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車軸しゃじく藻類そうるい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シャジクモるいから転送てんそう
シャジクモつな
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae (アーケプラスチダ Archaeplastida)
かい : 緑色みどりいろ植物しょくぶつかい Viridiplantae
階級かいきゅうなし : ストレプト植物しょくぶつ Streptophyta
もん : シャジクモ植物しょくぶつもん Charophyta
つな : シャジクモつな Charophyceae
学名がくめい
Charophyceae Rabenhorst, 1863
和名わみょう
車軸しゃじく[1][2]
英名えいめい
stonewort, brittlewort, muskgrass, muskweed, skunkweed, bassweed
下位かい分類ぶんるい

車軸しゃじく藻類そうるい(しゃじくもるい)、シャジクモるいは、水草みずくさのような姿すがたをした大型おおがた藻類そうるいである。せいする小枝さえ (車軸しゃじく由来ゆらい) や、ふしふしあいだかえしからなる特徴とくちょうてきからだきわめて複雑ふくざつ生殖せいしょく器官きかんをもつ。おおくは淡水たんすいとめ水域すいいき生育せいいくし、とく湖沼こしょうでは比較的ひかくてきふか水深すいしんまで分布ぶんぷしている。水質すいしつ汚濁おだくなどによって絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅとなっているものがおおい。シャジクモホシツリモヒメフラスコモなど6ぞく400しゅほどがられる。

先端せんたん成長せいちょうはら形質けいしつ連絡れんらくピレノイド多数たすうみどりたいたまご生殖せいしょく、らせんがた精子せいしといった、陸上りくじょう植物しょくぶつ共通きょうつうする特徴とくちょうおおくもち、DNAもとづく分子ぶんし系統けいとう解析かいせきからも、接合せつごうなどととも陸上りくじょう植物しょくぶつもっときんえん生物せいぶつぐんの1つであることが示唆しさされている。

シャジクモ植物しょくぶつもんシャジクモつな分類ぶんるいされるが、これらの分類ぶんるいぐんめい接合せつごうコレオケーテるいクレブソルミディウムるいクロロキブスるいなどをふくひろ意味いみもちいられることもある(ただしこの意味いみではがわ系統けいとうぐんである; 車軸しゃじく植物しょくぶつもん車軸しゃじくつな参照さんしょう)。この広義こうぎのシャジクモるいはストレプト (streptophyte algae) とよばれることがある[5]

しばしばからだひょう炭酸たんさんカルシウム沈着ちんちゃくさせるため、英名えいめいでは stonewort(いし植物しょくぶつ)とよばれ、またこのようなからだかたいがもろいため、brittlewort(もろい植物しょくぶつ)ともよばれる[6]一部いちぶたねつよにおい(ニンニクしゅうともいわれる)をもつため、muskgrass/muskweed(麝香じゃこうくさ)や skunkweed(スカンクくさ)という英名えいめいもある[6][7][8]

特徴とくちょう

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体制たいせい

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シャジクモるいたい主軸しゅじく小枝さえ、およびかりからなる[1][5][9][10][11][12][13][14]主軸しゅじくしょうえだふし(せつぶ、ふし node)とふしあいだ(せつかんぶ、ふしあいだ internode)のかえしからなり、かえしの1単位たんいふし + ふしあいだ)はセグメント (segment) とよばれる[11]小枝さえ主軸しゅじくふしからせいしており、したしょうえだをまとめて生枝なまえ (whorl) とよぶ[11]1a, 1b)。「車軸しゃじく(シャジクモ)」のは、せいするしょうえだ姿すがた由来ゆらいする[12]主軸しゅじくとそこからしょうじたしょうえだわせてシュート (shoot) とよぶことがある[5]。シャジクモるい外見がいけんスギナ一部いちぶ水草みずくさマツモスギナモなど)にているが、下記かきのようにからだのつくりはかなりことなる[5][15]

1a. キヌフラスコモの拡大かくだいぞう: 巨大きょだいふしあいだ細胞さいぼうからなる主軸しゅじくとそのふしからせいするしょうえだがあり、かわそうたくかんむりく。
1b. ヒメカタシャジクモの拡大かくだいぞう: 主軸しゅじくしょうえだかわそうおおわれ、ふしたくかんむりがある。
1c. シャジクモぞく一種いっしゅ (Chara hispida): かわそうじょうとげ細胞さいぼうえる。

主軸しゅじく

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シャジクモるい主軸しゅじく中軸ちゅうじく[16] main axis; くきじょう stem; えだ branch)はふしふしあいだかえしからなり、直径ちょっけいは 0.1–4 mm、ながさはふつう 5–50 cm ほどだが、2.5 m にたっするたねもいる[1][5][9][11][12][14]

主軸しゅじくふしは、多数たすうふし細胞さいぼう (nodal cells) からなるやわら組織そしきである[17][18]ふし細胞さいぼうかく1個いっこのみもつ(たんかくせい)。ふしからはしょうえだせいする。シャジクモぞくなどでは、ふしからかわそう細胞さいぼうしょうじ、上部じょうぶまたは下部かぶ伸長しんちょうすることでふしあいだ細胞さいぼうおおかわそう形成けいせいすることがある(下記かき参照さんしょう)。

ふしあいだ1個いっこ巨大きょだいふしあいだ細胞さいぼう (internodal cell) からなり、ときにながさ 20 cm にたっする[1][5][9][13]ふしあいだ細胞さいぼうないおおきなえき胞でめられており、表面ひょうめん付近ふきんうす存在そんざいする細胞さいぼうしつは、表層ひょうそう内層ないそうかれている[5][9][13]表層ひょうそうには、ミトコンドリアペルオキシソームれつじょうにならんだ多数たすうみどりたい存在そんざいする。細胞さいぼうしつ内層ないそうは、顕著けんちょはら形質けいしつ流動りゅうどうしめ[19][20]ふしあいだ細胞さいぼう多核たかくせいであり、ときに1,000以上いじょうかくをもつ[5]かくは、しばしばDNAりょう増大ぞうだいしめ[21]ふしあいだ細胞さいぼうふし細胞さいぼうせっしている部分ぶぶんには、多数たすうはら形質けいしつ連絡れんらく集中しゅうちゅうして形成けいせいされたおおきなあながあり、物質ぶっしつ輸送ゆそうおおきくかかわっている[5][17]

シャジクモるい主軸しゅじくしょうえだふしあいだ細胞さいぼうは、ふしから上下じょうげ派生はせいしたかわそう細胞さいぼう (cortical cell) からなる かわそう (cortex, corticating layer) でおおわれていることがある[1][5][9][15]1b)。かわそうおおわれた状態じょうたいを corticate、かわそう状態じょうたいを ecorticate という。かわそう細胞さいぼうれつのうち、ふしからしょうじたものをいちれつ (primary row) といい、それ自身じしんふしふしあいだからなる[1][15]。それにたいし、いちれつふしからしょうじた細胞さいぼうれつれつ (secondary row) といい、ふしふしあいだ分化ぶんかられない。またいちれつふしからとげ細胞さいぼう (spine cell) がしょうじていることがあり、その形態けいたいなどには多様たようせいがある[1][11][15]1c)。かわそう様式ようしき (cortification) には以下いかのような多様たようせいがある[1][15]

  • たんれつせい(haplostichous; いちれつのみからなる)、ふくれつせい(diplostichous; いちれつあいだに1れつれつがある)、さんれつせい(triplostichous; いちれつあいだに2れつれつがある)のものがある。
  • すべてのかわそう細胞さいぼうおなふとさであるものを isostichous という。ことなるふとさのかわそう細胞さいぼう混在こんざいするものは heterostichous とよび、いちれつほうふとい tylacanthous とれつほうふとい aulacanthous がある。

小枝さえ

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シャジクモるい小枝さえ(branchlet; がわえだ lateral)は、主軸しゅじくふししている[1][5][9][11][12][14][15]主軸しゅじく同様どうよう小枝さえふしふしあいだかえしからなる。一部いちぶたねでは、小枝さえ部分ぶぶんてきまたは全体ぜんたいかわそうおおわれている(上記じょうき参照さんしょう1b)。しょうえだ先端せんたんには、主軸しゅじく同様どうよう分裂ぶんれつのうをもついただきはし細胞さいぼう存在そんざいするが、ふつうまった分裂ぶんれつ回数かいすうのち分裂ぶんれつのううしなう(有限ゆうげん成長せいちょう[5]。またふつうのしょうえだよりもちいさく、ふしすうすくないしょうえだけることがあり、付属ふぞく小枝さえふくえだ accessory branchlet)とよばれる[1][11]

シャジクモれんでは、ふつうしょうえだ基部きぶたく (stipulode, stipule) とよばれる突起とっきじょう細胞さいぼう (おおきさはさまざま) が存在そんざいする[1][5][9][11][14][15]1b)。たく主軸しゅじくいており、たねによって1りん (haplostephanous) または上下じょうげりん (diplostephanous) のたくかんむり形成けいせいしている。

シャジクモれんでは、小枝さえふしつとつと細胞さいぼう bract cell)とよばれる細長ほそなが突起とっきじょう細胞さいぼう存在そんざいする[1][9][11]つとのうち、主軸しゅじくめんしたがわにあるものをこうじくせい (adaxial)、その反対はんたいがわにあるものをじくせい (abaxial) という[15]。またつとしょうえだ先端せんたん存在そんざいする場合ばあいもある。なまたまごいている小枝さえふしにはやや特殊とくしゅつと存在そんざいすることがある(下記かき参照さんしょう)。

しょうえだぶんえだするもの (フラスコモれん) と、ぶんえだしないもの (シャジクモれん) がある[1][5][9][15]。フラスコモぞくでは、しょうえだは2–すうほんまたじょうぶんえだする。フラスコモぞくぶんえだしている小枝さえ構成こうせいするセグメントは、主軸しゅじくちかほうからじゅんだい1ふんえだ (primary ray)、だい2ふんえだ (secondary ray) ... とよばれ、末端まったんのセグメントは最終さいしゅうえだ (dactyl, ultimate ray) とよばれる[11][15]最終さいしゅうえだ末端まったん細胞さいぼう終端しゅうたん細胞さいぼう (end cell) とよばれる[11]一方いっぽう、トリペラぞくでは、小枝さえまたじょうではなくたんじくぶんえだする。

かり

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シャジクモるいたい基部きぶからは多数たすうかり (rhizoid) がしょうじており、どろしつ基質きしつたい固着こちゃくさせている[5]かり先端せんたん成長せいちょうする非常ひじょう細長ほそなが無色むしょく細胞さいぼうであり、基部きぶからえきふく領域りょういきかくふく領域りょういき白色はくしょくたい光合成こうごうせい色素しきそたい)や被覆ひふくしょうふく領域りょういきかれ、先端せんたん多数たすう硫酸りゅうさんバリウム結晶けっしょうふくえき存在そんざいする[22]。この硫酸りゅうさんバリウム結晶けっしょうかりこごめせい下方かほうびる性質せいしつ)にかかわっており、平衡へいこうせき (statolith) ともよばれる[23]。シャジクモるいにおいて栄養えいようしお吸収きゅうしゅうおよびガス交換こうかんたい全体ぜんたいおこなわれるが、とくかり活発かっぱつおこなわれるともわれる[15]。またシャジクモるいかりが、陸上りくじょう植物しょくぶつ植物しょくぶつホルモンとしてられるストリゴラクトン分泌ぶんぴつすることが報告ほうこくされている[24]。ただし陸上りくじょう植物しょくぶつにおいてストリゴラクトンの応答おうとうかかわるタンパク質たんぱくしつ遺伝子いでんしは、シャジクモゲノムからはつかっていない[25]

成長せいちょう

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シャジクモるいは、じく先端せんたんにある1いただきはし細胞さいぼう (apical cell) の分裂ぶんれつ (分裂ぶんれつめんは1のみ) による先端せんたん成長せいちょうおこな[5]いただきはし細胞さいぼうからされた細胞さいぼう(セグメント細胞さいぼう segment cell)は上下じょうげ分裂ぶんれつし、上部じょうぶ細胞さいぼうがさらに分裂ぶんれつしてふしに、下部かぶ細胞さいぼうがそのまま成長せいちょうしてふしあいだ細胞さいぼうになる[5]ふしとなる細胞さいぼうは、最初さいしょ左右さゆう分裂ぶんれつし、左右さゆう細胞さいぼう同調どうちょうして規則正きそくただしく不等ふとう分裂ぶんれつかえすことで多数たすうふし細胞さいぼうからなるふし形成けいせいされる[18]ふしからしょうえだ始原しげん細胞さいぼうしょうじ、そこからしょうえだ伸長しんちょうする。主軸しゅじくとはことなり、小枝さえ有限ゆうげん成長せいちょうおこない、まったかず分裂ぶんれつしかおこなわない[5]コケ植物しょくぶつ(の配偶はいぐうたい)も1個いっこいただきはし細胞さいぼう分裂ぶんれつによる先端せんたん成長せいちょうおこなうが、いただきはし細胞さいぼう複数ふくすう(3または4)の分裂ぶんれつめんをもち、直接ちょくせつさん次元じげんてき組織そしき形成けいせいする[5]

細胞さいぼう構造こうぞう

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シャジクモるい細胞さいぼうかべセルロースふくみ、多層たそう構造こうぞうしめ[5]たい寒天かんてんしつをまとっていることもある[11]。また細胞さいぼうかべにはしばしば炭酸たんさんカルシウム沈着ちんちゃくし、石灰せっかいする(炭酸たんさんカルシウムの結晶けっしょう様式ようしき方解石ほうかいせき[5][9]。そのため、シャジクモるい英語えいごで stoneworts ともよばれる。この石灰せっかいは、効率こうりつてき光合成こうごうせいのための二酸化炭素にさんかたんそ濃縮のうしゅく機構きこう (CCM) に関与かんよするとかんがえられている[26]。この石灰せっかいのため、シャジクモるい湖沼こしょうにおける炭酸たんさんしお沈殿ちんでんぶつ主要しゅよう供給きょうきゅうげんとなっている[5][27]。また石灰せっかいしているため、化石かせきしやすい[5]下記かき参照さんしょう)。

細胞さいぼうあいだには、はら形質けいしつ連絡れんらく存在そんざいする。ふしふしあいだあいだ隔壁かくへきには、多数たすうげん形質けいしつ連絡れんらくあつまってできた複数ふくすうおおきなあながある[17][28]細胞さいぼう表層ひょうそうに、細胞さいぼうまく網状もうじょうおちいいれしてできた構造こうぞうであるキャラソーム (charasome) とよばれる特異とくい構造こうぞう存在そんざいするが、その機能きのう不明ふめいである[5][29]

みどりたいばんじょう多数たすうピレノイドき、グラナよう構造こうぞうをもつ[5][9]。これらの特徴とくちょうは、陸上りくじょう植物しょくぶつ (ツノゴケるいのぞく) と共通きょうつうしている。ペルオキシソームをもつ[5]

シャジクモ (Chara braunii) において、ゲノム塩基えんき配列はいれつ報告ほうこくされている(やく 2 Gbp; Gbp = 10おく塩基えんきたい[25][30]イントロン非常ひじょうながく、その平均へいきんちょうやく 5,900 塩基えんきたっする。シャジクモのゲノムからは、陸上りくじょう植物しょくぶつ植物しょくぶつホルモン関連かんれんするタンパク質たんぱくしつ遺伝子いでんし一部いちぶエチレンシグナル伝達でんたつオーキシン応答おうとうなど)が存在そんざいする。また陸上りくじょう植物しょくぶつ胞子ほうし種子しゅしにおいて乾燥かんそうたいせい休眠きゅうみんかかわるいくつかのタンパク質たんぱくしつ (LEA,Cupin,Oleosin) の遺伝子いでんしも、つかっている。一方いっぽうで、陸上りくじょう植物しょくぶつにおいてさまざまな機能きのう転写てんしゃ因子いんしとなるGRASファミリー転写てんしゃ因子いんし遺伝子いでんし存在そんざいしない。

細胞さいぼう分裂ぶんれつ様式ようしき陸上りくじょう植物しょくぶつ類似るいじしている[18][31][32]開放かいほうがた核分裂かくぶんれつおこない、中間ちゅうかん紡錘ぼうすいたい残存ざんそんせいきょく中心ちゅうしん小体こてい存在そんざいしない。細胞さいぼうしつ分裂ぶんれつは、フラグモプラスト (隔膜かくまく形成けいせいたい) をともな細胞さいぼうばん遠心えんしんてき発達はったつによる。またこの細胞さいぼうしつ分裂ぶんれつによって、はら形質けいしつ連絡れんらく形成けいせいされる。ただし陸上りくじょう植物しょくぶつくらべると、フラグモプラストの崩壊ほうかいおそいこと、細胞さいぼうばん発達はったつ部分ぶぶん細胞さいぼうしょう器官きかんリボソーム領域りょういき存在そんざいしないこと、細胞さいぼうばん発達はったつ均一きんいつであることなどのてんことなる[17]。また陸上りくじょう植物しょくぶつ細胞さいぼう分裂ぶんれつられる分裂ぶんれつ準備じゅんびたい前期ぜんきぜん微小びしょうかんたば preprophase band)の存在そんざい示唆しさされたこともあるが、2016ねん現在げんざいでは確認かくにんされていない[5]。また分裂ぶんれつ準備じゅんびたい形成けいせいかかわるタンパク質たんぱくしつであるTANGLED1の遺伝子いでんしも、シャジクモのゲノムには存在そんざいしない[25]陸上りくじょう植物しょくぶつ細胞さいぼう分裂ぶんれつかかわるその遺伝子いでんしすべて、シャジクモのゲノムからつかっている。

生殖せいしょく

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2a. シャジクモぞく一種いっしゅ (Chara virgata) のなまたまごみやつこせい (赤色あかいろ) をつけた生枝なまえ
2b. シャジクモぞく生殖せいしょく器官きかんうえみやつこたまごした球形きゅうけいのものがみやつこせい). しょうつとられる.

シャジクモるいは、たまご生殖せいしょくによる有性ゆうせい生殖せいしょくおこない、緑藻りょくそうなかもっと複雑ふくざつ有性ゆうせい生殖せいしょく器官きかんみやつこせいなまたまご)を形成けいせいする[1][5][9][11][12][13][14]みやつこせいゆう)となまたまごめす)はしょうえだふし形成けいせいされる(2a, b, c)。フラスコモぞくでは、生殖せいしょくける小枝さえ結実けつじつえだ fertile branchlet)とけない小枝さえ結実けつじつえだ)が明瞭めいりょう分化ぶんかしている(ぶんえだ回数かいすうふしあいだながさなど)ことがある[1][11]ひとつの個体こたいみやつこせいなまたまごをともにつける雌雄しゆうどうかぶ (monoecious) のたねと、個体こたいによってどちらか一方いっぽうのみをつける雌雄しゆうかぶ (dioecious) のたねがあるが、日本にっぽんさんたねのほとんどは雌雄しゆうどうかぶである[1][5][12][15]雌雄しゆうどうかぶ場合ばあいみやつこせいなまたまごおなぶしたねと、べつふしたねがある。みやつこせいなまたまごおなぶし場合ばあい、シャジクモぞくではみやつこせいしたがわなまたまご上側うわがわ位置いちするが(2a, b, c)、フラスコモぞくでは、みやつこせい上側うわがわなまたまごしたがわ位置いちする。

みやつこせい

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2c. A. ふしについたみやつこせい (a) となまたまご (k: しょうかんむり細胞さいぼう, sp: かん細胞さいぼう) (かん細胞さいぼうのらせんのきはおそらくぎゃく). B. みやつこせいいとをつけた把手とって細胞さいぼう (m). C. みやつこせいいと一部いちぶ. D. 精子せいし.

シャジクモるいみやつこせい (antheridium; globule) はきわめて特異とくい構造こうぞうをした球形きゅうけい細胞さいぼう構造こうぞうであり、精子せいし (spermatozoid, antherozoid) を形成けいせいする[1][5][9][12][13][14]2a, b, c)。みやつこせい細胞さいぼう (pedicel cell) によって小枝さえふしについている。8(まれに4)のだて細胞さいぼうだてがた細胞さいぼう[16], だてばん[1], shield cells)が組合くみあいわさって球体きゅうたい外壁がいへき形成けいせいする[5]だて細胞さいぼうにはカロテノイド蓄積ちくせきし、オレンジしょくから赤色あかいろになる[1]2a)。かくだて細胞さいぼうから中心ちゅうしんかって把手とって細胞さいぼう[16](マニューブリウムさま細胞さいぼう[12], 細胞さいぼう[1]; manubrium, pl. manubria)がびており、かくだて細胞さいぼうからびた把手とって細胞さいぼう中心ちゅうしん集合しゅうごうしており、そこに8いちあたまじょう細胞さいぼう球状きゅうじょう細胞さいぼう[1], primary capitulum)がある。かくいちあたまじょう細胞さいぼうから、みやつこせいない隙間すきまめんして1–2あたまじょう細胞さいぼう球状きゅうじょう細胞さいぼう[1], secondary capitulum)が形成けいせいされる。かくあたまじょう細胞さいぼうから、みやつこせいいと (spermatogenous filament, antheridial filament) がしょうじる[5][9]2c)。みやつこせいいとたんれつ細胞さいぼういとであり、みやつこせいいと構成こうせいするそれぞれの細胞さいぼうから1個いっこずつ精子せいし形成けいせいされる。

精子せいしはシャジクモるいにおける唯一ゆいいつむち細胞さいぼうであり、コケ植物しょくぶつ精子せいし類似るいじしている[1][5][9][13]精子せいし後方こうほう平行へいこうびる2ほんむちをもち、らせんじょうにねじれ(2c)、鱗片りんぺん方形ほうけい鱗片りんぺん)でおおわれている[33][34]精子せいしむち装置そうちがわかたがたであり、発達はったつした多層たそう構造こうぞうたい (MLS) をもつ。精子せいし形成けいせいされるとだて細胞さいぼうかれ、そこから精子せいし放出ほうしゅつされる。

みやつこせい発生はっせいには、最初さいしょふし細胞さいぼう不等ふとう分裂ぶんれつし、内側うちがわ細胞さいぼう細胞さいぼう外側そとがわ細胞さいぼうみやつこせいはは細胞さいぼうになる[5][31]みやつこせいはは細胞さいぼう放射状ほうしゃじょう分裂ぶんれつして8になり、かく細胞さいぼうたいらそう分裂ぶんれつして外側そとがわ細胞さいぼうだて細胞さいぼう中層ちゅうそう細胞さいぼう把手とって細胞さいぼうさい内層ないそう細胞さいぼうあたまじょう細胞さいぼうになる。

なまたまご

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シャジクモるいなまたまご(oogonium; たまご胞子ほうし嚢 oosporangium; nucule)は細胞さいぼう (pedicel cell, basal stalk cell) によって小枝さえふしについており、1個いっこたまご細胞さいぼうたまご)を形成けいせいする[1][5][9][12][13][14]2a, b, c)。たまご細胞さいぼうは、らせんじょうひだりがり)に配向はいこうした5ほんかん細胞さいぼう(tube cells; らせん細胞さいぼう spiral cell; 被覆ひふく細胞さいぼう[16] sheath cell, enveloping thread)にかこまれている。かくかん細胞さいぼう先端せんたんには、1個いっこ(シャジクモれん)または2(フラスコモれん)のしょうかんむり細胞さいぼう(coronal cell, かんむり細胞さいぼう[16] crown cell)があり、1りんまたは2りんしょうかんむり (coronula) を形成けいせいしている。

なまたまご発生はっせいは、ふし細胞さいぼうが2かい分裂ぶんれつして3そう細胞さいぼうになることではじまる[31]下層かそう細胞さいぼう細胞さいぼう中層ちゅうそう細胞さいぼうはさらに分裂ぶんれつして5かん細胞さいぼう先端せんたん細胞さいぼうたまご細胞さいぼうになる。かくかん細胞さいぼういただきはし分裂ぶんれつしてしょうかんむり細胞さいぼう形成けいせいする。シャジクモるいなまたまごは、外見がいけんじょう陸上りくじょう植物しょくぶつみやつこたまご (archegonium) に類似るいじするが、このような発生はっせい様式ようしきはややことなる。

シャジクモれんでは、なまたまごいているふしにやや特異とくいつと上記じょうき)が存在そんざいすることがある[15]なまたまご左右さゆうにある細長ほそながつとしょうつと (bracteoles) とよばれる(2a, b, c)。またシャジクモぞく雌雄しゆうかぶたねでは、なまたまごした雌雄しゆうどうかぶたねではみやつこせいがある場所ばしょ相当そうとう)にしもつと (bractlet) とよばれる小型こがたつと存在そんざいする場合ばあいがある。

生活せいかつたまき

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シャジクモるいなまたまご成熟せいじゅくするとかん細胞さいぼうしょうかんむり細胞さいぼうあいだ隙間すきまができ、そこから精子せいし侵入しんにゅうして受精じゅせいする[5]接合せつごう受精卵じゅせいらん)はスポロポレニンふくあつ細胞さいぼうかべおおわれ、しばしばそれをかこかん細胞さいぼうかべ石灰せっかいする[5]。そのためこの構造こうぞう化石かせきしやすく、生物せいぶつがくではジャイロゴナイト (gyrogonite) とよばれる[5]下記かき参照さんしょう)。

成熟せいじゅくした接合せつごうたまご胞子ほうし (oospore, zygospore) とよばれ、多数たすうデンプンつぶあぶらしずく蓄積ちくせきしている[5]たまご胞子ほうし耐久たいきゅう世代せだいとして機能きのうし、そこ泥中でいちゅうで30–40年間ねんかん生存せいぞん可能かのうともいわれる。接合せつごうはおそらく減数げんすう分裂ぶんれつともなって発芽はつがし(減数げんすう分裂ぶんれつに1かくのみがのこる)、かりはらいとたい(プロトネマ protonema)をばす[5]はらいとたいからわかたいがわせいする[9]実験じっけんてきたまご胞子ほうし発芽はつが制御せいぎょ困難こんなんであるが、低温ていおん赤色あかいろこうによって発芽はつが促進そくしんこるれい報告ほうこくされている[35]

このように、シャジクモるい生活せいかつたまきにおいて、接合せつごうのみがふくしょう染色せんしょくたいを2セットもつ)であり、接合せつごう減数げんすう分裂ぶんれつ接合せつごう減数げんすう分裂ぶんれつ)をおこなうとかんがえられている(たんしょうたん世代せだいがた生活せいかつたまき[5][9][11][13]おおくのたねでは、なつ以後いごたまご胞子ほうし形成けいせいされ、これが越冬えっとうし、はる発芽はつがする。

無性むしょう生殖せいしょく

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シャジクモるいは、かりからの不定ふてい・むかご (bulbil) 形成けいせいふし由来ゆらいげんいとからだじょうえだからの不定ふてい・むかご形成けいせい単純たんじゅんたい分断ぶんだんなどによって無性むしょう生殖せいしょくおこなうことがある[5][9][15]コレオケーテるいなどにられるゆうはしによる無性むしょう生殖せいしょくおこなわない。

生態せいたい

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3a. シャジクモぞく一種いっしゅ (Chara hispida) が繁茂はんもするぬま(ポーランド)
3b. 繁茂はんもしているクサシャジクモ (Chara vulgaris)(ドイツ)

シャジクモるいのほとんどのたね淡水たんすいいき生育せいいくするが、一部いちぶたね水域すいいきにも分布ぶんぷする(れい:シラタマモ)[1][12]。また流水りゅうすいいきからもつかるが、おおくはとめ水域すいいき生育せいいくする[15]3a, b)。ふつうすなどろしつ基質きしつじょう生育せいいくする[15]一般いっぱんてきに、シャジクモぞくやトリペラぞくたねアルカリ性あるかりせいの、フラスコモぞくたね酸性さんせい環境かんきょう生育せいいくするものがおお[1][5][15][8]水田すいでん用水路ようすいろなどあさ場所ばしょ生育せいいくするものから、非常ひじょうふか場所ばしょ生育せいいくするものまでいる[5][36]あさ場所ばしょでは、水草みずくさ繁茂はんもするまえ短期間たんきかんはるから初夏しょか)にのみ生育せいいくすることもある[12]一般いっぱんてきに、シャジクモるいとくじゃくひかり環境かんきょう (ふか水深すいしん) に適応てきおうしているとかんがえられている[37]Chara contraria は、水深すいしん 150 m から報告ほうこくされている[5][38]。シャジクモるいは、湖沼こしょうにおいて水生すいせい被子植物ひししょくぶつ群落ぐんらく水草みずくさたい)よりふか場所ばしょ群落ぐんらく形成けいせいすることがあり、シャジクモたい車軸しゃじくたい, Chara zone)とよばれる[12]日本にっぽんでは、とくカタシャジクモヒメフラスコモがシャジクモたいしゅ要素ようそとなることがおお[1]

シャジクモるいはときに密生みっせいして水底みなそこおお群落ぐんらく形成けいせいする(Chara bed ともよばれる)[39]3a, b)。このようなシャジクモるい群落ぐんらくは、生態せいたいてき重要じゅうよう役割やくわりになう。水鳥みずとり草食そうしょくぎょ重要じゅうよう食料しょくりょうであり、また魚介ぎょかいるい好適こうてき生育せいいく環境かんきょう提供ていきょうする[40][41]。さらに基質きしつ安定あんてい栄養えいようしお吸収きゅうしゅう浮遊ふゆうぶつ吸着きゅうちゃくなどをつうじて透明とうめい上昇じょうしょう維持いじ寄与きよするとかんがえられている[12][15]

シャジクモるいは、南極なんきょくのぞすべての大陸たいりく分布ぶんぷしており、日本にっぽんでも北海道ほっかいどうから沖縄おきなわまでられる[12]。シャジクモるいたまご胞子ほうし散布さんぷたいとなり、おも水鳥みずとりによって分布ぶんぷひろげるとかんがえられている[12]

水質すいしつ汚濁おだくとみ栄養えいよう農業のうぎょう変化へんかなどにより、日本にっぽんふく世界せかい各地かくちにおいておおくのシャジクモるいたね絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅとなっている[12][42]環境省かんきょうしょうレッドリスト2019では、イケダシャジクモ、ハコネシャジクモ、キザキフラスコモは絶滅ぜつめつしゅ、テガヌマフラスコモは野生やせい絶滅ぜつめつしゅ[ちゅう 2]とされ、また50分類ぶんるいぐん以上いじょう絶滅ぜつめつ危惧きぐるい指定していされている[45]ホシツリモ野生やせい状態じょうたいのものは絶滅ぜつめつしたとかんがえられていたが、研究けんきゅう機関きかん保存ほぞんされていた培養ばいようかぶもちいた復元ふくげん作業さぎょう野尻湖のじりこすすめられている。またその調査ちょうさから、ほんしゅ河口湖かわぐちこ琵琶湖びわこのこっていることが確認かくにんされている[46]

人間にんげんとのかかわり

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食用しょくよう飼料しりょうなどのかたち人間にんげん直接ちょくせつ利用りようされるれいはない。

ふしあいだ細胞さいぼう巨大きょだいであるため、活動かつどう電位でんいはら形質けいしつ流動りゅうどう実験じっけん材料ざいりょうもちいられることがある[9][47][48][49][50][51]

アクアリウム市場いちばでは、シャジクモるいが「ニテラ」などの商品しょうひんめい流通りゅうつうしていることがある[52]ビーシュリンプ稚魚ちぎょかく場所ばしょとして淡水たんすい水槽すいそう使用しようされる。繁殖はんしょくりょく旺盛おうせいほか水草みずくさからまるため、水槽すいそうのレイアウトをたもつのがむずかしい。

系統けいとう分類ぶんるい

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進化しんか系統けいとう

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4a. ジャイロゴナイト(かんしんオランダ
4b. シキジウムぞく(シキジウム)のたまご胞子ほうし

緑色みどりいろ植物しょくぶつなかで、ストレプト植物しょくぶつぞくする。ストレプト植物しょくぶつなかでは、陸上りくじょう植物しょくぶつ接合せつごうコレオケーテるいとともにたん系統けいとうぐん形成けいせいしており、このたん系統けいとうぐんはフラグモプラスト植物しょくぶつ隔膜かくまく形成けいせいたい植物しょくぶつPhragmoplastophyta)とよばれる[53][54][55]

かつては、フラグモプラスト植物しょくぶつなかでも、陸上りくじょう植物しょくぶつがシャジクモるい姉妹しまいぐんであるとかんがえられることがおおかった。ストレプト植物しょくぶつなかで、陸上りくじょう植物しょくぶつとシャジクモるいのみが共有きょうゆうする特徴とくちょうとして、細胞さいぼう生殖せいしょく、らせんじょうにねじれた精子せいし後方こうほうびるむちピレノイド多数たすうみどりたい中心ちゅうしん小体こてい欠如けつじょなどがある。一部いちぶ分子ぶんし系統けいとうがくてき研究けんきゅうも、この関係かんけい支持しじしている[56]

しかし2010年代ねんだい以降いこう分子ぶんし系統けいとうがくてき研究けんきゅうからは、シャジクモるいよりもコレオケーテるいおよび接合せつごうとく後者こうしゃ)が、陸上りくじょう植物しょくぶつによりきんえんであることがしめされている[53][57][58][59][60]。もしこの関係かんけいただしいのならば、うえしるしたシャジクモるいられる陸上りくじょう植物しょくぶつとの共通きょうつうてんは、収斂しゅうれん進化しんかによるもの、またはコレオケーテるい接合せつごうてきうしなわれた結果けっかであることを意味いみする。

シャジクモるい石灰せっかいするものがおお化石かせき記録きろく比較的ひかくてき豊富ほうふであり(とくたまご胞子ほうし由来ゆらいするジャイロゴナイト; 4a, b)、最古さいこ化石かせき記録きろくシルルおさむ後期こうきさかのぼ[5][61]化石かせきしゅとしてはおよそ100ぞくすうひゃくしゅられ、ふつう3もく12分類ぶんるいされている(下表かひょう1)[14][61]中生代ちゅうせいだい以降いこうはシャジクモのこり、はく亜紀あきもっと多様たようせいたかかったが、現在げんざいではシャジクモのみがのこっている[12][61]。シャジクモではなまたまごかん細胞さいぼう左上ひだりうえまわりだが、モエレリナやシキジウムではみぎ上回うわまわりや直線ちょくせんじょうである[61] (4b)。以下いか化石かせきしゅふくむシャジクモつなまでの分類ぶんるい体系たいけいいちれいしめす。

ひょう1. 絶滅ぜつめつぐんふくむシャジクモるいまでの分類ぶんるい体系たいけいおよび代表だいひょうぞく[14][61] (†は絶滅ぜつめつぐん)

分類ぶんるい

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光合成こうごうせい色素しきそとしてクロロフィル ab をもち、デンプンみどりたいうち貯蔵ちょぞうするなどの共通きょうつうてんから、シャジクモるい緑藻りょくそう一群いちぐんとされていた[62][63]。ただし緑藻りょくそうとしては特異とくい特徴とくちょうふしふしあいだかえしからなる細胞さいぼうたい複雑ふくざつ生殖せいしょく器官きかんなど)をおおくもつため、ふるくから独立どくりつ(シャジクモ)としてあつかわれ、また独立どくりつつな(シャジクモつな; Charophyceae[63][64][65]もん(シャジクモ植物しょくぶつもん; Charophyta[66][67][68]としてほか緑藻りょくそうとはけられることもおおかった。

その、1960年代ねんだいからの微細びさい構造こうぞうがくてき研究けんきゅうむち細胞さいぼう構造こうぞう細胞さいぼう分裂ぶんれつ様式ようしきなど)や生化学せいかがくてき特徴とくちょう (ひかり呼吸こきゅう様式ようしき) などから、シャジクモるい接合せつごうコレオケーテるいなどとともに陸上りくじょう植物しょくぶつきんえん生物せいぶつぐんであるとかんがえられるようになった[9][10][69]。このかんがえをもとに、1980年代ねんだいより、このような陸上りくじょう植物しょくぶつきんえん緑藻りょくそうをまとめて(広義こうぎの)シャジクモつな車軸しゃじくつな、シャジクモつな)に分類ぶんるいすることが提唱ていしょうされ[70]ひろれられていた[10]

ただし、このまとまり(広義こうぎのシャジクモつな)はあきらかにがわ系統けいとうぐんであり、系統けいとう分類ぶんるい学的がくてきには(たん系統けいとうぐん分類ぶんるいぐんとしてあつかうことは)このましくない。そのため近年きんねんでは、ここであつかうシャジクモるいのみをシャジクモつな狭義きょうぎのシャジクモつな)としてあつかうことがおお[71][14]、さらに独立どくりつもん(シャジクモ植物しょくぶつもん)としてあつかうこともある[72][73]

現生げんなまのシャジクモるいとしては6ぞくやく80–400しゅほどがられている(研究けんきゅうしゃによってたねすうことなる)[5]下表かひょう2, 3)。すべてシャジクモ、シャジクモ分類ぶんるいされ、2つのれん(シャジクモれん、フラスコモれん)にけられている[12][71]。ただしフラスコモれんたん系統けいとうせい支持しじされないこともある[3][4]下図したず5)。日本にっぽんからは、4ぞくやく80しゅ報告ほうこくされている[12]

シャジクモ

トリペラぞく (Tolypella)

フラスコモれん

フラスコモぞく (Nitella)

シャジクモれん

シャジクモぞく (Chara)

シラタマモぞく (Lamprothamnium)

リクノタムヌスぞく (Lychnothamnus)

ホシツリモぞく (Nitellopsis)

5. シャジクモ系統けいとう仮説かせつの1れい[74][75].


ひょう2. シャジクモ現生げんなま6ぞく特徴とくちょう[1][8][12]
ぞく 小枝さえ かわそう たくかんむり つと 有性ゆうせい生殖せいしょく しょうかんむり たまご胞子ほうし断面だんめん たねすう[14]
トリペラぞく たんじくぶんえだ なし なし なし 雌雄しゆうどうかぶ (♂いただきせい) 2れつ10細胞さいぼう 円形えんけい 11
フラスコモぞく またじょうぶんえだ なし なし なし 雌雄しゆうかぶまたはどうかぶ (♂いただきせい) 2れつ10細胞さいぼう 楕円だえんがた 210
シャジクモぞく ぶんえだしない ふつうあり (1–3れつ) あり (1–2れつ) あり 雌雄しゆうどうかぶ (♀いただきせい) 1れつ5細胞さいぼう 円形えんけい 170
シラタマモぞく ぶんえだしない なし あり (1れつ) あり 雌雄しゆうどうかぶ (♂いただきせい)[ちゅう 3] 1れつ5細胞さいぼう 円形えんけい 8
リクノタムヌスぞく ぶんえだしない あり (1れつ) あり (2れつ) あり 雌雄しゆうどうかぶ (♀いただきせい) 1れつ5細胞さいぼう 円形えんけい 3
ホシツリモぞく ぶんえだしない なし なし あり 雌雄しゆうかぶ 1れつ5細胞さいぼう 円形えんけい 3


ひょう3. 現生げんなまシャジクモるいぞくまでの分類ぶんるい体系たいけいの1れい代表だいひょうしゅ[11][12][71] (2019ねん現在げんざい)

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b フラスコモれんたん系統けいとうせい支持しじされないことがある[3][4]
  2. ^ ただし手賀沼てがぬま底土そこつちから発芽はつがした報告ほうこくがある[43][44]
  3. ^ なまたまごうえにつくれい報告ほうこくされている[76]

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外部がいぶリンク

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