利用りようするため、ひかり補償ほしょうてん付近ふきんじゃくひかり条件下じょうけんかでも増殖ぞうしょくできる[127]
アオコが大発生して、湖水が黄緑色に染まった津久井湖
18a. アオコが発生はっせいした津久井湖つくいこ (9がつ)
Bloom of cyanobacteria in a freshwater pond. This accumulation in one corner of the pond was caused by wind drift. It looked as if someone had dumped a bucket color into the water.
18b. 水面すいめんにマットを形成けいせいしているアオコ (ドイツ、7がつ)
アオコを形成するミクロキスティス属 (Microcystis)
18c. アオコを形成けいせいするミクロキスティスぞく (Microcystis)
Nature reserve "Allgäuer Hochalpen" (NSG 00400.01): At an altitude of about 1800 m, the Schneck is behind the photographer. The valley in front belongs to the Stierbach in the upper Bärgündele valley. In the background the arêtes and summits of Kreuzkopf and Wiedemer Kopf can be seen. The little pond is reddish brown due to an algal bloom, caused by Planktothrix rubescens. That species of cyanobacteria prefers clear, standing water, which is poor in nutrients.
18d. 中央ちゅうおういけP. rubescensだい増殖ぞうしょくによって茶色ちゃいろまっている (ドイツ、7がつ)。

うみでも淡水たんすいでもそこせいせいあいおおく、しばしばバイオフィルム形成けいせいして基質きしつ表面ひょうめんおおっている[128]下図したず19a–c)。沿岸えんがん岩礁がんしょういき潮間しおまたいからしおうえたいでも、付着ふちゃくせいあいがペンキのようにべったりといわおおっていることがある。またオーストラリアシャークわんなど塩分えんぶん濃度のうどたか浅瀬あさせでは、うえしょく動物どうぶつがいないためそこせいせいあい群落ぐんらく発達はったつし、層状そうじょう構造こうぞうをもつドームじょう構造こうぞうであるストロマトライト (stromatolite) を形成けいせいする[38]下図したず19d)。ストロマトライトにるが、層状そうじょう構造こうぞうくものはスロンボライト (thrombolite)、貝殻かいがらなどをかく球状きゅうじょう形成けいせいされたものをオンコライト (oncolite) という[129][130]

Red_cyanobacteria_on_dead_gorgonian
19a. 海底かいていウミトサカうえについたあかあい (紅海こうかい)
Cyanobacterial mat at Shelenyat Reef, Red Sea, Egypt.
19b. 海底かいていあいマット (紅海こうかい)
Modern cyanobacterial-algal mat, salty lake on the White Sea seaside.
19c. 北極ほっきょくかいしお湖岸こがんあいマット
Stromatolites growing in Hamelin Pool Marine Nature Reserve, Shark Bay in Western Australia.
19d. ストロマトライト (オーストラリア、シャークわん)

あい土壌どじょう岩石がんせき表面ひょうめんなどりくいきにもおおく、極地きょくちから熱帯ねったいまでひろ分布ぶんぷしている(下図したず20a, b)。へん水性すいせい体内たいない水分すいぶんりょうおおきく変動へんどうしても、つまり乾燥かんそうしても仮死かし状態じょうたい生存せいぞんし、ふたたみずられると急速きゅうそく復活ふっかつする性質せいしつ)によるたか乾燥かんそうたいせいしめすものもおり、100ねんちか乾燥かんそう状態じょうたいかれたものが復活ふっかつしたとの報告ほうこくもある[131]土壌どじょう表層ひょうそうではあい土壌どじょうクラスト (soil crust) を形成けいせいし(下図したず20b)、土壌どじょう安定あんてい窒素ちっそ栄養分えいようぶん供給きょうきゅうおこなうため、とく砂漠さばく荒野あらのでの植生しょくせい遷移せんい初期しょき段階だんかいにおいて重要じゅうようはたらきをたすことがある[109][110]あいなかには、岩石がんせきないせいいわなか生育せいいく)のものもおり、砂漠さばく極地きょくちからもつかっている[132]

イシクラゲ
20a. 地表ちひょう生育せいいくするイシクラゲ (Nostoc commune)
Biological soil crust, Saguaro National Park (RMD), Arizona.
20b. あいふく土壌どじょうクラスト (米国べいこくアリゾナしゅう)
The orange and brown color at the edge are due to the cyanobacteria Phormidium, Synechococcus, and Calothrix.
20c. 水温すいおん対応たいおうして帯状おびじょう分布ぶんぷしている複数ふくすうしゅこう熱性ねっせいあい (イエローストーン国立こくりつ公園こうえん)
A crevasse created by water drilling a hole tens of meters deep into the glacier ice. Our skidoo guide inspects the crack. Langjökull glacier. July 2006.
20d. 氷河ひょうがじょうあい (黒色こくしょく部分ぶぶん) (アイスランド)

温泉おんせんとくアルカリ性あるかりせいから中性ちゅうせい)に生育せいいくするこう熱性ねっせいあいられており(温泉おんせん[109][110]、このような場所ばしょでは温度おんどおうじて複数ふくすうしゅあい帯状おびじょう分布ぶんぷしめすこともある(うえ20c)。なかには 70℃ 以上いじょう高温こうおんえるものやいたりてき増殖ぞうしょく温度おんどが 60℃ ちかいものもいる。一方いっぽうゆき氷上ひかみ北極ほっきょく南極なんきょくのような低温ていおん環境かんきょうおおられるあいもいる[113][128][133]うえ20d)。氷河ひょうがうえ粒子りゅうしじょう成長せいちょうしたあいクリオコナイト (cryoconite) とよばれ、くろっぽいいろのためねつ吸収きゅうしゅう氷河ひょうがじょうあな(クリオコナイトホール)を形成けいせいする。またしおみずうみのような塩分えんぶん濃度のうどたか環境かんきょう生育せいいくするものもおり、浸透しんとうあつ調節ちょうせつ物質ぶっしつ(グルコシルグリセロール、グリシントリメチルグリシンなど)の蓄積ちくせきなどによってこう浸透しんとうあつ対応たいおうしている[134]

共生きょうせい[編集へんしゅう]

あいなかには、生物せいぶつ共生きょうせいしているものもすくなくない[135][136][137][138][139][140]。このような共生きょうせいしゃであるあいは、シアノビオント (cyanobiont) とよばれることがある。

地衣ちいるいおおくは緑藻りょくそう共生きょうせいしゃとしているが、地衣ちいの 8% ほどたねあい共生きょうせいしゃとしており、とくにこのような地衣ちいあい地衣ちい (cyanolichen) ともよばれる[137][141]下図したず21a)。あい地衣ちいではあい細胞さいぼうがい共生きょうせいしているが、ゲオシフォンGeosiphon; きんきんとして重要じゅうようなグループであるグロムスもんぞくする)では、あい (Nostoc punctiforme) が細胞さいぼうない共生きょうせいしている[137][142][143][144]下図したず21b)。これらのれいでは、あい光合成こうごうせい産物さんぶつ有機物ゆうきぶつ)を宿主しゅくしゅ供給きょうきゅうし、宿主しゅくしゅからは好適こうてき生育せいいく環境かんきょうているとかんがえられている。おなじような関係かんけいにあるものとして、海綿かいめん[145]とうあしるい[146]ホヤ[147]下図したず21c)、放散ほうさんちゅう[148][149]ゆうあなちゅう[150]繊毛せんもうちゅう[148][149]うずむち[148][149][151][152]下図したず21d)などにあい細胞さいぼうそとまたは細胞さいぼうない共生きょうせいしているれいられる。このようなあいなかには、ホヤに共生きょうせいするプロクロロンぞく (Prochloron) のように宿主しゅくしゅ体外たいがいでは生育せいいくできない絶対ぜったい共生きょうせいせいのものもいる。

21a. あい共生きょうせいしゃとする地衣ちいるいであるイワノリの1しゅ (嚢菌もん)
21b. あい (No) が細胞さいぼうない共生きょうせいしているゲオシフォン (グロムスもん)
21c. プロクロロン共生きょうせいしているチャツボボヤ (ホヤつな)
21d. あい (上部じょうぶ集積しゅうせきしている赤褐色せきかっしょく顆粒かりゅう) を共生きょうせいさせたオルニトケルクスぞく (うずむちつな)

細胞さいぼうない共生きょうせいしたあい細胞さいぼうしょう器官きかんとなったれいもある。みどりたい色素しきそたい)は、太古たいこ細胞さいぼうない共生きょうせいしたあい起源きげんをもつが、現在げんざいではこのあい自立じりつのううしない、完全かんぜん宿主しゅくしゅ制御せいぎょされた細胞さいぼうしょう器官きかんとなっている[9][153]ゆうから糸状いとじょうかりあしアメーバであるビンカムリるいPaulinella spp.; ケルコゾアもん) は、みどりたいとは起源きげんことなる(よりあたらしい)あいとの細胞さいぼうない共生きょうせい由来ゆらいする構造こうぞうクロマトフォア chromatophore とよばれる)をもつ。この構造こうぞうすで宿主しゅくしゅ不可分ふかぶん存在そんざいであり、細胞さいぼうしょう器官きかんしたものであることがあきらかとなっている[154]

光合成こうごうせい生物せいぶつあい共生きょうせいしているれいられている。このような共生きょうせいでは、あい窒素ちっそ固定こていによって生成せいせいした窒素ちっそ化合かごうぶつ宿主しゅくしゅ供給きょうきゅうしている[136][155]あい共生きょうせいしている陸上りくじょう植物しょくぶつとして、ウスバゼニゴケ[156]こけるい; 下図したず22a)、ツノゴケるい[156]下図したず22b)、アカウキクサぞく[157][158]うす嚢シダるい; 下図したず22c)、ソテツるい[159]下図したず22d)、グンネラ[160][161]被子植物ひししょくぶつ)などがられている。これらのなかには、あい感染かんせん促進そくしんするために植物しょくぶつあい連鎖れんさたいせん形成けいせい誘導ゆうどうするれいれられている[100][136]。またアカウキクサるい共生きょうせいあい宿主しゅくしゅ体外たいがいでは生存せいぞん不可ふか絶対ぜったい共生きょうせいせいであり、宿主しゅくしゅきょう進化しんかしていることがられている[136][158]。ソテツるいはいくつかの毒素どくそをもつことがられているが、このうち BMAA (βべーた-methylamino-L-alanine) はソテツ自身じしん生成せいせいしたものではなく、共生きょうせいあい生成せいせいしたものであるとかんがえられている[162]
22a. ウスバゼニゴケ (こけるい) の葉状ようじょうたいにはあい共生きょうせいしている (暗色あんしょく)。
22b. ニワツノゴケ (ツノゴケるい) の葉状ようじょうたいにはあい共生きょうせいしている。
22c. ニシノオオアカウキクサ (うす嚢シダるい) のにはあい共生きょうせいしている。
22d. ソテツぞくのサンゴじょう (内部ないぶあい共生きょうせい)
22e. この Guinardia (珪藻けいそう) の細胞さいぼうないにはあいRichelia共生きょうせいしている (りょうはしに2個体こたいずつえる)。

みずかいでも、珪藻けいそう[163][138][164][165][166][167]ハプト[168][169]など光合成こうごうせいおこな藻類そうるいあい共生きょうせいしているれいられている(うえ22e)。ハフケイソウ珪藻けいそう細胞さいぼうない共生きょうせいしているあいは、すで自立じりつのう光合成こうごうせいのううしない、楕円だえんたい (spheroid body) とよばれる細胞さいぼうしょう器官きかんになっている[170]Braarudosphaera(ハプト)に共生きょうせいするあい (UCYN-A) も光合成こうごうせいのうふくむいくつかの機能きのういており、おそらく宿主しゅくしゅおおきく依存いぞんしている[67]

23. ツメゴケぞく一種いっしゅ (嚢菌もん) においておも共生きょうせい緑藻りょくそう (Coccomyxa) であるが、特定とくてい部位ぶい (拡大かくだいぞう) にはネンジュモぞく共生きょうせいしている。

地衣ちいるいサンゴにおいては、おもとなる共生きょうせいしゃ(それぞれ緑藻りょくそううずむち)とともに、窒素ちっそ固定こていおこなあい共生きょうせいしているれいられている[171][172]23)。これらのれいでは、光合成こうごうせい (有機物ゆうきぶつ供給きょうきゅう) と窒素ちっそ固定こてい窒素ちっそ栄養分えいようぶん供給きょうきゅう)を共生きょうせいしゃあいだ分業ぶんぎょうしているとかんがえられている。

上記じょうきれいにくらべて、共生きょうせい関係かんけい明瞭めいりょうではない、より「ゆるい」共生きょうせい関係かんけいられている。そのようなれいとして、あいぐん集中しゅうちゅう嚢菌生育せいいくしているもの[141]や、あい珪藻けいそう密集みっしゅうしているもの[173]海藻かいそう[174][175]シャジクモるい[176]蘚類[177][178]マングローブ植物しょくぶつ[179]海草かいそう[180][181]、ウキクサ[135]イネ[135]、ラン(吸水きゅうすい[182]表面ひょうめんあい着生ちゃくせいしているれいなどが報告ほうこくされている。

人間にんげんとのかかわり[編集へんしゅう]

がい[編集へんしゅう]

とみ栄養えいよう湖沼こしょうにおいて(とく夏期かき)、あいはときにだい増殖ぞうしょくしてアオコ青粉あおこ)とよばれる現象げんしょうこす(下図したず24a; 上記じょうき参照さんしょう)。アオコは様々さまざまかたち人間にんげん生活せいかつがいあたえることがある[123][183]。アオコは水面すいめん形成けいせいされるため湖沼こしょう遮光しゃこうし、水草みずくさ植物しょくぶつプランクトン生育せいいくさまたげる。また大量たいりょう発生はっせいしたアオコの夜間やかんにおける呼吸こきゅう、およびアオコがんださい分解ぶんかいによって酸素さんそ消費しょうひされ、湖沼こしょうさんかけ状態じょうたいになり、水生すいせい生物せいぶつぬことがある。一部いちぶのアオコは2-メチルイソボルネオール下図したず24b)やゲオスミンなどのカビしゅう物質ぶっしつさんし、問題もんだいとなることがある。さらにアオコを形成けいせいするあいなかには、下記かきのようなあいどくさんせいするものもいる。

あいなかにはどくあいどく、シアノトキシン cyanotoxin)を生成せいせいするものがおり、家畜かちくやヒトに被害ひがいしょうじることもある[184][185][186][187][188]リボソームペプチドリボソームにおける翻訳ほんやくかいさないペプチド)であるミクロシスチンうえ24c)やノジュラリンうえ24d)はタンパク質たんぱくしつホスファターゼ阻害そがいし、肝臓かんぞうどくとなる。またアルカロイドであるアナトキシン(うえ24e)やサキシトキシンはシナプスでの伝達でんたつ阻害そがいする神経しんけいどくとなる。食用しょくようもちいられるたねのスピルリナからビタミンB12の同族どうぞくたい同定どうていされたがビタミンB12の補給ほきゅうげんにはならない[189]、また不適切ふてきせつ製造せいぞう工程こうてい生産せいさんされた食品しょくひんでの健康けんこう被害ひがい報告ほうこく[190]

アクアリウムにおいては、水槽すいそうのガラス壁面へきめん水草みずくさ流木りゅうぼくなどにさまざまなたねあい(「こけこけ」や「」と総称そうしょうされる)が繁茂はんもすることがある[191][192]あい繁茂はんもする原因げんいんしゅによってことなるが、ひかり条件じょうけん栄養えいようしお濃度のうど水流すいりゅう変化へんかなどによる。見栄みばえがわるく、悪臭あくしゅうともなうこともある。対策たいさくとして、みずえとろ装置そうち増強ぞうきょう照明しょうめい時間じかん調整ちょうせいうえしょくせいさかなやエビ、かいあいべさせる、市販しはんされている薬剤やくざい利用りよう、などがある。

食用しょくよう[編集へんしゅう]

アフリカや中南米ちゅうなんべい湖沼こしょうだい発生はっせいする "スピルリナ"(ふるくは Spirulina分類ぶんるいされていたためこのでよばれるが、現在げんざいでは Arthrospiraうつされている)は現地げんちではふるくから食料しょくりょうとして利用りようされていたが、現在げんざいでは世界せかい各地かくちだい規模きぼ培養ばいようされ、健康けんこう食品しょくひんなどとして流通りゅうつうしている[193][194]下図したず25a)。最大さいだい用途ようと健康けんこう食品しょくひんであり、錠剤じょうざいなどのかたち市販しはんされている (下図したず25b, c)。またスピルリナから抽出ちゅうしゅつされた光合成こうごうせい色素しきそであるフィコシアニンは、水溶すいようせいあお天然てんねん色素しきそとして冷菓れいかなどに利用りようされている[193][195]下図したず25d)。さらにカロテノイドをふくむため、錦鯉にしきごい色揚いろあげざい熱帯魚ねったいぎょよう飼料しりょう配合はいごうされている[193]

25a. "スピルリナ"のだい規模きぼ培養ばいよう (フランス)
25b. スピルリナのタブレット
25c. スピルリナ製品せいひん顕微鏡けんびきょうぞう
25d. スピルリナの色素しきそ利用りようしたアイスキャンディー

ほかにも、食用しょくようとしてのあい利用りよう世界せかい各地かくち散見さんけんされる。かみさいNostoc flagelliforme, ネンジュモ)は中華ちゅうか料理りょうり高級こうきゅう食材しょくざいであり、内陸ないりくアジアのステップ地帯ちたい地表ちひょう生育せいいくする[196]うえ25e)。上記じょうきのように、このようなあい土壌どじょう安定あんてい植生しょくせい発達はったつ重要じゅうようであり、かみさい乱獲らんかく表土ひょうど流出りゅうしゅつなど環境かんきょう破壊はかいこした。そのため、中国ちゅうごくでは2000ねんかみさい採取さいしゅ販売はんばい禁止きんしされている。かみさいきんえんかずらせんまい (Nostoc sphaeroides) やイシクラゲ (Nostoc commune) も、日本にっぽん中国ちゅうごく南米なんべいなどで食用しょくようとされることがある[197]河川かせん生育せいいくするアシツキ (Nostoc verrucosum) は日本にっぽんふるくから食用しょくようとされ、万葉集まんようしゅうにアシツキを採取さいしゅする女性じょせいんだ大伴家持おおとものやかもちうたがある。スイゼンジノリ (Aphanothece sacrum, クロオコックス) は九州きゅうしゅう湧水わきみずからのみられるあいであり懐石かいせき料理りょうり高級こうきゅう食材しょくざいなどに利用りようされ、養殖ようしょくおこなわれている[198]

その[編集へんしゅう]

あい窒素ちっそ固定こていのうをもつため、有機ゆうき肥料ひりょうとしてもちいられることがある。アカウキクサるいうす嚢シダるい)は内部ないぶ窒素ちっそ固定こていのうをもつあい (Anabaena azollae) を共生きょうせいさせており (上記じょうき参照さんしょう)、水田すいでん緑肥りょくひ利用りようされることがある[199]

あい生成せいせいするさまざまな生理せいり活性かっせい物質ぶっしつ[200][201][202]や、あい細胞さいぼうがいがもつ保水ほすいせい紫外線しがいせん防御ぼうぎょかかわる物質ぶっしつ[29][203]かんして、利用りようけた研究けんきゅうおこなわれている。

あい利用りようした再生さいせい可能かのうエネルギーの研究けんきゅうさかんにおこなわれている[204][205]たとえば光合成こうごうせいによってエタノールをさんせいできる遺伝子いでんし改変かいへんあい、つまり光合成こうごうせいによって二酸化炭素にさんかたんそ直接ちょくせつエタノールに変換へんかんするあい作出さくしゅつされている[206]。また窒素ちっそ固定こていさいに、副産物ふくさんぶつとして水素すいそ生成せいせいされるため、これを利用りようした水素すいそ生産せいさんこころみられている[204]。さらに、あいによる光合成こうごうせい直接ちょくせつ電気でんき変換へんかんする研究けんきゅうおこなわれている[207][208]

米国べいこくNASAは、火星かせいテラフォーミングへのあい利用りようげたことがある[209]

進化しんか[編集へんしゅう]

ゲノムレベルでの系統けいとう解析かいせきからは、あい細菌さいきんなかクロロフレクサスもんデイノコックス・テルムスもん放線ほうせんきんもんフィルミクテスもんなどに比較的ひかくてききんえんであることが示唆しさされており、これらをわせてテッラバクテリア (Terrabacteria;じょうもんレベルに相当そうとう) にまとめることが提唱ていしょうされている[210][211]あいは、生物せいぶつ進化しんかにおいてはじめて(そしてただ1かい酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいのう獲得かくとくした生物せいぶつぐんであるとかんがえられている。メタゲノム研究けんきゅうにより、動物どうぶつ腸管ちょうかん土壌どじょう汚水おすい地下水ちかすいなど様々さまざま環境かんきょうから、あいきんえん光合成こうごうせい細菌さいきん系統けいとうぐんがいくつかつかっている(メライナバクテリアなど)[212][213][214]。これらの細菌さいきん光合成こうごうせいのう痕跡こんせきまったくもたないことから、あい祖先そせん嫌気いやけせい光合成こうごうせい生物せいぶつであり、遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱなどによって酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいのう獲得かくとくしたと一般いっぱんにはかんがえられている[213][215]。ただし、水平すいへい伝播でんぱのもとになった生物せいぶつについてはよくわかっていない。

あい以外いがい光合成こうごうせい細菌さいきんは、あいがもつ光化学こうかがくけいIもしくは光化学こうかがくけいIIのどちらか一方いっぽうにのみあいどう光合成こうごうせいシステムをもつ[216]。これらのシステムではみずひかり分解ぶんかいこらず、酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいおこなわれる。2つの光化学こうかがくけい連結れんけつした酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいおこな細菌さいきんあい以外いがいられていない。そのため、あい以外いがい光合成こうごうせい細菌さいきんから、それぞれの光化学こうかがくけい別個べっこあい祖先そせん水平すいへい伝播でんぱしたとみなされる場合ばあいおおい。しかし、かく光化学こうかがくけい起源きげん進化しんかについてはほとんどわかっておらず、あい以外いがい光合成こうごうせい細菌さいきんあいより以前いぜん存在そんざいしたことをしめ直接的ちょくせつてき証拠しょうこはない。そのため、あいのもつ2つの光化学こうかがくけい別個べっこ細菌さいきん水平すいへい伝播でんぱして酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいこうから誕生たんじょうした可能かのうせいも、現在げんざいのところ否定ひていする証拠しょうこはない。実際じっさいに、緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきん緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきんなど一部いちぶ光合成こうごうせい細菌さいきんについては、その起源きげんあいよりもはるかにおそいことを示唆しさするデータが提出ていしゅつされており[217][218]あいふくめてどの光合成こうごうせい細菌さいきんもっとふるくに誕生たんじょうしたのかは現在げんざい合意ごういいたっていない[219]

26. 22–23おくねんまえストロマトライト (米国べいこくミシガンしゅう)

あい進化しんか化石かせきやバイオマーカー(化学かがく化石かせきbiomarker)、分子ぶんし時計とけい計算けいさんなど様々さまざま角度かくどから研究けんきゅうおこなわれている。しかし、いずれもおおくの異論いろんがあり、ひろ合意ごういのとれた仮説かせつ現在げんざい存在そんざいしない。地質ちしつがくてき証拠しょうこからはおよそ24おくねんまえ地球ちきゅう急速きゅうそく酸化さんかてき環境かんきょう変化へんかしていったことがられており、だい酸化さんか事変じへんだい酸化さんかイベント、Great Oxygenation Event, GOE)とよばれる[220]。これは光合成こうごうせいによってつくられた酸素さんそ原因げんいんであるというのがもっと有力ゆうりょく説明せつめいであり、そのため、あいすくなくともGOEまでには誕生たんじょうしていたとかんがえられている。しかしながら、GOE以前いぜんにも少量しょうりょう酸素さんそ存在そんざいしていたことをしめ証拠しょうこ複数ふくすうあり、あい誕生たんじょうがどこまでさかのぼるのかが議論ぎろんとなっている[221][222]太古たいこだい地層ちそうおおられるしまじょう鉄鉱てっこうゆか海水かいすいちゅうてつなどが当時とうじすでに存在そんざいした酸素さんそによって酸化さんかされた結果けっかであるとするせつもあるが[220]一方いっぽうあい起源きげんをGOEとほぼどう時期じきとみなす研究けんきゅうもある[215]一時期いちじきあい固有こゆうのバイオマーカーが太古たいこだいからつかり、GOE以前いぜんあいおよび酸素さんそ存在そんざいしめ証拠しょうことして注目ちゅうもくされたが、その研究けんきゅうで、つかったバイオマーカーは後世こうせい汚染おせんである可能かのうせいつよ[223]、さらにバイオマーカー自体じたいあい固有こゆうではないことが判明はんめいしている[224]。そのほか、あいかんがえられる化石かせきストロマトライトがある[1][225](11a)。現在げんざい地球ちきゅうじょうられるストロマトライトの形成けいせいにすべてあいかかわっていることから、ストロマトライトの化石かせき過去かこあい存在そんざいしめ証拠しょうことしてあつかわれていたが[226]現在げんざいではこれは生物せいぶつ起源きげんや、あい以外いがい光合成こうごうせい細菌さいきん由来ゆらいのものもふくまれているとかんがえられている[1][227]。そのため、ストロマトライト単独たんどくあい進化しんかについて議論ぎろんすることはむずかしい。

いずれにせよ、あい誕生たんじょうによって地球ちきゅう環境かんきょう激変げきへんし(こうてき環境かんきょう有機物ゆうきぶつ安定あんていてき供給きょうきゅうオゾンそう形成けいせいなど)、現在げんざい地球ちきゅう生態せいたいけい基礎きそきずかれた[9][228][229]酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせい生物せいぶつあいだけである時代じだいながつづいたが、その(ある研究けんきゅうでは15おくねん以上いじょうまえ)、あるかく生物せいぶつにあるあい細胞さいぼうない共生きょうせいし、やがてこの共生きょうせいあい増殖ぞうしょく代謝たいしゃ宿主しゅくしゅであるかく生物せいぶつ制御せいぎょされるようになり、最終さいしゅうてきみどりたい色素しきそたい)とよばれる細胞さいぼうしょう器官きかんへと変化へんかした[9][153][230]。このさいあい細胞さいぼうまくそとまく色素しきそたいの2まいまくになったとかんがえられている[231]。この現象げんしょういち共生きょうせい (primary endosymbiosis) とよばれ、これによってかく生物せいぶつ酸素さんそ発生はっせいがた光合成こうごうせいのう獲得かくとくした。生物せいぶつ歴史れきしなかいち共生きょうせいただかい現象げんしょうであったとかんがえられており、すべてのみどりたい単一たんいついち共生きょうせい由来ゆらいする(その共生きょうせいたものもある)。多数たすう遺伝子いでんしもちいた系統けいとう解析かいせきから、いち共生きょうせいにおいて共生きょうせいしゃとなったあいは、グロエオマルガリータぞく (Gloeomargarita) という淡水たんすいさん単細胞たんさいぼうせいあいきんえんあいであったことが示唆しさされている[232]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

ふるくは、あいもっとも"原始げんしてき植物しょくぶつ"とかんがえられ、藍色あいいろ植物しょくぶつもんあい植物しょくぶつCyanophyta)、あいつな (Cyanophyceae)に分類ぶんるいされていた[233][234]。しかしみどりたい共生きょうせいせつ一般いっぱんてきとなり、あいの"植物しょくぶつ"の直接的ちょくせつてき類縁るいえんせいみとめられなくなった(ただし上記じょうきのように、細胞さいぼうない共生きょうせいみどりたいとおしてつながっている)。現在げんざいでもあい藻類そうるいいちぐんとしてあつかわれることがおおいが[12][3][5][9]、このような系統けいとうてき異質いしつせいから藻類そうるいからのぞかれることもある(ただしあいのぞいても藻類そうるい系統けいとうぐんである)[235][236]。 これらの分類ぶんるいぐんめい植物しょくぶつ命名めいめい規約きやくげん 国際こくさい藻類そうるい菌類きんるい植物しょくぶつ命名めいめい規約きやく)にもとづくものであり、原核げんかく生物せいぶつであるあいたいしては近年きんねんではほとんどもちいられない[ちゅう 10]。またふるくは、ねばつな (Myxophyceae) やねば植物しょくぶつもん (Myxophta)、分裂ぶんれつつな (Schizophyceae) という分類ぶんるいぐんめい使つかわれていたこともある[3][237]

あい原核げんかく生物せいぶつであり、細菌さいきん(バクテリア、真正しんしょう細菌さいきんドメインぞくする。細菌さいきんなかでは、あい比較的ひかくてき独立どくりつした系統けいとうぐん形成けいせいしており、シアノバクテリアもん藍色あいいろ細菌さいきんもん学名がくめい: Cyanobacteria)としてあつかわれる。メタゲノム研究けんきゅうによってつかった、あいきんえん従属じゅうぞく栄養えいようせい細菌さいきんぐんである"メライナバクテリアつな" (Melainabacteria) や"セリキトクロマチアつな" (Sericytochromatia) などは、シアノバクテリアもんふくめてあつかわれることがあるが、その場合ばあい光合成こうごうせいのうをもつあいはオキシフォトバクテリアつな (Oxyphotobacteria)[ちゅう 2] にまとめられ、これらの光合成こうごうせい細菌さいきんぐん併置へいちされる[212][213]。ただし、シアノバクテリアもん光合成こうごうせいせいのグループのみにかぎかんがえもある[7]

あい分類ぶんるい学的がくてきには細菌さいきんとしてあつかうべきであるが、ほとんどの学名がくめい植物しょくぶつ命名めいめい規約きやくげん 国際こくさい藻類そうるい菌類きんるい植物しょくぶつ命名めいめい規約きやく)にもとづいて提唱ていしょうされており、国際こくさい原核げんかく生物せいぶつ命名めいめい規約きやくもと提唱ていしょうされた学名がくめいすくない[238]

クロロフィル b をもつあい原核げんかく緑藻りょくそう)は、発見はっけん当初とうしょ原核げんかく緑色みどりいろ植物しょくぶつもん (Prochlorophyta) としてあいとはべつもんけられていた[239]。しかしその研究けんきゅうから原核げんかく緑藻りょくそう系統的けいとうてきあいふくまれることがしめされ、現在げんざいでは分類ぶんるいぐんめいとして原核げんかく緑色みどりいろ植物しょくぶつもんもちいることはない。ただし「原核げんかく緑藻りょくそう (prochlorophytes)」というかたりは、一般いっぱんめいとしてはしばしばもちいられる。

藻類そうるい同様どうようあいはその体制たいせい(おおまかなからだのつくり)にもとづいて分類ぶんるいされ、いくつかのけられてきた[47][240][241]下表かひょう1)。細菌さいきん分類ぶんるい基準きじゅんとなっていた「バージェイ細菌さいきん分類ぶんるい便覧びんらん (Bergey’s Manual) だい2はん」でも基本きほんてきにはおな体系たいけいもちいられていた[112]

ひょう1. 古典こてんてきあい分類ぶんるい体系たいけいいちれい[13][112]
バージェイ細菌さいきん分類ぶんるい便覧びんらん だい2はん での分類ぶんるい 特徴とくちょう 代表だいひょうぞく
クロオコックス (Chroococcales)[ちゅう 11] subsection I 単細胞たんさいぼうまたはぐんからだせい Synechococcus, Synechocystis, Chroococcus, Aphanocapsa, Coelosphaerium, Merismopedia, Microcystis
プレウロカプサ (Pleurocapsales) subsection II 単細胞たんさいぼうまたはぐんからだせいうちせい胞子ほうし (ベオサイト) 形成けいせい Pleurocapsa, Chroococcidiopsis, Xenococcus
ユレモ (Oscillatoriales) subsection III 糸状いとじょうせい異質いしつ細胞さいぼう Oscillatoria, Phormidium, Lyngbya, Arthrospira, Planktothrix, Pseudanabaena
ネンジュモ (Nostocales) subsection IV 糸状いとじょうせい (しんぶんえだなし)、異質いしつ細胞さいぼうあり Anabaena, Nostoc, Aphanizomenon, Cylindrospermum, Calothrix, Scytonema
スチゴネマ (Stigonematales) subsection V 糸状いとじょうせい (しんぶんえだあり)、異質いしつ細胞さいぼうあり Stigonema, Hapalosiphon, Fischerella

しかし分子ぶんし系統けいとうがくてき研究けんきゅう結果けっか上記じょうき分類ぶんるいぐんおおくは系統けいとうぐんであることが判明はんめいしており、とく単細胞たんさいぼうせい糸状いとじょうせいあいだでは頻繁ひんぱん平行へいこう進化しんかとく糸状いとじょうたいから単細胞たんさいぼうたいへの進化しんか)がこったとかんがえられている[242][241]。2019ねん現在げんざいまでに報告ほうこくされている分子ぶんし系統けいとう解析かいせき結果けっかもとづくシアノバクテリアもんない系統けいとう仮説かせつの1つをしたしめす。

シアノバクテリアもん

"セリキトクロマチアつな"[ちゅう 1]

"メライナバクテリアつな"[ちゅう 1]

オキシフォトバクテリアつな

グロエオバクター (Gloeobacter)

クレード G (Octopus Spring clade) (e.g. "Synechococcus" PCC7336, JA-3-3Ab)

●■クレード F (e.g. Pseudanabaena, "Synechococcus" PCC7502)

グロエオマルガリータ (Gloeomargarita)

みどりたい (色素しきそたい)

クレード E (AcTh) (e.g. Acaryochloris, Thermosynechococcus)

●■Prochlorothrix クレード (e.g. Nodosilinea, Lagosinema, Prochlorothrix)

クレード C1 (SynPro) (e.g. Prochlorococcus, "Synechococcus" WH8102)

クレード C2 (Synechococcus s.s.) (Synechococcus elongatus)

●■クレード C3 (LPP-B) (e.g. "Synechococcus" PCC7335, "Phormidium" NIES-30)

クレード D (e.g. "Geitlerinema" PCC 7407, Leptolyngbya PCC 6306)

Geitlerinema PCC 7105 クレード

クレード A (Osc) (e.g. Trichodesmium, Arthrospira, Planktothrix)

●▲■クレード B2 (SPM) (e.g. Pleurocapsa, Microcystis, "Synechocystis" PCC 6803)

Moorea クレード

●■クレード B3 (e.g. Crinalium PCC 9333, Chamaesiphon PCC 6605)

●▲クロオコッキディオプシス (e.g. Chroococcidiopsis, "Synechocystis" PCC 7509)

ネンジュモ

27. あい系統けいとう仮説かせついちれい (基本きほんてきにゲノム塩基えんき配列はいれつ情報じょうほうあきらかなもののみ): いくつかの系統けいとう解析かいせき結果けっかもとづく[232][40][243][244][116][245][213]. = 単細胞たんさいぼうぐんたい (きゅうクロオコックス)、 = 単細胞たんさいぼうぐんたいうちせい胞子ほうしあり (きゅうプレウロカプサ)、 = 糸状いとじょうせい (きゅうユレモ)、 = 糸状いとじょう異質いしつ細胞さいぼうあり (きゅうネンジュモ・スチゴネマ).

2019ねん現在げんざい、このような系統けいとう関係かんけい完全かんぜん反映はんえいさせた分類ぶんるい体系たいけい提唱ていしょうされていない。また、分子ぶんし系統けいとう解析かいせきおこなわれたあいは、いまだごく一部いちぶかぎられている[14]。そのため、あい分類ぶんるい体系たいけい構築こうちくかんしては過渡かとてき状況じょうきょうにある。2019ねん現在げんざい形態けいたい形質けいしつおよび分子ぶんし情報じょうほうもとづく分類ぶんるい体系たいけいとして、Komárek et al. (2014) をもとにしたレベルの分類ぶんるい体系たいけい下表かひょう2にしめ[246][247][248]。またあい分類ぶんるいにおいては、ぞくレベルでもたん系統けいとうせい(ときに下記かき分類ぶんるい体系たいけいにおいて複数ふくすうかれるほどの)がしめされているものがすくなくない (SynechococcusSynechocystisLyngbya など)[249]。これらのぞく一部いちぶかんしては、ゲノムレベルでの分子ぶんし系統けいとう解析かいせきもとづいて多数たすうぞくけることが提唱ていしょうされている[116][250]

ひょう2. Komárek et al. (2014) によるあい分類ぶんるい体系たいけい[246][251][252][252] (その報告ほうこくされたグロエオマルガリータ付加ふか)
  • グロエオバクター Gloeobacterales Cavalier-Smith, 2002
    単細胞たんさいぼうせいチラコイドく (光化学こうかがくけい細胞さいぼうまく存在そんざいする)。あいなかもっと初期しょきかれたものであることがしめされている。グロエオバクターつな (Gloeobacteria) としてほかあいけられることがある[253]
    代表だいひょうぞく: グロエオバクターぞく (Gloeobacter)
  • グロエオマルガリータ Gloeomargaritales D.Moreira et al., 2017
    単細胞たんさいぼうせい細胞さいぼうない炭酸たんさんしお顆粒かりゅうふくむ。アルカリ湖沼こしょう生育せいいくかく生物せいぶつ色素しきそたい (みどりたい) にもっときんえんあいであることが示唆しさされている[232]。シネココックスふくめることもある[248]
    代表だいひょうぞく: グロエオマルガリータぞく (Gloeomargarita)
  • シネココックス Synechococcales L.Hoffmann, J.Komárek & J.Kastovsky, 2005
    単細胞たんさいぼうぐんからだまたは糸状いとじょうせい (ほそいものがおおい)。チラコイドは細胞さいぼうまく沿って同心円どうしんえんじょう配置はいちする。おそらくたん系統けいとうぐんであるが、あいなか初期しょき分岐ぶんきしたものがおおい。糸状いとじょうせいのものをプセウドアナベナ (Pseudanabaenales) としてけることがある[241][6]
    代表だいひょうぞく: シネココックスぞく (Synechococcus)、シアノビウムぞく (Cyanobium)、プロクロロコックスぞく (Prochlorococcus)、アカリオクロリスぞく (Acaryochloris)、シネコキスティスぞく (Synechocystis)、メリスモペディアぞく (Merismopedia)、コエロスファエリムぞく (Coelosphaerium)、カマエシフォンぞく (Chamaesiphon)、プセウドアナベナぞく (Pseudanabaena)、プロクロロトリックスぞく (Prochlorothrix)、リムノスリックスぞく (Limnothrix)、レプトリングビアぞく (Leptolyngbya)
  • ユレモ Oscillatoriales Schaffner, 1922
    糸状いとじょうせい比較的ひかくてきふといものがおおい。単細胞たんさいぼうせいたねふくまれる。チラコイドは放射状ほうしゃじょうまたは不規則ふきそく配置はいちする。おそらくたん系統けいとうぐん
    代表だいひょうぞく: シアノテーセぞく (Cyanothece)、ユレモぞく (Oscillatoria)、フォルミディウムぞく (Phormidium)、プランクトスリックスぞく (Planktothrix)、アルスロスピラぞく (Arthrospira)、リングビアぞく (Lyngbya)、ミクロコレウスぞく (Microcoleus)、アイアカシオぞく (Trichodesmium)
  • スピルリナ Spirulinales J.Komárek, J.Kastovsky, J.Mares & J.R.Johansen, 2014
    糸状いとじょうせい同心円どうしんえんじょうのチラコイド配置はいちをもつことからシネココックス分類ぶんるいされていたが、どうほかたねとは系統的けいとうてきはなれているため独立どくりつとされた[246]
    代表だいひょうぞく: スピルリナぞく (Spirulina)[ちゅう 12]、ハロスピルリナぞく (Halospirulina)
  • クロオコックス Chroococcales Schaffner, 1922
    単細胞たんさいぼうまたはぐんからだせい。チラコイドは同心円どうしんえんじょうではなく、多少たしょうとも不規則ふきそく配置はいち。おそらくたん系統けいとうぐん
    代表だいひょうぞく: クロオコックスぞく (Chroococcus)、シアノバクテリウムぞく (Cyanobacterium)、ミクロキスティスぞく (Microcystis)、クロログロエぞく (Chlorogloea)、ゴンフォスファエリアぞく (Gomphosphaeria)、グロエオカプサぞく (Gloeocapsa)
  • プレウロカプサ Pleurocapsales Geitler, 1925
    単細胞たんさいぼうまたはぐんからだせいうちせい胞子ほうし (ベオサイト) 形成けいせいおこなう。チラコイドの配置はいち不規則ふきそく。1つの系統けいとうぐん形成けいせいするものがおおいが、一部いちぶ系統的けいとうてきはなれておりたん系統けいとうぐん
    代表だいひょうぞく: シアノキスティスぞく (Cyanocystis)、ヒエラぞく (Hyella)、クセノコックスぞく (Xenococcus)、プレウロカプサぞく (Pleurocapsa)
  • クロオコッキディオプシス Chroococcidiopsidales J.Komárek, J.Kastovsky, J.Mares & J.R.Johansen, 2014
    単細胞たんさいぼうまたはぐんからだせいうちせい胞子ほうし (ベオサイト) 形成けいせいおこなう。チラコイドの配置はいち不規則ふきそく。プレウロカプサ分類ぶんるいされていたが、分子ぶんし系統けいとう解析かいせきからネンジュモ姉妹しまいぐんであることが示唆しさされている。
    代表だいひょうぞく: クロオコッキディオプシスぞく (Chroococcidiopsis)、アリテレラぞく (Aliterella)
  • ネンジュモ Nostocales Borzì, 1914
    糸状いとじょうせい (ぶんえだぶんえだ)。異質いしつ細胞さいぼうやアキネートを形成けいせいする。あいなか明瞭めいりょうたん系統けいとうぐん形成けいせいする。伝統でんとうてきに、しんぶんえだするものはスチゴネマとしてけられていたが、系統的けいとうてきにはネンジュモなかふくまれることがしめされている。
    代表だいひょうぞく: ネンジュモぞく (Nostoc)、アナベナぞく (Anabaena)、ドリコスペルマムぞく (Dolichospermum)、アファニゾメノンぞく (Aphanizomenon)、シリンドロスペルマムぞく (Cylindrospermum)、トリポスリックスぞく (Tolypothrix)、ミクロカエテぞく (Microchaete)、カロスリックスぞく (Calothrix)、スキトネマぞく (Scytonema)、ハパロシフォンぞく (Hapalosiphon)、スチゴネマぞく (Stigonema)

ギャラリー[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d 光合成こうごうせいのうをもたない。シアノバクテリアもんにはふくめないこともある[7]
  2. ^ a b このはまだ一般いっぱんてきではなく、植物しょくぶつ命名めいめい規約きやくもとづく「あいつな (Cyanophyceae)」が暫定ざんていてきもちいられることがある[8]
  3. ^ レベルの分類ぶんるい過渡かとてきであり、かならずしも系統けいとう反映はんえいしていない (本文ほんぶん参照さんしょう)。
  4. ^ 2019ねん現在げんざい高等こうとう学校がっこう教育きょういく指導しどう要領ようりょうや、(高等こうとう学校がっこう生物せいぶつ教育きょういくにおける重要じゅうよう用語ようご選定せんていについて (改訂かいてい)」『学術がくじゅつ動向どうこうだい24かんだい8ごう日本にっぽん学術がくじゅつ協力きょうりょく財団ざいだん、2019ねん、8_86-8_87、doi:10.5363/tits.24.8_86ISSN 1342-3363NAID 130007769442 )では、「シアノバクテリア」が選定せんていされている。
  5. ^ 酸素さんそ発生はっせいがたとも表記ひょうきされる[11]
  6. ^ 補色ほしょく適応てきおう (chromatic adaptation) ともよばれる[5][80]
  7. ^ ヘテロシスト (heterocyst) ともよばれるが、一般いっぱんてき意味いみでのシスト (休眠きゅうみん細胞さいぼう) ではない[93]
  8. ^ これらのあいはいくつかのぞくけることが提唱ていしょうされている[116]。ただし2019ねん現在げんざい、これらのあたらしいぞくめい一般いっぱんてきではない。
  9. ^ アナベナぞく (Anabaena) とされていたあいのうち、プランクトンとしてふつうにられるたねおおくは、ドリコスペルマムぞくうつされている[122]
  10. ^ ただし2019ねん現在げんざい原核げんかく生物せいぶつ分類ぶんるい体系たいけいでは、あい分類ぶんるいする一般いっぱんてきつなレベルの分類ぶんるいぐんめいがないため、あいつな (Cyanophyceae) が暫定ざんていてきもちいられることがある[8]
  11. ^ そとせい胞子ほうし (エクソサイト) を形成けいせいするものはカマエシフォン (Chamaesiphonales) としてけられることもあった[12]
  12. ^ 一般いっぱんてきに「スピルリナ」とよばれるあいArthrospiraぞくする[193] (この分類ぶんるい体系たいけいではユレモ)。

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